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【発明の名称】 洗瓶機
【発明者】 【氏名】成田 博幸
【住所又は居所】北海道札幌市白石区南郷通4南1−1 アサヒビール株式会社北海道工場内
【氏名】西村 衛
【住所又は居所】北海道札幌市白石区南郷通4南1−1 アサヒビール株式会社北海道工場内
【氏名】大屋 和卓
【住所又は居所】福島県安達郡本宮町大字荒井字上前畑1 アサヒビール株式会社福島工場内
【課題】洗瓶機において、瓶の排出位置でバスケットから瓶又はその残骸が排出されていない場合にそれを検知する。

【解決手段】外部から瓶を取り込んで循環式コンベア120のバスケット内に収容し該バスケットを循環させながら瓶を洗浄し外部に排出する洗瓶機において、該バスケットの循環経路の側方であって瓶の排出位置80と取り込み位置70との間に配置されたセンサ100を備え、センサ100によって該バスケット内の異常を検知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から瓶を取り込んでバスケット内に収容し前記バスケットを循環させながら瓶を洗浄し外部に排出する洗瓶機であって、
前記バスケットの循環経路の側方であって瓶の排出位置と取り込み位置との間に配置されたセンサを備え、前記センサによって前記バスケット内の異常を検知することを特徴とする洗瓶機。
【請求項2】
前記センサによって、前記バスケット内に瓶又はその残骸が残っていることを検知することを特徴とする請求項1に記載の洗瓶機。
【請求項3】
前記センサは、
投光器及び受光器を有する反射型センサと、
前記投光器によって投光された光を前記受光器に向けて反射するミラーと、
を備え、前記反射型センサが前記循環経路の外側に配置され、前記ミラーが前記循環経路の内側に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗瓶機。
【請求項4】
前記センサによって前記バスケット内の異常が検知されたことに応答して警報を発する警報器を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の洗瓶機。
【請求項5】
前記センサによって前記バスケット内の異常が検知されたことに応答して洗浄動作を停止させる制御器を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の洗瓶機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶を洗浄する洗瓶機に関する。
【背景技術】
【0002】
ビール瓶等の瓶を洗浄する洗瓶機として、外部から瓶を取り込んでバスケット内に収容し該バスケットを循環させながら瓶を洗浄し外部に排出する洗瓶機が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特公平6−36909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
洗瓶機に供給される瓶に罅等の欠陥があると洗瓶機内で瓶が割れることがある。また、洗瓶機に対して、割れた瓶が供給されることもあるかもしれない。洗瓶機内で瓶を移動させるバスケット内の瓶が割れていると、その瓶の残骸がバスケットに引っ掛かるために排出位置で適正に瓶が外部に排出されないことがある。また、正常状態の瓶であっても、バスケット等に引っ掛かって排出されないことがあるかもしれない。
【0004】
瓶又はその残骸が排出位置で適正に排出されない場合、循環経路に沿って循環移動するバスケットが瓶の取り込み位置まで回ってきたときに新たな瓶を適正に取り込むことができない場合がある。例えば、新たな瓶の先端部のみがバスケットに収容された状態でバスケットが循環移動すると、その瓶が洗瓶機内に引っ掛かって洗瓶機に不具合をもたらしうる。或いは、瓶の比較的小さな残骸がバスケット内に残っている場合には、当該バスケット内に瓶の取り込み位置において新たな瓶が収容されることがありうるが、そのような瓶は、洗浄液が当該残骸によって邪魔されるために、適正に洗浄されない可能性がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題認識を基礎としてなされたものであり、例えば、瓶の排出位置でバスケットから瓶又はその残骸が排出されていない場合にそれを検知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、外部から瓶を取り込んでバスケット内に収容し前記バスケットを循環させながら瓶を洗浄し外部に排出する洗瓶機に係り、前記洗瓶機は、前記バスケットの循環経路の側方であって瓶の排出位置と取り込み位置との間に配置されたセンサを備え、前記センサによって前記バスケット内の異常を検知する。
【0007】
本発明の好適な実施形態によれば、前記センサによって、前記バスケット内に瓶又はその残骸が残っていることが検知される。
【0008】
本発明の好適な実施形態によれば、前記センサは、投光器及び受光器を有する反射型センサと、前記投光器によって投光された光を前記受光器に向けて反射するミラーとを備えうる。前記反射型センサが前記循環経路の外側に配置され、前記ミラーが前記循環経路の内側に配置されうる。
【0009】
本発明の好適な実施形態によれば、前記洗瓶機は、前記センサによって前記バスケット内の異常が検知されたことに応答して警報を発する警報器を更に備えうる。
【0010】
本発明の好適な実施形態によれば、前記洗瓶機は、前記センサによって前記バスケット内の異常が検知されたことに応答して洗浄動作を停止させる制御器を更に備えうる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、例えば、瓶の排出位置でバスケットから瓶又はその残骸が排出されていない場合にそれを検知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【0013】
図1は、本発明の好適な実施形態の洗瓶機の構成を模式的に示す図である。洗瓶機1000は、例えばビール瓶等の瓶を洗浄するように構成されうる。瓶は、市場から回収され又は瓶メーカーから提供され、必要に応じて検査された後に洗瓶機1000に供給され洗浄される。洗浄された瓶は、必要に応じて空瓶検査装置によって検査された後に、ビール等の液体を充填するための充填機に供給されうる。
【0014】
瓶は、コンベア20によって外部から洗瓶機1000に連続的に供給され、取り込み装置10によって洗瓶機1000内に取り込まれ、洗瓶機1000内の循環式コンベア120のバスケット122に挿入される。図2及び図3に示すように、循環式コンベア120は、それぞれ1本の瓶を収容する多数のバスケット122を連結して構成され、チェーンコンベア124によって駆動される。
【0015】
スプロケット(駆動機構)50を同期信号SYNC(後述)にしたがって回転させることにより循環式コンベア120が駆動され、各バスケット122が洗瓶機1000内の循環経路(図1において矢印で示されている)に沿って循環駆動される。
【0016】
循環経路において、バスケット122に収容された瓶は、洗浄液(不図示)に浸漬されて洗浄される他、洗浄ノズルユニット60の洗浄ノズルから噴射される洗浄液によって洗浄される。洗浄が完了した瓶は、排出装置30によって再び外部に排出され、コンベア40によって次工程の装置に供給される。
【0017】
洗瓶機1000は、バスケット122(循環式コンベア120)の循環経路の側方であって、瓶の排出位置(排出装置30によってバスケット122内の瓶が排出される位置)80と瓶の取り込み位置(取り込み装置10によって瓶がバスケット122に挿入される位置)70との間にセンサ100を備えている。センサ100は、バスケット122内の異常、典型的には、バスケット122内に瓶又はその残骸が残っていることを検知する。
【0018】
図2及び図3は、センサ100及びその周辺部の構成を模式的に示す図である。瓶が排出位置80においてバスケット122から適正に排出された場合には、図2に示すように、バスケット122内は空の状態になる。一方、瓶1が割れている場合には、その全部又は一部が排出位置80で排出されずに、図3に示すように、バスケット122内に残りうる。或いは、瓶が割れていない場合においても、例えば、異物等がバスケット122内に入っていたり、排出装置30による排出不良が起こったりすると、瓶が排出されないままバスケット122が排出位置を通過しうる。
【0019】
このような状態、すなわち、瓶又はその残骸がバスケット122内に入った状態でバスケット122が取り込み位置70まで移動すると、そのバスケット122に新たな瓶を適正に挿入することができない。例えば、新たな瓶の先端部のみがバスケット122に挿入された状態でバスケット122が循環移動すると、その瓶が洗瓶機1000内の構造物に引っ掛かって洗瓶機1000に不具合をもたらしうる。或いは、使用不能な状態のバスケット122が循環し続け、洗浄のスループットが低下することにもありうる。
【0020】
センサ100は、バスケット122内の異常、典型的には、バスケット122内に瓶又はその残骸が残っていることを検知し、その検知信号を制御器130に提供する。センサ100は、例えば、受光器及び投光器を有する反射型センサ102と、投光器によって投光された光を受光器に向けて反射するミラー104とを含んで構成されうる。
【0021】
バスケット122内に瓶又はその残骸が残っていない場合には、図2に示すように、反射型センサ102の光路が塞がれないので、バスケット122内に異常がないものと判断することができる。
【0022】
一方、図3に例示的に示すように、反射型センサ102の光路が瓶又はその残骸によって塞がれると、受光器に反射光が入射しないので、それに基づいてバスケット122内の異常を検知することができる。
【0023】
このようにセンサ120として反射型のものを採用する場合において、反射型センサ(センサの本体部分)102をバスケット122(循環式コンベア120)の循環経路の外側に配置し、ミラー104を該循環経路の内側に配置することが好ましい。反射型センサ構成において故障が起こりやすいのは、反射型センサ102及びミラー104のうち電機部品である反射型センサ102である。したがって、反射型センサ102を前記循環経路の外側に配置することにより、故障時に反射型センサ102を修理又は交換することが容易である。一方、反射型センサ102を前記循環経路の内側に配置した構成においては、反射型センサ102の故障時にそれを修理又は交換するために、例えば、循環式コンベア120を洗瓶機1000から取り外すなど、大掛かりな作業が必要になる。
【0024】
なお、反射型センサ構成は、上記のようにメンテナンスの作業性において極めて有用ではあるものの、本発明は、他の形式のセンサ、例えば、投光器と受光器とを光路の両端に配置したような透過型センサの採用を排除するものではない。
【0025】
図4は、センサ100からの検知信号を処理して洗瓶機1000を制御するシステムの構成例を概略的に示す図である。このシステムは、制御器130に組み込まれうる。AND回路(検知回路)201は、センサ100からの検知信号Sと、洗瓶機1000における洗浄に関する動作を制御するための同期信号SYNCとに基づいて、バスケット122内の異常(例えば、瓶又はその残骸の存在)を検知して検知信号ADをアクティブレベルにする。ここで、循環式コンベア120を駆動するスプロケット50は、制御器130が発生する同期信号SYNCにしたがって駆動される。
【0026】
図5は、図4に示すシステムにおける信号構成の一例を示す図である。図5に示す例において、洗瓶機1000は、同期信号SYNCが論理ハイのときにバスケット122の中心(開口)がセンサ100の光路(光軸)を通過するように制御器130によって制御される。センサ100は、バスケット122内に瓶若しくはその残骸又は他の異物が存在しない場合、すなわち、光路が塞がれていない場合に、論理ロー(インアクティブレベル)を出力する。一方、センサ100は、バスケット122内に瓶若しくはその残骸又は他の異物が存在する場合、すなわち、光路が塞がれている場合に、論理ハイ(アクティブレベル;図5のS1)を出力する。この例では、AND回路(検知回路)201の出力信号(検知信号)ADは、同期信号SYNCとセンサ100からの検知信号Sとの論理積を演算し、両者が共に論理ハイである場合(すなわち、バスケット122の中心がセンサ100の光路を通過しているときに、センサ100でバスケット122内の異常が検知されたとき)に論理ハイ(アクティブレベル)になる(図5のAD1)。
【0027】
警報装置202は、AND回路201の検知信号ADがアクティブレベル(AD1)になると、バスケット122内に異常があること、すなわち、バスケット122から瓶が適正に排出されていないことを報知するための警報を発生する。停止装置203は、AND回路201の検知信号ADがアクティブレベル(AD1)になると、洗浄機1000の洗浄動作を停止させる。これにより、バスケット122内に瓶又はその残骸が残った状態で当該バスケット122に新たな瓶が挿入されること、更には、それによる洗瓶機1000の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の好適な実施形態の洗瓶機の構成を模式的に示す図である。
【図2】センサ及びその周辺部の構成を模式的に示す図である(バスケット内に異常がない場合)。
【図3】センサ及びその周辺部の構成を模式的に示す図である(バスケット内に異常がある場合)。
【図4】センサからの検知信号を処理して洗瓶機を制御するシステムの構成例を概略的に示す図である。
【図5】図4に示すシステムにおける信号構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1000 洗瓶機
1 瓶(破損状態)
10 取り込み装置
20 コンベア
30 排出装置
40 コンベア
50 スプロケット(駆動機構)
60 洗浄ノズルユニット
70 取り込み位置
80 排出位置
100 センサ
102 反射型センサ(本体)
104 ミラー
120 循環式コンベア
122 バスケット
124 チャーンコンベア
130 制御器
201 AND回路(検知回路)
SYNC 同期信号
S センサの検知信号
【出願人】 【識別番号】000000055
【氏名又は名称】アサヒビール株式会社
【住所又は居所】東京都中央区京橋3丁目7番1号
【出願日】 平成16年4月13日(2004.4.13)
【代理人】 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳

【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎

【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘

【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二

【公開番号】 特開2005−296842(P2005−296842A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−118001(P2004−118001)