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【発明の名称】 キャビネットラック
【発明者】 【氏名】冨永 峰雄
【住所又は居所】愛知県瀬戸市暁町3番86 河村電器産業株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、キャビネットラック1内部の部分的な温度上昇を抑え、効率的に排熱を行うことができるキャビネットラック1を提供することを目的としている。

【解決手段】本発明に係るキャビネットラック1の構造は、電気機器2を配置しない空間部分にキャビネットラック1内部の空気の流れを分ける平板状の熱遮蔽板5を取り付けることを特徴とし、電気機器2から排出された暖気が再び電気機器2に吸入されにくいようにし、電気機器2にはキャビネットラックの底面6から取り入れた冷気をまわし、キャビネットラック1から効率よく排熱する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種電気機器等を収納するためのキャビネットラックにおいて、前記電気機器を配置しない空間部分に前記キャビネットラック内部の空気の流れを分ける平板状の熱遮蔽板を取り付けることを特徴とするキャビネットラック。
【請求項2】
前記キャビネットラックにおいて、前記熱遮蔽板を前記電気機器の背面側に取り付け、前記電気機器の背面から排出された空気が前記キャビネットラックの前面側へ流れてこないようにすることを特徴とするキャビネットラック。
【請求項3】
前記キャビネットラックにおいて、前記熱遮蔽板を前記キャビネットラックの底面側に取り付け、底面からの冷気を前記電気機器の背面側に流さず、前記キャビネットラックの前面側に流し、前記電気機器に吸入させることを特徴とするキャビネットラック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電気機器等を収納するためのキャビネットラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャビネットラック31は、図6に示すように、天板部分や背面部分に排気ファン32を設けて、内部に収納された電気機器33から排出される熱をキャビネットラック31外部へ送り出していた。キャビネットラック31内は、空気の流れを遮るような仕切り等は設けないので、収納される電気機器33は排気を再び吸入するような空気の流れとなっていた(例えば非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
河村電器産業株式会社、「カワムララックカタログNo.6」、平成12年6月1日発行(p.104〜p.105)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術におけるキャビネットラック31では、電気機器33の排気を再び吸入するような空気の流れとなっているので、効率良く、キャビネットラック31内部から排熱することができなかった。その傾向はキャビネットラック31の上方ほど顕著であるため、特に上方に設置された電気機器は許容温度を上回り、稼働停止したり、故障する虞があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、キャビネットラック内部の部分的な温度上昇を抑え、効率的に排熱を行うことができるキャビネットラックを提供することを目的とし、その構造は、電気機器を配置しない空間部分にキャビネットラック内部の空気の流れを分ける平板状の熱遮蔽板を取り付けることを特徴とする。
【0006】
また、熱遮蔽板を電気機器の背面側に取り付け、電気機器の背面から排出された空気がキャビネットラックの前面側へ流れてこないようにすることを特徴とする。
【0007】
また、熱遮蔽板をキャビネットラックの底面側に取り付け、底面からの冷気を電気機器の背面側に流さず、キャビネットラックの前面側に流し、電気機器に吸入させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以上述べたように本発明に係るキャビネットラックには、平板状の熱遮蔽板を取り付け、キャビネットラックの内部の空気の流れを分ける。キャビネットラックに設置される電気機器にはそれぞれファンが内蔵されていることが多く、電気機器の背面から排熱を行うため、熱遮蔽板は、電気機器の前面に対向させて取り付け、キャビネットラックを前後に分割する。熱遮蔽板の前側は冷気を、後ろ側は暖気を通気させ、暖気がまた電気機器に吸入されることがないようにし、効率よくキャビネットラックから排熱させる。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るキャビネットラックには、平板状の熱遮蔽板を電気機器の背面に合わせて取り付け、キャビネットラックの内部の空気の流れを分ける。キャビネットラックに設置される機器にはそれぞれファンが内蔵されていることが多く、電気機器の背面から排熱を行うため、電気機器から排出された暖気がキャビネットラックの前面側に回って、再び電気機器に吸入されることがないようにし、効率よくキャビネットラックから排熱させる。
【0010】
また、本発明の請求項3に係るキャビネットラックには、平板状の熱遮蔽板を底面に取り付け、キャビネットラックに取り込まれる空気の流れを分ける。キャビネットラック内部へは底面から冷気を取り入れ、その冷気を電気機器が効率よく吸入できるように、キャビネットラックの背面側を中心とした底面に熱遮蔽板を取り付ける。底面から取り入れられた冷気は熱遮蔽板によってキャビネットラックの前面側へ流れ、電気機器は冷気を吸入できる。
【0011】
【実施例】
本発明に係るキャビネットラックの実施例を図1〜図3の添付図面に基づいて説明する。
【0012】
キャビネットラック1は、略中央部に各種電気機器2等を設置する。キャビネットラック1にはファン3等換気装置が設けられる。図3では、ファン3はキャビネットラック1の天面4に取り付けている。キャビネットラック1と電気機器2との間の空隙に、電気機器2の前面に合わせて平板状の熱遮蔽板5を取り付ける。形状は例えば、上部と下部とで熱遮蔽板5を分け、上部熱遮蔽板5aは上辺と側辺とを被覆し、下部熱遮蔽板5bは底辺を被覆する。冷気はキャビネットラック1の底面6から取り入れるため、下部熱遮蔽板5bはキャビネットラック1の前面側から背面に向かって傾斜させて取り付ける。
【0013】
電気機器にはファンが内蔵されていて、電気機器2内部からファンによって熱が排出されるが、排出された空気が再び電気機器2に吸入されないように、熱遮蔽板5によって空気の流れを冷気と暖気とで分ける。
【0014】
電気機器の内部から背面側へ熱は排出されるので、排出された暖気は熱遮蔽板によって前面側には流れにくいので、排気された暖気を再び電気機器が吸入することがなく、電気機器2は背面側とは遮蔽された前面側を通っている冷気を吸入するため、効率よくキャビネットラック1の放熱が行える。
【0015】
本発明に係るキャビネットラックは、熱遮蔽板5の取り付けは上記上部熱遮蔽板5aと下部熱遮蔽板5bとに限定されるものではなく、熱遮蔽板は一体に形成したり、また、図4に示すように、特にキャビネットラック7の上部の排熱効率が悪いときなどは、上部熱遮蔽板8aのみを取り付けてもよい。暖気は上昇しやすいので、キャビネットラック7の上部で電気機器に排熱が入り込まなくなることで、効率よくキャビネットラック7の放熱が行える。
【0016】
また、図5に示すように、キャビネットラック9には、温度が上昇しやすい上部に上部熱遮蔽板10aと、冷気をよくキャビネットラック9に導入できるように下部に下部熱遮蔽板10bを取り付け、中間部は特に熱遮蔽板を設けなくても良い。
【0017】
本発明の請求項2に係るキャビネットラックは、熱遮蔽板をキャビネットラックに収納される電気機器の背面に合わせて取り付ける。電気機器から排出された暖気は熱遮蔽板によって、キャビネットラックの前面側には流れてこないので、電気機器はキャビネットラックの底面から取り入れた冷気を吸入でき、効率よくキャビネットラックの排熱が行える。
【0018】
本発明の請求項3に係るキャビネットラックは、図6に示すように、熱遮蔽板11をキャビネットラック12に収納される電気機器13の底面14に合わせて、前面側は開けた状態に取り付ける。キャビネットラックの底面14から取り入れた冷気は、熱遮蔽板11により電気機器13から排出された暖気と混ざることなく電気機器13の前面へ流す。冷気と暖気は分かれてキャビネットラックを回るため、効率よく排熱が行える。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係るキャビネットラックは、電気機器を配置しない空間部分にキャビネットラック内部の空気の流れを分ける平板状の熱遮蔽板を取り付けるため、キャビネットラック内部の部分的な温度上昇を抑え、効率よくキャビネットラック外部へ排熱することができる。そのため、キャビネットラックの周囲温度が上昇してもある程度は換気装置を変更することなく排熱することができる。また、同様に、収納機器が増え機器からの排熱量が増えてもある程度、換気装置を増強することなく、効率よくキャビネットラック外部へ排熱が可能である。
【0020】
また、熱遮蔽板を電気機器の背面側に取り付け、電気機器の背面から排出された空気がキャビネットラックの前面側へ流れてこないようにするため、キャビネットラック内部の部分的な温度上昇を抑え、効率よくキャビネットラック外部へ排熱することができる。そのため、キャビネットラックの周囲温度が上昇してもある程度は換気装置を変更することなく排熱することができる。また、同様に、収納機器が増え機器からの排熱量が増えてもある程度、換気装置を増強することなく、効率よくキャビネットラック外部へ排熱が可能である。
【0021】
また、熱遮蔽板をキャビネットラックの底面側に取り付け、底面からの冷気を電気機器の背面側に流さず、キャビネットラックの前面側に流し、電気機器に吸入させるため、キャビネットラック内部の部分的な温度上昇を抑え、効率よくキャビネットラック外部へ排熱することができる。そのため、キャビネットラックの周囲温度が上昇してもある程度は換気装置を変更することなく排熱することができる。また、同様に、収納機器が増え機器からの排熱量が増えてもある程度、換気装置を増強することなく、効率よくキャビネットラック外部へ排熱が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビネットラックを示す説明図である。
【図2】本発明に係るキャビネットラックに熱遮蔽板を取り付けた状態の正面図である。
【図3】本発明に係るキャビネットラック内部の空気の流れを示す説明図である。
【図4】本発明に係るキャビネットラックの第一の変形実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係るキャビネットラックの第二の変形実施例を示す説明図である。
【図6】本発明の請求項3に係るキャビネットラックを示す説明図である。
【図7】従来技術におけるキャビネットラックの空気の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 キャビネットラック
2 電気機器
3 ファン
4 天面
5 熱遮蔽板
5a 上部熱遮蔽板
5b 下部熱遮蔽板
6 底面
7 キャビネットラック
8 熱遮蔽板
8a 上部熱遮蔽板
8b 下部熱遮蔽板
9 キャビネットラック
10 熱遮蔽板
10a 上部熱遮蔽板
10b 下部熱遮蔽板
11 熱遮蔽板
12 キャビネットラック
13 電気機器
14 底面
【出願人】 【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
【住所又は居所】愛知県瀬戸市暁町3番86
【出願日】 平成15年6月27日(2003.6.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−19856(P2005−19856A)
【公開日】 平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願番号】 特願2003−185288(P2003−185288)