| 【発明の名称】 |
し渣分離装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 泰典 【住所又は居所】兵庫県尼崎市下坂部3丁目4番1号 日立機電工業株式会社内
【氏名】林田 恵星 【住所又は居所】兵庫県尼崎市下坂部3丁目4番1号 日立機電工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】電動機等の専用の動力を必要とすることなく、し渣と水とを省エネルギーで分離することができるし渣分離装置を提供すること。
【解決手段】円筒スクリーン1のし渣Sを掻き取る回転レーキ2を円筒スクリーン1内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキ2に羽根車21を形成するとともに、し渣を含む汚水が導入され、この汚水の水流が減ぜられる緩衝槽3を円筒スクリーン1の上方に設け、この緩衝槽3からの越流水を羽根車21に導入し、かつ回転レーキ2の回転後方に、該回転レーキ2の駆動力により回転しし渣Sを掻き落とす回転スクレーパ4を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 沈砂池等から掻き揚げたし渣を円筒スクリーンに導入して水と分離するし渣分離装置において、前記円筒スクリーンのし渣を掻き取る回転レーキを円筒スクリーン内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキに羽根車を形成するとともに、し渣を含む汚水が導入され、該汚水の水流が減ぜられる緩衝槽を円筒スクリーンの上方に設け、該緩衝槽からの越流水を羽根車に導入し、かつ回転レーキの回転後方に、該回転レーキの駆動力により回転しし渣を掻き落とす回転スクレーパを設けたことを特徴とするし渣分離装置。 【請求項2】 回転レーキに、円筒スクリーンの内面を擦るブラシを取り付けたことを特徴とする請求項1記載のし渣分離装置。 【請求項3】 円筒スクリーンにより濾過された水の集水部に、異常水位まで上昇した水を排出するオーバーフロー部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のし渣分離装置。 【請求項4】 回転レーキを逆回転させる越流水の導入路を緩衝槽に設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のし渣分離装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、し渣分離装置に関し、特に、電動機等の専用の動力を必要とすることなく、し渣と水とを省エネルギーで分離することができるし渣分離装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 沈砂池内の除塵装置で掻き揚げたし渣をポンプで密閉搬送するシステムにおいては、ポンプ圧送後、し渣と水を分離するし渣分離装置が必要になる。 従来のし渣分離装置は、し渣を投入する微細目の円筒スクリーンを電動機で回転させ、レーキで捕捉したし渣を回転スクレーパで掻き取るものが主流であった。 【0003】 しかしながら、上記従来のし渣分離装置は、円筒スクリーンを電動機により回転させることから、長時間運転するし渣分離装置では、エネルギーの消費が大きく、また、電動機のメンテナンスも必要であった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、上記従来のし渣分離装置の有する問題点に鑑み、電動機等の専用の動力を必要とすることなく、し渣と水とを省エネルギーで分離することができるし渣分離装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するため、本発明のし渣分離装置は、沈砂池等から掻き揚げたし渣を円筒スクリーンに導入して水と分離するし渣分離装置において、前記円筒スクリーンのし渣を掻き取る回転レーキを円筒スクリーン内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキに羽根車を形成するとともに、し渣を含む汚水が導入され、該汚水の水流が減ぜられる緩衝槽を円筒スクリーンの上方に設け、該緩衝槽からの越流水を羽根車に導入し、かつ回転レーキの回転後方に、該回転レーキの駆動力により回転しし渣を掻き落とす回転スクレーパを設けたことを特徴とする。 【0006】 この場合において、回転レーキに、円筒スクリーンの内面を擦るブラシを取り付けることができる。 【0007】 また、回転レーキより濾過された水の集水部に、異常水位まで上昇した水を排出するオーバーフロー部を設けることができる。 【0008】 また、回転レーキを逆回転させる越流水の導入路を緩衝槽に設けることができる。 【発明の効果】 【0009】 本発明のし渣分離装置によれば、沈砂池等から掻き揚げたし渣を円筒スクリーンに導入して水と分離するし渣分離装置において、前記円筒スクリーンのし渣を掻き取る回転レーキを円筒スクリーン内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキに羽根車を形成するとともに、し渣を含む汚水が導入され、該汚水の水流が減ぜられる緩衝槽を円筒スクリーンの上方に設け、該緩衝槽からの越流水を羽根車に導入し、かつ回転レーキの回転後方に、該回転レーキの駆動力により回転しし渣を掻き落とす回転スクレーパを設けることから、緩衝槽の越流水の位置エネルギーを利用し、円筒スクリーン内に設けた回転レーキを電動機なしで回転させ、し渣を掻き揚げるとともに、掻き揚げたし渣を回転スクレーパでシュートに掻き落とし後段設備へ搬送することができる。 【0010】 この場合、回転レーキに、円筒スクリーンの内面を擦るブラシを取り付けることにより、円筒スクリーンの内面を擦り、円筒スクリーンの目詰まりを防止することができる。 【0011】 また、円筒スクリーンにより濾過された水の集水部に、異常水位まで上昇した水を排出するオーバーフロー部を設けることにより、円筒スクリーンが目詰まりし、異常水位まで上昇した際はこのオーバーフロー部より越流させ、シュートに水が溢れないようにすることができる。 【0012】 また、回転レーキを逆回転させる越流水の導入路を緩衝槽に設けることにより、越流水の流れを切り替えて、回転レーキや回転スクレーパを逆回転させることができ、回転レーキやブラシ、スクレーパに絡みついたし渣が成長しないようにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明のし渣分離装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 【実施例1】 【0014】 図1に、本発明のし渣分離装置の一実施例を示す。 このし渣分離装置は、沈砂池等から掻き揚げたし渣Sを円筒スクリーン1に導入して水と分離するもので、前記円筒スクリーン1のし渣Sを掻き取る回転レーキ2を円筒スクリーン1内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキ2に羽根車21を形成するとともに、し渣を含む汚水が導入され、この汚水の水流が減ぜられる緩衝槽3を円筒スクリーン1の上方に設け、この緩衝槽3からの越流水を羽根車21に導入し、かつ回転レーキ2の回転後方に、該回転レーキ2の駆動力により回転しし渣Sを掻き落とす回転スクレーパ4を設けている。 【0015】 し渣Sは、例えば、沈砂池内の除塵装置(図示省略)により掻き揚げられ、し渣分離装置まで汚水と共にポンプで圧送される。 ポンプで圧送された汚水とし渣は、水圧で円筒スクリーン1をショートパスすることを避けるために、流入管31から緩衝槽3に導入される。緩衝槽3は、円筒スクリーン1の上方に設置されている。 【0016】 円筒スクリーン1は、例えば2mm目幅の微細目のものからなり、し渣分離装置のケーシング5に固定スクリーンとして設置されている。 横設された円筒スクリーン1の上部には、回転レーキ2を正回転させる越流水の導入路6と、回転レーキ2を逆回転させる越流水の導入路7とが、それぞれ接線方向に設けられるとともに、回転スクレーパ4の位置には、し渣Sを排出する排出口8が設けられている。 また、円筒スクリーン1の下には、濾過された水の集水部9が設けられているが、該集水部9には、異常水位まで上昇した水を排出するオーバーフロー部10が設けられている。 【0017】 回転レーキ2は、図3〜図4にも示すように、例えば、多数のレーキ爪22を45°間隔で半径方向に延設したものからなり、該レーキ爪22の先端が円筒スクリーン1のし渣Sを掻き取るように、円筒スクリーン1内に回動可能に配設されている。 回転レーキ2は、多数のレーキ爪22によって構成された羽根車21を備え、該羽根車21には、緩衝槽3の越流水が、通常は正回転の導入路6から導入される。 また、回転レーキ2には、円筒スクリーン1の内面を擦るブラシ23が取り付けられている。 【0018】 緩衝槽3は、その前後に、回転レーキ2を正逆回転させる1対の越流水の導入路6、7を備えている。 各導入路6、7は、図2に示すように、緩衝槽3の前後の越流堰61、71を、越流防止堰62で選択的に止めることにより、越流水の流れを切り替えて、回転レーキ2や回転スクレーパ4を逆回転させることができ、これにより、回転レーキ2やブラシ23、回転スクレーパ4に絡みついたし渣Sをほどいて成長しないようにすることができる。 【0019】 回転スクレーパ4は、回転レーキ2の排出口8に配設された円筒状のものからなり、回転レーキ2とVベルト41で連結されることにより、回転レーキ2の回転が同方向に伝達される。 この回転スクレーパ4は、図4に示すように、外周に備える多数のスクレーパ42で、回転レーキ2のし渣Sをシュート11に掻き落とし、図示省略するコンベア等により後段設備へ搬送するようになっている。 なお、回転スクレーパ4の後方には、ケーシング5に点検扉51が設けられている。 【0020】 かくして、本実施例のし渣分離装置は、沈砂池等から掻き揚げたし渣Sを円筒スクリーン1に導入して水と分離するし渣分離装置において、前記円筒スクリーン1のし渣Sを掻き取る回転レーキ2を円筒スクリーン1内に同心状に回動可能に配設し、該回転レーキ2に羽根車21を形成するとともに、円筒スクリーン1の上方に設けた緩衝槽3の越流水を該羽根車21に導入し、かつ回転レーキ2の回転後方に、該回転レーキ2の駆動力により回転しし渣Sを掻き落とす回転スクレーパ4を設けることから、緩衝槽3の越流水の位置エネルギーを利用し、円筒スクリーン1内に設けた回転レーキ2を電動機なしで回転させ、し渣Sを掻き揚げるとともに、掻き揚げたし渣Sを回転スクレーパ4でシュートに掻き落とし後段設備へ搬送することができる。 この場合、回転レーキ2に、円筒スクリーン1の内面を擦るブラシ23を取り付けることにより、レーキ爪22と共に円筒スクリーン1の内面を擦り、円筒スクリーン1の目詰まりを防止することができる。 また、円筒スクリーン1により濾過された水の集水部9に、異常水位まで上昇した水を排出するオーバーフロー部10を設けることにより、円筒スクリーン1が目詰まりし、異常水位まで上昇した際はこのオーバーフロー部より越流させ、シュート11に水が溢れないようにすることができる。 また、回転レーキ2を逆回転させる越流水の導入路7を緩衝槽3に設けることにより、越流水の流れを切り替えて、回転レーキ2や回転スクレーパ4を逆回転させることができ、回転レーキ2やブラシ23、スクレーパ42に絡みついたし渣Sが成長しないようにすることができる。 【0021】 以上、本発明のし渣分離装置について、実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。 【産業上の利用可能性】 【0022】 以上、本発明のし渣分離装置は、電動機等の専用の動力を必要とすることなく、し渣と水とを省エネルギーで分離できる特性を有していることから、例えば、密閉揚砂システムにおける夾雑物ストレーナーの用途に好適に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明のし渣分離装置の一実施例を示す断面図である。 【図2】緩衝槽の平面図である。 【図3】円筒スクリーンと回転レーキを示す部分拡大図である。 【図4】回転レーキと回転スクレーパを示す部分拡大図である。 【符号の説明】 【0024】 S し渣 1 円筒スクリーン 2 回転レーキ 21 羽根車 22 レーキ爪 23 ブラシ 3 緩衝槽 31 流入管 4 回転スクレーパ 41 Vベルト 42 スクレーパ 5 ケーシング 51 点検扉 6 正回転の導入路 61 越流堰 62 越流防止堰 7 逆回転の導入路 71 越流堰 8 排出口 9 集水部 10 オーバーフロー部 11 シュート
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| 【出願人】 |
【識別番号】000233206 【氏名又は名称】日立機電工業株式会社 【住所又は居所】兵庫県尼崎市下坂部3丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成16年2月24日(2004.2.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治
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| 【公開番号】 |
特開2005−238018(P2005−238018A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月8日(2005.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−48004(P2004−48004) |
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