| 【発明の名称】 |
発熱素子、それを用いた医療用処置具、処置装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 幸広 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】長瀬 徹 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】加熱の際の温度分布の均一化を向上させることができ、高発熱耐性を備え、任意の自由曲面形状で構成することができ、高効率で確実な熱作用を生体に与えることがことができる発熱素子を提供する。
【解決手段】基板2と、該基板2上に形成された絶縁膜3と、該絶縁膜3上の少なくとも一部に形成された薄膜抵抗からなる発熱部4と、絶縁膜3及び発熱部4上に形成された保護膜5とを、少なくとも含む発熱素子116であって、基板2と発熱部4とは、同一部材により構成されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板と、該基板上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上の少なくとも一部に形成された薄膜抵抗からなる発熱部と、前記絶縁膜及び前記発熱部上に形成された保護膜とを、少なくとも含む発熱素子であって、 前記基板と前記発熱部とは、同一部材により構成されていることを特徴とする発熱素子。 【請求項2】 前記基板及び前記発熱部は、金属、合金または半導体のいずれかにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発熱素子。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の発熱素子と、 前記発熱素子が配設され、該発熱素子の発熱を用いて生体組織を加熱し該生体組織の処置を行う処置部と、 を有し、 前記発熱素子は、該発熱素子の前記基板の外表面が生体組織を処置する際の処置面となるよう、前記処置部に装着されていることを特徴とする発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項4】 前記処置部は、基端部に枢支部を有して開閉する一対のジョーから構成されており、前記発熱素子は、前記一対のジョーの内、少なくとも一方のジョーに装着されていることを特徴とする請求項3に記載の発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項5】 前記発熱素子の処置面は、自由曲面形状を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項6】 前記少なくとも一方のジョーに装着された発熱素子の処置面は長手方向において、該発熱素子が装着された前記少なくとも一方のジョーの長手方向の形状に応じた自由曲面形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項7】 前記少なくとも一方のジョーに装着された発熱素子の処置面は長手方向と略垂直をなす断面において、自由曲面形状を有していることを特徴とする請求項4または6に記載の発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項8】 前記発熱素子の前記発熱部は、複数形成されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の発熱素子を用いた医療用処置具。 【請求項9】 請求項3〜8のいずれかに記載の医療用処置具と、前記医療用処置具に配設された前記発熱素子に電力を供給する電力供給手段と、からなる医療用処置装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、生体組織の処置を加熱して行う際発熱する発熱素子と、該発熱素子を用いた医療用処置具、処置装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、体腔内に挿入することにより、生体組織を加熱して該生体組織の凝固等を行う医療用処置具が種々提案されている。 例えば特許文献1には、基端部に配設された枢支部を介して開閉する一対のジョーを有する医療用処置具である手術器機が開示されている。該手術器機を図18〜図20を参照して説明する。 【0003】 図18には、一対のジョーの先端部の断面図、図19には、図18のXIX−XIX線に沿う断面図がそれぞれ示されているが、同図に示すように、手術器機の一対のジョー406,407の内、一方のジョー406の先端部寄りの内部に、図19に示すように、発熱板412が下端縁に向かって狭幅となるテーパ状に形成されている。尚、発熱板412の露出部分は、生体組織を加熱して、凝固、切開等の処理する際の処置面を構成している。 【0004】 発熱板412の露出部の周面、即ち処置面に、薄膜抵抗加熱素子453a,453b,453cが設けられている。該薄膜抵抗加熱素子453a,453b,453cは、図18に示すように、一方のジョー406の基端側においてリード線418と電気的に接続されている。 【0005】 図20に、図19の発熱板412の拡大図を示す。同図に示すように、薄膜抵抗加熱素子453a,453b,453cは、発熱板412に、絶縁層454、発熱部である抵抗体455、保護膜451、テフロン(R)コーティング層456の順に、四層構造となるよう重畳されて形成されている。よって、抵抗体455は、処置面側に形成されている。 【0006】 このように、構成された手術器機は、発熱板412に設けられた薄膜抵抗加熱素子453a,453b,453cの抵抗体455が、図示しない電力供給装置より電力が供給されて発熱することを利用して、生体組織を加熱して該生体組織の凝固等を行うようになっている。 【0007】 また、特許文献2には、生体組織を加熱して生体組織の凝固などを行う医療用処置具として開閉自在な一対のジョーを有する手術器機が開示されている。該手術器機を、図21を参照して説明する。 【0008】 図21に、手術器機の一対のジョーの内、一方のジョーに装着された発熱素子の側面図を示すが、同図に示すように、一方のジョー520の内部の側面側に装着されている発熱素子522の刃部523の近傍の側面に、例えば前後に二分割された薄膜加熱抵抗素子等の発熱パターン524a,524bが設けられている。 【0009】 発熱素子522の基端部521に、発熱パターン524aの端子部525a,525b及び発熱パターン524bの端子部525c,525dがそれぞれ2個ずつ設けられている。 【0010】 端子部525a,525bは、発熱パターン524aの両端部にリードパターン526aによって電気的に接続されている。また、端子部525c,525dは、発熱パターン524bの両端部にリードパターン526aによって電気的に接続されている。 【0011】 このように、構成された手術器機は、発熱素子522に設けられた発熱パターン524a,524bが、図示しない電力供給装置より電力が供給されて発熱することを利用して、生体組織を加熱して該生体組織の凝固等を行うようになっている。 【0012】 さらに、特許文献3には、医療用処置具のみならず、種々多用な用途に用いられる、金属基板上に抵抗層を設けた発熱素子である加熱部材が開示されている。該加熱部材を図22、23を参照して説明する。 【0013】 図22は、加熱部材の断面図であり、図23は、図22の上面図であるが、同図に示すように、加熱部材630は、陽極化アルミニウム、アルミニウム、ステレス鋼、エナメル塗布鋼および銅などからなる基板631と、該基板631上に形成された熱伝導性フィラを含むシリコーン樹脂からなる電気絶縁層632と、該電気絶縁層632上に形成された電気伝導性フィラを含むシリコーン樹脂からなる発熱部である電気抵抗層633と、該電気抵抗層633上の一部に形成された電気伝導領域634と、電気抵抗層633上に形成された絶縁保護被服層635にて構成されている。 【0014】 このような加熱部材630の構成によれば、高温及び高い電力密度耐性を向上させることができる。 【特許文献1】特許3523839号公報 【特許文献2】特開2003−70801号公報 【特許文献3】特開平9−232102号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0015】 しかしながら、特許文献1に開示された手術器機においては、図19,図20に示すように、発熱板412は、下端縁に向かって狭幅となるテーパ状に形成されているため、テーパ面にパターン化した抵抗体を形成するのが難しいといった問題があった。 【0016】 また、特許文献2に開示された手術器機においては、図21に示すように、発熱パターン524a,524bが発熱素子522の側面に設けられていることから、発熱素子522を幅広と設計すべき際には、発熱素子の巾方向において、温度の偏りが発生してしまうといった問題があり、温度分布に最適化の余地がある。 【0017】 さらに、発熱素子522は、一方のジョー520の内部の側面側に装着されているため、一方のジョー520を、弯曲形状として設計する必要がある場合には、発熱素子522をその弯曲形状と一致させる必要が生じるため、曲面上に発熱パターン524a,524bを配置するのが困難であるといった問題がある。 【0018】 また、特許文献3に開示された加熱部材においては、図22に示すように、基板631を陽極化アルミニウム,アルミニウム,ステンレス鋼,エナメル塗布鋼および銅等から構成し、発熱部である電気抵抗層633を電気伝導性フィラを含有するシリコーン樹脂等から構成したため、基板631と電気抵抗層633との線熱膨張係数差により、基板631と電気抵抗層633間に歪みが発生してしまい、加熱部材630の寿命が短くなってしまうといった問題がある。 【0019】 本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱の際の温度分布の均一化を向上させることができ、高発熱耐性を備え、任意の自由曲面形状で構成することができ、高効率で確実な熱作用を生体に与えることがことができる発熱素子、それを用いた医療用処置具、処置装置を提供するにある。 【課題を解決するための手段】 【0020】 上記目的を達成するために本発明による発熱素子は、基板と、該基板上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上の少なくとも一部に形成された薄膜抵抗からなる発熱部と、前記絶縁膜及び前記発熱部上に形成された保護膜とを、少なくとも含む発熱素子であって、前記基板と前記発熱部とは、同一部材により構成されていることを特徴とする。 【0021】 また、上記目的を達成するために本発明による発熱素子を用いた医療用処置具は、請求項1または請求項2に記載の発熱素子と、前記発熱素子が配設され、該発熱素子の発熱を用いて生体組織を加熱し該生体組織の処置を行う処置部と、を有し、前記発熱素子は、該発熱素子の前記基板の外表面が生体組織を処置する際の処置面となるよう、前記処置部に装着されていることを特徴とする。 【0022】 さらに、上記目的を達成するために本発明による処置装置は、請求項3〜8のいずれかに記載の医療用処置具と、前記医療用処置具に配設された前記発熱素子に電力を供給する電力供給手段と、からなる。 【発明の効果】 【0023】 本発明によれば、加熱の際の温度分布の均一化を向上させることができ、高発熱耐性を備え、任意の自由曲面形状で構成することができ、高効率で確実な熱作用を生体に与えることがことができる発熱素子、それを用いた医療用処置具、処置装置を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1実施の形態) 図1は、本発明の第1実施の形態を示す発熱素子の斜視図、図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。 図1に示すように、発熱素子116は、例えば自由曲面形状である弯曲形状を長手方向(以下、主軸と称す)に有する形状に形成されている。 【0025】 また、発熱素子116の上面116aに、後述する発熱部4及び該発熱部4に連通された、例えば2つの電極20から構成される発熱ゾーン40が、発熱素子116の主軸に沿って、例えば2つ形成されている。 【0026】 電極20は、ワイヤリングに適した部材、例えば銅から構成されており、図示しない電力供給装置から供給された電力を発熱部4に伝達する。尚、発熱ゾーン40は、2つに限らず、発熱素子116の主軸の長さに応じて1つ、または2つ以上形成しても良い。 【0027】 図2に示すように、例えば高融点金属のモリブデンにより構成された基板2上に、例えば窒化シリコーン膜から構成された絶縁膜3が形成されている。該絶縁膜3上に、基板2と同一部材により構成された薄膜抵抗からなる発熱部4が形成されており、該発熱部4及び絶縁膜3上に、例えば窒化シリコーン膜から構成された保護膜5が形成されている。尚、基板2、絶縁膜3、発熱部4、保護膜5は一体に形成されている。 【0028】 また、基板2は、モリブデンに限らず、貴金属、ニッケルクロム、シリコーンまたはタングステン等の高融点の金属や、合金、半導体などの熱伝導率の高い部材から構成されていても良い。 【0029】 次に、このように構成された発熱素子116の製造方法について簡単に説明する。 まず、モリブデンにより構成された基板2上の全面に、窒化シリコーン膜により構成された絶縁膜3を、例えば低圧化学的気相成長法(Low Pressure Chemical Vapor Deposition:LP-CVD)により、略50nmの厚みに堆積させて形成する。尚、絶縁膜3の形成は、窒化シリコーン膜の堆積に限らず、他の無機系絶縁膜または有機系絶縁体を印刷,塗布等して行っても良い。 【0030】 また、絶縁膜3は、基板2と線熱膨張係数が近い材料であることが望ましい。よって、常温での線膨張係数が5.44×10−6/Kであるモリブデンにより基板2が構成されていることから、絶縁膜3は、線膨張係数が同桁である3.00〜3.50×10−6/Kの窒化シリコーン膜により構成されている。 【0031】 次に、絶縁膜3の上の少なくとも一部に、モリブデン基板2と同一材料であるモリブデンの薄膜抵抗からなる発熱部4を、生体処理をするのに必要な発熱量が得られる成膜の厚み、例えば50〜2000nmの厚みに、図1に示すように、発熱素子116の主軸に沿って、例えばUの字状となるよう形成する。 【0032】 絶縁膜3上への発熱部4の形成は、蒸着またはスパッタリングの際、所望の形状であるUの字にパターニングされたマスクを用いてモリブデンの堆積とパターニングとを同時に行う方法、または、絶縁膜3上の全面にモリブデンを堆積した後にUの字にフォトエッチする方法等により行われる。 【0033】 尚、絶縁膜4も基板2と同一部材であれば、モリブデンに限らず、貴金属やニッケルクロムやシリコーンまたはタングステン等の高融点金属や、合金、半導体により形成しても良い。 【0034】 次いで、発熱部4及び絶縁膜3上に、窒化シリコーン膜から構成された保護膜5を、例えばLP-CVDにより、略1.5μmの厚みに堆積させて形成する。尚、保護膜5の形成は、絶縁膜3の形成と同様に、窒化シリコーン膜の堆積に限らず、他の無機系絶縁膜または有機系絶縁膜を印刷または塗布等によって行っても良い。また、保護膜5も絶縁膜3同様、基板2および発熱部4と線熱膨張係数が近い材料であることが望ましい。 【0035】 次いで、Uの字状の2つの発熱部4の2つの基端上に、フォトエッチングを用いて保護膜5の穴を形成する。次に、この穴を覆うように、例えば銅により電極20を、例えば0.1〜30μmの厚みに、4個、すなわち1つの発熱ゾーン40につき2個形成する。 【0036】 尚、電極20の形成は、蒸着,スパッタリングまたはめっきの際、所望の形状にパターンニングされたマスクを用いて銅の堆積とパターンニングとを同時に行う方法、または、前面に銅を堆積した後に所望の形状にフォトエッチングする方法等により行われる。 【0037】 最後に、ダイシング、NC切削等により、基板2を、例えば下向きの略凸形状に切削形成する。以上の工程により、発熱素子116は形成される。 【0038】 このように、本発明の第1実施の形態に示す発熱素子においては、発熱素子116を構成する基板2と発熱部4とを同一部材により構成したので、基板2と発熱部4との間に、線熱膨張係数の差が殆ど発生せず、発熱素子116が発熱した際、発熱部4が基板2から歪みの影響を受けることが殆どない。その結果、基板2と発熱部4との間に、歪みが発生しないことから、発熱素子116の発熱耐性の向上を図ることができ、高発熱耐性を備えた発熱素子116が提供できる。 【0039】 また、本実施の形態においては、絶縁膜3と保護膜5とは、基板2の線熱膨張係数5.44×10−6/Kに、線熱膨張係数が近い線熱膨張係数が3.00〜3.50×10−6/Kの窒化シリコーン膜により構成されているので、発熱素子116の発熱部4が発熱した際、発熱部4が保護膜5から受ける歪みの影響が小さくなるため、発熱素子116の発熱耐性の向上を図ることができ、高発熱耐性を備えた発熱素子116が提供できる。 【0040】 さらに、本実施の形態においては、基板2は、モリブデンに限らず、貴金属やニッケルクロムやシリコーンまたはタングステン等の金属や、合金、半導体などの熱伝導率の高い部材から構成されており、また、発熱部4が構成された発熱ゾーン40は、発熱素子116の主軸に沿って形成されているので、発熱素子116が主軸に長く形成されていたとしても、発熱の際、発熱素子116の温度分布の均一化を向上させることができる。 【0041】 尚、本実施の形態においては、発熱ゾーン40を構成する発熱部4は、発熱素子116の主軸に沿ってUの字状に形成されていると示した。これに限らず、発熱部4は、どのような形状に形成されていても良いということは云うまでもない。 【0042】 また、電極20は、Uの字状の発熱部4の基端部に2つ形成されていると示したが、これに限らずいくつ形成されていても良いということは勿論である。 【0043】 (第2実施の形態) 図3は、本発明の第2実施の形態を示す医療用処置具である開腹手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図、図4は、図3の開腹手術用熱凝固切開鉗子の先端部の断面図、図5は、図3中のV−V線に沿う断面図、図6は、図3の発熱素子を示した拡大斜視図である。 【0044】 尚、本実施の形態においては、上述した第1実施の形態を示す発熱素子116を、第2実施の形態を示す医療用処置具である開腹手術用熱凝固切開鉗子、または該開腹手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置から構成された処置装置に用いた例を示す。よって、本実施の形態を説明する際には、第1実施の形態において示した発熱素子116は、同じ符号を付し、その構成の説明は省略する。 【0045】 図3に示すように、処置装置101は、供給された電力により発生する熱を利用して体腔内の生体組織に対し凝固、切開等の各種処置を行う開腹手術用熱凝固切開鉗子(以下、単に鉗子と称す)102と、電力を鉗子102に供給して鉗子102の熱駆動を制御する電力供給手段である電源装置103とにより、主要部が構成されている。 【0046】 鉗子102は、棒状部材により構成された第1の鉗子本体105と、該第1の鉗子本体105に枢支部である枢支軸106を介して回動自在に取り付けられた棒状部材により構成された第2の鉗子本体107とにより主要部が構成されている。 【0047】 第1の鉗子本体105の先端側に、例えば自由曲面形状である弯曲形状を長手方向(以下、主軸と称す)に有する形状に形成された第1の把持部(以下、ジョーと称す)108が設けられており、第2の鉗子本体107の先端側に、弯曲形状を主軸に有する形状に形成された第2のジョー109が設けられている。尚、第1のジョー108と、第2のジョー109とは、対を成して処置部110を構成している。 【0048】 また、第1の鉗子本体105の後方側に、第1のアーム111が設けられており、該第1のアーム111の基端側に、手指挿入用の第1のリング112が設けられている。また、第1のリング112に基端部に、コード接続部128が設けられている。 【0049】 第2の鉗子本体107の後方側に、第1の鉗子本体105と同様に、第2のアーム113が設けられており、該第2のアーム113の基端側に、手指挿入用の第2のリング114が設けられている。 【0050】 そして、第1、第2のアーム111,113及び第1、第2のリング112,114は、処置部110を構成する一対の第1、第2のジョー108,109を開閉操作する操作部115を構成している。 【0051】 第1のジョー108の第2のジョー109に対向する位置に、生体組織に熱エネルギを与える発熱素子116が設けられている。詳しくは、第1のジョー108の第2のジョー109に対向する面に主軸に沿って形成された凹部108aに、発熱素子116は、基板2の後述する処置面2atが第2のジョー109に対向して位置するよう、後述する断熱部材122(図5参照)を介して主軸に沿って実装されている。尚、発熱素子116は、第2のジョー109に実装されていても良く、さらには、第1のジョー108及び第2のジョー109の双方に実装されていてもよい。 【0052】 発熱素子116の構成は、図1または図2において上述した第1実施の形態を示す発熱素子116の構成と略同じであるが、発熱素子116の主軸は、第1のジョー108の主軸の弯曲形状と一致する形状に形成されている。このことにより、発熱素子116は、第1のジョー108が弯曲形状を有していたとしても容易に第1のジョー108に配設することができる。 【0053】 また、発熱素子116の下向きの略凸形状を有する基板2の周面2aであって、第2のジョー109に対向する位置2atは、例えば生体組織を処置する際の処置面となっている。該処置面2atは、非鋭利な形状を有しており、ここでは発熱素子116の巾と略同一の直径を有する自由曲面形状である部分円弧状に構成されている。言い換えれば、発熱素子116の長手方向と略垂直をなす断面において、自由曲面形状である部分円弧状に構成されている。 【0054】 さらに、発熱素子116の下向きの略凸形状を有する基板2の周面2a(図2参照)に、生体組織の処置の際に該生体組織のこびり付きを防止する目的でポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等からなる非粘着性のコーティングが施されていても良い。 【0055】 また、図6に示すように、発熱素子116の上面116aに形成された電極20に、リード線124,125,126,127が各々接合固定されている。尚、この接合固定は、溶接、ロウ付け、半田等によって行うことが可能である。 【0056】 図4、図5に示すように、第1のジョー108に実装された発熱素子116の上側部分は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や高機能熱可塑性樹脂(PEEK(登録商標))等の、熱伝導率が低く且つ耐熱性の高い材料からなる断熱部材122により覆われている。 【0057】 断熱部材122は、第1のジョー108に形成された凹部108aに、主軸に沿って嵌合固定されている。また、図4に示すように、発熱素子116は、発熱素子固定ピン121により、断熱部材122または第1のジョー108に主軸に沿って固定されている。 【0058】 また、図4、図5に示すように、第1のジョー108に実装された発熱素子116に対向する第2のジョー109の位置に、受け部材123が主軸に沿って設けられている。受け部材123は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム、或いはPTFE等の樹脂材料から形成されている。 【0059】 発熱素子116の電極20に接続固定されたリード線124〜127は、図3に示すように、鉗子102の基端側に設けられた第1のリング112の基端部に設けられたコード接続部128に接続されている。 【0060】 さらに、コード接続部128に、一端が電源装置103に接続された接続コード129の他端が接続されている。また、電源装置103に、該電源装置103の電力のON/OFFの制御を行うフットスイッチ104がフットスイッチコード130を介して接続されている。 【0061】 次に、このように構成された本実施の形態を示す鉗子及び電源装置からなる処置装置の作用を説明する。 本実施の形態の処置装置101を用いて生体組織を処置する際、先ず術者は、鉗子102の第1、第2のジョー108,109の間に生体組織を位置させる。 【0062】 次に、第1、第2のジョー108,109の間に生体組織を位置させた状態において、術者は、操作部115を閉方向に操作することにより、第1のジョーに実装された発熱素子116の処置面2atと、第2のジョー109の受け部材123との間で生体組織を把持する。 【0063】 生体組織を把持した後、術者は、フットスイッチ104を操作することにより、電源装置103から接続コード129、コード接続部128、及びリード線124〜127を介して発熱素子116に電力を供給して発熱素子116の発熱部4を発熱させ、生体組織に凝固または切開等の処置を行う。 【0064】 この際、発熱素子116には、発熱部4と処置面2atとが一体的に形成されているため、発熱部4から処置面2atへの伝熱効率を非常に高めることができる。また、処置面2atの上面、言い換えれば処置面2atと対向する面に発熱部4が設けられていることから、図6に示すように、発熱素子116が主軸に沿って弯曲形状を有している場合においても、容易に発熱部4を形成することができる。 【0065】 尚、電源装置103から発熱素子116への電力供給は、定電圧方式、定電流方式、定電力方式のいずれかで供給されるとともに、温度、時間、累積電力などの閾値到達により電力供給を遮断、または電力供給方式を変更するように制御しても良い。 【0066】 または、電源装置103から発熱素子116への電力供給は、発熱素子116が常に一定の温度に保持、あるいは段階的な温度に推移するように制御しても良く、さらに前出の閾値到達による電力供給の遮断、または電力供給方式を変更する制御と組み合わせても良い。 【0067】 このように、本実施の形態に示す鉗子102及び電源装置103からなる処置装置においては、発熱の際、温度分布の均一化を向上させた、及び高発熱耐性を備えた第1実施の形態を示す発熱素子116を、第1のジョー108に配設し、発熱素子116の基板2の処置面2atと、第2のジョー109の受け部材123との間で生体組織を把持するようにした。また、発熱素子116の発熱部4と基板2の処置面2atとを一体的に形成した。 【0068】 このことにより、発熱部4から処置面2atへの熱伝達効率が向上することから、高効率で、温度分布が均一かつ確実な熱作用を生体に与え、安定した生体組織の凝固、切開ができる鉗子102または処置装置101を提供することができる。 【0069】 また、発熱素子116の主軸の形状を弯曲形状に構成されていたとしても、鉗子102の第1のジョー108も同様に主軸に沿って任意の自由曲面形状である弯曲形状に構成することができることから、生体組織の剥離等の処置操作性を向上することができる。 【0070】 以下、変形例を示す。本実施の形態においては、発熱素子116の基板2の処置面2atは、非鋭利な形状を有しており、発熱素子116の巾と略同一の直径を有する自由曲面形状である部分円弧状に構成されていると示した。 【0071】 これに限らず、処置に用途に応じて、処置面2atの形状を変更しても良い。一般には、処置面2atの形状は、鋭利な程、切開等の処置がし易くなり、非鋭利な程、凝固等の処置がし易くなる。 【0072】 具体的には、より鋭利な形状としては、図7に示すように、処置面2atは、両側が斜面で構成され、先端部は小径の曲率を有する形状に形成しても良い。 【0073】 また、より非鋭利な形状としては、図8に示すように、処置面2atは、両側が小径の曲率で面取りされ、中央部は平坦部を有する形状に形成しても良いし、図9に示すように、処置面2atは、発熱素子116の巾より大きな直径を有する部分円弧状に形成しても良いし、さらには、図10に示すように、発熱素子の両側が斜面で構成され、先端部は平坦な形状に形成しても良い。 【0074】 (第3実施の形態) 図11は、本発明の第3実施の形態を示す医療用処置具である腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図、図12は、図11の腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子の先端部の断面図、図13は、図12中のXIII−XIII線に沿う断面図である。 【0075】 尚、本実施の形態においては、上述した第1実施の形態に示す発熱素子116を、本実施の形態に示す医療用処置具である腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子、または該腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置から構成された処置装置に用いた例を示す。よって、本実施の形態を説明する際には、第1実施の形態において示した発熱素子116は、同じ符号を付し、その構成の説明は省略する。 【0076】 また、本実施の形態の腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子、または該腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置から構成された処置装置の構成は、上記図3乃至図10に示した開腹手術用熱凝固切開鉗子102、または該開腹手術用熱凝固切開鉗子102及び電源装置103から構成された処置装置101と比して、発熱素子116を腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子に配設した点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。 【0077】 図11に示すように、本実施の形態を示す処置装置201は、電力供給手段である電源装置103から供給された電力により発生する熱を利用して体腔内の生体組織に対し凝固、切開等の各種処置を行う腹腔鏡手術用鉗子(以下、単に鉗子と称す)202を含む構成を有している。 【0078】 また、鉗子202に、細長い挿入部208と、該挿入部208の先端側に配設された処置部207と、挿入部208の基端側に配設された操作部213とが設けられている。 【0079】 処置部207は、開閉自在な一対の把持部である、例えば自由曲面形状である弯曲形状を主軸に有する形状に形成された第1のジョー205と、弯曲形状を主軸に有する形状に形成された第2のジョー206とにより構成されている。尚、第1のジョー205は、上述した第2実施の形態同様、発熱素子116の主軸の形状と一致する形状に形成されている。 【0080】 操作部213は、操作部本体209と、該操作部本体209と一体に設けられた第1のハンドル(以下、固定ハンドルと称す)210と、該固定ハンドル210に枢支軸212を介して回動自在に取り付けられた第2のハンドル(以下、可動ハンドルと称す)211とにより主要部が構成されている。 【0081】 操作部213が開閉操作されることにより、処置部207の第1のジョー205と、第2のジョー206とは開閉される。また、操作部本体209に、挿入部208の軸心を回転中心として該挿入部208を軸回りに方向に回転操作する回転操作部214が設けられている。 【0082】 図12に示すように、挿入部208に、細径パイプによって形成された外管251が設けられている。該外管251の内部に、チャンネルパイプ252と駆動軸チャンネル253とが、主軸に沿って平行に設けられている。 【0083】 チャンネルパイプ252の内部に、発熱素子116に接続されるリード線124〜127が挿通される挿通空間254が設けられている。さらに、駆動軸チャンネル253に、駆動軸215が主軸方向に進退自在に挿通されている。駆動軸215の基端部は、図11に示すように、可動ハンドル211に連結されている。駆動軸215は、可動ハンドル211の開閉操作に連動して主軸方向に進退駆動される。 【0084】 図12に示すように、挿入部208の先端部に、前方に突出された二股状の支持部材255が設けられている。該支持部材255の主軸方向の基端側は、外管251の前端に固定されている。支持部材255の二股状の先端部間に、枢支部である枢支ピン256が支持部材255を貫通する方向に貫通して設けられている。 【0085】 第2のジョー206の主軸方向の基端部は、枢支ピン256を介して支持部材255に回動自在に固定されている。また第1のジョー205の主軸方向の基端部は、連結ピン257を介して駆動軸215に連結されている。さらに、第2のジョー206の基端部は、接続ピン258を介して第1のジョー205の基端部と、回動自在に接続されている。 【0086】 このことにより、可動ハンドル211が固定ハンドル210に対して開閉操作されると、駆動軸215が進退駆動され、その結果、駆動軸215に基端部が連結された第1のジョー205は、第2のジョー206に対して開閉する。 【0087】 以下、第1のジョー205及び第2のジョー206の構成は、上述した第2実施の形態の構成と同様に、図12、図13に示すように、第1のジョー205に、発熱素子116及び断熱部材122等が設けられており、また第2のジョー206に、受け部材123等が設けられている。 【0088】 また、その他の鉗子202、該鉗子202及び電源装置103から構成された処置装置201の構成、作用は、上述した第2実施の形態と同一であるため、その説明は省略する。 【0089】 このように、本実施の形態に示す鉗子202及び電源装置103からなる処置装置201においては、発熱の際、温度分布の均一化を向上させた、及び高発熱耐性を備えた本発明の第1実施の形態を示す発熱素子116を、第1のジョー205に配設し、図12、図13に示すように、発熱素子116の基板2の処置面2atと、第2のジョー206の受け部材123との間で生体組織を把持するようにした。また、発熱素子116の発熱部4と基板2の処置面2atとを一体的に形成した。 【0090】 このことにより、発熱部4から処置面2atへの熱伝達効率が向上することから、高効率で、温度分布が均一かつ確実な熱作用を生体に与え、安定した生体組織の凝固、切開ができる鉗子202または処置装置201を提供することができる。 【0091】 また、発熱素子116の主軸の形状を弯曲形状に構成できるため、鉗子202の第1のジョー205も同様に主軸に沿って弯曲形状に構成することができることから、生体組織の剥離等の処置操作性を向上することができる。 【0092】 以下、変形例を示す。本実施の形態においては、発熱素子116の基板2の処置面2atは、非鋭利な形状を有しており、上述した第2実施の形態と同様に、図13に示すように、発熱素子116の巾と略同一の直径を有する任意の自由曲面形状である部分円弧状に構成されていると示した。 【0093】 これに限らず、上述した第2実施の形態の図7〜図10に示した形状と同様に、処置に用途に応じて、処置面2atの形状を変更しても良い。 【0094】 (第4実施の形態) 図14は、本発明の第4実施の形態を示す医療用処置具である熱凝固プローブ及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図、図15は、図14の熱凝固プローブの先端部の断面図、図16は、図14の熱凝固プローブのシャフトの先端に配設された発熱素子を示す斜視図、図17は、図16中のXVII−XVII線に沿う断面図である。 【0095】 尚、本実施の形態においては、上述した第1実施の形態を示す発熱素子116を、第4実施の形態を示す医療用処置具である熱凝固プローブ、または該熱凝固プローブ及び電源装置から構成された処置装置に用いた例を示す。よって、第4実施の形態を説明する際には、第1実施の形態において示した発熱素子116は、同じ符号を付し、その構成の説明は省略する。 【0096】 また、本実施の形態の熱凝固プローブ、または該熱凝固プローブ及び電源装置から構成された処置装置の構成は、上記図3〜図10に示した開腹手術用熱凝固切開鉗子102、処置装置101、上記図11〜図13に示した腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子202、処置装置201と比して、発熱素子116を、熱凝固プローブの先端の形状に合わせて変形し、熱凝固プローブの先端に配設した点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第2実施の形態及び第3実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。 【0097】 図14に示すように、本実施の形態を示す処置装置301は、電力供給手段である電源装置103から供給された電力により発生する熱を利用して生体組織に対し凝固等の各種処置を行う熱凝固プローブ(以下、単にプローブと称す)302を含む構成を有している。 【0098】 また、図14、図15に示すように、プローブ302に、細長いシャフト351と、該シャフト351の先端側に配設された処置部356と、シャフト351の基端側に配設されたグリップ352とが設けられている。 【0099】 グリップ352の先端に、シャフト351の基端部が、例えばねじ締結により取り付けられている。また、グリップ352に基端部に、コード接続部128が設けられている。図15に示すように、シャフト351の内部に、保護チューブ354が配設されており、該保護チューブ354の内部に、上述したリード線124〜127が挿通されている。 【0100】 シャフト351の先端部に、処置部356が配設されている。詳しくは、処置部356は、上述した断熱部材122と、発熱素子116とにより構成されている。断熱部材122は、本実施の形態においては、階段状を有する略凸形状を有して形成されており、第1の突起部122aが保護チューブ354の先端側の内周に嵌合されている。 【0101】 また、断熱部材122の第2の突起部122bは、水密用のOリング353を介してシャフト351の内部に、例えばねじ締結により嵌合固定されている。さらに、断熱部材122の内部にも、リード線124〜127が挿通されている。 【0102】 断熱部材122の基台部122cであって、先端側の面に、穴部122chが穿設されており、該穴部122chに、例えばねじ締結により発熱素子116が、水密用のOリング353を介して嵌合固定されている。 【0103】 発熱素子116は、本実施の形態においては、図16、図17に示すように、小径の外向フランジ形状を有する円柱状の嵌合部2kと、該嵌合部2kの端部に連設された外表面2aが処置面2atを構成する自由曲面形状を有する半球部2sとにより構成されている。尚、処置面2atは、半球形状以外の形状に構成されていても良い。 【0104】 また、本実施の形態においても、半球部2sの処置面2atに、生体組織の剥離の際、該生体組織のこびり付きを防止する、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等からなる非粘着性のコーティングが形成されていても良い。 【0105】 このように構成された発熱素子116は、嵌合部2kが、断熱部材122の穴部122chに、例えばねじ締結により嵌合固定される。尚、この際、リード線124〜127の先端は、発熱素子116の電極20と上述したように接続される。 【0106】 以下、その他の発熱素子116、処置装置301の構成は、上述した第1〜3実施の形態と同一であるため、その説明は省略する。 【0107】 次に、このように構成された本実施の形態を示すプローブ及び電源装置からなる処置装置の作用を説明する。 本実施の形態の処置装置301を用いて生体組織を処置する際、先ず術者は、プローブ302の先端に固定された発熱素子116の処置面2atを、生体組織に当接させる。 【0108】 次に、術者は、フットスイッチ104を操作することにより、電力供給手段である電源装置103から接続コード129、コード接続部128、及びリード線124〜127を介して発熱素子116に電力を供給して発熱素子116の発熱部4を発熱させ、生体組織に凝固等の処置を行う。この際、発熱素子116には、発熱部4と処置面2atとが一体的に形成されているため、発熱部4から処置面2atへの伝熱効率を非常に高めることができる。 【0109】 このように、本実施の形態に示すプローブ302及び電源装置103からなる処置装置301においては、発熱の際、温度分布の均一化を向上させた、及び高発熱耐性を備えた本発明の第1実施の形態を示す発熱素子116を、シャフト351の先端に配設し、発熱素子116の基板2の処置面2atを生体組織に当接するようにした。また、発熱素子116の発熱部4と基板2の処置面2atとを一体的に形成した。 【0110】 このことにより、発熱部4から処置面2atへの熱伝達効率が向上することから、高効率で、温度分布が均一かつ確実な熱作用を生体に与え、安定した生体組織の凝固ができるプローブ302または処置装置301を提供することができる。 【0111】 以下、変形例を示す。本実施の形態においては、医療用具は、プローブを例に挙げて示したが、これに限らず、生体組織に、熱を与えて処置する医療用具であれば、どのようなものに適用しても良いということは云うまでもない。 【0112】 また、本実施の形態においては、発熱素子116は、小径の外向フランジ形状を有する円柱状の嵌合部2kと、該嵌合部2kの端部に連設された外表面2aが処置面2atを構成する自由曲面形状を有する半球部2sとにより構成されていると示したが、これに限らず、シャフト351の先端に固定出来る構造であれば、どのような構造であっても良く、また処置面2atは、処置目的に応じて最適な形状を選択して良いことは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0113】 【図1】本発明の第1実施の形態を示す発熱素子の斜視図。 【図2】図1中のII−II線に沿う断面図。 【図3】本発明の第2実施の形態を示す医療用処置具である開腹手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図。 【図4】図3の開腹手術用熱凝固切開鉗子の先端部の断面図。 【図5】図3中のV−V線に沿う断面図。 【図6】図3の発熱素子を示した拡大斜視図。 【図7】図5の発熱素子の処置面の変形例を示す断面図。 【図8】図5の発熱素子の処置面の別の変形例を示す断面図。 【図9】図5の発熱素子の処置面のさらに別の変形例を示す断面図。 【図10】図5の発熱素子の処置面のさらにまた別の変形例を示す断面図。 【図11】本発明の第3実施の形態を示す医療用処置具である腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図。 【図12】図11の腹腔鏡手術用熱凝固切開鉗子の先端部の断面図。 【図13】図12中のXIII−XIII線に沿う断面図。 【図14】本発明の第4実施の形態を示す医療用処置具である熱凝固プローブ及び電源装置からなる処置装置の構成を示す正面図。 【図15】図14の熱凝固プローブの先端部の断面図。 【図16】図14の熱凝固プローブのシャフトの先端に配設された発熱素子を示す斜視図。 【図17】図16中のXVII−XVII線に沿う断面図。 【図18】従来の手術器機の一対のジョーの先端部の断面図。 【図19】図18中のXIX−XIX線に沿う断面図。 【図20】図19中の発熱板の拡大図。 【図21】従来の他の手術器機の一対のジョーの内、一方のジョーに装着された発熱素子の側面図。 【図22】従来の加熱部材の断面図。 【図23】図22の上面図。 【符号の説明】 【0114】 2…基板 2a…基板外表面 2at…処置面 3…絶縁膜 4…発熱部 5…保護膜 101…処置装置 102…医療用処置具 103…電源装置 106…枢支軸 108…第1のジョー 109…第2のジョー 110…処置部 116…発熱素子 201…処置装置 202…医療用処置具 205…第1のジョー 206…第2のジョー 207…処置部 256…枢支ピン 301…処置装置 302…医療用処置具 356…処置部 代理人 弁理士 伊藤 進
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号
|
| 【出願日】 |
平成16年6月8日(2004.6.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
|
| 【公開番号】 |
特開2005−348820(P2005−348820A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月22日(2005.12.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−170336(P2004−170336) |
|