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【発明の名称】 都市型ダンプカー
【発明者】 【氏名】原住 正武
【住所又は居所】神奈川県川崎市宮前区東有馬2−14−7 原住土木株式会社内

【要約】 【課題】軽量でしかも頑丈であり、都市での狭い現場や道路状況にも適し、輸送効率、積載効率及び燃費効率に優れた環境にやさしい都市型ダンプカーを提供する。

【解決手段】ダンプ箱の容積を大きくし、側面に都市型ダンプであることを示す絵画を描画され、車高を低くすると共に、全長を短くし、運転席を1人席とし、タイヤに窒素を封入し、積載量確認装置を装着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダンプ箱の容積を大きくし、側面に都市型ダンプであることを示す絵画を描画され、車高を低くすると共に、全長を短くし、運転席を1人席とし、タイヤに窒素を封入し、積載量確認装置が装着されていることを特徴とする都市型ダンプカー。
【請求項2】
前記ダンプ箱の壁部材に空洞が設けられている請求項1に記載の都市型ダンプカー。
【請求項3】
前記運転席に運転のガイドが表示されていると共に、前記積載量確認装置の積載量を表示するようになっている請求項2に記載の都市型ダンプカー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、土砂類や産業廃棄物等を運搬するダンプカーの構造に関し、特に軽量化、小型化を図り、都市に多い狭い道路を走行しても作業性が低下せず、輸送効率、積載効率及び燃費効率に優れた環境にやさしい都市型ダンプカーに関する。
【背景技術】
【0002】
ダンプカーは通常土砂類、産業廃棄物といった重量物を処理施設に運搬するため、車体全体が頑丈な鋼鉄で製作されている。また、ダンプ箱(荷台)に土砂類や廃棄物等の重量物が積載されて運搬されるため、ダンプ箱や車体は頑丈に製作され、重量も大きくなる。
【0003】
また、近年環境問題、時に排気ガス汚染、騒音公害が社会的な関心事となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダンプカーの重量が大きいとその分燃費も悪くなり、環境の上で問題を生じると共に、不経済である。ダンプカーが土砂類等を積載して走行する割合は、統計的には約40%であり、後の60%はダンプ箱を空にして走行することになるので、ダンプ自体の重量が大きいとその分余分な燃料を消耗することになる。
【0005】
また、平成15年10月1日からは東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、埼玉県、千葉県、千葉市等ではNOx・PM法が施行されており、かかる環境基準をクリアする軽量化の都市型ダンプカーの出現が望まれている。従来の大型ダンプカーはダム建設現場や悪路及び郊外での走行には適しているが、都市での狭い現場や道路状況には適しておらず、環境及びコスト的な問題にもなっている。
【0006】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、軽量でしかも頑丈であり、都市での狭い現場や道路状況にも適し、輸送効率、積載効率及び燃費効率に優れた環境にやさしい都市型ダンプカーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は都市型ダンプカーに関し、本発明の上記目的は、ダンプ箱の容積を大きくし、側面に都市型ダンプであることを示す絵画を描画し、車高を低くすると共に、全長を短くし、運転席を1人席とし、タイヤに窒素を封入し、積載量確認装置を装着することにより達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、環境向上により空気や海、川などの汚染を低減できる。また、小型化によりダンプ本体価格が低減し、軽量化により燃料費が大幅に減少する。軽量化により、タイヤの摩耗も軽減される。タイヤの摩耗が少なくなるため、タイヤ交換本数が低減し、ブレーキのライニングやクラッチ板の摩擦も少なくなる。更に、全長が短縮されたことにより、狭い作業場においても従来ダンプより小回りが良い。
【0009】
積載量確認装置を搭載しているので過積載で走行することもなく、ダンプカーの側面には都市をイメージした絵画が描画されているので、当該ダンプカーが都市型ダンプカーであることが一目瞭然である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明では、都市の条件に対応して走行できると共に、環境にやさしい都市型ダンプカーを構成することを目的とし、ダンプ箱の容積を大きくし、側面に都市型ダンプであることを示す絵画を描画し、車高を低くすると共に、全長を短くし、運転席を1人席とし、タイヤに窒素を封入し、積載量確認装置を装着する
以下に、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る都市型ダンプカー10の正面の外観構造を従来型大型ダンプカー10Bと比較して示しており、図2は本発明に係るダンプカー10の側面の外観構造を従来型大型ダンプカー10Bと比較して示している。本発明のダンプカー10は都市の機能、条件等に即した構造を有する都市型ダンプカーとなっているため、運転席(キャビン)11には助手席を設けず、運転者のみが乗れる1人タイプになっている。キャビンを1人乗りとしたことにより、従来の大型ダンプカーよりも軽量にすることができる。また、本発明では車高を低くするために、シャーシを低くすると共に、タイヤ13も小径のものとしている。タイヤを小径とし、シャーシを低くすることにより、図2に示されるように従来のダンプカー10Bよりも350mm程車高を低くすることができた。車幅は2.5m以下との規制があるため、本発明でも従来例でも2.49m程度となっている。本発明では、タイヤ13に空気を封入するのではなく、アルミニウムと反応し難い窒素を封入している。
【0012】
また、本発明では大型ダンプカーでありながら、狭い道でも小回りがきくように車長を700mm程短くしている。ダンプ箱(荷台)12を含めて車長を短く(約700mm)することにより、旋回の曲率が大きくとれるので、狭い都市の道路であっても運転若しくは走行が容易である。また、ダンプ箱(荷台)12を短くしているので、ダンプ箱12が重量や振動等で捩れるような現象も防止することができる。本発明では当該ダンプカーが都市型であることを通行人等に分かり易くするために、ダンプ箱12の側面部に図2(A)に示すように都市をイメージした絵画121が描画されている。
【0013】
図3はダンプカーの車高の要素を図式化したものであり、従来例では図3(A)に示すようにタイヤ13Bの直径(高さ)が1100mm、幅が19.2mmであるのに対し、本発明では直径が900mm、幅が20mmと小型化されている。また、フレームの高さも従来は320mmであるのに対し、本発明では270mmと低いものとしている。その結果、床面が従来では1600mmであったのに対し、本発明のダンプカーでは1250mmと低くなっている。また、ボデイアオリが従来は550mmであるに対し、本発明では750と高くなっているが、全体の車高は従来に比べて350mm低くなっている。なお、ボデイアオリの容積は従来が5100×2200×550=6171mであるが、本発明では4600×2300×750=7935mとなっている。
【0014】
そして、本発明では小型化してもダンプカー10の積載量を低下させないように、ダンプ箱12の構造を工夫している。即ち、図4に示すようにダンプカー10のダンプ箱12に関して、従来の容積は図4(B)に示すように5.1m×2.3m×0.53m=6.2mであるのに対し、本発明の容積は図4(A)に示すようにダンプ箱12の長さを短くして4.6mとし、その代わりに高さを0.75mと高くしている。従って、本発明のダンプ箱12の容積は、4.6m×2.3m×0.75m=7.94mとなっており、従来のダンプ箱12Bより容積が大きくなっている。その結果、ダンプカー10の積載量が従来の10tより12tに増加した。
【0015】
図5はダンプ箱12の壁部材の構造を示しており、本発明ではダンプ箱12を軽量にするために図5(A)に示すように、厚さ4.0mmの内板122と厚さ3.2mmの外板123との間に完全な空洞124を設けている。従来は図5(B)に示すように1枚の板材125が壁材として設けられている。内板122と外板123を設けても軽量になるのは、従来は鉄材を使用していたのに対し、本発明では鋼鉄(フェルトン)を使用しているためである。
【0016】
また、図6はダンプカー過積載の防止を図るために積載量確認装置を装着した構造例を示しており、ダンプ箱をある一定角度(傾斜)で停止させ、そのときのセンサ15からの計測値を重量換算して運転席のメータ16に数値で表示するようになっている。運転席11には、積載量確認装置の電源をオンオフするスイッチ17、ダンプカーの許容積載量を超えるたときにアラームを点灯表示すると共に、許容積載量以下のときにOKの表示を行うランプ18が設けられている。更に、本発明の運転席11には、ダンプカーの運転手に注意を喚起するためのガイド111が貼設されており、ダンプカーの運転に当ってできるだけミスを軽減できるようにしている。
【0017】
図7は本発明に係るダンプカー10の運転席11の一例を示しており、本発明では積載量確認装置のメータ16、スイッチ17及びランプ18が運転席11に設けられており、運転席11から積載量を目視で確認できるようになっている。また、積載量の計測データ等はプリンタで印字出力される。当該ダンプカーの規定積載量を超過するとランプ18で表示されると共に、音でアラームが出力されるようになっている。
【0018】
また、本発明では図8に示すように、ダンプ箱12の側面に都市型ダンプカーであることを目で見て直ぐに確認できるように、都市をイメージした絵画121が描かれている。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明によれば小型で軽量化のダンプカーを実現できるので、NOx・PM法が施行された場合でも対応可能であり、都市の機能に則して運行若しくは業務を追行できる環境にやさしい都市型のダンプカーを提供できる。また、軽量化されているにも拘わらず積載量は多くなっており、土砂類や廃棄物を積載して都市を走行するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の都市型ダンプカーの概要構造を、従来型大型ダンプカーと比較して示す正面図である。
【図2】本発明の都市型ダンプカーの概要構造を、従来型大型ダンプカーと比較して示す側面図である。
【図3】ダンプカーの車高の要素を、従来例と比較して図式化した図である。
【図4】本発明のダンプ箱構造例を、従来型と比較して示す斜視図である。
【図5】荷台の壁部材の構造例を、従来型と比較して示す断面構造図である。
【図6】積載量確認装置の装着例を示す構造図である。
【図7】運転席の一例を示す外観図である。
【図8】本発明に係る都市型ダンプカーの側面図である。
【符号の説明】
【0021】
10、10B ダンプカー
11、11B 運転席(キャビン)
12、12B ダンプ箱(荷台)
13、13B タイヤ
15 センサ
16 メータ
【出願人】 【識別番号】395013533
【氏名又は名称】原住土木株式会社
【住所又は居所】神奈川県川崎市宮前区東有馬2−14−7
【出願日】 平成16年4月27日(2004.4.27)
【代理人】 【識別番号】100078776
【弁理士】
【氏名又は名称】安形 雄三

【識別番号】100114269
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貞喜

【識別番号】100093090
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 進

【識別番号】100128679
【弁理士】
【氏名又は名称】星 公弘

【公開番号】 特開2005−313677(P2005−313677A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−131250(P2004−131250)