| 【発明の名称】 |
血圧計 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 勇 【住所又は居所】東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シチズン時計株式会社内
【氏名】戸田 浩 【住所又は居所】東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シチズン時計株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】把持部が邪魔で狭い場所に収納が困難である。
【解決手段】血圧計本体2が正面側に表示部5、背面側にカフ収納部3を有し、カフ収納部3は、少なくとも正面側壁部3aと、正面側壁部3aより低い背面側壁部3bとを備え、正面側壁部3aの上端部近傍に回動軸7を配設し、この回動軸7を中心に、正面側壁部3aより上方に突出した第1の位置と、突出しない第2の位置とを移動自在な平板部材よりなる把持部材4を設ける。把持部材4には指を挿通可能な貫通穴4bが形成され、貫通穴4bは、把持部材4が第1の位置においては正面側壁部3aより突出する。把持部材4が第2の位置においては、平板部材の平面と正面側壁部3aの平面とが密接する。カフ収納部部の着脱操作は不要で、カフを収納したままで、把持部材の移動ができる。把持部材は邪魔にならず、狭いスペースに収納できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正面側に表示部、背面側にカフ収納部を有する血圧計において、前記カフ収納部は、少なくとも正面側壁部と、背面側壁部とを備え、前記正面側壁部に、この正面側壁部より上方に突出した第1の位置と、突出しない第2の位置とを移動自在な把持部材を設けたことを特徴とする血圧計。 【請求項2】 前記把持部材の前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動の方向は、前記正面側壁部から前記背面側壁部に向かう第1の方向に対して、略直交する第2の方向であることを特徴とする請求項1に記載の血圧計。 【請求項3】 前記把持部材は、前記第1の方向に対して略平行な回動軸によって前記正面側壁部に回動自在に取り付けられており、該把持部材を、その回動によって前記第2の方向に移動するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の血圧計。 【請求項4】 前記回動軸を、前記正面側壁部の上端部近傍に取付けたことを特徴とする請求項3に記載の血圧計。 【請求項5】 前記把持部材に貫通穴を形成し、前記第1の位置では、前記貫通穴が指を挿通可能な状態で前記正面側壁部より上方に突出するようにしたことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の血圧計。 【請求項6】 前記第2の位置から前記第1の位置へ回動させた把持部材を、前記第1の位置に位置決めする回動規制部を、前記血圧計に設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の血圧計。 【請求項7】 前記把持部材は、前記第2の方向で、直線的な往復移動をすることを特徴とする請求項2に記載の血圧計。 【請求項8】 前記把持部材は平板部材から構成されるとともに、前記正面側壁部には平面が形成され、前記第2の位置では、前記平板部材の平面と前記正面側壁部の平面とが密接するようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の血圧計。 【請求項9】 前記背面側壁部よりも前記正面側壁部を高くしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の血圧計。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、カフを収納するカフ収納部を具備した血圧計に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の血圧計には、血圧計本体にカフ収納部を一体に設けたものがある。この血圧計は、血圧測定時にはカフを腕に捲き付けて使用し、血圧計を使用しない時には、血圧計本体に一体に設けてあるカフ収納部にカフを収納しておくものである。(例えば、特許文献1参照) 【0003】 この特許文献1に開示されている血圧計は、カフが血圧計本体に対して、着脱自在に取付けられると共に、カフを収納するカフ収納部も血圧計本体に対して着脱自在に取付けられるようになっている。このカフ収納部の着脱手段としては、スライド方式、面状ファスナー方式、フック係止方式またはビス螺着方式などが採用されている。前記カフ収納部には、把持部が一体に形成されており、血圧計本体にカフ収納部を取付けた状態においては、把持し易いように把持部は血圧計本体の背部から突出するように構成されている。 【特許文献1】特開2002−369804号公報(第2〜3頁、図1〜図6) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記したように、血圧計本体にカフ収納部を取付けた状態で把持部は血圧計本体の背部から突出しているので、把持部が邪魔になり、狭いスペースにそのまま収納できない。そのため、カフ収納部を血圧計本体から取り外すと、収納することは可能であるが、着脱操作が面倒である。また、取り外して置くことにより、使用時に一々取出して装着せねばならないので、煩わしい、などの問題があった。 【0005】 本発明は、上述の欠点を解消するものであり、その目的は、カフ収納部が邪魔にならず、狭いスペースに収納でき、しかも把持部を持って持ち運びができる血圧計を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために、本発明における血圧計は、正面側に表示部、背面側にカフ収納部を有する血圧計において、前記カフ収納部は、少なくとも正面側壁部と、背面側壁部とを備え、前記正面側壁部に、この正面側壁部より上方に突出した第1の位置と、突出しない第2の位置とを移動自在な把持部材を設けたことを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明の血圧計は、正面側に表示部、背面側にカフ収納部を有する血圧計において、カフ収納部は、少なくとも正面側壁部と、背面側壁部とを備え、正面側壁部に、この正面側壁部より上方に突出した第1の位置と、突出しない第2の位置とを移動自在な把持部材を設けたため、血圧計を収納するときには、把持部材を正面側壁部から突出させないようにして狭いスペースに収納することができ、血圧計を持ち運ぶときには把持部材を正面側壁部から突出させて把持部を持って持ち運ぶことができる。使用者にとって使用し易い血圧計を提供することが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明の血圧計について、図面に基づいて説明する。 【実施例1】 【0009】 図1〜図9は、本発明の実施例1に係わり、図1は、血圧計の外観を示す斜視図、図2は、血圧計の右側面図、図3は、図1の血圧計の断面図、図4は、血圧計の正面図、図5は、血圧計の背面図、図6は、把持部材が第1の位置における正面図、図7は、図6の血圧計の背面図、図8は、把持部材の裏面図、図9は、図8の把持部材の矢印D側の側面図である。 【0010】 図1〜図3において、血圧計は、腕に巻き付けて阻血するカフ1と、血圧を計測するための機器が収納されている血圧計本体2と、該血圧計本体2の背面側に形成されていて、前記カフ1が収納されるカフ収納部3と、該カフ収納部3の正面側壁部3aに回動自在に軸着された把持部材4で構成される。 【0011】 前記血圧計本体2は、図1に示すように、正面側は、前面が略卵形の球面状に形成され、上面側に矩形形状をした表示部5と、その下面側に電源・測定及びメモリースイッチなどの操作部6が配設されている。前記血圧計本体2の内部には、図示していないが、腕を圧迫するために腕に巻き付けられたカフ1に、可撓性のエアチューブを介して空気を送り込んで膨張させるゴム球などよりなるエアポンプと、血圧測定時に、カフ1に充填された空気を徐々に排気したり、血圧計測後に、カフ1に充填された空気を大気圧に開放したりするための排気弁などが収納されている。 【0012】 前記カフ収納部3は、図3に示すように、断面が略U字形状をしており、前記血圧計本体2の背面において、正面側壁部3aと、これに相対して背面側壁部3bが形成されていて、背面側壁部3bよりも正面側壁部3aが高くなるように構成されている。この正面側壁部3aの表面は平面になっている。血圧計を使用していない時は、カフ1は前記カフ収納部3に収納されている。 【0013】 前記把持部材4は、図8及び図9に示すように、平板部材で、血圧計本体2の輪郭に対応するように、略扇形形状をしており、扇形の要部に相当する位置に軸穴4aが形成されており、正面側壁部3aの上端部近傍に取付けられた回動軸7に回動可能に挿嵌されている。この回動軸7は、正面側壁部3aから背面側壁部3bに向かう方向に対して略平行に配置されている。さらに、扇形の円弧部分に沿って形成された指先が挿通できる大きさの貫通穴4bと、把持部材4の外縁の一部に、厚み方向の表裏に突出していて、把持及び回動規制の機能を有する回動規制部4cが形成されている。 【0014】 把持部材4を回動させると、把持部材4が前記カフ収納部3を構成する正面側壁部3aから背面側壁部3bに向かう方向に対して、略直交する方向に移動する。この把持部材4の回動によって、把持部材4を正面側壁部3aより上方に突出する図3の二点鎖線や、図6,図7に示す第1の位置と、突出しない図1,図2,図4,図5に示す第2の位置に移動させることができる。この第2の位置においては、前記把持部材4の平面が前記正面側壁部3aの平面と密接している。 【0015】 前記把持部材4が正面側壁部3aより上方に突出しない第2の位置の状態では、把持部材4の回動規制部4cの厚み方向の表裏に突出している内側壁4dが本体ケースの外縁に当接して回動(矢印A方向と逆の方向)が規制される。(図5参照)すなわち、把持部材4が、図5に示した位置からAの反対方向には回動しない。 また、把持部材4が図7に示した位置の状態では、把持部材4の回動規制部4cの内側壁4dが当本体ケースの外縁に接して回動(矢印A方向)が規制される。すなわち、把持部材4が、図7に示した位置からA方向には回動しない。 【0016】 把持部材4を第2の位置から、第1の位置に移動するときは、図4および図5のように 把持部材4が第2の位置で、カフ1がカフ収納部3に収納されたままで、把持部材4の回動規制部4cを摘み、矢印A方向に回動させる。図6に示すように、把持部材4が正面側壁部3aの上方に突出する第1の位置まで回動させると、把持部材4の貫通穴4bが正面側壁部3aより上方に突出した状態になる。この状態で、貫通穴4bに指を挿通して、把持部材4を把持することができる。図6の状態から、さらに、A方向に回動させると、図7に示すように、回動規制部4cの端部4eが血圧計本体2の外縁に当接して回動が規制され、それ以上回動しない。すなわち、把持部材4が第1の位置に位置決めされる。 【0017】 把持部材4を第1の位置から、第2の位置に移動するときは、図6や図7のように、把持部材4が第1の位置で、把持部材4の回動規制部4cを摘み、矢印Aの反対方向に回動させる。図5に示すように、把持部材4が正面側壁部3aの上方から突出しない第2の位置まで回動させると、回動規制部4cの内側壁4dが本体ケースの外縁に当接してそれ以上回動しない。 【0018】 上記した構成の血圧計の作用効果について説明する。 把持部材4を第1の位置と第2の位置とに回動させることができるため、血圧計を収納するときには、把持部材4を正面側壁部3aから突出させないようにして狭いスペースに収納することができ、血圧計を持ち運ぶときには把持部材4を正面側壁部3aから突出させて把持部材4を持って持ち運ぶことができる。また、正面側壁部3aから背面側壁部3bに向かう方向に対して、略直交する方向に回動するため、カフ1をカフ収納部3に収納した状態で、把持部材4を第1の位置と第2の位置とに回動させることができる。 【0019】 また、回動規制部4cにより、把持部材4の第1、第2の位置の位置決めが容易である。 また、背面側壁部3bが正面側壁部3aより低いので、血圧計本体2の背面側では、背面側壁部3bの上方にカフ1が露出し、この露出する部分を持つことができ、カフを持ちやすくなるから、カフ1のカフ収納部3への出し入れが容易である。把持部材4の構成は簡単であり、また、平板部材で構成した把持部材4を正面側壁部3aに密接しているので、把持部材4を設けても奥行きが厚くならない。また、把持部材4が、血圧計本体2の背面側の正面側壁部3aに設けられ、第2の位置では把持部材4が正面側壁部3aから突出しない位置になるため、把持部材が血圧計本体から突出した位置に固定された場合のにように、デザインが規制されることがなく、血圧計本体2を自由にデザインすることができる。 【実施例2】 【0020】 図10〜図14は、本発明の実施例2に係わり、図10は、血圧計の正面図、図11は、血圧計の背面図、図12は、把持部材が第1の位置における血圧計の背面図である。図13は、把持部材の裏面図、図14は、図13の把持部材の矢印E側の側面図である。上述した実施例1と異なる点は、把持部材を直線的な往復移動をする構成にしたことである。図11〜図14において、把持部材8は、平板部材からなる略T字形状をしており、把持部材8が、図11の矢印B方向と、その反対方向とに移動するための細長い案内穴8bが形成されている。把持部材8の上端外縁の一部には、厚み方向の裏面側に突出していて、把持機能を有するつまみ部8aが形成されている。 【0021】 前記カフ収納部3の正面側壁部3aには、前記把持部材8に形成された案内穴8bに係合して把持部材8の上下方向の移動を案内するための2本の案内軸9a、9bが所定の間隔で配設されている。把持部材8の案内穴8bと案内軸9a、9bとにより、把持部材8が、正面側壁部3aから背面側壁部3bに向かう方向と略直行する図11の矢印B方向と、その反対方向とに移動することができる。図11は、把持部材8が正面側壁部3aより上方に突出していない第2の位置を示し、図12は、把持部材8が正面側壁部3aより上方に突出している第1の位置を示している。図11の状態では、案内穴8bの辺8dに案 内軸9aが当接して、把持部材8がそれ以上は下方には移動しない。また、図12の状態では、案内穴8bの辺8cに案内軸9bが当接して、把持部材8が、それ以上、上方には移動しない。把持部材8の移動量は、案内穴8bの長さと案内軸9a,9bの位置とによって適宜設定可能である。第2の位置においては、把持部材8の平板状の平面と、正面側壁部3aの平面とが密接する。 【0022】 把持部材8を第2の位置から、第1の位置に移動するときは、図11に示す把持部材8が第2の位置で、カフ1がカフ収納部3に収納されているままで、把持部材8のつまみ部8aを摘み、矢印B方向に引出す。すると、把持部材8は、2本の案内軸9a、9bに案内されて上方に移動し、図12に示すように案内軸9bに案内穴8bの辺8cが当接し、把持部材8が正面側壁部3aの上方に突出する第1の位置に移動する。逆に、把持部材8を第1の位置から、第2の位置に移動するときは、図12の状態から把持部材8を押込む。すると、把持部材8が2本の案内軸9a、9bに案内されて矢印Bの反対方向に移動し、案内穴8bの辺8dが案内軸9aに当接し把持部材8が正面側壁部3aの上方に突出しない第2の位置に移動する。 【0023】 この実施例2も上述した実施例1と同様な作用効果を奏する。すなわち、把持部材8の第1,第2の位置への移動によって、血圧計の狭いスペースへの収納と、持ち運びのための把持とを両立させることができる。また、正面側壁部3aから背面側壁部3bに向かう方向に対して略直行する方向に把持部材8を移動することにより、カフ1を収納した状態での把持部材8の第1と第2の位置との移動が可能である。また、案内軸9a,9bにより、把持部材8の第1,第2の位置への位置決めが容易である。また、背面側壁部3bが正面側壁部3aより低いので、カフの取り出しが容易である。また、平板部材で構成した把持部材8は正面側壁部3aに密接しているので、把持部材8を設けても奥行きが厚くならない。また、把持部材8が、血圧計本体2の背面側の正面側壁部3aに設けられ、第2の位置では把持部材8が正面側壁部3aから突出しない位置になるため、血圧計本体2を自由にデザインすることができる。 【0024】 上記した実施例1と実施例2で説明したように、血圧計本体に一体に配設されているカフ収納部にカフを収納した状態で、把持部材を正面側壁部より突出した第1の位置と、突出しない第2の位置とを容易に移動することができる。把持部材が壁面に密接されコンパクトに収納されて邪魔にならない。従来のカフ収納部の着脱操作は不要になり、使用者に優しい血圧計を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の実施例1に係わる血圧計の外観を示す斜視図である。 【図2】図1の血圧計の右側面図である。 【図3】図2の血圧計の断面図である。 【図4】図1の血圧計の正面図である。 【図5】図4の血圧計で把持部材が第2の位置における背面図である。 【図6】図4の血圧計で把持部材が第1の位置に移動した状態を示す正面図である。 【図7】図6の血圧計の背面図である。 【図8】図1の把持部材の裏面図である。 【図9】図8の把持部材の側面図である。 【図10】本発明の実施例2に係わる血圧計の正面図である。 【図11】図10の血圧計で把持部材が第2の位置における背面図である。 【図12】図10の血圧計で把持部材が第1の位置に移動した状態を示す背面図である。 【図13】把持部材の裏面図である。 【図14】図13の把持部材の側面図である。 【符号の説明】 【0026】 1 カフ 2 血圧計本体 3 カフ収納部 3a 正面側壁部 3b 背面側壁部 4、8 把持部材 4b 貫通穴 4c 回動規制部 5 表示部 6 操作部 7 回動軸 8a 移動規制部 8b 案内穴 9a,9b 案内軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001960 【氏名又は名称】シチズン時計株式会社 【住所又は居所】東京都西東京市田無町六丁目1番12号
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| 【出願日】 |
平成16年5月14日(2004.5.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−323779(P2005−323779A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2004−144243(P2004−144243) |
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