| 【発明の名称】 |
遊技媒体貸出機システム |
| 【発明者】 |
【氏名】岩堀 和男 【住所又は居所】東京都豊島区東池袋二丁目23番2号 サミー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】遊技媒体貸出機が通信ネットワークを介して送信する情報の安全性を向上させ、また情報の不正な改ざんを防止することで、遊技場側による脱税等の不正な会計操作を防止する。
【解決手段】外部管理サーバ1は、暗号化鍵Pmを生成し玉貸機100へ定期的に送信する。玉貸機100は、外部管理サーバ1により更新された暗号化鍵Pmを使って売上げ情報を暗号化し外部管理サーバ1へ送信する。これにより、玉貸機100の売上げ情報の不正な解読または改ざんが困難となる。また、外部管理サーバ1は玉貸機100の正確な売上げ情報を収集して管理することが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機で遊技をする際に用いる遊技媒体を貸出す複数の遊技媒体貸出機が遊技場内の第1通信ネットワークを介して相互に接続し、前記遊技場内の中継サーバが前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機と接続し、前記遊技場外の外部管理サーバが第2通信ネットワークを介して前記中継サーバと接続する遊技媒体貸出機システムであって、 前記外部管理サーバは、暗号化鍵と復号化鍵の対を生成する暗号化鍵生成手段と、生成した前記暗号化鍵を前記第2通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信する暗号化鍵送信手段と、前記各遊技媒体貸出機の売上金額を含む情報であって前記暗号化鍵を使って暗号化された情報を前記復号化鍵を使って解読する解読手段とを備え、 前記中継サーバは、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機へ転送する第1転送手段と、前記各遊技媒体貸出機からの暗号化された前記情報を前記第2通信ネットワークを介して前記外部管理サーバへ転送する第2転送手段とを備え、 前記各遊技媒体貸出機は、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を使って所定期間における売上金額を含む前記情報を暗号化し前記第1通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信する売上情報送信手段を備えることを特徴とする遊技媒体貸出機システム。 【請求項2】 前記外部管理サーバにおいて、前記暗号化鍵生成手段は前記暗号化鍵と前記復号化鍵の対を複数生成し、前記暗号化鍵送信手段は生成した複数の前記暗号化鍵からランダムに選択する一の暗号化鍵を前記中継サーバを介して各遊技媒体貸出機へ定期的に送信することで、各遊技媒体貸出機が使用する前記暗号化鍵を定期的に更新することを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出機システム。 【請求項3】 遊技機で遊技をする際に用いる遊技媒体を貸出す複数の遊技媒体貸出機が遊技場内の第1通信ネットワークを介して相互に接続し、前記遊技場内の中継サーバが前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機と接続し、前記遊技場外の外部管理サーバが第2通信ネットワークを介して前記中継サーバと接続する遊技媒体貸出機システムにおける情報管理方法であって、 前記外部管理サーバは、暗号化鍵と復号化鍵の対を複数生成し、生成した暗号化鍵からランダムに選択する一の暗号化鍵を前記第2通信ネットワークを介して前記中継サーバへ定期的に送信するステップと、 前記中継サーバは、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機へ転送するステップと、 前記遊技媒体貸出機は、前記外部管理サーバから送信された前記暗号化鍵を使って所定期間における自身の売上金額を含む情報を暗号化し、前記第1通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信するステップと、 前記中継サーバは、前記各遊技媒体貸出機からの暗号化された前記情報を前記第2通信ネットワークを介して前記外部管理サーバへ転送するステップと、 前記外部管理サーバは、前記遊技媒体貸出機へ送付した前記暗号化鍵と対をなす前記復号化鍵を使って、前記中継サーバからの暗号化された前記情報を解読するステップとを備えることを特徴とする遊技媒体貸出機システムにおける情報管理方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技機で遊技をする際に用いる遊技球またはメダル等の遊技媒体を貸出すための遊技媒体貸出機が通信ネットワークを介して相互に接続されるシステムに関し、特に遊技媒体貸出機の売上げ等の情報を正確に管理する遊技媒体貸出機システムに関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機またはスロットマシン等の遊技機が複数設置されている遊技場店舗(ホール)においては、これら遊技機で遊技をする際に用いる遊技球やメダル等の遊技媒体を遊技客に貸出す遊技媒体貸出機が設けられている。例えば、複数のパチンコ機が配列される遊技島には、各パチンコ機に隣接して「台間玉貸機」(以下「玉貸機」という)と呼ばれる遊技媒体貸出機がそれぞれ設置され、遊技客が紙幣または硬貨を玉貸機の投入口に投入することでその金額に応じた玉数の遊技球が貸出されるようになっている。 【0003】 近年、各玉貸機を通信ネットワークで接続するシステムを導入するホールも増えている。図1は、玉貸機900がネットワーク接続されるシステムの一例を表す図である。図1によれば、ホール2内には、ホールサーバ5をネットワークサーバとするローカルの通信ネットワーク7が敷設され、この通信ネットワーク7を介して各玉貸機900及びパチンコ機の遊技情報を管理するホールコンピュータ6が相互に接続されている。 【0004】 また、ホールサーバ5は、第三者機関であるデータセンタに備えられている外部管理サーバ1と外部通信ネットワーク8を介して接続されている。外部通信ネットワーク8は、例えばインターネット等の公衆回線が利用される。 【0005】 外部管理サーバ1は各ホール2に設置されている各玉貸機900に投入された金額等の売上げ情報を収集し管理している。すなわち、外部管理サーバ1からの情報要求に応じて、各ホール2のホールサーバ5が玉貸機900それぞれから送信される売上げ等の情報を中継し外部管理サーバ1へ転送している。このように、外部管理サーバ1が各ホール2の売上げ情報等を収集することで、各ホール2の営業成績等を管理し会計の明朗化を図っている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ところで、上記従来のシステムにおいては、外部管理サーバ1が各ホール2の売上げの情報やパチンコ機の稼動情報等を収集して管理をするものの、例えばホール2側の不正行為者がローカルの通信ネットワーク7に接続されている情報端末を介して各玉貸機900からの売上げ情報を不正に改ざんし故意に誤った売上げ情報を外部管理サーバ1へ送信したり、または改ざんした売上金額に基づいて店内の利益を実際よりも少なく申告する等の不正な会計操作が行われる場合があった。 【0007】 本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、遊技媒体貸出機が通信ネットワークを介して送信する情報の安全性を向上させ、または情報の不正な改ざんを防止して第三者機関による正確な売上げ等の情報の管理を可能にする等の遊技媒体貸出機システムを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に記載の発明は、遊技機で遊技をする際に用いる遊技媒体を貸出す複数の遊技媒体貸出機が遊技場内の第1通信ネットワークを介して相互に接続し、前記遊技場内の中継サーバが前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機と接続し、前記遊技場外の外部管理サーバが第2通信ネットワークを介して前記中継サーバと接続する遊技媒体貸出機システムであって、前記外部管理サーバは、暗号化鍵と復号化鍵の対を生成する暗号化鍵生成手段と、生成した前記暗号化鍵を前記第2通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信する暗号化鍵送信手段と、前記各遊技媒体貸出機の売上金額を含む情報であって前記暗号化鍵を使って暗号化された情報を前記復号化鍵を使って解読する解読手段とを備え、前記中継サーバは、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機へ転送する第1転送手段と、前記各遊技媒体貸出機からの暗号化された前記情報を前記第2通信ネットワークを介して前記外部管理サーバへ転送する第2転送手段とを備え、前記各遊技媒体貸出機は、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を使って所定期間における売上金額を含む前記情報を暗号化し前記第1通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信する売上情報送信手段を備えることを特徴とする。 【0009】 請求項1に記載の遊技媒体貸出機システムによれば、外部管理サーバの暗号化鍵生成手段は情報を暗号化するための暗号化鍵とそれを解読するための復号化鍵の対を生成し、生成された暗号化鍵を暗号化鍵送信手段が第2通信ネットワークを介して中継サーバへ送信する。中継サーバの第1転送手段は、外部管理サーバからの暗号化鍵を第1通信ネットワークを介して各遊技媒体貸出機へ転送する。遊技媒体貸出機の売上情報送信手段は、外部管理サーバからの暗号化鍵を使って、所定期間における売上金額を含む情報を暗号化し第1通信ネットワークを介して中継サーバへ送信する。中継サーバの第2転送手段は、各遊技媒体貸出機からの暗号化された情報を第2通信ネットワークを介して外部管理サーバへ転送する。外部管理サーバの解読手段は、各遊技媒体貸出機からの売上金額を含む暗号化された情報を復号化鍵を使って解読し、各遊技媒体貸出機の売上金額等の情報を収集する。各遊技媒体貸出機は外部管理サーバが生成した暗号化鍵を使用して情報を暗号化するので、各遊技媒体貸出機が送信する情報はその復号化鍵を有する外部管理サーバのみが解読することができる。したがって、遊技媒体貸出機が送信する情報の改ざん等が防止され、通信ネットワークにおける情報の安全性が確保される。これにより、外部管理サーバは各遊技媒体貸出機の正確な売上げ等の情報を取得することができる。 【0010】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技媒体貸出機システムであって、前記外部管理サーバにおいて、前記暗号化鍵生成手段は前記暗号化鍵と前記復号化鍵の対を複数生成し、前記暗号化鍵送信手段は生成した複数の前記暗号化鍵からランダムに選択する一の暗号化鍵を前記中継サーバを介して各遊技媒体貸出機へ定期的に送信することで、各遊技媒体貸出機が使用する前記暗号化鍵を定期的に更新することを特徴とする。 【0011】 請求項2に記載の遊技媒体貸出機システムによれば、外部管理サーバの暗号化鍵生成手段は暗号化鍵と復号化鍵の対を複数生成し、暗号化鍵送信手段は生成した複数の暗号化鍵からランダムに選択する一の暗号化鍵を各遊技媒体貸出機へ定期的に送信する。各遊技媒体貸出機が使用する暗号化鍵を外部管理サーバが定期的に更新するので、遊技媒体貸出機が送信する暗号化した情報の不正な解読が更に困難となり、情報の秘匿性または安全性が向上する。 【0012】 請求項3に記載の発明は、遊技機で遊技をする際に用いる遊技媒体を貸出す複数の遊技媒体貸出機が遊技場内の第1通信ネットワークを介して相互に接続し、前記遊技場内の中継サーバが前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機と接続し、前記遊技場外の外部管理サーバが第2通信ネットワークを介して前記中継サーバと接続する遊技媒体貸出機システムにおける情報管理方法であって、前記外部管理サーバは、暗号化鍵と復号化鍵の対を複数生成し、生成した暗号化鍵からランダムに選択する一の暗号化鍵を前記第2通信ネットワークを介して前記中継サーバへ定期的に送信するステップと、前記中継サーバは、前記外部管理サーバからの前記暗号化鍵を前記第1通信ネットワークを介して前記各遊技媒体貸出機へ転送するステップと、前記遊技媒体貸出機は、前記外部管理サーバから送信された前記暗号化鍵を使って所定期間における自身の売上金額を含む情報を暗号化し、前記第1通信ネットワークを介して前記中継サーバへ送信するステップと、前記中継サーバは、前記各遊技媒体貸出機からの暗号化された前記情報を前記第2通信ネットワークを介して前記外部管理サーバへ転送するステップと、前記外部管理サーバは、前記遊技媒体貸出機へ送付した前記暗号化鍵と対をなす前記復号化鍵を使って、前記中継サーバからの暗号化された前記情報を解読するステップとを備えることを特徴とする。 【0013】 請求項3に記載の遊技媒体貸出機システムにおける情報管理方法によれば、外部管理サーバは、暗号化鍵と復号化鍵の対を複数生成し、生成した暗号化鍵から暗号化鍵の一をランダムに選択する。外部管理サーバは、選択した暗号化鍵を第2通信ネットワークを介して中継サーバへ定期的に送信し、中継サーバがこれを第1通信ネットワークを介して各遊技媒体貸出機へ転送することで、遊技媒体貸出機が使用する暗号化鍵を定期的に更新する。遊技媒体貸出機は、外部管理サーバから送信された暗号化鍵を使って所定期間における自身の売上金額を含む情報を暗号化し、第1通信ネットワークを介して中継サーバへ送信する。中継サーバは、各遊技媒体貸出機からの暗号化された売上金額等の情報を第2通信ネットワークを介して外部管理サーバへ転送する。外部管理サーバは、遊技媒体貸出機へ送付した暗号化鍵と対をなす復号化鍵を使って、中継サーバからの暗号化された情報を解読する。これにより、外部管理サーバは、各遊技媒体貸出機の売上金額等の情報を収集する。各遊技媒体貸出機は、外部管理サーバが生成し定期的に更新した暗号化鍵を使用して情報を暗号化するので、遊技媒体貸出機が送信する暗号化した情報の不正な解読が更に困難となり、情報の秘匿性または安全性が向上する。 【発明の効果】 【0014】 以上説明したように、本発明の遊技媒体貸出機システムによれば、各遊技媒体貸出機が使用する暗号化鍵を外部管理サーバが定期的に更新するので、遊技媒体貸出機が通信ネットワークを介して送信する情報の秘匿性、安全性が向上する。 また、遊技媒体貸出機の売上げ情報を改ざんする等の不正行為が防止されるので、外部管理サーバは各遊技媒体貸出機の正確な売上げ情報を収集し管理することができ、遊技場側による例えば脱税等の不正な会計操作を防止する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明による好適な実施形態として、パチンコ機を遊技する際に使用する遊技球を、投入された紙幣または硬貨の金額に応じて貸出す玉貸機100(現金玉貸機)が通信ネットワークを介して相互に接続されるシステムについて、図面を参照しながら説明する。まず、図2を参照し、遊技場店舗(以下「ホール」という)に複数設置される玉貸機100について説明する。 【0016】 図2に示すように、玉貸機100は、ホールの遊技島3において並設されている複数のパチンコ機4に隣接してそれぞれ設けられている。なお、一のパチンコ機4とその正面から見て左側に隣接する玉貸機100とがペアとなっており、これらは通信可能に接続されている。各玉貸機100は、遊技島3の基台に設置されている取付フレーム311に対し着脱可能に装着される。 【0017】 各玉貸機100の背面側には、玉貸機100に投入され真券として受け付けられた紙幣を遊技島3の端に設けられている不図示の紙幣回収装置へ搬送する紙幣搬送装置320と、同じく玉貸機100に正貨として受け付けられた硬貨を不図示の硬貨回収装置へ搬送する硬貨搬送装置330とが上下の所定位置にそれぞれ設けられている。 【0018】 玉貸機100の構成を図3に基づいて説明する。なお、図3(a)は、玉貸機100の本体カバーが取り外された内部構造を表した側面図であって、遊技島3の取付フレーム311に装着された状態を示した図である。図3(b)は、フロントパネル101の外観構造を表した玉貸機100の正面図である。 【0019】 図3(b)において、玉貸機100のフロントパネル101の上部には、紙幣を投入するための紙幣投入口102と、硬貨を投入するための硬貨投入口103と、投入金額及びエラーコード等を表示するLED表示器104が配置されている。また、玉貸機100のフロントパネル101の中央には、遊技球を排出する玉払出ノズル106が揺動自在に配置され、玉払出ノズル106の下には硬貨返却口107が配置されている。 【0020】 図3(a)において、玉貸機100内の上部には、上述の紙幣投入口102から投入される紙幣が真の千円または一万円の紙幣かどうかを識別する紙幣識別機110が配置されている。紙幣識別機110の背面には、真券であると識別した紙幣を紙幣搬送装置320へ排出する図示しない紙幣出口が設けられている。 【0021】 紙幣識別機110の下方には玉払出ユニット113が配置されている。玉払出ユニット113と玉払出ノズル106とはガイド部材114で接続され、玉払出ユニット113がガイド部材114へ排出した遊技球が玉払出ノズル106から払出されるようになっている。また、玉払出ユニット113の排出部分には、玉払出センサ118が設けられている。玉払出センサ118は、玉払出ユニット113が排出する遊技球を検出するセンサであり、ガイド部材114へ向かって通過する遊技球を検出するとパルス信号を生成し、後述する回線制御基板130を介して制御基板120へ送信する。 【0022】 玉払出ユニット113の下方には、硬貨投入口103から投入された硬貨が正規の百円硬貨または五百円硬貨であるかどうか判別する硬貨識別機111が設置されている。また、硬貨投入口103とそれよりも下方にある硬貨識別機111との間にはガイド部材112が設けられ、硬貨投入口103から投入された硬貨がガイド部材112内を自重で落下しながら硬貨識別機111へガイドされる。 【0023】 また、玉貸機100の背面には、図示しない硬貨出口が設けられており、硬貨識別機111により正規の硬貨であると判別され振り分けられた硬貨が当該硬貨出口からジャバラ管340を介して硬貨搬送装置330へ排出されるようになっている。更に、玉貸機100の内部には、硬貨識別機111と硬貨返却口107とを接続するガイド部材115が設けられ、硬貨識別機111により正規の硬貨ではないと判別され振り分けられた異物等がガイド部材115を介して硬貨返却口107から排出される。 【0024】 玉貸機100の下部には、玉貸機100の全体的な動作を集中制御する制御基板120と、ホール内のローカルの通信ネットワークに接続するための制御を行う回線制御基板130が配置されている。なお、回線制御基板130は、制御基板120とは独立して動作する回路基板であり、売上げ等に関する情報を収集してホールにおける情報管理コンピュータの一つであるホールサーバ5へ送信する。また、回線制御基板130は、収集した情報の改ざん等を防止して売上げ等の正確な情報をホールサーバ5へ送信できるように、制御基板120も含めて外部からは一切、収集した情報の操作編集ができないようにブラックボックス化されている。 【0025】 次に、図4に示すブロック図を参照して、玉貸機100に設けられている制御システムについて説明する。 【0026】 制御基板120にはCPUである中央制御部121が備えられ、半導体メモリであるROM122及びRAM123と、入出力部126と、シリアル通信制御部124とが基板にプリント配線されたバスを介して中央制御部121に接続されている。なお、中央制御部121は、ROM122に予め記憶されているシステムプログラムに従って演算処理を実行し、玉貸機100全体の動作制御を行っている。 【0027】 入出力部126には、フロントパネル101に設けられているLED表示器104その他ランプ類を表示駆動する表示ドライバ125が接続され、これにより中央制御部121は、玉貸機100に投入された金額または動作異常の際のエラーコード等を表示ドライバ125を介してLED表示器104等に表示または報知させる。 【0028】 また、入出力部126には、紙幣識別機110と、硬貨識別機111と、玉払出ユニット113と、玉払出センサ118とが接続されている。これにより、制御基板120は、紙幣識別機110及び硬貨識別機111に対し入金を許可する信号等を送出し、玉払出ユニット113に対しては払出す遊技球の数を制御する制御コマンド等を送出する。 【0029】 一方、各機器からの状態信号及び検出信号は、回線制御基板130を中継して制御基板120へ送信されるようになっている。ここで、回線制御基板130は、各機器からの入金に係る信号等を最初に受信し中継することで、これら信号に含まれる入金情報等、売上げに関する情報を収集し記録している。 【0030】 また、回線制御基板130は、例えばRS232C等の通信規格に準拠するシリアル通信インタフェースを有するシリアル通信制御部124を介して制御基板120とシリアル通信可能に接続されている。 【0031】 また、回線制御基板130は、玉貸機100に隣接するパチンコ機4と配線ケーブルで接続され、レディ信号等を交換し合うことで互いに動作確認を行っている。 【0032】 また、回線制御基板130はLAN制御部131を備え、これにより、玉貸機100とホールサーバ5とがホール内のローカルの通信ネットワーク7を介してホールサーバ5と接続される。なお、LAN制御部131は上述の制御基板120に設けられるものであってもよい。この場合において、制御基板120が後述する報告データ等の情報を通信ネットワーク7を介してホールサーバ5へ送信する。 【0033】 次に、図5を参照して、玉貸機100の動作を説明する。なお、図5は、遊技島の取付フレーム311に装着された状態にある玉貸機100の側面を表している。 【0034】 玉貸機100のフロントパネル101に設けられている紙幣投入口102から投入された紙幣が千円または一万円札等の高額紙幣の真券であると紙幣識別機110が識別すると、当該紙幣は、取付フレーム311の背面側に設置されている紙幣搬送装置320へ排出される(ルートRA)。制御基板120は、紙幣識別機110からの入金情報が有効なものであると判断すると、投入された金額に相当する玉数の遊技球を払出す許可信号を玉払出ユニット113へ送信する。玉払出ユニット113は、受信した許可信号に応じた玉数の遊技球を玉払出ノズル106から排出する(ルートRB)。 【0035】 同様に、硬貨投入口103から投入された硬貨が正規の五百円または百円硬貨であると硬貨識別機111が識別した場合も、取付フレーム311の背面側に設けられているジャバラ管340を介して、識別された硬貨が硬貨搬送装置330へ排出される(ルートRC)。制御基板120は、硬貨識別機111からの入金情報が有効なものであると判断すると、投入された金額に相当する玉数の遊技球を払出す許可信号を玉払出ユニット113へ送信する。これにより、投入金額に応じた玉数の遊技球が玉払出ノズル106から排出される(ルートRB)。 【0036】 硬貨識別機111により正規の硬貨ではないと判別された異物等は、硬貨返却口107から排出される(ルートRD)。 【0037】 次に、かかる玉貸機100がネットワークを介して第三者機関である外部のデータセンタに備えられた外部管理サーバ1に接続されるシステムについて図6を参照しながら説明する。 【0038】 ホール2に設置されている各玉貸機100は、回線制御基板130を介してローカルの通信ネットワーク7に回線接続している。通信ネットワーク7には、例えばホールの管理室に設置されているホールサーバ5、及びホールコンピュータ6が回線接続されている。なお、ホールコンピュータ6は、主にホール2内に設置されているパチンコ機4等の遊技機の稼動情報、また玉貸機100に投入された金額である売上げ情報等を管理蓄積し、これら営業実績データに基づいてホール2の会計等が行われる。 【0039】 第三者機関である外部のデータセンタに備えられる外部管理サーバ1は、外部通信ネットワーク8を介してホール2のホールサーバ5に回線接続している。ここで、外部通信ネットワーク8は、例えばインターネット、専用回線網、公衆回線網、電話網であり、いずれの回線網を使用するものであってもよいし、またこれらを組み合わせて使用するものでもよい。 【0040】 ホールサーバ5は、外部管理サーバ1ではない他のサーバまたは各種情報端末からホール2内のローカルの通信ネットワーク7にアクセスできないように防護装置(ファイヤウォール)が設けられている。これにより、ホール2内の玉貸機100等への不正なアクセスまたはデータ操作等が防止され安全性が確保されている。また、外部通信ネットワーク8を介して各ホールのホールサーバ5と外部管理サーバ1との間で取り交わされるデータは暗号化され、これら以外の第三者によっては解読できないものとなっている。 【0041】 次に、データセンタの外部管理サーバ1が各ホール2の売上げ情報を収集し管理する情報管理方法について、図7〜図11を参照し、以下説明する。なお、図7及び図8は、かかる情報管理方法を表すフローチャート、図9は、玉貸機100が作成する玉貸機情報の報告データの構成例を表すテーブル図、図10は、玉貸機100のネットワークシステムの構成を表す図であって、暗号化された情報の流れを表し、図11は、本システムにおいて提供される暗号化鍵の流れを表す図である。 【0042】 図7〜図10を参照し、外部管理サーバ1は、情報を管理するホール2のホールサーバ5に対して、そのホール2に設置される全ての玉貸機100に関する情報を要求する要求信号を外部通信ネットワーク8を介して送信する(ステップS101)。この情報要求信号は、外部管理サーバ1に備えられるスケジュール管理プログラムによって、例えば午前、午後、夜間の各営業時間帯を締める時々に、自動的に各ホール2に対して送信される。 【0043】 ホールサーバ5は、この情報要求信号を受けると(ステップS201)、ローカルの通信ネットワーク7を介して当該要求信号をそのまま各玉貸機100へ送信する(ステップS202)。 【0044】 玉貸機100の回線制御基板130は、ホールサーバ5からの要求を受信すると(ステップS301)、収集し蓄積してある売上げ、またはパチンコ機4から送信される遊技機情報等を編集し、例えば図9に示すような構成の報告データDを作成する。図9に示される報告データDには、例えば、集計開始時刻から集計終了時刻までの売上げ(玉貸機100に投入された金額の合計)や貸出した玉数、また隣接するパチンコ機4での打込玉数(アウト玉)、賞球玉数(セーフ玉)等の遊技機情報等である。 【0045】 玉貸機100の回線制御基板130は、ホール2においては解読することができない公開された暗号化鍵Pmを使って上述の報告データDを暗号化する(ステップS302)。そして、この暗号化された報告データPm(D)をホールサーバ5へ送信する。なお、暗号化鍵Pmと対をなす復号化鍵Smは、外部管理サーバ1のみが有している。したがって、玉貸機100から送信される暗号化された報告データPm(D)は、外部管サーバ1以外の者によっては解読できないようになっている。 【0046】 ホールサーバ5では、各玉貸機100からの報告データPm(D)を受信すると(ステップS203)、これらを例えばパケット化等して一括して外部管理サーバ1へ外部通信ネットワーク8を介して送信する(ステップS204)。なお、ホールサーバ5は、玉貸機100から送信された各報告データPm(D)を、それぞれの受信とともに随時、外部管理サーバ1へ送信してもよい。 【0047】 外部管理サーバ1は、ステップS101の要求に応じて返送された各ホール2からの報告データPm(D)を、秘密鍵としての復号化鍵Smを使って解読し、それに含まれる売上げの情報等を蓄積管理する(ステップS102)。 【0048】 図8において、外部管理サーバ1は、受信した報告データDを当該報告データDを送信したホール2のみが解読できる公開暗号化鍵Phで暗号化し(ホール2のみが、暗号化鍵Phに対する復号化鍵Shを有している)、自分自身を特定する認証データSo(M)とともに外部通信ネットワーク8を介して当該ホール2のホールサーバ5へ返送する(ステップS103)。このとき添付される上述の認証データSo(M)は、外部管理サーバ1を特定する例えば文字列であるメッセージ(すなわち、外部管理サーバ1自身のサインを意味する)Mを外部管理サーバ1のみが知り得る秘密鍵Soで暗号化して生成されることが望ましい。 【0049】 ホールサーバ5は、返送された報告データ等So(M)+Ph(D)を受信すると(ステップS205)、ローカルの通信ネットワーク7を介して当該報告データ等をそのままホールコンピュータ6へ送信する(ステップS206)。 【0050】 ホールコンピュータ6では、上述の報告データ等So(M)+Ph(D)を受信すると(ステップS401)、当該報告データが確かにデータセンタの外部管理サーバ1から送信されたものかどうか、認証データSo(M)を解読することで検証する。これは、秘密鍵Soに対する公開鍵Poを用いて認証データSo(M)からメッセージMが解読できれば、メッセージMを暗号化した秘密鍵Soを有するのは外部管理サーバ1だけであるから、この認証データSo(M)を添付して報告データPh(D)を送信するサーバは確かに外部管理サーバ1であると確認することができる。 【0051】 報告データ等が外部管理サーバ1からのものと確認されると、当該報告データPh(D)を当該ホール2のみが有する復号化鍵Shで解読する(ステップS402)。ここで初めて、当該ホール2における一定期間内の売上げ等の営業実績がホールコンピュータ6において把握される。そして、報告データの内容に基づいて、当該ホール2における売上げ、勝敗等の情報を集計し蓄積する(ステップS403)。 【0052】 このように、各玉貸機100から送信される売上げ等の情報は、第三者機関であるデータセンタの外部管理サーバ1でのみ解読可能に暗号化されるので、これらの間の送信経路において売上げ等の情報が改ざんされるような不正行為が防止され、情報の安全性が確保される。 【0053】 また、外部管理サーバ1は、各玉貸機100の正確な売上げ等の情報を取得するので、各ホール2の会計を監査できるようになる。 【0054】 また、ホール2は、ホールコンピュータ6等の情報端末からは自身の売上げ情報を取得することができず、ホール2を監査する外部管理サーバ1を経由してこれらの情報を取得するので、不正な会計操作または店舗内の利益を実際よりも少なく申告するなどの脱税行為が防止され、会計の明朗化が図られる。 【0055】 なお、図11に示すように、玉貸機100の回線制御基板130が情報を暗号化する暗号化鍵Pmは、常に同じものを使用するのではなく、外部管理サーバ1により更新された暗号化鍵Pm1、Pm2、が定期的に玉貸機100に提供されるものであってもよい。この暗号化鍵Pmの更新は、外部管理サーバ1に備えられるスケジュール管理プログラムによって、例えば1ヶ月毎に新しい公開鍵としての暗号化鍵Pm1、Pm2、が複数生成され(同時にこれらと対をなす秘密鍵としての復号化鍵Sm1、Sm2、も生成される)、これらのうちからランダムに選択された暗号化鍵Pmが自動的に各玉貸機100に送信されることにより行われる。 【0056】 このように、外部管理サーバ1が定期的に更新した暗号化鍵Pmを玉貸機100へ送付し、更新した暗号化鍵Pmを玉貸機100が使用することで、不正行為者が暗号化情報Pm(D)を解読することは更に困難となり、玉貸機100のネットワークシステムにおける情報の機密性及び安全性等が更に向上する。 【0057】 なお、上述した実施の形態においては、パチンコ機4を遊技する際に用いる遊技球を現金の投入に応じて貸し出す玉貸機100について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、スロットマシンその他の遊技機で使用するメダル等の遊技媒体を貸し出す貸出機、また遊技媒体を物ではなく例えばクレジットと呼ばれる遊技者が可処分の電子価値情報として貸し出す貸出機、更には現金のみならず例えばICカード等に記憶された度数の範囲内で上述の遊技媒体を貸し出すCR(Card Reader)貸出機等にも適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0058】 【図1】従来技術による、玉貸機の通信ネットワークシステムの構成を表す図である。 【図2】本発明の一実施態様による、遊技島の構造を表す正面図である。 【図3】図3(a)は本発明の一実施態様による、玉貸機の構造を表す側面図、図3(b)はその正面図である。 【図4】本発明の一実施態様による、玉貸機の制御ブロック図である。 【図5】本発明の一実施態様による、玉貸機の側面図でありその動作を説明するための図である。 【図6】本発明の一実施態様による、玉貸機の通信ネットワークシステムの構成を表す図である。 【図7】本発明の一実施態様による、玉貸機の通信ネットワークシステムにおける情報管理方法を表すフローチャートである。 【図8】本発明の一実施態様による、玉貸機の通信ネットワークシステムにおける情報管理方法を更に表すフローチャートである。 【図9】本発明の一実施態様による、玉貸機が作成する玉貸機情報の報告データの構成を表す図である。 【図10】本発明の一実施態様による、玉貸機の通信ネットワークシステムの構成を表す図であって、暗号化された情報の流れを表す図である。 【図11】本発明の一実施態様による、玉貸機の通信ネットワークシステムの構成を表す図であって、暗号化鍵の流れを表す図である。 【符号の説明】 【0059】 1…外部管理サーバ、 2…ホール、 3…遊技島、 4…パチンコ機、 5…ホールサーバ、 6…ホールコンピュータ、 7…通信ネットワーク、 8…外部通信ネットワーク、 100…玉貸機、 101…フロントパネル、 102…紙幣投入口、 103…硬貨投入口、 104…LED表示器、 106…玉払出ノズル、 107…硬貨返却口、 110…紙幣識別機、 111…硬貨識別機、 113…玉払出ユニット、 118…玉払出センサ、 120…制御基板、 121…中央制御部、 124…シリアル通信制御部、 126…入出力部、 130…回線制御基板、 320…紙幣搬送装置、 330…硬貨搬送装置、 D…報告データ、 M…メッセージ Pm、Ph…公開鍵(暗号化鍵)、 Sm、Sh…秘密鍵(復号化鍵)
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031783 【氏名又は名称】サミー株式会社 【住所又は居所】東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャイン60
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| 【出願日】 |
平成16年2月27日(2004.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
【識別番号】100118898 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 立昌
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| 【公開番号】 |
特開2005−237855(P2005−237855A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月8日(2005.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−55198(P2004−55198) |
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