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【発明の名称】 洋弓及びその振動吸収部材
【発明者】 【氏名】西田 克也

【氏名】亀井 孝

【要約】 【課題】従来のリムの弦溝に振動吸収部材を取り付けた洋弓では、十分に衝撃や振動を抑制できないという欠点があった。

【解決手段】本発明の洋弓は、ハンドルと、上記ハンドルの上下端に夫々その基部を接続したリムと、上記上下のリムの遊端部間に張設したストリングと、上記リムに固定した振動吸収部材とよりなり、上記振動吸収部材はストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗ゴム部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする。また、上記振動吸収部材は、洋弓のリムに固定する、ストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋弓のリムに固定する、ストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする洋弓の振動吸収部材。
【請求項2】
上記弦溝が上記耐摩耗部材の中央部から一端に向って次第に深くなる舟形の溝であることを特徴とする請求項1記載の洋弓の振動吸収部材。
【請求項3】
ハンドルと、上記ハンドルの上下端に夫々その基部を接続したリムと、上記上下のリムの遊端部間に張設したストリングと、上記リムに固定した振動吸収部材とよりなり、上記振動吸収部材はストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする洋弓。
【請求項4】
上記振動吸収部材はストリングハイト状態で上記ストリングによって押圧されない位置で上記リムに設けられていることを特徴とする請求項3記載の洋弓。
【請求項5】
上記弦溝が上記耐摩耗部材の中央部から一端に向って次第に深くなる舟形の溝であることを特徴とする請求項3または4記載の洋弓。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は洋弓及びその振動吸収部材、特に矢を放った際の衝撃、振動や騒音を吸収する部材及びその部材を取り付けた洋弓に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図5〜図7は従来の振動吸収部材を取り付けた洋弓を示し、1は洋弓、2は上記洋弓1のハンドル、3,3は上記ハンドル2の上下端に夫々その基部を接続したリム、4は上記上下のリム3,3の遊端部間に張設したストリング、5は上記各リム3の内面に設けた、上記ストリング4が通過する断面半円形状の弦溝、6は上記各弦溝5内に埋めた振動吸収部材である。
【0003】
上記従来の振動吸収部材6を取り付けた洋弓においては、矢(図示せず)を添えた上記洋弓1のストリング4の中央部を手で必要なだけ引いて、手を離すことにより矢が発射され、これと略同時に上記ストリング4の上下部分が上記振動吸収部材6に衝突し、この際、その衝撃を上記振動吸収部材6が緩和して、上記上下のリム3,3の振動を抑制せしめている。
【0004】
上記従来の振動吸収部材6を取り付けた洋弓1としては例えば特許文献1に示すものがある。
【0005】
【特許文献1】特開2003−75095号公報(第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
然しながら、上記従来の振動吸収部材6を取り付けた洋弓1においては、十分に衝撃や振動を抑制できないという欠点があった。
【0007】
また、上記ストリング4と上記低反発ゴム部材7は多少引っ付くので、上記耐磨耗ゴム部材8を設けなかった場合に異音を発生する。
【0008】
また、上記振動吸収部材6は弦溝5内に取り付けているので、その交換や脱着が難しいという欠点があった。
【0009】
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の振動吸収部材は、洋弓のリムに固定する、ストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の洋弓は、ハンドルと、上記ハンドルの上下端に夫々その基部を接続したリムと、上記上下のリムの遊端部間に張設したストリングと、上記リムに固定した振動吸収部材とよりなり、上記振動吸収部材はストリング振動緩衝用の低反発ゴム部材と、上記低反発ゴム部材の上面に設けた耐摩耗部材と、上記耐摩耗部材の上面に設けた弦溝とよりなることを特徴とする。
【0012】
本発明の洋弓においては、上記振動吸収部材がストリングハイト状態で上記ストリングによって押圧されない位置で上記リムに設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、上記弦溝は、上記耐摩耗部材の中央部から一端に向って次第に深くなる舟形の溝であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の洋弓によれば、洋弓のストリングやリムの衝撃、振動、騒音を抑制する効果が大きく矢を放った後の射手のフォームを安定にし、また、弓の寿命も長くすることができるという大きな利益がある。
【0015】
また、上記ストリングが衝突する部分には耐摩耗性部材を設けたので、低反発ゴム部材の耐久性、耐候性を高めることができ、また、上記耐摩耗性部材が線として受けるストリングの衝撃を面で低反発ゴム部材に伝えることができるので、効果的な振動衝撃の吸収を実現することができる。
【0016】
また、ストリングが接するようになる上記耐摩耗部材の上面に弦溝を設けたので、上記ストリングが上記耐摩耗部材に衝突した際に上記ストリングの左右のブレを防止することができる。
【0017】
また、手で引かれた上記ストリングは矢が放たれるストリングハイト状態(全くストリングを手で引かない元の状態)になった後に、上記ストリングが上記振動吸収部材に衝突するので、上記リムに蓄えられたエネルギー全てを矢に与えることができ、弓の性能やリムの反発力を落とすことがない。
【0018】
上記振動吸収部材をリムに形成した弦溝に固定する必要がないので、上記振動吸収部材の上記リムへの取付や脱着が容易となる。
【0019】
また、従来の洋弓では上記ストリングと上記振動吸収部材が通常接したままとなっているので、手で上記ストリングを引いた際に上記振動吸収部材から上記ストリングが離れる瞬間に異音が生じていたが、本発明においてはこのような異音は発生しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0021】
本発明の洋弓は図1〜図4に示すように、例えば縦40mm,横15mm,厚さ10mmのスポンジ状の直方体状の反発弾性が10%未満の低反発ゴム部材7と、上記低反発ゴム部材7の上面に設けた、同じく例えば縦40mm,横15mm,厚さ2mmでゴム硬度が30〜60度の硬質ウレタンゴム等の耐磨耗ゴム部材8と、上記耐磨耗ゴム部材8の上面に設けた、上記耐磨耗ゴム部材8の一端から略中央部まで伸びる傾斜した、中央部から一端に向って次第に深くなる舟形の弦溝9とよりなる振動吸収部材10を上記リム3の内面に両面テープ11等により固定せしめる。
【0022】
なお、ストリングハイト状態では上記耐磨耗ゴム部材8の弦溝9部分を上記ストリング4が通り、上記振動吸収部材10は上記ストリング4によって押圧されない位置で上記リム3の内面に固定せしめる。
【0023】
本発明の洋弓は上記のような構成であるから、矢を添えた上記洋弓1のストリング4の中央部を手で必要なだけ引いて、手を離すことにより矢が発射され、その後上記ストリング4が上記振動吸収部材10に衝突し、この際、上記ストリング4やリム3の衝撃、振動、騒音を上記振動吸収部材10が吸収して、上記ストリング4やリム3の衝撃、振動、騒音を抑制せしめ、これにより矢を放った後の射手のフォームを安定することができ、また、弓の寿命も長くすることができる。
【0024】
また、上記ストリング4はストリングハイト状態になった後に上記振動吸収部材10に衝突するようになるので、上記リム3に蓄えられたエネルギーの全てを矢に与えることができ、弓の性能やリムの反発力を落とすことがない。
【0025】
また、上記振動吸収部材10を上記リム3に形成した弦溝5に固定する必要がないので、上記振動吸収部材10の上記リム3への取付や脱着が容易となる。
【0026】
また、上記ストリング4が衝突する部分に耐摩耗ゴム部材8を設けたので、低反発ゴム部材7の耐久性、耐候性を高めることができ、また、上記耐摩耗ゴム部材8が線として受けるストリングの衝撃を面で低反発ゴム部材7に伝えることができるので、効果的な振動衝撃の吸収を実現することができる。
【0027】
また、従来の洋弓では上記ストリング4と上記振動吸収部材6が通常接したままとなっているので、手で上記ストリング4を引いた際に上記振動吸収部材6から上記ストリング4が離れる瞬間に異音が生じていたが、本発明においてはこのような異音は発生しない。
【0028】
また、上記耐磨耗ゴム部材8の上面に弦溝9を設けたので、上記ストリング4が上記耐磨耗ゴム部材8に衝突した際に上記ストリング4の左右のブレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】リムに固定した振動吸収部材を有する本発明の洋弓の側面図である。
【図2】本発明の振動吸収部材の平面図である。
【図3】図2に示す振動吸収部材の正面図である。
【図4】図2に示す振動吸収部材の左側面図である。
【図5】従来の洋弓の正面図である。
【図6】図5に示す洋弓のリムの一部拡大右側面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 洋弓
2 ハンドル
3 リム
4 ストリング
5 弦溝
6 振動吸収部材
7 低反発ゴム部材
8 耐摩耗ゴム部材
9 弦溝
10 振動吸収部材
11 両面テープ
【出願人】 【識別番号】504223259
【氏名又は名称】富士ゴム化成株式会社
【識別番号】502097872
【氏名又は名称】亀井 孝
【出願日】 平成16年6月9日(2004.6.9)
【代理人】 【識別番号】100062982
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 誠一

【識別番号】100102749
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 紀一

【公開番号】 特開2005−351524(P2005−351524A)
【公開日】 平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願番号】 特願2004−171397(P2004−171397)