| 【発明の名称】 |
木材破砕機 |
| 【発明者】 |
【氏名】植田 和憲 【住所又は居所】茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株式会社土浦工場内
【氏名】飯田 勉 【住所又は居所】茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株式会社土浦工場内
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| 【要約】 |
【課題】破砕装置により破砕された木片がコンベア上に飛散しないようする。
【解決手段】木材を破砕する破砕装置3と、破砕装置3に向けて木材を略水平方向に搬送するコンベア2と、コンベア2により搬送された木材に、上方から圧縮力を及ぼしながら破砕装置3に導くローラ装置13と、コンベア2と破砕装置3の間に配設され、ローラ装置13により圧縮された木材をローラ装置13の下方で支持する支持部材20とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 木材を破砕する破砕装置と、 前記破砕装置に向けて木材を略水平方向に搬送するコンベアと、 前記コンベアにより搬送された木材に、上方から圧縮力を及ぼしながら前記破砕装置に導くローラ装置と、 前記コンベアと前記破砕装置の間に配設され、前記ローラ装置により圧縮された木材をローラ装置の下方で支持する支持部材とを備えることを特徴とする木材破砕機。 【請求項2】 請求項1に記載の木材破砕機において、 前記コンベアの搬送面に連なる前記支持部材の上面は、前記コンベアから前記破砕装置に向けて下り勾配に傾斜して形成されることを特徴とする木材破砕機。 【請求項3】 請求項1または2に記載の木材破砕機において、 前記ローラ装置に木材を導く入口部の開口面積よりも前記ローラ装置から木材を排出する出口部の開口面積の方が小さくなるように前記ローラ装置が配設されることを特徴とする木材破砕機。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の木材破砕機において、 前記支持部材は、前記コンベアの搬送面に連なるように設けられた支持板を有し、この支持板の端部は前記搬送面に近接し、かつ、支持板の上面は前記搬送面よりも低くなるように配設されることを特徴とする木材破砕機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、木材を破砕し、リサイクル品としての木片を生産する木材破砕機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、間伐材や廃木材などの木材を、カッタを備えたロータに供給し、リサイクル品として適した大きさの木片に破砕処理するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば水平方向に設置されたチェーンコンベアの上方にローラ装置を設け、チェーンコンベアにより搬送された木材をローラ装置により押さえ付けながらロータの入口まで搬送する。 【0003】 【特許文献1】特開2002−1159号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記公報記載の装置では、ローラ装置の下方にチェーンコンベアを設けるため、ロータで破砕した木片がチェーンコンベア上に飛散し、チェーンコンベアのスムーズな駆動の妨げとなるおそれがある。また、ローラ装置による押し付け力がチェーンコンベアに作用するため、チェーンコンベアの寿命が低下するおそれもある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明による木材破砕機は、木材を破砕する破砕装置と、破砕装置に向けて木材を略水平方向に搬送するコンベアと、コンベアにより搬送された木材に、上方から圧縮力を及ぼしながら破砕装置に導くローラ装置と、コンベアと破砕装置の間に配設され、ローラ装置により圧縮された木材をローラ装置の下方で支持する支持部材とを備えることを特徴とする。 コンベアの搬送面に連なる支持部材の上面を、コンベアから破砕装置に向けて下り勾配に傾斜して形成することもできる。 ローラ装置に木材を導く入口部の開口面積よりもローラ装置から木材を排出する出口部の開口面積の方を小さくするようにローラ装置を配設することが好ましい。 コンベアの搬送面に連なるように支持板を設け、この支持板の端部を搬送面に近接し、かつ、支持板の上面を搬送面よりも低くなるように配設してもよい。 【発明の効果】 【0006】 本発明によれば、破砕装置に木材を搬送するコンベアと破砕装置の間に支持部材を配設し、支持部材の上方のローラ装置により圧縮された木材を支持部材で支持するようにしたので、破砕装置で破砕した木片がコンベア上に飛散することを防止できる。コンベアにローラ装置からの圧縮力が作用しないので、コンベアを寿命低下を防ぐことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 −第1の実施の形態− 以下、図1〜図7を参照して本発明による木材破砕機の第1の実施の形態について説明する。 図1は本発明の実施の形態に係る木材破砕機の全体構成を示す側面図であり、図2は上面図である。木材破砕機は、機体の後端部に設けられて上方および後方が開放され、この開放部から原料としての木材が投入されるホッパ1と、ホッパ1から投入された木材を水平方向前方に搬送する案内コンベア(チェーンコンベア)2と、案内コンベア2で搬送された木材を所定の大きさの木片に破砕し、下方に排出する破砕装置3と、破砕装置3で破砕された木片を機体の前方かつ上方に搬送する排出コンベア(ベルトコンベア)4と、これらホッパ1、案内コンベア2、破砕装置3、および排出コンベア4を支持する本体フレーム5と、左右一対のクローラからなる走行体6と、破砕装置3の周囲を覆うカバー7とを有する。 【0008】 図3は木材破砕機の下部を後方から見た正面図であり、図4は木材破砕機の内部構成(主に案内コンベア2と破砕装置3の構成)を示す側面図、図5は図4の要部拡大図、図6は図4の矢視VI図(上方から見た図)である。図4,6に示すように案内コンベア2はホッパ1内に前後方向に略水平に延設されている。案内コンベア2は駆動輪(スプロケット)2aと従動輪2bの間にそれぞれ巻回され、ピン結合された一対のチェーンベルト2cを複数列(この例では4列)備える。駆動輪2aの側方には油圧モータ19が配設され、この油圧モータ19の駆動により駆動輪2aが回転駆動される。これにより各チェーンベルト2cが同時に駆動され、チェーンベルト2c上に載置された木片が前方に搬送される。 【0009】 案内コンベア2の前方には案内コンベア2から搬送された木材を支持する支持部材20が配置されている。支持部材20は、チェーンベルト2cに連なるように水平方向に配設された支持板22を有し、支持板22は支持台21を介してフレーム5から支持されている。支持板22の上面はチェーンベルト2cよりも低く、平坦に形成されている。支持板22の後端部拡大図である図7に示すように、支持板22の後端面22cはチェーンベルト2cの前端部の形状に対応してテーパ状に形成され、チェーンベルト2cに近接している。すなわち、後端面22cは駆動輪2aの中心20aよりも上方かつチェーンベルト2cの上面よりも下方に位置し、さらに、チェーンベルト2cの前側の頂部20bより後方に位置している。なお、図7に示すような案内コンベア2と支持板22の位置関係を本明細書では「近接」と表現する。 【0010】 図5に示すように支持板22の上方にはローラ装置13が配設されている。ローラ装置13は駆動輪13bおよび従動輪13cにチェーン結合された複数のローラ13aを有する。各ローラ13aの表面はそれぞれ外側に凸形状をなし、図2に示すようにローラ13aは案内コンベア2とほぼ同一幅に設けられている。駆動輪13bの側方には油圧モータ14が配設され、この油圧モータ14の駆動により駆動輪13bが回転駆動される。これによりローラ13aは図5の矢印方向に移動し、案内コンベア2から搬送された木材を上方から押さえ付け、圧縮力を及ぼしながら前方のロータ11へと導く。 【0011】 ローラ装置13は前方にかけて下り勾配に傾斜して設けられ、ローラ装置13に木材を導く入口部Aの面積は、ローラ装置13から木材を排出する出口部Bの面積よりも大きくなっている。支持部材22の前後方向端部22a,22bはローラ装置13の前後方向端部よりも外側に位置し、少なくとも入口部Aから出口部Bにかけて支持板22が配置されている。ローラ装置13の側方には支持フレーム15が設けられ、ローラ装置13は支持フレーム15により支持されている。支持フレーム15は図示しない油圧シリンダを介して本体フレーム5から上下動可能に支持され、油圧シリンダの伸縮によりローラ装置13が上下動し、木材への押し付け力が調整される。 【0012】 ロータ11は略円柱形状をなし、図2に示すように案内コンベア2とほぼ同一幅に設けられている。ロータ11の側方には油圧モータ12が配設され、この油圧モータ12の駆動によりロータ11が回転駆動される。図5に示すように、ロータ11の外周面には木材を破砕するための複数のビット11aが固定具11bを介して固設されている。これらビット11aは例えばロータ11の軸方向中央から軸方向端部にかけて略V字状に配設されている。ロータ11の斜め上方にはアンビル11cがロータ11に向けて突設されている。破砕装置3は、いわゆるインパクトクラッシャであり、ロータ11の回転によりビット11aおよびアンビル11cから木材に対して打撃力を加え、木材を破砕する。なお、ロータ11の刃面は、ロータ11が正転方向(図5の矢印方向)に回転した際に木材を破砕するように形成されている。 【0013】 ロータ11の周囲はカバー16で覆われている。カバー16の後側にはロータ11に木材を導くための入口部11dが設けられ、カバー16の前側斜め下方にはロータ11で破砕した木材を排出するための排出部11eが設けられている。排出部11eには支持部材17aにより支持された略円弧状断面のグレート17が配置されている。グレート17は木片のサイズを規定する網目形状のフィルタであり、ロータ11の回転により破砕された木片がグレート17を通過し、カバー16の外側に排出される。なお、支持板22の前端部22bはカバー16の底部端面に当接し、支持板22上の木材は全てカバー16の内側に導かれる。 【0014】 図3に示すようにグレート17の下方にはシュート18が設けられ、シュート18の下方に排出コンベア4が配置されている。図1に示すように排出コンベア4はブラケット4aを介して機体から支持され、機体の前方で上方に傾斜している。グレート17を通過した木片はシュート18に案内されて排出コンベア4のベルト上に落下し、排出コンベア4により機体の前方かつ上方に搬送される。排出コンベア4を駆動するための油圧モータの図示は省略する。 【0015】 木材の破砕作業を行う場合には例えば図示しないスイッチ(リモコンスイッチ等)の操作により油圧モータ12,14,19および排出コンベア駆動用油圧モータをそれぞれ駆動し、ホッパ1から原料の木材を投入する。投入された木材は案内コンベア2により水平方向前方に搬送され、支持板22上に載置される。そして、載置された木材はローラ装置13により圧縮され、押さえ付けられながら支持板22上を前方に移動し、入口部11dを介してカバー16内に導かれる。これによりチェーンベルト2cにはローラ装置13からの押し付け力が作用することなく、チェーンベルト2cの損傷を防ぐことができる。 【0016】 カバー16内ではロータ11の回転によりビット11aおよびアンビル11cを介して木材に打撃力が加えられ、木材が破砕される。この場合、入口部11dの後方にローラ装置13が配置されているので、ロータ11で破砕された木片の後方への飛散をブロックできる。また、ローラ装置13の下方に支持板22が配置されているので、木片がチェーンベルト2c上に飛散することを防止できる。破砕された木片の大きさが所定値以下になると木片がグレート17を通過し、シュート18の内側を通って排出コンベア4のベルト上に落下する。そして、排出コンベア4により機体前方の所定箇所まで搬送され、堆積される。このようにして生産された木片は、農業、工業等各種の用途に用いることができる。 【0017】 以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。 (1)ローラ装置13の下方に水平方向に支持板22を配設したので、ローラ装置13からの押し付け力がチェーンベルト2cに作用することなく、案内コンベア2の寿命低下を防ぐことができる。また、案内コンベア2の強度を従来のものより低減することができ、木材破砕機の低コスト化を実現できる。 (2)ロータ11で破砕した木片がチェーンベルト2c上に飛散することを防止できる。その結果、チェーンベルト2cの駆動部に木材が入り込むことを防止でき、案内コンベア2がスムーズに駆動し、搬送力が増加する。 (3)チェーンベルト2c上に木片が飛散しないので、チェーンベルト2cの隙間を通って木片が落下することを防止できる。また、支持板22の前端部をカバー16に当接し、支持板22の後端部を案内コンベア2に近接するようにしたので、支持板22の前後方向端部から木片が落下することを防止できる。その結果、木片の回収効率が高まる。 (4)ローラ装置13を前方に下り勾配に傾斜して配置したので、大型の木材をロータ11に容易に送り込むことができる。 (5)支持板22を平坦面としたので、支持板22上の木材の移動抵抗が小さく、木材を容易にロータ11に導くことができる。 (6)支持板22の上面を案内コンベア2の上面(搬送面)よりも低く形成したので、案内コンベア2から支持板22への移動がスムーズである。 【0018】 −第2の実施の形態− 図8を参照して本発明による木材破砕機の第2の実施の形態について説明する。 図8は、第2の実施の形態に係る木材破砕機の内部構成を示す側面図である。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。 【0019】 第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、支持部材20の形状である。すなわち図8に示すように、第2の実施の形態では支持板25は水平ではなく、支持台21を介して前方に下り勾配に設けられている。このため、支持板25の後端部25aおよび案内コンベア2は図4のものより上方に位置している。 【0020】 このように第2の実施の形態では支持板25を前方に傾斜させるので、支持板25上の木材をローラ装置13およびロータ11へ容易に導くことができ、破砕作業を効率よく行うことができる。 【0021】 −第3の実施の形態− 図9を参照して本発明による木材破砕機の第3の実施の形態について説明する。 図9は、第3の実施の形態に係る木材破砕機の内部構成を示す側面図である。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。 【0022】 第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、案内コンベアの形状である。すなわち図9に示すように、第3の実施の形態に係る案内コンベア200は支持板22の後端部近傍に従動輪2dを有し、駆動輪2aは支持板22の下方かつローラ装置13の後端部よりも前方に位置している。チェーンベルト2cは駆動輪2aおよび従動輪2b,2dを経由し、略三角形状に張架されている。 【0023】 このように第3の実施の形態では支持板22の後端部近傍に従動輪2dを設け、支持板22の下方に駆動輪2aを設けるようにしたので、駆動輪2aをローラ装置13の下方に配置することができ、駆動輪2aの配置の自由度が向上する。 【0024】 なお、支持板22上の木材の移動を容易にするためには支持板22の上面の摩擦抵抗は小さい方が好ましい。この観点から、例えば支持板22に複数のローラを設け、ローラコンベアとして構成してもよい。支持台21を介して支持板22を設け、支持板22の上面で木材を支持するようにしたが、支持部材の構成はこれに限らない。ローラ装置13を上下動可能に設けたが、ロータ11の上方から支持板22の上方にかけて回動可能に設けてもよい。コンベア2により搬送された木材に上方から圧縮力を及ぼしながら破砕装置3に導くのであれば、ローラ装置13の形状は上述したものに限らず、例えば円柱形状でもよい。木材を搬送する案内コンベア2をチェーンコンベアとしたが、ベルトコンベア等、チェーンコンベア以外のコンベアでもよい。ロータ周囲のビット11aおよびアンビル11cから木材に対し打撃力を加えて木材を破砕するようにしたが、破砕装置3の構成はこれに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の木材破砕機に限定されない。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係る木材破砕機の全体構成を示す側面図。 【図2】本発明の第1の実施の形態に係る木材破砕機の全体構成を示す上面図。 【図3】本発明の第1の実施の形態に係る木材破砕機の下部を後方から見た正面図。 【図4】本発明の第1の実施の形態に係る木材破砕機の内部構成を示す側面図。 【図5】図4の要部拡大図。 【図6】図4の矢視VI図。 【図7】案内コンベアと支持板の近接状態を示す拡大図。 【図8】本発明の第2の実施の形態に係る木材破砕機の内部構成を示す側面図。 【図9】本発明の第3の実施の形態に係る木材破砕機の内部構成を示す側面図。 【符号の説明】 【0026】 1 ホッパ 2,200 案内コンベア 3 破砕装置 13 ローラ装置 20 支持部材 21 支持台 22,25 支持板 A 入口部 B 出口部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社 【住所又は居所】東京都文京区後楽二丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成16年5月26日(2004.5.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2005−334745(P2005−334745A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月8日(2005.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−155589(P2004−155589) |
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