トップ :: B 処理操作 運輸 :: B01 物理的または化学的方法または装置一般




【発明の名称】 多数の極細単繊維を緊張並列して積層固定した濾過部よりなる簡易濾過機。
【発明者】 【氏名】森村 忠樹

【要約】 【課題】平膜中空糸膜等の濾過材に於ては濾過孔(穴)により分離する濾過である。

【解決手段】極細の多数の繊維相互間スリット間隙により平膜中空糸膜に対して飛躍的な濾過性能の向上。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極めて多数の繊維径0.05m/mから、0.005m/mの単繊維をその繊維のもつ引張り伸度の範囲内にて緊張し均一な張力で交錯のなき様並列積層して保持固定したフイルム状繊維並列膜となし単繊維相互間のスリット間隙を濾過孔とした簡易で精密な濾過機。
【請求項2】
濾過部材を汚濁水中に出し入れして濾過水を採取。逆洗再生を行う濾過法式。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は河川、池等の汚濁水を電力やエンジン等の動力エネルギーを用いずに簡易に人力で濾過装置を運転して清澄で上水道に準ずる濾過水を得て生活用水とする濾過機に関する。
【背景技術】
【0002】
河川等の汚濁水を濾過して清澄な濾過水(上水)を得る方法には濾過砂によるもの。凝集薬剤等によるもの。遠心力等による分離、分離膜(MF膜UF膜)等による膜分離濾過があり、上水道設備は大規模の設備を要し、又膜分離濾過には災害時緊急用小型機を含めて電力又はエンジン等が汚濁粒子を分離するための加圧、又は吸引のエネルギーが必須である。
簡易な濾過で容器に砂を詰めたものから、布・綿・紡績糸・モップ・金属線條等による濾過具は日常の公知であるが、これ等では上水道に凖ずる濾過水は得られず濾過の精度をミクロン(μ)単位となす事は分離膜等の精密濾過によらざるを得なかった。しかしながらこの分離膜に於ても多くの問題点があり、その濾過孔の大きさに於ても平均値であり、又濾過孔の数と膜厚と膜強度において濾過孔を増せば弱くなり膜厚を厚くすれば濾過抵抗を増す等の他膜の耐用期限とその交換等多くの制約がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は現在の分離膜における前述の諸問題を解決するため全く異なったアイデアによるもので、膜に多数の濾過孔を開孔するのではなくて、これに替る極めて多数の極細単繊維を緊張して相接する単繊維のスリット間隙を緊密に整径、並列、積層して濾過膜に替わるフイルム状の単繊維の緊張精密並列膜とし多数の極細単繊維相互間のミクロン単位のスリット間隙を膜の濾過孔に代替する事により分離膜の諸問題を解決すると共に強度、濾過能力、耐用性等に於て大きく濾過の改善に寄与せんとするもである。この多数の極細単繊維の並列積層は難しい行程とテクニックを要してなされたものであるが、将来これ等の極細繊維の研究開発がナノの領域に進めば大いなる期待がなされる。
【発明の効果】
【0004】
本発明は濾過膜に準ずる精密濾過の実施に於て電力や動力源のない生活環境に恵まれない地域の人々に清澄で上水道に準ずる生活用水を簡易に得る事が出来る濾過機を提供し(飲用は煮沸)生活環境の改善に資するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
1 複雑な機械の操作を排して機械等の知識が乏しくても操作出来るものとする。
2 この濾過機により僅かな水深0.5m程度でも有効で良質の濾過水が充分得られるものとする事。
3 逆洗、再生、保守に簡易で有効な工夫を取り入れる事。
【実施例】
【0006】
ステンレス製容器、水深1m、容量350lの実験水槽に硅藻土3300gを投入して撹拌し濁度約10,000PPMの汚水としこれに本願濾過材外径150m/m長さ170m/mの濾過駆体で有効濾過面積560cmの実験用濾過部材を水深0.7mに沈めて濾過部の繊維並列膜よりその内部に透過濾過させ、4〜5分毎に濾過部を引き揚げて濾過水を取り出して計量し1時間当り15.5lの濾過水を得た。
この濾過テスト部材はアラミド繊維の単糸の太さ12ミクロン(μ)で引張り強度スチールの6倍の長繊維で商品名ケブラー(KEVIRA)デュポン社を約150,000本を用いて並列積層した濾過部材よりなり、濾過性能は3ミクロン(μ)までの粒子が除去されており、濾過水は透明清澄で水道水と区分がつかなかった。
【実施例】
【0007】
次いでこの
【0006】
での濾過部材を実地テストのため河川水ではなく、過酷な条件での比較のため公共下水処理場に持ち込み下水処理曝気槽の中に(活性汚泥濃度約4000PPM)に深さ50cmに4分間沈めて濾過水1.3lを採取し立合者一同が水道水と区分がつかない透明な清澄濾過水を得た。これにより汚水中に含まれる病原性原虫類クリプトスポリジューム等も除去出来る事を確認できた。
【濾過装置の運転操作】
【0008】
河川、池等に濾過部2を沈めて水圧差により汚濁水から濾過部内に濾過水を透過させる。次に濾過水の充満を見計らって濾過部2を吊り上げハンドル8にて濾過部を汚濁水から吊り上げる事により濾過部2内の濾過水は逆止弁6を経て貯水タンク5に移送させる。移送が終了すれば再び濾過部2を汚濁水中に沈めて濾過を繰返す。5貯留タンクは省略して下流に導水して使用する事もある。濾過体2の目詰まりに対しては上部に設けた逆洗水タンク7に濾過水の一部を入れ、バルブ3、ホース9、を経て濾過部2の内側から外側に逆流させて洗條し再生させる。この際バルブ4を閉じて逆洗水が貯水タンク5に流入しない様にして目詰り粒子を河川、池等に放出する。尚この目詰りの逆洗に於いて、バクテリヤ等による粘液性目詰り対しては次亜塩素酸ナトリウム等の溶液水等で殺菌する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】濾過装置の概要を示す。
【符号の説明】
【0010】
1 河川又は池
2 濾過部
3 バルブ
4 バルブ
5 濾過水貯留タンク
6 逆止弁
7 逆洗水タンク
8 濾過部の上下動駆動ハンドル
9 逆洗水導水ホース
【出願人】 【識別番号】000191973
【氏名又は名称】森村興産株式会社
【出願日】 平成15年7月18日(2003.7.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−34823(P2005−34823A)
【公開日】 平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願番号】 特願2003−302084(P2003−302084)