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【発明の名称】 カミソリヘッド
【発明者】 【氏名】ピュラウト,チャールズ・ジェイ,ザ・サード

【氏名】オーティズ,アーネスト・アルバート

【要約】 【課題】多くの組み立て工程を必要としない、肌に密接した心地よいひげそりを行うことができるひげそり装置を提供する。

【解決手段】刃縁(20,30,40)の側方外側に配置され、かつ、弾性材料、例えば合成ゴム状の成分から形成された側方部分(80)を有する支持構造(50)を有するカミソリヘッドであって、刃(20,30,40)の側方外側のカミソリヘッド支持構造(50)の側方部分に、皮膚に係合接触する弾性材料を配置することによって、ひげそり処理で皮膚が刃の上を流れるときに滑らかな感じが付与され、皮膚に対する高度な制御が行われる。また、振動を減衰するために支持構造(50)の構成における相対的に可動な2つの部材の間の旋回可能な接続に弾性材料が使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造と、
前記支持構造に対して可動に支持された少なくとも1つの刃とを有し、
前記刃は、前記支持構造に前記刃を可動に接続する接続装置によって前記支持構造に接続され、前記接続装置は、弾性材料から形成された少なくとも1つの弾性材料部分を有するカミソリヘッド。
【請求項2】
前記接続装置は前記刃に接続された刃支持体を有し、前記刃支持体はピンを有し、前記接続装置は前記支持構造によって画定された受け部を前記ピンを受けるために有し、前記ピンまたは前記受け部の少なくとも一方が弾性材料を有する請求項1に記載のカミソリヘッド。
【請求項3】
前記ピンが、半円形の断面を有する請求項2に記載のカミソリヘッド。
【請求項4】
前記ピンが、非円形の断面を有する請求項2に記載のカミソリへッド。
【請求項5】
前記支持構造によって画定された前記受け部が、弾性材料を有する請求項1に記載のカミソリヘッド。
【請求項6】
前記弾性材料部分が、SEBS及びEPDMからなるグループから選択され
た材料からなる請求項1に記載のカミソリヘッド。
【請求項7】
第1の刃の動きが第2の刃の動きを生じる作動的に接続された複数の刃を有する請求項1に記載のカミソリヘッド。
【請求項8】
前記第1の刃が第1の刃支持体によって支持され、前記第2の刃の前方に配置されており、前記第1の刃支持体は、前記第1の刃と前記第2の刃との間に配置された皮膚係合部分を有する請求項7に記載のカミソリヘッド。
【請求項9】
支持構造と、
第1の刃と第2の刃とを有し、
前記第1の刃は第1の刃支持体によって支持され、前記第2の刃の前方に配置され、前記第1の刃支持体は、前記第1の刃と前記第2の刃との間に配置された皮膚係合部分を有するカミソリヘッド。
【請求項10】
前記支持構造が、前記第1の刃の前方に配置されたガードバーと、
前記刃の刃縁の側方外側に、かつ、前記ガードバーより後方に配置された一部を有する少なくとも1つの皮膚係合側方部分とを有し、
前記皮膚係合側方部分は弾性材料を有する請求項9に記載のカミソリへッド。
【請求項11】
前記支持構造に前記刃を旋回可能に支持する支持装置を有する請求項9に記載のカミソリヘッド。
【請求項12】
前記旋回可能な支持装置が、弾性材料を有する請求項11に記載のカミソリヘッド。
【請求項13】
少なくとも第1の刃支持体によって支持された第1の可動な刃、及び第2の刃支持体によって支持された第2の可動な刃を有し、前記第1と第2の刃支持体は、側壁の第1及び第2の部分に旋回可能に接続され、
前記第1の刃支持体または前記側壁の前記第1の部分の少なくとも一方は、第1の硬度を有する第1の弾性材料を有し、前記第2の刃支持体または前記側壁の前記第2の部分は、前記第1の硬度とは異なる硬度を有する第2の弾性材料を有するひげそり装置。
【請求項14】
少なくとも1つの刃と、
複数の皮膚係合部分を有する刃支持体とを有し、少なくとも1つの皮膚係合部分は、第1の硬度を有する第1の弾性材料を有し、少なくとも1つの他の皮膚係合部分は、第2の硬度を有する第2の弾性材料を有するひげそり装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ひげそりに使用するカミソリヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
1つまたは複数の動的エレメントを備えた使い捨てカートリッジを含むいくつかのカミソリヘッドが、近年形成されている。例えば、いくつかの使い捨てカートリッジは、ひげそり中に出合う力に応答してカートリッジの支持構造に対して移動する刃または他の皮膚係合部材と共に形成される。動的な刃とガード部材を組み込んで市販されている装置の1つの不利益は、比較的に多数の部品を別々に製造して組み立てなければならないことである。多くの別々の組み立て工程を必要としない密接した心地よいひげそりを行うことができるひげそり装置を提供することが望ましい。
【0003】
安全カミソリの製造において、ガードバーが最前刃の前にひげそり面に接触するようなカミソリヘッド構造の位置にガードバーまたはガード部材を配置することが従来行われて来た。ガードバーの皮膚係合面と隣接する刃との間の距離は、刃縁が皮膚に接触する角度に影響を与える。このようなガードバーの形成において、種々の材料を使用することが考えられるが、ガード部材は、通常、カミソリヘッドの皮膚係合部材の一部分に過ぎない。従来公知の装置は、カートリッジ支持構造の他の部分に使用される材料を変えることによって刃縁上の皮膚の流れをさらによく制御することは試みられていない。
【0004】
さらに、通常、従来公知の動的ひげそり装置は、可動な皮膚係合部材がカミソリヘッドの支持構造に接触する場所にはポリプロピレンまたは金属のような比較的剛性の材料を使用する。カミソリヘッドのこれらの部分に剛性材料を使用することは、刃に関する“チャタリング”と称される振動の可能性を増大する。“刃のチャタリング”は、刃が皮膚面を掃引されるときの、刃の望ましくない振動状の動きを言う。このような振動運動は望ましくない。なぜならば、このような刃の振動は、円滑で均一な毛のひげそり効果を損ねるからである。従って、刃のこのような振動の動きの可能性を低減させるように構成されたカミソリヘッドを提供することが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
本発明の種々の実施例は、カミソリヘッドと、緊密な心地よいひげそりを行うように構成されたカミソリヘッドを製造する方法とに関する。
本発明の1つの実施例は、刃縁の側方外側に配置された側方部分を有する支持構造を備え、皮膚表面に対し例えば、ポリプロピレンのような従来の剛性ポリマーより大きな摩擦係数を有する弾性合成ゴム状成分からなる弾性材料で側方部分が形成される。カミソリへッド支持構造の側部に、刃縁の側方外側で皮膚係合する弾性材料を配置することによって、ひげそり領域にやわらいだ感じが付与される。さらに、カミソリヘッドの支持構造の側部とひげをそる皮膚面との間に大きな摩擦係数を提供することによって、刃、特に、上側又は後側の刃上に皮膚が流れるときに皮膚に高度な制御を行うことができる。
【0006】
本発明の他の観点によれば、2つの相対的に可動な部材の間の接続領域で支持構造の構造に弾性材料が使用される。例えば、本発明のいくつかの実施例は、カミソリへッドの支持構造に旋回可能に接続された刃支持体によって支持された刃を有する。刃支持体は、支持構造の内側側壁の受け部に受けられる。刃支持体及び支持構造の内側側壁の対応する受け部をポリプロピレンまたは金属のような剛性材料で形成する代わりに、受け部及び/またはピンが合成ゴムのような弾性材料から形成される。当業者は、刃支持体のピンに対し大きな摩擦係数を有する弾性材料を使用することによって、本発明のこれらの実施例が、刃の振動特性を有利に減衰することを理解できよう。
【0007】
本発明の他の好ましい実施例によれば、フレームがポリプロピレンのような従来の剛性熱可塑性材料から形成され、例えば、インサート成形を介して弾性部材がフレームの選択部分に取り付けられる。
【0008】
本発明の実施例の他の観点は、例えば、製造に必要な時間、労力及びサブコンポーメントを最小限にするインサート成形によってこれらの実施例を製造することができる場合にある。
【0009】
動的カミソリヘッドの種々の実施例は、剛性及び/または可撓性の刃を使用して安全で、密着した心地よいひげそりを行うことができる。
【実施例】
【0010】
本発明は、安全で密着した心地よいひげそりを行うように設計されたカミソリへッドおよびそれを形成する方法を提供する。ここに使用する用語“カミソリへッド”は、別のカミソリに取り付けられるように構成されたカミソリカートリッジ並びに例えば、従来の使い捨てカミソリのハンドルと一体的に形成されたひげそり装置のひげ切断部分を含むことを意味する。
【0011】
3つの刃20,30及び40が3つの刃支持体21,31,及び41によってそれぞれ旋回運動可能にそれぞれ独立して支持されている本発明の1つの実施例が図1及び図2に示されている。これらの刃支持体は、ねじり部材22,32,42を介してカートリッジ支持構造50に接続されている。本発明のこの実施例の刃は、ひげをそる皮膚表面に順次接触するように平行な間隔をおいた関係で配置される。
【0012】
弾性前方ガード部材70が、前刃20の刃縁の皮膚接触面との接触角度を制御するように第1の刃20の前方に配置される。前方のガード部材70は、皮膚係合接触するように配置された複数の突出部71を備えているのが有利である。本発明の実施例によれば、ガード部材70の突出部71は、皮膚接触面にほぼ直角に上方に伸びている。
【0013】
大部分が刃縁に沿って配置されている前方のガード部材70に加えて、本発明のこの実施例は、カートリッジ支持構造50の側部に、刃縁の側方外側に配置された弾性的な皮膚係合側方部分80を備えている。本発明のこの、及び他の、実施例によれば、弾性側方部分80は、図2の側面図に最もよく示されるように刃縁より高く配置されることが好ましい。ガード部材70の皮膚係合部分及び刃縁は、弾性側方部分80より低くされている。この方法において、カートリッジ支持構造50の弾性側方部分80は、ひげをそる皮膚の領域に隣接した皮膚に係合するように配置される。当業者は、合成ゴム状成分のような弾性材料が、カートリッジ支持構造で通常使用されるポリスチレンまたはABSのような従来の剛性のエンジニアリングプラスティックより大きい摩擦係数を提供することができることが理解できよう。本発明の弾性材料は、皮膚上を移動する鋭い刃縁の望ましくない感じを緩和するような方法で皮膚に対する感触を提供するように構成されることが有利である。さらに、弾性側方部分80で使用される弾性材料の大きい摩擦係数は、皮膚が刃の上を流れるときに側方部分が皮膚を把持し、皮膚の大きな制御を行うことができる。本発明のこの観点の全体の結果は、皮膚の流れの制御を向上させ、ひげそりに伴う従来の望ましくない感触を最小限にする。
【0014】
図1及び図2に示すように、弾性側方部分80の一部は、前方ガード部材70の弾性突出部71と同様な態様で弾性突出部81として形成することができる。この実施例において、弾性側方部分80の前方部分は、ガード部材70の突出部71に平行な上方に突出した突出部81を有する。図示した突出部81は側方部分80の一部のみに伸びているが、突出部分81は側方部分80の全体の皮膚係合部分に沿って形成することもできる。さらに、突出部分81の向きは、ガード部材70の突出部71の方向と同一な方向または異なる方向(刃縁に垂直な方向)とすることができる。
【0015】
前方ガード部材70及び弾性側方部分80に使用する弾性材料は、カミソリヘッドで通常使用される従来の剛性ポリマーより皮膚に対する摩擦係数が大きな弾性材料から形成される。例えば、適当な耐食弾性材料は、マサツセッツ州レオミンスターのJボンから市販されているハーキュプレーン1000,3000シリーズ、ショアA硬度30乃至90、イリノイ州リスルのシェル化学会社から市販されているクレイトンGシリーズ、ショアA硬度30乃至90、モンサント社から市販されているサントプレン2271シリーズ、ショアA硬度30乃至90を含み、SEBS(スチレンエンドブロックを有するエチレンブタジエンミドブロック)及びEPDM(エチレンプロピレン・ジエンモノマー)のような熱可塑性エラストマーを使用することができる。
【0016】
本発明による他の実施例によれば、少なくとも1つの前記刃は、参照によりここに組み込まれている米国特許第1,035,548号、米国特許第3,263,330号、米国特許第3,505,734号、米国特許第3,750,285号、及び米国特許第4,122,006号に示されているようなワイヤラップを有する。
【0017】
本発明の好ましい製造方法によれば、前方刃20、中間刃30及び後方刃40が、成形空洞内に配置される。熱可塑性材料は、刃20の周りに刃支持体21を形成し、刃30の周りに刃支持体31を形成し、刃40の周りに刃支持体41を形成するために成形空洞に射出される。各刃支持体は、接続部材22のようなねじり接続部材を備えることが好ましい。刃支持体を支持カートリッジ支持構造に取り付けるねじり接続部材の使用は、刃がひげそり中に出会う力に対応して可動である動的ひげそり装置を製造することを容易にする。
【0018】
刃の後方部分の周りに刃支持体を形成することに加えて、この実施例のカートリッジ支持構造は、この最初の成形工程の間に形成される。この結果生じる構造は、弾性前方ガード部材70及び支持構造50の弾性側方部分80を形成する材料の連続した射出を行うことができるように、別の成形空洞に移されるか、より好ましくは、成形空洞が変形される。また成形空洞の他の変形は、所望の場所にひげそり補助剤90を射出成形することができるように行われる。
【0019】
本発明の他の実施例によれば、カミソリヘッドの刃支持部分は、ポリプロピレンまたはABSのような第1の材料、好ましくは、剛性の熱可塑性材料の支持フレームを有し、支持クレームにはポケットが形成される。フレームのポケットは、上述した1つまたは複数の弾性材料のような第2の材料を受けるように構成される。本発明のこの実施例の好ましい観点によれば、カートリッジ支持体の部分は、刃支持体のねじり部材を受けるようになっている。この実施例は、このようなカミソリヘッドの構成及び性能の特徴において向上した可撓性を有する。例えば、1つの硬度を有する第1の弾性材料は、第1の刃支持体と関連して使用され、異なる硬度を有する第2の弾性材料は、第2の刃支持体の動きに影響を与えるように配置される。このように異なる刃の運動は、等しい力に応答して異なる動きを呈する。さらに、所望ならば、皮膚係合面で、異なる硬度を有する第3の弾性材料が使用される。また、本発明の観点内において、1つの皮膚係合面に1つの弾性材料を使用し、他の皮膚係合面に異なる硬度を有する少なくとも1つの他の弾性材料を使用する。本説明から、本発明のひげそり装置に3つの利点を提供するここに説明したような1つまたは複数の弾性材料の使用が好ましいことが理解される。最初に、それらは制御された動き、すなわち、1つまたは複数の皮膚係合部材の制御された動きを提供する。第2に、可動な皮膚係合部材と刃支持フレームとの間の接続部近傍に配置された弾性材料は、減衰効果を提供し、ひげそり中に刃が音をたてる可能性を低減する。第3に、皮膚係合部分の弾性材料の使用は、ひげそりに共通に関連する望ましくない感じを隠すことによってひげそり中の感触にいくつかの利点を与えることができる。
【0020】
本説明から、刃支持体のねじり接続部材を、所望の皮膚係合弾性部材が接続される剛性のカートリッジ支持体と一体的に形成することができることは理解できよう。別の案として、刃支持体の接続部材が弾性部材から形成される支持構造側壁の受け部内に受けられる場合、弾性材料の固有のメモリが外力を刃から除去した後、元の“ホーム”位置に刃を戻すように刃支持体に作用するように接続部材を非円筒形状に形成することが好ましい。従来のひげそり角度及び刃露出を使用できるが、所望ならば、刃の有効な枢軸の場所を変えることによってひげそり角度及び刃露出を変えることができる。
【0021】
図3,図4及び図4Aは、本発明の他の実施例の刃支持体を示している。図3の実施例において、刃支持体121の少なくとも1つの接続ピン122は半円形の断面を有する。本発明のこの実施例によれば、刃支持体121はカートリッジ支持構造の側壁内面に形成された補完的な半円形の受け部182内に適合するようになっている。上述したように、半円形の受け部は、上述したものと同じような弾性材料、即ち、図1及び図2に示される本発明の実施例において弾性側方部分80及び/または弾性ガード部材70に用いられたものと同じ弾性材料で形成されることが好ましい。受け部を形成するためにこのような弾性材料を使用することは、ひげそり中に刃に付与される振動を減衰する。
【0022】
図4は、刃支持体の接続部分222がキー形状の延長部223を有するほぼ円筒形に形成される本発明の他の実施例を示す。本発明のこの実施例によれば、接続部分222は、カートリッジ支持構造の側壁の内面の補完的なキー形状の受け部282内に適合されるようになっている。図3に示す実施例におけるように、図4に示す受け部も、上述した理由によって弾性材料から形成されることが好ましい。
【0023】
図4Aは本発明の他の実施例を示し、刃支持体の接続部分922は、貫通する円筒形穴923を有するほぼ円筒形に形成される。本発明のこの実施例によれば、接続ピン922は、カートリッジ支持構造の側壁の内面の補完的な円筒形受け部982に適合するようになっている。図3に示す実施例におけるように、図4Aに示す受け部も、上述した理由によって弾性材料から形成されることが好ましく、接続部分922の周りに射出成形されるとき、弾性材料は、弾性側壁構造と刃支持体とを相互に連結するが、側壁構造に対して接続部分922を回転することができるように穴923に成形される。
【0024】
本発明の種々の実施例は、製造が比較的に容易であるように構成されている。例えば、図2に示す本発明の実施例の側面図は、大部分の部材が垂直方向のラインによって画定された形状で形成されることを示している。当業者は、この構成は、垂直方向に制御された成形部材を用いてこのカミソリヘッドを容易に形成することができることを理解できよう。
【0025】
本発明の他の実施例は、図5及び図6に示される。この実施例は、2つの刃を有するカミソリヘッドであり、刃支持体321,331によってそれぞれ支持される前方刃320および後方刃330を有する。本発明の実施例によれば、ガードバー370の第1の部分371のみが、弾性材料から形成される事が好ましい。ガード部材370の残りの部分は、従来の剛性材料から形成される。またこの実施例は、ひげそり補助剤390がカートリッジ支持体構造350の上方から後方に伸びている点でも図2に示す実施例と異なる。さらに、刃支持体321,331と側壁350との間の旋回接続部322は、刃の下方に配置されている。この構成によれば、前方刃320に加わる力はひげそり角度を増大する。刃縁と支持ピンの中心軸線の相対位置に依存して、刃の露出は、ひげそり中に刃縁と出会う力に応答して増大または減少させることができる。本発明の種々の実施例によれば、同様の機能に応答して双方の刃を同様に作用させる必要はない。図6の側断面図に最もよく示すように、支持ピン332に対する後方刃330の刃縁の位置は、刃支持ピン322に対する前方刃320の刃縁の位置よりずっと前方にある。この実施例によれば、後方刃330は、等しい回転角度に対し、前方刃320より刃の露出の増加が大きくなる。
【0026】
本発明のこの実施例の他の観点は、前方刃支持体321の可動なガード325を提供する。多くの従来の2枚刃ひげそり装置は、前方刃と後方刃との間に配置された皮膚面係合部材を有せず、前方刃が、後方刃に皮膚が接触する角度を制御するように後方刃に対するガード部材の機能を果たす。図6及び図7に示す本発明の図示した実施例によれば、ガード面325は、皮膚に接触するよう上方に突出し、後方刃330の刃縁に接触する前に皮膚が入り込むスパンを低減する。
【0027】
本発明の他の実施例は、複数の刃支持体が作動的に接続されることを除いて図5及び図6に示す実施例と同様である。図7及び図8に示すこの実施例のカミソリヘッドは、一体の刃支持体によって支持された前方刃420及び後方刃430を有する。図7に示すように、刃支持体は、刃の全長にわたって刃の側方に伸びる前方支持ブロック425と後方支持ブロック435とを有する。各支持ブロックは、部分428,438を一端に有しており、この部分428,438は、カートリッジ支持構造440に対する旋回運動可能に対応する接続ピン429,439を備えている。
【0028】
本発明のこの実施例によれば、各刃支持体は、連結部材427によって接続されている。この連結部材は、一方の刃が他方の刃に、ひげそりの力と動きを伝えるために使用される。図7に示す実施例は、各刃の枢軸が刃縁より下方にかつ、後方に配置されているから、いずれかの刃が出合う力は、ひげそり中に出合う力に応答してひげそり角度を増大させ、刃の露出を増大させる。
【0029】
枢軸と刃縁との相対位置の変化は、ひげそり中に出合う力に対応する刃の露出およびひげそり角度に対する効果を変化させることができる。例えば、旋回ピンの位置が前方刃が後方刃よりも大きな力を受け、より多くの作業を行うような場合、すなわち、前方刃のひげそり角度が増大し、前方刃の露出がわずかに減少する場合に、後方刃のひげそり角度は減少し、後方刃の露出が減少する。それに対応して、後方刃がより多く作動し、ひげそり中に刃が出合う力をより多く負担する場合には、後方刃の露出が減少し、後方刃のひげそり角度が増大し、その結果、前方刃の露出が増大し、前方刃のひげそり角度が減少する。
【0030】
また、刃支持体は図9に示すような他の形態で連結することができる。本発明の他の実施例によれば、刃支持体521及び531の部分528及び538を接続するためにほぼ水平方向に配置された連結部材527が使用される。本発明のこの実施例によれば、前方刃520が出合う後向きの力は、前述した実施例におけるよりも小さい回転で後方刃を側方に移動させる傾向がある。本発明のこの実施例によれば、カートリッジ支持体の側壁に対する刃支持体全体の相対的な移動を可能にするように、支持ピン522,532が弾性材料から形成される。
【0031】
本発明の実施例は、カミソリヘッド内に旋回可能に支持された少なくとも2つの刃を有するが、本発明の利点は、一枚刃のカミソリヘッドでも達成することができる。当業者は説明した実施例が1枚刃の装置に容易に適合できることを容易に理解するであろう。さらに、皮膚係合接触可能に配置された弾性側方部分は、固定刃を有するひげそり装置並びに1枚刃の装置に適用可能である図1及び図2に示す本発明の実施例によって本発明の利点が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の1つの実施例の斜視図である。
【図2】図1の線2−2に沿う断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の刃支持体及びカートリッジ支持構造の補完的な受け部の部分斜視図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施例の刃支持体及び補完的なカートリッジ支持構造の部分斜視図である。
【図4A】図4Aは、本発明の他の実施例の刃支持体及び補完的なカートリッジ支持構造の部分斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例の斜視図である。
【図6】図5の線6−6に沿う断面図である。
【図7】本発明の他の実施例の側断面図である。
【図8】図7に示す実施例の刃支持構造の斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例の刃支持構造の部分斜視図である。
【出願人】 【識別番号】397043422
【氏名又は名称】エバレデイ バツテリ カンパニー インコーポレーテツド
【出願日】 平成16年12月15日(2004.12.15)
【代理人】 【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫

【識別番号】100071124
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 庄亮

【識別番号】100076691
【弁理士】
【氏名又は名称】増井 忠弐

【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰

【識別番号】100080137
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 昭男

【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行

【公開番号】 特開2005−161066(P2005−161066A)
【公開日】 平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願番号】 特願2004−363347(P2004−363347)