| 【発明の名称】 |
樹脂成形体の成形方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 秀文 【住所又は居所】岐阜県美濃市立花字中嶋1138番地の1 株式会社美濃金型内
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| 【要約】 |
【課題】簡単、確実かつ安価に、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形する成形方法を提供すること。
【解決手段】300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工され曇鏡状に表面仕上げされた樹脂成形金型10の成形面12aに、熱処理した柔軟な合成樹脂シートを押し当て、前記成形面12aと同一形状の樹脂成形体を真空成形、真空圧空成形もしくは圧空成形などの成形法にて成形するところに特徴があり、前記樹脂成形金型の成形面が、当該成形面全面に形成された合成樹脂層であるものも含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工され曇鏡状に表面仕上げされた樹脂成形金型の成形面に、熱処理した柔軟な合成樹脂シートを押し当て、前記成形面と同一形状に成形することを特徴とする樹脂成形体の成形方法。 【請求項2】 前記樹脂成形金型の成形面が、該成形面全面またはその一部に形成された合成樹脂層であることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形体の成形方法。 【請求項3】 前記投射材が、金属系投射材、ガラス系投射材、セラミックス系投射材、樹脂系投射材、または、植物系投射材のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂成形体の成形方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、表面平滑性、透明性、離型性などに優れた樹脂成形体を簡単に製造できる成形方法に関するものである。 【0002】 【従来技術】 従来、例えば合成樹脂製の食品容器などは内容物(食品)の目視確認などの観点から透明性に優れており、また、商品価値向上の観点からは食品容器の意匠性だけでなく表面平滑性にも優れていることが要求されており、一般には、成形容易性や経済性の観点から真空成形法、真空圧空成形、圧空成形などの成形法により成形されているのが実情である。 【0003】 従来のかかる透明もしくは表面が平滑な樹脂成形体を真空成形、真空圧空成形するための鋳物金型や切削金型としては、少なくとも樹脂成形体と接する面を研磨加工して平滑表面状に仕上げたものが公知でありまた汎用されている。 【0004】 また、上記鋳物金型や切削金型において、樹脂成形体と接する面を研磨加工して意図的に荒らし、これにより、エアー抜き効率の向上を図ったものが提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記平滑表面状に研磨加工された成形金型にあっては、研磨専門家が手作業にて成形金型を一型、一型丁寧に研磨加工しているために、金型の作製に手間がかかり、生産性が悪いばかりか、一定品質のものを安定的に製造し難く製造コストが高くなるという欠点がある。 【0006】 また、樹脂成形体の接する面を、60〜180番手(より具体的には、60番手、80番手、120番手または180番手)の砂を使用して意図的にショット表面加工された従来の金型は、エアー抜き(エアーだまり防止)を目的とするもので、表面粗度が荒くなり過ぎて離型性が悪くまた透明性に優れた樹脂成形体を安定製造し難いなどの欠点がある。 【0007】 本発明は上記実情に鑑みなされたもので、その目的は、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を、簡単、確実かつ安価に製造できる、合成樹脂成形体の成形方法を提供するにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工され曇鏡状に表面仕上げされた樹脂成形金型の成形面に、熱処理した柔軟な合成樹脂シートを押し当て、前記成形面と同一形状に成形するところに特徴を有する樹脂成形体の成形方法にある。 【0009】 樹脂成形金型の表面が曇鏡状に仕上げされていると、樹脂成形金型と樹脂成形体が密着し難くなるため、樹脂成形体を離型させ易くなる。なお、樹脂成形体は有色であっても無色であっても構わないものとする。 【0010】 請求項2の発明は、請求項1記載の樹脂成形体の成形方法において、前記樹脂成形金型の成形面が、該成形面全面またはその一部に形成された合成樹脂層であるところに特徴がある。 【0011】 請求項3の発明は、請求項1または2に記載の樹脂成形体の成形方法において、前記投射材が、金属系投射材、ガラス系投射材、セラミックス系投射材、樹脂系投射材、または、植物系投射材のいずれかであるところに特徴がある。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、本発明を実施の態様を実施例に基づいて説明するが、これらはその代表例の例示したに過ぎず、適宜設計変更可できるものとする。 【0013】 図1は、本発明となる成形方法を実施するために使用する樹脂成形金型10の成形方法のフローチャート図である。 【0014】 図において、この樹脂成形金型10は、例えばアルミ、鉄、銅、真鍮、各種合金などを原材とする鋼材製であり、つぎの方法で製造される。 (1)例えばアルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))、 (2)前記成形面12に研磨加工を施し、当該成形面を鏡面状にする工程(図1(b))、 (3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工(又はバレル加工)を施し、当該成形面12cを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))。 【0015】 内面側に成形面を有する樹脂成型金型10を使用して、合成樹脂成形体を真空成形や真空圧空成形などの成形法で成形加工すると、透明性や表面円滑性および離型性に優れ、しかも、樹脂成形体の表面を綺麗に仕上げできる。 【0016】 なお、前記投射材として、ガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用しても構わないが、例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用すると、表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性にも何ら問題がない(むしろ離型性が向上する傾向がある)から好適である。また、ガラスブラスト(投射材)が300番手以下の荒いものであると、成形時のエアー抜き効果が向上するものの、成形された樹脂成形体の表面が荒れ過ぎ(表面平滑度がわる過ぎ)て、全体が白濁化して透明度が悪くなったり、樹脂成形体がひっかかって離型性が悪くなる傾向がある。一方、800番手以上の微細なガラスブラスト(投射材)を使用すると、成形時におけるエアー抜きし難くなる傾向がある。 【0017】 また、(1)アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))の後に、図中の矢印で示すように、(3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面12aを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))を実施しても、内面側に成形面を有する樹脂成型金型10が製造でき、本発明の成形方法に使用でき、上述した作用効果を得ることができる。 【0018】 さらに、アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を形成した後、成形面12aの全面に、例えばウレタン樹脂などの合成樹脂で被覆することで平滑表面を有する合成樹脂層25を形成し、ついで、合成樹脂層25の成形面側に、ガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施しても(図2参照)本発明の成形方法に使用でき、そして、上述した作用効果を得ることができる。 【0019】 さらに、所望する所定形状の成形面32a(樹脂成形体と接する面)を外面側に備えた鋳物金型31を作製し(図3(a))た後、前記成形面32aに研磨加工を施し、当該成形面32aを鏡面状に加工(図3(b))、ついで、前記成形面32bに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面32bを曇鏡状に表面仕上げする(図3(c))と、外面側に成形面を有する樹脂成形金型30が製造できる。 【0020】 なお、この場合においても、投射材としてガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用できること、例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用しても表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性にも何ら問題がないことなどは、叙上の通りである。 【0021】 【発明の効果】 以上、本発明の成形方法は、熟練者による研磨が不要となり、磨きナンバーが荒くても良く、研磨作業性に優れしかも綺麗に成形表面を仕上げできる一定品質で廉価な樹脂成形金型を使用して、合成樹脂成形体を真空成形、真空圧空成形もしくは圧空成形などの成形法で成形加工するので加工作業性に優れかつ透明性に優れ、また、樹脂成形体の表面を綺麗に仕上げできるので商品価値が向上するとか、さらに、成形容易性や経済性の観点において有利であるなど、極めて実効性に優れた作用効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1は第1実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。 【図2】図2は第2実施例の樹脂成形金型を模式的に示す概略断面図である。 【図3】図3は第3実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。 【符号の説明】 10 樹脂成形金型 11 アルミブロック 12a 成形面 12b 成形面 12c 成形面 20 樹脂成形金型 25 合成樹脂層 30 樹脂成形金型 31 鋳物金型 32a 成形面 32b 成形面 32c 成形面
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| 【出願人】 |
【識別番号】503236131 【氏名又は名称】株式会社 美濃金型 【住所又は居所】岐阜県美濃市立花字中嶋1138番地の1
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| 【出願日】 |
平成15年7月18日(2003.7.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083932 【弁理士】 【氏名又は名称】廣江 武典
【識別番号】100121429 【弁理士】 【氏名又は名称】宇野 健一
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| 【公開番号】 |
特開2005−35123(P2005−35123A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月10日(2005.2.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−198999(P2003−198999) |
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