| 【発明の名称】 |
プリント配線基板への電子部品実装方法及びプリント配線基板用の搬送パレット並びにクリーム半田印刷用スクリーン |
| 【発明者】 |
【氏名】久米 猛 【住所又は居所】東京都台東区台東四丁目19番9号 三菱樹脂 株式会社関東支社内
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| 【要約】 |
【課題】プリント配線基板やクリーム半田のスクリーン印刷の際に使用するスクリーンが粘着剤層に強く粘着されることを抑制することができるプリント配線基板用の搬送パレットを提供する。
【解決手段】搬送パレット11は、非伸縮性の支持体12の片面に粘着剤層13が積層形成されている。支持体12はアルミニウム板で構成されている。搬送パレット11には実装装置に対して搬送パレット11を固定する固定用孔14と、搬送パレット11に対してプリント配線基板としてのFPC基板15を位置決めするための位置合わせ用孔16とが形成されている。搬送パレット11は、FPC基板15を複数枚載置可能な広さに形成されており、位置合わせ用孔16はFPC基板15の一方の対角線上の角部に対応する位置に形成されている。粘着剤層13には、支持体12と対向する面と反対側の面にエンボス部13aが形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 該非伸縮性の支持体上に粘着剤層が設けられた搬送パレット上に、プリント配線基板を前記粘着剤層に粘着された状態で載置し、前記プリント配線基板の上面にクリーム半田をスクリーン印刷し、プリント配線基板上に印刷されたクリーム半田上に電子部品を搭載して加熱し、その後、前記プリント配線基板を前記搬送パレット上から取り外すプリント配線基板への電子部品実装方法において、少なくとも前記粘着剤層の前記プリント配線基板と対向する面にエンボス部が形成されていることを特徴とするプリント配線基板への電子部品実装方法。 【請求項2】 前記プリント配線基板と前記粘着剤層との間に剥離用スペーサを配置し、前記プリント配線基板の粘着剤層と対向する側の面の一部が前記剥離用スペーサと接触する状態に保持する請求項1に記載のプリント配線基板への電子部品実装方法。 【請求項3】 スクリーン印刷時にプリント配線基板と対応する側の面に剥離層が形成されているスクリーンが、前記スクリーン印刷の際に使用される請求項1に記載のプリント配線基板への電子部品実装方法。 【請求項4】 非伸縮性の支持体上にプリント配線基板を一時的に保持可能な粘着剤層が設けられたプリント配線基板用の搬送パレットであって、前記粘着剤層の前記支持体と対向する面と反対側の面にエンボス部が形成されていることを特徴とするプリント配線基板用の搬送パレット。 【請求項5】 前記粘着剤層は非伸縮性基材上に積層され、該非伸縮性基材が前記非伸縮性の支持体上に固定されている請求項4に記載のプリント配線基板用の搬送パレット。 【請求項6】 前記非伸縮性基材は前記非伸縮性の支持体上に形成されたザグリ部に固定されている請求項5に記載のプリント配線基板用の搬送パレット。 【請求項7】 プリント配線基板にクリーム半田をスクリーン印刷する際に使用されるスクリーンであって、前記スクリーン印刷の際にプリント配線基板と対応する側の面に剥離層が形成されているクリーム半田印刷用スクリーン。 【請求項8】 前記剥離層はエンボス部である請求項7に記載のクリーム半田印刷用スクリーン。 【請求項9】 前記剥離層は剥離剤の塗布層である請求項7に記載のクリーム半田印刷用スクリーン。 【請求項10】 前記剥離層は剥離性プラスチックフィルムである請求項7に記載のクリーム半田印刷用スクリーン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、フレキシブルプリント配線基板や薄板プリント配線基板等のプリント配線基板への電子部品実装方法及びプリント配線基板用の搬送パレット並びにクリーム半田印刷用スクリーンに関する。 【背景技術】 【0002】 フレキシブルプリント配線基板(FPC基板)は厚みが薄く、柔軟性に富んでいるために近年、小型電子機器の回路を構成する基材として中心的な役割を果たしている。しかし、FPC基板は強度、平坦度、熱収縮性等の特性から、半導体チップの実装については、紙フェノール基板やガラスエポキシ基板と同様に取り扱うことができない。このため、ステンレス材等で作成された搬送パレットの上に、FPC基板を位置決めして接着テープで貼り付け、ステンレス板を補強板として使用することによって半導体チップを実装する方法が採用されている。 【0003】 ところが、FPC基板を搬送パレットに位置決めして接着テープで貼るという作業は手作業となるため、作業効率が低下するという問題がある。また、接着テープを剥がした後の糊残りは品質上好ましくない。また、接着テープは使い捨てで使用するので経済的に好ましくない。 【0004】 このような問題を解決する方法として、非伸縮性支持体上に粘着剤層を積層形成した搬送パレット上にFPC基板を載置し、その状態でクリーム半田をFPC基板上にスクリーン印刷し、印刷されたクリーム半田上に電子部品を搭載して半田リフローを行った後、FPC基板上を粘着剤層から剥離する実装方法がある。 【0005】 また、板体よりなる治具ベースの表面中央部にザグリ部を形成し、このザグリ部に弱粘着性樹脂を塗布してプリント配線基板を剥離可能に粘着するため弱粘着性接着剤層を形成したプリント配線基板実装用治具が提案されている(特許文献1参照。)。 【特許文献1】特許第3328248号公報(明細書の段落[0008],[0009]、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ところが、非伸縮性支持体上に粘着剤層を積層形成した搬送パレットを使用してプリント配線基板に電子部品を実装する方法では、粘着剤層は表面が平坦なため、プリント配線基板やスクリーンが粘着剤層に強く付着される。その結果、半田印刷終了後に、スクリーンが粘着剤層からスムーズに剥離できずに印刷面が変形したり、電子部品実装後に、プリント配線基板を粘着剤層から剥離する際に剥がれ難くてプリント配線基板が変形する場合がある。 【0007】 特許文献1に記載のプリント配線基板実装用治具を使用した場合は、半田印刷に使用するスクリーンは粘着剤層に付着する虞はないが、プリント配線基板を粘着剤層から剥離する際には前記と同様の問題がある。 【0008】 本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、プリント配線基板やクリーム半田のスクリーン印刷の際に使用するスクリーンが粘着剤層に強く粘着されることを抑制することができるプリント配線基板への電子部品実装方法を提供することにある。第2の目的は、前記電子部品実装方法に好適なプリント配線基板用の搬送パレットを提供することにある。第3の目的は、前記電子部品実装方法に好適なクリーム半田印刷用スクリーンを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、非伸縮性の支持体上に粘着剤層が設けられた搬送パレット上に、プリント配線基板を前記粘着剤層に粘着された状態で載置し、前記プリント配線基板の上面にクリーム半田をスクリーン印刷し、プリント配線基板上に印刷されたクリーム半田上に電子部品を搭載して加熱し、その後、前記プリント配線基板を前記搬送パレット上から取り外すプリント配線基板への電子品実装方法において、少なくとも前記粘着剤層の前記プリント配線基板と対向する面にエンボス部が形成されている。 【0010】 この発明では、粘着作用でプリント配線基板を所定位置に保持する粘着剤層は、エンボス部が施されている面でプリント配線基板を固定するため、粘着剤層が平坦な場合と異なり、プリント配線基板を粘着剤層から剥離する際に容易に剥がれ、プリント配線基板が薄くても変形が抑制される。また、粘着剤層が、プリント配線基板が載置される箇所より広く設けられた場合に、クリーム半田のスクリーン印刷の際にスクリーンが粘着剤層に押し付けられて粘着作用を受けても、スクリーン印刷が終了した後、スクリーンを粘着剤層から円滑に剥離できる。 【0011】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記プリント配線基板と前記粘着剤層との間に剥離用スペーサを配置し、前記プリント配線基板の粘着剤層と対向する側の面の一部が前記剥離用スペーサと接触する状態に保持する。従って、この発明では、プリント配線基板の搬送パレット側の面が全て粘着剤層に対向する場合に比較して、電子部品の実装後にプリント配線基板を剥離する際、プリント配線基板の剥離が容易になる。 【0012】 請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、スクリーン印刷時にプリント配線基板と対応する側の面に剥離層が形成されているスクリーンが、前記スクリーン印刷の際に使用される。ここで「剥離層」とは、粘着剤層に押圧されても容易に粘着剤層から剥離することが可能な状態に保持される層を意味する。従って、この発明では、スクリーンが粘着剤層に押圧されても、スクリーン印刷終了後にスクリーンを容易に取り外すことができる。 【0013】 第2の目的を達成するため、請求項4に記載の発明は、非伸縮性の支持体上にプリント配線基板を一時的に保持可能な粘着剤層が設けられたプリント配線基板用の搬送パレットであって、前記粘着剤層の前記支持体と対向する面と反対側の面にエンボス部が形成されている。従って、この発明のプリント配線基板用の搬送パレットは、請求項1〜請求項3に記載の電子部品実装方法の実施に好適に使用できる。 【0014】 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記粘着剤層は非伸縮性基材上に積層され、該非伸縮性基材が前記非伸縮性の支持体上に固定されている。従って、この発明のプリント配線基板用の搬送パレットは、プリント配線基板を固定すべき箇所以外に粘着剤層を設ける必要がなく、クリーム半田印刷用のスクリーンが粘着剤層に粘着されず、スクリーン印刷終了後にスクリーンを容易に取り外すことができる。 【0015】 請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記非伸縮性基材は前記非伸縮性の支持体上に形成されたザグリ部に固定されている。従って、この発明では、非伸縮性基材を搬送パレットの所定位置に固定するのが容易になる。また、クリーム半田をスクリーン印刷する際、プリント配線基板上に載置されたスクリーンと搬送パレット板の表面との間隔が狭くなり、スクリーンに無理な力が作用し難くなる。 【0016】 第3の目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、プリント配線基板にクリーム半田をスクリーン印刷する際に使用されるスクリーンであって、前記スクリーン印刷の際にプリント配線基板と対応する側の面に剥離層が形成されている。従って、この発明のクリーム半田印刷用スクリーンは、請求項3に記載の電子部品実装方法の実施に好適に使用できる。 【0017】 請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記剥離層はエンボス部である。この発明では、スクリーンを製造する際に、自身の片面にエンボス部を形成することで容易に形成できる。 【0018】 請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記剥離層は剥離剤の塗布層である。従って、この発明のクリーム半田印刷用スクリーンは、スクリーンに剥離剤を塗布することで簡単に製造することができる。 【0019】 請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記剥離層は剥離性プラスチックフィルムである。従って、この発明のクリーム半田印刷用スクリーンは、スクリーンに剥離性プラスチックフィルム、即ち粘着剤の粘着作用を受け難いプラスチックフィルムを貼付することで簡単に製造することができる。 【発明の効果】 【0020】 本発明によれば、プリント配線基板やクリーム半田のスクリーン印刷の際に使用するスクリーンが粘着剤層に強く粘着されることを抑制することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。 図1(a)は搬送パレットの部分模式断面図を示し、図1(b)は搬送パレットの模式平面図を示す。図2は実装装置上に搬送パレットが固定された状態の模式断面図を示す。図3(a)〜(e)は電子部品の実装工程を示す模式断面図である。 【0022】 図1(a)に示すように、搬送パレット11は、非伸縮性の支持体12の片面に粘着剤層13が積層形成されている。支持体12はアルミニウム板(アルミ板)で構成されている。図1(b)に示すように、搬送パレット11には実装装置に対して搬送パレット11を固定する固定用孔14と、搬送パレット11に対してプリント配線基板としてのFPC基板15(図1(b)に鎖線で図示)を位置決めするための位置合わせ用孔16とが形成されている。固定用孔14は搬送パレット11の長手方向の両端部に形成されている。搬送パレット11は、FPC基板15を複数枚(この実施の形態では6枚)載置可能な広さに形成されており、位置合わせ用孔16はFPC基板15の一方の対角線上の角部に対応する位置に形成されている。固定用孔14及び位置合わせ用孔16は、支持体12及び粘着剤層13を貫通している。なお、図1(b)では粘着剤層13及びエンボス部13aの図示を省略している。 【0023】 粘着剤層13には、支持体12と対向する面と反対側の面にエンボス部13aが形成されている。エンボス部13aとしては梨地模様や角錐状、円錐状等の独立した突起の集合体としたものが好適である。 【0024】 粘着剤層13にエンボス部13aを賦与する方法としては、粘着剤層13を成形する際に使用する成形用の離型フィルムに予めエンボス模様を賦与しておき、成形・離型時にエンボス模様を粘着剤層13に転写する方法が好ましい。 【0025】 次に、上記構成の搬送パレット11を使用した場合の、プリント配線基板としてのFPC基板15への電子部品の実装方法を説明する。 図2に示すように、実装装置の載置部31には、搬送パレット11の固定用孔14と対応するように凹部32が形成されている。搬送パレット11は、支持体12が載置部31と対向する状態で載置部31上に配置され、固定ピン33を固定用孔14に貫通させて凹部32に嵌合させることにより、載置部31の所定位置に位置合わせされた状態で固定される。 【0026】 FPC基板15には、位置合わせ用孔16と対応する位置に位置決め孔15aが形成されている。ピン34を位置決め孔15aに貫通させて位置合わせ用孔16に嵌合させることにより、FPC基板15が搬送パレット11上の所定位置に位置合わせされた状態で配置されるとともに、粘着剤層13に粘着されて固定される。 【0027】 次に、図3(a)に示すように、FPC基板15の上面にクリーム半田印刷用スクリーンとしてのメタルマスク35が配置され、その状態でクリーム半田36がスクリーン印刷される。その結果、図3(b)に示すように、メタルマスク35に形成された孔35aと対応するFPC基板15上にクリーム半田36が充填された状態になる。次に、メタルマスク35がFPC基板15上から取り外され、図3(c)に示すように、FPC基板15上の所定位置にクリーム半田36が印刷された状態となる。 【0028】 次に、図3(d)に示すように、FPC基板15上に印刷されたクリーム半田36上に電子部品37(例えば、半導体装置)が搭載された後、FPC基板15が搬送パレット11と共に加熱炉に入れられて加熱されることにより、クリーム半田36がリフローされて電子部品37がFPC基板15の所定位置に実装される。その後、図3(e)に示すように、FPC基板15が粘着剤層13から剥離されることにより、搬送パレット11上から取り外されて、FPC基板15上への電子部品37の実装工程が終了する。 【0029】 粘着作用でFPC基板15を搬送パレット11上の所定位置に保持する粘着剤層13は、エンボス部13aが施されている面でFPC基板15を粘着保持するため、粘着剤層13が平坦な場合と異なり、FPC基板15を粘着剤層13から剥離する際に容易に剥がれ、FPC基板15が薄くても変形が抑制される。また、粘着剤層13が、FPC基板15が載置される箇所より広く設けられているため、クリーム半田36のスクリーン印刷の際にメタルマスク35が粘着剤層13に押し付けられてその粘着作用を受ける。しかし、エンボス部13aが存在するため、スクリーン印刷が終了した後、メタルマスク35を粘着剤層13から円滑に剥離できる。 【0030】 この実施の形態によれば、以下のような効果を有する。 (1) 非伸縮性の支持体12上に粘着剤層13が設けられた搬送パレット11上に、FPC基板15を粘着剤層13に粘着された状態で載置し、FPC基板15の上面にスクリーン印刷されたクリーム半田36を使用して電子部品37を実装する。そして、粘着剤層13のFPC基板15と対向する面にエンボス部13aが形成されている。従って、粘着剤層13の粘着作用によりFPC基板15を搬送パレット11に密着固定でき、しかもFPC基板15やクリーム半田36のスクリーン印刷の際に使用するメタルマスク35が粘着剤層13に強く粘着されることを抑制することができる。その結果、半田印刷終了後に、メタルマスク35が粘着剤層13からスムーズに剥離できずに印刷面が変形したり、電子部品37の実装後に、FPC基板15を粘着剤層13から剥離する際に剥がれ難くてFPC基板15が変形するのを防止することができる。 【0031】 (2) 支持体12上の所定位置に位置合わせ用孔16が形成され、FPC基板15は位置決め孔15aを貫通して位置合わせ用孔16に嵌合されるピン34により搬送パレット11の所定位置に取り付けられる。従って、クリーム半田36をスクリーン印刷する際に、クリーム半田36がFPC基板15の所定位置に精度良く印刷されるようにFPC基板15を搬送パレット11の所定位置に取り付けるのが容易になる。 【0032】 (3) 粘着剤層13がFPC基板15を取り付ける箇所にのみ設けられるのではなく、搬送パレット11のFPC基板15を取り付ける側の面全体に設けられている。従って、粘着剤層13を搬送パレット11の所定の位置のみに設ける構成に比較して製造が容易になる。 【0033】 (4) 搬送パレット11には実装装置の載置部31の凹部32と対応する固定用孔14が形成されている。従って、固定ピン33で搬送パレット11を実装装置の載置部31の所定位置に容易に、位置合わせした状態で固定できる。 【0034】 (5) 非伸縮性の支持体12がアルミニウム板であるため、入手しやすい板で非伸縮性の支持体12を形成できる。また、ステンレス板等に比べて軽く、取扱いやすい。 実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 【0035】 〇 FPC基板15を搬送パレット11上に取り付ける際、図4に示すように、FPC基板15と粘着剤層13との間に剥離用スペーサ38を配置し、FPC基板15の粘着剤層13と対向する側の面の一部が剥離用スペーサ38と接触する状態に保持してもよい。剥離用スペーサ38はFPC基板15の両端部において接触するように配置するのが好ましい。この場合、FPC基板15の搬送パレット11側の面が全て粘着剤層13に対向する場合に比較して、電子部品37の実装後にFPC基板15を剥離する際、FPC基板15の剥離が容易になる。 【0036】 ○ 搬送パレット11は、粘着剤層13が支持体12上に直接積層された構成に限らない。例えば、粘着剤層13は非伸縮性基材39上に積層され、該非伸縮性基材39が非伸縮性の支持体12上に固定された構成としてもよい。非伸縮性基材39はその面積がFPC基板15より小さく形成されている。この場合、搬送パレット11は、FPC基板15を固定すべき箇所以外に粘着剤層13を設ける必要がなく、メタルマスク35が粘着剤層13に粘着されず、スクリーン印刷終了後にメタルマスク35を容易に取り外すことができる。 【0037】 ○ 粘着剤層13が積層された非伸縮性基材39が支持体12上に固定された搬送パレット11において、図5に示すように、支持体12上にザグリ部40が形成され、非伸縮性基材39はザグリ部40に固定されている構成としてもよい。この場合、非伸縮性基材39を支持体12の所定位置、即ち搬送パレット11の所定位置に固定するのが容易になる。また、クリーム半田36をスクリーン印刷する際、FPC基板15上に載置されたメタルマスク35と搬送パレット11の表面との間隔が狭くなり、メタルマスク35に無理な力が作用し難くなる。 【0038】 ○ 粘着剤層13が積層された非伸縮性基材39を支持体12上に固定する構成に限らず、粘着剤層13を支持体12上に直接積層形成する構成において、粘着剤層13をFPC基板15を載置すべき所定箇所のみに形成してもよい。 【0039】 ○ FPC基板15にクリーム半田36をスクリーン印刷する際に使用されるメタルマスク35として、スクリーン印刷の際にFPC基板15と対応する側の面に剥離層が形成されたもの使用してもよい。ここで「剥離層」とは、粘着剤層13に押圧されても容易に粘着剤層13から剥離することが可能な状態に保持される層を意味する。例えば、図6(a)に示すように、メタルマスク35の片面に剥離層としてエンボス部35bを形成してもよい。この場合、メタルマスク35を製造する際に、自身の片面にエンボス部35bを形成することで容易に形成できる。また、図6(b)に示すように、メタルマスク35の片面に剥離層として剥離剤の塗布層35cを形成してもよい。この場合、メタルマスク35に剥離剤を塗布することで簡単に製造することができる。また、剥離層を剥離性プラスチックフィルムで構成してもよい。この場合、メタルマスク35に剥離性プラスチックフィルム、即ち粘着剤の粘着作用を受け難いプラスチックフィルムを貼付することで簡単に製造することができる。 【0040】 ○ メタルマスク35の片面全体に剥離層41を形成するのではなく、図6(c)に示すように、メタルマスク35のFPC基板15の半田印刷面と対応しない部分にのみ剥離層41を形成してもよい。 【0041】 ○ ピン34でFPC基板15を搬送パレット11の所定位置に位置合わせする場合、搬送パレット11には位置合わせ用孔16が形成される構成に限らず、例えば凹部(穴)を形成してもよい。この凹部は、エンボス部13a及び粘着剤層13を貫通して非伸縮性の支持体12の途中まで達するような深さに形成する。 【0042】 ○ FPC基板15に位置決め孔15aに代えて、位置合わせ用孔16と係合可能な凸部を形成し、凸部を位置合わせ用孔16に係合させることにより、FPC基板15を搬送パレット11の所定位置に位置合わせしてもよい。 【0043】 ○ FPC基板15を搬送パレット11の所定位置に位置合わせする構成は、ピン34あるいは、凸部と位置合わせ用孔16との係合によって行われる構成に限らず、FPC基板15を、ピン34及び凸部の両方を使用して位置合わせする構成としてもよい。例えばFPC基板15に位置決め孔15aと凸部とを1個ずつ形成する。 【0044】 ○ 搬送パレット11にはFPC基板15との位置合わせ用孔16や凹部が形成されなくてもよいが、それらを形成すると、FPC基板15を搬送パレット11の所定位置に容易に位置合わせできる。 【0045】 ○ 搬送パレット11には実装装置の載置部31との固定用孔14が形成されなくてもよいが、固定用孔14を形成すると、搬送パレット11を実装装置の載置部31の所定位置に容易に位置合わせした状態で固定できる。 【0046】 ○ 非伸縮性の支持体12はアルミ板に限らず、例えば、ステンレス板、マグネシウム合金板といった金属板や、ガラス繊維含浸エポキシ板、ガラス繊維含浸ポリエステル板等のプラスチック板でもよい。また、機械的強度、耐熱性、平滑性が充分であれば、非伸縮性の支持体12は他の材料であっても使用可能であるが、アルミ板、ステンレス板等の金属板や、ガラス繊維含浸エポキシ板等のプラスチック板が特に好適である。 【0047】 ○ 搬送パレット11に密着固定されるFPC基板は6枚に限らず、搬送パレット11やFPC基板15の大きさによって適宜変更してもよい。例えばFPC基板15が大きい場合には、搬送パレット11に密着できるFPC基板15の数が少なくなる。また、搬送パレット11が大きければ、密着できるFPC基板15の数が多くなる。位置合わせ用孔16は、FPC基板15と対応する位置に適宜変更して形成する。 【0048】 ○ 位置合わせ用孔16が形成される位置は、FPC基板15の一方の対角線上の角部に対応する位置に限らない。 ○ 固定用孔14が形成される位置は、搬送パレット11の長手方向の両端部に限らない。 【0049】 ○ クリーム半田36のスクリーン印刷時に使用するスクリーンとしてメタルマスク35に代えて、樹脂製のマスクを使用してもよい。 ○ プリント配線基板はFPC基板15に限らず、薄板プリント配線基板であってもよい。 【0050】 ○ エンボス部35b、塗布層35c等の剥離層41を備えたスクリーンは、エンボス部13aを有さない粘着剤層が形成された従来の搬送パレットを使用して、プリント配線基板上に電子部品を実装する際に使用してもよい。その場合も、スクリーンが容易に粘着剤層から剥離される。 【0051】 以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。 (1) 請求項4に記載の発明において、前記支持体は複数のプリント配線基板を載置可能な面積に形成され、前記粘着剤層はプリント配線基板を載置すべき箇所にのみ形成されている。 【0052】 (2) 請求項4に記載の発明において、前記支持体にはプリント配線基板の位置合わせ用の孔又は凹部が形成されている。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】(a)は搬送パレットの部分模式断面図、(b)は搬送パレットの模式平面図。 【図2】実装装置上に搬送パレットが固定された状態の模式断面図。 【図3】(a)〜(e)は電子部品の実装工程を示す模式断面図。 【図4】別の実施形態を示す部分模式断面図。 【図5】別の実施形態を示す部分模式断面図。 【図6】(a)〜(c)はスクリーンの別の実施形態を示す部分模式断面図。 【符号の説明】 【0054】 11…搬送パレット、12…支持体、13…粘着剤層、13a,35b…エンボス部、15…プリント配線基板としてのFPC基板、35…スクリーンとしてのメタルマスク、35c…塗布層、36…クリーム半田、37…電子部品、38…剥離用スペーサ、39…非伸縮性基材、40…ザグリ部、41…剥離層。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006172 【氏名又は名称】三菱樹脂株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区丸の内2丁目5番2号
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| 【出願日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣
【識別番号】100105957 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 誠
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| 【公開番号】 |
特開2005−51159(P2005−51159A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月24日(2005.2.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−283952(P2003−283952) |
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