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【発明の名称】 スクリュー式濾過脱水装置
【発明者】 【氏名】西村 武幸
【住所又は居所】大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目16番40号 株式会社鶴見製作所内

【要約】 【課題】環状可動プレートの機構を低下させることなく環状濾過プレートとの摺接面間に生じる摺動摩擦抵抗を軽減させて、原動機への負荷を低減するよう構成されたスクリュー式濾過脱水装置を提供する。

【解決手段】スクリューコンベアの回転に伴い偏心回転する環状可動プレート8を環状濾過プレート2の積層間に遊嵌させ、各環状濾過プレート2と環状可動プレート8との間に形成された各細隙を濾水流出溝とするスクリュー式濾過脱水装置において、前記環状可動プレート8の外径が短径部8aと長径部8bとからなる非真円形に形成されており、且つ、環状可動プレート8の短径部8aは環状濾過プレートの2外径よりも小径に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数枚の環状濾過プレートを所要の間隔を保持して積層状に定着させて筒状の濾過体に形成し、該濾過体の始端開口部を固液の送り込み口とし終端開口部を脱水固分の送り出し口として、スクリューブレードの外径が環状濾過プレートの内径よりも小さく形成されたスクリューコンベアを前記濾過体の中心孔に嵌装し、該スクリューコンベアの回転に伴い偏心回転する環状可動プレートを前記環状濾過プレートの積層間にそれぞれ遊嵌させ、各環状濾過プレートと環状可動プレートとの間に形成された各細隙を濾水流出溝とするスクリュー式濾過脱水装置において、前記環状可動プレートの外径が短径部と長径部とからなる非真円形に形成されており、且つ、環状可動プレートの短径部は環状濾過プレートの外径よりも小径であることを特徴とするスクリュー式濾過脱水装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は例えば、オキシデーションディッチ法等に代表される比較的小規模の下水処理作業において発生する懸濁微粒子を含む懸濁液を、濃縮工程を経由しない低濃度の状態により、濾水と懸濁微粒子とに分離するためのスクリュー式濾過脱水装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多数枚の環状濾過プレートを所要の間隔を保持して積層状に定着させて筒状の濾過体に形成し、該濾過体の始端開口部を固液の送り込み口とし終端開口部を脱水固分の送り出し口として、スクリューブレードの外径が環状濾過プレートの内径よりも小さく形成されたスクリューコンベアを前記濾過体の中心孔に嵌装し、該スクリューコンベアの回転に伴い偏心回転する真円形の環状可動プレートを前記環状濾過プレートの積層間にそれぞれ遊嵌させ、各環状濾過プレートと環状可動プレートとの間に形成された各細隙を濾水流出溝とするスクリュー式濾過脱水装置は公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の脱水装置の駆動時に問題となるのは、固液の移動作用に伴う下流方向への押圧力によって各環状可動プレートの前面が、隣接する前方の環状濾過プレートの背面へ摺接し、しかもその摺接が広接触面積で行われることに起因する強い摺動摩擦抵抗のため、原動機への負荷が大きくなり、吐出圧調整弁の操作によって脱水汚泥の含水率を下げるときに生じる汚泥負荷とが相俟って原動機が過電流になるということである。このような汚泥の絞り込みによる負荷増大のことをも勘案すれば、プレート間の摺動摩擦抵抗は可及的に少なくすることが望ましい。
【0004】
環状可動プレートは、濾水流出溝の目詰まりを防止し且つ濾水の流出効率を高めるために設けれている。環状可動プレートの直径を小さくすれば、環状濾過プレートとの摺接面積も小さくなって摩擦抵抗を少なくすることできる。しかし、それでは前述した環状可動プレート本来の機構が損われることになる。
【特許文献1】特開平5−228695号公報 (第2図、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする課題は、環状可動プレートの機構を低下させることなく環状濾過プレートとの摺接面間に生じる摺動摩擦抵抗を軽減させて、原動機への負荷を低減するよう構成されたスクリュー式濾過脱水装置を提供するいことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明スクリュー式濾過脱水装置では、環状濾過プレートの積層間においてスクリューコンベアの回転に伴い偏心回転する環状可動プレートの外径が短径部と長径部とからなる非真円形に形成されており、且つ、環状可動プレートの短径部は環状濾過プレートの外径よりも小径であることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明濾過脱水装置における環状可動プレートの外径は、短径部と長径部とからなる非真円形に形成されており、且つ、環状可動プレートの短径部は環状濾過プレートの外径よりも小径であるため、環状濾過プレートとの摺接面積が狭く摩擦抵抗も少なく原動機はの負荷も軽くなり、その負荷軽減分を吐出圧調整弁の操作によって脱水汚泥の含水率を下げるときに生じる汚泥負荷への負荷配分を増やすことができ、同じ原動機への負荷条件において、従来よりも脱水汚泥の含水率を下げた濾過脱水作業を行わせることが可能となる。そして、環状可動プレートに長径部が設けられているため、濾水流出溝の目詰まりを防止し且つ濾水の流出効率を高めるという環状可動プレート本来の機構も損われることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施図の図面におけて、1は筒状の濾過体であり、多数枚の環状濾過プレート2・・2を所要の間隔を保持して積層状に定着させ、該濾過体1の始端開口部を固液の送り込み口3とし終端開口部を脱水固分の送り出し口4として、スクリューブレード5の外径が環状濾過プレート2の内径よりも若干小さく形成されたスクリューコンベア6を前記濾過体1の中心孔7に嵌装し、該スクリューコンベア6の回転に伴い偏心回転する環状可動プレート8・・8を前記環状濾過プレート2・・2の積層間にそれぞれ遊嵌させ、各環状濾過プレート2・・2と環状可動プレート8・・8との間に形成された各細隙を濾水流出溝9・・9とする。前記環状可動プレート8は、その外径が短径部8aと長径部8bとからなる楕円形等の非真円形に形成されており、且つ、短径部8aは環状濾過プレート2の外径よりも小径に形成されている。また、環状可動プレート8の内径は、スクリューコンベア6の心杆10よりも大径とした楕円形孔に形成してもよい。前記環状濾過プレート2・・2の外周には例えば各環状可動プレート8・・8の外周偏心回転軌跡よりも大径に形成された座部11・・11を有し、該座部11・・11に付設された間隔保持具12・・12により、各環状濾過プレート2・・2間の間隔が各環状可動プレート8・・8の肉厚よりも僅かに大きく保持されるよ規制する。14はスクリューコンベア6を駆動するための原動機、15は送り出し口4に付設された吐出圧調整弁である。
【0009】
スクリューコンベア6の駆動により、スクリューブレード5の外周縁が各環状可動プレート8・・8の内周縁へ斜交状に摺接して偏心回転および揺振作動を各環状可動プレート8・・8に生じさせるが、送り込み口3から送り込まれた固液混合体が濾過体1内を移動するのに伴う押圧力により、各環状可動プレート8・・8の揺振作動が抑止されてその前面が前方の環状濾過プレート2の背面へ摺接すると共に、各環状可動プレート8・・8の背面は後方の環状濾過プレート2の前面から離隔して該離隔部に一定間隙の濾水流出溝9・・9が確保された状態で偏心回転が行われ、濾水は濾水流出溝9・・9を通って濾過体1の外部へ流出し、且つ、各環状可動プレート8・・8の偏心回転運動によって濾水流出溝9・・9の目詰まりを防止する。環状可動プレート8の外径には短径部8aが設けられていて環状濾過プレート2との摺接面積が狭く形成されているため、前記偏心回転時における摩擦抵抗が少なくて原動機14への負荷は軽減されることになる。また、環状可動プレート8の外径には長径部8bも存在するので、前記偏心回転運動による濾水流出溝9・・9の目詰まり防止に有効であり且つ濾水の流出効率を高たることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施対象となるスクリュー式濾過脱水装置の構成を略示した縦断側面図である。
【図2】本発装置の要部縦断側面図である。
【図3】本発装置における濾過体の縦断正面図である。
【図4】本発装置におけるスクリューコンベアの縦断正面図である。
【図5】本発装置における環状可動プレートの正面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 筒状の濾過体
2 環状濾過プレート
3 送り込み口
4 送り出し口
5 スクリューブレード
6 スクリューコンベア
7 中心孔
8 環状可動プレート
8a 短径部
8b 長径部
9 濾水流出溝
【出願人】 【識別番号】000150844
【氏名又は名称】株式会社鶴見製作所
【住所又は居所】大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目16番40号
【出願日】 平成15年10月27日(2003.10.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−125286(P2005−125286A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−366490(P2003−366490)