| 【発明の名称】 |
省配線システム用通信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 孝宏 【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
【氏名】長谷 淳一 【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 n個の標準スレーブ装置が接続可能であり、さらに1個の標準スレーブ装置に代えて1個の拡張Aスレーブ装置および1個の拡張Bスレーブ装置を接続可能として最大n個ずつの拡張Aスレーブ装置および拡張Bスレーブ装置計2n個を接続して拡張できるようになされ、 標準スレーブ装置および拡張Aスレーブ装置で同じアドレスが割り当てられ、また、拡張Bスレーブ装置で単独のアドレスが割り当てられるような省配線システムでこれら標準スレーブ装置、拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置と通信するための省配線システム用通信装置であって、 標準スレーブ装置、拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置にそれぞれ個別にアドレスを割り当て、アドレスと接続情報とを関連づけた接続情報リストを作成して登録するリスト作成手段を備え、 この接続情報リストのアドレスおよび接続情報に基づいて処理を行うことを特徴とする省配線システム用通信装置。 【請求項2】 請求項1に記載の省配線システム用通信装置において、 前記リスト作成手段は、 標準スレーブ装置および拡張Aスレーブ装置のアドレスと接続情報とを関連づけ、また、拡張Bスレーブ装置のアドレスと接続情報とを関連づけて登録した接続情報リストを読み出す読出手段と、 標準スレーブ装置または拡張Aスレーブ装置からIDコードを取得するIDコード取得手段と、 取得したIDコードに基づいて標準スレーブ装置であるか、または、拡張Aスレーブ装置であるかを判定してアドレスを決定する決定手段と、 決定したアドレスおよび接続情報リストに基づいて接続情報を割り当て、アドレスと接続情報とを関連づけた新規の接続情報リストを作成して登録する登録手段と、 からなることを特徴とする省配線システム用通信装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の省配線システム用通信装置において、 前記処理は表示処理であって、 拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置のアドレスを表示する場合、AまたはBの何れであるかを示す記号を表示することを特徴とする省配線システム用通信装置。 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の省配線システム用通信装置において、 構成変化が生じた場合、アドレスに関連づけられた接続情報の接続情報リストを改めて作成して登録する再登録手段と、 を備えることを特徴とする省配線システム用通信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、省配線を実現するオープンネットワークである省配線システムに用いられる省配線システム用通信装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から各種の省配線システムがあるが、ここでは特にビットレベルでの省配線を実現するオープンネットワークであるAS−Interface(Actuator Sensor-Interface)に準拠する省配線システムについて図を参照しつつ説明する。図8,図9,図10は従来技術の一例の省配線システムのシステム構成図である。省配線システムでは、接続できるスレーブ装置の数により、標準型省配線シス-ムと拡張型省配線システムとの2種類が存在しており、図8,図9は標準型省配線システムであり、図10は拡張型省配線システムである。 【0003】 まず、標準型省配線システムについて説明する。 図8に示す標準型省配線システム1は、制御装置10と、省配線ネットワーク20と、多数の標準スレーブ装置30とを備えている。この制御装置10は、CPU11と、マスタ通信装置12と、が連結された通信モジュールタイプの装置である。省配線ネットワーク20は、電力線と通信線とを一体にしたものであり、配線を少なくしている。 【0004】 標準スレーブ装置30は、詳しくは標準スレーブ装置30(1)から標準スレーブ装置30(n)までn個あり、それぞれ省配線ネットワーク20に接続されている。このnは接続できる最大数であり、例えばn=31という数が予め定められている。1個の標準スレーブ装置30には、図示しないが、一個または複数個の外部入出力機器(例えば、センサ・制御機器等である)が接続できるようになされている。CPU11は、例えば、監視プログラムが登録されており、この監視プログラムからの指示によりCPU11がマスタ通信装置12と通信し、マスタ通信装置12が省配線ネットワーク20を介して個々の標準スレーブ装置30を選択して通信を行う。 【0005】 また、図9に示す他の標準型省配線システム2は、上位制御装置40と、上位ネットワーク50と、マスタ通信装置60と、省配線ネットワーク20と、多数の標準スレーブ装置30を備えている。この上位制御装置40は、CPU41と、上位ネットワーク通信モジュール42と、が連結された通信モジュールタイプの装置である。マスタ通信装置60は、上位ネットワーク50と省配線ネットワーク20とに介在して接続されるゲートウェイタイプの装置である。 【0006】 標準スレーブ装置30は、詳しくは標準スレーブ装置30(1)から標準スレーブ装置30(n)までn個あり、それぞれ省配線ネットワーク20に接続されている。1個の標準スレーブ装置30には、図示しないが、一個または複数個の外部入出力機器が接続できるようになされている。CPU41は例えば監視プログラムが登録されており、この監視プログラムからの指示によりCPU41は上位ネットワーク通信モジュール42を介してマスタ通信装置60と通信し、マスタ通信装置60は、省配線ネットワーク20を介して個々の標準スレーブ装置30を選択して通信を行う。 【0007】 続いて拡張型省配線システムについて説明する。 図10に示す拡張型省配線システム3は、制御装置70と、省配線ネットワーク20と、多数の標準スレーブ装置30と、多数の拡張Aスレーブ装置31と、多数の拡張Bスレーブ装置32とを備えている。この制御装置70は、CPU71と、マスタ通信装置72と、が連結された通信モジュールタイプである。 【0008】 この拡張型省配線システム3でも、先に図8で示した標準型省配線システム1のように、基本的には、標準スレーブ装置30(1)から標準スレーブ装置30(n)までn個接続できる。しかし、より多くのスレーブ装置を接続したいという要請に応えるべく、1個の標準スレーブ装置30に代えて1個の拡張Aスレーブ装置31と1個の拡張Bスレーブ装置32を接続できるように構成されている。このため、拡張Aスレーブ装置31および拡張Bスレーブ装置32だけでシステムを構成すると、n個の拡張Aスレーブ装置31およびn個の拡張Bスレーブ装置31で最大2n個まで接続することが可能となる。また、図10で示すように、標準スレーブ装置30と拡張Aスレーブ装置31・拡張Bスレーブ装置32との混在も可能である。 【0009】 例えば、図10では図示しない標準スレーブ装置30(2)を取り外し、代わりに拡張Aスレーブ装置31(2A),拡張Bスレーブ装置32(2B)の2個を接続している。 同様に図示しない標準スレーブ装置30(3)を取り外し、代わりに拡張Aスレーブ装置31(3A),拡張Bスレーブ装置32(3B)の2個を接続している。 同様に図示しない標準スレーブ装置30(n)を外し、代わりに拡張Aスレーブ装置31(nA),拡張Bスレーブ装置32(nB)の2個を接続している。 【0010】 1個の標準スレーブ装置30・1個の拡張Aスレーブ装置31・1個の拡張Bスレーブ装置32には、図示しないが、それぞれが一個または複数個の外部入出力機器(例えばセンサ・制御機器等である)を接続できるようになされている。CPU71は例えば監視プログラムが登録されており、この監視プログラムからの指示によりCPU71はマスタ通信装置72と通信し、このマスタ通信装置72は、省配線ネットワーク20を介して個々の標準スレーブ装置30・拡張Aスレーブ装置31・拡張Bスレーブ装置32の何れかを選択して通信したデータの授受を行う。 【0011】 このように、n個の標準スレーブ装置30が接続できるような拡張型省配線システムでは、最大でn個の拡張Aスレーブ装置31とn個の拡張Bスレーブ装置32とが接続でき、つまり2n個のスレーブ装置を接続できるため、接続できる外部入出力機器を増やし、より大規模な制御対象システム(例えば工場プラントなど)に対して省配線システムを構築できる。 【0012】 なお、図10に示す拡張型省配線システムは通信モジュールタイプであるが、この拡張型省配線システムでも、図9で示したようなゲートウェイタイプのマスタ通信装置を用いて上位ネットワークと通信するようなシステムを構築することも可能である。 【0013】 これら標準型省配線システム・拡張型省配線システムは、接続情報リストにより各種処理を行っている。続いてこの接続情報リストについて説明する。まず、図8で示した標準型省配線システムにおける接続情報リストについて説明する。なお、図9の標準型省配線システムについては同様であるものとして説明を省略する。図11はマスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 【0014】 図11において、アドレスはn個の標準スレーブ装置30(1)〜標準スレーブ装置30(n)のアドレスを指している。各アドレスには接続情報(計画情報・実稼働情報・構成異常情報)が関連づけて登録される。 「計画情報」は、省配線ネットワーク20のシステム設計者であるユーザが登録する情報であり、「1」は標準スレーブ装置30が接続されている状態を示し、「0」は標準スレーブ装置30が接続されていない状態を示す。 なお、「計画情報」は、主にユーザが制御装置10のCPU11に専用ツール(図示せず)を接続してこの専用ツールを操作して設定したり、マスタ通信装置12に設けられたスイッチを操作して設定する。 【0015】 「実稼働情報」は、省配線ネットワーク20に接続された全ての標準スレーブ装置30について、マスタ通信装置12の不揮発メモリに記憶された通信情報(アドレス、入出力機器構成データ、IDコードである)と、個々の標準スレーブ装置30の不揮発メモリに記憶された通信情報とが同じであって、実稼働、つまり入出力機器と入出力データとの通信を行いうる状態の標準スレーブ装置30の情報である。 「1」は実稼働可能な標準スレーブ装置30があることを示し、「0」は実稼働可能な標準スレーブ装置がないことを示す。 「実稼働情報」は、マスタ通信装置12が電源投入後に全ての標準スレーブ装置と通信情報(アドレス、入出力構成、IDコードの情報)の交換を行い、不揮発メモリに登録・記憶された通信情報と比較することで作成される。 【0016】 「構成異常情報」は、「計画情報」と「実稼働情報」との排他的論理和(XOR)を算出し、計画と実稼働が異なる場合を構成異常と判定する。 例えば、「計画情報」が「1」で「実稼働情報」が「0」の場合、計画されているものの接続されていない標準スレーブ装置を表している。例えば、欠損(故障、付け忘れ)したスレーブ装置や、間違い(別形式、アドレスの設定間違えなど)を示すことができる(例えば図11の接続情報リスト中のアドレス02)。 また、「計画情報」が「0」で「実稼働情報」が「1」の場合、計画外に接続された標準スレーブ装置を表している(例えば図11の接続情報リスト中のアドレス03)。 異常接続情報リストについて説明したが、このような接続情報リストは、運転中でも適宜更新されるものである。 【0017】 続いて、このような接続情報リストの利用について説明する。 まず接続情報リストは、メンテナンスが必要な標準スレーブ装置の表示時に利用される。接続情報リストが更新されて構成異常情報が「1」であるような標準スレーブ装置が現れたような場合、マスタ通信装置の表示部でこの標準スレーブ装置のアドレスについて表示する。 ここに図11で示す接続情報リストでは、構成異常の標準スレーブ装置のアドレスが2と3である場合、図12の表示例で示すように表示部においてアドレス02→03を表示する。このように接続情報リストの構成異常情報が「1」のアドレスを表示することで、問題がある標準スレーブ装置が特定でき、メンテナンス性を向上していた。 【0018】 また、接続情報リストは、自動アドレス設定時にも利用される。図8で示した標準型省配線システム1を例にとり自動アドレス設定機能について図を参照しつつ説明する。 マスタ通信装置12は接続される全ての標準スレーブ装置30の通信情報(アドレス、入出力機器構成情報、IDコード)を不揮発性メモリに記憶している。 このような標準型省配線システム1において故障などにより標準スレーブ装置を交換するような場合、接続情報リストを参照することで構成異常情報が1となっているアドレスが特定される。そして欠損した今までの標準スレーブ装置と同じ入出力機器構成情報・IDコードを新しい標準スレーブ装置に設定し、アドレス0のままで省配線ネットワーク20に接続すると、不揮発メモリに記憶していた入出力機器構成情報・IDコードを照合し、入出力機器構成情報・IDコードと一致するアドレスを読み出し、この読み出したアドレスが接続情報リストの構成異常のアドレスと一致するか否か確認の上で、接続された新しい標準スレーブ装置30にアドレスを書き込む機能である。この機能により特別なメンテナンスツールを使用して標準スレーブ装置30にアドレスを書き込む必要がなくなるという利点がある。 標準型省配線システムでは、このように接続情報リストが表示時や自動アドレス設定時で利用される。 【0019】 ところが拡張型省配線システムでは接続情報リストの利用に問題があった。続いて、図10で示す拡張型省配線システムにおける接続情報リストの利用について図を参照しつつ説明する。図13はマスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 先に図11を用いて説明した標準型省配線システムの接続情報リストのように「計画情報」、「実稼働情報」、「構成異常情報」を有する点については同様であるが、アドレスの指定について特徴を有している。拡張Bスレーブ装置はアドレスで区別を行っているが、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とは、通信上近い動作をするため、同じアドレスを付していた。そこで、例えばIDコードを異ならせて標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とを区別している。 【0020】 しかしながら、拡張型省配線システムで用いられる接続情報リストでは、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とでアドレスを区別していないことに起因する各種の不都合が生じていた。 例えば、拡張型省配線システムでは拡張Bスレーブ装置については表示が可能であるが、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とを区別して表示することができなかった。 【0021】 例えば、図14の表示例で示すように、インジケータ(LED)を利用する表示部を用いて、標準スレーブ装置のアドレス02と拡張Bスレーブ装置のアドレス5Bを表示する場合、まずインジケータを点灯させることなく02と表示し、続けて拡張Bスレーブ装置であることを表すインジケータを点灯しつつ05と表示する。 しかしながら、標準スレーブ装置のアドレス02と拡張Aスレーブ装置のアドレス3Aを表示する場合、接続情報リストではアドレスが02,03であるため02→03と表示され、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置との区別ができない。 【0022】 例えば、構成異常を表示させるような場合や、ユーザがスレーブ装置を取り付けたり交換する場合、表示部で表示を行うと、標準スレーブ装置か拡張Aスレーブ装置かを区別することができない。この接続情報リストに基づいてマスタ通信装置の表示部でアドレスを表示すると支障がある。 【0023】 また、このような表示を見たユーザがメンテナンスのためにスレーブ装置の交換をする際に標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とを間違えて取付けるおそれもある。そして、このような取付け間違いが起こると標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とのIDコードが異なるため自動アドレス設定機能も使用できない。 【0024】 さらにまた、アドレス設定がなされないためマスタ通信装置は構成外のスレーブ装置であると判断してそのスレーブ装置とは通信を行わない。 さらにまた、このような表示間違いが起こらないように接続情報リストを用いない場合、マスタ通信装置は、個々のスレーブ装置と通信を行ってIDコード等を取得する必要があるためマスタ通信装置の処理が増加して全体的な処理速度が低下するという課題があった。 また、このような省配線システムではすでに規格化が進んでおり、規格に準拠しつつこのような課題を解決する必要があった。 【0025】 このような課題(表示形式)については、例えば、非特許文献1にも開示されている。 【0026】 【非特許文献1】SIEMENS SIMATIC NET DP/AS-Interface Link 20E Manual 10頁〜16頁 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0027】 以上整理すると、図10で示すような拡張型省配線システム3において、 マスタ通信装置72の表示部は、接続されている、または、欠損している標準・拡張A・拡張Bのスレーブ装置のアドレスを表示する機能を有している。しかしながら、これらの表示は拡張Bスレーブ装置の表示は区別されていたが、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置との表示は区別されておらず、ユーザによるメンテナンス時に交換するスレーブ装置を間違えるなどの課題があった。 また、接続情報リストを用いることなく全てのスレーブ装置と通信を行って確認する手法も考えられるが、マスタ通信装置の処理を遅くするという課題があった。 【0028】 この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、拡張型省配線システム用の特別な接続情報リストを新たに作成して標準スレーブ・拡張Aスレーブ・拡張Bスレーブ装置を区別して表示・アドレス設定等の処理ができるようにした省配線用通信システムを提供する。 【課題を解決するための手段】 【0029】 この課題を解決するため、マスタ通信装置である省配線用通信装置は個々のスレーブ装置のIDコードを読み出して標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置との区別を行い、アドレス別の接続情報リストを生成する。このような接続情報リストに基づいてアドレス自動設定処理、または、表示を行うため、標準スレーブ装置と拡張Aスレーブ装置とを区別する表示が可能となる。 また、接続情報リスト更新処理は、通常は行わずに構成異常発生時などにのみ重点的に行い、通常時の処理速度低下を防ぐ。 【0030】 本発明の省配線システム用通信装置は、 n個の標準スレーブ装置が接続可能であり、さらに1個の標準スレーブ装置に代えて1個の拡張Aスレーブ装置および1個の拡張Bスレーブ装置を接続可能として最大n個ずつの拡張Aスレーブ装置および拡張Bスレーブ装置計2n個を接続して拡張できるようになされ、 標準スレーブ装置および拡張Aスレーブ装置で同じアドレスが割り当てられ、また、拡張Bスレーブ装置で単独のアドレスが割り当てられるような省配線システムでこれら標準スレーブ装置、拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置と通信するための省配線システム用通信装置であって、 標準スレーブ装置、拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置にそれぞれ個別にアドレスを割り当て、アドレスと接続情報とを関連づけた接続情報リストを作成して登録するリスト作成手段を備え、 この接続情報リストのアドレスおよび接続情報に基づいて処理を行うことを特徴とするものである。 【0031】 また、本発明の省配線システム用通信装置は、 請求項1に記載の省配線システム用通信装置において、 前記リスト作成手段は、 標準スレーブ装置および拡張Aスレーブ装置のアドレスと接続情報とを関連づけ、また、拡張Bスレーブ装置のアドレスと接続情報とを関連づけて登録した接続情報リストを読み出す読出手段と、 標準スレーブ装置または拡張Aスレーブ装置からIDコードを取得するIDコード取得手段と、 取得したIDコードに基づいて標準スレーブ装置であるか、または、拡張Aスレーブ装置であるかを判定してアドレスを決定する決定手段と、 決定したアドレスおよび接続情報リストに基づいて接続情報を割り当て、アドレスと接続情報とを関連づけた新規の接続情報リストを作成して登録する登録手段と、 からなることを特徴とするものである。 【0032】 また、本発明の省配線システム用通信装置は、 請求項1または請求項2に記載の省配線システム用通信装置において、 前記処理は表示処理であって、 拡張Aスレーブ装置または拡張Bスレーブ装置のアドレスを表示する場合、AまたはBの何れであるかを示す記号を表示することを特徴とするものである。 【0033】 また、本発明の省配線システム用通信装置は、 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の省配線システム用通信装置において、 構成変化が生じた場合、アドレスに関連づけられた接続情報の接続情報リストを改めて作成して登録する再登録手段と、 を備えることを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0034】 以上のような本発明によれば、拡張型省配線システム用の特別な接続情報リストを作成して標準スレーブ・拡張Aスレーブ装置・拡張Bスレーブ装置を区別して表示・アドレス設定等の処理ができるようにした省配線用通信システムを提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0035】 以下、本発明の省配線システム用通信装置の最良の形態について図を参照しつつ説明する。本形態では、省配線システム用通信装置は具体的にはマスタ通信装置であるものとし、マスタ通信装置による標準スレーブ装置とAスレーブ装置とを区別する特別の接続情報リストとその作成方法、および、この特別の接続情報リストを用いる表示部への表示方法を提案する。なお、本形態では図10の拡張型省配線システムと同じ構成であり、同じ符号・名称を付すとともに重複する説明を省略し、相違点について説明する。 【0036】 まず、拡張型配線システムのマスタ通信装置・スレーブ装置について図を参照しつつ説明する。図1はマスタ通信装置の構成図、図2はスレーブ装置の構成図である。 マスタ通信装置72は、図1で示すように、スイッチ部72aと、表示部72bと、シリアル不揮発メモリ72cと、主制御部72dと、CPU通信回路部72eと、通信制御部72fと、省配線ネットワーク用通信回路部72gと、インターフェイス(DPRAM)72hとを備えている。 また、主制御部72dは、例えば1チップで構成されており、マイコン(CPU)721dと、不揮発性メモリ(ROM)722dと、揮発性メモリ(RAM)723dと、を備えている。不揮発性メモリ(ROM)722dはマイコン(CPU)721dを登録している。 また、通信制御部72fは、不揮発性メモリ(ROM)721fと、揮発性メモリ(RAM)722fと、通信制御用IC723fと、を備えている。不揮発性メモリ(ROM)721fは通信制御用IC723fのプログラムを保管する。揮発性メモリ(RAM)722fは、通信制御用IC723fで処理するデータを一時的に保管する。特に後述する計画情報の写しや、実稼働情報、構成異常情報のリストを保管する。 さらにシリアル不揮発メモリ72cは、通信制御用IC723fのデータを保管する。特に計画情報リスト、計画スレーブとして登録され各スレーブのアドレス、入出力構成、IDコードの情報を保管する。 【0037】 また、標準スレーブ装置30は、図2で示すように、不揮発メモリ30a、通信制御部30b、入出力回路部30cを備えている。なお,拡張Aスレーブ装置31,拡張Bスレーブ装置32も同様の回路構成を有しており、重複する説明を省略する。 【0038】 続いて、マスタ通信装置72における処理について図を参照しつつ説明する。図3は、マスタ通信装置の制御を示すフローチャート、図4はマスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 本形態では、拡張Aスレーブ装置のIDコードはAであり、また、標準スレーブ装置のIDコードはA以外であって、n個のスレーブ装置のIDコードを検出することによって区別可能である点に着目し、通常の接続情報リスト(図13の接続情報リスト参照)に加え、特別な接続情報リストを生成し、不揮発性メモリ72cに登録するものである。 なお、前提として図13で示したように、計画情報・実稼働情報・構成異常情報が登録された従来の接続情報リストが、マスタ通信装置72のシリアル不揮発性メモリ72cにすでに登録されており、さらに図4で示すような更新前の特別の接続情報リストのひな形データも準備されており、接続情報リストの内容を更新することで、確定されるものとする。 【0039】 マスタ通信装置72の通信制御部72fは、不揮発性メモリ(ROM)721fからプログラムを読み出して図3で示すような処理を実行する。 まず、変数であるiに1を代入する(ステップS1)。続いてアドレスがi番のスレーブ装置が存在するか否かを判定する(ステップS2)。例えば、i=1で1番目なら標準スレーブ装置30(1)であるが、この装置と通信し、存在を確認する。存在しないならば、ステップS3へ進み、存在するならばステップS4へジャンプする。 【0040】 存在する場合には更にスレーブ装置に登録されているIDコードを読み出す(ステップS4)。このIDコードに拡張Aスレーブ装置であることを示すコードが含まれているか否かを検出し(ステップS5)、コードが含まれている(つまり拡張Aスレーブ装置である)ならば、接続情報リストの拡張Aスレーブ装置のアドレスiAにおける実稼働情報を1にし(ステップS6)、また、接続情報リストの標準スレーブ装置のアドレスiにおける実稼働情報を0にする(ステップS7)。 また、コードが含まれていない(つまり標準スレーブ装置である)ならば、接続情報リストの標準スレーブ装置のアドレスiにおける実稼働情報を1にし(ステップS8)、また、接続情報リストの拡張Aスレーブ装置のアドレスiAにおける実稼働情報を0にする(ステップS9)。 【0041】 以下、iに1を加えてインクリメントし(ステップS3)、iがn(最大接続可能なスレーブ装置数)よりも小さいか否かを判定し(ステップS10)、小さい場合にはステップS2の先頭に戻って次のスレーブ装置の判定を行い、iがnを超える場合にはこれ以上判定対象であるスレーブ装置はないとしてプログラムを終了する。 このようにして生成された、図4で示す特別の接続情報リストは、標準スレーブ装置、拡張Aスレーブ装置、拡張Bスレーブ装置別に分けられてアドレスが付され、計画情報・実稼働情報・構成異常情報という接続情報が関連づけられて登録されるため、後述するが、この接続情報リストに基づく各種の制御が容易になる。そして、このような接続情報リストに係るデータが図1で示す揮発性メモリ(RAM)722fに登録される。 なお、電源を落とすと揮発性メモリ(RAM)722f内のデータは消えてしまうが、その場合には再計算により再度データが生成される。 【0042】 このような接続情報リスト作成後でネットワーク運転中、標準スレーブ装置から拡張Aスレーブ装置・拡張Bスレーブ装置が変更されるなどシステムの構成が変更される場合が起こりうる。そこで、本システムではマスタ通信装置72において構成変化の監視を行っている。マスタ通信装置72は、構成変化時にステータスフラグの変化を検出する機能を有しており、この機能を利用する。続いて、このような構成変化の監視について図を参照しつつ説明する。図5は構成異常の監視を行う処理のフローチャートである。 【0043】 マスタ通信装置72の通信制御部72fは、不揮発性メモリ(ROM)721fからプログラムを読み出して図5で示すような処理を実行する。 図で示すように省配線システムにおける処理(監視・制御のための入出力機器とのデータの送受信等)であるメイン処理を行い(ステップS11)、その後に構成異常があるか否かについて判定し(ステップS12)、構成異常がない場合には再度繰り返しメイン処理を行うが、構成異常が起こった場合には、図3で説明した処理(ステップS1〜ステップS10)を行って構成異常スレーブを割り出して接続情報リストを更新する(ステップS13)。 【0044】 このように構成に異常がない、つまり接続構成が変化しない場合にはリスト更新処理を行わず、構成に異常が生じた、つまり接続構成が変化した(例えば、構成変化が発生したかどうかのステータスフラグを監視して変化を検出した)場合には直ちにマスタ通信装置が接続情報リストを更新することとした。 更新を行う際にはその他の処理が一時的に中断して処理速度が低下するため、変化が発生した場合のみ接続構成が変わったと判断して更新することにより正常時の通信の処理速度の低下を招かずに済む。 【0045】 続いて、このようにして得た接続情報リストに基づく表示機能について説明する。図6はアドレスを表示する表示部の表示例である。 表示部72bは8セグメント方式で2桁の表示部であり、0〜99個のスレーブ装置のアドレスを表示することができる。このような表示は接続情報リストをシリアル不揮発性メモリ72cから読み出して主制御部72dが行う。 【0046】 標準スレーブ装置であることを表示する場合、単にアドレスのみを表示する。 拡張Aスレーブ装置であることを表示するために文字Aを表示し、続けてアドレスを表示する。 拡張Bスレーブ装置であることを表示するために文字bを表示し、続けてアドレスを表示する。 【0047】 例えば、接続情報リストから構成異常情報が1であるような場合を検出し、それに対応するアドレスを表示するものとする。具体的には、図6示すように、標準スレーブ装置のアドレス02、03のみを表示する場合は、02→03と表示する。 また、標準スレーブ装置・拡張Aスレーブ装置・拡張Bスレーブ装置のアドレス2、3、2A、10A、5Bを表示する場合、02→03→A→02→A→10→B→05と表示する。 このような表示は接続情報リストでアドレスが、標準スレーブ装置・拡張Aスレーブ装置・拡張Bスレーブ装置別に区別されているため可能である。 【0048】 このように本発明では標準、A、Bの3つの区別でアドレスを表示するため、Aスレーブ装置のアドレスを表示する前には”A”、Bスレーブ装置のアドレスを表示する前には”b”と1度だけ表示し、標準スレーブ装置を表示する前には何も表示しない。この方法であれば複数のアドレスを表示する際に2桁の数字表示部だけで効率よく表示することが可能である。また、従来技術のようにインジケータも不要とすることが可能となる。 【0049】 なお、図5で示した構成異常の監視処理では、構成異常の有無を監視するものであった。しかしながら、構成異常を直接監視するのではなく他の事象を監視する手法もある。続いて、このような監視について図を参照しつつ説明する。図7はスイッチの押下の有無の監視を行う処理のフローチャートである。 【0050】 マスタ通信装置72の通信制御部72fは、不揮発性メモリ(ROM)721fからプログラムを読み出して図7で示すような処理を実行する。 図で示すように省配線システムにおける処理(監視・制御のための入出力機器とのデータの送受信等)であるメイン処理を行い(ステップS21)、その後に計画スレーブが変わる可能性があるスイッチが押されたか否かについて判定し(ステップS22)、スイッチが押されていない場合には再度繰り返しメイン処理を行うが、スイッチが押された場合には、このスイッチによる処理を行い(ステップS23)、続いて図3で説明した処理(ステップS1〜ステップS10)を行って実稼働スレーブや構成異常スレーブを割り出して接続情報リストを更新する(ステップS24)。 このような手法を用いて接続情報リストを更新することでも、計算負荷を最小限に止めて接続情報リストを更新することができる。 【0051】 以上説明した省配線システム用通信装置は、 (1)表示部におけるアドレスの表示がわかりやすく施工作業時のアドレス確認がしやすい。 (2)ユーザは表示部の表示を確かめることで標準スレーブ装置・拡張Aスレーブ装置・拡張Bスレーブ装置を間違うことなく交換作業ができる(メンテナンス性が向上する。) (3)マスタ通信装置は異常発生・スイッチ押下時以外では処理速度が低下しない。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】マスタ通信装置の構成図である。 【図2】スレーブ装置の構成図である。 【図3】マスタ通信装置の制御を示すフローチャートである。 【図4】マスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 【図5】構成異常の監視を行う処理のフローチャートである。 【図6】アドレスを表示する表示部の表示例である。 【図7】スイッチの押下の有無の監視を行う処理のフローチャートである。 【図8】従来技術の一例の省配線システムのシステム構成図である。 【図9】従来技術の一例の省配線システムのシステム構成図である。 【図10】従来技術の一例の省配線システムのシステム構成図である。 【図11】マスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 【図12】表示部の表示例を示す図である。 【図13】マスタ通信装置が保有する接続情報リストを示す図である。 【図14】表示部の表示例を示す図である。 【符号の説明】 【0053】 1:標準型省配線システム 2:標準型省配線システム 3:拡張型省配線システム 10:制御装置 11:CPU 12:マスタ通信装置 20:省配線ネットワーク 30:標準スレーブ装置 30a:不揮発性メモリ 30b:通信制御部 30c:入出力回路部 31:拡張Aスレーブ装置 32:拡張Bスレーブ装置 40:制御装置 41:CPU 42:上位ネットワーク通信モジュール 50:上位ネットワーク 60:マスタ通信装置 70:制御装置 71:CPU 72:マスタ通信装置 72a:スイッチ部 72b:表示部 72c:シリアル不揮発性メモリ 72d:主制御部 721d:マイコン(CPU) 722d:不揮発性メモリ(ROM) 723d:揮発性メモリ(RAM) 72e:CPU通信回路部 72f:通信制御部 721f:不揮発性メモリ(ROM) 722f:揮発性メモリ(RAM) 723f:通信制御部用IC 72g:省配線ネットワーク用通信回路部 72h:インターフェイス
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| 【出願人】 |
【識別番号】503361927 【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社 【住所又は居所】東京都品川区大崎一丁目11番2号
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| 【出願日】 |
平成15年9月17日(2003.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091281 【弁理士】 【氏名又は名称】森田 雄一
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| 【公開番号】 |
特開2005−94332(P2005−94332A) |
| 【公開日】 |
平成17年4月7日(2005.4.7) |
| 【出願番号】 |
特願2003−324729(P2003−324729) |
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