トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 配線基板の製造方法
【発明者】 【氏名】堀内 章夫
【住所又は居所】長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内

【要約】 【課題】配線パターンの粗密に影響されずに配線パターン上の全体にわたって均一な膜厚の絶縁膜を容易に形成できる配線基板の製造方法を提供する。

【解決手段】配線パターン12aを備えた基板10に樹脂14xを静電吸着させることにより、配線パターン12aを被覆する層間絶縁膜14aを形成し、配線パターン12a上の層間絶縁膜14aの所定部にビアホールを形成し、ビアホールを介して配線パターン12aに接続される上側配線パターンを層間絶縁膜14a上に形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線パターンを備えた基板を用意する工程と、
前記配線パターンを備えた基板に樹脂を静電吸着させることにより、前記配線パターンを被覆する層間絶縁膜を形成する工程と、
前記配線パターン上の前記層間絶縁膜の所定部にビアホールを形成する工程と、
前記ビアホールを介して前記配線パターンに接続される上側配線パターンを前記層間絶縁膜上に形成する工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。
【請求項2】
前記層間絶縁膜を形成する工程は、
前記樹脂を静電吸着させることにより、前記配線パターンを被覆する第1樹脂膜を形成する工程と、
前記第1樹脂膜の一部を削る工程と、
前記第1樹脂膜の上に第2樹脂膜を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
【請求項3】
前記第1樹脂膜を削る工程において、前記配線パターンの上面が露出するまで前記第1樹脂膜を削ることを特徴とする請求項2に記載の配線基板の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂は、陰極となる噴霧手段から負に帯電した樹脂粒子として噴霧され、前記配線パターンを備えた基板側を陽極とすることにより、前記樹脂粒子が前記配線パターンを備えた基板上に静電吸着されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
【請求項5】
前記層間絶縁膜は、前記配線パターン上の全体にわたって略同一の膜厚で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
【請求項6】
前記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、又はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は配線基板の製造方法に関し、さらに詳しくは、多層配線構造を有するビルドアップ基板などに適用できる配線基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配線パターンと絶縁膜とが交互に形成され、絶縁膜に設けられたビアホールを介して配線パターンが相互接続された構造のビルドアップ基板などの配線基板がある。
【0003】
図7は従来技術に係る配線基板の製造方法を示す断面図である。従来の配線基板の製造方法では、図7に示すように、まず、貫通孔100aの中に導電体100bが充填された構造のコア基板100を用意し、コア基板100上に導電体100bに接続される配線パターン102を形成する。その後、配線パターン102上に樹脂フィルムを接着することにより層間絶縁膜104を形成する。このとき、層間絶縁膜104の膜厚は配線パターン102の粗密に依存し、配線パターン102が密な状態で配置された密領域R2では、配線パターン102が粗な状態で配置された粗領域R1よりも層間絶縁膜104が厚くなった状態で形成される。
【0004】
続いて、配線パターン102上の層間絶縁膜104の所定部にビアホール104aを形成した後に、ビアホール104aを介して配線パターン102に接続される上側配線パターン106を形成する。このようにして、複数の配線パターン102,106がビアホール104aを介して相互接続された構造の配線基板が製造される。
【0005】
また、配線基板の他の製造方法として、例えば、特許文献1には、貫通孔が設けられた金属のコア基板上に電着絶縁層を形成した後に、貫通孔に導電性物質を充填し、コア基板の第1の面に配線を形成して単層配線基板を作成し、この単層配線基板を複数同じ向きにして積層して多層配線基板を製造する方法が記載されている。
【特許文献1】特開2000−91748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、配線基板に半導体素子が実装された半導体装置では、信号速度が高速化しつつあり、かかる信号の高速化は信号波形の乱れ(崩れ)によって律速される。そこで、より高速化された信号が印加される場合であっても、信号波形の乱れを抑止でき、十分な信頼性が得られる半導体装置が望まれる。このため、配線基板では、例えば、信号配線の上下に層間絶縁膜を介してグランドラインを設けた構成(ストリップライン)とすることでインピーダンスをコントロールする手法がとられる場合がある。
【0007】
しかしながら、上記したように、従来の配線基板の製造方法では、層間絶縁膜104が配線パターン102の粗密に依存してその膜厚がばらついて形成され、しかもインピーダンスは層間絶縁膜(誘電体膜)の膜厚などに大きく依存するので、信号配線の粗領域R1と密領域R2との間で、インピーダンスの整合が崩れてしまうという問題がある。
【0008】
さらには、上側配線パターン106を形成する際のフォトリソグラフィにおいて、下地の層間絶縁膜104の平坦性が悪いので、デフォーカスが発生しやすく、微細な上側配線パターンを精度よく形成することが困難になる。
【0009】
なお、特許文献1には高密度の配線基板及びその製造方法が記載されているものの、上記したような配線パターンの粗密の影響によって層間絶縁膜の膜厚がばらつく問題については何ら考慮されていない。
【0010】
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、配線パターンの粗密に影響されずに配線パターン上の全体にわたって均一な膜厚の絶縁膜を容易に形成できる配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は配線基板の製造方法に係り、配線パターンを備えた基板を用意する工程と、前記配線パターンを備えた基板に樹脂を静電吸着させることにより、前記配線パターンを被覆する層間絶縁膜を形成する工程と、前記配線パターン上の前記層間絶縁膜の所定部にビアホールを形成する工程と、前記ビアホールを介して前記配線パターンに接続される上側配線パターンを前記層間絶縁膜上に形成する工程とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明では、樹脂フィルムを接着したり、樹脂液を塗布したりするのでなく、樹脂を静電吸着させることにより配線パターンを被覆する層間絶縁膜を形成するようにしている。例えば、樹脂は、陰極となる噴霧手段から負に帯電した樹脂粒子として噴霧され、配線パターンを備えた基板側を陽極とすることにより、樹脂粒子が配線パターンを備えた基板上に静電吸着して堆積する。これに基づいて、配線パターンを被覆する層間絶縁膜が形成される。
【0013】
このため、配線パターンの粗密によって層間絶縁膜の膜厚が不均一になるといった不具合は発生せず、配線パターン上の全体にわたって均一の膜厚で層間絶縁膜が形成される。従って、信号配線の上下に層間絶縁膜(誘電体膜)を介してグランドラインを設けた構成(ストリップライン)としてインピーダンスをコントロールする場合に、信号配線の全体にわたって、インピーダンスを略同一にしてインピーダンス整合を得ることができる。
【0014】
さらには、上側配線パターンを形成する際に下地の層間絶縁膜は平坦化されて形成されていることから、フォトリソグラフィにおけるデフォーカスの発生が防止されるので、微細な上側配線パターンを精度よく形成することができるようになる。
【0015】
本発明の一つの好適な態様においては、樹脂を静電吸着させて配線パターンを被覆する第1樹脂膜を形成した後に、第1樹脂膜を削って平坦化し、次いで第1樹脂膜上に第2樹脂膜を形成することにより層間絶縁膜としてもよい。これにより、配線パターン上の全体にわたって層間絶縁膜の膜厚をさらに均一化することができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、配線パターン上の全体にわたって層間絶縁膜の膜厚のばらつきを最小限に抑えることができるので、インピーダンスのコントロールが容易になり、高性能な半導体素子用の配線基板として適用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
【0018】
図1〜図4は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図、図5は本発明の実施形態の配線基板に半導体素子が実装された様子を示す断面図、図6は樹脂を静電吸着させる際に使用される装置を示す模式図である。
【0019】
図1(a)に示すように、まず、ビルドアップ基板を製造するためのコア基板10を用意する。このコア基板10は樹脂などの絶縁性材料から構成されており、コア基板10には導電体10bが充填された貫通孔10aが設けられている。さらに、コア基板10の両面側には銅などの金属から構成される第1配線パターン12a,12bが導電体10bに接続された状態でそれぞれ形成されており、コア基板10の両面側が導電体10bを介して導通可能な状態となっている。
【0020】
第1配線パターン12a,12bは、場所によって配線密度が異なって形成されていて、例えば、図1(a)に示すように、パターンが粗な状態で配置された粗領域R1とパターンが密な状態で配置された密領域R2とが混在した状態で形成されている。このため、前述したように、このような第1配線パターン12a,12b上に樹脂フィルムを接着して層間絶縁膜を形成する方法では、密領域R2上では粗領域R1上よりも層間絶縁膜の膜厚が厚くなってしまう。本実施形態では、配線パターンの粗密に影響されずに全体にわたって層間絶縁膜が均一な膜厚で形成されるように工夫される。
【0021】
すなわち、本実施形態では、樹脂を静電吸着させることにより層間絶縁膜を形成する。最初に、樹脂を静電吸着させる装置について説明する。図6に示すように、樹脂を静電吸着させる装置は、タンク40と、配管42を介してタンク40に接続された噴霧手段44と、高圧ケーブル48を介して電圧を噴霧手段44に供給する高圧電源46とを備えている。タンク40には樹脂粉体塗料が貯蔵されており、タンク40から配管42を介して噴霧手段42に樹脂粉体塗料が供給される。
【0022】
そして、接地された状態のワーク(導電体)50が陽極(+)になり、噴霧手段44が陰極(−)になるようにして、噴霧手段44に高圧電源46から負の高電圧を供給して噴霧手段44とワーク50との間に静電界をつくる。これにより、噴霧手段44から噴霧される樹脂粉体塗料は負に帯電して微粒子化し、反対極であるワーク50上に樹脂粒子14xが静電吸着する。
【0023】
本実施形態では、図1(b)に示すように、噴霧手段44に負の高電圧を供給し、接地された第1配線パターン12aを陽極とすることにより、上記したような原理によってコア基板10及び第1配線パターン12上に半硬化状態の樹脂粒子14xが静電吸着する。このとき、コア基板10は絶縁性ではあるが、コア基板10に含まれる水分や表面調整によりコア基板10の表面に僅かな電流が流れるようにしているので、第1配線パターン12a上ばかりではなく、コア基板10上にも樹脂粒子14xが静電吸着する。
【0024】
このようにして、コア基板10の両面側に複数の樹脂粒子14xをそれぞれ堆積させることにより、第1配線パターン12a,12bを被覆する樹脂粒子層をそれぞれ形成する。樹脂粒子14xの材料としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、又はシリコーン樹脂などが使用される。
【0025】
その後、図1(c)に示すように、コア基板10の両面側に静電吸着させた樹脂粒子層を80〜140℃で熱処理して硬化させることにより、コア基板10の両面側に第1樹脂膜14a,14bがそれぞれ形成される。このとき、第1樹脂膜14a,14bの上面に多少の凹凸が形成されたり、第1配線パターン12a,12bの粗密の影響で膜厚が多少ばらついたりする場合が想定される。このため、第1樹脂膜14a,14bを削って完全に平坦化することが好ましい。
【0026】
すなわち、図2(a)に示すように、コア基板10の両面側の第1樹脂膜14a,14bを第1配線パターン12a,12bの表面が露出するまでそれぞれ研磨又は研削により削る。これにより、コア基板10の両面側の第1配線パターン12a,12bのパターン間にはそれぞれ第1樹脂膜14a,14bが残され、第1配線パターン12a,12bの上面と第1樹脂膜14a,14bの上面とがそれぞれ略同一の高さになって平坦化される。
【0027】
あるいは、第1配線パターン12a,12b上に第1樹脂膜14a,14bが残存する程度に第1樹脂膜14a,14bの一部を削るようにしてもよい。
【0028】
続いて、図2(a)の構造体の両面側に樹脂フィルムをそれぞれ接着して第2樹脂膜16a,16bをそれぞれ形成する。樹脂フィルムとしては、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂などが使用され、コア基板10の両面側に樹脂フィルムをそれぞれラミネートした後、80〜140℃で熱処理して硬化させることにより第2樹脂膜16a,16bが得られる。あるいは、樹脂フィルムをラミネートする方法の代わりに、樹脂膜をスピンコート法又は印刷により形成するようにしてもよい。第2樹脂膜16a,16bは、平坦化された下地上に形成されるのでその上面が平坦な状態で形成される。
【0029】
これにより、図2(b)に示すように、コア基板10の両面側に第1樹脂膜14a,14bと第2樹脂膜16a,16bとにより構成される第1層間絶縁膜18a,18bがそれぞれ形成される。このようにして、第1配線パターン12a,12b上の全体にわたって均一の膜厚に調整された第1層間絶縁膜18a,18bがそれぞれ得られる。
【0030】
なお、第1配線パターン12a,12bの粗領域R1と密領域R2とにおいて、インピーダンスの整合が得られる程度に第1樹脂膜14a,14bが均一な膜厚で形成される場合は、図1(c)の構造体の第1樹脂膜14a,14bを削らずにそのまま第1層間絶縁膜として使用してもよい。
【0031】
次いで、図2(c)に示すように、コア基板10の両面側の第1配線パターン12a,12b上の第2樹脂膜16a,16bの所定部をレーザなどで加工することにより、第1ビアホール16x,16yをそれぞれ形成する。なお、第1樹脂膜14a,14bをそのまま第1層間絶縁膜として使用する場合は、図1(c)の第1樹脂膜14a,14bに第1ビアホールが形成される。
【0032】
さらに、図3(a)に示すように、第1ビアホール16x、16yを介して第1配線パターン12a,12bに接続される第2配線パターン22a,22b(上側配線パターン)をコア基板10の両面側の第1層間絶縁膜18a,18b上にそれぞれ形成する。
【0033】
第2配線パターン22a,22bは、例えばセミアディティブ法により形成される。詳しく説明すると、まず、コア基板10の両面側の第1ビアホール16x,16yの内面上及び第1層間絶縁膜18a,18b上に無電解めっきやスパッタ法によりシードCu膜(不図示)をそれぞれ形成する。その後、シードCu膜上に第2配線パターンに対応する開口部が設けられたレジスト膜(不図示)をフォトリソグラフィによりそれぞれ形成する。続いて、シードCu膜をめっき給電層に利用した電解めっきによりレジスト膜の開口部にCu膜パターン(不図示)をそれぞれ形成する。
【0034】
次いで、レジスト膜を除去した後に、Cu膜パターンをマスクにしてシードCu膜をエッチングする。これにより、第2配線パターン22a,22bがコア基板10の両面側にそれぞれ形成される。なお、セミアディティブ法の代わりに、サブトラクティブ法又はフルアディティブ法を用いて第2配線パターン22a,22bを形成してもよい。
【0035】
このとき、第2配線パターン22a,22bの下地の第1層間絶縁膜18a,18bは平坦化されて形成されていることから、フォトリソグラフィにおけるデフォーカスの発生が防止されるので、微細な第2配線パターン22a,22bを精度よく形成することができるようになる。
【0036】
その後に、図3(b)に示すように、前述した第1樹脂膜14a,14bの形成方法と同様な樹脂を静電吸着させる方法により、第2配線パターン22a,22bを被覆する第2層間絶縁膜28a,28bをコア基板10の両面側に形成する。第2層間絶縁膜28a,28bは、第1層間絶縁膜18a,18bと同様に、第1樹脂膜24a,24bと第2樹脂膜26a,26bとによりそれぞれ構成される。
【0037】
次いで、第2配線パターン22a,22b上の第2層間絶縁膜28a,28bの所定部にビアホール26x,26yをそれぞれ形成する。その後に、ビアホール26x,26yを介して第2配線パターン22a,22bに接続される第3配線パターン32a,32b(第2配線パターンに対しての上側配線パターン)をコア基板10の両面側にそれぞれ形成する。
【0038】
本実施形態では、多層化された複数の配線パターンの間に介在する層間絶縁膜が配線パターンの粗密に依存せずに配線パターン上の全体にわたって均一の膜厚で形成される。このため、例えば、第2配線パターン22aを信号配線とし、第1及び第2層間絶縁膜18a,28aを介してその上下にそれぞれ配置される第1配線パターン12a及び第3配線パターン32aをグランドラインとする構成(ストリップライン)によってインピーダンスをコントロールする場合、信号配線の全体にわたってインピーダンスを略同一にしてインピーダンス整合を得ることができる。
【0039】
その後に、図4に示すように、第3配線パターン32a,32b上の所要部に開口部が設けられたソルダレジスト膜34をコア基板10の両面側にそれぞれ形成する。さらに、ソルダレジスト膜34の開口部内に露出する第3配線パターン32a,32bの部分にNi/Auめっきを施して接続部32x,32yをそれぞれ形成する。以上により、本実施形態の配線基板1が得られる。
【0040】
本実施形態では、コア基板10の両面側に3層の配線パターンがそれぞれ積層された形態を例示したが、n層(nは2以上の整数)の配線パターンが積層された各種形態に適用できることはもちろんである。このような場合も、各層間絶縁膜はそれぞれ平坦化されて形成されるので、何ら問題が発生することなく配線パターンを積層化して形成することができる。また、コア基板10の片面のみに配線パターンを積層するようにしてもよい。
【0041】
本実施形態の配線基板1は、図5に示すように、バンプ60aを備えた半導体素子60の該バンプ60aが第3配線パターン32aの接続部32xにフリップチップ接続されて半導体装置となる。図5では、LGA(Land Grid Array)タイプのものが例示されており、この場合、はんだボールが実装基板(マザーボード)側の配線パッドに搭載され、そのはんだボールが配線基板1の背面側の第3配線パターン32bの接続部32yに接続される。あるいは、逆に、配線基板1の第3配線パターン32bの接続部32yにバンプを搭載するようにしてもよい。
【0042】
以上説明したように、本実施形態の配線基板の製造方法では、配線パターンを備えた基板上に帯電させた樹脂粒子を静電吸着させることにより、配線パターンを被覆する層間絶縁膜を形成するようにしたので、配線パターンの粗密に依存することなく、配線パターン上の全体にわたって均一の膜厚の層間絶縁膜を容易に形成することができる。
【0043】
これにより、信号配線の上下に層間絶縁膜を介してグランドラインを設けた構成(ストリップライン)としてインピーダンスをコントロールする場合、信号配線全体にわたってインピーダンスを略同一にしてインピーダンス整合を得ることができる。従って、本実施形態の配線基板1に半導体素子60が実装された半導体装置では、より高速化された信号が印加される場合でも信号波形の乱れを抑止できるようになり、信頼性を向上させることができる。
【0044】
また、配線パターンを多層化して形成する際に、平坦な層間絶縁膜上に配線パターンが形成されるようにしたことから、配線パターンの形成工程でのフォトリソグラフィにおいてデフォーカスの発生が防止されるので、微細な配線パターンを精度よく多層化して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図2】図2は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図3】図3は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その3)である。
【図4】図4は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その4)である。
【図5】図5は本発明の実施形態の配線基板に半導体素子が実装された様子を示す断面図である。
【図6】図6は樹脂を静電吸着させる際に使用される装置を示す模式図である。
【図7】図7は従来技術に係る配線基板の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1…配線基板、10…コア基板、10a…貫通孔、10b…導電体、12a,12b…第1配線パターン、14x…樹脂粒子、14a,14b、24a,24b…第1樹脂膜、16a,16b,26a,26b…第2樹脂膜、16x…第1ビアホール、22a,22b…第2配線パターン、26x…第2ビアホール、32a,32b…第3配線パターン、32x、32y…接続部、34…ソルダレジスト膜、40…タンク、42…配管、44…噴霧手段、46…高圧電源、48…高圧ケーブル、50…ワーク、60…半導体素子、60a…バンプ。
【出願人】 【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
【住所又は居所】長野県長野市小島田町80番地
【出願日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【代理人】 【識別番号】100091672
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 啓三

【公開番号】 特開2005−51113(P2005−51113A)
【公開日】 平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願番号】 特願2003−282685(P2003−282685)