| 【発明の名称】 |
除湿機 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷本 忠臣 【住所又は居所】新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝ホームテクノ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】イオン発生量を減少させることなく、イオン装置との絶縁を十分に確保し、かつ外部からの異物の侵入を防止する。
【解決手段】乾燥空気に含まれるマイナスイオンは、電極支持台54の滑らかな傾斜に沿って、障害を受けることなくマイナスイオン発生装置45から吹出口にまで案内される。そのため、マイナスイオン発生量は減少しない。さらに、この傾斜によって、マイナスイオン発生装置45から吹出口3に至る沿面距離が増加し、マイナスイオン発生装置45に対する十分な絶縁を確保できる。しかも、吹出口3からマイナスイオン発生装置45に対し容易に異物が侵入しにくくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 空気を吹出口から送出すると共に、イオンを発生するイオン装置を備えた除湿機において、前記イオン装置を前記吹出口に設け、空気を前記イオン装置に導くと共に、前記吹出口に向けて傾斜を有する取付部を前記イオン装置に設けたことを特徴とする除湿機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、冷凍サイクルにより得た空気を吹出口から送出すると共に、イオン装置にて発生するイオンを外部に放出する除湿機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の除湿機は、本体内にエバポレータ(熱交換器)とコンデンサとを併設し、コンプレッサ(圧縮機)によって冷媒である高圧に圧縮したフロンガスをエバポレータとコンデンサに循環させる冷凍サイクル機構すなわち冷凍機構を備えている。そして、送風機により空気吸込口から吸い込んだ室内の空気がエバポレータに触れて熱交換されると、空気中に含まれる水分が凝縮し、これにより水分を除去した空気がコンデンサで加温されて、吹出口より外部に排出される。また、エバポレータに付着した結露水は、本体内のドレンパンに一時的に集められ、ドレンパンの下部に設けられたホース接続口から貯水タンクに滴下して貯えられるようになっている。 【0003】 こうした冷凍サイクルを有する除湿機において、放電によりプラスイオンやマイナスイオンを生成するイオン装置を設け、これらのイオンによって除湿と同時に空気中の浮遊細菌を殺菌するものが、例えば特許文献1などにおいて知られている。 【特許文献1】特開2002−243198号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上述したイオン装置は、とりわけ室内の空気の湿度が高い場合に、放電時のイオン発生量が減少して、空気中の浮遊細菌を効果的に殺菌できないという問題がある。そこで、上記特許文献1では、除湿後の乾燥空気が外部に送出される吹出口側にイオン装置を設けることで、室内の湿度が高い状況でも安定した量のイオンを外部に送出できるようにしてある。 【0005】 この場合、イオン装置の電極を除湿機の吹出口直前に取付け、乾燥した排出風を妨げないようにイオンを外部に放出すれば、吹出口より外部に放出するイオン量は多くなる。しかし、イオンが送出される吹出口の直前に高電圧を印加するイオン装置の電極が近づくと、吹出口を形成する除湿機外郭との沿面距離が少なくなって、十分な絶縁が確保できないという問題を生じる。また、上記特許文献1では、吹出口とイオン装置との間に壁状の遮蔽手段を設けて、外部からのイオン装置との接触を防止する構造を採用しているが、このような壁状の遮蔽手段によって、吹出口からのイオン発生量が著しく減少するという懸念もあった。 【0006】 そこで本発明は、上記事情を考慮して、イオン発生量を減少させることなく、イオン装置との絶縁を十分に確保し、かつ外部からの異物の侵入を防止できる除湿機を提供することをその目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の除湿機によれば、除湿後の空気の一部がイオン装置に導かれてイオンを含んだ後、残りの空気と合流して吹出口から外部に送出され、周辺の湿度が高くても安定した量のイオンを供給できる。また、空気中に含まれるイオンは、取付部の傾斜に沿って障害を受けることなく、イオン装置から吹出口にまで案内されるので、イオン発生量は減少しない。さらに、この傾斜によって、イオン装置から吹出口に至る沿面距離が増加し、イオン装置に対する十分な絶縁を確保できると共に、吹出口からイオン装置に対し容易に異物が侵入しにくくなる。 【発明の効果】 【0008】 本発明の除湿機によれば、イオン発生量を減少させることなく、イオン装置との絶縁を十分に確保し、かつ外部からの異物の侵入を防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の除湿機の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。除湿機の外観をあらわす図1〜図3において、1は縦長箱状の除湿機の本体であって、この本体1の側面および背面上方寄りには空気を取り込むための吸込口2が設けられると共に、本体1の上部前方には乾燥した空気を送出する吹出口3が設けられる。本体1の一側部に形成した開口部4には、透明樹脂製の貯水タンク5が着脱自在に設けられる。6は、例えば複数のLEDや各種スイッチなどを備えて構成される表示・操作パネルである。この表示・操作パネル6をコ字状に囲むように、本体1の上部には回動自在なハンドル7が設けられる。 【0010】 前記吹出口3には、乾燥空気を送出する際に開放するアップドライフラップ9とダウンドライフラップ10が設けられる。また、ダウンドライフラップ10の下方には、マイナスイオンの発生量を色で表示するイオン発生量確認手段としてのイオンインジケーター11が設けられる。 【0011】 前記表示・操作パネル6は、後述する操作手段40を構成する除湿ボタン12,運転切換ボタン13,切タイマーボタン14およびイオンボタン15を備えている。またこれらの各ボタンに対応して、湿度ランプ16,運転切換ランプ17,切タイマーランプ18,イオンランプ19と共に、貯水タンク5の満水時に点灯する満水ランプ20が表示手段39として設けられている。 【0012】 図4は、本体1の内部に設けられる冷凍サイクル機構21の構成を模式的に示したものである。同図において、冷凍サイクル機構21は、冷媒を循環するコンプレッサ22に、冷媒中の熱を放出するコンデンサ23と、ドライヤ24と、キャピラリチューブ25と、空気中の水分を凝縮する熱交換器としてのエバポレータ26とを順次連結して構成されると共にエバポレータ26からコンプレッサ22に至る経路と並列に、冷凍サイクル切換部としての二方弁27が設けられている。また、28はエバポレータ26に設けられた着霜検出手段としての温度センサで、この温度センサ28によりエバポレータ26の着霜を検出すると、前記二方弁27を開くように構成している。そして、二方弁27が閉じた状態では、コンプレッサ22→コンデンサ23→ドライヤ24→キャピラリチューブ25→エバポレータ26→コンプレッサ22の経路で冷媒が循環する冷却用循環路29が形成される。また、二方弁27が開くと、コンプレッサ22→二方弁27→エバポレータ26→コンプレッサ22に至る加熱用循環路30が形成される。前記冷凍サイクル機構21はその他に、外部からの空気をエバポレータ26に送り込む送風機31が設けられる。 【0013】 図5は、本体1の内部に組み込まれるコントローラ35とその周辺の構成をあらわしたブロック図である。同図において、コントローラ35は制御手段36や送風機回転速度調節手段37を備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)38と、前述の表示・操作パネル6に設けられる操作状態などを表示する表示手段39、および各種ボタンからなる操作手段40を備えて構成される。制御手段36は、前記エバポレータ26の温度を検出する温度センサ28や室温センサ42からの各温度情報と、操作手段40からの操作信号と、コンプレッサ22を流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段43からの検出情報と、内蔵するタイマ(図示せず)の時間情報と、周囲の湿度を検知する湿度センサ44からの湿度情報とに基づいて、送風機31の回転速度と表示手段39の表示を制御する機能を備えている。また送風機回転速度調節手段37は、制御手段36からの制御信号に基づいて、送風機31の回転速度を例えば強風量と弱風量のいずれかに調節するものである。さらに本実施例では、高電圧発生装置と電極を一体に組み込んだイオン装置としてのマイナスイオン発生装置45が設けられる。このマイナスイオン発生装置45は、制御手段36からの指令に基づき、自身の電極間に高電圧を印加して、マイナスイオンを発生させるものである。 【0014】 図6および図7は、吹出口3内部の構造を示すものである。これらの各図において、51は前記マイナスイオン発生装置45の電極で、これは絶縁性の基台52にプラス側電極とマイナス側電極となる一対の導電ピン53を近接配置して構成される。この電極51は、導電ピン53の先端を吹出口3に向けた状態で、本体1の内部にある電極支持台54の上面に載置される。また、電極51の上部を覆うようにしてフード状の吹出カバー55が設けられており、吹出カバー55と本体1の内部にある本体ケース56とによって、乾燥空気のみを吹出口3に案内する第1の吹出路57と、この第1の吹出路57から分岐し、乾燥空気の一部をマイナスイオン発生装置45の電極51に導びいて、マイナスイオンを含む乾燥空気を吹出口3に案内する第2の吹出路58が各々形成される。 【0015】 前記電極支持台54の上面には、電極51から吹出口3に至る第2の吹出路58の途中に位置して、吹出口3に向けて上昇する滑らかな傾斜のテーパー部59が形成される。このテーパー部59の傾斜は、電極51から発生するマイナスイオンが衝突することなく斜面に沿って送出される形状であればよく、また吹出口3に対向する先端部60は吹出口3から指などが電極51に侵入しない高さに形成される。つまり、電極51の取付部となる電極支持台54は、吹出口3に向けた前方を突き出し形状としている。なお、図7では便宜上アップドライフラップ9側の吹出路の構成を省略してある。 【0016】 次に、上記構成における作用を説明する。操作手段40を操作して除湿運転の開始を指示すると、制御手段36はコンプレッサ22を駆動する信号を出力すると共に、後述する所定の回転速度で送風機31を駆動させる信号を、送風機回転速度調節手段37に出力する。これにより、コンプレッサ22および送風機31を駆動して、強風量または弱風量のいずれかの除湿運転を開始する。 【0017】 この除湿運転時には、制御手段36からの制御信号により二方弁27が閉じているので、コンプレッサ22により圧縮された冷媒が、二方弁27を通らず冷却用循環路29を通って循環する。すなわち、冷媒はコンプレッサ22からコンデンサ23に入り、ここで冷媒中の熱を放出した後、ドライヤ24からキャピラリチューブ25に入って膨張される。その後、エバポレータ26において冷媒は蒸発すると共に、エバポレータ26の熱交換用フィン52から熱を奪って、エバポレータ26の温度を低下させ、コンプレッサ22に再び戻る。その際、送風機31により本体1内に吸い込んだ室内の空気がエバポレータ26に触れて冷却除湿され、この冷却した空気がコンデンサ23で加温されて、本体1の吹出口3から外部に乾燥空気として排出される。 【0018】 一方、室温が低く、エバポレータ26に霜が付着した場合は、温度センサ28によるエバポレータ26の検出温度が低下する。制御手段36は、この温度センサ28からの検出温度が所定温度である例えば0℃以下を一定時間以上継続したときに、エバポレータ26の着霜を検出し、それまでの除湿運転から除霜運転に冷凍サイクル機構21の制御を切換える。具体的には、制御手段36により二方弁27を開き、コンプレッサ22からの冷媒をコンデンサ23に通さずに、二方弁27を介してエバポレータ26に直接送り込む。これによりエバポレータ26は、冷媒の熱を放出して温度を上昇させるように作用し、エバポレータ26に付着した霜を融かす。エバポレータ26を通過した冷媒は、再びコンプレッサ22に戻り、温度センサ28の検出温度が上昇するまで除霜運転を継続する。 【0019】 また、上記除湿運転時においては、負荷電流検出手段43からの検出情報に基づいて、制御手段36がコンプレッサ22の負荷状態を監視している。そして、コンプレッサ22の負荷が設定値に満たない場合は、送風機31の回転速度を低速にする弱風量の運転を行なう。一方、コンプレッサ22の負荷が設定値以上になっている場合は、制御手段36により現在の送風機31の運転状態を判断し、強風量ならばそのままとし、弱風量ならばコンプレッサ22への負担を和らげるために、送風機31の回転速度を高速にする強風量の運転に自動的に切換えるようにする。 【0020】 その後、操作手段40により除湿運転を停止する操作を行なうと、制御手段36はコンプレッサ22および送風機31の駆動をすぐに停止するのではなく、前記除霜運転と同様の動作を一定時間以上行なう。すなわち、二方弁27を開いて加熱用循環路30を形成することにより、エバポレータ26の温度を上昇させ、エバポレータ26に付着した水分を蒸発させると共に、温度センサ28によるエバポレータ26の検出温度が所定の例えば80℃以上の温度で、5分間程度維持するように、冷凍サイクル機構21を切換え制御する。そして、この状態が一定時間である5分を過ぎたら、エバポレータ26に付着した水分が十分に蒸発したものとして、コンプレッサ22および送風機31の駆動を停止する。 【0021】 また前記除湿運転時において、冷凍サイクル21により生成される乾燥空気は、その大部分が電極51側を通過せずにそのまま第1の吹出路57から吹出口3に案内され、外部に送出されるが(図6の符号S1参照)、一部は第2の吹出路58を通過する。ここで、マイナスイオン発生装置45の電極51に高電圧が印加されていれば、電極51から発生するマイナスイオンを含んだ乾燥空気が、滑らかな傾斜のテーパー部59とフード状の吹出カバー55との間を通過し、吹出口3から外部に送出される(図6および図7の符号S2参照)。その際、マイナスイオンを含んだ乾燥空気は、滑らかな傾斜のテーパー部59に沿って流れるため、吹出風に対する抵抗が少なくなって、マイナスイオン量を減少させることなく外部に送出できる。しかも電極支持台54は、吹出口3に向けた前方を突き出した形状となっているため、外部からの異物の侵入を防ぐことができると共に、吹出口3を形成した本体1から電極51に至る沿面距離を延ばすことができる。そのため、電極51に対する十分な絶縁が確保される。 【0022】 以上のように本実施例では、乾燥した空気を吹出口3から送出すると共に、例えばマイナスイオンなどのイオンを発生するイオン装置としてのマイナスイオン発生装置45を備えた除湿機において、マイナスイオン発生装置45を吹出口3に設け、乾燥した空気の一部をマイナスイオン発生装置45に導くと共に、吹出口3に向けて滑らかな傾斜を有する取付部としての電極支持台54をマイナスイオン発生装置45に設けている。 【0023】 この場合、除湿後の乾燥空気の一部がマイナスイオン発生装置45に導かれてマイナスイオンを含んだ後、残りの乾燥空気と合流して吹出口3から外部に送出され、周辺の湿度が高くても安定した量のマイナスイオンを供給できる。また、乾燥空気に含まれるマイナスイオンは、電極支持台54の滑らかな傾斜に沿って、障害を受けることなくマイナスイオン発生装置45から吹出口にまで案内されるので、マイナスイオン発生量は減少しない。さらに、この傾斜によって、マイナスイオン発生装置45から吹出口3に至る沿面距離が増加し、マイナスイオン発生装置45に対する十分な絶縁を確保できると共に、吹出口3からマイナスイオン発生装置45に対し容易に異物が侵入しにくくなる。 【0024】 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。例えば、テーパー部59の傾斜は直線状に形成されていなくてもよく、例えば空気の流れなどを考慮して湾曲状に形成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の一実施例を示す除湿機の正面図である。 【図2】同上、除湿機の背面図である。 【図3】同上、除湿機の平面図である。 【図4】同上、冷凍サイクル機構を模式的にあらわした説明図である。 【図5】同上、電気的構成をあらわしたブロック図である。 【図6】同上、吹出口側から見た要部の正面図である。 【図7】同上、図6のA−A線断面図である。 【符号の説明】 【0026】 3 吹出口 45 マイナスイオン発生装置(イオン装置) 54 電極支持台
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010168 【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社 【住所又は居所】新潟県加茂市大字後須田2570番地1
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| 【出願日】 |
平成15年10月23日(2003.10.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2005−125231(P2005−125231A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−363552(P2003−363552) |
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