| 【発明の名称】 |
流体フィルタ用弁およびばね |
| 【発明者】 |
【氏名】スティーブン エル. クライン
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| 【要約】 |
【課題】部品の数を減少させ、全体の寸法を減少させながら大小のフィルター素子を使用することができる流体フィルタ用弁の提供。
【解決手段】流体フィルタは第1の孔を有するタッピングプレート16を有するハウジング12を含む。中心管24はタッピングプレートに近接してハウジング内に配置されている。中心管は第2の孔を有する。弾性弁組立体は中心管とタッピングプレートとの間に配置されている。弁組立体は一体化された1部品のリリーフ弁40およびアンチドレンバック弁38を有する。アンチドレンバック弁は第1の孔に隣接して配置され、第1の孔を選択的に閉鎖して圧力降下中にフィルタの導入側から流体が流出するのを防止する。前記リリーフ弁は第2の孔に隣接して配置され選択的に第2の孔を閉鎖し、冷間始動のような高圧条件の間に流体がリリーフ弁を通過して流れることを可能にする。概ね凹形の円錐形のばねは、閉鎖したリリーフ弁を半径方向に付勢する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の孔を備えた端部を有するハウジングと、 前記端部に近接して前記ハウジング内に配置され、第2の孔を含む中心部と、 前記第2の孔を選択的に閉鎖するために前記第2の孔に隣接しているリリーフ弁と、前記第1の孔を選択的に閉鎖するために前記第1の孔に隣接しているアンチドレンバック弁とを含み、前記中心部に近接している弁組立体と、 前記リリーフ弁に半径方向の力を加えて前記中心部に向けて前記リリーフ弁を付勢するばねと、 を備える流体フィルタ。 【請求項2】 前記弁組立体が弾性材料である、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項3】 前記リリーフ弁およびアンチドレンバック弁は、一体に形成されており且つ前記リリーフ弁の第1終端から前記アンチドレンバック弁の第2終端まで連続的に延びている、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項4】 弁組立体が軸方向の孔を含むと共に、前記ばねが前記軸方向の孔内に少なくとも部分的に配置されている、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項5】 前記弁組立体が凹部を画定するU字状部を含むと共に、前記中心部の端部が前記凹部内に収容され、前記凹部が前記リリーフ弁およびアンチドレンバック弁を区分している、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項6】 前記U字状部は前記端部をシールして、前記第1の孔と第2の孔の間で前記U字状部を通過する流体の流れを防止する、請求項5に記載の流体フィルタ。 【請求項7】 前記ばねは、概ね円形の断面を有する概ね円錐形である、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項8】 前記ばねは半楕円形断面を有している、請求項7に記載の流体フィルタ。 【請求項9】 前記ハウジング内に配置され且つ中心開口を画定するフィルタ素子を含む流体フィルタであって、前記中心部は前記中心開口内に配置された中心管を備え、前記中心管は前記ばねを捕捉し且つ軸方向位置に前記ばねを維持する支持部材を含む、請求項1に記載の流体フィルタ。 【請求項10】 前記支持部材は第3の孔を含み、前記ばねは前記第3の孔内に収容されたリテーナを含む、請求項9に記載の流体フィルタ。 【請求項11】 前記リリーフ弁は前記半径方向の力に応じて前記中心管の内面を閉塞位置でシールする、請求項9に記載の流体フィルタ。 【請求項12】 開口を有する壁と、 中心孔を形成し、前記開口を選択的に閉鎖する縦方向に延びる環状リップを含む弁と、 前記孔内に少なくとも部分的に設置され、前記環状リップに半径方向の力を発生して前記環状リップを前記壁に向けて付勢するばねと、 を備える流体フィルタ弁装置。 【請求項13】 前記壁はほぼ円筒形である、請求項12に記載の弁装置。 【請求項14】 前記壁はフィルタ素子を支持する中心管である、請求項13に記載の弁装置。 【請求項15】 ばねは概ね円形の断面を有する凹形である、請求項12に記載の弁装置。 【請求項16】 前記ばねは半楕円形断面を含む、請求項15に記載の弁装置。 【請求項17】 ばねは前記リップに隣接し可撓性フィンガを形成する多数の離間する縦方向に延びるスロットを含む、請求項12に記載の弁装置。 【請求項18】 前記弁は前記ばねの端部を支持する半径方向内側に延びる肩部を含む、請求項12に記載の弁装置。 【請求項19】 前記ばねは、このばねを通過する流体の流れを可能にする他の開口を含む、請求項12に記載の弁装置。 【請求項20】 前記弁は前記環状リップに対して横方向に延びる他の環状リップを含み、これらの前記環状リップは相互に隣接している、請求項12に記載の弁装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はオイルフィルタのような流体フィルタに関するものであり、さらに詳しくは、本発明は流体フィルタ用弁およびばねに関するものである。 【0002】 オイルフィルタのような流体フィルタは、種々の作動条件においてフィルタを通過する流体の流れを規制するために1つ以上の弁を通常有している。例えば、フィルタはアンチドレンバック弁を組み込んでおり、圧力降下中に流体がフィルタの導入側から流出して、フィルタ素子からの屑の搬出を防止している。フィルタはまた、例えば、オイルフィルタの用途においてエンジン冷間始動中にオイルが非常に粘稠であるような時、高圧下において流体がフィルタ素子を迂回するようにリリーフ弁を使用している。 【0003】 多くの流体フィルタ弁の形態が使用されてきた。一般的な弁の形態の1つはフィルタハウジングのタッピングプレートの近くに配置された弁を使用している。移動可能なピストンが流体孔に隣接して配置されている。コイルばねがこの流体ピストンを望ましい位置に付勢する。流体ピストンは、ばねの軸方向の付勢力の下で開放位置と閉塞位置の間をフィルタの中心部に対して軸方向に摺動する。中心管を有する流体の形態に関しては、流体がフィルタ素子を迂回するのを防止するため、中心管とタッピングプレートの間のシールも使用されなければならない。このフィルタを通る流体の流れを更に制御するため、フィルタ内に付加的弁が使用される。流体の漏洩を防止するため、この弁に付加的シールが使用される。その結果、通常の流体フィルタは多数の高価な組み立て部品を使用する。更に、これ等の弁のためには、非常に多くの部品が必要なので、配列の誤りによって弁の好ましくない作動を引き起こす。このばねとピストンとの構成はフィルタハウジングの長さを増加させることになり、または作動中におけるピストン組立体の寸法と運動とに対応するため、ハウジング内に詰め込むフィルタ素子の寸法が減少せざるを得なくなる。従って、流体フィルタ弁に対する一層有効な設計が必要である。 (発明の開示) 本発明は、第1の孔を有するタッピングプレートのような端部を有するハウジングを含む流体フィルタを提供する。中心管のような中心部は端部に近接して、ハウジング内に配置される。中心部は第2の孔を有する。1つの例示的な実施形態では、中心部と端部との間にシールを生ずるため、中心部と端部との間に弁組立体が配置される。この弁組立体はゴムのような弾性材料で構成されることができる。 【0004】 弁組立体は一体化された一部品(ワンピース)のリリーフ弁とアンチドレンバック弁とからなっている。しかし、これ等の弁は本発明のばねと共に使用するために一体化される必要はない。アンチドレンバック弁は第1の孔に隣接して配置され、第1の孔を選択的に閉鎖して圧力降下中に流体がフィルタの導入側から流出するのを防止する。リリーフ弁は第2の孔に隣接して配置され、第2の孔を選択的に閉鎖し、オイルフィルタの用途における冷間始動のような高圧状態において流体がリリーフ弁を通過して流れるようにする。 【0005】 1つの例示的な実施形態において、弁組立体はリリーフ弁およびアンチドレンバック弁の第1の終端と第2の終端との間にそれぞれ延びている。図示の例では弁組立体を中心部に支持するため、これ等の弁の間に凹部が配置される。この構成においては、また、弁組立体は中心部と端部との間のシールとして作用する。ほぼ円錐形または半楕円形で卵形のばねが一方の弁に半径方向の付勢力を加え、この弁を閉塞位置に付勢し、この弁に関連する孔を通る流体の流れを閉鎖する。ばねは可撓性フィンガを形成する長いスロットを有し、これらのフィンガは、流体の力を受けて、弁を開放させるのに必要な圧力で撓む。図示の例では、このばねはリリーフ弁の作動に関連している。 【0006】 本発明の構成は弁組立体の部品の数を著しく減少させ、中心部と端部の間に通常使用されるシールをなくしている。更に、弁組立体の全体の寸法は減少し、これにより、一層小さいフィルタ素子、または一層大きいフィルタ素子を使用することができるようにしている。 【0007】 本発明の他の利点は、次の詳細な説明を参照し添付図面に関連して考えることにより、理解されることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 流体フィルタ10を図1に示す。図示のフィルタ10は車輌のオイルフィルタとして使用するのに適しているが、本発明はいかなる流体フィルタにも使用されることができる。フィルタ10は缶13を含むハウジング12を備え、この缶13はこの缶の開放端に取り付けられたリテーナ14を有している。また、ハウジング12は、通常リテーナ14の内部にリテーナ14に隣接して配置されるタッピングプレート16を有する。タッピングプレート16は流体通路を有する構造に、フィルタ10を取り付けるための中心ねじ孔17を有しており、この流体通路は車輌のエンジンのような希望する位置におよび希望する位置から流体を運ぶものである。 【0009】 フィルタ組立体18はハウジング12内に配置されている。フィルタ組立体18は端部ディスク20を有し、これ等端部ディスク20はこの分野で良く知られているように任意の適切な方法で端部ディスク20間に配置されたペーパフィルタ素子のような濾過材22を有する。濾過材22は中心開口23を画定し得る。通常、濾過材22はひだが付いたペーパ素子であり、この濾過材22の中心開口23に挿入される中心管24を有しており、この中心管はひだが付いたペーパ素子のための構造支持体を提供する。中心管24は、端部ディスク20に対して相対的に軸方向に中心管24を設置するためのカラー25を有する。ガイド26が、フィルタ組立体18とハウジング12との間に配置され、フィルタ10の組み立て中、望ましいようにフィルタ組立体18を位置付ける。 【0010】 フィルタ10は濾過材22の一側に、導入側28を有し、濾過材22の反対側に送出側30を有する。図示の構成の場合には、導入側28はフィルタ組立体18の外側に相当しており、送出側30は内側、即ち中心開口23に相当している。リテーナ14およびタッピングプレート16は孔32を有しており、フィルタ10を支持する構造から導入側28までの流体の流れを可能にする。通常の作動中、流体は濾過材22を通じて、送出側30に相当する中心開口23まで流れ、流体から屑を除去する。流体は次に、中心開口23を通じて流れ、ねじ孔17を通じて流出し、フィルタ10を支持する構造を通じて戻る。しかし、用途および顧客の仕様によって、流体の流れは上述の流れ以外のものになると理解すべきである。 【0011】 圧力降下中に、流体がフィルタ10の汚れた側、即ち導入側28からフィルタ10を支持する構造へ逆流するのを防止するために、フィルタ内に弁を組み込むのが望ましい。また、流体が非常に粘稠である非常に低い温度での車輌の冷間始動のように高圧状態にある間、流体にフィルタ組立体を迂回させるために、フィルタ10内に弁を設けるのが望ましい。従来の技術では、これ等の弁は分離しており、コイルばねのような多くの部品を含んでいた。 【0012】 本発明の弁組立体36は、一体化された、即ち1部品(ワンピース)のアンチドレンバック弁38およびリリーフ弁40を備える。図2に最もよく示されるように、弁組立体36はアンチドレンバック弁の第1終端42からリリーフ弁40の第2終端44まで連続して延びている。1つの例示的な実施形態では、アンチドレンバック弁38は第1終端42で終わる第1環状リップ41を有する。同様に、リリーフ弁40は第2終端44で終わる第2環状リップ43を有する。終端42、44は拡大部を有しており、これ等拡大部はリップ41、43によって、それぞれの屑付着面を一層良くシールすることができる。弁組立体36の孔37は流体の流れがフィルタ10を通ることを可能にする。 【0013】 図1および図2を参照すると、弁組立体36はアンチドレンバック弁38と、リリーフ弁40とを分離する環状凹部48を有する。中心管24の端部50は凹部48内に収容されている。凹部48の領域内の弁組立体36は、中心管24とタッピングプレート16の間にシールを形成するU字状部を形成し、流体がフィルタ組立体18を迂回するのを防止する。このようにして、弁組立体36は中心管24とタッピングプレート16の間に通常使用される別個のシールを不要にしている。 【0014】 図1に戻り、アンチドレンバック弁38はリテーナ14の孔32、およびタッピングプレート16に隣接して配置されている。アンチドレンバック弁は上方に撓ませられ、フィルタ10の導入側28内への流体の流れを防止している。アンチドレンバック弁38の終端44はタッピングプレート16の隆起部をシールし、圧力降下中、導入側28の流体が濾過材22からフィルタ10の外に屑を運び出すのを防止する。 【0015】 中心管24は開口34を有する。リリーフ弁40は、通常の作動中、流体がフィルタ組立体18を迂回するのを防止するために、開口34に隣接して配置される。しかし、低温における車輌の冷間始動中のように流体が非常に粘稠な状態の間、流体はフィルタ組立体18を迂回するのが望ましく、この場合、終端42は粘稠な高圧流体によって内面47との係合から強制的に外される。 【0016】 本発明のばね56の一例が図1および図3に示されている。このばね56は形状がほぼ円錐形である。さらに詳しく述べると、前記ばねは半楕円形または卵の半分のような形状である。ばね56はリリーフ弁40の内面に係合し且つリリーフ弁40を付勢して中心管24の内面47と係合させる。ばね56は開口58または他の任意の孔を有し、フィルタ10を通して流体を流すようにしてもよい。 【0017】 ばね56は可撓性フィンガ61を形成する多数の細長いスロット60を有することができ、開口34における流体圧力によって生じた、リリーフ弁40における力を受け、ばね56のその周縁の周りの撓みを一層容易にする。ばね56は薄い金属、またはプラスチックのような任意の適当な材料から構成することができる。ばね56の付勢力はスロット60の幾何学形状、材料の厚さ、またはその他適当な手段を変えることによって変更することができる。 【0018】 弁組立体36は肩部57を有し、ばね56の設置位置において、ばね56の端部を肩部57に座らせる。フィルタ10は作動中に、縦方向の希望する位置に、ばね56を保持する特徴を有していてもよい。例えば、中心管24は孔66を有する側方支持部64を有していてもよい。リテーナ62は開口58に近いばね56の頂部から延び、孔66によって収容されていてもよい。このようにして、流体がフィルタ10を流れる際、ばね56はリリーフ弁40の内面から外れることがない。 【0019】 図4は本発明のばね56の他の一例を示す。ばね56は図3に示す形態に比較し、フィンガ61の可撓性を増加する一層大きな長いV字状スロット60を有する。ばね56は中心管24内の1対の側方支持体64によって、その縦方向姿勢に保持される。 【0020】 フィルタ10は弁組立体内の孔37内に、ばね56を挿入することによって組み立てられる。ばね56の端部は肩部57に当接して設置される。ばね56を有する弁組立体36は中心管24の端部50に据え付けられ、弁組立体36の凹部48内に端部50が収容される。フィルタ組み立て工程中の任意の適切な時に、中心管24に濾過材22および端部ディスク20が据え付けられる。既知のように、フィルタ10の製作を完了する。 【0021】 弁組立体36はゴムのような弾性材料であってもよい。弁38、40を開く際の圧力は、異なるデュロメータのゴムを使用し、または弁38,40の望ましい区域内の厚さを変えることによって、変化させることができ、弁38,40の開放特性を変化させる。例えば、弁38は「膝部」52を有し、この「膝部」は支点として作用する。膝部52の位置、幾何学形状および厚さは開放特性を変化させるために変更することができる。 【0022】 本発明を例証として記載したが、使用された用語は本発明を限定するものでなく、説明のための語として意図したものであると理解すべきである。上述の教示したところから、本発明は多くの変更、修正が可能であることは明らかである。従って、本発明は詳細に説明したのと別の方法で、特許請求の範囲内において実施され得ることを理解するべきである。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】図1は、一体化されたリリーフ弁およびアンチドレンバック弁を有する本発明の弁組立体の一例を有する流体フィルタの断面図である。 【図2】図2は、図1に示す弁組立体の拡大断面図である。 【図3】図3は、図1に示す本発明のばねの底部から見た正面図である。 【図4】図4は、本発明の弁組立体の他の例の斜視図である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501050690 【氏名又は名称】アーヴィンメリター テクノロジー エルエルスィー
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| 【出願日】 |
平成16年10月13日(2004.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和
【識別番号】100095500 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 正和
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| 【公開番号】 |
特開2005−144439(P2005−144439A) |
| 【公開日】 |
平成17年6月9日(2005.6.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−298586(P2004−298586) |
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