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【発明の名称】 レンズフード装置
【発明者】 【氏名】山木 道広
【住所又は居所】東京都狛江市岩戸南2丁目3番15号 株式会社シグマ内

【氏名】谷路 眞澄
【住所又は居所】東京都狛江市岩戸南2丁目3番15号 株式会社シグマ内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の銀塩フイルム一眼レフカメラとデジタル一眼レフカメラに共用可能な交換レンズに装着するフード装置において、光軸を中心とした重畳する複数の円筒によって光軸の垂直方向に対して多段式に伸縮自在になるよう構成し、前記デジタル式一眼レフカメラに使用する撮像素子の受光面積に対してレンズ前方に伸長することによって有害光を遮断することが可能であって、一体のフードで受光面積が銀塩カメラのフルサイズからデジタル一眼レフカメラの縮小サイズまで連続的に遮光効果を可能にしたことを特徴とするレンズフード装置。
【請求項2】
レンズ前方に伸長可能な多段式伸縮装置で、重畳する円筒をレンズ前方に引き出す程度によって撮像素子の受光面積に関する遮光効果を対応せしめることが可能であって、引き出されて露顕する円筒表面の対応位置に前記撮像素子の受光サイズが表示されていることを特徴とする請求項1記載のレンズフード装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一眼レフカメラ等の交換レンズ鏡筒に装着するレンズフードに関するもので、特に詳しくはフード効果を可変できるレンズフード装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、レンズフードは、個々の撮影レンズ毎に専用に設けられており、汎用性が無く、撮影レンズ毎に用意され、また、ズームレンズの場合、広角側にレンズフードの性能を合わせて作成すると、望遠側ではフード効果が減少し、有害光の影響を受ける場合もあり、種々の改善がなされている。
【特許文献1】特開平11−44904号公報
【特許文献2】特開平11−326995号公報
【特許文献3】特開2000−121904号公報
【特許文献4】特開2004−54044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、昨今のデジタルカメラの著しい普及により、デジタルカメラは従来の銀塩カメラと同じように、撮影の高度化が進んでいる。これに伴いシステムカメラへの要望が強くなり、特にレンズ交換可能なAF一眼レフカメラへの需要が伸びていて、各社それぞれ商品化を急いでいるのが現状である。
【0004】
デジタルカメラと言え、基本的には従来カメラと共通するところが多く、AF一眼レフカメラに関しては、概ね従来の感光フイルムに代わり、撮像素子を設置した構成で、レンズ交換用マウント、ファインダー係のミラーボックス、ペンタプリズム及びフォーカルプレーンシャッターなどの機構配置は従来のまま踏襲する例が多い。
【0005】
一般には撮像素子に合わせたデジタル一眼レフ用レンズシステムを新規に開発する例は少なく、在来の銀塩フイルム一眼レフカメラ用として普及している交換レンズをそのまま装着可能なように、従来マウントを搭載して構成する機種が多い。これにより銀塩フイルムの一眼レフカメラ愛用者が共通マウントのデジタル式一眼レフカメラを購入する事により、所有する従来のシステムレンズを共用して撮影できるユーザーメリットは大きい。
【0006】
しかし、銀塩フイルム一眼レフカメラの交換レンズでは銀塩カメラのイメージサークルをカバーしているだけであり、種々の改善がなされたフードにおいても、イメージサークルが銀塩カメラより小さいデジタル一眼レフカメラにおいては、不必要な光線がカメラボディ内で内面反射を起こし、画質の劣化を発生させる問題があり、別途デジタル一眼レフカメラ用にフードを用意しなければならなかった。また、デジタル一眼レフカメラの受光素子のサイズは銀塩フイルム一眼レフカメラのように規格が1種類でないため、デジタル一眼レフカメラの機種により様々である。
【0007】
最近のデジタル一眼レフカメラのカタログを見ると、撮像素子のサイズは、例えば22.7×15.1mm、23.7×15.6mm、28.7×19.1mm、35.8×23.8mm、と多様である。
【0008】
本発明は前述従来例の問題点に鑑み、銀塩フイルム一眼レフカメラよりイメージサークルの小さなデジタル一眼レフカメラにおいても有害光をカットできるレンズフードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的を達成するために、本発明は交換レンズを装着するカメラに応じて該交換レンズのフードの遮光効果を変更できるようにしたもので、光軸を中心とした重畳する複数の円筒によって光軸の垂直方向に対して多段式に伸縮自在になるよう構成し、前記デジタル式一眼レフカメラに使用する撮像素子の受光面積に対してレンズ前方に伸長することによって有害光を遮断し、一体のフードで受光面積が銀塩カメラのフルサイズからデジタル一眼レフカメラの縮小サイズまで連続的に遮光効果を可能にした。更に、引き出されて露顕する円筒表面の対応位置に撮像素子の受光サイズを表示した。
【発明の効果】
【0010】
本発明はレンズ交換可能な複数の種類の異なるイメージサークルのカメラに共通使用可能な交換レンズにおいて、該各カメラに応じて該交換レンズのレンズフードのフード効果を変更自在にしたことにより、従来の銀塩カメラで最適化されたフードのフード効果をそのままに、イメージサークルの異なるデジタルカメラにおける有害光のカットを容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。図1はイメージサークルの大きい銀塩フイルム一眼レフカメラに装着する場合のフード装置とレンズ鏡筒の断面図、図2はイメージサークルの小さいデジタル一眼レフカメラに装着する場合のフード装置とレンズ鏡筒の断面図、図3、図4及び図5はそれぞれの場合のフード装置の斜視図である。
【0012】
図1及び図2において、1が交換レンズ鏡筒、10がフード装置である。交換レンズ1のL1は固定レンズ、L2は合焦用移動レンズ、2は固定筒、3は固定筒2に固定され、カメラボディー(図示せず)と接続するためのマウント、4は固定筒3にビス止めされた案内筒、5は案内筒4の内側に嵌合した中筒、6は絞り装置、7は外装筒、8はピント調整リングである。
【0013】
交換レンズ鏡筒1に装着されるフード装置10は、交換レンズ鏡筒1の先端部に結合するフードバヨネット11aを有する1段フード11、デジタル一眼レフカメラの撮像素子の受光面積に対応してレンズ前方に伸長する2段フード12,3段フード13の3つの円筒で構成されている。
【0014】
以上の構成の本実施例において、交換レンズ鏡筒1をマウント3で不図示のカメラに装着すると、不図示の交換レンズ及びカメラ内のマイクロコンピュータが公知の技術により通信を行い、交換レンズ鏡筒1内の不図示のモータを駆動し、合焦用移動レンズL1が光軸方向に進退し、不図示の結像面の結像状態を変化させる。また、必要に応じて不図示の公知の切換手段によってモータからの運動を断ち、ピント調整リング8による作動ができるようになっている。
【0015】
次に、イメージサークルの小さなデジタル一眼レフカメラに交換レンズ鏡筒1を装着する場合、このままでは有害光が多いため、図2に示すように、フード装置10の1段フード11から2段フード12及び3段フード13を装着しようとするデジタル一眼レフカメラのイメージサークルに最適な位置になるようにレンズの前方に移動する。
【0016】
図3、図4及び図5はそれぞれの場合のフード装置の斜視図で、図3は銀塩フイルム一眼レフカメラに交換レンズを装着し、有害光のカットを適切に行える状態を示し、図4はイメージサークルの小さいデジタル一眼レフカメラでも比較的撮像素子の受光面積が大きなデジタル一眼レフカメラの場合の状態を示し、図5は図4の場合より更に撮像素子の受光面積が小さなデジタル一眼レフカメラの場合を示している。図4では3段フード13を光軸方向に引き出すと撮像素子のサイズに対応して数字が上部に35,30が、横部に23,20が表示されている。この場合撮像素子が30×20mmのデジタル一眼レフカメラで適切な遮光効果を得られることを示している。
【0017】
図5では3段フード13と2段フード12を光軸方向に引き出すと撮像素子のサイズに対応して数字が上部に35,30,24,23が、横部に23,20,16,15が表示されている。この場合撮像素子が23×15mmのデジタル一眼レフカメラで適切な遮光効果を得られることを示している。
【0018】
尚、本実施例では、図4及び図5に示す如く3段フード13と2段フード12を光軸方向に引き出すと撮像素子のサイズに対応して撮像素子の数字を表示しているが、撮像素子のサイズでなく、カメラ名を記述しても良いし、単なる記号であっても良い。実施例としては3段式を示しているが段数の少ない2段式でも良く、逆に、段数を多くした4段、5段式も当然考えられるし、引き出し順序に従ってクリックストップさせることも可能であることは言うまでも無い。また3段フード13を花型等の特殊な形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】イメージサークルの大きい銀塩フイルム一眼レフカメラに装着する場合のフード装置とレンズ鏡筒の断面図である。
【図2】イメージサークルの小さいデジタル一眼レフカメラに装着する場合のフード装置とレンズ鏡筒の断面図である。
【図3】フード装置の使用状態を示す斜視図である。
【図4】フード装置の使用状態を示す斜視図である。
【図5】フード装置の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0020】
1 交換レンズ鏡筒
2 固定筒
3 マウント
4 案内筒
5 中筒
6 絞り
7 外装筒
8 ピント調整リング
10 フード装置
11 1段フード
12 2段フード
13 3段フード
L1 固定レンズ
L2 合焦用移動レンズ
11a フードバヨネット
【出願人】 【識別番号】000131326
【氏名又は名称】株式会社シグマ
【住所又は居所】東京都狛江市岩戸南2丁目3番15号
【出願日】 平成16年3月30日(2004.3.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−283943(P2005−283943A)
【公開日】 平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願番号】 特願2004−97327(P2004−97327)