| 【発明の名称】 |
流体混合装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 幸彦 【住所又は居所】埼玉県北葛飾郡松伏町ゆめみ野東4丁目4番地4 東武商事株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】フィン間の間隔を調整することにより、処理流体の物性に応じて、混合条件を適切に設定する。
【解決手段】流体混合装置10は、円筒形状のパイプ12Aと、この円筒形状のパイプ12Aの内部に突出する複数のフィン14とを備えている。複数のフィン14は、円筒形状のパイプ12Aの内部に挿入される支持用スリーブ18に支持されている。この支持用スリーブ18は、複数の移動用ピース22から形成され、フィン14は、この各移動用ピース22の各々に取り付けられている。これらの複数の移動用ピース22間の任意の箇所に、任意の個数の調整用スリーブ20が着脱自在に挿入される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒体と前記筒体の内部に突出する複数のフィンとを備え、前記筒体の内部に導入された複数の被処理流体を前記フィンに衝突させて前記複数の被処理流体を混合させる流体混合装置において、前記複数のフィン間の間隔を調整する間隔調整手段を有し、前記間隔調整手段は、前記筒体の内部に挿入されて前記フィンを支持する支持用スリーブと、前記支持用スリーブと共に前記筒体の内部に挿入されて前記フィンの位置を調整する調整用スリーブとから成り、前記支持用スリーブは前記筒体の横手方向において分割された複数のスリーブ本体から成ると共に、前記分割された複数のスリーブ本体のうちの少なくとも一つのスリーブ本体は更に前記筒体の前記長手方向にも分割された複数の移動用ピースから成り、前記調整用スリーブは前記支持用スリーブの移動用ピース間の任意の箇所に着脱自在に挿入されることを特徴とする流体混合装置。 【請求項2】 請求項1に記載された流体混合装置であって、前記筒体の横手方向において分割されたスリーブ本体の複数が、更に前記筒体の長手方向にも複数に分割された移動用ピースから成り、前記調整用スリーブは前記支持用スリーブの移動用ピース本体間の任意の箇所に着脱自在に挿入されることを特徴とする流体混合装置。 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された流体混合装置であって、前記調整用スリーブは複数設置され、任意の個数の前記調整スリーブが前記支持用スリーブの移動用ピース間の任意の箇所に設置されていることを特徴とする流体混合装置。 【請求項4】 筒体と前記筒体の内部に突出する複数のフィンとを備え、前記筒体の内部に導入された複数の被処理流体を前記フィンに衝突させて前記複数の被処理流体を混合させる流体混合装置において、前記複数のフィン間の間隔を調整する間隔調整手段を有し、前記間隔調整手段は、前記筒体の外周に着脱及び摺動自在に取り付けられて前記フィンを支持する調整用支持部材から成っていることを特徴とする流体混合装置。 【請求項5】 請求項4に記載された流体混合装置であって、調整用支持部材は、前記筒体の横手方向の両側に設置されていることを特徴とする流体混合装置。 【請求項6】 請求項4又は請求項5のいずれかに記載された流体混合装置であって、前記調整用支持部材は、前記筒体の長手方向に分割して設置されていることを特徴とする流体混合装置。 【請求項7】 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載された流体混合装置であって、前記調整用支持部材は、前記筒体に設けられたフランジ部に形成されたスタッドボルトが貫通する長孔を有し、前記スタッドボルトを前記長孔内の任意の位置で貫通させることにより、着脱及び摺動自在に前記筒体の外周に取り付けられていることを特徴とする流体混合装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の流体、例えば、工場設備等において排出される汚水、排水等の液体状の産業廃棄処理物に、超微細な気泡を混ぜ込み、気体と衝突させて反応させることにより、液質改善処理等をする流体混合装置の改良に関するものである。 【背景技術】 【0002】 例えば、工場設備等において排出される汚水、排水等の廃液の処理や、重合反応等の化学的処理、食用流体の処理等においては、複数の流体を混合して、良好な、あるいは所望の液質等に改善した上で、その後の処理に供することが必要となる。 【0003】 特に、廃液の処理においては、液質改善の一つの方法として、従来から、廃液をエア(散気)と共に高圧でパイプ等の筒体内に送給し、パイプ内に設置されたフィン等の障害物に衝突させることにより両者を撹拌し、相互の衝突により微粒子化することにより廃液を汚染成分と浄化液等に分離、分解させることが行われていた(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 この場合、この気体と液体との混合処理は、これらの混合する物質の物性に応じて、好ましい混合条件が異なることが多い。そして、この混合条件は、気体の数や気泡の大きさ等に影響され、フィン等の障害物との衝突条件等により左右される流速や密度等により変化するものである。従って、処理流体の物性に応じて適切に混合条件を調整できることが従来から望まれていた。 【0005】 しかし、従来の技術では、これらの混合条件を左右するフィンが固定して配置され、その間隔、ひいては、処理流体の混合条件が被処理物の物性に関わらず常に一定であったため、様々な混合条件の設定に適切に対応することができない問題があった。 【特許文献1】実開平6−15730号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、フィン間の間隔を調整することにより、処理流体の物性に適切に応じた混合条件を設定することができる流体混合装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、筒体とこの筒体の内部に突出する複数のフィンとを備え、筒体の内部に導入された複数の被処理流体をフィンに衝突させて複数の被処理流体を混合させる流体混合装置において、複数のフィン間の間隔を調整する間隔調整手段を有し、この間隔調整手段は、筒体の内部に挿入されてフィンを支持する支持用スリーブと、支持用スリーブと共に筒体の内部に挿入されてフィンの位置を調整する調整用スリーブとから成り、支持用スリーブは筒体の横手方向において分割された複数のスリーブ本体から成ると共に、これらの分割された複数のスリーブ本体のうちの少なくとも一つのスリーブ本体は更に筒体の長手方向にも分割された複数の移動用ピースから成り、調整用スリーブは支持用スリーブの移動用ピース間の任意の箇所に着脱自在に挿入されることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0008】 本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、筒体の横手方向において分割されたスリーブ本体の複数が、更に筒体の長手方向にも複数に分割された移動用ピースから成り、調整用スリーブは支持用スリーブの移動用ピース本体間の任意の箇所に着脱自在に挿入されることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0009】 本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、調整用スリーブは複数設置され、任意の個数の調整スリーブが支持用スリーブの移動用ピース間の任意の箇所に設置されていることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0010】 本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、筒体と筒体の内部に突出する複数のフィンとを備え、筒体の内部に導入された複数の被処理流体をフィンに衝突させて複数の被処理流体を混合させる流体混合装置において、複数のフィン間の間隔を調整する間隔調整手段を有し、間隔調整手段は、筒体の外周に着脱及び摺動自在に取り付けられてフィンを支持する調整用支持部材から成っていることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0011】 本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、調整用支持部材は、筒体の横手方向の両側に設置されていることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0012】 本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第4又は第5のいずれかの解決手段において、調整用支持部材は、筒体の長手方向に分割して設置されていることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【0013】 本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第4乃至第6のいずれかの解決手段において、調整用支持部材は、筒体に設けられたフランジ部に形成されたスタッドボルトが貫通する長孔を有し、スタッドボルトを長孔内の任意の位置で貫通させることにより、着脱及び摺動自在に筒体の外周に取り付けられていることを特徴とする流体混合装置を提供するものである。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、上記のように、フィンを支持用スリーブにより支持し、この支持用スリーブを移動可能な移動用ピースから形成し、これらの移動用ピース間の任意の箇所に調製スリーブを挿入することができるため、適切な箇所に調整用スリーブを設置することにより、フィンの相対位置を任意に調整して、処理すべき流体の物性に応じた適切な混同条件に簡易に設定することができる実益がある。 【0015】 この場合、特に、本発明によれば、上記のように、フィンを支持する移動用ピース間に挿入されてフィン間の間隔を調整する調整用スリーブを複数設置しているため、フィン間の間隔を微調整することができ、被処理物である流体の混合条件を、その物性に応じてより細かく適切に設定することができる実益がある。 【0016】 また、本発明によれば、上記のように、フィンをパイプ等の筒体に対して着脱及びスライド自在に取り付けられた調整用支持部材により支持しているため、この調整用支持部材をスライドさせて位置調整をすることにより、又は、調整用支持部材の向きを反転させて筒体に取り付けることにより、フィンの相対位置を任意に調整して、処理すべき流体の物性に応じた適切な混同条件に簡易に設定することができる実益がある。 【0017】 この場合、特に、本発明によれば、上記のように、フィンを支持する調整用支持部材は筒体の横手方向の両側に設置されているため、両方の調整用支持部材の位置を調整することにより、フィンの可動範囲を大きくすることができると共にフィン間の間隔を微調整することができ、被処理物である流体の混合条件を、その物性に応じてより細かく適切に設定することができる実益がある。 【0018】 同様に、特に、本発明によれば、上記のように、フィンを支持する調整用支持部材を筒体の長手方向に分割して設置しているため、分割された各調整用支持部材毎に、その位置や向きを調整することにより、各調整用支持部材毎に支持されたフィン間の間隔を微調整することができ、被処理物である流体の混合条件を、その物性に応じてより細かく適切に設定することができる実益がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 本発明を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1乃至図3は本発明の流体混合装置10を示し、この流体混合装置10は、図1乃至図3に示すように、筒体12と、この筒体12の内部に突出する複数のフィン14とを備え、筒体12の内部に導入された複数の被処理流体をフィン12に衝突させて複数の被処理流体を混合させるものである。なお、この場合、本発明の流体混合装置10は、筒体12を自転させない静止型、筒体12を自転させる回転型のいずれにも適用することができる。 【0020】 筒体12は、図1乃至図3に示す実施の形態では、特に、図1(B)から解るように、円筒形状のパイプ12Aから成っている。このパイプ12Aは、例えば、SUS304等から形成することができ、必要に応じて、パイプ口径25mmで長さ300mm、パイプ口径50mmで長さ500mm、パイプ口径80mmで長さ800mm、パイプ口径100mmで長さ1000mm程度の大きさとすることができる。この筒対12である円筒形状のパイプ12A内に導入して混合されるべき複数の被処理流体としては、特に限定はないが、例えば、産業廃棄物の処理分野においては汚水(排水)とエアー(散気)に適用して汚水の浄化をすることができ、食品加工の分野においては日本酒、食油等の食用流体の酸化防止等、化学工業の分野においては、モノマーとポリマーの重合反応等に適用することができる。なお、これらの被処理流体は、図1乃至図3の左側方向から、筒体12である円筒形状のパイプ12A内に高圧で供給され、円筒形状のパイプ内で混合処理された後、図1乃至図3の右側方向から排出されて次の処理工程へと搬送される。 【0021】 複数のフィン14は、特に図1(B)から解るように、相互に傾斜しながら相対向して配置される2つのフィン14を一対とし、これらの2つのフィン14間に被処理流体の流路を形成するものである。この場合、一つの対を形成する2つのフィン14は、図1及び図2に示すように、流路の幅が次第に狭まるように相互に傾斜して配置されている。このため、高圧で円筒形状のパイプ12Aに送り込まれた被処理流体は、これらの2つのフィン14の間で、流路幅が次第に狭まることから、単位時間当たりの流量や流速等が変化し、これにより被処理流体の分子の衝突・分散の繰り返しによる反応を起こして混合処理される。 【0022】 従って、一対のフィン14におけるこれらの2つのフィン14間の間隔は、この被処理流体の流路の広狭を規定するものであり、これらの2つのフィン14間の間隔を調整することにより、流路を様々な態様に変化させることができ、ひいては、被処理流体の流速等の混合条件の設定を変更することができる。なお、これらの一対のフィン14を、図1乃至図3に示すように、筒対12である円筒形状のパイプの長手方向に連続して複数対設置することにより、衝突による混合処理を繰り返し行い、処理効果を一層高めている。 【0023】 このフィン14の形態は、上記の混合作用を発揮することができれば、特に限定はないが、一例についてより詳細に説明すると、図1乃至図3に示す実施の形態では、複数のフィン14は、1対のフィン14A乃至14Hが、筒体12である円筒形状のパイプ12Aの長手方向に連続して配置されている。これらの各対は、図1に示す1対のフィン14Bを例に説明すると、図1乃至図4に示すように、大小2つのフィン14B1、14B2の組合せから成り、各フィン14B1、14B2は、それぞれ円筒形状のパイプ12Aの壁面から約60°〜75°程度の角度θ(図1参照)で同一方向(被処理流体の進行方向)に向けて傾倒するようにして、相対向して設置されている。 【0024】 そして、図1乃至図3に示す実施の形態では、これらの複数の対14A乃至14Hを、対14Aの位置を基準(0°)として、円筒形状のパイプ12Aの円周方向(図1(A)の矢印A参照)に順に45°ずつ位置をずらして連続して配置されている。即ち、図1乃至図3から解るように、対14Aの位置を0°とすると、次に設置される対14Bは、対14Aの位置から45°回転した位置に、3つ目に配置される対14Cは、対14Bの位置から45°回転した位置(対14Aの位置からは90°回転した位置)に、4つ目に配置される対14Dは、対14Cの位置から45°回転した位置(対14Aの位置から135°回転した位置)に、5つ目に配置される対14Eは、対14Dの位置から45°回転した位置(対14Aの位置から180°回転した位置)に配置され、5つ目の対14Eの位置で、最初の対14Aとちょうど180°反転した位置に設置される。6つ目以降の対14F以降も同様にして連続して設置していく。これにより、被処理流体が、きりもみ状に流動して繰り返し混合処理される。 【0025】 この場合、各対14A乃至14H間では、単に設置位置をずらして配置されているだけであり、同種類の対14を必要個数分準備すれば足りる。即ち、対14A乃至対14Hまでの8つの対(計16個のフィン14)を使用している図示の実施の形態では、大きなフィン14A1乃至14H1として同じフィンを8つ、小さなフィン14A2乃至14H2として同じフィンを8つ、形成することにより対応することができる。なお、図1乃至図3に示す実施の形態では、対14A乃至対14Hまでの8つの対(計16個のフィン14)であるのが示されているが、設置数には特に限定はなく、円筒形状のパイプ12Aの長手方向の長さや、また、混合条件等に応じて、適宜設定することができる。同様に、対14A乃至14Hの相対位置も、上述した45°に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定することができる。例えば、図5に示すように、対14A乃至14Hを、90°ずつ相対的に角度を変えて配置することもできる。 【0026】 本発明の流体混合装置10は、図1乃至図3に示すように、複数のフィン14間の間隔を調整する間隔調整手段16を有している。この間隔調整手段16は、図1及び図2に示すように、筒体12である円筒形状のパイプ12Aの内部に挿入されてフィン14を支持する支持用スリーブ18と、支持用スリーブ18と共に筒体12である円筒形状のパイプ12Aの内部に挿入されてフィン14の位置を調整する調整用スリーブ20とから成っている。 【0027】 この支持用スリーブ18は、図1乃至図3に示すように、円筒形状のパイプ12Aの横手方向(円周方向)において分割された複数の、図示の実施の形態では2つのスリーブ本体18A及び18Bから成っている。従って、図示の実施の形態では、図4(A)に示すように、各スリーブ本体18A、18Bは、それぞれ180°の半円状の断面形状を有する。 【0028】 また、これらの各スリーブ本体18A、18Bの各々は、更に筒体12である円筒形状のパイプ12Aの長手方向にも分割された複数の、図示の実施の形態では8つの移動用ピース22A1乃至22H1、22A2乃至22H2から成っている。この場合、特に図3に示すように、各移動用ピース22は、必ず1つずつフィン14を支持している。従って、前述したフィン14の配置は、実際には、この各フィン14を支持する移動用ピース22の配置の組合せにより達成され、従って、各移動用ピース22としても、大きなフィン14A1乃至14H1を支持する移動用ピース22として同種類のものを必要個数分(図示の実施の形態では8つ)、小さなフィン14A2乃至14H2を支持する移動用ピース22として同種類のものを必要個数分(同じく8つ)、設定し、その配置位置をずらすだけで上記適切なフィン14の設置に対応することができる。 【0029】 一方、調整用スリーブ20は、各フィン14を支持する移動用ピースと同様、図4(B)に示すように、半円状の形状を有する。従って、この調整用スリーブ20は、図1及び図2を比較すると解るように、支持用スリーブ18の、これらの移動用ピース22間の任意の箇所に着脱自在に挿入することができる。従って、図1及び図2との対比から解る通り、適切な箇所に調整用スリーブ20を設置することにより、移動用ピース22の設置位置を適切に設定して、これらの各移動用ピース22に支持されたフィン14の相対位置を任意に調整して、処理すべき流体の物性に応じた適切な混同条件に簡易に設定することができる。 【0030】 また、この調整用スリーブ20は、図1乃至図3に示すように、複数設定され、任意の個数の調整スリーブ20を、支持用スリーブ18の移動用ピース22間の任意の箇所に設置することができる。具体的には、図1乃至図3に示す実施の形態では、各スリーブ本体18A、18にそれぞれ対応して6つの、全体で計12つの調整用スリーブ20が設定されている。これらのスリーブ本体18A、18Bの各々に設定される6つの調整スリーブ20のうち、円筒形状のパイプ12の両端に設置される調整用スリーブ20Aは、それぞれ位置を固定して設置し、これらの両端の調整用スリーブ20Aの間に配置される4つの調整用スリーブ20Bを、フィン14を支持する移動用ピース22間の任意の箇所に設置することができる。 【0031】 例えば、図1では、調整用スリーブ20は、円筒形状のパイプ12の両端部に3つずつ均等に配置されているが、図2では、これらの調整用スリーブ20のうち、一方のスリーブ本体18Aに対応する調整用スリーブ20のうち、2つをスリーブ本体18Aの中間部に設置することにより(2つの調整用スリーブ20Bを中心に左右に4つずつの移動用ピース22を配置することにより)、図1に示す状態に比べて、各対のフィン14A乃至14Hにおける大きなフィン14A1乃至14H1と、小さなフィン14A2乃至14H2との間の間隔S(図1及び図2参照)が狭まるように設定されている。これにより、フィン14間の間隔を細かく微調整することができ、被処理物である流体の混合条件を、その物性に応じてより細かく適切に設定することができる。 【0032】 なお、図2では、上側に位置する一方のスリーブ本体18Aに対応する調整用スリーブ20のみを位置調整をしたが、必要に応じて、下側のスリーブ本体18Bに対応する調整スリーブ20のみを、あるいは、上下両方の調整用スリーブ20の位置を調整することにより、様々な設定をすることもできる。また、図示の実施の形態では、各スリーブ本体18A、18Bに対応してそれぞれ6つずつの調整用スリーブ20を挿入したが、その設置数には特に限定がなく、充分な強度が確保できる限りにおいて調整用スリーブ20の厚みを薄くする等して、設置個数を増加させればさせるほど、フィン14間の間隔Sのより細かな微調整が可能となる。 【0033】 これらの調整用スリーブ20の挿入位置の設定や変更は、図3に示すように、各移動用ピース22及び各調整用スリーブ20を、円筒形状のパイプ12Aに挿入する前に任意の組合せで組み付けた後、これらの移動用ピース22及び調整用スリーブ20のアッセンブリを、円筒形状のパイプ12A内に挿入することにより行うことができる。なお、上述した1対のフィン14A乃至14Hの相対位置の設定(45°ずつずらした配置)も、この組付けの段階で行う。これらの移動用ピース22及び調整用スリーブ20の組付けは、図1乃至図4に示すように、各々に設けられた連結突起24Aと、この連結突起に嵌合する連結溝24Bにより行うことができる。 【0034】 従って、この連結突起24及び連結溝24Bの形成位置によって、移動用ピース22及び調整用スリーブ20間の相対位置が決定される。このため、図示の実施の形態では、これらの連結突起24A及び連結溝24Bは、図4に示すように、各移動用ピース22及び各調整用スリーブ20毎に、2つずつ形成されているのが示されているが、これらの連結突起24A及び連結溝24Bの個数や形成位置等を調整することにより、例えば、各対14A乃至14Hを30°ずつずらして配置すること等にも対応することができる。なお、これらの連結突起24A及び連結溝24Bにより、円筒形状のパイプ12を回転させた場合にも、これらの各移動用ピース22及び各調整用スリーブ20の相対位置に変化が生じることはない。なお、これらの移動用ピース22及び調整用スリーブ20のアッセンブリの全長は、基本的には円筒形状のパイプ12の流路長に合わせて設定することが望ましいが、ダミースリーブ等を挿入することにより、異なる全長の円筒形状のパイプ12Aに適応させることもできる。 【0035】 また、図1乃至図3に示す実施の形態では、支持用スリーブ18のスリーブ本体18A、18Bのいずれも、移動用ピース22に分割したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図6乃至図8に示すように、少なくとも一方のスリーブ本体18Bのみを移動用ピース22に分割すれば、他方のスリーブ本体18Bは一体型とすることもできる。更に、図1乃至図3に示す実施の形態では、移動用ピース22を円筒形状のパイプ12Aの長手方向に8つに分割して設定したが、この点についても特に限定はなく、図6乃至図8に示すように、2分割するにとどめ、2つの移動用ピース22A、22Bとすることもできる。 【0036】 次に本発明の第2の実施の形態について、図9及び図10を参照しながら詳細に説明する。この図9及び図10に示す実施の形態では、間隔調整手段16は、図9及び図10に示すように、筒体12の外周に着脱及び摺動自在に取り付けられてフィン14を支持する調整用支持部材26から成っている。 【0037】 この調整用支持部材26は、具体的には、図9及び図10に示すように、筒体12の長手方向に分割して設置された複数のフィン支持板28から成り、各フィン支持板28の各々にフィン14が取り付けられている。この場合、フィン14は、図9乃至図10に示すように、フィン支持板28から45°乃至60°程度の角度をもって傾斜して設置されている。これにより、図1乃至図8に示す実施の形態と同様に、フィン14により被処理流体の流路のスペックが決定される。 【0038】 この場合、図9及び図10に示す実施の形態では、筒体12は、特に図9(B)から解るように、フィン支持板28の形状に合わせて平面を有する外形に設定される共に、この平面と略同一面上に延びるフランジ12aを有する。これにより、各フィン支持板28は、筒体12の外周に沿って摺動することができる。 【0039】 また、このフランジ12aには、図9及び図10に示すように、各フィン支持板28に対応してスタッドボルト30が設置されている。各フィン支持板28は、図9及び図10に示すように、このスタッドボルト30が貫通する長孔28aを有し、スタッドボルト30を、この長孔28a内の任意の位置で貫通させることがでいる。従って、フィン支持板28を、この長孔28aの長さの範囲内でスライドさせて位置決めした後、スタッドボルト30を締め付けることにより、フィン支持板28、ひいてはフィン14を任意の位置に設置することができる。この場合、特に、移動用ピース22の移動幅が調整用スリーブ20の厚みに規制される図1乃至図8に示す実施の形態と異なり、フィン支持板28の移動が長孔28aの範囲内では自由度が大きいため、微調整が容易である特徴を有する。 【0040】 また、この図9及び図10に示す実施の形態では、フィン支持板28はスライドできるだけではなく、スタッドボルト30により、筒体12に着脱自在に取り付けられているため、筒体12への取付の際に向きを反転させることによっても、フィン14の間隔を調整することができる。具体的には、図9に示すように、全てのフィン14を被処理流体の進行方向に向けて傾斜して配置することもできるし、図10に示すように、上側のフィン支持板28の向きを180°反転させて、上側のフィン14を被処理流体の入り口側へ、下側のフィン14を被処理流体の出口側へ向けて傾斜させることにより、被処理流体の流路スペックを変更することもできる。 【0041】 なお、調整用支持部材26であるフィン支持板28は、図9に示すように、筒体12の横手方向の両側に設置することにより、フィンの可動範囲を大きくすることができると共に、相対位置の微調整が可能となるため好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図10に示すように、筒体12の一方側にのみ設置することもできる。 【0042】 また、調整用支持部材26であるフィン支持板28は、図9に示すように、筒体12の長手方向に分割して設置すると、一部のフィン支持板28のみの向きを反転させることがでいる等、流路のバリエーションを多く確保することができ、好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図10に示すように、一体型のフィン支持板28として、フィン支持板28全体としてスライド及び向きの反転を行うことができるように設定することもできる。 【産業上の利用可能性】 【0043】 本発明は、複数の流体を混合する分野、より具体的には、特に、汚水等の産業廃棄物の浄化処理、日本酒、食油等の食用流体の酸化防止処理、化学物質の重合反応等に適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明の流体混合装置の第1の実施の形態の概略側面図である。 【図2】本発明の流体混合装置の第1の実施の形態においてフィン間の間隔を変更した状態の概略側面図である。 【図3】本発明の流体混合装置の第1の実施の形態の概略分解図である。 【図4】本発明に移動用ピース及び調整用スリーブの拡大図である。 【図5】本発明の流体混合装置の第1の実施の形態においてフィン間の相対角度を変更した状態の概略側面図である。 【図6】本発明の流体混合装置の第2の実施の形態の概略側面図である。 【図7】本発明の流体混合装置の第2の実施の形態においてフィン間の間隔を変更した状態の概略側面図である。 【図8】本発明の流体混合装置の第2の実施の形態の概略分解図である。 【図9】本発明の流体混合装置の第3の実施の形態の概略側面図である。 【図10】本発明の流体混合装置の第3の実施の形態においてフィン間の間隔を変更した状態の概略側面図である。 【符号の説明】 【0045】 10 流体混合装置 12 筒体 12a 筒体のフランジ 12A 円筒形状のパイプ 14 フィン 16 間隔調整手段 18 支持用スリーブ 18A、18B スリーブ本体 20 調整用スリーブ 22 移動用ピース 24A 連結突起 24B 連結溝 26 調整用支持部材 28 フィン支持板 30 スタッドボルト
|
| 【出願人】 |
【識別番号】302066548 【氏名又は名称】東武商事株式会社 【住所又は居所】埼玉県北葛飾郡松伏町ゆめみ野東4丁目4番地4
|
| 【出願日】 |
平成15年10月23日(2003.10.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064469 【弁理士】 【氏名又は名称】菊池 新一
【識別番号】100099612 【弁理士】 【氏名又は名称】菊池 徹
|
| 【公開番号】 |
特開2005−125240(P2005−125240A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−363881(P2003−363881) |
|