| 【発明の名称】 |
パチンコ機の賞球払出機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉田 義守
|
| 【要約】 |
【課題】球タンク内が球不足となった時にも一回分の球払出数を確保でき、かつ、球検出装置の配線を簡素なものとすることができる賞球払出機構を提供する。
【解決手段】球タンク1の一端に形成された複数列の誘導樋5に、それぞれ球確認レバー51を設ける。球確認レバー51は、支軸53から延出されたウエイト部54と、この反対側に延出されたシャッター部55と、球誘導樋5の底面4から上方に突出可能な球検出部56とを備えている。球払出装置2にはシャッター部55の回動範囲内にフォトセンサー52を配置する。何れかの球誘導樋5にて球切れとなった場合には、球検出部56が上昇してシャッター部55がフォトセンサー52の光軸を遮断するので、球タンク1内が球不足となったことを検知できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 箱体の一端に設けた複数列の球誘導樋により球を複数列に仕分けて送出する球タンクと、該球タンクの一端に垂直状に連設されて前記球誘導樋から送り込まれた球を計数して払い出す球払出装置とからなる賞球払出機構であって、前記球誘導樋には、球の有無を確認する球検知装置を配設したことを特徴とするパチンコ機の賞球払出機構。 【請求項2】 複数列の球誘導樋のそれぞれに球検知装置を配設したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の賞球払出機構。 【請求項3】 球検知装置は、箱体の底面から上方に突出可能で球圧により回動される球確認レバーと、球確認レバーの回動を検知する球センサーとからなることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機の賞球払出機構。 【請求項4】 前記球確認レバーを箱体底面の裏側に枢設するとともに、前記球センサーを球払出装置に配設したことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ機の賞球払出機構。 【請求項5】 前記球確認レバーを箱体底面の裏側に枢設するとともに、前記球センサーを球タンクと球払出装置とにより形成されるコーナー部内側に配設したことを特徴とする請求項3又は4に記載のパチンコ機の賞球払出機構。 【請求項6】 球センサーをフォトセンサーとして、該フォトセンサーを、箱体底面の裏側で球確認レバーが突出する開口部近傍に設けて、フォトセンサーの光軸部上側を箱体底面で覆ったことを特徴とする請求項4又は5に記載のパチンコ機の賞球払出機構。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ機の裏面上部に配設された球タンクから球を賞球として払い出すためのパチンコ機の賞球払出機構に関するものである。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機の裏面には、例えば特許文献1に示されているように、賞球払出機構を搭載した機構盤がヒンジにより開閉自在に装着されている。賞球払出機構は、球を一時貯留する球タンクと、球タンクの底部に連設された球整列レールと、球整列レールの球を下方に導く球通路と、球通路下部に配設された球計数装置とからなる。 【0003】 通常は機構盤に隣接して遊技用のセンター役物が配設されているが、最近のパチンコ機においては遊技の興趣を盛り上げるために、センター役物の大型化と賞球払出しの高速化とが求められている。そこで、本願の発明者らは、役物の大型化と賞球払出しの高速化とを可能とする球タンク及び賞球払出ユニットを、特願2003−360485として先に出願した。ところが、上記球タンクにおいては、高速で球を払い出すことが可能となった結果、球タンク内の球が不足した時には球の払出しが一時停止する恐れがあった。このような事態は遊技を中断し遊技者に不快な思いをさせるので、球払出不能となる前に球不足を検知する必要がある。又、球不足を検出する球検知装置の配線は複雑に込み入ってしまうという欠点があった。 【特許文献1】特開2001−46687号公報 (図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は上記した問題点を解決して、センター役物の設置領域を広く確保するとともに、球タンク内が球不足となった時にも一回分の球払出数を確保でき、かつ、球検出装置の配線を簡素なものとすることができるパチンコ機の賞球払出機構を提供するためになされたものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の課題を解決するためになされた本発明のパチンコ機の賞球払出機構は、箱体の一端に設けた複数列の球誘導樋により球を仕分けて、下流の球払出装置に球を複数列にして送出する球タンクにおいて、前記球誘導樋に球の有無を確認する球検知装置を配設したことを特徴とするものである。なお、複数列の球誘導樋のそれぞれに球検知装置を配設することができ、また、球検知装置を、箱体の底面から上方に突出可能で球圧により回動される球確認レバーと、球確認レバーの回動を検知するセンサーとからなるものとすることができる。 【0006】 また、前記球確認レバーを箱体底面の裏側に枢設するとともに、前記球センサーを球払出装置に配設することができ、前記球確認レバーを箱体底面の裏側に枢設するとともに、前記球センサーを球タンクと球払出装置とにより形成されるコーナー部内側に配設することができ、さらに、球センサーをフォトセンサーとして、該フォトセンサーを、箱体底面の裏側で球確認レバーが突出する開口部の近傍に設けて、フォトセンサーの光軸部上側を箱体底面で覆うことができる。 【発明の効果】 【0007】 本発明の賞球払出機構は、球タンクに複数列の球誘導樋を設けるとともに、この球誘導樋に球検知装置を配設したので、従来よりも上流部で球の存在を確認することができる。また、複数列の球誘導樋のそれぞれに球検知装置を配設したので、何れかの球誘導樋に球不足を検知したときに、この球タンクに優先的に球を流して球不足を速やかに解消することができる。さらに、球検知装置を、箱体の底面から上方に突出可能な球確認レバーと、球確認レバーの回動を検知するセンサーとからなるものとしたので、球の存在を確実に検知することができる。 【0008】 また、球確認レバーを箱体底面の裏側に枢設するとともに、球センサーを球払出装置に配設したので、球タンク側に配線を施す必要がなく、製造コストを低く抑えかつ信頼性を高めることができる。また、前記球センサーを賞球払出機構のコーナー部内側に配設することによって、センター役物用のスペースを広く確保することができる。さらに、球センサーをフォトセンサーとして、フォトセンサーの光軸部上側を箱体底面で覆うようにしたので、球に付着したゴミや埃が開口部から落ちてもセンサー部には付着することがなく、したがって、球センサーの検出感度を高く維持できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下に本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。 図1、2に本発明の賞球払出機構を示すが、該賞球払出機構は、球タンク1と、これに垂直状に連設された球払出装置2とからなる。 【0010】 <球タンク> 球タンク1は、外形が略直方形の箱体3であって、この箱体3の底面4は一端から他端に向けて球が流下するように低く傾斜されている。そして、その下流側端部には、1枚の中央隔壁8と2枚の小隔壁7が球1個分の間隔をおいて立設されて、これらの隔壁8、7の間に球1個分の幅の球通路が形成されている。また、これらの隔壁8、7の上端は、下流側に向けて上昇させて箱体底面4に対して逆傾斜させて球を仕分けるようになっている。なお、中央隔壁8は、球タンク1内の球の流れを左右に大きく2分割するためのものであって、その上端は左右に向けて傾斜されている。また、箱体3の底面4の両サイドには、箱体底面4に対して逆傾斜するとともに内側に向けても若干低く傾斜させたサイド斜面11が設けてあって、球の誘導を容易としてある。したがって、これらの中央隔壁8、小隔壁7、サイド斜面11によって、球が一列になって通過する球誘導樋5が湾曲して4列形成されている(図3)。 【0011】 なお、球誘導樋5の底面には、複数の段差部6が形成されていて、隔壁8、7の湾曲による流動抵抗と段差部6による加速により前後の球をばらけさすようになっている。 【0012】 さらに、球誘導樋5の上方には、箱体底面4に対して逆傾斜する板状の底面12を有するタンク補助部材13が着脱自在に当接されており、球誘導樋5の上部を覆って、玉の上方からの流入を遮断している。タンク補助部材13は、球タンク1内の球が大量になった時に、その底面12に球を収容することができる。そして、タンク補助部材13の裏面には、図4に示すように球押さえ片14が球誘導樋5の中央を通るように湾曲して垂設されている。この球抑え片14は下流側にかけて徐々に長く形成して、球誘導樋5の高さが徐々に低くなるようにしてあるので、球列の上側を押圧して球を徐々に一段に均すことができる。 【0013】 <球払出装置> 球払出装置2は、図7、8に示すように、球誘導樋5に連通する複数の球払出路21を有し、球払出路21にはモータMによりギア23、24を介して回転される4つのロータ25と、ロータ25の払い出す球を計数する球計数センサー26とが配設されている。ロータ25は回転体の外周に球受け用の凹部27を有し、軸部251の両端に二個のロータ25が一体に形成されたものであって、二組がカップリング252により接続されている。したがって、1個のモータMにより全ロータ25を駆動させて、高速かつ正確に球を下流の球通路60に払い出すことができる。 【0014】 <球検知装置> 上記した球タンク1において、各球誘導樋5には球の有無を確認するための球検知装置50が配設されている。該球検知装置50は、球確認レバー51と、球確認レバー51の回動を検知するフォトセンサー52とからなる。その詳細を、図5、6に示すが、球確認レバー51は、支軸53から延出されたウエイト部54と、この反対側に延出されたシャッター部55と、球誘導樋5の底面4の開口部41から上方に突出可能な球検出部56とを備えている。そして、4つの球確認レバー51が1本の支軸53に独立して回動自在に枢着されている。何れかの球誘導樋5において球切れとなった場合には、球検出部56の球圧による押圧が解除されてウエイト部54の重量によりシャッター部55が上方に回動する。 【0015】 シャッター部55の回動範囲内には1本の光軸を有するフォトセンサー52が配置されている。このフォトセンサー52は、L字形に形成された賞球払出機構のコーナー部内側で、球払出装置2に配設されている。球切れを起こしたときには、四片のシャッター部55の何れかがフォトセンサー52の光軸を遮断するので、球タンク1内の球が不足したことを検知することができる。 【0016】 なお、フォトセンサー52は、箱体3底面4の裏側で球確認レバーが突出する開口部41の近傍に設けられている。よって、フォトセンサー52の光軸部上側を底面4で覆うことができるので、開口部41からのゴミや埃の落下によりフォトセンサー52が汚染して検出感度が低下するのを防止することができる。 【0017】 以上に説明したように本発明の賞球払出機構は、球タンクに複数列の球誘導樋を設けるとともに、この球誘導樋にそれぞれ球検知装置を配設したので、球タンク内が球不足となった時にも一回分の球払出数を確保でき、かつ、球検出装置の配線を簡素なものとすることができるという大きな利点を有する。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】賞球払出機構の斜視図である。 【図2】賞球払出機構の内部構造を示す正面断面図である。 【図3】球タンクの平面図である。 【図4】タンク補助部材の斜視図である。 【図5】球検知装置の正面図である。 【図6】球検知装置の平面図である。 【図7】球払出装置の側面図である。 【図8】球払出装置の要部を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0019】 1 球タンク 2 球払出装置 3 箱体 4 底面 5 誘導樋 12 タンク補助部材の底面 13 タンク補助部材 25 ロータ 26 球計数センサー 41 底面の開口部 50 球検知装置 51 球確認レバー 52 センサー(フォトセンサー) 53 支軸 54 ウエイト部 55 シャッター部 56 球検出部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】392013958 【氏名又は名称】東洋化成株式会社
|
| 【出願日】 |
平成16年1月14日(2004.1.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078101 【弁理士】 【氏名又は名称】綿貫 達雄
【識別番号】100059096 【弁理士】 【氏名又は名称】名嶋 明郎
【識別番号】100085523 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 文夫
|
| 【公開番号】 |
特開2005−198769(P2005−198769A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願2004−6931(P2004−6931) |
|