| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】有留 範親 【住所又は居所】愛知県名古屋市昭和区鶴舞2丁目2番18号 奥村遊機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】遊技者を飽きさせることなく、遊技者の興味をセンター役物に形成されたステージ上を転動せしめられる遊技球の行方に惹きつけることができる、新規な構造のパチンコ機を提供することを目的とする。
【解決手段】フロントフロア66を転動せしめられる遊技球がフロントフロア66から奥側に向かって並べられるように配設された手前側の左右一対のフロントローラ76a,bおよび奥側の左右一対のバックローラ80a,bを乗り継ぐようにしてステージの奥側に導かれるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球を転動せしめるためのステージが形成されたセンター役物を遊技領域の略中央に備えているパチンコ機において、 前記ステージが、手前側に位置せしめられたフロントフロアと、それぞれ略左右方向に延びる中心軸回りに回転可能な状態で該フロントフロアから奥側に向かって並べられるように配設された手前側の左右一対のフロントローラおよび奥側の左右一対のバックローラを含んで構成されていると共に、それら各一対のフロントローラおよびバックローラには、それぞれの外周面の適当な部位に、遊技球を吸着するための磁石が配設されており、それら各一対のフロントローラおよびバックローラを各中心軸回りに回転駆動せしめる駆動手段が設けられて、該フロントフロアを転動せしめられる遊技球がそれぞれ回転する各一対の該フロントローラと該バックローラを乗り継ぐようにして該ステージの奥側に導かれるようになっていると共に、前記センター役物の奥方には入球口が形成されており、該一対のバックローラで導かれた該遊技球が該ステージの奥側において該磁石による吸着を解除されて該入球口に入球可能とされていることを特徴とするパチンコ機。 【請求項2】 それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、何れも、テーパ筒状の外周面を有しており、該一対のフロントローラおよび該一対のバックローラが、それぞれ、各小径側の軸方向端部同士において左右方向で向かい合うようにして配設されている請求項1に記載のパチンコ機。 【請求項3】 前記各フロントローラにおける前記小径側の軸方向端部と前記各バックローラにおける前記小径側の軸方向端部の間に形成された隙間には、該隙間において遊技球が停留しないようにするための停留防止突起が配設されている請求項2に記載のパチンコ機。 【請求項4】 前記一対のフロントローラが一本の駆動軸によって連結されており、該一対のフロントローラが一体的に回転せしめられるようになっている請求項2又は3に記載のパチンコ機。 【請求項5】 それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、何れも、円筒状の外周面を有しており、該一対のフロントローラおよび該一対のバックローラのそれぞれにおいて向かい合っているほうの軸方向端部が他方の軸方向端部よりも下方に位置せしめられている請求項1に記載のパチンコ機。 【請求項6】 前記入球口によって入口が構成されている遊技球が通過可能な球通路が前記一対のフロントローラの間および前記一対のバックローラの間を延びるように形成されている請求項1乃至5の何れかに記載のパチンコ機。 【請求項7】 前記一対のフロントローラと前記一対のバックローラの隙間寸法がそれら各ローラの中心軸方向の全長に亘って遊技球の直径よりも小さくされている請求項1乃至6の何れかに記載のパチンコ機。 【請求項8】 それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、それぞれ、互いに同じ方向に回転せしめられるようになっている請求項1乃至7の何れかに記載のパチンコ機。 【請求項9】 前記一対のフロントローラの一方の角速度が前記一対のバックローラの一方の角速度と異なるように設定されている請求項1乃至8の何れかに記載のパチンコ機。 【請求項10】 前記一対のフロントローラの一方と前記一対のバックローラの一方において、前記磁石の位置が軸方向で相互に異なっていると共に、該一対のフロントローラの他方と該一対のバックローラの他方において、該磁石の位置が軸方向で相互に異なっている請求項1乃至9の何れかに記載のパチンコ機。 【請求項11】 前記フロントフロアを転動せしめられる遊技球がそれぞれ回転する各一対の前記フロントローラおよび前記バックローラを乗り継ぐようにして前記ステージの奥側に導かれることにより、該遊技球が該フロントフロアよりも高い位置に導かれるようになっている請求項1乃至10の何れかに記載のパチンコ機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技球を転動せしめるためのステージが形成されたセンター役物を遊技領域の略中央に備えているパチンコ機に係り、特に、ステージ上での遊技球の転動に一層の変化をもたせて遊技者を楽しませることができる、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。 【背景技術】 【0002】 良く知られているように、パチンコ機の遊技というのは、パチンコ機に突設された操作ハンドルに回動可能に装着された発射レバーを遊技者が回動操作することで、遊技領域に向けて遊技球を発射することによって行われるようになっている。このように遊技領域に向けて発射された遊技球は、遊技領域に打ち込まれた多数の遊技釘や各種構造物等に当たりながら遊技領域を流下するようになっている。これにより、遊技領域を流下する遊技球というのは、遊技釘や各種構造物等に当たる度に、その流下方向が変化せしめられることとなり、その結果、遊技者は遊技球の流下方向を予測し難くなっている。そして、このように遊技球の流下方向を予測し難くすることで、遊技者が遊技球の挙動に対して一喜一憂することとなる。従って、遊技球の流下方向を予測し難くするということは、遊技者を楽しませるための一つの要因となっているのである。 【0003】 ところで、パチンコ機というのは、一般的に、遊技領域の略中央において、そのパチンコ機自体を特徴付けるようなセンター役物が配設されている。具体的には、例えば、第1種パチンコ機における液晶表示器の表示画面の周囲に配設されたセンター飾り等が、それである。 【0004】 このようなセンター役物には、遊技球を転動せしめるためのステージが形成されており、センター役物に形成された案内通路等を通ってステージ上に案内されてきた遊技球は、ステージ上を転動せしめられるようになっている。 【0005】 そこにおいて、例えば、第1種パチンコ機では、一般的に、センター役物の下方において、液晶表示器を通じて行われる当落抽選の結果の報知を開始させるための始動入賞装置が配設されていることから、センター役物に形成されたステージには、ステージ上を転動せしめられる遊技球の始動入賞装置への入賞を容易にするために、ステージにおいて始動入賞装置の配設位置の上方に位置せしめられる部分に傾斜面が形成されていることが多い。従って、遊技者は、センター役物に形成されたステージ上を転動せしめられる遊技球の行方(転動方向)に対して非常に関心が高くなっているのである。 【0006】 また、近年のパチンコ機においては、例えば、第1種パチンコ機の場合、液晶表示器として大型のものを採用する傾向があること等に起因して、センター役物自体が大きくなり、それによって、センター役物の遊技領域に占める割合が大きくなってきており、その結果、遊技領域が狭くなってきている。従って、センター役物に形成されたステージの存在が非常に重要となってきており、かかるステージが遊技領域の一部を構成しているといっても過言ではない。 【0007】 そこで、センター役物に傾斜面を備えたステージを形成すると共に、かかるステージ上に複数の障害突起を設けるようにしたパチンコ機が提案されている(特許文献1参照)。 【0008】 しかしながら、上述の如きパチンコ機においては、ステージ上を転動せしめられる遊技球の転動方向が遊技球の障害突起への接触に起因して変化せしめられるようになっていることから、ステージ上を転動する遊技球の転動方向を変化させる原理と遊技領域を流下する遊技球の流下方向を変化させる原理が同じものになってしまい、折角遊技球の転動方向を変化させても、面白みに欠けるという問題がある。 【0009】 なお、このような問題に対処するために、特許文献2には、センター役物に形成されたステージ上に回転ドラムを一軸回りに回転可能に配設し、かかる回転ドラムが回転せしめられた際に、回転ドラム内に組み付けられた磁石に遊技球が吸引されて、遊技球が回転ドラムの回転によって誘導される場合があるパチンコ機が開示されているが、回転ドラムによって誘導される遊技球の動き自体が単調になってしまい、その動きに遊技者が飽きてしまうおそれがある。 【0010】 【特許文献1】特開平10−337359号公報 【特許文献2】特開2000−61059号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、遊技者を飽きさせることなく、遊技者の興味をセンター役物に形成されたステージ上を転動せしめられる遊技球の行方に惹きつけることができる、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することができる発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。 【0013】 本発明の第一の態様は、遊技球を転動せしめるためのステージが形成されたセンター役物を遊技領域の略中央に備えているパチンコ機において、前記ステージが、手前側に位置せしめられたフロントフロアと、それぞれ略左右方向に延びる中心軸回りに回転可能な状態で該フロントフロアから奥側に向かって並べられるように配設された手前側の左右一対のフロントローラおよび奥側の左右一対のバックローラを含んで構成されていると共に、それら各一対のフロントローラおよびバックローラには、それぞれの外周面の適当な部位に、遊技球を吸着するための磁石が配設されており、それら各一対のフロントローラおよびバックローラを各中心軸回りに回転駆動せしめる駆動手段が設けられて、該フロントフロアを転動せしめられる遊技球がそれぞれ回転する各一対の該フロントローラと該バックローラを乗り継ぐようにして該ステージの奥側に導かれるようになっていると共に、前記センター役物の奥方には入球口が形成されており、該一対のバックローラで導かれた該遊技球が該ステージの奥側において該磁石による吸着を解除されて該入球口に入球可能とされていることを、特徴とする。 【0014】 このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、フロントフロアを転動せしめられる遊技球がフロントフロアから奥側に向かって並べられるように配設された手前側の左右一対のフロントローラおよび奥側の左右一対のバックローラを乗り継ぐようにしてステージの奥側に導かれるようになっていることから、遊技球がステージの奥側に導かれる際の動きをフロントローラからバックローラへの乗り継ぎのみではなく、例えば、一方のフロントローラから他方のフロントローラへの乗り継ぎをも含めるようにすることが可能となる。 【0015】 従って、本態様においては、遊技球がステージの奥側に導かれる際の動きを一層多様化することが可能となり、このように一層多様化された遊技球の動きに対して遊技者の興味を惹きつけて、遊技者を飽きさせないようにすることで、遊技者を楽しませることが可能となるのである。 【0016】 特に、本態様においては、フロントローラが左右一対配設されていることから、フロントフロアを転動せしめられる遊技球を速やかにフロントフロアからステージの奥側に誘導することが可能となり、それによって、フロントフロアにおいて遊技球が停留することを有利に回避することが可能となる。 【0017】 また、本態様においては、一対のバックローラで導かれた遊技球がステージの奥側において磁石による吸着が解除されてセンター役物の奥方に形成された入球口に入球可能とされていることから、一対のフロントローラおよび一対のバックローラで導かれる遊技球が入球口に入球するか否かということに対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、それによって、遊技者を楽しませることが可能となる。 【0018】 本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係るパチンコ機において、それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、何れも、テーパ筒状の外周面を有しており、該一対のフロントローラおよび該一対のバックローラが、それぞれ、各小径側の軸方向端部同士において左右方向で向かい合うようにして配設されていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、それぞれテーパ筒状の外周面を有する一対のフロントローラが小径側の軸方向端部同士において左右方向で向かい合うようにして配設されていることから、何れか一方のフロントローラに設けられた磁石による吸着が解除された遊技球の小径側端部、即ち、他方のフロントローラ側への転動を積極的に生ぜしめることが可能となり、それによって、何れか一方のフロントローラから他方のフロントローラへの乗り継ぎ等を有利に実現することが可能となり、その結果、遊技球の動きの多様化を一層有利に実現することが可能となる。 【0019】 また、本態様においては、それぞれテーパ筒状の外周面を有する一対のバックローラが小径側の軸方向端部同士において左右方向で向かい合うようにして配設されていることから、何れか一方のバックローラに設けられた磁石による吸着が解除された遊技球の小径側端部、即ち、他方のバックローラ側への転動を積極的に生ぜしめることが可能となり、それによって、何れか一方のバックローラから他方のバックローラへの乗り継ぎ等を有利に実現することが可能となり、その結果、遊技球の動きの多様化を一層有利に実現することが可能となる。 【0020】 本発明の第三の態様は、前記第二の態様に係るパチンコ機において、前記各フロントローラにおける前記小径側の軸方向端部と前記各バックローラにおける前記小径側の軸方向端部の間に形成された隙間には、該隙間において遊技球が停留しないようにするための停留防止突起が配設されていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、各フロントローラにおける小径側の軸方向端部と各バックローラにおける小径側の軸方向端部の間に形成された隙間に停留防止突起が配設されていることから、かかる隙間において遊技球が停留しないようにすることが可能となり、それによって、かかる隙間で遊技球が停留することに起因する不具合(例えば、停留している遊技球に対して他の転動している遊技球が接触し、それによって、他の転動している遊技球のバックローラによる誘導が邪魔されること等)の発生を有利に回避することが可能となる。 【0021】 本発明の第四の態様は、前記第二又は第三の態様に係るパチンコ機において、前記一対のフロントローラが一本の駆動軸によって連結されており、該一対のフロントローラが一体的に回転せしめられるようになっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、一対のフロントローラが1本の駆動軸で連結されて、一体的に回転せしめられるようになっていることから、一対のフロントローラの駆動に用いられる部品点数を少なくすることが可能となる。 【0022】 本発明の第五の態様は、前記第一の態様に係るパチンコ機において、それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、何れも、円筒状の外周面を有しており、該一対のフロントローラおよび該一対のバックローラのそれぞれにおいて向かい合っているほうの軸方向端部が他方の軸方向端部よりも下方に位置せしめられていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、それぞれ円筒状の外周面を有する一対のフロントローラが向かい合っているほうの軸方向端部が他方の軸方向端部よりも下方に位置せしめられていることから、何れか一方のフロントローラに設けられた磁石による吸着が解除された遊技球の他方のフロントローラ側への転動が積極的に生ぜしめられることとなり、それによって、一対のフロントローラの何れか一方から他方への乗り継ぎ等を有利に実現することが可能となり、その結果、遊技球の動きの多様化を一層有利に実現することが可能となる。 【0023】 また、本態様においては、それぞれ円筒状の外周面を有する一対のバックローラが向かい合っているほうの軸方向端部が他方の軸方向端部よりも下方に位置せしめられていることから、何れか一方のバックローラに設けられた磁石による吸着が解除された遊技球の他方のバックローラ側への転動が積極的に生ぜしめられることとなり、それによって、一対のバックローラの何れか一方から他方への乗り継ぎ等を有利に実現することが可能となり、その結果、遊技球の動きの多様化を一層有利に実現することが可能となる。 【0024】 本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に係るパチンコ機において、前記入球口によって入口が構成されている遊技球が通過可能な球通路が前記一対のフロントローラの間および前記一対のバックローラの間を延びるように形成されていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、一対のフロントローラの間および一対のバックローラの間を延びるようにして、入球口によって入口が構成された球通路が形成されていることから、球通路の形成スペースを有利に確保することが可能となる。 【0025】 本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に係るパチンコ機において、前記一対のフロントローラと前記一対のバックローラの隙間寸法がそれら各ローラの中心軸方向の全長に亘って遊技球の直径よりも小さくされていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、フロントローラとバックローラの間から遊技球が落下することを有利に防止することが可能となり、それによって、フロントローラからバックローラへの遊技球の乗り継ぎを有利に実現することが可能となる。 【0026】 本発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかに記載のパチンコ機において、それぞれ対をなすように配設された前記各フロントローラおよび前記各バックローラが、それぞれ、互いに同じ方向に回転せしめられるようになっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球のステージ奥側への誘導を有利に実現することが可能となる。 【0027】 本発明の第九の態様は、前記第一乃至第八の何れかの態様に係るパチンコ機において、前記一対のフロントローラの一方の角速度が前記一対のバックローラの一方の角速度と異なるように設定されていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球のステージ奥側への誘導に変化をもたせることが可能となる。 【0028】 なお、本態様において、一対のフロントローラの他方の角速度と一対のバックローラの他方の角速度は、同じであっても良いし、異なっていても良い。また、一対のフロントローラの他方の角速度と一対のバックローラの他方の角速度が異なっている場合の速度比は、一対のフロントローラの一方の角速度と一対のバックローラの他方の角速度の速度比と同じであっても良いし、異なっていても良い。 【0029】 本発明の第十の態様は、前記第一乃至第九の何れかの態様に係るパチンコ機において、前記一対のフロントローラの一方と前記一対のバックローラの一方において、前記磁石の位置が軸方向で相互に異なっていると共に、該一対のフロントローラの他方と該一対のバックローラの他方において、該磁石の位置が軸方向で相互に異なっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球のステージ奥側への誘導に際して、遊技球をローラの軸方向に積極的に変位せしめることが可能となり、それによって、遊技球の動きを一層多様化させることが可能となる。 【0030】 本発明の第十一の態様は、前記第一乃至第十の何れかの態様に係るパチンコ機において、前記フロントフロアを転動せしめられる遊技球がそれぞれ回転する各一対の前記フロントローラおよび前記バックローラを乗り継ぐようにして前記ステージの奥側に導かれることにより、該遊技球が該フロントフロアよりも高い位置に導かれるようになっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球がステージの奥側に導かれる際に、遊技球の動きを遊技者に見えやすくすることが可能となる。 【発明の効果】 【0031】 上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球が左右一対のフロントローラおよびかかる左右一対のフロントローラの奥側に配設された左右一対のバックローラを乗り継ぐようにしてステージの奥側に誘導されるようになっていることから、遊技球の動きのバリエーションをフロントローラからバックローラへの乗り継ぎのみではなく、例えば、何れか一方のフロントローラから他方のフロントローラへの乗り継ぎまで広げることが可能となり、それによって、ステージの奥側に誘導される遊技球の動きを変化に富んだものにすることが可能となる。そして、このような遊技球の動きを利用することによって遊技者を飽きさせないで楽しませることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、以下の説明において、左右方向とは、原則として、遊技者からみた左右方向をいうものとする。 【0033】 図1には、本発明の一実施形態のパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、縦長な方形状に枠組み形成された外枠12を備えている。外枠12には、その一側において開閉自在に軸支された状態で、パチンコ機の主要構成部の略全てが集約して設けられる中枠14が組み付けられている。また、中枠14の表側には、中枠14に対して裏側から取り付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板を備えたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22がそれぞれ中枠14の一側に開閉自在に軸支された状態で組み付けられている。更にまた、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が突設されている。そして、遊技者が発射ハンドル26に対して回動可能に装着された発射レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域34に向けて発射されるようになっている。 【0034】 続いて、遊技盤16の構造について、図2に基づいて説明する。遊技盤16は、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板30を備えており、かかる遊技板30の表面側に固定されたガイドレール32によって囲まれた略円形の遊技領域34には、その略中央部分において液晶表示器36,かかる液晶表示器36の下方において始動入賞装置38や特別可変入賞装置40等の各種構造物が固定的に設けられている。 【0035】 そして、遊技領域34に向けて発射された後、遊技領域34を流下せしめられる遊技球が始動入賞装置38に入賞すると、液晶表示器36の表示画面において複数の特別図柄(図示せず)の変動表示が開始され、それら複数の特別図柄の変動表示が所定時間行われる。その後、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示されると、所謂大当たり遊技状態が発生し、通常の遊技状態では特別可変入賞装置40の入口を塞いでいる扉42が予め定められた作動条件に従って開閉作動せしめられるようになっている。これにより、特別可変入賞装置40の入口が開放されて、特別可変入賞装置40への遊技球の入賞が可能となり、その結果、遊技者は通常の遊技状態では得ることができない利益(賞球)を得ることが可能となる。このことから明らかなように、本実施形態では、パチンコ機10は、所謂第1種パチンコ機とされている。 【0036】 また、液晶表示器36の表示画面の周囲には、液晶表示器36の周囲を装飾するためのセンター役物としてのセンター飾り44が配設されている。このセンター飾り44は、図3及び4にも示されているように、全体として、貫通孔46を有する本体枠48の一方の開口端に対して外方に広がる取付板50が一体的に設けられた構造とされており、遊技板30に形成された取付孔(図示せず)に本体枠48が挿通された状態で取付板50によって遊技板30の表面側から取り付けられるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、貫通孔46における他方の開口端の断面の大きさおよび形状が液晶表示器36の表示画面の大きさおよび形状と対応しており、それによって、遊技盤16(遊技板30)の裏側に配設された液晶表示器36の表示画面が貫通孔46を通じて視認可能とされている。 【0037】 さらに、本体枠48における取付板50が形成されたほうの開口端には、貫通孔46よりも上方に位置せしめられる部分において、本体枠48における取付板50が形成されたほうの開口端面から突出せしめられた庇52が形成されており、かかる庇52は、貫通孔46の上方から左右両側にまで延び出している。そして、庇52における貫通孔46の上方に位置せしめられる部分には、表側(ガラス枠18側)に開口する凹室54が形成されており、かかる凹室54内には、キャラクタ人形56と、複数(本実施形態では2つ)のスポットライト58,58が配設されている。 【0038】 また、センター飾り44には、庇52における凹室54が形成されていない部分の内部および本体枠48の内部を利用してワープ通路60a,bが形成されており、庇52における貫通孔46の上方に位置せしめられる部分の外側に形成されたワープ入口62a,bから入った遊技球が、ワープ通路60a,bを通って、本体枠48の下端に形成されたワープ出口64a,bから、フロントフロア66に案内されるようになっている。 【0039】 このフロントフロア66は、本体枠48における貫通孔46よりも下方に位置せしめられる部分の一方の開口端側に形成されている。また、フロントフロア66における遊技球が転動せしめられる転動面は、左右方向に延びる長手方向の中央部分において下側に向かって僅かに凸となる緩やかな凹状湾曲面とされており、中央に向かって左右両側から次第に下がる傾斜が与えられていると共に、その奥行き寸法は、遊技球の直径よりも大きくされている。更にまた、フロントフロア66における長手方向中央部分には、本体枠48の一方の開口端側に向かって下る傾斜面68が形成されており、フロントフロア66を転動せしめられる遊技球が傾斜面68に沿って本体枠48の一方の開口端側に向かって転動せしめられることで、遊技領域34に放出されるようになっている。特に、本実施形態では、かかる傾斜面68は、後述する共通壁部84の前方に位置せしめられている。 【0040】 また、本体枠48における貫通孔46よりも下方に位置せしめられる部分には、フロントフロア66の奥側において、本体枠48の内周面側に開口する収容穴70が複数(本実施形態では、2つ)形成されている。なお、これら二つの収容穴70a,bは、本体枠48を貫通していても良いし、貫通していなくても良い。因みに、本実施形態では、二つの収容穴70a,bは、それぞれ、本体枠48を貫通しないように形成されている。 【0041】 このように本体枠48に形成された二つの収容穴78a,bには、それぞれ、複数(本実施形態では、二つ)の回転ローラとしての回転ドラム72が配設されている。そこにおいて、本実施形態では、これら4つの回転ドラム72は、互いに同じ形状および大きさとされている。具体的には、各回転ドラム72は、図5に単体図が示されているように、軸方向一方から他方に行くに従って次第にその外径寸法が小さくなるテーパ筒状外周面74を備えている。なお、各回転ドラム72のテーパ筒状外周面74のテーパ角度:αは、パチンコ機10の遊技性によって適当に設定されるものであるが、2〜15度の範囲に設定されることが望ましい。 【0042】 そして、このような構造とされた回転ドラム72は、フロントフロア66から奥側に向かって並ぶようにして、各収容穴70内に二つずつ配設されている。そこにおいて、本実施形態では、各収容穴70内に配設された二つの回転ドラム72,72は、それぞれ、その小径側の端部が他の収容穴70側に位置せしめられている。また、各収容穴70内に配設された二つの回転ドラム72,72は、それぞれ、各回転ドラム72に対して同一中心軸上で固定的に組み付けられた駆動軸の両端が各収容穴70の左右の壁部によって回転可能に支持されており、それによって、各収容穴70内に配設された二つの回転ドラム72,72は、何れも、一軸回りに回転可能とされている。 【0043】 そこにおいて、本実施形態では、図6に示されているように、各収容穴70内において手前側に配設された回転ドラム72(以下、手前側回転ドラム76と称する)の駆動軸78は共通とされており、それによって、二つの手前側回転ドラム76a,bは、小径側の端部で向き合うようにして同一直線上に位置せしめられている。また、各収容穴70において奥側に配設された回転ドラム72(以下、奥側回転ドラム80と称する)の駆動軸82は、別個のものによって構成されているが、それら二つの駆動軸82a,bは、同一直線上に位置せしめられており、特に、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bの駆動軸82a,bは、それぞれ、二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78に対して平行とされている。そして、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bは、小径側の端部で向き合うようにして同一直線上に位置せしめられている。 【0044】 また、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bの駆動軸82a,bは、それぞれ、二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78よりも上方に位置せしめられていると共に、二つの奥側回転ドラム80a,bの駆動軸82a,bおよび二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78は、それぞれ、水平方向に延びるようになっている。更に、本実施形態では、手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の間に形成された隙間は、各回転ドラム72の軸方向の全体に亘って遊技球の直径よりも小さくされており、その大きさは、各回転ドラム72の小径側端部の間において最大となっている。更にまた、本実施形態では、手前側回転ドラム76と収容穴70における手前側の壁部(フロントフロア66)との間に形成された隙間は、手前側回転ドラム76の軸方向の全体に亘って遊技球の直径よりも小さくされており、その大きさは、手前側回転ドラム76の小径側端部側で最大となっている。また、本実施形態では、奥側回転ドラム80と収容穴70における奥側壁部との間に形成された隙間は、奥側回転ドラム80の軸方向の全体に亘って遊技球の直径よりも小さくされており、その大きさは、奥側回転ドラム80の小径側端部側で最大となっている。 【0045】 更にまた、二つの手前側回転ドラム76a,bおよび二つの奥側回転ドラム80a,bによって挟まれている部分、即ち、二つの収容穴70a,bの共通の壁部を構成する部分(以下、共通壁部84と称する)の上面には複数の段差が形成されている。そこにおいて、本実施形態では、共通壁部84おける上面のうち二つの奥側回転ドラムに挟まれている部分(以下、奥側上面86と称する)は、本体枠48における他方の開口端の内周面よりも下方に位置せしめられている一方、共通壁部84における上面のうち二つの手前側回転ドラム76a,bに挟まれている部分(以下、中間上面88と称する)よりも上方に位置せしめられている。そして、奥側上面86と中間上面88は、凹状湾曲傾斜面90によって接続されている。そこにおいて、本実施形態では、凹状湾曲面90は、左右方向中央部分で手前側に凸とされて、かかる左右方向の中央部分において最も手前側に位置せしめられるようになっており、それによって、手前側及び奥側回転ドラム76,80の各小径側端部に当接している遊技球が、それらの回転ドラム76,80の更に軸方向外方に位置せしめられた場合に、凹状湾曲面90に沿うようにして当接せしめられるようになっている。また、中間上面88は、共通壁部84の上面における手前側に位置せしめられている部分、即ち、フロントフロア66の転動面に近接位置せしめられている部分(以下、手前側上面91と称する)よりも上方に位置せしめられており、それら中間上面88と手前側上面91は、凸状湾曲傾斜面92によって接続されている。そこにおいて、手前側上面91は、フロントフロア66に形成された傾斜面68に接続されている。 【0046】 さらに、本実施形態では、各収容穴70に配設された手前側回転ドラム76の小径側端部および奥側回転ドラム80の小径側端部の間に形成された隙間内に位置せしめられるようにして、停留防止突起としての突起94が共通壁部84に突設されており、特に、本実施形態では、かかる突起94の上面は、中間上面88と同じ高さに位置せしめられている。これにより、遊技球が手前側および奥側回転ドラム76,80の間に形成された隙間が最も大きくなる位置にある状態、即ち、遊技球が手前側および奥側回転ドラム76,80の各小径側端部に当接した状態で、遊技球は突起94の上面に当接せしめられることとなり、その結果、手前側および奥側回転ドラム76,80の各小径側端部の間に形成された隙間からの遊技球の落下の防止が図られていると共に、遊技球が手前側および奥側回転ドラム76,80の各小径側端部に接触した状態から中間上面88への移動を速やかに行うことが可能となり、手前側および奥側回転ドラム76,80の各小径側端部の間に形成された隙間への遊技球の嵌り込みおよびかかる隙間への遊技球の嵌り込みに起因する遊技球の停留の防止が図られている。 【0047】 更にまた、各収容穴70内に配設された手前側回転ドラム76と各収容穴70における手前側の壁部(フロントフロア66)の間に形成された隙間が最も大きくなる位置に遊技球がある状態、即ち、各収容穴70内に配設された手前側回転ドラム76の小径側端部と各収容穴70における手前側の壁部(フロントフロア66)の両方に遊技球が接触している状態において、遊技球は、手前側上面91よりも上方に位置せしめられるようになっており、それによって、各収容穴70内に配設された手前側回転ドラム76の小径側端部と各収容穴70における手前側の壁部(フロントフロア66)の間に形成される隙間からの遊技球の落下およびかかる隙間に遊技球が嵌り込むことに起因する遊技球の停留の防止が図られている。 【0048】 さらに、各収容穴70内に配設された奥側回転ドラム80と各収容穴70における奥側の壁部(本体枠48における他方の開口端)の間に形成された隙間が最も大きくなる位置に遊技球がある状態、即ち、各収容穴70内に配設された奥側回転ドラム80の小径側端部と各収容穴70における奥側の壁部(本体枠48における他方の開口端)の両方に遊技球が接触している状態において、遊技球は、奥側上面86よりも上方にいちせしめられるようになっており、それによって、各収容穴70内に配設されたされた奥側回転ドラム80と各収容穴70における奥側の壁部(本体枠48における他方の開口端)の間に形成される隙間からの遊技球の落下およびかかる隙間に遊技球が嵌り込むことに起因する遊技球の停留の防止が図られている。 【0049】 また、本実施形態では、右方(遊技者からみた右方)の収容穴70bにおける右側の壁部96および左方(遊技者からみた左方)の収容穴70aにおける左側の壁部98は、それぞれ、上方に向かって突出せしめられており、それによって、右方の収容穴70bにおける右側の壁部96は、右側のワープ出口64bから排出された遊技球をフロントフロア66のほうに案内するようになっている一方、左方の収容穴70aにおける左側の壁部98は、左側のワープ出口64aから排出された遊技球をフロントフロア66のほうに案内するようになっている。 【0050】 さらに、本実施形態では、右方の収容穴70bの左側の壁部および左方の収容穴70aの右側の壁部を構成している部分、即ち、共通壁部84の内部には、球通路としての誘導通路100が形成されている。そして、入球口としての誘導通路100の入側開口102が、奥側上面86に開口するように形成されている一方、誘導通路100の出側開口が、本体枠48の一方の開口端面に開口するように形成されており、特に、本実施形態では、誘導通路100の出側開口は、フロントフロア66に形成された傾斜面68の幅方向(左右方向)中央の真下に形成されている。 【0051】 そして、このように形成された誘導通路100の出側開口の真下に始動入賞装置38が配設されており、それによって、誘導通路100を通って再び遊技領域34上を流下せしめられる遊技球というのは、始動入賞装置38に入賞しやすくなっているのである。そこにおいて、本実施形態では、誘導通路100の通路幅は、遊技球の直径よりも少し大きい程度の大きさとされている一方、フロントフロア66に形成された傾斜面68の幅方向(左右方向)寸法よりも十分小さくされており、それによって、傾斜面68を転がって遊技領域34に放出される遊技球よりも誘導通路100の出側開口から遊技領域34に放出される遊技球のほうが始動入賞装置38に入賞しやすくなっている。 【0052】 また、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bの駆動軸82a,bは、それぞれ、誘導通路100内に突出しないように配設されていると共に、二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78は、誘導通路100の上側の壁部を貫通するようにして配設されている。 【0053】 更にまた、二つの手前側回転ドラム70a,bおよび二つの奥側回転ドラム80a,bには、それぞれ、そのテーパ筒状外周面74に開口する収容凹所104が複数(本実施形態では、二つ)形成されており、各収容凹所104には、磁石としての永久磁石106が収容位置せしめられている。そこにおいて、本実施形態では、各回転ドラム72のテーパ筒状外周面74に形成された二つの収容凹所104,104は、何れも、回転ドラム72の周方向に連続して延びるものではなく、また、回転ドラム72の軸方向に連続して延びるものでもなく、略一定の円形断面で回転ドラム72のテーパ筒状外周面74に開口するものである。従って、本実施形態では、各回転ドラム72に形成された各収容凹所104に収容位置せしめられている永久磁石106は、各回転ドラム72のテーパ筒状外周面74上に点在しているのである。また、永久磁石106が収容位置せしめられた状態で収容凹所104を覆うようにして被覆シートとしてのステッカ108が回転ドラム72のテーパ筒状外周面74の全体に亘って貼付されており、それによって、永久磁石106が外部から視認不能とされていると共に、回転ドラム72の外周面が全体に亘って滑らかになっている。なお、ステッカ108における永久磁石106を覆っている部分には、永久磁石106がある位置を確認できるように、適当な模様が付されていても良い。 【0054】 そこにおいて、本実施形態では、手前側回転ドラム76の二つの収容凹所104、104は、大径側の端部付近と軸方向中央付近に一つずつ形成されており、大径側の端部付近に形成された収容凹所104と軸方向中央付近に形成された収容凹所104は、手前側回転ドラム76の軸直角方向での投影において遊技球の直径程度の距離だけ離れていると共に、手前側回転ドラム76の軸方向での投影において周方向位置が90度ずれている。 【0055】 また、本実施形態では、奥側回転ドラム80の二つの収容凹所104,104は、小径側の端部付近と軸方向中央付近に一つずつ形成されており、小径側の端部付近に形成された収容凹所104と軸方向中央付近に形成された収容凹所104は、奥側回転ドラム80の軸直角方向での投影において遊技球の直径程度の距離だけ離れている一方、周方向位置は同じとされている。 【0056】 そして、上述の如く各収容穴70内に手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80が一軸回りに回転可能に配設された状態下において、手前側回転ドラム76に形成された収容凹所104,104に収容位置せしめられている永久磁石106,106と、奥側回転ドラム80に形成された収容凹所104,104に収容位置せしめられている永久磁石106,106は、センター飾り44の奥行き方向での投影において交互に等間隔で並ぶようになっている。 【0057】 また、二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78において各手前側回転ドラム76の大径側端部よりも軸方向外方に位置せしめられる部分には、手前側駆動歯車110が駆動軸78と一体的に回転可能に組み付けられていると共に、各奥側回転ドラム80の駆動軸82において各奥側回転ドラム80の大径側端部よりも軸方向外方に位置せしめられる部分には、奥側駆動歯車112が駆動軸82と一体的に回転可能に組み付けられている。このようにして各手前側回転ドラム76と一体的に回転可能に組み付けられた手前側駆動歯車110と各奥側回転ドラム80と一体的に回転可能に組み付けられた奥側駆動歯車112の両方に対して中継歯車114が噛合されており、それによって、二つの手前側回転ドラム76a,bと二つの奥側回転ドラム80a,bが互いに同じ方向に回転可能とされている。また、右方の中継歯車114bには、駆動手段としての駆動モータ116の出力軸に固設された出力ピニオン120が噛合されている。なお、本実施形態では、駆動モータ116は、ステッピングモータによって構成されている。 【0058】 そして、駆動モータ116に電源が供給されて、駆動モータ116の出力軸が回転せしめられると、出力軸に固設された出力ピニオン120が出力軸と一体的に回転せしめられる。このように出力ピニオン120が回転せしめられると、出力ピニオン120に噛合された右方の中継歯車114bも回転せしめられることとなり、それによって、右方の中継歯車114bに噛合されている右方の手前側駆動歯車110bおよび右方の奥側駆動歯車112bが互いに同じ方向に回転せしめられることとなる。従って、本実施形態では、右方の手前側駆動歯車110bと一体的に回転せしめられる右方の手前側回転ドラム76bと、右方の奥側駆動歯車112bと一体的に回転せしめられる右方の奥側回転ドラム80bが同じ方向に回転せしめられるようになっている。 【0059】 また、このように右方の手前側駆動歯車110bが回転せしめられることで、左方の手前側駆動歯車110aも右方の手前側駆動歯車110bと同じ方向に回転せしめられる。そして、左方の手前側駆動歯車110aが回転せしめられることで、左方の中継歯車114aが回転せしめられることとなり、それによって、左方の中継歯車114aに噛合されている左方の奥側駆動歯車112aが左方の手前側駆動歯車110aと同じ方向に回転せしめられることとなる。従って、本実施形態では、左方の手前側駆動歯車110aと一体的に回転せしめられる左方の手前側回転ドラム76aと、左方の奥側駆動歯車112aと一体的に回転せしめられる左方の奥側回転ドラム80aが同じ方向に回転せしめられるようになっている。 【0060】 上述の説明から明らかなように、本実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bと二つの奥側回転ドラム80a,bの回転方向が全て同じ方向とされているのである。特に、本実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bと二つの奥側回転ドラム80a,bは、それぞれ、上半周面が手前側から奥側に向かって回転せしめられるようになっている。なお、本実施形態では、これら二つの手前側回転ドラム76a,bと二つの奥側回転ドラム80a,bは、パチンコ機10に電源が供給されると、回転を開始するようになっている。 【0061】 そこにおいて、本実施形態では、右方の手前側駆動歯車10bと右方の奥側駆動歯車112bのギア比が異ならされており、それによって、右方の手前側回転ドラム76bの角速度と右方の奥側回転ドラム80bの角速度が異なるようになっている。特に、本実施形態では、右方の手前側駆動歯車110bと右方の奥側駆動歯車112bのギア比が3:5とされており、それによって、右方の手前側回転ドラム76bの角速度のほうが右方の奥側回転ドラム80bの角速度よりも速くなっている。また、本実施形態では、左方の手前側駆動歯車110aと左方の奥側駆動歯車112bのギア比も異ならされており、それによって、左方の手前側回転ドラム76aの角速度と左方の奥側回転ドラム80aの角速度が異なるようになっている。特に、本実施形態では、左方の手前側駆動歯車110aと左方の奥側駆動歯車112aのギア比が3:5とされており、それによって、左方の手前側回転ドラム76aの角速度のほうが左方の奥側回転ドラム80aの角速度よりも速くなっている。このことから明らかなように、本実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bの角速度は互いに同じとされていると共に、二つの奥側回転ドラム80a,bの角速度も互いに同じとされている。 【0062】 このように右方の手前側および奥側回転ドラム76b,80bを回転せしめるための右方の手前側および奥側駆動歯車110b,112b、そして、これら右方の手前側および奥側駆動歯車110b,112bの両方に噛合された右方の中継歯車114bは、右方の収容穴70bの右側の壁部96内に形成された収容空間(図示せず)内に収容位置せしめられていると共に、駆動モータ116は、右方の収容穴70の底壁の裏側において、取付部材122によって固定的に組み付けられている。また、左方の手前及び奥側の回転ドラム76a,80aを回転せしめるための左方の手前及び奥側駆動歯車110a,112a、そして、これら左方の手前および奥側駆動歯車110a,112aの両方に噛合された左方の中継歯車114aは、左方の収容穴70aにおける左側の壁部98内に形成された収容空間(図示せず)内に収容位置せしめられている。 【0063】 このような構造とされたパチンコ機10においては、遊技者が発射レバー28を回動操作することで遊技領域34に向けて発射された遊技球が、遊技領域34を上方から下方に向かって多数の遊技釘124に当たりながら流下せしめられるようになっている。そして、ワープ入口62a,bからワープ通路60a,bに入り、かかるワープ通路60a,bを通ってワープ出口64a,bから排出された遊技球は、先ず、フロントフロア66に案内される。このようにフロントフロア66に案内されて、フロントフロア66を転動せしめられる遊技球126は、フロントフロア66を転動せしめられている際に、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106が近くを通過すると、図7又は8に示されているように、永久磁石106に吸着されて手前側回転ドラム76と一体的に回転可能となり、手前側回転ドラム76の回転によってフロントフロア66から持ち上げられるようにして、奥側に誘導されるようになっている。 【0064】 そこにおいて、図7は、左方の手前側回転ドラム76aにおける大径側端部付近に設けられた永久磁石106によって遊技球126が吸着されて持ち上げられた状態を示す図面であり、また、図8は、左方の手前側回転ドラム76aにおける軸方向中央付近に設けられた永久磁石106によって遊技球126が吸着されて持ち上げられた状態を示す図面である。なお、右方の手前側回転ドラム76bに設けられた永久磁石106によって遊技球が吸着されて持ち上げられた状態は、左方の手前側回転ドラム76aの場合と同じであることから、右方の手前側回転ドラム76bに設けられた永久磁石106によって遊技球が吸着されて持ち上げられた状態の図示および説明は省略する。 【0065】 一方、遊技球がフロントフロア66を転動せしめられている際に、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106が近くを通過しなかった場合には、遊技球は、フロントフロア66に形成された傾斜面68に沿って転がり、遊技領域34に放出されるようになっている。 【0066】 また、手前側回転ドラム76と一体的に回転せしめられている遊技球126は、手前側回転ドラム76の上半周面を手前側から奥側への回転によって奥側に誘導されると、奥側回転ドラム80に当接せしめられる。このように手前側回転ドラム76によって奥側に誘導されてきた遊技球126が奥側回転ドラム80に当接せしめられた状態で、更に手前側回転ドラム76が回転せしめられると、遊技球126が永久磁石106の吸着から解放されて、遊技球126が手前側回転ドラム76の外周面および奥側回転ドラム80の外周面に接触した状態で、手前側回転ドラム76の小径側端部のほうに転動せしめられるようになっている。 【0067】 そして、手前側回転ドラム76の外周面および奥側回転ドラム80の外周面に接触した状態で、遊技球が手前側回転ドラム76の小径側端部のほうに転動せしめられている際に、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106が近くを通過すると、図9又は図10に示されているように、遊技球126が、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106に吸着されて奥側回転ドラム80と一体的に回転可能となり、奥側回転ドラム80によって持ち上げられるようにして、奥側回転ドラム80の上半周面を手前側から奥側に誘導されるようになっている。 【0068】 そこにおいて、図9は、左方の奥側回転ドラム80aにおける軸方向中央付近に設けられた永久磁石106によって遊技球126が吸着されて持ち上げられた状態を示す図面であり、また、図10は、左方の奥側回転ドラム80aにおける小径側端部付近に設けられた永久磁石106によって遊技球126が吸着されて持ち上げられた状態を示す図面である。なお、右方の奥側回転ドラム80bに設けられた永久磁石106によって遊技球が吸着されて持ち上げられた状態は、左方の奥側回転ドラム80aの場合と同じであることから、右方の奥側回転ドラム80bに設けられた永久磁石106によって遊技球が吸着されて持ち上げられた状態の図示および説明は省略する。 【0069】 特に、本実施形態では、手前側回転ドラム76における大径側端部の付近に設けられた永久磁石106に吸着されて誘導されてきた遊技球というのは、奥側回転ドラム80における軸方向中央付近に設けられた永久磁石106と小径側端部付近に設けられた永久磁石106の何れかに吸着される可能性があるのに対して、手前側回転ドラム76における軸方向中央付近に設けられた永久磁石106に吸着されて誘導されてきた遊技球というのは、奥側回転ドラム80における小径側端部の付近に設けられた永久磁石106にしか吸着される可能性がないようになっている。 【0070】 また、遊技球126が手前側回転ドラム76の外周面および奥側回転ドラム80の外周面に接触した状態で手前及び奥側の回転ドラム76,80の小径側端部のほうに転動せしめられている際に、奥側の回転ドラム80に設けられた二つの永久磁石106,106が何れも遊技球126の近くを通過しなかった場合には、遊技球は、凹状湾曲傾斜面90に沿うようにして中間上面88上に排出された後、中間上面88,凸状湾曲傾斜面92、そして、手前側上面91を通ってフロントフロア66のほうに流れていくようになっている。即ち、本実施形態では、凹状湾曲傾斜面90が左右方向の中央部分において手前側に凸とされており、かかる左右方向の中央部分が最も手前側に位置せしめられていることから、凹状湾曲傾斜面90に沿って中間上面88上に排出された遊技球は、他方の手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の間に向かって転動することが阻止されるようになっているのである。そして、フロントフロア66のほうに流れる遊技球に勢いがあると、遊技球は、フロントフロア66を右方の手前側回転ドラム76bのほうまで転がっていき、その途中で、或いは、フロントフロア66の転動面に沿って戻ってくる途中で、右方の手前側回転ドラム76bに設けられた永久磁石106,106に吸着される可能性があるが、遊技球に勢いがないと、遊技球は、フロントフロア66の傾斜面68に沿って転がり、遊技領域34に放出されるようになっている。 【0071】 そして、奥側回転ドラム80によって誘導されてきた遊技球126は、奥側回転ドラム80の回転によって奥側回転ドラム80よりも更に奥側に位置せしめられた収容穴70の奥側壁部に当接せしめられるようになっており、このように遊技球126が収容穴70の奥側壁部に当接せしめられた状態で、更に奥側回転ドラム80が回転せしめられることにより、遊技球126が、永久磁石106の吸着から解放されることとなる。これにより、遊技球126は、奥側回転ドラム80および収容穴70の奥側壁部に接触した状態で、奥側回転ドラム80の小径側端部のほうに転動せしめられることとなる。このようにして奥側回転ドラム80の小径側端部のほうに転動せしめられる遊技球は、奥側上面86に形成された入側開口102から誘導通路100に入り、かかる誘導通路100を通って、誘導通路100の出側開口から遊技領域34に放出されるようになっている。 【0072】 上述の説明から明らかなように、本実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bによって一対のフロントローラが構成されていると共に、二つの奥側回転ドラム80a,bによって一対のバックローラが構成されている。また、本実施形態では、フロントフロア66,二つの手前側回転ドラム76a,bおよび二つの奥側回転ドラム80a,bを含んでステージが構成されている。更に、本実施形態では、駆動モータ116の出力軸に固定された出力ピニオン120、出力ピニオン120に噛合された右方の中継歯車114b,右方の中継歯車114bに噛合された右方の手前側および奥側駆動歯車110b,112b、二つの手前側回転ドラム76a,bの駆動軸78,右方の奥側回転ドラム80bの駆動軸82b、左方の奥側回転ドラム80aの駆動軸82a、左方の中継歯車114a、左方の中継歯車114aに噛合された左方の手前側および奥側駆動歯車110a,112aを含んで駆動モータ116(駆動手段)の駆動力を伝達する駆動力伝達機構が構成されている。 【0073】 このような構造とされたパチンコ機10においては、フロントフロア66を転動せしめられる遊技球が手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106に吸着されてフロントフロア66から持ち上げられるようにして奥側回転ドラム80のほうに誘導された後、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106に吸着されて更に奥側に誘導されるようになっており、しかも、このような手前側回転ドラム76および奥側回転ドラム80がそれぞれ二つずつ配設されていることから、遊技球の動きを手前側回転ドラム76から奥側回転ドラム80への乗り継ぎのみならず、例えば、二つの手前側回転ドラム76a,bの一方から他方への乗り換えまで広げることが可能となり、それによって、遊技球をセンター飾り44の奥方への誘導する際の動きを一層変化に富んだものにすることが可能となり、その結果、かかる遊技球の動きを利用して遊技者に楽しみを与えることが可能となる。 【0074】 特に、本実施形態においては、遊技球が手前側回転ドラム76の外周面および奥側回転ドラム80の外周面に接触した状態で手前及び奥側の回転ドラム76,80の小径側端部のほうに転動せしめられている際に、奥側の回転ドラム80に設けられた二つの永久磁石106,106が何れも遊技球の近くを通過しなかった場合には、凹状湾曲傾斜面90に沿って中間上面88上に排出された後、中間上面88,凸状湾曲傾斜面92、そして、手前側上面91を通ってフロントフロア66に至るようになっているが、その際、遊技球の転動に勢いがあると、遊技球は、フロントフロア66を右方の手前側回転ドラム76bのほうまで転がっていき、その途中で、或いは、フロントフロア66の転動面に沿って戻ってくる途中で、右方の手前側回転ドラム76bに設けられた永久磁石106,106に吸着される可能性があるようになっていることから、遊技球の動きに対して遊技者の興味をより一層惹きつけることが可能となり、それによって、遊技者をより一層楽しませることが可能となる。 【0075】 また、奥側回転ドラム80によって奥側に誘導された遊技球は、永久磁石106による吸着が解除された後、奥側回転ドラム80の小径側端部のほうに転がり、入側開口102から誘導通路100内に入るようになっていることから、手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80を乗り継いでセンター飾り44の奥方のフロントフロア66よりも高い位置まで誘導される遊技球の動きに対して遊技者の興味を一層惹きつけることが可能となり、それによって、遊技者を一層楽しませることが可能となる。 【0076】 特に、本実施形態では、手前側回転ドラム76がテーパ筒状外周面74を備えていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106による遊技球の吸着が解除されると、遊技球の手前側回転ドラム76の小径側端部側への転動が積極的に生ぜしめられることとなり、それによって、遊技球の動きをより変化に富んだものにすることが可能となる。 【0077】 そこにおいて、本実施形態では、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106の位置と奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106の位置が水平方向で異なるようになっていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106による遊技球の吸着が解除されて、遊技球の手前側回転ドラム76の小径側端部側への転動が生ぜしめられたとしても、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106による遊技球の吸着を有利に実現することが可能となる。 【0078】 また、本実施形態では、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106は、奥側回転ドラム80の外周面上に点在せしめられていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106による吸着が解除された遊技球が手前側回転ドラム76の小径側端部のほうへ転動せしめられている際に、そのすぐ近くを奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106が通過して、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106によって遊技球が吸着される確率を小さくすることが可能となり、それによって、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106によって遊技球が吸着されるか否かということに対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、その結果、遊技者を楽しませることが可能となる。 【0079】 特に、本実施形態では、手前側回転ドラム76の角速度と奥側回転ドラム80の角速度が異なっていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106による吸着が解除された遊技球が手前側回転ドラム76の小径側端部のほうへ転動せしめられている際に、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106が遊技球のすぐ近くを通過する確率を、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106による吸着が解除された遊技球毎に異ならせることが可能となり、手前側回転ドラム76の小径側端部のほうへ転動せしめられている遊技球が奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106によって吸着される確率を一層小さくすることが可能となり、それによって、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106によって遊技球が吸着されるか否かということに対して遊技者の興味を一層惹きつけることが可能となり、その結果、遊技者を一層楽しませることが可能となる。 【0080】 また、本実施形態では、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106による吸着が解除された遊技球が手前側回転ドラム76の小径側端部のほうへ転動せしめられている際に、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106によって吸着されなかった場合、かかる遊技球は、凹状湾曲傾斜面90に沿って中間上面88上に排出された後、中間上面88,凸状湾曲傾斜面92、そして、手前側上面91を通ってフロントフロア66に至るようになっていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106による吸着が解除されて小径側端部のほうへ転動せしめられている遊技球が手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の間に停留してしまうことを防止することが可能となる。 【0081】 特に、本実施形態では、凹状湾曲傾斜面90が左右方向の中央部分において手前側に凸とされており、かかる左右方向の略中央部分が最も手前側に位置せしめられていることから、凹状湾曲傾斜面90に沿って中間上面88上に排出された遊技球は、他方の手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の間に向かって転動することが阻止されるようになっており、それによって、他方の手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の間を遊技球が転動するためには、先ず、手前側回転ドラム76によってフロントフロア66から持ち上げられるように誘導されることが必要となる。その結果、本実施形態では、左右何れか一方の手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80を乗り継ぐようにしてセンター飾りの奥側に誘導される遊技球の動きを実現することが可能となる。 【0082】 さらに、本実施形態では、奥側回転ドラム80がテーパ筒状外周面74を備えていることから、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106による遊技球の吸着が解除されると、遊技球の奥側回転ドラム80の小径側端部のほうへの転動が積極的に生ぜしめられることとなり、それによって、遊技球の動きをより一層変化に富んだものにすることが可能となるのであり、また、本実施形態のように、奥側回転ドラム80における小径側端部のほうに入側開口102が形成されている場合であっても、かかる入側開口102に遊技球が入球しやすいようにすることが可能となる。 【0083】 また、本実施形態では、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106は、手前側回転ドラム76の外周面上に点在せしめられていることから、遊技球が、フロントフロア66を転動せしめられている際に、そのすぐ近くを手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106が通過して、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106によって吸着される確率を小さくすることが可能となり、それによって、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106によって遊技球が吸着されるか否かということに対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、その結果、遊技者を楽しませることが可能となる。 【0084】 さらに、本実施形態では、フロントフロア66に傾斜面68が形成されていることから、フロントフロア66を転動せしめられている遊技球が手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106によって吸着されなかった場合に、かかる遊技球がフロントフロア66に停留してしまうことを防止することが可能となる。 【0085】 特に、本実施形態では、傾斜面68がフロントフロア66における共通壁部84の前方に位置せしめられていることから、手前側回転ドラム76に設けられた永久磁石106,106によって吸着されなかった遊技球を速やかに遊技領域34に放出することが可能となる。 【0086】 また、本実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bが一本の駆動軸78で回転せしめられるようになっていることから、一つの駆動モータによって四つの回転ドラム72を回転させることが可能となり、それによって、四つの回転ドラム72の駆動機構も簡単にすることが可能となる。 【0087】 さらに、本実施形態では、右側の壁部96が右側のワープ出口64bから排出された遊技球をフロントフロア66に誘導するようになっていると共に、左側の壁部96が左側のワープ出口64aから排出された遊技球をフロントフロア66に誘導するようになっていることから、ワープ通路60a,bを通ってきた遊技球は、先ず、フロントフロア66を転動せしめられるようになっており、それによって、フロントフロア66から手前側回転ドラム76および奥側回転ドラム80によってセンター飾り44の奥側に誘導される遊技球の動きを実現することが可能となる。 【0088】 また、本実施形態では、回転ドラム72のテーパ角度:αが2〜15度の範囲に設定されていることから、手前側回転ドラム76と奥側回転ドラム80の両方に接触しながら、それらの回転ドラム76,80の小径側端部のほうに転がる遊技球の速さを遅くすることが可能となり、それによって、奥側回転ドラム80に設けられた永久磁石106,106に遊技球が吸着されやすいようにすることが可能となる。 【0089】 さらに、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bに挟まれる位置に入側開口102が形成されていることから、二つの奥側回転ドラム80a,bの奥側に入側開口が形成されている場合に比して、センター飾り44の奥行き寸法を小さくおさえることが可能となり、それによって、センター飾り44の裏側に配設される液晶表示器36の表示画面が必要以上に奥側に位置せしめられることが回避されて、遊技者が液晶表示器36の表示画面をみやすいようにすることが可能となる。 【0090】 また、本実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bが何れも手前側回転ドラム76と同じ大きさとされていることから、センター飾り44の奥行き寸法を小さく抑えることが可能となる。 【0091】 以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。 【0092】 例えば、前記実施形態では、各回転ドラム72は、テーパ筒状外周面74を備えていたが、各回転ドラム72は必ずテーパ筒状外周面74を備えている必要はなく、軸方向で外径寸法が変化しない円筒状外周面を備えていても良い。その際、各回転ドラムにおける他方の収容穴70側の軸方向端部が他の軸方向端部よりも下方(収容穴70の底側)に位置せしめられるようにして、各回転ドラム72が配設されるようになっており、それによって、手前側の回転ドラムによって誘導されてきて手前側の回転ドラムに設けられた永久磁石の吸着が解除された遊技球は、他方の収容穴70側に転がっていくようになる。 【0093】 また、前記実施形態では、二つの回転ドラム72がフロントフロア66から奥側に向かって並ぶように配設されていたが、三つ以上の回転ドラムがフロントフロア66から奥側に並ぶように配設されていても良い。その際、フロントフロア66に最も近い回転ドラムと最も奥側に配設された回転ドラムの間に配設される回転ドラムは、フロントフロア66の最も近くに配設された回転ドラムよりも下方に位置せしめられていても良い。 【0094】 更にまた、前記実施形態では、互いに同じ大きさおよび形状とされた回転ドラム72が複数採用されていたが、互いに異なる大きさおよび形状の回転ドラムを採用するようにしても良い。 【0095】 さらに、前記実施形態では、二つの手前側回転ドラム76a,bが同一直線上に位置せしめられていると共に、二つの奥側回転ドラム76a,bも同一直線上に位置せしめられていたが、二つの手前側回転ドラム76a,bは同一直線上に位置せしめられている必要はなく、また、二つの奥側回転ドラム80a,bも同一直線上に位置せしめられている必要もない。 【0096】 また、前記実施形態では、二つの奥側回転ドラム80a,bに挟まれる位置に入側開口102が形成されていたが、二つの奥側回転ドラム80a,bの奥側にそれぞれ入側開口(入球口)が形成されていても良い。更に、手前側回転ドラム76によって奥側に誘導されたが、奥側回転ドラム80によって奥側に誘導されなかった遊技球が入球可能な手前側入口を入側開口102(入球口)のほかに形成するようにしても良く、この場合、手前側入口よりも入側開口102(入球口)のほうが遊技者にとってメリットがあるように設定されることとなる。 【0097】 加えて、前記実施形態では、本発明を第1種パチンコ機に適用したものの一具体例が示されていたが、本発明は、第2種パチンコ機や第3種パチンコ機に対しても、勿論適用可能である。 【0098】 その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0099】 【図1】本発明の一実施形態としてのパチンコ機の正面図である。 【図2】図1に示されたパチンコ機に採用されている遊技盤の正面図である。 【図3】図2に示された遊技盤に取り付けられているセンター飾りの正面図である。 【図4】図3に示されたセンター飾りの斜視図である。 【図5】図3に示されたセンター飾りに採用されている回転ドラムの単体図である。 【図6】図3に示されたセンター飾りに採用されている回転ドラムの駆動機構を説明するための斜視図である。断面に相当する図である。 【図7】手前側回転ドラムにおける大径側端部付近に設けられた永久磁石に遊技球が吸着された状態を示す断面図であって、図3におけるVII−VII方向に相当する図である。 【図8】手前側回転ドラムにおける軸方向中央付近に設けられた永久磁石に遊技球が吸着された状態を示す断面図であって、図3におけるVIII−VIII方向に相当する図である。 【図9】奥側回転ドラムにおける軸方向中央付近に設けられた永久磁石に遊技球が吸着された状態を示す断面図であって、図3におけるIX−IX方向に相当する図である。 【図10】奥側回転ドラムにおける小径側端部付近に設けられた永久磁石に遊技球が吸着された状態を示す断面図であって、図3におけるX−X方向に相当する図である。 【符号の説明】 【0100】 10 パチンコ機 34 遊技領域 44 センター飾り 66 フロントフロア 72 回転ドラム 74 テーパ筒状外周面 76 手前側回転ドラム 80 奥側回転ドラム 102 入側開口 106 永久磁石 116 駆動モータ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000121693 【氏名又は名称】奥村遊機株式會社 【住所又は居所】愛知県名古屋市昭和区鶴舞2丁目2番18号
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| 【出願日】 |
平成16年2月27日(2004.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103252 【弁理士】 【氏名又は名称】笠井 美孝
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| 【公開番号】 |
特開2005−237845(P2005−237845A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月8日(2005.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−55075(P2004−55075) |
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