| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 高明 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
【氏名】土川 晃司 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
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| 【要約】 |
【課題】電気部品に対するノイズの影響を安価な構成で防止することができるとともに、電気部品に対する不正防止効果を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】基板ボックス300に覆われる基板10に配設されている制御用IC30は、シールド効果を有するカバー体100で覆われている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の電気部品が配設されている基板と、基板を覆う基板ボックスとを備える遊技機であって、 基板に配設されている少なくとも1つの電気部品は、シールド効果を有するカバー体で覆われていることを特徴とする遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技機、特に、基板に配設されている電気部品に対するノイズの影響を防止することができる遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では、基板に複数の電気部品が配設されている回路基板が用いられている。例えば、CPU(制御回路)、ROMやRAM(記憶回路)が内蔵されたワンチップマイクロコンピュータ(制御用IC)が配設されている制御基板(全体の遊技動作を制御する主制御回路が配設されている主制御基板、賞球動作を制御する賞球制御回路が配設されている賞球制御基板、表示動作を制御する表示制御回路が配設されている表示制御基板等)が用いられている。 このような遊技機では、電気部品に対する不正(例えば、ワンチップマイクロコンピュータを、不正な情報が記憶されている不正なワンチップマイクロコンピュータと交換する不正)を防止するために、通常、回路基板を基板ボックス内に収め封印している。 【0003】 ところで、遊技場に設置されている遊技機の遊技島内には、電源線やアース線等のノイズ発生源が配設されている。そして、上記した基板に配設されている電気部品の中には、ノイズの影響を受ける電気部品が含まれており、特に、ワンチップマイクロコンピュータがノイズの影響を受けた場合には正常に遊技動作が行われない虞がある。このため、上述した基板ボックス内に回路基板全体を覆うシールド板を設け、基板に配設されている電気部品がノイズの影響を受けるのを防止した遊技機が提案されている。(特許文献1参照) 【特許文献1】実開平5−7282号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、基板に設けられている複数の電気部品の全てがノイズの影響を受けるわけではない。このため、回路基板全体を覆うシールド板を設ける方法は、コスト的に有利な方法とはいえない。 また、従来の遊技機では、回路基板を収める基板ボックスを封印することにより基板に配設されている電気部品に対する不正を防止していたが、基板ボックスの封印部を避けた位置に隙間をあけ、その隙間から電気部品を交換する不正が行われる場合がある。したがって、基板ボックスを封印しただけでは、電気部品に対する不正防止効果が十分ではない。 そこで、本発明が解決しようとする課題は、電気部品に対するノイズの影響を安価な構成で防止することができるとともに、電気部品に対する不正防止効果を高めることができる遊技機を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技機である。 請求項1に記載の遊技機は、複数の電気部品が配設された基板と、基板を覆う基板ボックスとを備えている。 ここで、本明細書では、「電気部品」は、CPU、メモリ、抵抗、スイッチング素子等の単体部品だけでなく、CPUにメモリが内蔵されているICやMCM(マルチチップモジュール)等の複合部品をも包含する。 また、「基板ボックス」は、基板の少なくとも一部を覆うものを広く包含する。 【0006】 このような遊技機では、上記従来の技術で説明したとおり、電気部品に対する不正防止効果が十分ではない。 そこで、本発明では、さらに、基板に配設されている少なくとも1つの電気部品は、シールド効果を有するカバー体で覆われている。 「カバー体」としては、電気部品にノイズが印加されるのを防止する(ノイズのシールド効果を有する)シールド部材(例えば、導電性部材)、好ましくは、電気部品に電磁波ノイズが印加されるのを防止する電磁シールド部材が用いられる。 また、「カバー体」の構成は、シールド部材等によってカバー体が形成される態様、電気部品を覆う外形を形成するカバー部に、シールド部材等から成る被膜(例えば、導電性部材の被膜)が形成される態様等を含む。 カバー体により覆う「少なくとも1つの電気部品」としては、ノイズの影響を受け易い(例えば、ノイズの影響により誤動作し易い)電気部品を選択するが、ノイズの影響を受け易く、なおかつ不正が行われる可能性がある電気部品を選択するのが好ましい。このような電気部品が複数存在する場合には、各電気部品に個別にカバー体が設けられてもよいし、複数の電気部品に一括して設けられていてもよい。 【0007】 本発明の遊技機によれば、ノイズの影響を受け易い電気部品は、シールド効果を有するカバー体で覆われつつ、更にカバー体ごと基板ボックスでも覆われる。これにより、回路基板を覆うシールド板を設ける場合と比較して、安価に、確実に当該電気部品に対するノイズの影響を防止することができるとともに、基板ボックスの隙間等から電気部品に対する不正が行われる可能性が低減して電気部品に対する不正防止効果を高めることができる。 【発明の効果】 【0008】 請求項1に記載の遊技機を用いれば、基板に設けられている少なくとも1つの電気部品に対するノイズの影響を安価に防止することができるとともに、当該電気部品に対する不正防止効果を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の遊技機の一実施の形態を、図1〜図6を参照して説明する。 パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、制御基板等の回路基板が設けられている。制御基板は、信号パターンや接地パターンや電源パターン等の配線パターンがプリントされている基板と、基板に配設された複数の電気部品により構成されている。電気部品には、制御用IC(制御回路としてのCPUと記憶回路としてのROMやRAMが内蔵されたワンチップマイクロコンピュータ)等が含まれている。 本実施の形態では、基板に配設されている制御用ICを、シールド効果を有するカバー体で覆い、さらに、制御基板(したがって、基板)を樹脂製の基板ボックスで覆う場合について説明する。 なお、図1は、基板に配設されているICソケットに装着される制御用ICと、制御用ICを覆うように配設されているカバー体と、制御基板(基板)全体を覆うように配設されている基板ボックスの概略構成を示す断面図である。また、図2は、カバー体の構成及びカバー体を制御用ICに配設する方法を説明する図である。図3は、カバー体を基板の接地パターン(接地回路)に接続する接地端子の構成を示す図である。図4は、接地端子を基板に取り付ける取り付け部の構成を示す図である。図5は、基板上に、制御用ICを覆うようにカバー体が配設された状態での、制御用ICと接地端子の断面図、図6は図5におけるA方向矢視図である。なお、説明の便宜上、図2に示す左右方向をx方向、奥行き方向をy方向、上下方向をz方向とする。 【0010】 まず、図1、図2を用いて、基板に配設されている制御用IC30をシールドするカバー体100の構成について説明する。 カバー体100は、内部の状態を視認可能な透明性を有する樹脂で一体成形されたカバー部100bを有している。カバー部100bの外表面(制御用IC30を収容する側の面を内面とする。)には、導電性被膜100a(導電性部材)が真空蒸着もしくはスパッタリングにより被覆されて構成される。 ここで、制御用IC30をカバー体100で覆った状態において、内部の状態(例えば、制御用IC30の上面に表示されている型番等)を視認可能とするためには、カバー部100bだけでなく、導電性被膜100aも内部の状態を視認可能な透明性を有する必要がある。そこで、本実施の形態では、導電性被膜100aをインジウムスズ酸化物(ITO)により形成する。ITOにより形成される導電性被膜は、導電性被膜を通して一方側から他方側を容易に視認可能な透明性を有している。このため、本実施の形態では、制御用IC30をカバー体100で覆った状態で、制御用IC30の上面に表示されている型番等を容易に視認することができる。 【0011】 カバー体100は、基板10に配設された制御用IC30の上面(制御用IC30の反基板側の面)と当接し外周が略長方形の枠部110と、枠部110の上部(枠部110の反基板側)に設けられ、制御用IC30の上部(制御用IC30の反基板側)を覆うように構成されている把持部130と、枠部110の下部(枠部110の基板側)に設けられ、枠部110の外周の各四辺から枠部110に略直角を成す下方向(枠部110から基板方向)に延在する4つのIC嵌合片120(嵌合部)とを有している。そして、図2に示すように、枠部110と4つのIC嵌合片120によって、制御用IC30及び制御用IC30が装着されているICソケット20(被嵌合部)を収容する略直方体の中空部が、IC収容部140として形成される。 【0012】 このカバー体100の、対向するIC嵌合片120間のそれぞれの長さ(x方向及びy方向の長さ、すなわちIC収容部140のx方向及びy方向の長さ)は、図2に示すICソケット20の対応する長さ(x方向の長さx1及びy方向の長さy1)より少し小さく設定されている。 また、IC嵌合片120の、基板10側に配置される端部から枠部110の下面(枠部110の基板側の面)までの長さ、すなわち、図1、図2に示すIC収容部140の高さ(h1)は、ICソケット20に制御用IC30を装着した時の、基板10上面から制御用IC30の上面(制御用IC30の反基板側の面)までの長さと概ね同じ長さに設定されている。 また、カバー体100の、IC嵌合片120の基板10側の端部から上面(カバー体100の反基板側の面)までの長さ、すなわち、図1、図2に示すカバー体100の高さ(h2)は、後述する基板ボックス300によって制御基板(したがって、基板10)が覆われた際に、基板ボックス300の隙間等から制御用IC130に対する不正が行われるのを防止できるように設定されている。例えば、カバー体100の上面(カバー体100の把持部130の反基板側の面)と基板ボックス300の蓋部材40の内面が当接するか、もしくは若干の隙間を持つように設定されている。 また、各IC嵌合片120の形状は、枠部110の隅部に対応する部分に切り欠き部150が形成されるように構成されている。切り欠き部150が設けられることにより、各IC嵌合片120の可撓性(対向するIC嵌合片120それぞれのx方向もしくはy方向の可撓性)を得ることができる。 また、各IC嵌合片120の基板10側の端部には、IC収容部140に制御用IC30及びICソケット20を収容する作業(具体的には、IC嵌合片120の内周面をICソケット20の外周面に係合させる作業)を容易にするための傾斜面120aが形成されている。本実施の形態では、IC嵌合片120の外周面の端部から、内周面の枠部110側に傾斜する傾斜面120aが形成されている。 【0013】 カバー体100をこのように構成することにより、カバー体100のIC収容部140に制御用IC30及びICソケット120を収容しつつカバー体100を基板10方向に押圧すると、各IC嵌合片120の傾斜面120aがICソケット20の外周面に当接し、各IC嵌合片120が外側(IC収容部140とは反対側)に撓む。この場合、枠部110の下面が制御用IC30の上面に当接するまで、あるいはIC嵌合片120の端部が基板10の表面11に当接するまで、カバー体100を押圧するのが好ましい。これにより、各IC嵌合片120は、弾性付勢された状態でICソケット20の各外周面に係合することでICソケット20に嵌合し、カバー体100が制御用IC30に配設される。すなわち、ICソケット20に装着された制御用IC30がカバー体100によって覆われる。 なお、各IC嵌合片120の端部に傾斜面120aが形成されているため、カバー体100のIC嵌合片120をICソケット20に嵌合させる作業が容易である。 さらに、把持部130は、上面の面積が枠部110側の水平方向断面積より小さく形成されて外周面が傾斜され、垂直方向の断面形状(x方向断面形状、y方向断面形状)が台形状になるように形成されている。これにより、カバー体100を把持して、カバー体100を基板10側に押圧する操作が容易となる。なお、把持部130の少なくとも長辺側の外周面が傾斜していれば(x方向の断面形状が台形状であれば)、作業性が向上する。 【0014】 また、図1に示すように、基板10には、制御用IC30の配設位置の近傍に接地端子200が設けられる。 接地端子200が基板10に配設される前の構成を、図3に示す。接地端子200は、導電性と弾性を有する鋼板等の部材を用いて形成される。接地端子200は、上面略長方形(図3に示す横方向の長さが(x2))の底部220と、底部220の対向する2辺(図3に示す左辺と右辺)に設けられた脚部210a,210bと、底部220の1辺(図3に示す上辺)から延在する当接部230とを備え、略T字状に形成されている。底部220と脚部210a,210bとの間にはそれぞれ所定寸法の溝が設けられており、これによって、脚部210a,210bは容易に曲折可能な構成となっている。一方、当接部230の縦方向(図3に示す上下方向)の長さ(L)は、基板10に接地端子200及びカバー体100が配設された際に、当接部230が、カバー体100のいずれかの外側面に弾性力によって当接可能な長さとなっている(併せて、図5参照)。 【0015】 また、図4に示すように、基板10の接地端子200取り付け部には、接地端子200を取り付けるための部品穴13a,13bが設けられている。部品穴13aと部品穴13bとの間隔は、接地端子200の底部220の脚部210a,210b間の長さ(図3に示す横方向の長さx2)に設定されている。なお、図4は、基板10を表面11(図1に示す上側の面)から見た図であり、裏面12(図1に示す下側の面)では接地パターン15が部品穴13a,13bの周囲に設けられている(併せて図5、図6参照)。また、部品穴13a,13bの周囲には、基板10の少なくとも裏面12に、レジスト(図5、図6に示す右下がり斜線部)でコーティングされていない領域が設けられている。この領域が接地端子200のハンダ付け領域となる。 【0016】 先ず、図3に示す接地端子200の脚部210a,210bが、前述した溝部分で、底部220と概ね直角を成すように曲折された後、脚部210a,210bが部品穴13a、13bに挿入される。その後、図5、図6に示すように、脚部210a,210bの基板10の裏面12から突出している部分が内側に曲折されて、ハンダ16を用いてハンダ付けが成される。これにより、脚部210a,210bが基板10の裏面12で接地パターンに接続されるとともに、接地端子200が基板10に固着される。接地端子200は、可撓性を有する鋼等の導電性部材で一体成形されており、脚部210a,210bが接地パターンに接続されることで接地される。そして、接地端子200の当接部230に当接された部材が接地される。 【0017】 このように準備されたカバー体100、及び基板10に取り付けられた接地端子200を用いて、制御用IC30にカバー体100を配設し、基板10に基板ボックス300を配設する手順について、図5、図6、併せて図1を参照して説明する。 作業者は、基板10のICソケット20に制御用IC30が装着されるとともに、基板10に上記した手順で接地端子200が配設された状態で、特に図示していないが、一方の手で接地端子200の当接部230をプリント配線基板10の上方向に撓ませる。そして、他方の手でカバー体100の把持部130を把持し、カバー体100のIC収容部140に制御用IC30が装着されたICソケット20を収容しつつ、カバー体100を基板10の方向に押圧する。これにより、4つのIC嵌合片120が外側に広がる方向に撓み、ICソケット20の各外周面に係合される。そして、作業者は、一方の手で撓ませていた接地端子200の当接部230を離す。すると、図5に示すように、接地端子200は、弾性力によってカバー体100の外表面に被覆された導電性被膜100aに当接する。これにより、カバー体100は、プリント配線基板10の接地パターンに接続される。 【0018】 基板10に他の部品等が全て配設されたら、基板10は、図1に示すように基板ボックス300に収容される。基板ボックス300は、蓋部材40と底部材50とからなり、まず、基板10は底部材50に配設される。そして、基板10を覆うように蓋部材40を配設して封印する。これによって、基板10が基板ボックス300に収容される。 【0019】 本実施の形態では、制御用IC30は、シールド効果を有するカバー体100により覆われており、電磁波等のノイズが発生してもノイズによる影響を受け難い。また、シールドの必要性がある電気部品(例えば、CPUやメモリ等)をカバー体100によって個別にシールドすることができるため、安価な構成で確実にノイズによる影響を防止することができる。 さらに、本実施の形態では、基板10に配設された制御用IC30にカバー体100を配設し、制御基板(基板10)を基板ボックス300で覆うことにより、基板ボックス300の隙間等から制御用IC30に対する不正が行われる可能性が低減する。 これにより、安価に確実に制御用IC30に対するノイズの影響が防止されるとともに、制御用IC30に対する不正防止効果を高めることができる。 【0020】 本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。 例えば、制御用IC30にカバー体100が配設される場合について説明したが、カバー体100が配設される電気部品は、制御用IC30に限定されない。 また、本実施の形態では、IC嵌合片120、枠部110と把持部130を有するカバー体100をICソケット20に嵌合させる場合について説明したが、カバー体100は制御用IC30を覆うことができればよく、カバー体の構成やカバー体の配設方法等としては種々の構成及び方法を用いることができる。例えば、カバー体は、制御用IC30自体に嵌合する構成としてもよい。また、基板10に設けられたカバー体の所定の被嵌合部にネジ等により固定される構成としてもよい。 【0021】 また、カバー体100の把持部130の上面(カバー体100の反基板側の面)に、図2に破線で示すレンズ部160が設けられていて、IC収容部140に収容している制御用IC30の型番や、製造メーカー及び遊技機の品名等を印字したシール等が拡大されて見えるように構成されていてもよい。レンズ部160では、例えば、カバー体100が凸レンズ状に構成されている。これによれば、基板10が蓋部材40及び底部材50を有する基板ボックス300に収容された後でも、制御用IC30の型番等が蓋部材40及びカバー体100を通して視認し易い。 さらに、制御用IC30の型番等が制御用IC30の上面(制御用IC30の反基板側の面)の長手方向(y方向)の端部寄りに設けられる場合、レンズ部160はカバー体の長手方向(y方向)につき、2箇所に設けられていてもよい。これによれば、カバー体100を配設する作業者は、カバー体100の配設方向を意識する必要がなく、配設作業が容易となる。 【0022】 また、カバー体100は、制御用IC30が電磁波等のノイズからシールドされる程度に覆うように配設されることが可能な構成であればよく、必ずしも閉塞状に配設される構成である必要はない。例えば、図1に示す本実施の形態のカバー体100のように、IC収容部140の4隅に、ノイズの影響が少ない程度の大きさの切り欠き部150(前記したように、可撓性を持たせるための切り欠き)等が設けられていてもよい。 【0023】 また、本実施の形態では、カバー体100のカバー部100bは樹脂で一体成形されている場合について説明したが、一体成形されていなくてもよく、例えば、複数の部材を接着して構成されていてもよい。また、カバー部100bの材質は樹脂ではなくてもよく、本実施の形態のようなカバー体100を構成した場合には、カバー体100を基板方向に押圧すればICソケット20に嵌合可能な可撓性を有し、IC収容部140に収容される電気部品を視認可能な材質であればよい。もしくは、カバー体100に収容された電気部品を視認可能であり、なおかつシールド効果が低減されない程度の大きさの孔等が設けられていてもよい。 【0024】 また、カバー部100bが導電性部材で形成されていれば、導電性被膜100aが設けられていなくてもよい。これによれば、導電性被膜100aをカバー部100bに被覆する工程を削除できるので、カバー体100の製造コストを低減することができる。 また、本実施の形態では、導電性被膜100aとして、ITOをカバー部100bに真空蒸着もしくはスパッタリングすることによって形成される被膜を用いたが、カバー部100bに設けられる導電性被膜100aは、シールド効果を有し、カバー体100内に収容される制御用IC30を視認可能な程度の透明性を有していればよく、ITOに限定されるものではない。 また、導電性被膜100aをカバー部100bに設ける方法としては、真空蒸着やスパッタリングではなく、塗布、貼付等の方法を広く包含する。 【0025】 また、導電性被膜100aは、カバー部100bの外側に設けられていても、内側に設けられていても、両側に設けられていてもよく、カバー体100の形状や基板10の配設位置や接地端子200の形状等によりいずれかが適宜選択されればよい。内側に設けられれば、組立時に導電性被膜100aが(作業者がカバー体100を誤って落としたりすること等により)剥げる心配がない。 【0026】 また、接地端子200の形状は、カバー体100を基板10に配設した際に、接地端子200を介してカバー体100が基板10の接地パターンと接続することができればよく、本実施の形態の形状に限定されるものではない。例えば、特に図示していないが、接地端子として、基板10の接地パターンに接続された二股のクリップ状部材が、ICソケット20近傍の基板10の表面11に配設され、カバー体100のIC嵌合片120がこのクリップ状部材に挟持されるように配設される構成としてもよい。これによれば、カバー部の内側に導電性被膜が設けられている場合でも、確実にカバー体を基板10の接地パターン15と接続することができる。 【0027】 また、以上の実施の形態では、基板に配設された、制御用IC等の電気部品に対するノイズの影響を安価に確実に防止するとともに、電気部品に対する不正防止効果を高めることを目的とし、基板に配設された少なくとも1つの電気部品を覆う、シールド効果を有するカバー体を設けるとともに、電気部品が配設された基板(すなわち、回路基板)を覆う基板ボックスを設けた遊技機について説明した。 しかしながら、本明細書には、基板に配設された、制御用IC等の電気部品に対する不正防止効果を高めることを目的とし、基板に配設された少なくとも1つの電気部品を覆うカバー体を設けるとともに、電気部品が配設された基板(すなわち、回路基板)を覆う基板ボックスを設けた遊技機も記載されている。 すなわち、前述したように、特許文献1に記載されているような、電気部品が配設された基板を覆う基板ボックスを設けた従来の遊技機では、基板ボックスの隙間等から電気部品に対する不正が行われる可能性があり、基板に配設されている電気部品に対する不正防止効果が十分ではなかった。 そこで、電気部品が配設された基板を覆う基板ボックスの内部に、基板に配設されている少なくとも1つの電気部品を覆うカバー体を設ける。なお、図1に示すように、カバー体の高さ(h2)は、カバー体の上面と基板ボックスの蓋部材の内面が当接するか、もしくは若干の隙間を持つ高さ(すなわち、カバー体がほとんど浮かない高さ)に設定される。これにより、基板に配設されている電気部品に対する不正防止効果を高めることができる。 【0028】 また、本発明は、以下のように構成することもできる。 例えば、「(態様1)請求項1に記載の遊技機であって、前記基板ボックスとカバー体は、前記カバー体によって覆われている電気部品を前記基板ボックスの外部から視認可能な透明性を有していることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 ここで、「電気部品を視認可能な透明性を有するカバー体」としては、カバー体が、カバー体内に収容される電気部品を外部から視認可能な程度の透明性を有する材料で形成される態様や、カバー体が、カバー体内に収容される電気部品に対するシールド効果を保持しながら、カバー体内に収容される電気部品を外部から視認可能な大きさの孔を有している態様等が含まれる。また、基板ボックスやカバー体の少なくとも一部の箇所において、電気部品を視認可能な透明性を有する材料で形成されるか、あるいは上記した孔が設けられていればよい。 態様1に記載の遊技機によれば、カバー体によって覆われた電気部品の型番等を基板ボックスの外部から容易に確認することができる。 【0029】 「(態様2)請求項1、態様1のいずれかに記載の遊技機であって、前記カバー体は、前記電気部品を覆うカバー部と、カバー部の内側あるいは外側に設けられた導電性部材により構成されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 カバー部としては、種々の材料で形成することができる。例えば、シールド効果を有しないが、成形性のよい材料(例えば、樹脂)によって形成することができる。 「カバー部の内側あるいは外側に設けられた導電性部材」は、カバー部と別体に形成され、カバー部の内側あるいは外側に配置された導電性部材や、カバー部の内側あるいは外側に形成された導電性被膜を包含する。導電性部材として導電性被膜を形成する場合には、導電性被膜の厚さは均一でなくてもよく、電気部品の上面に表示されている型番等を視認可能な透明性を有するとともに、シールド効果が損なわれなければよい。また、これらの導電性部材は、カバー部の内側あるいは外側の少なくとも一方に設けられていればよい。 カバー部と導電性部材により構成されるカバー体を用いる場合には、カバー部及び導電性部材として、カバー体により覆われている電気部品を外部から視認可能な透明性を有するカバー部及び導電性部材を用いるのが好ましい。 態様2に記載の遊技機によれば、比較的安価で軽量で成形が容易な部材(例えば、プラスチック等の樹脂)をカバー部として用いることができる。 【0030】 「(態様3)態様2に記載の遊技機であって、前記導電性部材は、前記カバー部の内側あるいは外側に設けられた導電性被膜であることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 態様3に記載の遊技機によれば、カバー部の形状に応じた導電性部材を容易に形成することができるため、種々の形状のカバー部を用いることができる。 【0031】 「(態様4)態様3に記載の遊技機であって、前記導電性被膜は、インジウムスズ酸化物(ITO)により形成されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 態様4に記載の遊技機によれば、電気部品を視認可能な透明性を有する導電性被膜を容易に得ることができる。 【0032】 「(態様5)請求項1、態様1〜4のいずれかに記載に遊技機であって、前記基板には、弾性力によって前記カバー体の表面に当接可能な接地端子が配設されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 この「接地端子」は、例えば、基板の接地パターンと接続されている。 「弾性力によってカバー体の表面に当接可能な接地端子」としては、例えば、カバー体の外側の表面に弾性力によって押し当てられる構造の接地端子や、カバー体の同じ箇所の外側の表面と内側の表面に、それぞれ反対方向の弾性力によって押し当てられる構造(二股のクリップ状構造)の接地端子等を用いることができる。 態様5に記載の遊技機によれば、カバー体を容易に接地することができる。 【0033】 「(態様6)請求項1、態様1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、前記カバー体は、前記少なくとも1つの電気部品を収容する収容部と、可撓性を有し、基板側に設けられている被嵌合部に嵌合可能な嵌合部を有することを特徴とする遊技機。」として構成することができる。 ここで、「基板側に設けられている被嵌合部」としては、基板に配設されている電気部品や、電気部品を基板に配設するための部品(ICソケット等)等を包含する。 カバー体の「嵌合部」は、基板側に設けられている被嵌合部に嵌合可能な可撓性を有していれば、材料や構造は適宜変更可能であるが、少なくとも対向する2箇所で被嵌合部に嵌合可能な一対の嵌合片を用いるのが好ましい。また、嵌合片の被嵌合部への嵌合を容易とするために、嵌合片の被嵌合部と当接する箇所の端部に傾斜面を形成するのが好ましい。 態様6に記載の遊技機によれば、電気部品をカバー体に容易に設けることができる。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】基板10に配設されている制御用IC30と、制御用IC30に配設されているカバー体100と、基板10に配設されている基板ボックス300の概略構成を示す。 【図2】カバー体100の構成及びカバー体100を配設する方法を示す。 【図3】カバー体100を基板10の接地パターン(接地回路)に接続する接地端子200の構成を示す。 【図4】接地端子200を基板10に取り付ける取り付け部の構成を示す。 【図5】カバー体100が配設された制御用IC30と接地端子200の断面図を示す。 【図6】図5に示すA方向の矢視図である。 【符号の説明】 【0035】 10 基板 20 ICソケット 30 制御用IC 40 蓋部材 50 底部材 100 カバー体 100a 導電性被膜 100b カバー部 120a 傾斜面 150 切り欠き部 200 接地端子 300 基板ボックス
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148922 【氏名又は名称】株式会社大一商会 【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区鴨付町1丁目22番地
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| 【出願日】 |
平成16年3月31日(2004.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106725 【弁理士】 【氏名又は名称】池田 敏行
【識別番号】100105120 【弁理士】 【氏名又は名称】岩田 哲幸
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| 【公開番号】 |
特開2005−287680(P2005−287680A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月20日(2005.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願2004−105164(P2004−105164) |
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