| 【発明の名称】 |
樹脂成形品の成形装置およびその成形方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅井 郁夫 【住所又は居所】愛知県大府市北崎町大根2番地 株式会社名機製作所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷却盤と、 裏面に前記冷却盤に対して当接および離隔される当接面を有し表面に転写面を有する転写板と、 該転写板の加熱機構と、 前記転写面を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、が備えられた樹脂成形品の成形装置であって、 前記押圧機構による前記樹脂板状体に対する転写成形時以外の時に、 前記転写板における分布温度差を減少させる温度調整機構が備えられたことを特徴とする樹脂成形品の成形装置。 【請求項2】 冷却盤と、 裏面に前記冷却盤に対して当接および離隔される当接面を有し表面に転写面を有する転写板と、 該転写板の加熱機構と、 前記転写面を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、 該樹脂板状体に対する押圧が行われる転写ステージと、が備えられた樹脂成形品の成形装置であって、 前記押圧機構による前記樹脂板状体に対する転写成形時以外の時に前記転写板に当接される温度調整板と、 前記転写ステージの近傍に設けられ前記温度調整板の温度を調整する温度調整部と、 該温度調整部と前記転写ステージとの間において前記温度調整板を往復移動させる温度調整板移動機構とが備えられたことを特徴とする樹脂成形品の成形装置。 【請求項3】 前記転写板の表面は樹脂板状体に当接される転写面とそれ以外の非転写面とからなり、 前記温度調整板は前記転写板の表面に当接される面を有し、 該面は、転写面の外形より大きくかつ転写面の周囲の非転写面を含む大きさであることを特徴とする請求項2に記載の樹脂成形品の成形装置。 【請求項4】 前記温度調整板移動機構は、 転写成形された樹脂成形品を前記転写ステージから搬出する際に、前記温度調整板を前記温度調整部から前記転写ステージに移動することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の樹脂成形品の成形装置。 【請求項5】 冷却盤と、 加熱後に前記冷却盤に当接され冷却される転写板と、 前記転写板を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、 前記転写板における分布温度差を減少させる温度調整機構とからなり、 前記樹脂板状体に対して前記転写板を押圧することにより転写成形を行なった後、 前記温度調整機構により前記転写板における分布温度差を減少させることを特徴とする樹脂成形品の成形方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、冷却盤と、加熱後に冷却盤に当接され冷却される転写板と、転写板の押圧機構とからなり、樹脂板状体に対して、前記転写板を押圧させることにより、樹脂板状体に転写成形を行なう樹脂成形品の成形装置およびその成形方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 冷却盤と、加熱後に冷却盤に当接され冷却される熱板と、膜体と、膜体操作手段とからなり、積層板に対して膜体を介して、前記熱板を押圧することにより、積層板に加熱および加圧を行なう成形装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。しかし特許文献1に記載のものは、連続して積層成形を行なう間に、積層板を押圧する熱板の中央部の温度が周辺部の温度より低くなって分布温度が不均一になり、均一な積層成形が行なえないという問題があった。 【0003】 また特許文献2に記載されたものは、射出成形による光ディスクの成形装置において、樹脂材料の射出時には、スタンパを温度調節部から離反させ、誘導加熱によりスタンパを加熱し、その後樹脂材料の凝固時にはスタンパ支持部に温度調節部を接触させ、樹脂材料を迅速に凝固させて光ディスクの生産性を高めるものである。しかし特許文献2のものは、高温の溶融樹脂を流動させるため、スタンパにおける分布温度差を考慮する必要がなく、連続成形が行なえるものであった。 【特許文献1】特開2001−79865号公報(請求項1、図1ないし図5) 【特許文献2】特開平8−132498号公報(請求項1、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 そこで本発明は、冷却盤と、加熱後に冷却盤に当接され冷却される転写板と、転写板の押圧機構とからなり、樹脂板状体に対して、前記転写板を押圧することにより、樹脂板状体に転写成形を行なう樹脂成形品の成形装置に関して、転写成形時に転写板における転写面は、成形される樹脂板状体により熱を奪われるため、他の部分より冷却が進行して、転写板の分布温度が不均一となり、樹脂板状体に均一な転写成形を行なうことができないという問題を解決することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の請求項1に記載の樹脂成形品の成形装置は、冷却盤と、裏面に冷却盤に対して当接および離隔される当接面を有し表面に転写面を有する転写板と、転写板の加熱機構と、転写面を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、が備えられた樹脂成形品の成形装置であって、押圧機構による樹脂板状体に対する転写成形時以外の時に、転写板における分布温度差を減少させる温度調整機構が備えられたことを特徴とする。 【0006】 本発明の請求項2に記載の樹脂成形品の成形装置は、冷却盤と、裏面に冷却盤に対して当接および離隔される当接面を有し表面に転写面を有する転写板と、転写板の加熱機構と、転写面を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、樹脂板状体に対する押圧が行われる転写ステージと、が備えられた樹脂成形品の成形装置であって、転写面の前記樹脂板状体に対する転写成形時以外の時に転写板に当接される温度調整板と、転写ステージの近傍に設けられ温度調整板の温度を調整する温度調整部と、温度調整部と転写ステージとの間において温度調整板を往復移動させる温度調整板移動機構とが備えられたことを特徴とする。 【0007】 本発明の請求項3に記載の樹脂成形品の成形装置は、請求項2において、転写板の表面は樹脂板状体に当接される転写面とそれ以外の非転写面とからなり、温度調整板は前記転写板の表面に当接される面を有し、前記面は、転写面の外形より大きくかつ転写面の周囲の非転写面を含む大きさであることを特徴とする。 【0008】 本発明の請求項4に記載の樹脂成形品の成形装置は、請求項2または請求項3において、温度調整板移動機構は、転写成形された樹脂成形品を転写ステージから搬出する際に、温度調整板を温度調整部から転写ステージに移動することを特徴とする。 【0009】 本発明の請求項5に記載の樹脂成形品の成形方法は、冷却盤と、加熱後に冷却盤に当接され冷却される転写板と、転写板を樹脂板状体に対して押圧して転写成形を行なう押圧機構と、転写板における分布温度差を減少させる温度調整機構とからなっており、樹脂板状体に対して転写板を押圧することにより転写成形を行なった後、温度調整機構により転写板における分布温度差を減少させることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明は、冷却盤と、加熱後に冷却盤に当接され冷却される転写板と、転写板の押圧機構とからなり、樹脂板状体に対して、前記転写板を押圧することにより、樹脂板状体に転写成形を行なう際に発生する転写板の分布温度差を、樹脂板状体の転写成形時以外の時に調整する温度調整機構を設けることにより解消したので、樹脂板状体に対して均一な転写成形が行なえるようになった。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の実施形態について図1ないしは図3を参照して説明する。図1は、本発明の樹脂成形品の成形装置の断面図である。同じく図2は本発明の樹脂成形品の成形装置の断面図であって、温度調整機構により転写板の分布温度差を減少させている状態を示す図である。図3は、転写成形後の転写板9の表面における分布温度を示す図である。 【0012】 図1に示されるように、本発明の樹脂成形品の成形装置は、プレス装置1とその近傍に配設された温度調整機構15等からなっている。プレス装置1には、ベッド2に載置された下型3と、押圧機構である押圧シリンダのラム4に固着され昇降自在に設けられた上可動盤5に取付けられた上型6とが取付けられている。なおプレス装置1の押圧機構については、前記ラム4によるものに限定されず、電動機を用いた他の機構のものでもよい。また本発明で転写成形される樹脂成形品A2は、一例としてLCD用導光板があげられるが、他の表示装置のパネル等の部品であってもよく、ディスク基板やレンズ等他の成形品であってもよい。 【0013】 下型3について詳しく説明すると、ベッド2上には、下型3の一部を構成する平板状の冷却盤7が取付けられている。冷却盤7はその内部に複数の温調用媒体通路8が形成され、所定の温度に制御される。またベッド2上において、冷却盤7の近傍には、後述する転写板9が冷却盤7から一定以上離隔するのを防止するため、ホルダ10が取付けられている。またベッド2上における前記ホルダ10の内側近傍には、転写板9を冷却盤7に当接および離隔移動させる転写板移動機構としてのバネ11が取付けられ、バネ11の他端は転写板9を保持する保持部12に固着されている。なお転写板移動機構は、シリンダ等のアクチュエータを使用したものでもよい。そして保持部12は、前記バネ11が伸張したときに、前記ホルダ10に当接される。また前記保持部12にはそれぞれ複数の電極が固着されるとともに、電極はそれぞれ端子13に接続されている。そして冷却盤7を挟んで対向する保持部12,12には、転写板9が固着されている。 【0014】 転写板9は、冷却盤7や後述する温度調整板16と比較すると熱容量の小さい板状体から形成されている。本実施形態においては、転写板9は厚さが3mmのステンレス板に、絶縁体であって弾性体であるゴムシートが貼合わされたものである。転写板9の表面となるステンレス板の面には、転写成形を行なうための微細な凹凸が形成され、樹脂板状体A1に当接する部分が転写面9aとなっている。また転写板9の裏面となるゴムシートの面には、当接面が、前記冷却盤7の表面と平行となるように形成されている。そして転写板9は、前記バネ11の収縮時に前記当接面が冷却盤7に当接する。また転写板9は、冷却盤7から離隔時に、図示しない電源から端子13および保持部12の電極を介して通電がなされて抵抗発熱する加熱機構が配設されている。なお転写板9の加熱機構については、誘導加熱等の他の方法であってもよい。 【0015】 なお、本実施形態では、転写板9の表面の微細な凹凸が形成されている部分の面積は、各種の大きさの樹脂板状体や、同時に複数の樹脂板状体を載置して転写成形ができるように、樹脂板状体A1の大きさ以上の面積に設けられている。転写板9については、本実施形態以外に、前記厚さのステンレス板の表面に、別途0.1mm程度の厚さの微細な凹凸を有するスタンパを貼付けたものでもよい。更に転写板9のゴムシートは必須のものではなく、冷却盤7等にゴムシートを固着してもよい。またゴムシートは、転写板9および冷却盤7とは別個に設けてもよく、その場合は、転写板9の当接面と冷却盤7とは前記ゴムシートやその保持部材を介して間接的に当接することとなる。 【0016】 そして転写板9は、ラム4により押圧されていないときは、前記バネ11の弾発力により、冷却盤7から離隔した位置にあり、ラム4により樹脂板状体A1を介して転写板9が押圧されたときには、前記バネ11が収縮されて当接面と冷却盤7が当接されることとなる。また本実施形態のプレス装置1では、ラム4による押圧力はすべて転写板9の転写面9aを介して樹脂板状体A1に及ぶ構成となっている。 【0017】 また本実施形態のプレス装置1では、上型6については前記した下型3と同じ構造を有しており、上型6と下型3の間の樹脂板状体A1に対して転写成形が行なわれる転写ステージ14が形成され、下型3の転写板9と上型6の転写板9とにより樹脂板状体A1の両面に転写成形を行なう。ただし本発明については、下型3または上型6の少なくとも一方に転写板9を有するものであればよい。 【0018】 次に本発明の樹脂成形品の成形装置における、転写板9の分布温度差を減少させる温度調整機構15について説明する。温度調整機構15は、転写成形時に発生した転写板9の分布温度差を、転写成形後に略均等にするものである。本実施形態では、温度調整機構15は、ラム4による樹脂板状体A1に対する転写成形時以外の時に、転写板9に対して直接当接される温度調整板16と、温度調整板16の温度を調整する温度調整部17と、温度調整部17と転写ステージ14との間で前記温度調整板16を往復移動させる温度調整板移動機構18とからなる。 【0019】 温度調整板16は、熱伝導率のよい材料からなり、本実施形態ではステンレス板からなっている。そして転写板9と当接される温度調整板16の面16a,16bの面積は、転写板9の面積と同面積となっている。しかし温度調整板16の面16a,16bの大きさは、転写面9aの外形より大きくかつ転写面の周囲の非転写面9c(図3の一点鎖線とニ点鎖線の間の部分の面積)を含む大きさであればよい。本実施形態では、温度調整板16は厚さが10mmであるが、温度調整板16の熱容量は、少なくとも転写板9の3倍以上であることが望ましい。 【0020】 そして図1においてプレス装置1の転写ステージ14の近傍には、前記温度調整板16における分布温度を略一定に調整する温度調整部17が配設されている。温度調整部17については詳細は省略するが、冷却管、および送風装置等が配設され、冷却された空気を温度調整板16の上面と下面側から均等に吹付けることにより、温度調整板16の分布温度を均等にしつつ、所望の温度とするものである。 【0021】 次に温度調整板16を前記温度調整部17と転写ステージ14との間において往復移動させる温度調整板移動機構18について記載する。温度調整部17と前記転写ステージ14の間には、温度調整板16を狭持する狭持部19と、前記狭持部19を往復移動させる際に用いるガイドレール20が2本敷設されている。狭持部19の詳細については図示しないが、温度調整板16を両側から狭持するキャリアと前記キャリアを駆動させるアクチュエータであるシリンダ機構からなっており、温度調整板16の狭持または開放が自在に行なえるようになっている。また温度調整部17の側方には、前記狭持部19をガイドレール20に沿って往復移動させるためのシリンダ21が配設され、シリンダ21のロッドが狭持部19に連結されている。 【0022】 また本実施形態においては、搬送コンベア22上を運ばれてきた樹脂板状体A1をプレス装置1の転写ステージ14に搬入し、成形の完了した樹脂成形品A2を再び搬送コンベア22上に搬出する成形品移動機構23が配設されている。成形品移動機構23は、樹脂板状体A1および樹脂成形品A2を吸着する吸着カップ23aが複数取付けられた搬送アーム23bと、搬送アーム23bを昇降移動させる昇降機構23cと、アームを水平移動させる移動機構23d等からなっている。そして成形品移動機構23は、樹脂板状体A1の搬入時および樹脂成形品A2の搬出時に、温度調整板移動機構18と同期して同方向に水平移動される。なお前記した成形品移動機構23および温度調整板移動機構18は別の公知の移動機構を用いてもよい。 【0023】 次に樹脂成形品の成形装置の作動について説明する。図1に示される状態は、成形品移動機構23により常温の樹脂板状体A1がプレス装置1の転写ステージ14に搬入され、温度調整板16が温度調整部17の内部に位置して温度調整が行なわれている状態を示している。その後成形品移動機構23は、樹脂板状体A1の吸引を解除し、樹脂板状体A1を下型3の転写板9の転写面9aに載置する。そして成形品移動機構23の搬送アーム23bが転写ステージ14から退出すると、転写成形が開始される。まず押圧機構のラム4が下降し、上型6の転写板9が樹脂板状体A1の上面に当接される。そして下型3と上型6の転写板9,9に対して、図示しない電源から通電が開始され、前記転写板9,9が同時に抵抗発熱される。なお樹脂板状体A1の載置と転写板9の加熱開始の手順については、先に転写板9を加熱開始しておいてから、樹脂板状体Aを転写面9aに載置するようにしてもよい。 【0024】 この状態においてはラム4はまだ全ストローク下降されておらず、上型6の冷却盤7と転写板9との間、および下型3の冷却盤7と転写板9との間は、いずれもまだ当接されていないから、転写板9,9は急速に加熱される。またプレス装置1の転写ステージ14を真空室の中に設ける場合は、このとき同時に転写ステージ14の減圧が行なわれる。そして転写板9が所定の温度となるかまたは所定時間経過後に、ラム4を再駆動させ、冷却盤7と転写板9を直接か、またはゴム膜を介して間接的に当接させるとともに、転写板9の転写面9aを樹脂板状体A1に対して当接させ、樹脂板状体A1に対して転写板9を介して押圧し、転写成形を行なう。このとき冷却盤7と転写板9との当接と前後して転写板9の加熱を中止する。その結果、樹脂板状体A1に対しては、転写成形初期においては、転写板9の温度が上昇されているから転写が良好にでき、転写成形後期においては、転写板9の温度が冷却盤7により下降されるから、成形時間を短くすることができ、転写板9からの離型を良好にできる。 【0025】 この際に転写板9の転写面9aの温度は、常温の樹脂板状体A1に押圧されることにより、前記樹脂板状体A1に熱を奪われて非転写面9bの温度より低くなる。その結果、非転写面9bに隣接する転写面9aの周辺部9dは、非転写面9bからの熱の影響を受けるから、転写面9aにおける中心部9eと周辺部9dとでは、分布温度差が発生することとなる。このような状態で次の成形を行なうと、転写面9aにおける分布温度が不均一なので、樹脂板状体A1に対して転写にムラができる。 【0026】 そこで本発明の樹脂成形品の成形装置においては、温度調整機構15により、転写成形後の転写板9における分布温度差を減少させる。転写板のプレス装置1のラム4が上方に向けて上昇して樹脂板状体A1に対する転写成形が終了し、樹脂成形品A2が成形されると、樹脂成形品A2は、成形品移動機構23により転写ステージ14から搬出コンベア22に移動される。同時に図2に示されるように、温度調整部17に格納されており、均一な温度に冷却された温度調整板16が温度調整板移動機構18により、転写ステージ14に搬入され、温度調整板16の面16aが、下型3の転写板9の上に載置される。そして再度ラム4が下降され、上型6の転写板9および下型3の転写板9がそれぞれ温度調整板16の当接面16b,16aに当接し、ラム4により押圧されて、上型6の転写板9および下型3の転写板9の分布温度差を減少させ、略均一化させる。この際に、温度調整板16は、成形される樹脂板状体A1の外形よりも大きく、かつ転写面の周囲の非転写面9cを含む大きさに形成され、転写板9の転写面9aと転写面の周囲の非転写面9cに当接されるよう載置されるから、転写面の周囲の非転写面9cも冷却盤7によって強く押圧され、転写面の周囲の非転写面9cおよび転写面9aの周辺部9dの温度が下降される。そして転写面9aの中心部9eと周辺部9dとの分布温度が略均一となると、ラム4が上昇され、前記温度調整板16が温度調整部17に移動されるとともに、次の樹脂板状体A1が搬送コンベア22からプレス装置1の転写ステージ14に搬入される。 【0027】 なお本実施形態の樹脂成形品の成形装置においては、温度調整板16を転写板9全体に当接させ、転写板9を略均一に冷却することにより、転写板9の分布温度差を減少させている。しかし、温度調整板16を、転写板9の非転写面9bのみか、または非転写面9bと転写面9aの周辺部9dのみに当接させ、前記当接された部分のみを冷却するようにしてもよい。また温度調整板16により転写板9を冷却するのではなく、温度調整板16の温度を、少なくとも転写成形後の転写板9における転写面9aの周辺部9dの温度以上として、前記温度調整板16を転写面9aに当接させることにより、転写板9の分布温度差を減少させるようにしてもよい。また温度調整板16は、転写板9の転写面9aを保護するために、面16a,16bに薄いゴムシート等を貼付けたものでもよく、温度調整板16を転写板9の表面ではなく裏面に当接させるようにしてもよい。 【0028】 また温度調整機構15としては、温度調整板16に替えて、温度調整されたエア等を、プレス装置1内の転写板9の全体かまたは一部に、直接吹付けるようにしてもよい。更には、転写成形時以外の時に、転写板9をプレス装置1の転写ステージ14からプレス装置1の外に搬出して温度調整部17に挿入し、転写板9の分布温度差を温度調整部17で直接均一化するようにしてもよい。その場合は複数枚の転写板9をローテーションすることが望ましい。更には転写成形前の樹脂板状体A1をプレヒートしておくことや、冷却盤7の温度分布を周辺部ほど低くする等の機構を併用することにより、転写板9の転写面9aの分布温度差を緩和させることができる。 【0029】 また本発明については、一々列挙はしないが、上記した実施形態および実施例のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】本発明の樹脂成形品の成形装置の断面図である。 【図2】本発明の樹脂成形品の成形装置の断面図であって、温度調整機構により転写板の分布温度差を減少させている状態を示す図である。 【図3】転写成形後の転写板の表面における分布温度を示す図である。 【符号の説明】 【0031】 1 プレス装置 2 ベッド 3 下型 4 ラム 5 上可動盤 6 上型 7 冷却盤 8 温調用媒体通路 9 転写板 9a 転写面 9b 非転写面 9c 転写面の周囲の非転写面 9d 周辺部 9e 中心部 10 ホルダ 11 バネ 12 保持部 13 端子 14 転写ステージ 15 温度調整機構 16 温度調整板 16a,16b 面 17 温度調整部 18 温度調整板移動機構 19 狭持部 20 ガイドレール 21 シリンダ 22 搬送コンベア 23 成形品移動機構 23a 吸着カップ 23b 搬送アーム 23c 昇降機構 23d 移動機構 A1 樹脂板状体 A2 樹脂成形品
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| 【出願人】 |
【識別番号】000155159 【氏名又は名称】株式会社名機製作所 【住所又は居所】愛知県大府市北崎町大根2番地
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| 【出願日】 |
平成15年7月16日(2003.7.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−35181(P2005−35181A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月10日(2005.2.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−275097(P2003−275097) |
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