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【発明の名称】 手提げ付食料品用包装袋
【発明者】 【氏名】山澄 良平
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区鎗屋町1丁目1番7号 株式会社マルタカ内

【要約】 【課題】例えば米を詰めるのに使用する場合、0.2kg〜10kgの重量に耐えうると共に、手に優しく且つ低コストであり、更に、柔軟な手提げ構造を有し、米の充填を妨げるおそれはなく作業性に優れた手提げ付食料品用包装袋を提供すること。

【解決手段】合成樹脂製の食料品用包装袋本体2の一端に合成樹脂テープ3よりなる手提げ部を取り付けてある手提げ付食料品用包装袋1であって、前記手提げ部3の端部を、前記食料品用包装袋本体2の対向する内面同士で挟み込んで熱接着してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製の食料品用包装袋本体の一端に合成樹脂テープよりなる手提げ部を取り付けてある手提げ付食料品用包装袋であって、前記手提げ部の端部を、前記食料品用包装袋本体の対向する内面同士で挟み込んで熱接着してあることを特徴とする手提げ付食料品用包装袋。
【請求項2】
前記合成樹脂テープは、内部に強靱なポリエステル、外部に柔らかい高密度のポリエチレンの二成分構成の合成樹脂でできた不織布で構成されている請求項1に記載の手提げ付食料品用包装袋。
【請求項3】
米袋として用いられる請求項1または請求項2に記載の手提げ付食料品用包装袋。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、米袋などに用いられる手提げ付食料品用包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の手提げ付食料品用包装袋として以下のものがある。
【0003】
(1)合成樹脂フィルム製の袋の上部を裏表同時に小判形に打ち抜き加工して手提げ用袋としたもの。
(2)樹脂で射出成型した手提げ部分を食料品用包装袋に熱接着して手提げ用袋としたもの。
(3)食料品用包装袋の外面に台紙を用いて樹脂テープをのり付けして手提げ部を形成したもの。
(4)袋の口部に紐を通した巾着袋タイプのもの。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記(1)のものは、手提げ部が内容物の入いる袋部と一体の合成樹脂フィルムであるので、手提げ部を打ち抜き加工で抜いた場合、この加工部は内容物の重量で裂けて切れる危険性があり、また、裂けない場合でも手提げ部が手に食い込んで耐えられない痛みを受けるおそれがある。
【0005】
前記(2)のものは、別工程で手提げ部分を射出成型で作り出すため、この射出成型の型代が嵩みコスト高になる。更に、手提げ部分の成型した樹脂は柔軟性がないため障害物となり、例えば米を詰めるにあたって詰め難く、時間を要する問題がある。
【0006】
前記(3)のものは、のり付けしてあるので、せいぜい3kgが限度の耐久力で、経時変化により接着力は低下し、剥がれるおそれがある。
【0007】
前記(4)のものは、充填口が巾着締めのままであるので、充填口から米が散乱するおそれがある。
【0008】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、例えば米を詰めるのに使用する場合、0.2kg〜10kgの重量に耐えうると共に、手に優しく且つ低コストであり、更に、柔軟な手提げ構造を有し、米の充填を妨げるおそれはなく作業性に優れた手提げ付食料品用包装袋を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の手提げ付食料品用包装袋は、合成樹脂製の食料品用包装袋本体の一端に合成樹脂テープよりなる手提げ部を取り付けてある手提げ付食料品用包装袋であって、前記手提げ部の端部を、前記食料品用包装袋本体の対向する内面同士で挟み込んで熱接着してあることを特徴とする(請求項1)。
【0010】
この発明における合成樹脂テープとしては、1030mm程度の広巾の不織布をスリットしてテープ状にしたものを挙げることができる。前記不織布の巾は、10mm〜50mmが好ましい。
また、前記不織布は、重量的には、100g/m、70g/m、50g/m、30g/m、20g/mのものなどがあるが、この発明では、100g/m 〜50g/mのものを用いるのが好ましい。これは、50g/m未満の不織布を用いると、内容量10kg〜1kgの重量物では手提げ用テープが薄くできているために引張られて延び、手に痛みを感じ、切れるおそれがあるからである。
【0011】
更に、前記合成樹脂テープは、例えば米を詰めた食料品用包装袋本体を持ち運ぶときの手提げ部として機能する。前記合成樹脂テープは、内部に強靱なポリエステル、外部に柔らかい高密度のポリエチレンの二成分構成の合成樹脂でできた不織布で構成される(請求項2)。すなわち、前記不織布は、ポリエステルにポリエチレンを組込加工してなる糸状のものを型押し成形し、これをスリットして構成してある。そのため、前記不織布は、他素材との複合化に適したフィルムであり、且つヒートシールが容易であると共に、柔らかい高密度のポリエチレンを外部素材としているので、引っ張ると延びて手に食い込むことを和らげる効果がある。
【0012】
この発明における食料品用包装袋本体は、ポリエチレンを基本素材とした合成樹脂製であり、例えばポリエチレンが内側にナイロンが外側に位置するよう両者を貼り合わせた合成樹脂でできたフィルムを挙げることができる(合成樹脂フィルムの貼り合わせ)。
また、前記食料品用包装袋本体の別の構成として、例えばクラフト紙、和紙、ポリエステル、ポリエチレンの各フィルムが外側に、内側には各々のフィルムにポリエチレンフィルムが位置するよう貼り合わせた合成樹脂フィルムよりなっている。
【0013】
この発明では、前記合成樹脂テープよりなる手提げ部を、前記食料品用包装袋本体の対向する内面同士で挟み込んで熱接着してある(図4、図9参照)。
【0014】
また、前記食料品用包装袋本体は、平面視四辺形が好ましく、前記食料品用包装袋本体を平面視四辺形とした場合、前記合成樹脂テープは前記食料品用包装袋本体の一辺の中央にバランスよく取り付けられる。
更に、前記合成樹脂テープは、図2、図3に示すように、一本でも、図7、図8に示すように、二本でもよい。
【0015】
さらに、この発明の手提げ付食料品用包装袋は、米袋として用いられる(請求項3)。すなわち、この発明は、米を詰める袋に直接手提げ部を取り付けてなるものである。
よって、この発明では、例えば米袋等の食料品用包装袋本体に直接合成樹脂テープを取り付けて米を前記食料品用包装袋本体に充填し、この充填口をシールして市販できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、それによってこの発明は限定されるものではない。
図1〜図5は、食料品用包装袋本体の短辺の中央に合成樹脂テープをバランスよく取り付けてあるこの発明の第1の実施形態を示す。
図1は、米が充填される前の手提げ付食料品用包装袋を示し、図2は、アーチ型形状の合成樹脂テープを、図3は、アーチ型形状の合成樹脂テープの左右を折り畳んで門型形状としてある合成樹脂テープを示す。図4は、合成樹脂テープが食料品用包装袋本体の対向する内面同士で挟み込んで熱接着されている状態を示し、図5は、手提げ付食料品用包装袋の製作工程を示す。
図1において、1は、手提げ付食料品用包装袋で、合成樹脂製の食料品用包装袋本体2の一端に所定長さの一本の合成樹脂テープ3よりなる手提げ部を取り付けてある。すなわち、前記手提げ付食料品用包装袋1は、前記食料品用包装袋本体2と一本の合成樹脂テープ3より構成されており、前記合成樹脂テープ3よりなる手提げ部の両端部M,Mを、前記食料品用包装袋本体2の表部4aと裏部4bの対向する内面同士で挟み込んで熱接着してある(図4参照)。前記手提げ付食料品用包装袋1は、例えば、米袋として用いられる。前記食料品用包装袋本体2は平面視例えば長方形であり、図5における正面向かって左側に示すように、前記表部4aと裏部4bは、平面視長方形の一対の合成樹脂フィルムをヒートシール(熱接着)により貼り合わせることにより得られる。
【0017】
米が充填される前の手提げ付食料品用包装袋1は、袋状で、合成樹脂テープ3よりなる手提げ部を短辺の一辺の中央に有し、短辺の対向辺に米充填口5を有する。この両端部M,Mを表部4aと裏部4bの対向する内面同士で挟み込んで熱接着することにより前記合成樹脂テープ3は、短辺Aの中央にバランスよく取り付けられている。
【0018】
前記合成樹脂テープ3は、上述したように、米を詰めた食料品用包装袋本体2を持ち運ぶときの手提げ部として機能するもので、内部に強靱なポリエステル、外部に柔らかい高密度のポリエチレンの二成分構成の合成樹脂でできた不織布で構成されており、1030mm程度の広巾の不織布をスリットして10mm〜50mm巾のテープ状にしてある。前記合成樹脂テープ3は、門型形状またはアーチ型形状にして食料品用包装袋本体2の短辺Aの中央にバランスよく取り付けられている。
【0019】
なお、図5における正面向かって右側に食料品用包装袋本体2の別の製作工程が示されている。この場合、前記食料品用包装袋本体2は、例えば、縦断面ほぼ円筒形状のポリエチレンチューブ13から作成されている。詳しくは、前記ポリエチレンチューブ13はその製作加工上、一度ロール状に巻き取られる。14は、そのロール体を示す。このロール体14から巻き出された巻き出し部分14aを所定長さに切断して前記ポリエチレンチューブ13を得る。このポリエチレンチューブ13は、円筒形状を平面化した形状となっている。そして、前記ポリエチレンチューブ13の一端部に充填口5を残す形で前記ポリエチレンチューブ13の他端部の開口6に挿入された合成樹脂テープ3の両端部M,Mを、前記食料品用包装袋本体2の対向する内面同士で挟み込んで熱接着することにより、食料品用包装袋本体2の他端部における短辺Aの中央に合成樹脂テープ3はバランスよく取り付けられる。このとき、ポリエチレンチューブ13の複数箇所に穿孔作業を行って、複数の微細孔を集中的に形成してなる通気孔部(図示せず)を設け、優れた通気性を有し、防塵、防虫および防水効果の高い手提げ付食料品用包装袋1を得るのが好ましい(特願2002−362156号明細書・図面参照)。続いて、充填口5を介して、手提げ付食料品用包装袋1の内部に米を充填した後、充填口5をヒートシールにより接着することで、食料品用包装袋本体2の短辺Aの中央に合成樹脂テープ3をバランスよく取り付けて、米を収容した状態の手提げ付食料品用包装袋1を得ることができる。
【0020】
このように、手提げ部として機能する合成樹脂テープ3が柔らかい不織布よりなっているので、特に前記食料品用包装袋本体2が10kgから1kg程度の米を収容した重量物である場合に、前記食料品用包装袋本体2の取り扱い、ならびに、持ち運びに大変便利であるとともに、これを持ったときに受ける手の痛みを和らげることができる。
また、前記食料品用包装袋本体2に直接手提げ用の合成樹脂テープ3を設けているので、持ち運びに際し、別のスーパー用手提げ簡易袋(レジ袋)は不要となり、ゴミの減量化が達成できる。また、合成樹脂テープ3は柔軟性があるので、米を充填する際に詰め易くなり、詰め作業に要する時間は短縮される。
【0021】
図6は、平面視例えば長方形の食料品用包装袋本体2の長辺Bの中央に合成樹脂テープ3をバランスよく取り付けてあるこの発明の第2の実施形態を示す。なお、図6において、図1〜図5に示したものと同一のものは同一または相当物である。
【0022】
この場合も、上記第1の実施形態と同様、合成樹脂テープ3よりなる手提げ部の両端部M,Mを、食料品用包装袋本体2の対向する内面同士で挟み込み、食料品用包装袋本体2に直接ヒートシールにより合成樹脂テープ3を長辺Bに取り付けているので、食料品用包装袋本体2を0.2kg〜10kg入りの手提げ付き米袋にでき、上記第1の実施形態と同様の効果を得るものである。
【0023】
図7〜図9は、二本の合成樹脂テープ3,3の両端部M,Mを、食料品用包装袋本体2の対向する内面同士で挟み込み、食料品用包装袋本体2に直接ヒートシールにより二本の合成樹脂テープ3,3を食料品用包装袋本体2の一辺の中央にバランスよく取り付けるようにしたこの発明の第3の実施形態を示す。なお、図7〜図9において、図1〜図6に示したものと同一のものは同一または相当物である。
【0024】
図7は、アーチ型形状の二本の合成樹脂テープ3,3を示し、図8は、アーチ型形状の二本の合成樹脂テープ3,3のそれぞれの左右を折り畳んで門型形状としてある二本の合成樹脂テープ3,3を示す。この場合、上記第1,2の各実施形態と同様、合成樹脂テープ3よりなる手提げ部のそれぞれの両端部M,Mを重ね合わせた状態で、食料品用包装袋本体2の表部4aと裏部4bの対向する内面同士で挟み込み、食料品用包装袋本体2に直接ヒートシールにより合成樹脂テープ3を一辺の中央にバランスよく取り付けているので、食料品用包装袋本体2を0.2kg〜10kg入りの手提げ付き米袋にでき、上記第1,2の各実施形態と同様の効果を得るものである。
【0025】
【発明の効果】
上述したようにこの発明では、例えば米を詰めるのに使用する場合、0.2kg〜10kgの重量に耐えうると共に、手に優しく且つ低コストであり、更に、柔軟な手提げ構成を有し、米の充填を妨げるおそれはなく作業性に優れた手提げ付食料品用包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、米が充填される前の手提げ付食料品用包装袋を示す斜視図である。
【図2】上記実施形態における合成樹脂テープをアーチ型形状で取り付けた図である。
【図3】上記実施形態における合成樹脂テープを門型形状で取り付けた図である。
【図4】上記実施形態における合成樹脂テープのヒートシール(熱接着)状態を示す側面図である。
【図5】上記実施形態における製作工程を説明するための図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を示し、米が充填される前の手提げ付食料品用包装袋を示す斜視図である。
【図7】この発明の第3の実施形態における合成樹脂テープをアーチ型形状で取り付けた図である。
【図8】上記第3の実施形態における合成樹脂テープを門型形状で取り付けた図である。
【図9】上記第3の実施形態における合成樹脂テープのヒートシール(熱接着)状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…手提げ付食料品用包装袋、2…食料品用包装袋本体、3…合成樹脂テープ。
【出願人】 【識別番号】596067711
【氏名又は名称】株式会社マルタカ
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区鎗屋町1丁目1番7号
【出願日】 平成15年7月11日(2003.7.11)
【代理人】 【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫

【公開番号】 特開2005−29193(P2005−29193A)
【公開日】 平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願番号】 特願2003−195431(P2003−195431)