| 【発明の名称】 |
芳香組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 穣 【住所又は居所】神奈川県横浜市磯子区新森町1番地 日清オイリオ株式会社横浜磯子事業場内
【氏名】岡田 正紀 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内
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| 【要約】 |
【課題】香料成分の香調を、長時間変えずに保持する作用を有する香料成分の担体を見出し、長時間香調の変わらない芳香組成物を提供する。
【解決手段】1)下記一般式(1)に表される化合物と2)香料と3)アルコールとを含有する、芳香組成物を提供する。芳香組成物の香調としては、フローラルグリーン、フローラルフローラル、オリエンタルスパイシー又はシプレグリーンであることが好ましい。アルコールとして、炭素数1〜4の一価アルコール及び多価アルコールから選択される1種乃至は2種以上を含有することが更に好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1)下記一般式(1)に表される化合物と2)香料と3)アルコールとを含有する、芳香組成物。 【化1】
一般式(1) (式中、Rは炭素数6〜22の直鎖、分岐、及び環状の少なくとも何れかの構造が含まれるアルキル基又はアルケニル基を表す。) 【請求項2】 芳香組成物の香調が、フローラルグリーン、フローラルフローラル、オリエンタルスパイシー又はシプレグリーンであることを特徴とする、請求項1に記載の芳香組成物。 【請求項3】 アルコールとして、炭素数1〜4の一価アルコール及び多価アルコールから選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の芳香組成物。 【請求項4】 アルコールとして多価アルコールを含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の芳香組成物。 【請求項5】 前記一般式(1)に於けるRが、ジメチルオクチル基、ラウリル基、ステアリル基、オレイル基、イソオクチル基及びシクロヘキシル基の何れかである誘導体から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の芳香組成物。 【請求項6】 ルームフレグランス及び/又はカーフレグランスであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の芳香組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ルームフレグランスやカーフレグランスに好適な、芳香組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 ルームフレグランスやカーフレグランスなどの芳香組成物は、室内或いは車内に好ましい香りを保持し、好ましくない臭い、例えば、たばこ臭、ガソリンなどが燃焼時に生ずる悪臭などを目立たなくさせる目的で使用される。この様な用途に使用する為の要件としては、常に同じような強度で芳香成分の気化が為されていることが挙げられる。具体的な手段としては、アルコールなどに溶解した芳香成分を、繊維を束ねて、特殊加工した芯などを用いて、気化の速度を制御しながら徐々に気化させる方法(特許文献1)、香料組成物を、シリカゲルや高分子ゲルなどの固形或いはゲル状の担体に含浸させ、揮発速度を制御する方法等が挙げられる。(特許文献2、特許文献3、特許文献4) これらの手段で最も問題になることは、経時的に香料の匂いの立ち方が変化してしまうことである。これは気化しやすい香料成分ほど、早く気化する為、長時間使用していると気化しにくい香料組成物のみからなる組成になってしまう為である。大凡の香りの変化の傾向としては、重く、しつこくなるようなことが例示できる。取り分け、フローラルグリーン、フローラルフローラル、オリエンタルスパイシー又はシプレグリーン香調のものにおいては、この傾向が強い。この様な変化を起こさない為には、揮発しやすい成分ほど長時間保持できるような担体を開発することが必要である。 【0003】 一方、一般式(1)に表される化合物は、油性成分或いは多価アルコールなどの成分を固化する作用を有することが知られており、この様な性質を利用して化粧料などに油性ゲル化剤として含有させる技術が知られている。(特許文献5、特許文献6、特許文献7)しかしながら、このものを香料成分などの担体として、芳香組成物に含有させることも、その様な使用をした場合に於いて、香料成分の香調を、長時間変えずに保持する作用を有することも全く知られていなかった。 【0004】 【特許文献1】特開2001−140151号公報 【特許文献2】特開2002−161183号公報 【特許文献3】特開2000−26510号公報 【特許文献4】特開平7−75666号公報 【特許文献5】特開2001−247451号公報 【特許文献6】特開平10−226615号公報 【特許文献7】特許2921732号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、この様な状況下為されたものであり、香料成分の香調を、長時間変えずに保持する作用を有する香料成分の担体を見出し、長時間香調の変わらない芳香組成物を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 この様な状況に鑑みて、本発明者らは、香料成分の香調を、長時間変えずに保持する作用を有する香料成分の担体を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、一般式(1)に表される化合物とアルコールとが作るゲルにその様な性質が備わっていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。 (1)1)下記一般式(1)に表される化合物と2)香料と3)アルコールとを含有する、芳香組成物。 【0007】 【化1】
一般式(1) (式中、Rは炭素数6〜22の直鎖、分岐、及び環状の少なくとも何れかの構造が含まれるアルキル基又はアルケニル基を表す。) 【0008】 (2)芳香組成物の香調が、フローラルグリーン、フローラルフローラル、オリエンタルスパイシー又はシプレグリーンであることを特徴とする、(1)に記載の芳香組成物。 (3)アルコールとして、炭素数1〜4の一価アルコール及び多価アルコールから選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の芳香組成物。 (4)アルコールとして多価アルコールを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の芳香組成物。 (5)前記一般式(1)に於けるRが、ジメチルオクチル基、ラウリル基、ステアリル基、オレイル基、イソオクチル基及びシクロヘキシル基の何れかである誘導体から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の芳香組成物。 (6)ルームフレグランス及び/又はカーフレグランスであることを特徴とする、(1)〜5何れか1項に記載の芳香組成物。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、長時間香調の変わらない芳香組成物を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 (1)本発明の芳香組成物の必須成分である一般式(1)に表される化合物 本発明の芳香組成物は、一般式(1)に表される化合物を含有することを特徴とする。一般式(1)に表される化合物は、アスパラギン酸誘導体とフェニルアラニンとが2つのペプチド結合によって環状ペプチド構造を形成する分子構造のものである。前記アスパラギン酸誘導体は、炭素数6〜22の直鎖、分岐、及び環状の少なくとも何れかの構造のアルキル基(飽和炭化水素基)又はアルケニル基(1以上の炭素間二重結合を有する不飽和炭化水素基)を有するアルコールが、アスパラギン酸のβ−カルボキシル基にエステル結合した分子構造のものである。前記アスパラギン酸及びフェニルアラニンは、L体であっても良いし、又はD体であっても良いし、又は、ラセミ体等の異性体の混合体であっても良い。また、前記アルキル基又はアルケニル基は、ジメチルオクチル基、ラウリル基、ステアリル基、オレイル基、イソオクチル基、及びシクロヘキシル基等を好ましくは例示できるが、炭素数が6〜22であれば特に限定されず、構造異性や立体異性等の異性構造において特定の異性構造のみからなるアルキル基又はアルケニル基であっても良いし、又は、複数の異性構造が混在するアルキル基又はアルケニル基であっても良い。一般式(1)に表される化合物としては、例えば、シクロ(L−β−ジメチルオクチルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物1)、シクロ(L−β−ラウリルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物2)、シクロ(L−β−ステアリルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物3)、シクロ(L−β−オレイルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物4)、シクロ(L−β−イソオクチルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物5)、シクロ(L−β−シクロヘキシルアスパラギル−L−フェニルアラニル)(化合物6)、及びシクロ(L−β−ベヘニルアスパラギル−L−フェニルアラニル)等が好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは化合物1〜3である。中でも化合物1が、生成したゲルの特性から最も好ましい。前記一般式(1)に表される化合物の製造方法は、特に制限されないが、例えば、特許文献6に記載されている方法によって、又はそれに準じて作製することができる。本発明に於いては、これらの一般式(1)に表される化合物は、唯1種でも含有させることができるし、2種以上を組み合わせて含有させることもできる。その好ましい含有量は、総量で芳香組成物全量に対して、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。これは、少なすぎると香料成分の保持機能を損なう場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、ゲル作成に困難を生じる場合があるからである。 【0011】 これらの一般式(1)に表される化合物は、例えば、以下に示すプロセスによって製造することができる。すなわち、エタノールに塩化水素を飽和に吹き込み、これにアスパラギン酸を加えて撹拌、反応させてアスパラギン酸ジエステルとし、このアスパラギン酸ジエステルに、予めベンジルオキシカルボニル基でアミノ基を保護したフェニルアラニンを、ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下で縮合させて、直鎖ジペプチドとする。この直鎖ジペプチドを接触還元し、その後加熱閉環し、シクロ(L−β−エチルアスパラギル−L−フェニルアラニル)を得る。この閉環体に、前記一般式(I)中Rに相当する炭素数6〜22のアルコールを加え、パラトルエンスルホン酸存在下、減圧しながら120℃に加熱し、反応物質を融解して反応させるフュージョン反応を行う。得られた反応生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール混液系)で精製することによって、一般式(1)に表される化合物を得る。以下に、化合物1〜化合物6の製造例を示す。 【0012】 <製造例1>化合物1の製造 L−アスパラギン酸6gをエタノール100mLに懸濁し、この懸濁液を0℃に冷却し、乾燥塩化水素ガスを吹き込み、室温に戻して4時間撹拌した。この液を濃縮し、冷却してL−アスパラギン酸ジエチル塩酸塩を沈殿として得た。前記塩酸塩をエタノール、及びエーテルで洗浄し、水酸化ナトリウムを入れたデシケータで減圧に保ち、エタノールとジエチルエーテルの混液から再結晶し、L−アスパラギン酸ジエチル3gを得た。一方で、約4規定の水酸化ナトリウム水溶液50mLとジクロロメタン50mLの混液にL−フェニルアラニン9gを加え、これに撹拌しながら、塩化ベンジルオキシカルボニル10mLを加え、L−フェニルアラニンのアミノ基にベンジルオキシカルボニル基を室温にて導入し、L−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニン9gを得た。前述した操作により得られたL−アスパラギン酸ジエチル1.5gとL−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニン3gを、ジシクロヘキシルカルボジイミド2gの存在下、酢酸エチル100mLを溶媒として室温で縮合させ、L−ジエチルアスパラギル−L−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニル3gを得た。これに、メタノール100mLを溶媒とし、2%パラジウムカーボンを触媒として水素ガスを吹き込んで室温で接触還元し、L−ジエチルアスパラギル−L−フェニルアラニル1gを得た。これをメシチレン中で加熱し、メシチレン還流下で閉環させシクロ(L−β−エチルアスパラギル−L−フェニルアラニル)0.5gを得た。これに、ジメチルオクチルアルコール0.3gと、触媒量のパラトルエンスルホン酸を加え、120℃以上で減圧下、フュージョン反応を行った。得られた反応生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜6:4)で精製し、化合物1を0.1g得た。 【0013】 <製造例2>化合物2の製造 ジメチルオクチルアルコールをラウリルアルコールに代え、前記製造例1と同様に操作し、化合物2を得た。 【0014】 <製造例3>化合物3の製造 ジメチルオクチルアルコールをステアリルアルコールに代え、前記製造例1と同様に操作し、化合物3を得た。 【0015】 <製造例4>化合物4の製造 ジメチルオクチルアルコールをオレイルアルコールに代え、前記製造例1と同様に操作し、化合物4を得た。 【0016】 <製造例5>化合物5の製造 ジメチルオクチルアルコールをイソオクチルアルコールに代え、前記製造例1と同様に操作し、化合物5を得た。 【0017】 <製造例6>化合物6の製造 ジメチルオクチルアルコールをシクロヘキシルアルコールに代え、前記製造例1と同様に操作し、化合物6を得た。 【0018】 (2)本発明の芳香組成物の必須成分である香料 本発明の芳香組成物は、必須成分として香料を含有することを特徴とする。本発明で言う香料とは、バラ香油、ラベンダー香油、ジャスミン香油、ムスク、抹香、乳香等の天然の動植物を基源とする香気成分、フェネチルアルコール、リナロール、リモネン、ボルネオール等の合成によって作られる香気成分、天然の香気成分に化学修飾して得られる半合成の香気成分及びそれらの(調合)混合物の総称を意味する。通常香料成分は調香された状態で香料会社より販売されており、本発明の芳香組成物ではこの様な調香香料を購入して使用することも出来る。通常、芳香剤の分野で用いられる香料組成物に於いては、花の香りのイメージが強く出ているフローラルノート、甘いエキゾチックなイメージのオリエンタルノート、動物的な香りを潜ませたシプレノートの3種に大別でき、フローラルノートには、花々の香りに青葉や若葉をもんだときに感じる青臭さを加味したフローラルグリーン、花々の香りと柑橘系以外のフルーツの香りを混ぜ合わせたみずみずしいイメージのあるフローラルフルーティ、新鮮さを強烈に感じさせるフローラルフレッシュ、クラシック系の香水などに多い、花のイメージが鮮烈なフローラルフローラル(フローラルブーケ)、花の甘い香りを想起させるフローラルアルデヒド、エキゾチック、スパイシーな印象を潜ませたフローラルスイート(フロリエンタル)などの香調分類存在し、オリエンタルノートには、ムスクやアンバーなどアニマルノート(動物香料系)が強く感じられる甘い香りである、オリエンタルアンバリー、甘くて重い樹脂の香りとクローブやシナモンなどのスパイシーな香調を併せ持つオリエンタルスパイシー等の香調が存在し、シプレーノートには、フルーツと苔や木々のモス調の香りを持つシプレーフルーティー、ムスク調の動物臭を多く含み、セクシーなイメージの強いシプレーアニマリック、苔や青みのある香りにサンダルウッドなどの木の香りを配したシプレーウッディー、苔の香りに柑橘系の香りを組み合わせたシプレーフレッシュ、苔の香りに基の青々しい香りを組み合わせたシプレーグリーン等の香調が代表的なものとして存在する。本発明においては、芳香組成物の最終形態の香調において、これらの何れの香調のものも適用可能であるが、特に好ましいものは、フローラルグリーン、フローラルフローラル、オリエンタルスパイシー又はシプレグリーンの香調のものが例示できる。これは、この様な香調のものが特に経時的に変化の度合いが大きいからであり、本発明の芳香組成物製剤を適用することにより、かかる変化が著しく抑制できる為である。本発明の芳香組成物における、かかる香料の好ましい含有量は、少なくとも10重量%であり、更に好適には、20〜50重量%である。これは少なすぎると香りのたちが不十分である場合があり、多すぎると剤形上必要な成分を含有できなくなる場合があるからである。 【0019】 (3)本発明の芳香組成物の必須成分であるアルコール 本発明の芳香組成物は、必須成分としてアルコールを含有する。本発明で言うアルコールとは、脂肪族性の水酸基を有する化合物の総称であり、特に好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の炭素数1〜4の一価のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ヘキシレングリコール等の多価アルコールが好適に例示できる。特に好ましい形態は、多価アルコールを含有する形態である。これは、多価アルコールに保香作用が存し、この作用と本発明の製剤の香調維持作用が相乗的に働く為である。かかるアルコールは、香料成分の揮発性を調節し、且つ、長時間連続して香料成分が揮発するように調整する作用を有する。本発明の芳香組成物における、かかるアルコールの好ましい含有量は10〜40重量%である。これは、この様な含有量において、一般式(1)に表される化合物、香料成分とともに好ましい状態のゲルを形成するからである。 【0020】 (4)本発明の芳香組成物 本発明の芳香組成物は前記必須成分である、一般式(1)に表される化合物、香料及びアルコールを含有することを特徴とする。本発明の芳香組成物に於いては、かかる必須成分以外に、芳香組成物の分野に於いて、一般的に使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。本発明の芳香組成物は、例えば、90〜120℃に加熱して、一般式(1)に表される化合物と、アルコールや化粧料用の任意成分とを相溶させた後、香料を添加して冷却固化させる如く、常法に従って、前記必須成分と任意成分とを混合しゲル化させることにより、ゲル状の性状として製造することが出来る。 【実施例】 【0021】 以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。 【0022】 <実施例1〜6> 以下に示す、処方に従って本発明の芳香組成物を作成した。即ち、処方成分を良く混合分散した後、加熱し、冷却固化させてゲル状の芳香組成物を得た。同時に、従来技術である、下記に処方を示すシリカ含浸タイプの比較芳香組成物1及びN−ビニルアセタミドポリマーとシリカのゲルを用いた比較芳香組成物2も作成した。これらについて、40℃と5℃にそれぞれ1ヶ月保存を行い、20℃に戻した後、5℃保存品と40℃保存品の香調を専門パネラーを使用して比較、評価した。比較は、40℃保存品が、対照である5℃保存品と比べて、差がない場合をスコア5、殆ど差がない場合をスコア4、差は感じられるが実用上問題ない場合をスコア3,差が認められ実用上も多少支障がある場合をスコア2、著しい差が存在して劣化が明らかである場合をスコア1としてこれを基準に行った。結果を表1に示す。比較芳香組成物1、2がともに香調を変化させているにもかかわらず、本発明の芳香組成物は何れも殆ど香調が変化していないことがわかる。 表1に記載の一般式(1)の化合物 4 重量部 カルボキシメチルセルロース 9 重量部 フローラルグリーン調の香料 15 重量部 1,3−ブタンジオール 72 重量部 (比較芳香組成物1) シリカ 50 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 フローラルグリーン調の香料 15 重量部 (比較芳香組成物2) シリカ 20 重量部 N−ビニルアセタミドポリマー 30 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 フローラルグリーン調の香料 15 重量部 【0023】 【表1】
【0024】 <実施例7> 実施例1の香料をフローラルフローラル系の調合香料に変えて同様に検討を行った。同様に比較芳香組成物3、4も作成した。 化合物1 4 重量部 カルボキシメチルセルロース 9 重量部 フローラルフローラル調の香料 15 重量部 1,3−ブタンジオール 72 重量部 (比較芳香組成物3) シリカ 50 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 フローラルフローラル調の香料 15 重量部 (比較芳香組成物4) シリカ 20 重量部 N−ビニルアセタミドポリマー 30 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 フローラルフローラル調の香料 15 重量部 【0025】 【表2】
【0026】 <実施例8> 実施例1の香料をオリエンタルスパイシー系の調合香料に変えて同様に検討を行った。同様に比較芳香組成物5、6も作成した。 化合物1 4 重量部 カルボキシメチルセルロース 9 重量部 オリエンタルスパイシー調の香料 15 重量部 1,3−ブタンジオール 72 重量部 (比較芳香組成物5) シリカ 50 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 オリエンタルスパイシー調の香料 15 重量部 (比較芳香組成物6) シリカ 20 重量部 N−ビニルアセタミドポリマー 30 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 オリエンタルスパイシー調の香料 15 重量部 【0027】 【表3】
【0028】 <実施例9> 実施例1の香料をしプレーグリーン系の調合香料に変えて同様に検討を行った。同様に比較芳香組成物7、8も作成した。 化合物1 4 重量部 カルボキシメチルセルロース 9 重量部 シプレーグリーン調の香料 15 重量部 1,3−ブタンジオール 72 重量部 (比較芳香組成物7) シリカ 50 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 シプレーグリーン調の香料 15 重量部 (比較芳香組成物8) シリカ 20 重量部 N−ビニルアセタミドポリマー 30 重量部 1,3−ブタンジオール 35 重量部 シプレーグリーン調の香料 15 重量部 【0029】 【表4】
【0030】 <実施例9> 実施例1の1,3−ブタンジオールを他の多価アルコールに変えて、同様に検討を行った。 化合物1 4 重量部 カルボキシメチルセルロース 9 重量部 フローラルグリーン調の香料 15 重量部 表5に記載の多価アルコール 72 重量部 【0031】 【表5】
【産業上の利用可能性】 【0032】 本発明は、保香性に優れるルームフレグランスなどに応用出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000227009 【氏名又は名称】日清オイリオグループ株式会社 【住所又は居所】東京都中央区新川1丁目23番1号 【識別番号】000113470 【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社 【住所又は居所】静岡県静岡市弥生町6番48号
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| 【出願日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−112730(P2005−112730A) |
| 【公開日】 |
平成17年4月28日(2005.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−345099(P2003−345099) |
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