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【発明の名称】 畳リサイクル方法および装置
【発明者】 【氏名】大久保 雅生
【住所又は居所】兵庫県姫路市林田町下伊勢39番地の1 株式会社西日本ファーム内

【氏名】松井 康明
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東産機株式会社内

【氏名】頃安 雅樹
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東産機株式会社内

【氏名】頃安 新
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東産機株式会社内

【要約】 【課題】縫糸を切断することなく、畳床から縫糸を引き抜いて分解し、分解された畳床のポリスチレンフォーム板の中に突き刺さっている異物を除去してリサイクルを促進すること。

【解決手段】保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板や発泡スチロール板などの発泡合成樹脂板、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断して畳表を除去する工程と、畳表を除去された建材畳床の裏面材を環縫いの縫い終わり側より縫糸とともに裏面材を剥離して、積層されていた建材畳床を保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板、裏面材に分解する工程と、上記ポリスチレンフォーム板の両面を切削して、表面に突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物をポリスチレンフォーム板とともに除去する工程とを経る畳リサイクル方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護材、タタミボード、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断して畳表を除去する工程と、
畳表を除去された建材畳床の裏面材を環縫いの縫い終わり側より縫糸とともに裏面材を剥離して、積層されていた建材畳床を保護材、タタミボード、裏面材に分解する工程と、
を経ることを特徴とする畳リサイクル方法。
【請求項2】
保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断して畳表を除去する工程と、
畳表を除去された建材畳床の裏面材を環縫いの縫い終わり側より縫糸とともに裏面材を剥離して、積層されていた建材畳床を保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材に分解する工程と、
上記ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板の両面を切削して、表面に突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物をポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板とともに除去する工程と
を経ることを特徴とする畳リサイクル方法。
【請求項3】
保護材、タタミボード、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断する畳床裁断装置と、
周囲を裁断された畳床の環縫いの縫い終わり側に当たる上記裏面材の端部を掴むチャック部材および該チャック部材と畳床とを相対的に移動させて縫糸とともに上記裏面材を剥離する畳分解装置と、
を具備することを特徴とする畳リサイクル装置。
【請求項4】
保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断する畳床裁断装置と、
周囲を裁断された畳床の環縫いの縫い終わり側に当たる上記裏面材の端部を掴むチャック部材および該チャック部材と畳床とを相対的に移動させて縫糸とともに上記裏面材を剥離する畳分解装置と、
上記ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板の両面を切削して、表面に突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物をポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板とともに除去する切削手段有する表面切削装置と、
を具備することを特徴とする畳リサイクル装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、使用済み建材畳床から縫糸を引き抜いて、積層されていた保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板や発泡スチロール板などの発泡合成樹脂板、裏面材などに分解し、ポリスチレンフォーム板に残存する糸屑やタタミボードの屑を除去してリサイクルを促進する畳リサイクル方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の建材畳床4は、JIS A5914で規格化されており、図12(a)の断面図に示すように、表面側から保護材41、複数枚のタタミボード42、裏面材44を積層したもの、図12(b)の断面図に示すように、表面側から保護材41、タタミボード42、ポリスチレンフォーム板43、裏面材44を積層したもの、図12(c)の断面図に示すように、表面側から保護材41、複数枚のタタミボード42、ポリスチレンフォーム板43、タタミボード42、裏面材44を積層したものなどがあり、これらの積層体は、一定間隔をあけてミシンによって長手方向に縫合されて畳床を形成している。
【0003】
保護材41は、タタミボード42の繊維の毛羽立ちおよび飛散を防止するものであり、最下層の裏面材44は、テープ状の繊維を編んだものと紙などを貼り合わせたシートであって、畳床4の裏面を強化するために裏面に取り付けられている。
【0004】
使用済みの建材畳床4は、積層された保護材41、タタミボード42、ポリスチレンフォーム板43、裏面材44をそれぞれに分解して分別するとリサイクル可能である。
【0005】
建材畳床は、縫合されている縫糸を切断しなければ分解することができないので、下記特許文献1で提案されているように、積層されている層と層の間にベルトソーを切り込ませて縫糸を切断したのち、各層を引き剥がす畳分解装置や、下記特許文献2で提案されているように、畳床の裏側で経糸をミシン目の間ごとに切断し、表側で緯糸および切断された経糸を櫛形の金具で引き抜いて畳床を分解する方法が知られている。
【特許文献1】特公平6−37056号公報
【特許文献2】特開2001−159225号公報
【0006】
ポリスチレンフォーム板43には、縫合時にミシン針が刺さり、縫糸が通過するので、保護材41の屑、タタミボード42の屑、裏面材44の屑が、針孔に残存することがあって分解されたポリスチレンフォーム板43の中に異物として存在すると、リサイクルされたポリスチレンフォームの品質が低下することになる。しかし、従来より分解されたポリスチレンフォーム板の中に残存する異物を除去することまでは考えられていなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の畳分解装置においては、縫合されている縫糸を切断する工程を経なければ畳床を分解することができない。そこで、この発明の畳リサイクル方法および装置は、縫糸を切断することなく、畳床から縫糸を引き抜いて分解を容易ならしめること、および、分解されたポリスチレンフォーム板の中に突き刺さっている異物を除去することを目的として考えられたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の畳リサイクル方法は、保護材、タタミボード、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断して畳表を除去する工程と、畳表を除去された建材畳床の裏面材を環縫いの縫い終わり側より縫糸とともに裏面材を剥離して、積層されていた建材畳床を保護材、タタミボード、裏面材に分解する工程とを経る方法である。
【0009】
この発明の他の畳リサイクル方法は、保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断して畳表を除去する工程と、畳表を除去された建材畳床の裏面材を環縫いの縫い終わり側より縫糸とともに裏面材を剥離して、積層されていた建材畳床を保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材に分解する工程と、上記ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板の両面を切削して、表面に突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物をポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板とともに除去する工程とを経る方法である。
【0010】
この発明の畳リサイクル装置は、保護材、タタミボード、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断する畳床裁断装置と、周囲を裁断された畳床の環縫いの縫い終わり側に当たる上記裏面材の端部を掴むチャック部材および該チャック部材と畳床とを相対的に移動させて縫糸とともに上記裏面材を剥離する畳分解装置とを具備する装置である。
【0011】
この発明の他の畳リサイクル装置は、保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板、裏面材を積層して環縫い縫着した使用済み建材畳床の周囲を裁断する畳床裁断装置と、周囲を裁断された畳床の環縫いの縫い終わり側に当たる上記裏面材の端部を掴むチャック部材および該チャック部材と畳床とを相対的に移動させて縫糸とともに上記裏面材を剥離する畳分解装置と、上記ポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板の両面を切削して、表面に突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物をポリスチレンフォーム板などの発泡合成樹脂板とともに除去する切削手段有する表面切削装置とを具備する装置である。
【発明の効果】
【0012】
この発明の畳リサイクル方法および装置によると、縫合されている縫糸を切断することなく、畳床から縫糸を引き抜くことができ、畳床の分解、すなわち積層されていたタタミボードとポリスチレンフォーム板との分離が容易に行える。縫糸を切断することなく1本の糸のまま引き抜くことができるので、縫糸の処理および後始末についても手間がかからずに行うことができる。そして、異物が突き刺さって残存しやすいポリスチレンフォーム板の表面を切削して、異物を含まないポリスチレンフォームに再生することができるので、建材畳床のリサイクルを促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明の畳リサイクル装置は、建材畳床の畳表を縫着している周囲(縁、框)を切り落とす畳床裁断装置1と、畳床から縫糸を除去して、保護材、タタミボード、ポリスチレンフォーム板や発泡スチロール板などの発泡合成樹脂板、裏面材などに分解する畳分解装置2と、分解された発泡合成樹脂板の表裏両面を削って突き刺さっているタタミボードの屑や糸屑などの異物を除去する表面切削装置3とを具備している。そして、畳床裁断装置1、畳分解装置2および表面切削装置3は、作業の流れに沿って配置される。
【0014】
(畳床裁断装置)
畳床裁断装置1は、図1の正面図および図2の平面図に示すように、畳床を載せる台11と、この台11に沿って設けられた昇降フレーム12と、この昇降フレーム12に設けたレール121と、このレール121を走行しながら畳床を裁断する裁断用刃123とを具備している。そして、畳床を載せる台11の天面には、多数のキャスター111が上向きに分散して取り付けられており、載せた畳床を回転・移動自在に構成されている。
【0015】
レール121に沿って走行する裁断用刃123、昇降フレーム12の両端近傍に設けられたスプロケット124、125に架け渡されたチェーン126に結合されており、一方のスプロケット124は、モータ127により回転駆動される。
【0016】
昇降フレーム12は、モータ128により螺子棒を駆動して上下に昇降させられるもので、昇降フレーム12を昇降させて載せられた畳床を押さえ付けて固定するとともに、裁断用刃123を裁断に適した位置に合わせるものである。
【0017】
次に、以上のように構成されたこの発明の畳床裁断装置の動作について説明する。
【0018】
モータ128を駆動して昇降フレーム12を上昇させ、モータ127を駆動して裁断用刃123を始端位置(図示右側)へ移動させる。
【0019】
畳床を台11の上に載せて、多数のキャスター111の上を滑動させて切断すべき畳床の縁を裁断用刃123の切断位置に合わせる。そして、モータ128を駆動して昇降フレーム12を降下させて畳床を押さえ付けて固定したのち、モータ127を駆動してチェーン126を介して裁断用刃123を進行させて畳床の縁を切り落とす。同様の操作を行って畳床の周囲四辺の縁を切り落として畳表をとり除く。
【0020】
(畳分解装置)
従来より、建材畳床は、保護材41、タタミボード42、裏面材44などを積層した積層体(図12(a)参照)、あるいは、保護材41、タタミボード42、ポリスチレンフォーム板43、裏面材44などを積層した積層体(図12(b)(c)参照)を、一定間隔をあけて環縫いミシンによって長手方向に縫合することにより畳床を形成している。このような環縫いによって縫合すると、縫糸の縫い終わり端を引っ張ることにより、縫合を解くことができる。建材畳床の最下層には比較的強靱な裏面材が縫着されているので、環縫いの縫い終わり側に当たる裏面材の端部をチャック部材で掴んで引き剥がすと、裏面材とともに縫糸を引く抜き得ることができる。
【0021】
畳分解装置2は、図3の正面図および図4の平面図に示すように、畳床を載せて滑動させる天面を有し、長手方向の両側にガイドレール212を設けた架台21を備えている。両側のガイドレール212には、ガイドレール212に沿って摺動する移動ブロック22(図6参照)がそれぞれ嵌め込まれており、両移動ブロック22の間にチャンネル部材221が架け渡されている。
【0022】
架台21の長手方向の両端側部には、スプロケット215、216が設けられており、両側のスプロケット215、216は、それぞれシャフト218、219により結合されている。2本のシャフト218、219のうち、何れか一方のシャフトは、モータ211によって駆動される。これら両側のスプロケット215、216にはループ状のチェーン217が架けられており、両移動ブロック22は、このチェーン217を介してモータ211により駆動されてガイドレール212に沿って摺動する。
【0023】
図5の側面図および図6の正面図に拡大して示すように、架台21の長手方向の先端部には、畳床の裏面材44を滑らせる2本のガイドローラ213、214が上下に配置されている。
【0024】
両移動ブロック22の間に架け渡されたチャンネル部材221の両側部および中央部には、それぞれフレーム部材222が固定されている。3つのフレーム部材222には、畳床の裏面材44の端部を掴むチャック部材23が固定されている。このチャック部材23は、フレーム部材222に固定されたクランプ板231と、リンク機構234を介してエアシリンダ233により開閉させられるクランプ部材232とを有し、クランプ板231とクランプ部材232とにより裏面材44の端部を挟むように構成されている。
【0025】
次に、以上のように構成されたこの発明の畳分解装置の動作について説明する。
【0026】
モータ211により移動ブロック22を駆動してチャック部材23を架台21の先端側(図示左側)へ移動させ、エアシリンダ233によりチャック部材23を開いて待機させる。
【0027】
畳床裁断装置1によって、畳表を縫着している周囲(縁、框)を切り落として畳表を取り除いた建材畳床4を天面の上に載置する。このとき、裏面材44を下向きに、環縫いされた糸の縫い終わり側を前向き(図示左向き)に載置する。
【0028】
環縫いされた縫糸45は、縫い終わり端を引っ張ると最後まで連続して引き抜くことができるので、環縫いされた縫糸45の縫い終わり側に当たる裏面材44の先端部を、指先で剥がしてガイドローラ213、214に沿って開いているチャック部材23に垂下させ、エアシリンダ233を動作させてチャック部材23を閉じて裏面材44の先端部を掴ませる。
【0029】
次に、モータ211により移動ブロック22を駆動してチャック部材23を架台21の後端側(図示右側)へ移動させると、裏面材44は畳床から剥離されてガイドローラ213、214を経て架台21の下側に引き出される。
【0030】
このとき、縫糸45は、図7の斜視図に示すように、裏面材44により最後まで引き抜くことができる。畳床の積層体は、剥離される裏面材44によりローラコンベア211の上を移動させられて、架台21上から排出される。
【0031】
裏面材44の剥離が終了すると、エアシリンダ233を動作させてチャック部材23を開き、裏面材44を排除したのち、モータ211により移動ブロック22を駆動してチャック部材23を架台21の先端側へ移動させ、エアシリンダ233によりチャック部材23を開いて、次の作業まで待機させる。
【0032】
このようにして裏面材44とともに縫糸45を引き抜くと、積層されていた保護材41、タタミボード42、ポリスチレンフォーム板43、裏面材44をそれぞれ分解することができるので、それらを分別するとリサイクル可能となる。なお、裏面材44に付着した縫糸45は、どの部位から引っ張っても容易に分離することができる。
【0033】
(表面切削装置)
表面切削装置3は、図8の正面図および図9の平面図に示すように、分解された畳床にポリスチレンフォーム板43が含まれている場合に、分解されたポリスチレンフォーム板43を載置する載置台31を有し、この載置台31の中央付近に切削機構32が設けられている。
【0034】
この切削機構32は、上下に配置した金属製のローラーブラシ33、34を具備し、各ローラーブラシ33、34はそれぞれモータ36で駆動されて回転し、ポリスチレンフォーム板43の表面を数mm、具体的には1〜3mm切削するもので、ローラーブラシ33、34は、図11に示すように金属細線、例えばステンレス細線等をローラーの表面に植設してブラシ状にしたものであり、ポリスチレンフォーム板43の切削を行っても、ブラシが変形することがなく、耐久性に優れた細線を使用する。ポリスチレンフォーム板43に突き刺さって残存する異物の深さは、1〜3mm程度であるから、表面から1〜3mm程度切削すれば、異物をほぼ完全に除去することができる。
【0035】
ローラーブラシ33は、ハンドル311、312によって昇降可能な昇降フレーム310に設けられている。ハンドル311、312をそれぞれ操作して、処理すべきポリスチレンフォーム板43の厚みに対して昇降フレーム310の搬入側(図8において左側)と搬出側の高さを調整できるように構成されている。この昇降フレーム310のローラーブラシ33の両側にはポリスチレンフォーム板43を搬送するための搬送ローラー313、314が設けられている。
【0036】
この搬送ローラー313、314に対向するように載置台31側には搬送ローラー37、38がそれぞれ設けられている。搬送ローラー37、38はチェーン39を介して送りモータ320により駆動されて回転するよう構成されている。
【0037】
また、切削したポリスチレンフォーム板43の粉塵を吸引するための吸塵カバー315、316がローラーブラシ33、34にそれぞれ設けられ、吸塵カバー315、316にはそれぞれ静電気を防止するための水滴を噴霧する噴霧ノズル317、318が設けられてもいる。
【0038】
以上のように構成した表面切削装置3の動作について説明する。
【0039】
まず、処理すべきポリスチレンフォーム板43は、畳分解装置2によって予め畳床を縫合していた縫糸を縫終わり側から引っ張って除去して、積層されていたそれぞれの板に分解されている。縫糸を除いた状態のポリスチレンフォーム板43を載置台31に載せる。
【0040】
ハンドル311、312を操作して上側のローラーブラシ33の位置調整を行い、送りモータ320およびモータ36を動作させて、搬送ローラー37、38およびローラーブラシ33、34をそれぞれ動作させる。この動作の開始と同時に、集塵機(図示せず)の動作も開始させ、吸塵カバー315、316に設けた噴霧ノズル317、318から水滴の噴霧を開始させる。
【0041】
ポリスチレンフォーム板43を、搬送ローラー37、38で挟み込む程度に押し込むとローラーブラシ33、34に対して送り込まれ、ポリスチレンフォーム板43の表面と裏面はローラーブラシ33、34により引っ掻くように削られて、タタミボードの屑および糸屑ごとポリスチレンフォーム板43も削られる。
【0042】
削られた塵は吸塵カバー315、316からの配管を経て集塵機に集められる。このとき、ポリスチレンフォーム板43がローラーブラシ33、34で切削される際に静電気が発生するが、噴霧ノズル317、318からの水滴の噴霧によりその静電気が除かれる。また、搬送ローラーに除電ローラーを使用してもよい。吸塵カバーや集塵機までの配管も電導性の金属で構成し、接地しておくことも静電気対策として有効である。
【0043】
処理すべきポリスチレンフォーム板の厚みが変わる際には、またハンドル311、312を操作して昇降フレーム310の位置を調整して、次々と処理するポリスチレンフォーム板を送り込むことにより、タタミボードの屑および糸屑を除去できるのである。
【0044】
以上の実施の形態において、発泡合成樹脂板としてJIS A5914で規格化されているポリスチレンフォーム板について説明したが、JIS A5914で規格化されていない発泡スチロール板などの発泡合成樹脂板も畳床に使用されており、それらの発泡合成樹脂板にもこの発明のリサイクル方法および装置を適用して同様に畳床のリサイクルを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明における畳床裁断装置の実施の形態を示す正面図、
【図2】畳床裁断装置実施の形態を示す平面図、
【図3】この発明における畳分解装置の実施の形態を示す正面図、
【図4】畳分解装置の実施の形態を示す平面図、
【図5】畳分解装置の実施の形態を示す拡大側面図、
【図6】畳分解装置の実施の形態における要部の拡大正面図、
【図7】畳床から縫糸を引き抜く状態を示す斜視図、
【図8】この発明における表面切削装置の実施の形態を示す正面図、
【図9】表面切削装置の実施の形態を示す平面図、
【図10】表面切削装置におけるローラーブラシ部の拡大断面図
【図11】ローラーブラシを示す側面図、
【図12】建材畳床の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 畳床裁断装置
11 台
12 昇降フレーム
111 キャスター
121 レール
123 裁断用刃
124、125 スプロケット
126 チェーン
127、128 モータ
2 畳分解装置
21 架台
211 モータ
212 ガイドレール
213、214 ガイドローラ
215、216 スプロケット
217 チェーン
22 移動ブロック
221 チャンネル部材
222 フレーム部材
23 チャック部材
231 クランプ板
232 クランプ部材
233 エアシリンダ
234 リンク機構
3 表面切削装置
31 載置台
32 切削機構
33、34 ローラーブラシ
36 モータ
37、38 搬送ローラー
39 チェーン
310 昇降フレーム
311、312 ハンドル
313、314 搬送ローラー
315、316 吸塵カバー
317、318 噴霧ノズル
320 送りモータ
4 建材畳床
41 保護材
42 タタミボード
43 ポリスチレンフォーム板
44 裏面材
45 縫糸
【出願人】 【識別番号】000163121
【氏名又は名称】極東産機株式会社
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190
【識別番号】504027967
【氏名又は名称】株式会社西日本ファーム
【住所又は居所】兵庫県姫路市林田町下伊勢39番地の1
【出願日】 平成16年1月22日(2004.1.22)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明

【識別番号】100100918
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 公治

【識別番号】100105485
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 雅典

【識別番号】100108729
【弁理士】
【氏名又は名称】林 紘樹

【公開番号】 特開2005−207086(P2005−207086A)
【公開日】 平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願番号】 特願2004−13843(P2004−13843)