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【発明の名称】 毛髪洗浄剤組成物
【発明者】 【氏名】芝 健一
【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内

【氏名】大崎 浩二
【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内

【氏名】宮永 清一
【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内

【要約】 【課題】配合安定性が良く、洗浄、乾燥後の毛髪に高いコンディショニング効果を与える毛髪洗浄剤組成物の提供。

【解決手段】下記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が同一又は異なって平均4個以上結合し、且つ構造式(1)又は(5)で表される基を少なくとも1つ以上含む分岐ポリグリセロール鎖が、シリコーンのケイ素原子に連結基を介して少なくとも1つ結合した、分岐ポリグリセロール変性シリコーンと、界面活性剤を含む毛髪洗浄剤組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が同一又は異なって平均4個以上結合し、且つ構造式(1)又は(5)で表される基を少なくとも1つ以上含む分岐ポリグリセロール鎖が、シリコーンのケイ素原子に連結基を介して少なくとも1つ結合した、分岐ポリグリセロール変性シリコーン(以下成分(a)という)と、界面活性剤(以下成分(b)という)を含む毛髪洗浄剤組成物。
【化1】


【請求項2】
成分(b)がアニオン性界面活性剤を含む、請求項1記載の毛髪洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(b)が、更に両性界面活性剤を含む、請求項2記載の毛髪洗浄剤組成物。
【請求項4】
更に、カチオン性ポリマー(以下成分(c)という)を含む、請求項1〜3いずれかの項記載の毛髪洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分(a)が下記構造式(6)で表されるシリコーンである、請求項1〜4いずれかの項記載の毛髪洗浄剤組成物。
【化2】


(式中、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8は、同一又は異なって、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコシキ基、あるいは炭素数6〜22のアリール基を示し、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8のうち少なくとも1つは分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。tは0〜10,000の数を示す。)
【請求項6】
成分(a)の連結基が、下記式(7)で表される2価の基である、請求項1〜5いずれかの項記載の毛髪洗浄剤組成物。
−(R9p−O−(AO)q− (7)
(式中、R9は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又は炭素数6〜28のアリーレン基、AOは炭素数1〜4のアルキレンオキシ基(オキシアルキレン基ともいう)又は炭素数6〜10のアリーレンオキシ基(オキシアリーレン基ともいう)、pは0又は1の数、qは0〜30の数を示し、q個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪にコンディショニング効果を与えることを目的として、毛髪洗浄剤にジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、あるいはアミノ変性、ポリエーテル変性を始めとする各種シリコーン類を使用する技術は公知である。
【0003】
例えば、特許文献1にはアミノ変性シリコーンと非アミノ変性シリコーンを併用する方法が開示されており、特許文献2には乳化重合により得られたシリコーンエマルションを用いる方法が開示されており、特許文献3には、エステル結合を含む連結基を有するポリグリセリンエステル変性オルガノポリシロキサンが開示されている。しかし、いずれも組成物中におけるシリコーンの配合安定性と洗浄後のコンディショニング効果を両立させることは難しく、シリコーンの分子構造、分子量、組成物中の配合量の調節、他の配合成分の添加による改善も試みられているが、本来シリコーンが有する良好なコンディショニング効果を十分に生かし切れていないのが実情である。
【0004】
また、特許文献4には、直鎖グリセロール変性シリコーン、もしくは3個のグリセロール基からなる分岐グリセロール変性シリコーンを用いた頭髪化粧料が開示されているが、更なるコンディショニング効果が求められている。
【特許文献1】特開2003−95888号公報
【特許文献2】特開平7−138136号公報
【特許文献3】特許平9−278892号公報
【特許文献4】特開平10−316540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、配合安定性が良く、洗浄、乾燥後の毛髪に高いコンディショニング効果を与える毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定の分岐ポリグリセロール基を有する分岐ポリグリセロール変性シリコーンを用いることで、上記課題を解決できる毛髪洗浄剤組成物が得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、下記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が同一又は異なって平均4個以上結合し、且つ構造式(1)又は(5)で表される基を少なくとも1つ以上含む分岐ポリグリセロール鎖が、シリコーンのケイ素原子に連結基を介して少なくとも1つ結合した、分岐ポリグリセロール変性シリコーン(以下成分(a)という)と、界面活性剤(以下成分(b)という)を含む毛髪洗浄剤組成物、並びに更にカチオン性ポリマー(以下成分(c)という)を含む、毛髪洗浄剤組成物を提供する。
【0008】
【化3】


【0009】
尚、上記構造式(1)の2つの酸素原子には、同一又は異なって上記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(2)の酸素原子には、上記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(3)の酸素原子には、上記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(5)の2つの酸素原子には、同一又は異なって上記構造式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(a)の分岐ポリグリセロール変性シリコーンを配合することにより、組成物の配合安定性を損なうことなく、乾燥後に高いコンディショニング効果を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[成分(a)]
成分(a)の分岐ポリグリセロール変性シリコーンは、シリコーン主鎖に分岐ポリグリセロール鎖が結合していることを特徴とする。
【0012】
この分岐ポリグリセロール鎖は、a個の構造式(1)で表される分岐グリセロール基(以下、基(1)という)、b個の構造式(2)で表されるグリシドール基(以下、基(2)という)、c個の構造式(3)で表されるグリセロール基(以下、基(3)という)、d個の構造式(4)で表されるグリセロール基(以下、基(4)という)、e個の構造式(5)で表される分岐グリセロール基(以下、基(5)という)が結合してなるものである。分岐ポリグリセロール鎖中において、基(1)、(2)、(3)及び(5)は、任意の配列で相互に結合していてもよい。基(1)及び/又は基(5)の数が多いほど分岐構造が発達しており、各分岐鎖の末端に基(4)が存在する。
【0013】
分岐ポリグリセロール鎖中の、基(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)の平均結合総数(a+b+c+d+e)は、NMR解析ないし前駆体シリコーンとの分子量比較により求められ、その数は好ましくは4以上であり、4〜201がより好ましく、4〜101であることがさらに好ましく、4〜51であることが特に好ましく、4〜21であることが最も好ましい。分岐ポリグリセロール鎖中の分岐の割合[(a+e)/(a+b+c+d+e)]は、1/20以上が好ましく、1/10以上が更に好ましく、1/6以上が特に好ましく、1/2未満が好ましい。
分岐ポリグリセロール鎖中において、基(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)は任意に結合していてもよい。
【0014】
基(1)の数(すなわち、a)は、分岐ポリグリセロール鎖中、0〜100個存在することが好ましく、1〜100個存在することがより好ましく、2〜100個存在することがさらに好ましく、2〜50個存在することが特に好ましく、2〜25個存在することがとりわけ好ましく、2〜10個存在することが最も好ましい。
【0015】
基(4)の数(すなわち、d)は、1〜101個存在することが好ましく、2〜101個存在することがより好ましく、3〜101個存在することがさらに好ましく、3〜51個存在することが特に好ましく、3〜26個存在することがとりわけ好ましく、3〜11個存在することが最も好ましい。
【0016】
基(2)の数(すなわち、b)、基(3)の数(すなわち、c)は、同一又は異なって、0〜199個存在することが好ましく、0〜198個存在することがより好ましく、0〜196個存在することがさらに好ましく、0〜96個存在することが特に好ましく、0〜46個存在することがとりわけ好ましく、0〜16個存在することが最も好ましい。
【0017】
基(5)の数(すなわち、e)は、aが0のときは1個であり、aが1以上のときは、0又は1個が好ましい。aが1以上で、eが0である、シリコーンのケイ素原子に、連結基を介して、下記記構造式(1)で表される分岐グリセロール基を1個以上含有する分岐ポリグリセロール鎖が少なくとも1つ結合した、分岐ポリグリセロール変性シリコーンが更に好ましい。
【0018】
【化4】


【0019】
(式中、2つの酸素原子には、同一又は異なって、上記構造式(1)、下記構造式(2)、(3)又は(4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。
【0020】
【化5】


【0021】
この場合、構造式(1)の2つの酸素原子には、同一又は異なって上記構造式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(2)の酸素原子には、上記構造式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(3)の酸素原子には、上記構造式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。)
分岐ポリグリセロール変性シリコーンにおける、シリコーンのケイ素原子と、前述の分岐ポリグリセロール鎖を結合する連結基は、エーテル基又はエステル基を有する2価の基であることが好ましく、さらには毛髪洗浄剤組成物中における化学的安定性等の点から、エーテル基を有する2価の基であることが好ましい。
【0022】
エーテル基を有する2価の基としては、一般式(7)で表される基(以下、連結基(7)という)が好ましい。なお、連結基(7)は、(R9p側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)q側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
【0023】
−(R9p−O−(AO)q− (7)
(式中、R9は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又は炭素数6〜28のアリーレン基、好ましくは炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、AOは炭素数1〜4のアルキレンオキシ基(オキシアルキレン基ともいう)又は炭素数6〜10のアリーレンオキシ基(オキシアリーレン基ともいう)、好ましくは炭素数1〜4のアルキレンオキシ基、pは0又は1の数、qは0〜30の数を示し、q個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
エステル基を有する2価の基としては、一般式(8)で表される基(以下、連結基(8)という)が好ましい。なお、連結基(8)は、R10側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)r側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
【0024】
−R10−COO−(AO)r− (8)
(式中、R10は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又は炭素数6〜28のアリーレン基、好ましくは炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、rは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、r個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
連結基(7)及び(8)において、AOのアルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基の酸素側で分岐ポリグリセロール基に結合し、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基のアルキレン又はアリーレン側で、連結基が含有するエーテル基又はエステル基に結合する。
【0025】
9及びR10中の置換基として、ヒドロキシ基、アミノ基(炭素数1〜22)、イミノ基(炭素数1〜22)、カルボキシ基、アルコキシ基(炭素数1〜22)、アシル基(炭素数1〜22)等が挙げられる。
【0026】
最も好ましい連結基は、下記一般式(9)で表される連結基(以下、連結基(9)という)である。なお、連結基(9)では、トリメチレン側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、酸素原子側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
【0027】
−CH2CH2CH2−O−CH2CH2O− (9)
また、好ましい他の連結基は、オキシフェニレン基を含有する連結基である。そのような連結基の中では、下記一般式(10)で表される基(以下、連結基(10)という)又は一般式(11)で表される基(以下、連結基(11)という)が好ましい。なお、連結基(10)では、(R11u側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)v側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。また、連結基(11)では、(R12z側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)x及び(AO)y側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
【0028】
【化6】


【0029】
(式中、R11は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、uは0又は1の数、vは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、v個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
【0030】
【化7】


【0031】
(式中、R12は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、zは0又は1の数、xは0〜30の数、yは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、x個及びy個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
連結基(10)及び連結基(11)において、(R11u及び(R12zは、シリコーン鎖のケイ素原子と、連結基が含有するオキシフェニレン基のフェニレン基とを結ぶ基であるが、R11及びR12は、好ましくは、炭素数1〜16,特に好ましくは1〜12のアルキレン基又はアルケニレン基であり、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデカメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン基等が挙げられる。これらの中では、エチレン、プロピレン又はトリメチレン基がさらに好ましく、エチレン又はトリメチレン基が特に好ましい。
【0032】
11及びR12中に存在していてもよい置換基として、ヒドロキシ基、アミノ基(炭素数1〜22)、イミノ基(炭素数1〜22)、カルボキシ基、アルコキシ基(炭素数1〜22)、アシル基(炭素数1〜22)等が挙げられる。
u及びzは、0又は1であるが、1がより好ましい。
【0033】
連結基(10)及び連結基(11)において、AOは、分岐ポリグリセロール鎖と、連結基が含有するオキシフェニレン基の酸素原子とを結ぶオキシアルキレン基又はオキシアリーレン基であり、オキシアルキレン基又はオキシアリーレン基の酸素側で分岐ポリグリセロール鎖に結合し、オキシアルキレン基又はオキシアリーレン基のアルキレン又はアリーレン側でオキシフェニレン基の酸素原子に結合する。AOとして、オキシエチレン基、オキシプロピレン基又はオキシフェニレン基が好ましく、これらの中ではオキシエチレン基が特に好ましい。
【0034】
v、x及びyはそれぞれ、0〜30の数であるが、0〜15が好ましく、0〜5がさらに好ましく、0が最も好ましい。v、xならびにyが0以外の数である場合、v個のAO、x個のAO、y個のAOは、同一又は異なっていてもよく、異なる場合、それらAOの相互の結合様式は、交互型、ブロック型あるいはこれら以外の周期配列であってもよいし、又はランダム型であってもよい。
【0035】
連結基(10)において、オキシフェニレン基のフェニレン基に結合した、酸素原子と(R11u基(uが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)の結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよく、またこれらの混合であってもよい。また連結基(11)において、オキシフェニレン基のフェニレン基に結合した、2個の酸素原子と(R12z基(zが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)のうちいずれの2個についても、その結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよく、またこれらの混合であってもよい。
【0036】
オキシフェニレン基含有連結基の中で、最も好ましいものは、下記一般式(12)で表される連結基(以下、連結基(12)という)である。なお、連結基(12)では、トリメチレン側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、酸素原子側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
【0037】
【化8】


【0038】
連結基(12)において、オキシフェニレン基のフェニレン基に結合した、酸素原子とトリメチレン基の結合様式は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよく、またこれらの混合であってもよいが、オルト位、パラ位又はこれらの混合物であることがより好ましい。
【0039】
成分(a)を形成するシリコーンは、ケイ素原子を2つ以上有するポリシロキサンから誘導されるものであり、ポリシロキサンの形状は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。また、ポリシロキサンの数平均分子量は、好ましくは300〜70万、より好ましくは300〜20万、さらに好ましくは1000〜2万である。数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(以下、GPC)法等により求めることができる。
【0040】
成分(a)としては、一般式(6)で表される直鎖状シリコーン(以下、シリコーン(6)という)が好ましい。
【0041】
【化9】


【0042】
(式中、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8は、同一又は異なって、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコシキ基、あるいは炭素数6〜22のアリール基を示し、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8のうち少なくとも1つは分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。tは0〜10,000の数を示す。)
シリコーン(6)において、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8のうち分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基以外の基は、同一又は異なって、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、あるいは炭素数6〜22のアリール基であり、炭素数1〜22のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、トリフルオロプロピル等が挙げられ、炭素数1〜22のアルケニル基としては、ビニル基やアリル基が挙げられ、炭素数1〜22のアルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、フェノキシ基等が挙げられる。これらの中では、炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、ビニル基、アリル基、又は炭素数6〜12のアリール基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基がさらに好ましく、メチル基、プロピル基又はフェニル基が特に好ましく、メチル基、フェニル基が最も好ましい。
【0043】
シリコーン(6)において、R1〜R8が有していてもよい置換基として、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基(炭素数0〜14)、イミノ基、(アミノエチル)アミノ基、(ジメチルアミノエチル)アミノ基、ポリオキシアルキレン基、メルカプト基、及びエポキシ基等が挙げられる。これらの置換基を有する場合、R1〜R8としてプロピル基が特に好ましい。
【0044】
シリコーン(6)において、R1、R2、R3、t個のR4、t個のR5、R6、R7、R8のうち少なくとも1つ、好ましくは1〜10個、さらに好ましくは1〜5個、特に好ましくは1〜2個は、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。この連結基は、シリコーン(6)の側鎖、片末端及び/又は両末端のいずれに位置していてもよいし、またその混合物でもよい。
【0045】
1〜R3からなる群から選ばれる1個と、R6〜R8からなる群から選ばれる1個が、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基を示し、残余のR1〜R3及びR6〜R8、t個のR4,t個のR5は、メチル基であることが特に好ましい。
【0046】
また、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基が、t個のR4,及びt個のR5から選ばれる3個以上に存在する場合も、側鎖多置換型の分岐ポリグリセロール変性シリコーンとなり好ましい。
【0047】
シリコーン(6)中のtは、0〜10,000の数を示し、好ましくは1〜3,000の数を、さらに好ましくは5〜500の数を、特に好ましくは10〜150の数を示す。
【0048】
成分(a)の数平均分子量は、好ましくは500〜50万、さらに好ましくは750〜20万、特に好ましくは1000〜10万である。この数平均分子量の測定は、GPC法(標準ポリスチレン又はポリエチレングリコール換算)による。
【0049】
成分(a)は、シリコーン中のケイ素原子数(Si)と分岐ポリグリセロール鎖中の基(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)の合計数(以下、グリセロール基数という)(G)の比(G/Si)が、0.001〜50が好ましく、0.05〜10がより好ましく、0.1〜3がさらに好ましく、0.15〜1が特に好ましい。
【0050】
成分(a)において、本発明の効果を著しく阻害しない限りにおいて、分岐ポリグリセロール鎖中に、少量のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が存在していてもよい。エチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が分岐ポリグリセロール鎖中にランダムに存在していてもよいし、複数のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が連鎖をなして分岐ポリグリセロール鎖中にブロック的に存在していてもよい。この際、複数のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基からなるブロックは、分岐ポリグリセロール鎖の連結基の近傍に存在してもよいし、末端に存在してもよいし、あるいは中程に存在していてもよい。エチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基は0.001〜0.5モル当量存在することが好ましく、0.02〜0.2モル当量存在することがさらに好ましい。
【0051】
成分(a)は、反応性不飽和基を有する分岐ポリグリセロールと、シリコーン鎖中のケイ素原子の一部に水素原子が結合した、いわゆるオルガノハイドロジェンシリコーンを、白金系触媒存在下でヒドロシリル化反応させる方法により得ることができる。反応性不飽和基を有する分岐ポリグリセロールは、反応性不飽和基と官能基(好ましくはヒドロキシ基又はカルボキシ基)を有する化合物に、酸性触媒又は塩基性触媒存在下、グリシドール(2,3−エポキシ−1−プロパノール)を、添加速度をコントロールしながら、添加して反応させることにより得ることができる。添加速度を、遅くすることで、分岐度の高い反応性不飽和基を有する分岐ポリグリセロールを製造することが出来る。
【0052】
また、反応性基としてヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基及びエポキシ基からなる群から選ばれる1つ以上の官能基を有するシリコーンに、酸性又はカリウム等の塩基性触媒の存在下、グリシドールを添加し、グラフト重合させる方法等によっても成分(a)を製造することができる。
【0053】
成分(a)の分岐ポリグリセロール変性シリコーンは、2種類以上を同時に用いてもよい。また、洗浄剤組成物中における成分(a)の含有量は、組成物の配合安定性と、得られるコンディショニング効果、泡立ち、使用時の液性の点から、0.1〜60重量%が好ましく、さらには0.2〜30重量%、特には0.5〜20重量%が好ましい。
【0054】
[成分(b)]
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(b)の界面活性剤としてアニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。
【0055】
本発明で用いられるアニオン性界面活性剤としては、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル(又はアルケニル)スルホコハク酸塩、ジアルキル(又はジアルケニル)スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)スルホコハク酸塩、アルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルリン酸塩、脂肪酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルタウリン酸塩、N−アシルメチルタウリン等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩が好ましい。
【0056】
アニオン性界面活性剤は、1種以上を使用することができ、その含有量は全組成中の5〜40重量%が好ましく、さらには10〜35重量%、特に15〜30重量%が好ましい。
【0057】
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(b)として、前記のアニオン性界面活性剤に加え、更に両性界面活性剤を含むことができる。
【0058】
本発明に用いられる両性界面活性剤としては、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アミドアミノ酸系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系、アミノ酸系、ホスホベタイン系、リン酸エステル系の両性界面活性剤が挙げられる。これら両性界面活性剤のアニオン性基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2〜3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン)等が挙げられ、カチオン性残基の対イオンとしては、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲンイオン、メトサルフェート、サッカリネートイオン等が挙げられる。
【0059】
両性界面活性剤は、2種以上を使用することができ、その含有量は全組成中の0.5〜40重量%が好ましく、さらには1〜30重量%、特に2〜20重量%が好ましい。
【0060】
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(b)として、更にカチオン性界面活性剤を含有することもできる。カチオン性界面活性剤としては、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであれば特に制限されず、具体例として、一般式(13)で表される第4級アンモニウム塩等を挙げることができる。
【0061】
【化10】


【0062】
(式中、R13、R14、R15及びR16のうち、少なくとも1つは総炭素数8〜35の、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基もしくはアルケノイルアミノ基で置換されていてもよい、アルキル基、アルケニル基又は脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はオキシエチレン基の合計付加モル数が10以下のポリオキシエチレン基を示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す)
カチオン性界面活性剤は、2種以上を使用することができ、その含有量は全組成中の0〜10重量%が好ましく、さらには0〜5重量%、特には0〜2重量%が好ましい。
【0063】
[成分(c)]
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(c)としてカチオン性ポリマーを含んでいてもよい。カチオン性ポリマーとしては、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ジアリル4級アンモニウム塩/二酸化硫黄共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、4級化ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートのホモポリマー、4級化ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドのホモポリマー、ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/(メタ)アクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製カルタレチン)、特開昭53−139734号公報、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、特にカチオン化セルロース誘導体が好ましい。
【0064】
成分(c)は、2種以上を使用することができ、その含有量は有効分として、組成物中0.01〜20重量%が好ましく、更には0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好ましい。
【0065】
[毛髪洗浄剤組成物]
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、乾燥後の仕上がり向上のため、上記の成分(a)〜(c)以外にさらに、成分(a)以外のシリコーン類及び油剤から選ばれるコンディショニング成分を配合することができる。
【0066】
成分(a)以外のシリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン等が挙げられ、なかでもジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン、環状シリコーンが好ましい。
【0067】
油剤とは、シリコーン類を除く油性物質を指し、例えば、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、グリセリン等のアルコール類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類、その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等が挙げられる。これらのうち、エステル類が好ましく、特に2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル等が好ましい。
【0068】
これらコンディショニング成分は2種類以上を併用してもよく、またその含有量は、泡のすべり、洗髪時からすすぎ時までの滑らかさの点から、本発明の組成物中の0.005〜10重量%が好ましく、さらには0.07〜5重量%、特には0.1〜2重量%が好ましい。
【0069】
本発明の毛髪洗浄剤組成物には、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;クエン酸、水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;パール化剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
【0070】
本発明の毛髪洗浄剤組成物の形態は、液状、粉末状、ゲル状、顆粒状等、適宜選択できるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。
また、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、ヘアーシャンプー組成物とするのが好ましい。
【実施例】
【0071】
以下の合成例で得られる分岐ポリグリセロール変性シリコーンの1H−NMRスペクトル中の各ピークの帰属は、溶媒により多少シフトするが、概ね以下の通りである。
【0072】
0.0−0.2ppm:Si−C3
0.6−0.7ppm:Si−C2−CH2−(4H)
1.5−1.7ppm:Si−CH2−C2−(4H)
2.4−2.7ppm:Si−CH2−CH2−C2−(4H)
3.3−4.0ppm:分岐ポリグリセロール鎖のH(末端ヒドロキシ基除く、5H×グリセロール基の数)
6.7−7.2ppm:フェノール(8H)
また、13C−NMRスペクトル中、分岐ポリグリセロール鎖を形成する基(1)〜(5)の各炭素由来のピークの帰属は、Macromolecules,1999,32,4240記載の値を参考にした。
【0073】
平均グリセロール鎖数は、1H−NMRスペクトルにより、分岐ポリグリセロール鎖のH数/(5×連結基の数)により、求めることが出来る。
【0074】
合成例1:分岐ポリグリセロール変性シリコーンA(連結基;−CH2CH2CH2−C64−O−)の合成例
フェノール変性シリコーン(東レ・ダウコーニング(株)製、商品名;BY16−752、水酸基当量;1500)150gをフラスコに取り、カリウムメトキシド(30%メタノール溶液)5.61gを加え、撹拌しながら減圧下に60℃まで加温し、メタノールを全て留去し、黄色油状物としてカリウム化フェノール変性シリコーンを得た。95℃まで昇温し、激しく撹拌しながらアルゴン気流下にグリシドール39.9g(5.4当量)を、定量送液ポンプを用いて3.5時間かけて添加した。20分間さらに加熱撹拌後、室温まで冷却すると、淡黄白色固体状生成物が得られた。得られた分岐ポリグリセロール変性シリコーンにエタノール500mLを加え、カチオン交換樹脂によりカリウムを除去、濃縮し、微黄色油状物として分岐ポリグリセロール変性シリコーンAを得た。(収率98%)
得られた分岐ポリグリセロール変性シリコーンAは、13C−NMRスペクトルの解析により、基(1)のメチン炭素由来のシグナル(78.0〜81.0ppm)の存在から、基(1)を有する分岐ポリグリセロール変性シリコーンであることを確認した。また1H−NMRスペクトルの解析により、平均グリセロール基数(G)=10.9(片側5.5)、平均ケイ素原子数(Si)=31.9、G/Si比は0.34であり、GPC解析(カラム:KF−804L(×2)、脂肪族アミン/クロロホルム溶液、40℃、ポリスチレン換算)に依れば、数平均分子量(Mn)は、4100であった。
【0075】
合成例2:分岐ポリグリセロール変性シリコーンB(連結基;−CH2CH2CH2−O−CH2CH2−O−)の合成例
特公平6−89147号公報記載の方法に従い、下記構造式で示されるアリル化ジイソプロピリデントリグリセリンを得た。
【0076】
【化11】


【0077】
市販のオルガノハイドロジェンポリシロキサン(チッソ製、商品名;IC−8461−1F20−BL、水酸基当量;3000)30.0g、前記のアリル化ジイソプロピリデントリグリセリン14.4g、イソプロピルアルコール150g、塩化白金酸(2%イソプロピルアルコール溶液)0.4g、酢酸カリウム(10%エタノール溶液)0.4gをフラスコに入れ、溶媒還流温度にて5時間反応させ、さらに1−ヘキセン20.5gを加えて2時間反応させた。0.01M塩酸100gを加え、イソプロピルアルコール還流温度にて5時間反応させた。そのまま減圧にして溶媒等を留去し、トリグリセリン変性シリコーンを得た。
【0078】
この得られたトリグリセリン変性シリコーン40.0gをフラスコに取り、カリウムメトキシド(30%メタノール溶液)1.4gを加え、撹拌しながら減圧下に60℃まで加温し、メタノールを全て留去し、黄色油状物としてカリウム化トリグリセリン変性シリコーンを得た。95℃まで昇温し、激しく撹拌しながらアルゴン気流下にグリシドール5.0gを定量送液ポンプを用いて3.5時間かけて添加した。20分間さらに加熱撹拌後、室温まで冷却すると、淡黄白色固体状生成物が得られた。得られた分岐ポリグリセロール変性シリコーンにエタノール150mLを加え、カチオン交換樹脂によりカリウムを除去、濃縮し、微黄色油状物として分岐ポリグリセロール変性シリコーンBを得た。
【0079】
IR、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトルの測定より、得られた化合物は基(1)〜(5)を含む分岐ポリグリセロール変性シリコーンであることを確認した。
【0080】
実施例1
表1に示す組成のシャンプー組成物を調製し、下記方法で配合安定性及び感触に関する官能評価を行った。結果を表1に示す。
【0081】
<配合安定性評価法>
シャンプー組成物を50℃で1週間保存し、目視で外観の変化(成分の分離・分層、濁り等)を観察し、下記基準で評価した。
○:成分の分離・分層、及び濁りが見られない
×:成分の分離・分層、あるいは濁りが見られる
<感触に関する官能評価法>
下記洗髪方法に従って洗髪を行い、専門のパネラーが感触に関する官能評価を行った。官能評価は下記の判定基準に従って行った。
・洗髪方法
試験用毛髪束(日本人女性健常毛、長さ;約15cm、重量;20g)を水で十分に濡らした後、シャンプー組成物1gを塗布した。1分間十分に泡立ててから30秒間流水で濯ぎを行った。タオルドライを行い、さらにドライヤーで乾燥させた。
・評価基準
毛髪のすべり感
○:毛髪にすべり感が付与され、大変さらさらする
△:毛髪に多少すべり感が付与され、多少さらさらする
×:毛髪にすべり感がなく、さらさらしない
しっとり感
○:毛髪がしっとりとし、柔らかい
△:毛髪がややしっとりとし、やや柔らかい
×:毛髪がしっとりとしない
【0082】
【表1】


【0083】
表1の結果が示すように、本実施例のシャンプー組成物は配合安定性を損なうことなく非常に高いコンディショニング効果(すべり感、しっとり感)を認知できた。
【0084】
以下、本発明の効果を得るのに適した処方例を挙げる。
【0085】
処方例1
表2に示す組成のシャンプー組成物
【0086】
【表2】


【0087】
*1:UCareポリマー JR−400(Amerchol社製)
処方例2
表3に示す組成のシャンプー組成物
【0088】
【表3】


【0089】
*1:表2の*1と同じ
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
【出願日】 平成15年9月24日(2003.9.24)
【代理人】 【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡

【識別番号】100076680
【弁理士】
【氏名又は名称】溝部 孝彦

【識別番号】100091845
【弁理士】
【氏名又は名称】持田 信二

【識別番号】100098408
【弁理士】
【氏名又は名称】義経 和昌

【公開番号】 特開2005−97150(P2005−97150A)
【公開日】 平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願番号】 特願2003−331466(P2003−331466)