| 【発明の名称】 |
リクライニング機能付き椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】野本 和弘 【住所又は居所】茨城県岩井市大字馬立1234番地 キヤノン・エヌ・ティー・シー株式会社内
【氏名】山田 裕輝 【住所又は居所】茨城県岩井市大字馬立1234番地 キヤノン・エヌ・ティー・シー株式会社内
【氏名】真鍋 直規 【住所又は居所】茨城県岩井市大字馬立1234番地 キヤノン・エヌ・ティー・シー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】背もたれ部のリクライニニング位置を変更する場合の操作性が良く、さらに、操作者が使用者の状態を視認しながら操作することができるリクライニング機能付き椅子を提供すること。
【解決手段】背もたれ部のリクライニング位置の固定状態を手動で解除する手動解除手段を、背もたれ部の背面であって、標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用者が着座する着座部と、該着座部に対して起立位置と傾斜位置との間でリクライニング回動自在に設けられた背もたれ部と、該背もたれ部のリクライニング位置を固定するリクライニング固定機構と、該リクライニング固定機構による固定状態を操作者が手動で解除する手動解除手段とを備え、 上記手動解除手段は、上記背もたれ部の背面であって、標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設けられていることを特徴とするリクライニング機能付き椅子。 【請求項2】 背もたれ部の背面であって、標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に、操作者が握って背もたれ部を回動させるための取手が設けられ、該取手に対して上記手動解除手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング機能付き椅子。 【請求項3】 シャワー入浴装置用車椅子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリクライニング機能付き椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、背もたれの傾斜角度が可変のリクライニング機能付き椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、背もたれの傾斜角度が可変のリクライニング機能付き椅子として、使用者が着座する着座部と、該着座部に対して起立位置と傾斜位置との間でリクライニング回動自在に設けられた背もたれ部と、該背もたれ部のリクライニング位置を固定するリクライニング固定機構と、該リクライニング固定機構による固定状態を操作者が手動で解除する手動解除手段とを備え、上記手動解除手段が上記背もたれ部の背面であって、上記リクライニング固定機構に付設された位置に設けられた車椅子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 【特許文献1】 特開平8−117288号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 このような車椅子では、操作者が上記手動解除手段を操作してリクライニング固定機構による背もたれ部の固定状態を解除し、その状態で背もたれ部を所望のリクライニング位置まで回動させ、手動解除手段の操作をやめることにより、背もたれ部のリクライニング位置を変更する。 【0005】 しかし、上記従来の構造では、手動解除手段がリクライニング固定機構の一部として付設されており、手動解除手段の位置が標準的な使用者が座った場合にその使用者の胸部に対応する位置にあたる低い位置であるため、手動解除手段を操作した状態で背もたれ部を所望のリクライニング位置まで回動させる場合に、操作者に腰を屈める姿勢を強いることになり、操作性が悪いという問題がある。また、手動解除手段の位置が低いため、操作者は車椅子の背面側に回って手動解除手段を操作しなければならず、使用者の状態を視認しながら背もたれ部のリクライニング位置を変更することができないといった問題がある。 【0006】 そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、背もたれ部のリクライニング位置を変更する場合の操作性が良く、さらに、操作者が使用者の状態を視認しながら操作することができるリクライニング機能付き車椅子を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために本発明は、使用者が着座する着座部と、該着座部に対して起立位置と傾斜位置との間でリクライニング回動自在に設けられた背もたれ部と、該背もたれ部のリクライニング位置を固定するリクライニング固定機構と、該リクライニング固定機構による固定状態を操作者が手動で解除する手動解除手段とを備え、上記手動解除手段は、上記背もたれ部の背面であって、標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設けられていることを特徴とする。 【0008】 これによれば、手動解除手段が標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設けられているので、操作者は車椅子の側面側に立って操作することができ、使用者の状態を視認しながら手動解除手段を操作することができる。また、手動解除手段の位置が高い位置にあるため、手動解除手段を操作した状態で背もたれ部を所望のリクライニング位置まで回動させる場合に、腰を過度に屈めることなく操作することができ、操作性が良い。 【0009】 また、背もたれ部の背面であって、標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に、操作者が握って背もたれ部を回動させるための取手が設けられ、該取手に対して上記手動解除手段が設けられれば、手動解除手段を操作した状態で背もたれ部を所望のリクライニング位置まで回動させる場合に、片手で手動解除手段の操作・背もたれ部の回動の両動作を行うことが出来る。 【0010】 なお、上記リクライニング機能付き椅子がシャワー入浴装置用車椅子の場合には、背もたれ部のリクライニング位置の変更を頻繁に行うことが多く、また、使用者に顔を見せて安心を感じさせつつ、使用者の状態を視認しながらリクライニング位置の変更を行う必要があるので、より効果が高い。 【0011】 【発明の実施の形態】 図1を参照して、1は、本発明の実施の形態に係るシャワー入浴装置用車椅子である。このシャワー入浴装置用車椅子1は、脚部2、着座部3、足置き部4、背もたれ部5とで構成されている。脚部2の四隅には、それぞれ回転自在な移動用車6が設けられている。シャワー入浴者(使用者)が着座する着座部3の着座面には、クッション性及び排水性のよい厚みのある着座シート7が取付けられている。足置き部4には、シャワー入浴者の足をのせる一対の足のせ板8、9と、足を固定する足固定ベルト10を有している。 【0012】 背もたれ部5は、金属製の逆U字状の背もたれフレーム11と、その背もたれフレーム11に取付けられた弾力性のある背もたれシート12とで構成されている。背もたれシート12には、シャワー入浴者の胸部を固定する胸部固定ベルト13と、シャワー入浴者の頭部を保持する弾力性のある頭部保持部材14が取り付けられており、背もたれフレーム11の両側面には、回転自在な一対のアームレスト15、16が取付けられている。アームレスト15、16は、金属製のフレームに筒状の弾性を有するカバーを装着して構成されている。 【0013】 背もたれ部5は、着座部3の後部に回動自在に取付けられており、脚部2の後部と背もたれフレーム11の背面フレーム11aとの間には、ガスを封入したダンパー部材17(リクライニング固定機構)がそれぞれヒンジ18a、18bを介して取り付けられている。具体的には、ダンパー部材17のロッド17a側が脚部2の後部に取り付けられており、ダンパー部材17のシリンダカバー17b側が背面フレーム11aに取り付けられている。これにより、背もたれ部5は、着座部3に対して起立位置と傾斜位置との間でリクライニング回動自在となっている。 【0014】 また、背もたれ部5は一対のリンク機構3aを介して足置き部4に連結されており、背もたれ部5のリクライニング回動に応じて足置き部4が前方に回動移動する。 【0015】 ダンパー部材17のシリンダカバー17b上部には、ロックレバー17cが設けられており、このロックレバー17cは、初期位置であるダンパー部材17に対し垂直な位置にあるとき、ダンパー部材17のロッド17aをシリンダカバー17bに対して固定し、ダンパー部材17に対し垂直な位置から上方に変位しているとき、ロッド17aのシリンダカバー17bに対する固定状態を解除する。 【0016】 背もたれ部5の背面であって、標準的な身長のシャワー入浴者が着座部3に座った場合にそのシャワー入浴者の頸部に対応する位置には、操作者が握って背もたれ部5を回動させるための取手11bが設けられている。そして、この取手11bには、ワイヤーケーブル19を介して上記ロックレバー17cを制御するための手動レバー20(手動解除手段)が設けられている。ここで、標準的な身長とは、想定されるシャワー入浴装置用車椅子のユーザー、すなわちシャワー入浴者の年齢層及び性別等に基づいて統計的に割り出されるものである。本実施形態では、背もたれ部5が起立位置にある状態で、床面から670mmの位置に取手11b及び手動レバー20が設けられている。 【0017】 具体的には、ワイヤーケーブル19は、インナーワイヤ19aとアウターチューブ19bの2重構造となっており、上記ロックレバー17cと手動レバー20とがインナーワイヤ19aで接続されていると共に、手動レバー20と上記背面フレーム11aとがアウターチューブ19bで接続されている。これにより、手動レバー20を取手11bに対して握り込むと、アウターチューブ19bの中のインナーワイヤ19aがてこの原理で引き込まれ、インナーワイヤ19aに接続されたロックレバー17cがダンパー部材17に対し垂直な位置から上方に変位する。そのため、ロッド17aのシリンダカバー17bに対する固定状態が解除される。なお、手動レバー20は取手11bに対して開く方向に付勢されており、これにより、手動レバー20が操作されていない状態においては、アウターチューブ19bから突出するインナーワイヤ19aの長さが最大となってそのインナーワイヤ19aに接続されたロックレバー17cがダンパー部材17に対し垂直な位置となり、ロッド17aがシリンダカバー17bに対して固定される。 【0018】 図2及び図3を参照して、本実施形態の作用について説明する。 【0019】 背もたれ部5を起立位置から傾斜位置へリクライニングさせる場合、操作者Aはシャワー入浴装置用車椅子1の側面側に立ち、背もたれ部5の背面に近い方の手で上記手動レバー20を取手11bに対して握り込む(図2)。 【0020】 これにより、ダンパー部材17のロッド17aのシリンダカバー17bに対する固定状態が解除されるので、手動レバー20を握り込んだまま、取手11bをシャワー入浴装置用車椅子1の後方向に引いて、背もたれ部5を所望のリクライニング位置まで回動させる(図3)。そして、その位置で手動レバー20を離すことによりロックレバー17cがダンパー部材17に対し垂直な位置に戻り、ロッド17aがシリンダカバー17bに対して固定されて背もたれ部5の位置が固定される。 【0021】 背もたれ部5を傾斜位置から起立位置へリクライニングさせる場合、操作者Aはシャワー入浴装置用車椅子1の側面側に立ち、背もたれ部5の背面に近い方の手で上記手動レバー20を取手11bに対して握り込む(図3)。 【0022】 これにより、ダンパー部材17のロッド17aのシリンダカバー17bに対する固定状態が解除されるので、手動レバー20を握り込んだまま、取手11bをシャワー入浴装置用車椅子1の前方向に押して、背もたれ部5を所望のリクライニング位置まで回動させる(図2)。そして、その位置で手動レバー20を離すことによりロックレバー17cがダンパー部材17に対し垂直な位置に戻り、ロッド17aがシリンダカバー17bに対して固定されて背もたれ部5の位置が固定される。 【0023】 操作者Aがシャワー入浴装置用車椅子1の側面側に立っているので、操作者Aはこれらの操作をシャワー入浴者Bの状態を視認しながら行うことが出来る。 【0024】 なお、本実施形態では、取手11bを、標準的な身長のシャワー入浴者が着座部3に座った場合にそのシャワー入浴者の頸部に対応する位置に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シャワー入浴者の頭部に対応する位置に設けても良い。 【0025】 また、本実施形態では、取手11bに対して手動レバー20を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、手動レバー20のみが、背もたれ部5の背面であって、標準的なシャワー入浴者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設けられるようにしても良い。 【0026】 また、本実施形態では、手動解除手段はレバー形状であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばボタン状等、様々な形態をとりうる。 【0027】 また、本実施形態ではシャワー入浴装置用の車椅子1について説明したが、本発明は様々な用途の車椅子に適用することができる。 【0028】 また、本実施形態では、背もたれ部5が起立位置にある状態で床面から670mmの位置に取手11b及び手動レバー20を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、想定されるユーザーに応じ、床面から600mm〜700mmの範囲で取手11b及び手動レバー20の位置を適宜変更することが望ましい。 【0029】 なお、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではなく、発明の骨子を逸脱しない限り必要に応じて種々変更することが可能である。 【0030】 【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発明は、手動解除手段が標準的な使用者が座った場合にその使用者の頸部または頭部に対応する位置に設けられているので、操作者は車椅子の側面側に立って操作することができ、使用者の状態を視認しながら手動解除手段を操作することができ、かつ使用者はリクライニング動作時に操作者の顔が見えることにより安心を感じることができる。また、手動解除手段の位置が高い位置にあるため、手動解除手段を操作した状態で背もたれ部を所望のリクライニング位置まで回動させる場合に、腰を過度に屈めることなく操作することができ、操作性が良い。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態のシャワー入浴装置用車椅子を示す斜視図 【図2】背もたれ部が起立位置にあるときの操作者の姿勢を示す図 【図3】背もたれ部が傾斜位置にあるときの操作者の姿勢を示す図 【符号の説明】 3 着座部 5 背もたれ部 17 ダンパー部材(リクライニング固定機構) 20 手動レバー(手動解除手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004662 【氏名又は名称】キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社 【住所又は居所】茨城県岩井市大字馬立1234番
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| 【出願日】 |
平成15年6月13日(2003.6.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060025 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一
【識別番号】100099287 【弁理士】 【氏名又は名称】吉岡 正志
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| 【公開番号】 |
特開2005−557(P2005−557A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月6日(2005.1.6) |
| 【出願番号】 |
特願2003−170034(P2003−170034) |
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