| 【発明の名称】 |
鋳造用金型のシール構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】田代 政巳 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】滝沢 佐知雄 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】金指 研 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】吉田 剛男 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】橋本 政幸 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】畠中 雅幸 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】スライド型の摺動面に使用されるシール材の磨耗、切断を防止し、十分なシール性を確保する。
【解決手段】固定型1と、進退動する可動型2と、前記固定型1と可動型2のいずれかの面上を前記可動型2の進退動方向と交差する方向に摺動するスライド型3と、を有する鋳造用金型において、前記スライド型3の摺動面4のシール材20は、摺動時には前記スライド型3の摺動面4より内部に格納されており、前進端まで移動したら前記スライド型3の摺動面4より突出して、相手型2に圧着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定型と、進退動する可動型と、前記固定型と可動型のいずれかの面上を前記可動型の進退動方向と交差する方向に摺動するスライド型と、を有する鋳造用金型において、 前記スライド型の摺動面のシール材は、摺動時には前記スライド型の摺動面より内部に格納されており、前進端まで移動したら前記スライドの摺動面より突出して、相手型に圧着することを特徴とする鋳造用金型のシール構造。 【請求項2】 前記スライド型の摺動面のシール材は、中空の弾性部材であり、前記スライド型に設けたシール溝に配置され、空気圧供給手段により内部を減圧すると前記シール溝内部に格納され、加圧すると膨張して前記シール溝から突出する請求項1に記載の鋳造用金型のシール構造。 【請求項3】 前記スライド型の摺動面のシール材は弾性部材であり、前記スライド型に設けたシール溝に配置され、摺動時には前記シール溝内部に格納され、スライド型の内部に配置した機械的拡張手段により拡張されると前記シール溝から突出する請求項1に記載の鋳造用金型のシール構造。 【請求項4】 前記機械的拡張手段は、前記シール溝の溝底に沿って配置され、前記シール材の内側から接する拡張棒と、この拡張棒を外側に向けて押圧するクサビ型可動体と、クサビ型可動体を移動させる駆動手段とで構成される請求項3に記載の鋳造用金型のシール構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、鋳造用金型の構造に関し、特にスライド型を有する金型を用いて真空ダイカスト法を適用するのに適した金型の構造に関する。 【背景技術】 【0002】 固定型、可動型、スライド型からなる金型構造は広く知られている。この金型構造に真空ダイカスト法を適用する場合には、上記金型のすべての接触面にシール材を配置してキャビティ内へ外気が流入することを防がねばならない。しかし、スライド面にシール材を配置すると、スライドすることによってシール材は磨耗、切断されてしまい、十分なシール効果を期待できるものではなかった。 【0003】 特許文献1には、固定型もしくは可動型のいずれか一方にシールリングを前後進可能に設け、シールリングを後進させた状態でスライド金型を組み込み、その後でシールリングを前進させてシールする技術が開示されている。 【特許文献1】特開平7−47457号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載の技術は、例えば、可動型に設けた穴部の壁面に沿ってスライド型が摺動する場合のように、スライド型の外周面が摺動面であるような場合には適用が難しい。 【0005】 そこで、本発明では、上記のようにスライド型の外周面が摺動面であるような場合にも適用可能なシール構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の鋳造用金型のシール構造は、固定型と、進退動する可動型と、前記固定型と可動型のいずれかの面上を前記可動型の進退動方向と交差する方向に摺動するスライド型とを有し、前記スライド型の摺動面のシール材は、摺動時には前記スライド型の摺動面より内部に格納されており、前進端まで移動したら前記スライドの摺動面より突出して、相手型に圧着する。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、スライド金型の摺動時には、シール材がスライド型の内部に格納され、前進端まで進んでから相手型に圧着するので、摺動時に磨耗、切断することがなく、高いシール性を確保することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0009】 第1実施形態について図1を参照して説明する。 【0010】 図1はスライド型を使用した金型構造の一例である。 【0011】 1は固定型、2は可動型であり、3は先端部がスライド型鋳抜き形状部9となっているスライド型3である。 【0012】 固定型1の合わせ面1aにはキャビティ部5aが開口しており、また、後述するスライド型3のストッパと係合するストッパ雌部7とが設けられ、キャビティ部5とストッパ雌部7とが内周側に収まるようにシール溝8が掘られ、シール溝8にはシールリング8aが配置される。 【0013】 可動型2の合わせ面2aには、合わせ面1aのキャビティ5aの開口部と同形状のキャビティ5bが開口している。また、キャビティ部5bと可動型2の外周面2bとを連通するスライド部4が設けられる。 【0014】 スライド型3には、スライド方向(図中s方向)に対して直角な外周面3aのいずれか1つの面に突起状のストッパ雄部6が設けられる。ストッパ雄部6はストッパ雌部7と係合する形状とする。また、外周面3aを一周するようにシール溝11を設け、そこにシール材20を配置する。 【0015】 これらの金型を、まずスライド型3と可動型2のスライド部4とを組み合わせ、その状態で可動型2の合わせ面2aと固定型1の合わせ面1aとが接し、かつストッパ雄部6とストッパ雌部7とが係合するように固定型1に組み合わせる。 【0016】 この状態で、キャビティ5aとキャビティ5bとで形成されるキャビティ5を真空引きし、溶湯を充填する。 【0017】 しかし、シールリング8、シールリ材20のシール性が悪いと真空引きをする際にキャビティ5内に外気が引き込まれてしまい、高真空状態にならない。 【0018】 従来はスライド型3が摺動する際にシール材20が磨耗、切断してしまい、十分なシール性を得られなかった。 【0019】 そこで本実施形態では、シール材20の磨耗、切断を防止するべく、スライド部4とスライド型3との間に、図2に示すようなシール構造およびシール材としてのシールリング10を用いる。 【0020】 図2(a)は本実施形態のスライド型3の摺動時の断面図、図2(b)は可動型2と組み合わせたときの断面図、図2(c)は本実施形態で使用するシールリング10を示している。 【0021】 シールリング10は例えばゴムホースのような軟性部材でできた中空のリングであり、外部から空気を充填することが可能である。空気を充填していない状態では図2(a)に示すように外周面3aよりも外側に突出しないが、空気を充填すると膨張して図2(b)に示すように外周面3aよりも外部に突出する。 【0022】 したがって、シールリング10に空気を充填しない状態でスライド型3をスライドさせれば、シールリング10がスライド部4との摺動により磨耗、切断することはない。 【0023】 そして、スライド型3、可動型2、固定型1が組みあがった状態でシールリング10に空気を充填すれば、膨張して外周面3aから突出した部分がスライド部4および合わせ面1aに圧着されるので、十分なシール性能を得ることができる。 【0024】 以上により、本実施形態では、スライド型3のスライド面のシール材として空気充填により膨張する中空のシールリング10を用い、スライド時は空気を充填せずに摺動面と接しないようにし、金型組み上げ後に空気を充填してスライド部4と圧着させるので、シールリング10の磨耗、切断を防止し、かつ十分なシール性を確保することができる。 【0025】 次に第2実施形態について図3(a)〜(c)を参照して説明する。 【0026】 図3(a)、図3(b)はそれぞれ図2(a)、図2(b)に相当する図であり、図3(c)は図3(b)のB方向からの矢視図である。 【0027】 本実施形態のスライド型3は、後端面3bからスライド型3の進行方向に向けてシリンダ部21が設けられ、シリンダ部21には油圧等により作動するシリンダロッド16が摺動可能に設置される。シリンダロッド16の先端にはクサビ型可動体12と、クサビ型可動体12を一定の入力状態に保つためのスプリング13が設置される。 【0028】 シール溝11に相当する部分には、4本のT字型拡張棒14が放射状に、かつスライド型3の軸心から外周方向に向けて摺動可能に設置されており、拡張棒14の傘部14aがシール溝11の底部に相当する部分を画成する。そして、傘部14aの外側にはシール材20としてのスライドコアシール15が設置される。 【0029】 また、拡張棒14の脚部14bはクサビ型可動体12の先端付近のテーパー部に当接している。 【0030】 上記のように構成されたスライド型3の動作について説明する。 【0031】 図3(a)のようにシリンダロッド16に圧力がかかっていない状態では、スプリング13がシリンダロッド16を押し下げており、スライドコアシール15がスライド金型3の外周面3aから突出しないようになっている。 【0032】 しかし、シリンダロッド16がスライド型3の進行方向に押し込まれると、クサビ型可動体12のテーパー部が拡張棒14の脚部14bを外周方向に押し出すので、スライドコアシール15は外部に向かって押し拡げられて、図3(b)に示すようにスライド金型3の外周面3aから突出する。 【0033】 そこで、シリンダロッド16に圧力がかからない状態でスライド型3をスライドさせ、スライド型3、可動型2、固定型1が組みあがった状態でシリンダロッド16を加圧してスライドシール15を押し拡げれば、第1実施形態と同様に、スライドコアシール15の磨耗、切断を防止しつつ、十分なシール性を確保することが可能である。 【0034】 なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。 【産業上の利用可能性】 【0035】 本発明は、スライド型を使用する真空鋳造用金型に適用することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】スライド型を有する金型構造の一例を表す図である。 【図2】(a)〜(c)は第1実施形態のスライド型およびシール材を表す図である。 【図3】(a)〜(c)は第2実施形態のスライド型およびシール材を表す図である。 【符号の説明】 【0037】 1 固定型 2 可動型 3 スライド型 4 スライド部 5 キャビティ 6 ストッパ雄部 7 ストッパ雌部 8 シール溝 9 スライド型鋳抜形状部 10 シールリング 11 シール溝 12 クサビ型可動体 13 スプリング 14 拡張棒 15 スライドコアシール 16 シリンダロッド
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
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| 【出願日】 |
平成15年11月11日(2003.11.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075513 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 政喜
【識別番号】100084537 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 嘉夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−144464(P2005−144464A) |
| 【公開日】 |
平成17年6月9日(2005.6.9) |
| 【出願番号】 |
特願2003−381568(P2003−381568) |
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