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【発明の名称】 |
パレットクランプ機構 |
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【氏名】安松谷 薫 【住所又は居所】奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式会社森精機製作所内 【氏名】東 良昭 【住所又は居所】奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式会社森精機製作所内 |
【課題】クランプしたパレットをアンクランプさせることができなくなった場合であっても、パレットを手動で取り外すことができるパレットクランプ機構を提供する。
【解決手段】パレットPの筒状部材20に、油圧シリンダのシリンダ本体11を嵌合させることで、パレットPをテーブルTに位置決めした後、ピストン12を降下させると、シリンダ本体11の穴に遊嵌されたボール13が、ピストン12の外周面によって、シリンダ本体11の径方向外側に押し出され、ボール13が筒状部材20の内周溝21に嵌り込んで押圧された状態に保持されるので、パレットPがクランプされるが、この状態でアンクランプすることができない場合は、パレットPに形成されたボルト挿通孔32にボルトBを挿通し、ピストン12のねじ孔31にねじ込むことによって、ピストン12を引き上げると、パレットPを手動でアンクランプすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ワークを取り付けるパレットを工作機械のテーブルに保持するパレットクランプ機構であって、 ピストンが昇降するように、前記テーブルに配設された駆動シリンダを備え、 前記ピストンが降下することによって前記パレットがクランプされ、前記ピストンが上昇することによって前記パレットがアンクランプされるようになっており、 前記ピストンの上面には、ボルトがねじ込まれるねじ孔が形成されており、 前記パレットには、前記ピストンに形成された前記ねじ孔に対応する位置に、前記ボルトを通すボルト挿通孔が形成されており、 前記ボルト挿通孔は、前記ボルトの頭部が通過可能な大径部と前記ボルトの頭部が通過不能な小径部との境界部分に、前記ボルトの頭部が当接する段部を有しており、 前記ボルト挿通孔には、前記大径部を閉塞する閉塞部材が着脱自在に装着されていることを特徴とするパレットクランプ機構。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、ワークを取り付けるパレットを工作機械のテーブルに保持するパレットクランプ機構に関する。 【背景技術】 【0002】 この種のパレットクランプ機構としては、図4に示すようなものがある。このパレットクランプ機構は、同図に示すように、工作機械のテーブルTの上面に立設された、シリンダ本体11からピストン12が出没する油圧シリンダ10と、パレットPの底面に取り付けられた筒状部材20とを備えており、油圧シリンダ10のシリンダ本体11の上部が筒状部材20に嵌合することによって、テーブルTに対してパレットPが位置決めされるようになっている。なお、油圧シリンダ10のピストン12は、ピストン12の大径部によって区画されるそれぞれのシリンダ室R1、R2に、テーブルTに形成された油圧供給路Op1、Op2を介して、油圧を適宜供給することによって、昇降するようになっている。 【0003】 シリンダ本体11の上部には、その径方向に貫通する複数の穴11aが形成されており、それぞれの穴11aには、直径がシリンダ本体11の肉厚より大きいボール13が、シリンダ本体11の径方向に移動可能に遊嵌されている。なお、穴11aに遊嵌されたボール13がシリンダ本体11の外側に脱落しないように、穴11aの形状が決定されている。 【0004】 また、パレットPに取り付けた筒状部材20の内周面には、シリンダ本体11の穴11aに遊嵌されたボール13を受け入れる断面台形状の内周溝21が形成されており、シリンダ本体11内を昇降するピストン12の外周面には、その上部に、シリンダ本体11の穴11aに遊嵌されたボール13を受け入れる断面台形状の外周溝12aが形成されている。 【0005】 従って、自動パレット交換装置によって、パレットPの筒状部材20に、油圧シリンダ10のシリンダ本体11を嵌合させることで、パレットPをテーブルTに位置決めした後、油圧シリンダ10のピストン12を降下させると、図4に示すように、シリンダ本体11の穴11aに遊嵌されたボール13が、ピストン12における上端部の外周面によって、シリンダ本体11の径方向外側に押し出され、ボール13が、パレットPに取り付けられた筒状部材20の内周溝21に嵌り込んで押圧された状態に保持される。これによって、パレットPがテーブルTの所定位置に強固にクランプされることになる。 【0006】 逆に、この状態から、ピストン12を上昇させると、図5に示すように、ピストン12に形成された外周溝12aが、シリンダ本体11の穴11aに対向する高さ位置まで上昇し、ピストン12とボール13との間に空間が形成されると共に、ピストン12がパレットPを僅かに押し上げることになる。これによってパレットPがアンクランプされ、自動パレット交換装置によって、パレットPを交換可能な状態となる。 【0007】 【特許文献1】特開平11−333649号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかしながら、上述したようなパレットクランプ機構では、何らかの理由(例えば、油圧回路への異物の進入、ピストンに装着されたOリングの破損、ピストン自体の機械的変形等)により、ピストン12を、降下させた状態(クランプ状態)から上昇させることができなくなると、パレットPをテーブルTから取り外すことができなくなり、油圧シリンダ等の点検、修理を行うことができなくなるといった問題がある。 【0009】 そこで、この発明の課題は、この種のパレットクランプ機構を改良することにより、パレットをアンクランプさせることができなくなった場合であっても、パレットを手動で取り外すことができるようにすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、ワークを取り付けるパレットを工作機械のテーブルに保持するパレットクランプ機構であって、ピストンが昇降するように、前記テーブルに配設された駆動シリンダを備え、前記ピストンが降下することによって前記パレットがクランプされ、前記ピストンが上昇することによって前記パレットがアンクランプされるようになっており、前記ピストンの上面には、ボルトがねじ込まれるねじ孔が形成されており、前記パレットには、前記ピストンに形成された前記ねじ孔に対応する位置に、前記ボルトを通すボルト挿通孔が形成されており、前記ボルト挿通孔は、前記ボルトの頭部が通過可能な大径部と前記ボルトの頭部が通過不能な小径部との境界部分に、前記ボルトの頭部が当接する段部を有しており、前記ボルト挿通孔には、前記大径部を閉塞する閉塞部材が着脱自在に装着されていることを特徴とするパレットクランプ機構を提供するものである。 【発明の効果】 【0011】 以上のように、請求項1にかかる発明のパレットクランプ機構は、パレットにボルトの頭部が当接する段部を有するボルト挿通孔が形成されていると共に、ピストンの上面にボルトをねじ込むためのねじ孔が形成されているので、何らかの理由によって、降下させたピストンを上昇させることができなくなった場合、即ち、クランプしたパレットをアンクランプさせることができなくなった場合は、まず、ボルト挿通孔を閉塞している閉塞部材を取り外して、ボルト挿通孔にボルトを挿通し、ピストンに形成されたねじ孔にボルトをねじ込むと、ボルトの頭部がボルト挿通孔の段部に当接し、ボルトがねじ込まれているピストンが引き上げられることになるので、パレットを手動でアンクランプさせることができる。従って、アンクランプされたパレットを持ち上げてテーブルから取り外し、油圧シリンダ等の保守・修理を行うことが可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3に示すパレットクランプ機構1は、背景技術の欄で説明したパレットクランプ機構(図4及び図5参照)と、基本的に同一の構成を有しているので、同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、付加された本発明の特徴部分について、詳細に説明する。 【0013】 図1に示すように、油圧シリンダ10を構成しているピストン12には、その上面にボルトをねじ込むことができるねじ孔31が形成されており、パレットPには、その下面に取り付けられた筒状部材20に、油圧シリンダ10のシリンダ本体11の上部を嵌め込むことによって、テーブルTに対してパレットPを位置決めしたときに、パレットPにおけるピストン12のねじ孔31に対応する位置に、上下に貫通するボルト挿通孔32が形成されている。 【0014】 このボルト挿通孔32は、ボルトの頭部が通過可能な大径部33とボルトの頭部が通過不能な小径部34との境界部分に、ボルトの頭部が当接する段部35を有しており、パレットPの上面に開放されている大径部33には、ワークの加工時に発生した切り屑等の異物がボルト挿通孔32を通ってテーブルTの上面に進入しないように、ボルト挿通孔32を閉塞する円柱状の閉塞部材36が着脱自在に装着されている。 【0015】 ボルト挿通孔32を閉塞する閉塞部材36は、その外周面に形成された円周溝にOリング37が装着されており、その上面には、ボルト挿通孔32に嵌入された閉塞部材36を引き抜くための引抜用治具がねじ込まれるねじ孔36aが形成されている。 【0016】 以上のように構成されたパレットクランプ機構1によって、図2に示すように、パレットPをクランプした状態で、パレットPをアンクランプすることができなくなった場合は、まず、パレットPに形成されたボルト挿通孔32を閉塞している閉塞部材36のねじ孔36aに引抜用治具(図示せず)をねじ込み、その引抜用治具を掴んで閉塞部材36をボルト挿通孔32から引き抜くことによって、ボルト挿通孔32を開放する。 【0017】 続いて、図3に示すように、パレットPの上面に開放されたボルト挿通孔32にボルトBを挿通し、雄ねじが形成されている小径の軸部を、油圧シリンダ10を構成しているピストン12の上面に形成されたねじ孔31にねじ込んでいくと、ボルトBの頭部がボルト挿通孔32の段部35に当接し、ボルトBがねじ込まれているピストン12が徐々に引き上げられることになるので、パレットPがアンクランプされることになる。 【0018】 以上のように、このパレットクランプ機構1では、パレットPに形成されたボルト挿通孔32にボルトBを挿通し、ピストン12のねじ孔31にねじ込むことによって、手動でピストン12を引き上げて、パレットPをアンクランプすることができるので、アンクランプされたパレットPを持ち上げてテーブルTから取り外し、油圧シリンダ等の保守・修理を行うことが可能になる。 【0019】 なお、上述した実施形態では、パレットPの下面に筒状部材20を取り付けているが、これに限定されるものではなく、筒状部材が一体成形されたパレットを使用することも可能である。 【0020】 また、上述した実施形態では、油圧シリンダ10のシリンダ本体11に形成された穴11aに遊嵌されたボール13を、ピストン12の外周面で外側に押圧することにより、パレットPに取り付けた筒状部材20の内周溝21に嵌め込むことで、パレットPをクランプするパレットクランプ機構1について説明したが、これに限定されるものではなく、油圧シリンダを構成しているピストンが降下したときにパレットをクランプし、ピストンが上昇したときにパレットをアンクランプするような種々のパレットクランプ機構に本発明を適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】この発明にかかるパレットクランプ機構の一実施形態を示す断面図である。 【図2】同上のパレットクランプ機構によってパレットをクランプした状態を示す断面図である。 【図3】同上のパレットクランプ機構によってクランプされたパレットを手動でアンクランプした状態を示す断面図である。 【図4】従来のパレットクランプ機構によってパレットをクランプした状態を示す断面図である。 【図5】同上のパレットクランプ機構によってパレットをアンクランプした状態を示す断面図である。 【符号の説明】 【0022】 1 パレットクランプ機構 10 油圧シリンダ 11 シリンダ本体 11a 穴 12 ピストン 12a 外周溝 13 ボール 20 筒状部材 21 内周溝 31 ねじ孔 32 ボルト挿通孔 33 大径部 34 小径部 35 段部 36 閉塞部材 36a ねじ孔 37 Oリング B ボルト P パレット T テーブル R1、R2 シリンダ室 Op1、Op2 油圧供給路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000146847 【氏名又は名称】株式会社森精機製作所 【住所又は居所】奈良県大和郡山市北郡山町106番地
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| 【出願日】 |
平成15年7月15日(2003.7.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104640 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 陽一
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| 【公開番号】 |
特開2005−34949(P2005−34949A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月10日(2005.2.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−274443(P2003−274443) |
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