| 【発明の名称】 |
サーマルプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】鎌田 重幸 【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプス電気株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、サーマルヘッドを適正に自動調整させることができると共に、プラテンローラに対するサーマルヘッドの圧接圧を均一にして、高品質の画像印刷を行うことができるサーマルプリンタを提供すること。
【解決手段】ヘッド支持部5aは、長手方向における第1アーム部6側が第1弾性部材12で弾性付勢されと共に、第2アーム部7側が第2弾性部材13で弾性付勢され、ヘッド支持部5aの長手方向における中央位置から寸法Dの等間隔の位置を第1、第2弾性部材12、13が弾性付勢し、第1弾性部材12の付勢力よりも、第2弾性部材13の付勢力の方を大きくした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転自在のプラテンローラと、このプラテンローラに対して接離可能な長尺状のサーマルヘッドと、このサーマルヘッドを支持する長尺状のヘッド支持部を一端部側に形成した第1ヘッド支持部材と、前記ヘッド支持部を前記プラテンローラ側に弾性付勢する弾性部材を支持する長尺状の付勢部を一端部側に形成した第2ヘッド支持部材とを備え、 前記第1ヘッド支持部材には、前記ヘッド支持部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第1、第2アーム部が形成され、前記第2ヘッド支持部材には、前記付勢部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第3、第4アーム部が形成され、 前記第1、第2ヘッド支持部材は、前記第1、第3アーム部を互いに隣接配置すると共に前記第2、第4アーム部を互いに隣接配置した状態で、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向に前記他端部側が回動可能に支持され、前記第1アーム部の前記他端部側は、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向と平行方向に移動自在に前記第3アーム部の前記他端部側に支持され、前記ヘッド支持部は、長手方向における前記第1アーム部側が第1弾性部材で弾性付勢されると共に、前記第2アーム部側が第2弾性部材で弾性付勢され、 前記第1、第2弾性部材の前記ヘッド支持部に対する付勢位置は、前記ヘッド支持部の長手方向における中央位置から等距離の位置が弾性付勢され、前記第1弾性部材は、付勢力が前記第2弾性部材より小さく、または大きくしたことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。 【請求項2】 回転自在のプラテンローラと、このプラテンローラに対して接離可能な長尺状のサーマルヘッドと、このサーマルヘッドを支持する長尺状のヘッド支持部を一端部側に形成した第1ヘッド支持部材と、前記ヘッド支持部を前記プラテンローラ側に弾性付勢する弾性部材を支持する長尺状の付勢部を一端部側に形成した第2ヘッド支持部材とを備え、 前記第1ヘッド支持部材には、前記ヘッド支持部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第1、第2アーム部が形成され、前記第2ヘッド支持部材には、前記付勢部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第3、第4アーム部が形成され、 前記第1、第2ヘッド支持部材は、前記第1、第3アーム部を互いに隣接配置すると共に前記第2、第4アーム部を互いに隣接配置した状態で、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向に前記他端部側が回動可能に支持され、前記第1アーム部の前記他端部側は、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向と平行方向に移動自在に前記第3アーム部の前記他端部側に支持され、前記ヘッド支持部は、長手方向における前記第1アーム部側が第1弾性部材で弾性付勢されると共に、前記第2アーム部側が第2弾性部材で弾性付勢され、 前記第1、第2弾性部材は、同じ付勢力で前記ヘッド支持部を弾性付勢し、前記サーマルヘッドには、長手方向に複数の発熱素子が形成され、この発熱素子の長手方向における中央位置と、前記第2、第4アーム部の他端部側の前記支持部とを結ぶ線に対する垂直方向の距離が等しい前記ヘッド支持部上を、前記第1、第2弾性部材が弾性付勢するようにしたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、印刷情報に基づいてサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させて記録用紙に印刷を行うのに好適なサーマルプリンタに関する。 【0002】 【従来の技術】 従来のサーマルプリンタ51を、図9、図10に基づいて説明すると、図示を省略したフレーム側には、円柱状のプラテンローラ52が回転自在に支持されている。また、プラテンローラ52の上方には、プラテンローラ52に対して接離可能なラインヘッドからなるサーマルヘッド53が配設され、このサーマルヘッド53をプラテンローラ52に対して接離可能に支持するヘッド支持部材54が配設されている。 前記ヘッド支持部材54は、サーマルヘッド53を下面側に支持したヘッド支持部55aを有する第1ヘッド支持部材55と、前記ヘッド支持部55aを後述するコイルバネ57を介してプラテンローラ52側に弾性付勢する付勢部56aを有する第2ヘッド支持部材56とからなっている。 前記ヘッド支持部55aの長手方向の中央位置(中心線M)には、サーマルヘッド53のソリ量を調整可能な調整ネジ55bが取り付けられている。 【0003】 また、第1ヘッド支持部材55には、ヘッド支持部55aの両端部から図示右方向に円弧状に延びる第1、第2アーム部55b、55cが形成され、前記第1アーム部55bの図示右端部側には、図示上下方向に長孔状の第1支持孔55dが貫通形成され、この第1支持孔55dと対向する第2アーム部55cの図示右端部側には、円形状の第2支持孔55eが貫通形成されている。 また、第2ヘッド支持部材56には、付勢部56aの両端部から図示右方向に円弧状に延びる第3、第4アーム部56b、56cが形成され、第3アーム部56bは、第1アーム部55bと隣接して外側に配置され、第4アーム部56cは、第2アーム部55cと隣接して外側に配置されている。 また、第3アーム部56bには、長孔状の第1支持孔55dと対向する位置に、円形状の第3支持孔56dが形成されている。 また、第4アーム部56cには、第2アーム部55cの第2支持孔55eと対向する位置に、第2支持孔55eと同じ寸法で円形状の第4支持孔56eが形成されている。 【0004】 前記ヘッド支持部材54は、フレーム側に形成した支持軸(図示せず)に支持した第1、第3支持孔55d、56d、および第2、第4支持孔55e、56eを支点として回動することにより、サーマルヘッド53がプラテンローラ52に対して接離可能になっている。 また、第1、第2ヘッド支持部材55、56のヘッド支持部55aと付勢部56aとの間には一対のコイルバネ57が支持され、このコイルバネ57の付勢力により、ヘッドダウンさせたサーマルヘッド53がプラテンローラ52に圧接可能になっている。 【0005】 前記一対のコイルバネ57は、付勢力が同じに形成されて、図10に示すように、ヘッド支持部55aの長手方向における中央位置(中心線M)から寸法Aの等距離の位置である第1、第2アーム部55b、55c側を弾性付勢している。 また、第1、第2アーム部55b、55cの所定位置には、外向きに折り曲げて係止部55fがそれぞれ形成され、それぞれの係止部55fによって、コイルバネ57で互いに離れる方向に付勢されるヘッド支持部55aと付勢部56aとが、所定寸法以上離れないように規制されている。 【0006】 このような構成の従来のサーマルプリンタ51の印刷動作を、例えば熱転写プリンタで説明すると、第2ヘッド支持部材56の第3、第4アーム部56b、56cがヘッドアップ/ダウン機構(図示せず)が支持されている。 そして、ヘッドアップ/ダウン機構を駆動させて、第2ヘッド支持部材56の第3、第4アーム部56b、56cを上方に回動させると、サーマルヘッド53がプラテンローラ52から離間してヘッドアップされる。 このヘッドアップ状態のサーマルヘッド53とプラテンローラ52との間には、インクリボン(図示せず)が引き回しされている。またインクリボンの下部でプラテンローラ52との間には、記録用紙(図示せず)が給紙されている。 【0007】 この状態で、ヘッドアップ/ダウン機構により、第2ヘッド支持部材56の第3、第4アーム部56b、56cを下方に回動させると、この回動に追従して第1ヘッド支持部材55も下方に回動する。 このことにより、ヘッドダウンしたサーマルヘッド53が、インクリボンと記録用紙とをプラテンローラ52に圧接する。 その後、記録用紙を図示左方向に牽引すると共にサーマルヘッド53の発熱素子を発熱させることにより、インクリボンのインクが熱転写されて、記録用紙に所望の色の画像が印刷される。 【0008】 また、第1、第2ヘッド支持部材55、56の部品寸法のバラツキ等で、ヘッドダウンさせたサーマルヘッド53がプラテンローラ52に対して均一に圧接されない時は、長孔状の第1支持孔55dが形成された第1アーム部55bの他端部側が長孔方向に移動してサーマルヘッド53が自動調整される。 このことにより、サーマルヘッド53をプラテンローラ52に対して均一に圧接することができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】 前述したような従来のサーマルプリンタ51は、ヘッドダウンさせたサーマルヘッドが自動調整される時に、第1アーム部55bの他端部側が、図示上下に移動する。この移動によって、サーマルヘッド53のプラテンローラ52に対する圧接圧が、長孔状の第1支持孔55dが形成された第1アーム部55b側と、第2アーム部55c側とが異なり、記録用紙に印刷した画像にカスレ等が発生して印刷不良になるおそれがあった。 前記サーマルヘッド53の圧接圧が長手方向の左右において異なる理由は、第1アーム部55bの他端部側が長孔状の第1支持孔55dに沿って移動するために、第1アーム部55b側と第2アーム部55c側との圧接圧が異なると考えられる。 【0010】 このような従来のサーマルプリンタ51の印刷テスト結果を、図11に基づいて説明すると、2個のコイルバネ57は、どちらもヘッドダウン時の付勢力が同じ2kgfに設定されたものを用いた。 このようなコイルバネ57を用いた4台のサーマルプリンタ(サンプルNO1〜NO4)で、常温と低温(0℃)の異なる環境下での印刷テストを行った。 この印刷テストにおいては、調整ネジ55bにより、同一サンプルでサーマルヘッド53のソリを4〜3段階に調整して行った。 【0011】 その結果、ヘッドダウン時のサーマルヘッド43のプラテンローラに52に対する付勢力は、第1アーム部55b側に対して第2アーム部55c側が略16.3%大きくなった。 そして、低温環境下における印字品質が、ヘッドソリ量が大きくなるに従って、印刷不良になること判明した。 本発明は、前述したような課題を解決するために、サーマルヘッドを適正に自動調整させることができると共に、プラテンローラに対するサーマルヘッドの圧接圧を均一にして、高品質の画像印刷を行うことができるサーマルプリンタを提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のサーマルプリンタは、回転自在のプラテンローラと、このプラテンローラに対して接離可能な長尺状のサーマルヘッドと、このサーマルヘッドを支持する長尺状のヘッド支持部を一端部側に形成した第1ヘッド支持部材と、前記ヘッド支持部を前記プラテンローラ側に弾性付勢する弾性部材を支持する長尺状の付勢部を一端部側に形成した第2ヘッド支持部材とを備え、 前記第1ヘッド支持部材には、前記ヘッド支持部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第1、第2アーム部が形成され、前記第2ヘッド支持部材には、前記付勢部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第3、第4アーム部が形成され、 前記第1、第2ヘッド支持部材は、前記第1、第3アーム部を互いに隣接配置すると共に前記第2、第4アーム部を互いに隣接配置した状態で、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向に前記他端部側が回動可能に支持され、前記第1アーム部の前記他端部側は、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向と平行方向に移動自在に前記第3アーム部の前記他端部側に支持され、前記ヘッド支持部は、長手方向における前記第1アーム部側が第1弾性部材で弾性付勢されると共に、前記第2アーム部側が第2弾性部材で弾性付勢され、 前記第1、第2弾性部材の前記ヘッド支持部に対する付勢位置は、前記ヘッド支持部の長手方向における中央位置から等距離の位置が弾性付勢され、前記第1弾性部材は、付勢力が前記第2弾性部材より小さく、または大きくしたことを特徴とする。 【0013】 また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、回転自在のプラテンローラと、このプラテンローラに対して接離可能な長尺状のサーマルヘッドと、このサーマルヘッドを支持する長尺状のヘッド支持部を一端部側に形成した第1ヘッド支持部材と、前記ヘッド支持部を前記プラテンローラ側に弾性付勢する弾性部材を支持する長尺状の付勢部を一端部側に形成した第2ヘッド支持部材とを備え、前記第1ヘッド支持部材には、前記ヘッド支持部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第1、第2アーム部が形成され、前記第2ヘッド支持部材には、前記付勢部の長手方向における両端部から他端部側に延びる第3、第4アーム部が形成され、 前記第1、第2ヘッド支持部材は、前記第1、第3アーム部を互いに隣接配置すると共に前記第2、第4アーム部を互いに隣接配置した状態で、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向に前記他端部側が回動可能に支持され、前記第1アーム部の前記他端部側は、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに対して接離する方向と平行方向に移動自在に前記第3アーム部の前記他端部側に支持され、前記ヘッド支持部は、長手方向における前記第1アーム部側が第1弾性部材で弾性付勢されると共に、前記第2アーム部側が第2弾性部材で弾性付勢され、前記第1、第2弾性部材は、同じ付勢力で前記ヘッド支持部を弾性付勢し、前記サーマルヘッドには、長手方向に複数の発熱素子が形成され、この発熱素子の長手方向における中央位置と、前記第2、第4アーム部の他端部側の前記支持部とを結ぶ線に対する垂直方向の距離が等しい前記ヘッド支持部上を、前記第1、第2弾性部材が弾性付勢するようにしたことを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】 以下に、本発明のサーマルプリンタの実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明のサーマルプリンタを説明する斜視図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図1の下部斜視図であり、図4、図5は本発明に係わるヘッド支持部材の分解斜視図であり、図6は本発明のサーマルプリンタの印刷動作を説明する側面図であり、図7は本発明のサーマルプリンタの印字テストデータであり、図8は本発明のその他の実施の形態を説明する平面図である。 【0015】 まず、本発明の実施の形態のサーマルプリンタ1は、図示を省略したフレーム側に支持された、円柱状で長尺状のプラテンローラ2が回転自在に、図1、図3に示すように、配設されている。 前記プラテンローラ2は外周部がゴム等で覆われたローラ部2aを有し、このローラ部2aの上方には、ローラ部2aに対して接離(ヘッドアップ/アウン)可能なラインヘッドからなる長尺状のサーマルヘッド3が配設されている。 前記サーマルヘッド3は、ヘッド支持部材4の一端部側に支持されて、プラテンローラ2に対してヘッドアップ/ダウン可能になっている。 【0016】 また、サーマルヘッド3は、図4に示すように、ヘッド取付台3aとヘッド基板3bとで構成され、ヘッド取付台3aが後述する第1ヘッド支持部材5のヘッド支持部5aに接着剤等で固着されると共にヘッド基板3bの下面側に複数の発熱素子(図示せず)がヘッド基板3bの長手方向に沿って突出形成されている。そして、ヘッドダウンさせたサーマルヘッド3は、発熱素子がプラテンローラ2の表面に圧接可能になっている。 また、図4に示すように、ヘッド基板3bの図示右側には、インクリボン(図示せず)あるいは後述する記録用紙14の搬送をガイド可能なガイド部3cが形成されている。 また、ヘッド基板3bには、図示右方向に延びる放熱板3dが接続され、この放熱板3dによって、印刷時に高温になったサーマルヘッド3の熱が放熱可能になっている。 【0017】 また、ヘッド支持部材4には、図示左側の一端部側にサーマルヘッド3を支持する長尺状のヘッド支持部5aを有する第1ヘッド支持部材5が配設されている。 また、第1ヘッド支持部材5は、長尺状のヘッド支持部5aの長手方向における中央位置(中心線G)に、サーマルヘッド3のソリ量を調整可能な調整ネジ5bが取り付けられている。 前記調整ネジ5bをネジ込むことにより、サーマルヘッド3の長手方向における中央部が左右両端部寄りよりも図示下方側に膨らんで、ソリが発生するようになっている。 【0018】 また、調整ネジ5bを緩めると、ソリ量が小さくなるようになっている。前記調整ネジ5bによるサーマルヘッド3のソリの調整は、プリンタ組立時に一定の値に合わせるようになっている。 また、第1ヘッド支持部材5は、長尺状のヘッド支持部5aの長手方向における図示手前側と奥側の両端部から図示右側の他端部側に延びる円弧状の第1、第2アーム部6、7が形成されている。 前記第1ヘッド支持部材5は、図2に示すように、ヘッド支持部5aと第1、第2アーム部6、7とで、上面視の形状が略コ字状に形成されている。 【0019】 また、第1アーム部6は、図4に示す右側の他端部側が、絞り加工されて第2アーム部7側に突出する第1支持部6aが形成され、この第1支持部6aの内部に、第1支持孔6bが所定深さで形成されている。 前記第1支持孔6bは、プラテンローラ2に対してサーマルヘッド3が接離する図示上下方向と平行方向の矢印B、C方向に長孔状に形成されている。 また、第1アーム部6には、ヘッド支持部5aが形成された一端部近傍の上部外周辺が外向きに切り曲げされて係止部6cが形成されている。 【0020】 また、第2アーム部7は、図4において右側の他端部側が、絞り加工されて第1アーム部6側に突出する第2支持部7aが形成され、この第2支持部7aは、円筒状に形成されて、内部に第2支持孔7bが円形状の所定深さで形成されている。また、第2アーム部7には、ヘッド支持部5aが形成された一端部近傍の上部側の外周辺が外向きに切り曲げされて係止部7cが形成されている。 前記第1、第2アーム部6、7の、それぞれの係止部6c、7cは、互いに外向きに形成されている。 【0021】 このように形成された第1ヘッド支持部材5のヘッド支持部5aと対向する上方側に付勢部8aを配置した第2ヘッド支持部材8が組み合わされて、ヘッド支持部材4が構成されている。 前記第2ヘッド支持部材8は、第1ヘッド支持部材5のヘッド支持部5aと所定の隙間寸法を有して対向する上方側に、長尺状の付勢部8aが配設されている。 この付勢部8aは、長手方向における中央位置(中心線G)から寸法Dの等距離の位置に、後述する第1、第2弾性部材12、13を支持可能な支持孔8b、8bが形成されている。 【0022】 前記付勢部8aは、長尺状の金属材料からなり、長手方向における図示手前側と奥側の両端部に、金属板からなる第3、第4アーム部9、10が取り付けられて、第2ヘッド支持部材8の上面視の形状が、第1ヘッド支持部材5と同じように、略コ字状に形成されている。 前記第3アーム部9は、第1アーム部6に隣接して外側に位置させた状態で図示右方向の他端部側に延びて形成され、第4アーム部10は、第2アーム部7に隣接して外側に位置させた状態で他端部側に延びて形成されている。 【0023】 前記第3、第4アーム部9、10は、図示左側の一端部側が互いに内向きに折り曲げられて桟部9a、10aがそれぞれ形成され、この桟部9a、10aに付勢部8aの長手方向の両端部が小ネジ11で取り付けられて、上面視の形状が略コ字状に一体化されている。 また、第3アーム部9には、桟部9a近傍の上部側の外周部に、平坦状のストッパ部9bが形成され、このストッパ部9bに第1アーム部6の係止部6cが当接可能になっている。 また、第3アーム部9の図示右側の他端部側には、円筒状の第3支持部9cが所定寸法で第1アーム部6側に突出形成されている。 前記第3支持部9cの円筒状の外径寸法は、長孔状の第1支持孔6bの図示左右方向の幅寸法より若干小さく形成されて、第1支持孔6bに嵌合可能になっている。 【0024】 そして、フレーム側の支持軸(図示せず)に、円筒状の内径を嵌合させた状態の第3支持部9cに、第1アーム部6の長孔状の第1支持孔6bを嵌合させると、第1アーム部6は、第1支持部6a側が矢印B、C方向の上下方向に移動可能に支持されている。 そして、第1アーム部6は、第1支持部6aが第3支持部9cの支持されて、第3アーム部9と共に回動可能になっている。また、第4アーム部10の他端部側には、円筒状の第4支持部10cが、第2アーム部7側に所定寸法で突出形成されている。 そして、フレーム側の支持軸(図示せず)に、円筒状の内径を嵌合させた状態の第4支持部10cに、第2アーム部7の円形状の第2支持孔7bを嵌合させると、第2アーム部7は、第2支持部7a側が回動可能に第4支持部10cに支持され、第4支持部10cを支点として、第4アーム部10と一体的に回動可能になっている。 【0025】 また、第1、第2ヘッド支持部材5、8のヘッド支持部5aと付勢部8aとの間の隙間部分で、付勢部8aの2箇所の支持孔8bには、圧縮コイルバネ等からなる第1、第2弾性部材12、13が支持されて、ヘッド支持部5aと付勢部8aとが、互いに離れる方向に弾性付勢されている。 この時の第1、第2ヘッド支持部材5、8は、それぞれのストッパ部9b、10bが、それぞれの係止部6c、7cに当接するようになっている。 【0026】 また、ヘッド支持部5aと付勢部8aとの間に配設された第1第2弾性部材12、13は、第1弾性部材12が第1アーム部6側に支持され、第2弾性部材13が第2アーム部7側に支持されている。 そして、第1、第2弾性部材12、13は、ヘッド支持部5aの長手方向における中央位置(中心線G)から寸法Dの等距離の位置のヘッド支持部5aと付勢部8aとの間に配設されて、ヘッド支持部5aをプラテンローラ2側に弾性付勢している。 前記第1弾性部材12の付勢力は、第2弾性部材13の付勢力より20〜25%小さく形成されている。 【0027】 このような構成のヘッド支持部材4は、第3アーム部9の第3支持部9cを第1アーム部6の第1支持孔6bに嵌合させると共に、第4アーム部10の第4支持部10cを第2アーム部7の第2支持孔7bに嵌合させて連結されている。 そして、ヘッド支持部5aと付勢部8aとの間の隙間に第1、第2弾性部材12、13が配設され、この第1、第2弾性部材12、13の付勢力で、第3、第4アーム部9、10のストッパ部9b、10bが、第1、第2アーム部6、7の係止部6c、7cに当接して、ヘッド支持部5aと付勢部8aとの間の寸法が所定以上にならないように規制される。 このことにより、第1、第2ヘッド支持部材5、8が一体化されて、ヘッド支持部材4が半製品群として組み立てられる。 【0028】 このように、第1、第2ヘッド支持部材5、8を一体化して半製品群としたヘッド支持部材4は、第3アーム部9の第3支持部9cの内径と、第4アーム部10の第4支持部10cの内径とに、プリンタ側のフレームに支持された支持軸(図示せず)を嵌合されることにより、他端部側のそれぞれの支持部6a、7a、9c、10cを支点としてサーマルヘッド3を支持した一端部側が回動自在になっている。 【0029】 そして、ヘッド支持部材4は、第3、第4アーム部9、10がヘッドアップ/ダウン機構(図示せず)に支持されて、ヘッドアップ/ダウン機構を駆動することにより、一端部側のサーマルヘッド3がプラテンローラ2に対してヘッドアップ/ダウン可能になっている。 前記ヘッドアップ/ダウン機構により、サーマルヘッド3をヘッドダウンさせてプラテンローラ2に圧接すると、弾性部材12の付勢力で、第1アーム部6の第1支持部6aが矢印B、C方向に上下動して、サーマルヘッド3が自動調整される。 そして、自動調整されたサーマルヘッド3は、プラテンローラ2のローラ部2aに均一に圧接されるようになっている。 【0030】 また、本発明のサーマルプリンタ1は、図6に示すように、プラテンローラ2の左側近傍に、紙送りローラ14と圧接ローラ15とが配設されている。 そして、ヘッドアップ状態のプラテンローラ2とサーマルヘッド3との間を図示左方向の矢印E方向に給紙される記録用紙16が、紙送りローラ14と圧接ローラ15とに圧接狭持されて、紙送りローラ14の右回転あるいは左回転で、記録用紙16が矢印E方向、または矢印F方向に往復搬送可能になっている。 【0031】 このような構成の本発明のサーマルプリンタ1の印刷動作を、例えば熱転写プリンタで説明すると、ヘッドアップ/ダウン機構によりヘッド支持部材4を上方に回動させて、ヘッドアップ状態となったサーマルヘッド3とプラテンローラ2との間には、インクリボン(図示せず)が引き回しされている。 また、インクリボンとプラテンローラ2との間には、記録用紙16が給紙されて、紙送りローラ14と圧接ローラ15とに圧接狭持されている。 【0032】 この状態で、図6に示すように、サーマルヘッド3をヘッドダウンさせて、インクリボンと記録用紙16とをプラテンローラ2に圧接する。 すると、付勢力の異なる第1、第2弾性部材12、13によって、サーマルヘッド3が、インクリボンと記録用紙14とを介してプラテンローラ2に圧接される。この時のサーマルヘッド3のプラテンローラに対する圧接圧は、第1アーム部6の第1支持部6aが矢印B、C方向に動いてサーマルヘッド3が自動調整されることにより、図7に示す後述する印刷テスト結果のように、第1アーム部6側および第2アーム部7側がほぼ同じ値になるようになっている。 そのために、インクリボンと記録用紙16とを、プラテンローラ2の長手方向に対して均一に圧接することができる。 【0033】 次ぎに、複数の発熱素子を印刷情報に基づいて発熱させると共に、紙送りローラ14を回転駆動させて記録用紙16を矢印E方向に牽引することにより、記録用紙16にインクリボンのインクが熱転写されて所望の色の画像が印刷される。そして、印刷後の記録用紙16は、サーマルヘッド3をヘッドアップさせて、矢印E方向に搬送、または矢印F方向にバックフィードして、プリンタ外部に排紙されるようになっている。 【0034】 このような本発明のサーマルプリンタ1による印刷テスト結果を、図7に基づいて説明すると、今回の印刷テストに用いたプリンタは、従来の課題を立証するために用いたプリンタと同じサンプルを用い、付勢量が同じ従来のコイルバネ57を、付勢力の異なる本発明に係わる第1、第2弾性部材12、13に交換して行った。 そして、第1弾性部材12の付勢力が略2kgf、第2弾性部材13の付勢力が略2.5kgfに設定されているものを用いた。 【0035】 また、サーマルヘッド3のソリ量は、従来と同様に3〜4段階に調整ネジ5bを調整して行った。尚、今回のテストでは、過酷な0℃における低温環境下でのテストのみを行って、常温環境下でのテストは従来の印刷テスト結果から判断して省略した。 そして、本発明のサーマルプリンタの印刷テスト結果は、第1、第2弾性部材の付勢力が略0.5kgf異なっているにもかかわらず、サーマルヘッド3のプラテンローラ2に対する圧接圧は、第1アーム部6側と第2アーム部7側とでほぼ同じ値となった。 【0036】 また、どのサンプルにおいても、調整ネジ5bでヘッドソリ量を最大の90μmまで調整しても、記録用紙16に印刷した画像に印字カスレ等が発生せず、高品質の印刷を行うことができた。 即ち、第1アーム部6の第1支持部6a側を上下動させてサーマルヘッド3を自動調整させる構造のサーマルプリンタにおいては、第1、第2弾性部材12、13の付勢力を、今回のテストでは、例えば第1弾性部材12を第2弾性部材13より20〜25%小さくすることにより、第1、第2アーム部6、7側のヘッド圧接圧が、ほぼ同じになることが立証できた。 【0037】 今回の実験における第1、第2弾性部材12、13は、付勢力を第1弾性部材12より第2弾性部材13の方を小さくし、ヘッド支持部5aに対する付勢位置を、第1〜第4支持部6a、7a、9c、10cからサーマルヘッド3の発熱素子(プラテンローラ2に圧接する位置)までの距離より近い側を付勢した。 これに対して、第1、第2弾性部材12、13は、付勢力を第1弾性部材12より第2弾性部材13の方を大きくし、ヘッド支持部5aに対する付勢位置を、第1〜第4支持部6a、7a、9c、10cからサーマルヘッド3の発熱素子までの距離より遠い側を付勢するようにしたものでも良い。 即ち、本発明は、第1、第2弾性部材12、13が付勢するヘッド支持部5aの位置によって、第1弾性部材12は、付勢力が第2弾性部材より小さく、または大きくすることにより、プラテンローラ2に対するサーマルヘッド3の圧接圧を均一にすることができる。 【0038】 また、本発明のその他の実施の形態のサーマルヘッド21を図8に基づいて説明すると、一対の弾性部材は、それぞれの付勢力が同じ第1弾性部材12を用いている。 そして、サーマルヘッド3の長手方向に沿って形成された発熱素子(図8に示すプラテンローラ2の中心線K上)の中央位置(中心線G)と、第2、第4アーム部7、10の他端部側を連結させた状態における第2、第4支持部7a、10cとを結ぶ線Hに対する垂直方向の距離Jが等しいヘッド支持部5a上を、第1、第2弾性部材12、13が弾性付勢するようにしたものでも良い。 【0039】 このような、本発明の変形例のサーマルプリンタ21は、付勢力が同じ一対の第1弾性部材12を用いても、中心線Gから第1アーム部6側の第1弾性部材12までの距離が、中心線Gから第2アーム部7側の第1弾性部材12までの距離より近くなって、サーマルヘッド3が自動調整されるときに第1アーム部6の第1支持部6aが移動しても、サーマルヘッド3のプラテンローラ2に対する圧接圧を均一になることが立証できた。 【0040】 尚、本発明の実施の形態およびその他の実施の形態では、第1ヘッド支持部材5の第1アーム部6を、図示下方の手前側に配置すると共に第2アーム部7を図示上方の奥側に配設したもので説明したが、図示手前側に第2アーム部7を配置すると共に図示奥側に第1アーム部6を配置したものでも良い。 即ち、図示手前側を回転自在に支持すると共に、図示奥側にサーマルヘッド3を自動調整可能に上下動させるようにしたものでも良い。 また、第1、第2弾性部材12、13を圧縮コイルバネで説明したが、第1、第2弾性部材12、13は、硬質スポンジあるいは弾性ゴム等からなるものでも良い。 また、本発明のサーマルプリンタ1を、インクリボンを用いた熱転写プリンタで説明したが、インクリボンを用いないで感熱紙等からなる記録用紙16だけを用いたものでも良い。 【0041】 【発明の効果】 本発明のサーマルプリンタは、第1、第2弾性部材は、前記ヘッド支持部の長手方向における中央位置から等距離の位置を弾性付勢し、前記第1弾性部材の付勢力は、前記第2弾性部材より小さく、または大きくしたので、サーマルヘッドが自動調整構造であっても、プラテンローラに対するサーマルヘッドの圧接圧を第1アーム部側と第2アーム部側とで均一にすることができる。 そのために、印字カスレ等の不具合のない高品質な印刷が可能なサーマルプリンタを提供できる。 【0042】 また、第1、第2弾性部材は、同じ付勢力でヘッド支持部を弾性付勢し、サーマルヘッドには、長手方向に複数の発熱素子が形成され、この発熱素子の長手方向における中央位置と、第2、第4アーム部の他端部側の支持部とを結ぶ線に対する垂直方向の距離が等しいヘッド支持部上を、前記第1、第2弾性部材が弾性付勢するようにしたので、プラテンローラに対するサーマルヘッドのヘッド圧接圧を、第1アーム部側と第2アーム部側とで同じにすることができる。 また、第1、第2弾性部材の付勢力が同じなので、組立効率を向上させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のサーマルプリンタの印刷部を示す斜視図である。 【図2】図1の平面図である。 【図3】図1の下部斜視図である。 【図4】本発明に係わるヘッド支持部材の分解斜視図である。 【図5】本発明に係わるヘッド支持部材の分解斜視図である。 【図6】本発明のサーマルプリンタの印刷動作を説明する要部側面図である。 【図7】本発明のサーマルプリンタの印字テストデータである。 【図8】本発明のその他の実施の形態を説明する平面図である。 【図9】従来のサーマルプリンタの印刷部を示す斜視図である。 【図10】図9の平面図である。 【図11】従来のサーマルプリンタの印字テストデータである。 【符号の説明】 1 本発明のサーマルプリンタ 2 プラテンローラ 2a ローラ部 3 サーマルヘッド 3a ヘッド取付台 3b ヘッド基板 3d 放熱板 4 ヘッド支持部材 5 第1ヘッド支持部材 5a ヘッド支持部 6 第1アーム部 6a 第1支持部 6b 第1支持孔 6c 係止部 7 第2アーム部 7a 第2支持部 7b 第2支持孔 7c 係止部 8 第2ヘッド支持部材 8a 付勢部 9 第3アーム部 9c 第3支持部 10 第4アーム部 10c 第4支持部 12 第1弾性部材 13 第2弾性部材 14 紙送りローラ 15 圧接ローラ 16 記録用紙
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社 【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号
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| 【出願日】 |
平成15年7月17日(2003.7.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−35109(P2005−35109A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月10日(2005.2.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−198719(P2003−198719) |
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