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【発明の名称】 放射線画像撮影システム
【発明者】 【氏名】奥村 享輔
【住所又は居所】神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富士写真フイルム株式会社内

【要約】 【課題】撮影経験が少なく習熟度の低いオペレータにとっても、比較的簡単に操作を行うことのできる放射線画像撮影システムを提供する。

【解決手段】この放射線画像撮影システムは、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置10を用いて行われる複数の撮影に関する情報を順次入力し、複数の撮影に関する情報を入力された順序で格納し、複数の撮影に関する情報を格納された順序で送信する医療用端末30と、複数の撮影に関する情報を医療用端末30から受信した順序に従って、各々の撮影に関する情報に対応して撮影が行われた記録媒体がセットされた際に、記録されている放射線画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データと該撮影に関する情報とを対応付けて医療用端末30に送信する放射線画像読取装置20とを具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置を用いて行われる複数の撮影に関する情報を順次入力し、該複数の撮影に関する情報を入力された順序で格納し、該複数の撮影に関する情報を格納された順序で送信する医療用端末と、
複数の撮影に関する情報を前記医療用端末から受信した順序に従って、各々の撮影に関する情報に対応して撮影が行われた記録媒体がセットされた際に、記録されている放射線画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データと該撮影に関する情報とを対応付けて前記医療用端末に送信する放射線画像読取装置と、
を具備する放射線画像撮影システム。
【請求項2】
前記放射線画像読取装置が、前記医療用端末から受信した複数の撮影に関する情報の内の少なくとも1つを表示部に表示する、請求項1記載の放射線画像撮影システム。
【請求項3】
前記医療用端末が、各々の撮影に関する情報に基づいて、前記放射線画像読取装置から受信した対応する画像データに画像処理を施す、請求項1又は2記載の放射線画像撮影システム。
【請求項4】
被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置を用いて記録された放射線画像を読み取って画像データを生成し、該画像データを送信する放射線画像読取装置と、
前記放射線画像読取装置から送信される画像データを受信し、受信した画像データを該画像データに関する情報と共に格納し、該画像データに関する情報を表示部に表示し、表示された画像データに関する情報に対して指定された撮影に関する情報を該画像データに対応付けて格納する医療用端末と、
を具備する放射線画像撮影システム。
【請求項5】
前記医療用端末が、電子カルテデータ及び/又はレセプトデータを処理するコンピュータから患者情報、撮影情報、来院日時、及び、検査日時の内の少なくとも1つを取得する、請求項4記載の放射線画像撮影システム。
【請求項6】
前記医療用端末が、画像データに対応付けて格納されている撮影に関する情報に基づいて、該画像データに画像処理を施す、請求項4又は5記載の放射線画像撮影システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に記録された放射線画像を読み取って画像データを生成し、その画像データを処理して医療用診断画像を表示又は出力する放射線画像撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を用いた撮影方法は様々な分野で利用されており、特に医療分野においては、診断のための最も重要な手段の一つとなっている。最初のX線写真が実現されてから、X線写真法は数々の改良を重ねられ、現在では蛍光スクリーンとX線フィルムを組み合わせた方法が主流となっている。一方、近年においては、X線CTや超音波、MRI等の様々なディジタル化された装置が実用化されており、病院内での診断情報処理システム等の構築が進められようとしている。X線画像についてもディジタル化するための多くの研究がなされてきたが、輝尽性蛍光体を用いた放射線撮影方法が確立され、従来のX線写真法に置き換わるものとして注目されている。
【0003】
輝尽性蛍光体(蓄積性蛍光体)とは、放射線を照射するとその放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光する物質であり、その存在は従来から知られていた。これを用いた放射線撮影方法は、画像撮影装置(CR装置)を用いて、輝尽性蛍光体を塗布したシートに人体等の被写体の放射線画像を撮影記録し、画像読取装置を用いて、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査すると輝尽発光光が生じるので、この光を光電的に読み取ることにより画像データを得るものである。さらに、画像処理装置を用いて、この画像データを適切に処理した後、CRT等のディスプレイに出力したり、レーザプリンタ等によりフィルムに印刷して、放射線画像を可視画像として表示することができる。
【0004】
このような放射線撮影方法は、撮影感度や画質の面で、従来のX線写真法に匹敵する性能を持っている。例えば、従来のX線写真法と比較して、露光域が極めて広く、また、露光量に対する輝尽発光光の応答が露光域全域に渡ってほぼ比例している。このため、被写体をどのような放射線量で撮影しても、画像の存在する発光域をとらえ、過不足なく正規化してディジタル信号化することができる。このようにして得られた画像データに対して、診断目的別に定められた条件に従って、規格化や周波数処理等の画像処理を施すことにより、様々な撮影条件の下でも良質な画像を提供することが可能である。さらに、直接、ディジタル化された画像データを得ているので、画質の劣化を招くことなく、大量の画像データを長期保存することが可能になるばかりか、医療診断情報システムへの発展等も可能になる。
【0005】
また、画像データを診療データとして保存するために、患者に関する患者属性情報や検査に関する検査属性情報が、画像に付帯する画像付帯情報として設定される。一般的に、患者属性情報や検査属性情報は、画像処理装置等の情報登録装置を用いて撮影前に登録される。例えば、患者属性情報や検査属性情報を画像データに対応付けるためにバーコードを用いる場合には、オペレータが、画像処理装置において表示されるメニュー画面において、次に撮影すべき撮影メニューの患者属性情報や検査属性情報を選択し、輝尽性蛍光体シートを格納するカセッテに付されたバーコードを画像処理装置のバーコードリーダによって読み取らせることによって、患者属性情報や検査属性情報とバーコード情報とが対応して登録される。
【0006】
このカセッテが画像撮影装置にセットされて、放射線撮影が行われる。さらに、画像読取装置を用いて、輝尽性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る際には、カセッテに付されたバーコードが画像読取装置のバーコードリーダによって読み取られ、読み取られたバーコード情報が、生成された画像データと共に画像処理装置に送信される。画像処理装置において、画像読取装置のバーコードリーダによって読み取られたバーコード情報と登録されているバーコード情報との一致検出を行うことにより、画像データと患者属性情報や検査属性情報との対応付けが行われる。
【0007】
しかしながら、放射線画像撮影システムの操作に習熟していないオペレータにとっては、このような操作は直感的でなく、扱い難い。従来のシステムにおいては、画像処理装置において撮影メニューを予め選択していなかったり、バーコード情報の登録を行わずにカセッテを画像読取装置にセットした場合には、エラーとなってしまうので、次にどのように対応して良いか分からなくなってしまうという問題があった。
【0008】
関連する技術として、下記の特許文献1には、診断目的に適した可視像を得るため、あるいはそのために行う画像処理手段での画像処理を容易にするため、個々の診断目的に応じた読取条件に従って読取りを行うことができるように構成した放射線画像情報読取装置が開示されている。この放射線画像情報読取装置は、記録媒体に記録された放射線画像情報を読み取って画像信号を出力する読取手段と、被写体の撮影部位及び撮影方法に関する情報を入力する入力手段と、入力手段によって入力された情報に基づいて、記録媒体に記録された放射線画像情報の読取りの際の読取条件を決定し、その決定された読取条件を読取手段に向けて出力する制御手段とを備えているので、診断目的に適した可視像を得るために行われる画像処理を容易に遂行し得る状態の画像信号を出力することができる。
【0009】
しかしながら、この放射線画像情報読取装置においては、放射線撮影装置に対する制御とは別個に、撮影後に、被写体の撮影部位及び撮影方法に関する情報を放射線画像情報読取装置に入力しなければならないので、オペレータの負担が大きくなってしまう。
【特許文献1】特公平5−16859号公報(第1,2頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、撮影経験が少なく習熟度の低いオペレータにとっても、比較的簡単に操作を行うことのできる放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る放射線画像撮影システムは、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置を用いて行われる複数の撮影に関する情報を順次入力し、該複数の撮影に関する情報を入力された順序で格納し、該複数の撮影に関する情報を格納された順序で送信する医療用端末と、複数の撮影に関する情報を医療用端末から受信した順序に従って、各々の撮影に関する情報に対応して撮影が行われた記録媒体がセットされた際に、記録されている放射線画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データと該撮影に関する情報とを対応付けて医療用端末に送信する放射線画像読取装置とを具備する。
【0012】
また、本発明の第2の観点に係る放射線画像撮影システムは、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置を用いて記録された放射線画像を読み取って画像データを生成し、該画像データを送信する放射線画像読取装置と、放射線画像読取装置から送信される画像データを受信し、受信した画像データを該画像データに関する情報と共に格納し、該画像データに関する情報を表示部に表示し、表示された画像データに関する情報に対して指定された撮影に関する情報を該画像データに対応付けて格納する医療用端末とを具備する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の観点によれば、放射線画像読取装置が、複数の撮影に関する情報を医療用端末から受信した順序に従って、各々の撮影に関する情報に対応して撮影が行われた記録媒体がセットされた際に、そこに記録されている放射線画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データと該撮影に関する情報とを対応付けて医療用端末に送信する。また、本発明の第2の観点によれば、医療用端末が、放射線画像読取装置から画像データを受信し、該画像データに関する情報を表示部に表示し、表示された画像データに関する情報に対して指定された撮影に関する情報を、該画像データに対応付けて格納する。これにより、撮影経験が少なく習熟度の低いオペレータにとっても、放射線画像撮影システムの操作を比較的簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、この放射線画像撮影システムは、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録シート(輝尽性蛍光体シート)1に放射線画像を記録する放射線画像撮影装置10と、記録シート1に記録されている放射線画像等の情報を光電的に読み取って画像データを生成する放射線画像読取装置20と、医療用端末30とによって構成される。さらに、必要に応じて、データベースサーバ、IDカードリーダ、又は、電子カルテ/レセプトコンピュータ等の外部装置50が、ネットワークN1に接続される。
【0015】
ここで、医療用端末としては、患者情報や撮影情報を登録するために用いられる端末や、放射線画像読取装置20を制御するために用いられる端末が該当するが、本実施形態においては、医療用端末として、放射線画像読取装置20から画像データを入力して各種の処理を行い、画像を表示又は出力する放射線画像処理装置30を用いる場合について説明する。
【0016】
放射線画像撮影装置10は、記録シート1の位置を上下に移動させることにより被検者における撮影位置を昇降させる撮影位置昇降機構11と、被検者の足の位置を決める撮影台12と、被検者に放射線を照射する放射線発生部13と、ネットワークN1を介して与えられた撮影条件に従って放射線発生部13等を制御する撮影制御部14とを含んでいる。
【0017】
放射線撮影に用いられる記録シート1は、輝尽性蛍光体物質を塗布したものであり、放射線が照射されることにより被写体の情報が記録される。記録シート1は、カセッテに格納されて使用される。所定の撮影条件の下で被検者の放射線撮影が行われ、その放射線画像が記録シート1に記録される。撮影後、記録シート1は、放射線画像読取装置20の所定の位置にセットされる。
【0018】
放射線画像読取装置20において、レーザ光源21から出射した光ビームは、光走査部22を通って、所定の位置にセットされた記録シート1の表面を走査する。この走査により光ビームが記録シート1に照射され、光ビームが照射された箇所から、蓄積記録された放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光が生じる。輝尽発光光は、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)23により光電的に検出され、アナログ信号として出力されて増幅器24により増幅され、A/D変換器25によりディジタル化される。このようにして生成された画像データが、読取制御部26及びネットワークN1を介して、放射線画像処理装置30に入力される。
【0019】
放射線画像処理装置30は、撮影に関する情報を入力するために用いられる入力部31と、画像を表示する表示部32と、画像をフィルム等に印刷するプリンタ33と、処理部40とを含んでいる。撮影に関する情報としては、患者に関する情報を表す患者情報、検査に関する情報を表す検査情報、規格化条件や周波数処理条件等を表す撮影情報等が該当する。処理部40は、入力部31を用いて入力された患者情報等を放射線画像読取装置20に送信すると共に、放射線画像読取装置20から受信される画像データを処理する。
【0020】
本実施形態においては、放射線画像処理装置30に入力された患者情報等が放射線画像読取装置20の読取制御部26に送信され、読取制御部26が、患者情報等を表す情報画面を表示部27に表示させることによって、放射線画像読取装置20にセットすべきカセッテをオペレータに提示している。これにより、オペレータは、直感的な操作をすることができるようになる。
【0021】
図2は、図1に示す放射線画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。放射線画像処理装置30の処理部40は、インタフェース46を介して入力部31及び表示部32に接続された中央演算装置(以下、CPUという)41と、放射線画像読取装置20から入力される画像データや入力部31を用いて入力される患者情報等を一時的に記憶するメモリ42と、記録媒体としてのハードディスク43と、ハードディスク制御部44と、ネットワークインタフェース45とを含んでいる。これらの部分41〜45は、バスラインBLを介して相互に接続されている。
【0022】
CPU41は、ネットワークインタフェース45及びネットワークN1を介して、放射線画像撮影装置10及び放射線画像読取装置20(図1)に接続されている。また、ハードディスク43には、CPU41に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)が記録されている。なお、記録媒体としては、内蔵のハードディスク43の他に、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、又は、DVD−ROM等を用いることもできる。
【0023】
次に、CPU41とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロック41a〜41eについて説明する。
入力情報登録部41aは、入力部31を用いて入力された撮影に関する情報(以下、「入力情報」ともいう)を、入力された順序を表す情報と共に、メモリ42に記憶して登録する。
【0024】
入力情報送信部41bは、メモリ42に記憶されている入力情報の少なくとも一部を、入力された順序に従って、放射線画像撮影装置10に送信すると共に、放射線画像読取装置20にも送信する。入力情報送信部41bから送信された入力情報は、放射線画像撮影装置10の撮影制御部14によって受信され、撮影制御部14が、例えば、入力情報に含まれている患者情報及び検査情報に基づいて放射線発生部13等を制御することによって、撮影が行われる。また、入力情報送信部41bから送信された入力情報は、放射線画像読取装置20の読取制御部26によって受信され、読取制御部26が、放射線画像読取装置20にセットすべきカセッテに対応付けられた入力情報を表す情報画面を表示部27に表示させる。
【0025】
図3は、放射線画像読取装置の表示部に表示される情報画面の例を示す図である。本実施形態においては、読取制御部26によって受信された入力情報が、受信された順に、少なくとも1つ表示される。図3に示す例においては、1番目に受信した入力情報に含まれている患者識別番号「0123456789」、患者名「富士太郎」、検査情報「胸部正面A−>P」と、2番目に受信した入力情報に含まれている患者識別番号「0123456789」、患者名「富士太郎」、検査情報「胸部側面」とが、読取りの進行状況を表すコメントと共に表示されている。
【0026】
ここで、1番目に受信した入力情報に対して、記録シート(IP(イメージングプレート)ともいう)の読取りが開始されると、現在読取り途中であることを表すコメント「IP読取り中」が表示され、2番目に受信した患者情報及び撮影情報に対して、次の読取りを表すコメント「NEXT」が表示される。さらに、情報画面においては、次に読み取られるカセッテを直感的に把握させるために、未だ記録シートの読取りが完了していない入力情報の内で、1番目に受信した入力情報を太枠で囲んで強調している。
【0027】
オペレータは、表示部27に表示されている情報画面を確認しながら、表示部27に上位に表示されている1番目に受信した入力情報に対応するカセッテに格納されている記録シートの読取りが完了したら、表示部27に下位に表示されている2番目に受信した入力情報に対応するカセッテを放射線画像読取装置20にセットする。各カセッテに格納されている記録シートの読取りが完了すると、読取制御部26は、記録シートの読取りによって生成された画像データを、表示部27に上位に表示されている1番目に受信した入力情報と共に、放射線画像処理装置30に送信する。
【0028】
さらに、本実施形態においては、表示部27において入力情報の右に表示されている矢印ボタンを、入力部31を用いて押下することにより、記録シートの読取りによって生成された画像データに対応付ける入力情報を変更できるようにしている。その場合には、放射線画像読取装置20が、生成された画像データを、変更された入力情報と共に放射線画像処理装置30に出力する。また、放射線画像読取装置20において、カセッテを挿し込んでセットするためのスタッカが複数ある場合には、スタッカ毎に、次に読み取るべき放射線画像に対応する入力情報を表示するようにしても良い。
【0029】
再び図2を参照すると、受信制御部41cは、放射線画像読取装置20の読取制御部26から送信された画像データ及び入力情報を受信し、画像データと入力情報とを対応付けて、メモリ42に記憶する。
【0030】
画像処理部41dは、メモリ42に記憶されている画像データに対し、対応する入力情報に含まれている撮影情報の規格化条件や周波数処理条件等に基づいて、診断目的に応じた画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、出力部41eからインタフェース46を介して表示部32に供給されて、表示部32において画像が表示され、その画像がオペレータによって確認される。また、必要な画像処理が施された画像データは、オペレータの指示に従って、ハードディスク制御部44を介してハードディスク43に記録される。
【0031】
なお、本実施形態においては、入力情報登録部41a、入力情報送信部41b、受信制御部41c、画像処理部41d、及び、出力部41eを、CPUとソフトウェアで構成したが、ディジタル回路やアナログ回路で構成しても良い。
【0032】
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システムの動作例について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図4は、図1に示す放射線画像撮影システムの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、オペレータが、入力部31を用いて、患者情報、検査情報、撮影情報等を入力することにより、入力情報の登録操作を行う。ステップS2において、入力情報登録部41aが、入力情報を、入力された順序を表す情報と共に、メモリ42に記憶して登録する。
【0033】
ステップS3において、入力情報送信部41bが、メモリ42に記憶されている入力情報の内で次に撮影すべき画像に対応する入力情報を、登録順に、放射線画像撮影装置10に送信する。ステップS4において、放射線画像撮影装置10が、受信した入力情報に基づいて、放射線画像の撮影を行う。
【0034】
ステップS5において、入力情報送信部41bが、メモリ42に記憶されている入力情報の少なくとも一部を、放射線画像読取装置20に送信する。ステップS6において、放射線画像読取装置20の表示部27が、受信された入力情報に含まれている患者情報及び検査情報を表示する。
【0035】
ステップS7において、オペレータが、表示部27に表示されている患者情報及び検査情報を確認し、次に読み取るべき記録シートを格納しているカセッテを、放射線画像読取装置20にセットする。
【0036】
ステップS8において、放射線画像読取装置20が、セットされたカセッテに格納されている記録シートから画像情報を読み取って、画像データを生成する。ステップS9において、放射線画像読取装置20の読取制御部26が、生成された画像データを、表示部27に表示されている患者情報等の内で対応する患者情報等と共に、放射線画像処理装置30に送信する。
【0037】
ステップS10において、放射線画像処理装置30の受信制御部41cが、放射線画像読取装置20から送信された画像データと患者情報等とを受信して、画像データと、患者情報、検査情報、撮影情報等とを対応付けてメモリ42に記憶する。
【0038】
ステップS11において、画像処理部41dが、メモリ42に記憶されている画像データに対し、対応する撮影情報に基づいて画像処理を施す。ステップS12において、画像処理が施された画像データに基づいて、放射線画像が表示部32に表示され、オペレータに確認される。
【0039】
本実施形態によれば、放射線画像を読み取ることによって生成される画像データを、患者情報及び検査情報等に、登録された順に対応付けることができるので、画像データに対応付ける患者情報及び検査情報等の選択や、記録シートを格納するカセッテに付されているバーコードの読取りのような作業が不要となる。また、放射線画像読取装置にセットすべきカセッテに関する患者情報及び撮影情報が表示されるので、撮影経験が少なく習熟度の低いオペレータにとっても、次に行う操作が直感的に分かり易くなる。
【0040】
さらに、放射線画像読取装置にセットすべきカセッテを入力情報に対応付けるためにバーコードリーダ等の装置を別途設ける必要がなく、また、記録シートに記録されている画像情報の読取り中に、入力情報を登録するための装置が占有されないので、放射線画像撮影システムを安価に構成することが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態においては、放射線画像処理装置が放射線画像読取装置に対して入力情報を送信するようにしているが、放射線画像読取装置が放射線画像処理装置に対して入力情報の取得のためにアクセスを開始するようにしても良い。また、本実施形態においては、放射線画像処理装置が、登録された順に入力情報を送信するようにしているが、入力情報を送信する順序を入れ替えるようにしても良い。放射線画像読取装置は、受信した順に入力情報を表示するので、放射線画像読取装置にセットすべきカセッテの順序を入れ替えることができる。
【0042】
さらに、放射線画像読取装置20において、患者情報等が対応付けられていない状態で画像情報の読取開始要求を入力した場合には、読取りを一時停止して患者情報等の入力を促すようにしても良い。これにより、次に行うべき操作をオペレータに示唆することができる。その場合には、患者情報等が入力されて登録が完了したときに、一時停止を解除して読取動作を開始することが可能である。
【0043】
次に、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影システムについて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。図5に示すように、この放射線画像撮影システムは、図1に示す放射線画像読取装置20の替りに放射線画像読取装置60を含み、放射線画像処理装置30の替りに放射線画像処理装置70を含んでいる。その他の構成については、図1に示す放射線画像撮影システムと同様である。
【0044】
放射線画像読取装置60は、レーザ光源21から出射し、光走査部22を通った光ビームによって、所定の位置にセットされた記録シート1の表面を走査する。この走査により光ビームが記録シート1に照射され、光ビームが照射された箇所から、蓄積記録された放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光が生じる。輝尽発光光は、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)23により光電的に検出され、アナログ信号として出力されて増幅器24により増幅され、A/D変換器25によりディジタル化される。このようにして生成された画像データが、ネットワークN1を介して放射線画像処理装置70に入力される。
【0045】
放射線画像処理装置70は、図1に示す放射線画像処理装置30の処理部40の替りに処理部80を含んでいる。その他の構成については、図1に示す放射線画像処理装置30と同様である。本実施形態においては、放射線画像読取装置60において画像データと入力情報とを対応させず、放射線画像処理装置70の処理部80が、放射線画像読取装置60から送信される画像データを受信する際に、受信した時期を表す情報を画像データと共に記憶することにより、オペレータが、画像データが受信された時期を確認して、画像データと入力情報とを対応付けられるようにしている。
【0046】
図6は、図5に示す放射線画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
CPU81は、インタフェース46を介して、入力部31や表示部32に接続されると供に、ネットワークインタフェース45及びネットワークN1を介して、放射線画像撮影装置10及び放射線画像読取装置60(図5)に接続されている。また、ハードディスク43には、CPU81に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)が記録されている。
【0047】
次に、CPU81とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロック81a〜81dについて説明する。
入力情報登録部81aは、入力部31を用いて入力された入力情報を、メモリ42に記憶して登録する。
【0048】
受信制御部81bは、放射線画像読取装置30から送信される画像データを受信し、受信した時期を表すタイムデータや記録シートのサイズを表すデータ等を、画像データと共にメモリ42に記憶する。
【0049】
関連制御部81cは、メモリ42に記憶されているタイムデータ等に基づいて、画像データを受信した時期や記録シートのサイズ等の一覧を表示部32に表示し、入力部31を用いたオペレータによる選択に基づいて、入力情報登録部81aによって登録された患者情報及び撮影情報等を、メモリ42に記憶されている画像データに対応付けてメモリ42に記憶する。
【0050】
なお、患者情報及び撮影情報等と画像データとを対応付ける際には、電子カルテデータ及び/又はレセプトデータを処理するコンピュータから、関連制御部81cが、患者情報、検査情報、来院日時、及び、検査日時の内の少なくとも1つを取得し、表示部32に一覧表示することによって、対応付けの参考としても良い。電子カルテデータ及び/又はレセプトデータを処理するコンピュータは、どの患者情報がいつ来院してどのような検査を行ったかに関する情報を管理している。
【0051】
また、関連制御部81cは、表示部42に放射線画像を表示させ、その放射線画像を対応付けの参考としても良い。あるいは、画像データを選択してから患者情報等を入力するようにしても良いし、カセッテが放射線画像読取装置60(図5)にセットされた後、放射線画像読取装置60から画像データを受信する際に、関連制御部81cが、患者情報等の入力画面を自動的に表示するようにしても良い。
【0052】
画像処理部81dは、メモリ42に記憶されている画像データに対し、対応する入力情報に含まれている撮影情報の規格化条件や周波数処理条件等に基づいて、診断目的に応じた画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、出力部81eからインタフェース46を介して表示部32に供給されて、表示部32において画像が表示され、その画像がオペレータによって確認される。また、必要な画像処理が施された画像データは、オペレータの指示に従って、ハードディスク制御部44を介してハードディスク43に記録される。
【0053】
なお、本実施形態においては、入力情報登録部81a、受信制御部81b、関連制御部81c、画像処理部81d、及び、出力部81eを、CPUとソフトウェアで構成したが、ディジタル回路やアナログ回路で構成しても良い。
【0054】
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システムの動作例について、図5〜図7を参照しながら説明する。
図7は、図5に示す放射線画像撮影システムの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS21において、放射線画像撮影装置10が、放射線画像の撮影を行う。
【0055】
ステップS22において、オペレータが、画像が記録された記録シートを格納しているカセッテを、放射線画像読取装置60の所定の場所にセットする。ステップS23において、放射線画像読取装置60が、所定の場所にセットされた記録シートから画像情報を読み出して、画像データを生成する。ステップS24において、放射線画像読取装置60が、生成された画像データを放射線画像処理装置70に送信する。放射線画像処理装置70の受信制御部81bが、放射線画像読取装置60から送信された画像データを受信する。
【0056】
ここで、本実施形態においては、第1の実施形態における放射線画像読取装置20と組み合わされることも考慮して、ステップS25において、画像データに患者情報等が対応付けられているか否かを判定するようにしている。第1の実施形態における放射線画像読取装置20から画像データを受信する場合には、画像データに患者情報等が対応付けられているので、処理はステップS28に移行する。
【0057】
一方、本実施形態における放射線画像読取装置60から画像データを受信する場合には、画像データに患者情報等が対応付けられていないので、処理はステップS26に移行する。ステップS26において、受信制御部81bが、受信した時期を表すタイムデータ等と共に、画像データをメモリ42に記憶する。
【0058】
ステップS27において、オペレータが、メモリ42に記憶されているタイムデータ等に基づいて表示部42に表示される受信した時期等を確認し、入力部31を用いて、受信した時期等に対応する患者情報及び検査情報等を選択する。ステップS28において、関連制御部81cが、選択された患者情報及び検査情報等を、画像データに対応付けてメモリ42に記憶する。
【0059】
ステップS29において、画像処理部41dが、メモリ42に記憶されている画像データに対して、対応する撮影情報に基づいて画像処理を施す。ステップS30において、画像処理が施された画像データに基づいて、放射線画像が表示部32に表示され、オペレータに確認される。
【0060】
上記の動作例においては、放射線画像処理装置70において、予め入力された患者情報等と、放射線画像読取装置60から受信した画像データとを対応付けるようにしているが、予め患者情報等を入力せずに、放射線画像処理装置70の受信制御部81bが画像データを受信した際に、関連制御部81cが、患者情報等の入力を促すメッセージを表示部32に表示するようにしても良い。
【0061】
本実施形態に係る放射線画像撮影システムによれば、放射線画像読取装置60において、患者情報等と画像デ−タとを対応付けすることなく、カセッテに格納されている記録シートから画像情報が読み取られ、放射線画像処理装置70において、放射線画像読取装置60から画像データを受信した時期等に基づいて、患者情報等が画像デ−タに対応付けられる。従って、従来のシステムにおけるように、患者情報等が対応付けられていないカセッテを放射線画像読取装置にセットしたときにエラーとなってカセッテが排出されたり、デフォルトメニューによって別の患者情報等が勝手に登録されて修正が必要になるという不便さが解消されている。
【0062】
また、カセッテを放射線画像読取装置にセットした後に患者情報等を登録することができるので、キャッシュカードを投入した後に各種の操作を行うATM(automated teller machine:現金自動預払機)と同様の操作性となり、直感的に手順を理解し易いワークフローを実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、被検者に放射線を照射して撮影を行うことにより記録媒体に記録された放射線画像を読み取って画像データを生成し、その画像データを処理して医療用診断画像を表示又は出力する放射線画像撮影システムにおいて利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放射線画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】放射線画像読取装置の表示部に表示される情報画面の例を示す図である。
【図4】図1に示す放射線画像撮影システムの動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す放射線画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】図5に示す放射線画像撮影システムの動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1 記録シート(輝尽性蛍光体シート)
10 放射線画像撮影装置
11 撮影位置昇降機構
12 撮影台
13 放射線発生部
14 撮影制御部
20、60 放射線画像読取装置
21 レーザ光源
22 光走査部
23 フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)
24 増幅器
25 A/D変換器
26 読取制御部
27 表示部
30、70 放射線画像処理装置
31 入力部
32 表示部
33 プリンタ
40、80 処理部
41、81 CPU(中央演算装置)
41a、81a 入力情報登録部
41b 入力情報送信部
41c、81b 受信制御部
81c 関連制御部
41d、81d 画像処理部
41e、81e 出力部
42 メモリ
43 ハードディスク
44 ハードディスク制御部
45 ネットワークインタフェース
46 インタフェース
50 外部装置
【出願人】 【識別番号】000005201
【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
【住所又は居所】神奈川県南足柄市中沼210番地
【出願日】 平成16年6月3日(2004.6.3)
【代理人】 【識別番号】100100413
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 温

【識別番号】100110777
【弁理士】
【氏名又は名称】宇都宮 正明

【公開番号】 特開2005−342195(P2005−342195A)
【公開日】 平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願番号】 特願2004−165238(P2004−165238)