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【発明の名称】 水性ポイントメークアップ化粧料
【発明者】 【氏名】黒田 綾子
【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内

【要約】 【課題】パール光沢粉体を含有するポイントメークアップ化粧料に於いて、その光学的効果を損なうことなく、使用性を高める技術を提供する。

【解決手段】水性の増粘・ゲル化剤の作る透明ジェル中に次に示す粉体から選択される1種乃至は2種以上を分散していることを特徴とする、水性ポイントメークアップ化粧料を提供する。カルボキシビニルポリマー及び/又は塩、メタクリル酸アルキル・アクリル酸コポリマー及び/又は塩、寒天、ゼラチン、微生物由来の増粘多糖類、ジェランガム、キサンタンガム、トラガカントガム、カラギーナンなどが好適に例示できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)水性の増粘・ゲル化剤と、2)パール光沢粉体とを含有することを特徴とする、水性ポイントメークアップ化粧料。
【請求項2】
前記水性の増粘・ゲル化剤が、糖構造を有するものであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
前記糖構造を有する、水性の増粘・ゲル化剤が、微生物の代謝産生物であることを特徴とする、請求項2に記載の化粧料。
【請求項4】
前記微生物の代謝産生物である糖構造を有する、水性の増粘・ゲル化剤が、ジェランガムであることを特徴とする、請求項3に記載の化粧料。
【請求項5】
前記パール光沢粉体が、板状粉体上に金属酸化物の干渉被膜を有するもの及び/又は積層された樹脂小片であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
【請求項6】
前記板状粉体上に金属酸化物の干渉被膜を有するもの及び/又は積層された樹脂小片の形態のパール光沢粉体が、積層された樹脂小片であることを特徴とする、請求項5に記載の化粧料。
【請求項7】
アイカラーであることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
【請求項8】
ジェル状であることを特徴とする、請求項7に記載の化粧料。
【請求項9】
化粧料より、粉体部分を除いた組成物の性状が透明なジェル状の外観を有することを特徴とする、請求項8に記載の化粧料。
【請求項10】
水性の増粘・ゲル化剤の作る透明ジェル中に次に示す粉体から選択される1種乃至は2種以上を分散していることを特徴とする、水性ポイントメークアップ化粧料。
(粉体)チタンマイカ、二酸化チタン被覆鱗片状ガラス、二酸化チタン被覆ホウケイ酸、積層樹脂小片
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には水性のポイントメークアップ化粧料に好適な化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ポイントメークアップ化粧料は、瞼、頬部、鼻筋などの比較的狭い部分に塗布し、その光学的効果によって、顔全体の印象形成を変える目的で使用される化粧料である。この為、ポイントメークアップ化粧料に於いてはインパクトの強い光学効果が望まれ、パール光沢粉体などがその目的で多量に含有されている。かかるパール光沢粉体としては、マイカなどの薄い板状の粉体に、二酸化チタンなどの微粒子の金属酸化物の被膜を形成させ、該被膜の干渉により、光沢を出させたり、エポキシ樹脂等の樹脂の薄片を何層にも積層し、層間の干渉作用により光沢を現出させたりしているものが知られているが、これらは何れもその平均粒径が大きいため、流体に於ける分散安定性が低く、分散媒分散系や乳化分散系で用いられることはなく、もっぱら、オイルゲル系や粉体系で使用されるのが常であった。オイルゲル系においては、ベタツキ、乾燥感などの使用性の問題があり、粉体系においては、かさつき、乾燥感、密着性の悪さなどの使用性、仕上がり面での問題が存した。この間点から、水性成分を含有させる試みがなされ、その代表例としては、シリコーンエラストマーで構造を持たせた固形乳化物中にパール光沢粉体を分散させる方法が例示できる。(例えば、特許文献1を参照)しかしながら、この様な技術では、パール光沢粉体の表面に透明度の低い、界面活性剤と油脂の被膜が形成してしまうため、使用性は向上できても、その光学効果の面で新たな問題を摘出する結果となっている。
【0003】
一方、水性の増粘・ゲル化剤の作る構造の中に粉体を分散させる技術としては、前記水性の増粘・ゲル化剤がポリエチレングリコールやポリビニルアルコールのものについては既に知られている。(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)しかしながら、糖構造を有する、水性の増粘・ゲル化剤にパール光沢粉体をはじめとする、粉体類を分散させることも、ポリエチレングリコールやポリビニルアルコール等のゲルにパール光沢粉体を分散させることも、全く知られていない。
【0004】
他方、糖構造を有する、化粧料用の増粘・ゲル化剤としては種々の微生物の代謝産物が知られているが、(例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11を参照)これらとパール光沢粉体とを組み合わせて化粧料に含有させる技術は全く知られていないし、この様な剤形において、パール光沢粉体の光学的効果が著しく他余ることも知られていない。
【0005】
【特許文献1】特開2001−48763号公報
【特許文献2】特開2002−285019号公報
【特許文献3】特開2001−302436号公報
【特許文献4】特表2003−503533号公報
【特許文献5】特開平11−49801号公報
【特許文献6】特開平10−237105号公報
【特許文献7】特開平08−277303号公報
【特許文献8】特開平07−90003号公報
【特許文献9】特表平10−513165号公報
【特許文献10】特開2003−49089号公報
【特許文献11】特開2001−247443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、パール光沢粉体を含有するポイントメークアップ化粧料に於いて、その光学的効果を損なうことなく、使用性を高める技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、パール光沢粉体を含有するポイントメークアップ化粧料に於いて、その光学的効果を損なうことなく、使用性を高める技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)水性の増粘・ゲル化剤と、2)パール光沢粉体とを含有する、水性ポイントメークアップ化粧料が、その様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)水性の増粘・ゲル化剤と、2)パール光沢粉体とを含有することを特徴とする、水性ポイントメークアップ化粧料。
(2)前記水性の増粘・ゲル化剤が、糖構造を有するものであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)前記糖構造を有する、水性の増粘・ゲル化剤が、微生物の代謝産生物であることを特徴とする、(2)に記載の化粧料。
(4)前記微生物の代謝産生物である糖構造を有する、水性の増粘・ゲル化剤が、ジェランガムであることを特徴とする、(3)に記載の化粧料。
(5)前記パール光沢粉体が、板状粉体上に金属酸化物の干渉被膜を有するもの及び/又は積層された樹脂小片であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)前記板状粉体上に金属酸化物の干渉被膜を有するもの及び/又は積層された樹脂小片の形態のパール光沢粉体が、積層された樹脂小片であることを特徴とする、(5)に記載の化粧料。
(7)アイカラーであることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の化粧料。
(8)ジェル状であることを特徴とする、(7)に記載の化粧料。
(9)化粧料より、粉体部分を除いた組成物の性状が透明なジェル状の外観を有することを特徴とする、(8)に記載の化粧料。
(10)水性の増粘・ゲル化剤の作る透明ジェル中に次に示す粉体から選択される1種乃至は2種以上を分散していることを特徴とする、水性ポイントメークアップ化粧料。
(粉体)チタンマイカ、二酸化チタン被覆鱗片状ガラス、二酸化チタン被覆ホウケイ酸、積層樹脂小片
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
<1>本発明の化粧料の必須成分である水性の増粘・ゲル化剤
本発明の化粧料は水性のポイントメークアップ化粧料であって、水性の増粘・ゲル化剤を含有することを特徴とする。本発明に言う、水性とは、水を主体とする分散媒或いは溶解媒で使用するもの或いは水を主体とする分散媒或いは溶解媒が構成成分の50質量%以上をしめるものを意味する。本発明の化粧料で使用できる水性の増粘・ゲル化剤としては、化粧料で使用されているものであれば、特段の限定無く使用でき、例えば、カルボキシビニルポリマー及び/又は塩、メタクリル酸アルキル・アクリル酸コポリマー及び/又は塩、寒天、ゼラチン、スタフィロコッカス類、アルカリゲネス類、エンテロバクタ類、ラクトバチルス類、アゾバクタ類等の微生物由来の増粘多糖類、ジェランガム、キサンタンガム、トラガカントガム、カラギーナンなどが好適に例示できる。これらの内、好ましいものは、ジェランガム(脱アシル化されたものを含む)、キサンタンガム、カラギーナン、アルカリゲネス属の産生多糖類などが挙げられる。これらの増粘・ゲル化剤については、既に化粧品、食品などで汎用されており、市販品が存し、これらを購入して用いることが出来る。本発明の化粧料に於いては、かかる増粘・ゲル化剤は唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料に於ける、これらの増粘・多糖類の好ましい含有量は、系が、化粧料として使用可能な、ゲル(ジェル)を形成するのに充分な量であり、具体的には、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜3質量%であり、より好ましくは0.2〜2質量%である。これは少なすぎると、ゲルを形成しない場合が存し、多すぎると取れ等の使用性が損なわれる場合が存するからである。
【0009】
<2>本発明の化粧料の必須成分であるパール光沢粉体
本発明の化粧料は、パール光沢粉体を含有することを特徴とする。本発明で言うパール光沢粉体とは、表面構造によって、その表面に干渉色による、真珠様の光沢を呈する性質を有する粉体の総称であり、この様な粉体としては2種に大別できる。即ち、一種は、薄い板状の粉体の表面に、二酸化チタンなどの金属酸化物の薄膜を蒸着し、この薄膜の金属酸化物の作る格子構造により干渉色を呈するものであり、前記薄い板状粉体としては、例えば、マイカ、セリサイト、劈開タルク、鱗片状ガラス、鱗片状ホウケイ酸などが好適に例示できる。より好ましいものはマイカ、鱗片状ガラス又は鱗片状ホウケイ酸であり、特に好ましいものはマイカである。前記表面に蒸着する金属酸化物としては、通常の粒径の小さいものが好ましく、二酸化チタン或いは酸化亜鉛などが好適に例示でき、二酸化チタンが特に好ましい。前記薄い板状粉体に対して、前記金属酸化物は5〜60質量%被覆することが好ましい。これは、5質量%以下でも、60質量%以上でもパール様光沢を呈さない場合が存するからである。又、かかる粉体は赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素或いはそのレーキ体、黄色酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青等の無機色素等で着色することも出来るし、或いは粉体そのまま乃至は前記着色物をジメチコン、ヒドロキシメチルポリシロキサン、シランカップリング剤、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩、金属石けん、N−アシル化アミノ酸塩などによる表面処理を行うことも出来る。かかる表面処理は粉体に対して1〜30質量部を焼き付けや、遊星ボールミルによってメカノケミカルに被覆することにより、行うことが出来る。この様な粉体の多くは化粧料用の汎用原料であり、既に市販されているものが多い。かかる市販品には、着色されても良いチタンマイカとしては、エンゲルハード・コーポレーション社の「クロイゾネ」シリーズ、「チミカ」シリーズ、「ジェムトーン」シリーズ、「フラメンコ」シリーズ、マリンクロット社の「スペクトラパール」シリーズ、メルク社の「コロロナ」シリーズなどが好適に例示でき、二酸化チタン被覆鱗片状ガラスとしては、エンゲルハード・コーポレーション社の「リフレクス」シリーズが例示でき、二酸化チタン被覆鱗片状ホウケイ酸としては、日本板硝子社の「メタシャイン」シリーズが好適に例示できる。
【0010】
他方のパール粉体としては、エポキシ樹脂薄片、ポリテレフタレート樹脂薄片、ポリメタクリレート樹脂薄片などの樹脂薄片を積層させ、該層と層の接合により干渉色を呈させる粉体、総称して「スターライトグリッター」が例示できる。この様なスターライトグリッターは、例えば、特許文献11に示すように、化粧料用の汎用原料であり、多数の市販品が存するので、かかる市販品を購入して使用することが出来る。この様なスターライトグリッターとしては、ダイヤ工業株式会社の「DCグリッター」シリーズ、「ダイヤホログラム」シリーズ、角八魚鱗箔株式会社の「オーロラフレーク」シリーズ、エンゲルハード・コーポレーションの「Iグッリター」シリーズ等が好ましく例示できる。
【0011】
かかるパール光沢粉体類の内、好ましいものは、平均粒子径が大きく、光学効果が高く、且つ、その表面が、水性担体により濡れることにより、演色効果が高まるものであり、具体的には積層樹脂小片が好ましく例示できる。本発明の化粧料に於いては、かかるパール光沢粉体は、唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料に於ける、パール光沢粉体の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、5〜40質量%であり、より好ましくは10〜30質量%である。これは、少なすぎると演色効果が充分ではない場合が存し、多すぎると、密着性や化粧持ちなどの機能を損なう場合が存するためである。
【0012】
<3>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、水性のポイントメークアップ化粧料であって、1)水性の増粘・ゲル化剤と、2)パール光沢粉体とを含有することを特徴とする。本発明に言う水性とは、水を主成分とする組成物であって、油性の成分は、水性担体の効果を損なわない程度にしか含まれていないものを意味する。前記油性成分は、可溶化形態で含有されることが多く、含有しない場合も存する。本発明の化粧料では、パール光沢粉体の光学効果を利用するため、該効果を損なわない意味で、化粧料を構成する成分において、粉体成分を除いた部分の組成物が透明なジェル状の外観を呈すること、言い換えれば、透明なジェル状の水性組成物中に、パール光沢粉体を含む粉体類が分散している形態が好ましい。この意味で、乳化系より可溶化系の方が好ましい。本発明の化粧料に於いては、この様な水性の特性を損なわない範囲において、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿高分子成分、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。特に好ましい任意成分としては、アルコール類が例示でき、中でも多価アルコールがより好ましく、抗菌性多価アルコールが特に好ましい。本発明において「抗菌性」とは、狭義の抗菌性(antimicrobial)と、静菌性(bacteriostatic又はfungistatic)とを包含した意味であり、殺菌作用を有するか、又は微生物の生育を抑える作用を有する多価アルコールは、本発明にいう「抗菌性」である。抗菌性多価アルコールとしては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限されないが、具体的には例えば、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘプタンジオール或いは1,2−オクタンジオールと言いった、比較的炭素鎖の長い直鎖アルキルジオール類が知られており、これらの何れもが本発明の皮膚外用剤では使用可能である。本発明の皮膚外用剤においては、抗菌性多価アルコールは唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の皮膚外用剤で特に好ましく用いられる抗菌性の多価アルコールは1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、及び2,4−ヘキシレングリコールから選択される1種又は2種以上である。これは、これ以上に長鎖になると、独特の異臭が存する為である。かかる抗菌性多価アルコールは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料に於けるかかる抗菌性多価アルコールの好ましい含有量は、総量で化粧料全量に対して、1〜10質量%である。更に加えて、本発明の化粧料には被膜形成剤を含有させることも好ましい。被膜形成剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルの重合体乃至は共重合体のエマルションが好適に例示でき、その含有量としては、固形分(樹脂分)として、0.01〜0.5質量%が好ましく、0.05〜0.2質量%が更に好ましい。本発明の化粧料は、かかる必須成分と任意成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
【実施例】
【0013】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0014】
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の水性ポイントメークアップ化粧料である、アイカラーを作成した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加熱し、攪拌しながらイに、徐々にロの成分を加え、これにハの成分を加えて分散させ、ジェル状の水性アイカラー1を得た。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
脱アシル化ジュランガム 0.3質量部
(大日本製薬株式会社「ケルコガム」)

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0015】
<試験例>
前記水性アイカラー1を、従来の剤形のアイカラーを作成して、専門パネラー1名を用いて評価した。演色効果に対する剤形の影響を明らかにするため、パール光沢粉体は水性アイカラー1と同じものを用いた。剤形としては、粉体化粧料タイプ(比較例1)と、オイルゲルタイプ(比較例2)と、乳化分散タイプ(比較例3)を作成した。これらの処方は下記に示す。評価は、製品に於けるパール光沢粉体の分布の均一性、塗布後肌上でのパール光沢粉体の分布の均一性、化粧持ち、パール光沢粉体の光沢の美しさであった。評価は良い(○)、やや悪いが許容範囲内(△)、悪く許容不可の範囲(×)に分類して行った。結果を表1に示す。これより本発明の化粧料では、パール光沢粉体の演色効果を最大限生かす作用が認められると同時に、化粧持ちや、化粧仕上がりも他の剤形よりも優れていることが判る。
【0016】
(粉体化粧料タイプアイカラーの比較例1)
シリコーン処理タルク 30 質量部
シリコーン処理セリサイト 30 質量部
シリコーン処理マイカ 15 質量部
「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
ジメチコン 5 質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 質量部
【0017】
(オイルゲルタイプアイカラーの比較例2)
マイクロクリスタリンワックス 5 質量部
固形パラフィン 5 質量部
カルナウバワックス 5 質量部
キャンデリラワックス 5 質量部
モクロウ 10 質量部
ポリエチレン 3 質量部
スクワラン 22 質量部
ヒマシ油 15 質量部
セチルイソオクタネート 14.5質量部
ソルビタンセスキオレート 0.5質量部
【0018】
(乳化分散タイプアイカラーの比較例3)
グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部
1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
水 54.1質量部
【0019】
【表1】


【0020】
<実施例2>
水性の増粘・ゲル化剤の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー2を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が○、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが○であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
ジュランガム 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0021】
<実施例3>
水性の増粘・ゲル化剤の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー3を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が○、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが○であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
アルカリゲネス属産生の多糖類 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0022】
<実施例4>
水性の増粘・ゲル化剤の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー4を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が○、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが○であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
キサンタンガム 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0023】
<実施例5>
水性の増粘・ゲル化剤の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー5を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が○、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが○であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
カラギーナン 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0024】
<実施例6>
水性の増粘・ゲル化剤の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー6を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が△、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが△であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
カルボキシビニルコポリマー・アルギニン塩 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「オーロラフレークVI」 5 質量部
「オーロラフレークRE」 5 質量部
「オーロラフレークGR」 5 質量部
【0025】
<実施例7>
水パール光沢粉体の種類を変えて、実施例1と同様にアイカラー7を作成した。試験例1と同じ評価実験の評価では、製品に於ける均一性が△、肌上に於ける均一性が○、化粧持ちが○及び光沢の美しさが△であった。この化粧料の粉体を除いた組成物は透明なジェル状を呈していた。

1,3−ブタンジオール 5 質量部
1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
アルカリゲネス属産生の多糖類 0.3質量部

水 75.8質量部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.4質量部
(大成化工株式会社「アクリットSE−1416AX2」)

「フラメンコスーパーレッド」 5 質量部
「フラメンコブルー」 5 質量部
「チミロンMP1005」 5 質量部
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、従来にない演色効果を有する水性ポイントメークアップ化粧料に適用できる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【住所又は居所】静岡県静岡市弥生町6番48号
【出願日】 平成15年9月24日(2003.9.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−97148(P2005−97148A)
【公開日】 平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願番号】 特願2003−331334(P2003−331334)