| 【発明の名称】 |
投入シュート及び投入シュート加熱システム |
| 【発明者】 |
【氏名】久津川 壮 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島播磨重工業株式会社東京エンジニアリングセンター内
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| 【要約】 |
【課題】シュート壁が変形してもプラントを停止させることなく継続運転が行える投入シュート及び投入シュート加熱システムを提供する。
【解決手段】被投入物が送り込まれるシュート壁6の外周面に、上記被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路7を設け、この加熱媒体流路7に、加熱媒体の入口8と出口9とを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被投入物が送り込まれるシュート壁の外周面に、上記被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路を設け、この加熱媒体流路に、加熱媒体の入口と出口とを設けたことを特徴とする投入シュート。 【請求項2】 上記加熱媒体が、気体を加熱した熱風であり、上記加熱媒体流路が、上記シュート壁の外周面に溝型鋼のフランジ先端部を溶接して形成される請求項1記載の投入シュート。 【請求項3】 上記シュート壁の外周面に、上記加熱媒体流路を覆うように保温材を設けた請求項1または2いずれかに記載の投入シュート。 【請求項4】 被投入物が送り込まれる投入シュートのシュート壁の外周面に設けられ上記被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路と、この加熱媒体流路に接続される加熱媒体循環路と、この加熱媒体循環路内に設けられ上記加熱媒体を加熱する加熱ヒータと、上記加熱媒体循環路内に設けられ上記加熱ヒータで加熱された加熱媒体を上記加熱媒体循環路及び加熱媒体流路内に循環させる圧送手段とを備えたことを特徴とする投入シュート加熱システム。 【請求項5】 上記加熱媒体が、気体を加熱した熱風である請求項4記載の投入シュート加熱システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、被投入物を加熱して乾燥させる投入シュート及び投入シュート加熱システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 セメントプラント等では、粘土質等の水分を含んだ原料を用いる際に、原料を加熱して乾燥させてから、原料粗砕装置へと投入する場合がある。 【0003】 従来、原料を乾燥させるには、図4に示すように、プラントの原料投入部51から投入された原料を原料粗砕装置52へと搬送するベルトコンベア53の上部にドライヤ54を設け、このドライヤ54で、ベルトコンベア53上の原料に熱風を吹き付けて、加熱・乾燥するようになっていた。 【0004】 その他、原料を加熱・乾燥する装置として、ケーシング内部に原料を撹拌しながら搬送する搬送路を設けると共に、熱ガスを流すガス流路を設け、原料と熱ガスとを同時に流して、原料を加熱・乾燥するドライヤ装置もあった(非特許文献1参照)。 【0005】 【非特許文献1】 破砕機ビジネスセンター、乾燥機、ラピッドドライヤ、[online]、川崎重工、[平成15年5月20日検索]、インターネット<URL:http://www.khi.co.jp/hasaiki/pro/pro_b_05.htm> 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述した従来のドライヤ54やドライヤ装置は、大規模プラント用の装置であって、中小規模のプラントに採用するには、他の装置とのバランスがとれず、設備の高コスト化を招いていた。 【0007】 そこで、ベルトコンベア53と原料粗砕装置52との間に設けられる投入シュート55に加熱装置を設けることが考えられるが、投入シュート55は、原料である被投入物がそのシュート壁に衝突するのでシュート壁の変形が生じ、加熱装置まで変形して破損してしまい、加熱装置の補修のためにプラントを停止させなければならないうという問題が発生することが予想される。 【0008】 そこで、本発明は上記問題を解決するために案出されたものであって、シュート壁が変形してもプラントを停止させることなく継続運転が行える投入シュート及び投入シュート加熱システムを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被投入物が送り込まれるシュート壁の外周面に、上記被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路を設け、この加熱媒体流路に、加熱媒体の入口と出口とを設けたことを特徴とする投入シュートである。 【0010】 請求項2の発明は、上記加熱媒体が、気体を加熱した熱風であり、上記加熱媒体流路が、上記シュート壁の外周面に溝型鋼のフランジ先端部を溶接して形成される請求項1記載の投入シュートである。 【0011】 請求項3の発明は、上記シュート壁の外周面に、上記加熱媒体流路を覆うように保温材を設けた請求項1または2いずれかに記載の投入シュートである。 【0012】 請求項4の発明は、被投入物が送り込まれる投入シュートのシュート壁の外周面に設けられ上記被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路と、この加熱媒体流路に接続される加熱媒体循環路と、この加熱媒体循環路内に設けられ上記加熱媒体を加熱する加熱ヒータと、上記加熱媒体循環路内に設けられ上記加熱ヒータで加熱された加熱媒体を上記加熱媒体循環路及び加熱媒体流路内に循環させる圧送手段とを備えたことを特徴とする投入シュート加熱システム。 【0013】 請求項5の発明は、上記加熱媒体が、気体を加熱した熱風である請求項4記載の投入シュート加熱システムである。 【0014】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 【0015】 図1は本発明に係る投入シュートの好適な実施の形態を示した斜視図、図2は本発明に係る投入シュートの好適な実施の形態を示した要部拡大断面図、図3は本発明に係る投入シュート加熱システムの好適な実施の形態を示した全体構成図である。 【0016】 図3に示すように、本実施の形態に係る投入シュート1及び投入シュート加熱システム2は、例えばセメントプラント等において、粘土質等の水分を含んだ原料を加熱して乾燥させてから、原料粗砕装置3へと投入するものである。投入シュート1は、原料投入部4から投入された原料を原料粗砕装置3へと搬送するベルトコンベア5の下流側で、原料粗砕装置3の上部に設けられている。なお、径の小さい原料は、ベルトコンベア5より下部に落下して、ベルトコンベア25に送られる。一方、径の大きい原料はベルトコンベア5で投入シュート1側へと搬送されて原料粗砕装置3へと送られ適度な大きさに砕かれた後に、ベルトコンベア25へと送られる。 【0017】 図1及び図2に示すように、かかる投入シュート1は、被投入物(図示せず)が送り込まれるシュート壁6の外周面に、被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路7を設け、この加熱媒体流路7に、加熱媒体の入口8と出口9とを設けたことを特徴とする。 【0018】 図3に示すように、投入シュート1に送り込まれる被投入物を加熱するためのシステム全体を示す投入シュート加熱システム2は、投入シュート1のシュート壁6の外周面に設けられ被投入物を加熱する加熱媒体が流れる加熱媒体流路(図1及び図2参照)7と、加熱媒体流路7に接続される加熱媒体循環路10と、この加熱媒体循環路10内に設けられ加熱媒体を加熱する加熱ヒータ11と、加熱媒体循環路10内に設けられ加熱ヒータ11で加熱された加熱媒体を加熱媒体循環路10及び加熱媒体流路7内に循環させる圧送手段12とを備えている。 【0019】 シュート壁6は、投入シュート1の内部を通過する被投入物が、徐々に流れる傾斜角及び表面摩擦係数を有しており、被投入物が投入シュート1内を例えば、略1分間かけて通過するように構成されている。 【0020】 加熱媒体は、空気等の気体を加熱した熱風で構成されている。加熱媒体流路7は、スチールにて構成されたシュート壁6の外周面に、溝型鋼14のフランジ15の先端部を全周溶接して形成されている。すなわち、断面コ字状の溝型鋼14が、その内側溝部16の端部開口がシュート壁6側を向くように配置され、その端部開口をシュート壁6で塞いで区画することによって、加熱媒体流路7が形成されている。 【0021】 本実施の形態では、加熱媒体流路7は、シュート壁6の被投入物の進行方向に沿って設けられた入口側ヘッダ17及び出口側ヘッダ18と、シュート壁6の周方向に沿って設けられ、入口側ヘッダ17と出口側ヘッダ18とを連結する周方向路19とで構成されている。 【0022】 加熱媒体の入口8は、入口側ヘッダ17の下端部近傍に孔を開けて形成され、一方、出口9は、出口側ヘッダ18の上端部近傍に孔を開けて形成されている。周方向路19は各ヘッダ17、18に連通して複数(本実施の形態では4本)形成されている。 【0023】 入口8から流入した熱風は、入口側ヘッダ17で、シュート壁6の上下方向に広がり、各周方向路19内を流れてシュート壁6全体を加熱しながら出口側ヘッダ18へと流れ、出口9から流れ出る。なお、本実施の形態では、入口8が下端部近傍に設けられ、出口9が上端部近傍に設けられているが、その高さ位置はこれに限られるものではなく、入口8と出口9とが対角線上に配置されれば、例えば入口8を上端部近傍、出口9を下端部近傍に設けるようにしてもよい。 【0024】 シュート壁6の外周面には、加熱媒体流路7を覆うように保温材21が設けられている。保温材21は、発泡性材料からなり現場発泡或いは、予め形成された発砲性パネルを現場で取り付けて構成されている。シュート壁6の外周面には、保温材21を支持するためのサポートプレート22が、周方向路19に沿って設けられている。サポートプレート22は、鉄板からなり、シュート壁6の外周面に対して略垂直に配置され、部分溶接して固定されている。 【0025】 加熱媒体循環路10は、一端が加熱媒体流路7の入口8に接続され、他端が出口9に接続されており、加熱媒体流路7と加熱媒体循環路10とで無端状に形成されている。加熱媒体循環路10は、耐熱性を有するパイプにて構成されており、パイプの外周面には保温材(図示せず)が設けられている。 【0026】 加熱ヒータ11は、電気式ダクトヒータ23にて構成されており、加熱媒体循環路10内に設けられている。電気式ダクトヒータ23は、加熱媒体循環路10内に接続されたダクトの外周にニクロム線等の加熱手段が設けられ、この加熱手段でダクト内を流れる空気を加熱するようになっている。 【0027】 圧送手段12は、圧送ファン24にて構成されており、加熱媒体循環路10内の熱風を押し流して循環させるようになっている。圧送ファン24は、耐熱型のものが採用されている。 【0028】 加熱ヒータ11と圧送手段12には、制御装置(図示せず)が接続され、シュート壁6には、シュート壁6の温度を検出する温度センサ(図示せず)が設けられている。温度センサは制御装置に電気的に接続されている。制御装置は、シュート壁6の温度が予め制御装置に入力された設定温度まで上昇すると加熱ヒータ11と圧送手段12を停止させ、シュート壁6の温度が設定温度よりも低下すると、加熱ヒータ11と圧送手段12を作動させるようになっている。 【0029】 上記構成の投入シュート1及び投入シュート加熱システム2で被投入物の加熱・乾燥を行うには、予め加熱ヒータ11及び圧送手段12を作動させて、シュート壁6の温度を所定温度まで上昇させる。このとき、加熱媒体流路7は、溝型鋼14のフランジ15の先端部をシュート壁6の外周面に溶接して形成されているため、加熱媒体流路7内を流れる熱風がシュート壁6の外周面に直接接するので、シュート壁6の加熱効率が高い。また、加熱媒体流路7が、入口側ヘッダ17、周方向路19及び出口側ヘッダ18とで構成されているので、シュート壁6全体に亘って熱風が流され、シュート壁6の内側全体が効率よく熱せられる。さらに、シュート壁6の外周面に保温材21を設けているので、熱風の熱がシュート壁6の外側へ逃げることが無く、より多くの熱をシュート壁6へと伝達できる。 【0030】 その後、被投入物を投入シュート1へと送り込む。このとき、被投入物は、投入シュート1内を徐々に滑り落ちながら略1分間かけて通過し、シュート壁6からの熱によって加熱されて乾燥する。 【0031】 このとき、被投入物がシュート壁6へと衝突するので、被投入物の送り込みを繰り返すうちに、シュート壁6が変形し、シュート壁6及び加熱媒体流路7が破損する場合がある。しかし、本実施の形態によれば、加熱媒体として熱風を用いているので、シュート壁6が破損して、その内側に加熱媒体が漏れたとしても、加熱媒体に液体を使った場合のように被投入物を濡らしてしまうことはない。さらに、加熱媒体流路7が破損しても、熱風が若干漏れる程度であれば、被投入物の投入を継続しながら、補修を行うことができるので、プラントを停止させることなく継続運転が行え、プラントの運転稼働効率を低下させることはない。 【0032】 また、加熱ヒータ11及び圧送手段12は、シュート壁6から離れて設けられているので、シュート壁6が変形しても、加熱ヒータ11及び圧送手段12は破損することはない。 【0033】 本実施の形態では、加熱媒体流路7と加熱媒体循環路10とを接続して閉じた系としているので、一旦昇温した熱風を循環させることができ、加熱ヒータ11の負荷を軽減することができる。さらに、シュート壁6の温度に応じて制御装置で加熱ヒータ11と圧送手段12の作動を制御するので、省エネルギー化を達成できる。 【0034】 また、本実施の形態によれば、従来のような大規模なドライヤを設ける必要がないので、他の設備とのバランスもよく、プラント設備の低コスト化を達成することができる。 【0035】 なお、本実施の形態では、加熱媒体流路7が、入口側ヘッダ17、周方向路19及び出口側ヘッダ18とで構成されているがこれに限られるものではない。例えば、周方向路(図示せず)をシュート壁6の外周面に螺旋状に形成したり、シュート壁6の外周面に所定の間隔をあけて外周壁(図示せず)を形成して二重壁構造としその内部に熱風を循環させるようにしてもよい。 【0036】 また、本実施の形態では、溝型鋼14を用いて加熱媒体流路7を形成しているが、これに限られるものではない。例えば、H型綱や山形鋼を用いてそのフランジ先端部をシュート壁6の外周面に固定するようにしてもよい。さらに、角パイプを用いて、その一面がシュート壁6の外周面に接触するように固定してもよい。 【0037】 【発明の効果】 以上要するに本発明によれば、シュート壁が変形してもプラントを停止させることなく継続運転が行えるといった優れた効果を発揮する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る投入シュートの好適な実施の形態を示した斜視図である。 【図2】本発明に係る投入シュートの好適な実施の形態を示した要部拡大断面図である。 【図3】本発明に係る投入シュート加熱システムの好適な実施の形態を示した全体構成図である。 【図4】従来の被投入物の加熱状態を示した構成図である。 【符号の説明】 1 投入シュート 2 投入シュート加熱システム 6 シュート壁 7 加熱媒体流路 8 入口 9 出口 10 加熱媒体循環路 11 加熱ヒータ 12 圧送手段 14 溝型鋼 15 フランジ 21 保温材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区大手町2丁目2番1号
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| 【出願日】 |
平成15年6月11日(2003.6.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−1808(P2005−1808A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月6日(2005.1.6) |
| 【出願番号】 |
特願2003−166595(P2003−166595) |
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