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【発明の名称】 内視鏡用液体供給容器
【発明者】 【氏名】佐藤 康之
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 ペンタックス株式会社内

【要約】 【課題】容器本体内を確実に洗浄することができ、また、容器本体内の液体を確実に排出することができる内視鏡用液体供給容器を提供すること。

【解決手段】内視鏡用液体供給容器1は、液体を貯留し、内視鏡の内部に形成された管路内に液体を供給するときに使用されるものである。この内視鏡用液体供給容器1は、下端に設けられた第1の開口部231と、上端に設けられた第2の開口部241とを有する筒状の容器本体2と、容器本体2の下端部23に第1の開口部231を塞ぐように着脱自在に装着される底蓋3と、容器本体2の上端部24に第2の開口部241を塞ぐように着脱自在に装着される上蓋4とを有している。上蓋4には、内視鏡用液体供給容器1内に収納された液体を送出する給水管18が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留し、内視鏡の内部に形成された管路内に前記液体を供給するときに使用される内視鏡用液体供給容器であって、
一端に設けられた第1の開口部と、他端に設けられた第2の開口部とを有する筒状の容器本体と、
前記容器本体の一端部に前記第1の開口部を塞ぐように着脱自在に装着される第1のキャップと、
前記容器本体の他端部に前記第2の開口部を塞ぐように着脱自在に装着される第2のキャップとを有し、
前記第2のキャップには、前記内視鏡用液体供給容器内に収納された前記液体を送出する送出口が設けられていることを特徴とする内視鏡用液体供給容器。
【請求項2】
前記第1の開口部の大きさは、前記第2の開口部の大きさより大きい請求項1に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項3】
前記一端部および前記第1のキャップの一方には、雄ネジが設けられており、他方には、前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第1のキャップが装着されている請求項1または2に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項4】
前記他端部および前記第2のキャップの一方には、雄ネジが設けられており、他方には、前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第2のキャップが装着される請求項1または2に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項5】
前記一端部および前記第1のキャップの一方には、第1の雄ネジが設けられており、他方には、前記第1の雄ネジと螺合する第1の雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第1のキャップが装着され、
前記他端部および前記第2のキャップの一方には、第2の雄ネジが設けられており、他方には、前記第2の雄ネジと螺合する第2の雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第2のキャップが装着される請求項1または2に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項6】
前記第1の雄ネジのネジ山と、前記第2の雄ネジのネジ山とは、互いに内視鏡用液体供給容器の中心軸回りの形成方向が同じである請求項5に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項7】
前記第1の雄ネジのネジ山と、前記第2の雄ネジのネジ山とは、互いに内視鏡用液体供給容器の中心軸回りの形成方向が反対である請求項5に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項8】
前記容器本体に前記第1のキャップが装着されたときのそれらの間の液密性を保持するシール部材が設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項9】
前記容器本体に前記第2のキャップが装着されたときのそれらの間の液密性を保持するシール部材が設けられている請求項1ないし8のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項10】
前記容器本体に前記第1のキャップおよび前記第2のキャップがそれぞれ装着されたときの前記内視鏡用液体供給容器内に気体を供給する供給口が設けられている請求項1ないし9のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項11】
前記供給口は、前記第1のキャップおよび/または前記第2のキャップに設けられている請求項10に記載の内視鏡用液体供給容器。
【請求項12】
前記液体は、前記管路を洗浄するための洗浄液である請求項1ないし11のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を貯留し、内視鏡の内部に形成された管路内に前記液体を供給するときに使用される内視鏡用液体供給容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡を介しての患者間感染を防止するために、内視鏡を用いた一回の検査が終了する毎に当該内視鏡の例えば送気管路内および送水管路内を完全に(十分に)洗浄することが求められている。この洗浄は、内視鏡用液体供給容器(以下、単に、「液体供給容器」という)から、その内部に収納されている洗浄液(流体)を、送気管路内および送水管路内に送り込む(供給する)ことによって行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の液体供給容器は、有底筒状の容器本体と、容器本体に着脱自在に装着されるキャップとを有している。
【0004】
この液体供給容器を用いて内視鏡を洗浄した後、当該液体供給容器も洗浄している。液体供給容器を洗浄するときには、容器本体からキャップを取り外し、それぞれを手作業により洗浄していた。
【0005】
しかしながら、容器本体は、前述したように有底筒状をなしているため、底部にまで手(指)が届かない、すなわち、底部にまで十分に洗浄することが困難となるという問題があった。
【0006】
また、底部に洗浄液等の廃液が残留(残存)してしまう、すなわち、容器本体から洗浄液等の廃液が十分に排出され難いという問題もあった。
【0007】
【特許文献1】実開平7−9301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、容器本体内を確実に洗浄することができ、また、容器本体内の液体を確実に排出することができる内視鏡用液体供給容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的は、下記(1)〜(12)の本発明により達成される。
(1) 液体を貯留し、内視鏡の内部に形成された管路内に前記液体を供給するときに使用される内視鏡用液体供給容器であって、
一端に設けられた第1の開口部と、他端に設けられた第2の開口部とを有する筒状の容器本体と、
前記容器本体の一端部に前記第1の開口部を塞ぐように着脱自在に装着される第1のキャップと、
前記容器本体の他端部に前記第2の開口部を塞ぐように着脱自在に装着される第2のキャップとを有し、
前記第2のキャップには、前記内視鏡用液体供給容器内に収納された前記液体を送出する送出口が設けられていることを特徴とする内視鏡用液体供給容器。
【0010】
これにより、容器本体内を確実に洗浄することができ、また、容器本体内の液体を確実に排出することができる。
【0011】
(2) 前記第1の開口部の大きさは、前記第2の開口部の大きさより大きい上記(1)に記載の内視鏡用液体供給容器。
【0012】
これにより、第1のキャップおよび第2のキャップを、それぞれ、誤った端部に装着するのを防止することができる。
【0013】
(3) 前記一端部および前記第1のキャップの一方には、雄ネジが設けられており、他方には、前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第1のキャップが装着されている上記(1)または(2)に記載の内視鏡用液体供給容器。
これにより、容器本体に第1のキャップを容易に着脱することができる。
【0014】
(4) 前記他端部および前記第2のキャップの一方には、雄ネジが設けられており、他方には、前記雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第2のキャップが装着される上記(1)または(2)に記載の内視鏡用液体供給容器。
これにより、容器本体に第2のキャップを容易に着脱することができる。
【0015】
(5) 前記一端部および前記第1のキャップの一方には、第1の雄ネジが設けられており、他方には、前記第1の雄ネジと螺合する第1の雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第1のキャップが装着され、
前記他端部および前記第2のキャップの一方には、第2の雄ネジが設けられており、他方には、前記第2の雄ネジと螺合する第2の雌ネジが設けられており、これらが螺合することにより、前記容器本体に前記第2のキャップが装着される上記(1)または(2)に記載の内視鏡用液体供給容器。
【0016】
これにより、容器本体に第1のキャップおよび第2のキャップを容易に着脱することができる。
【0017】
(6) 前記第1の雄ネジのネジ山と、前記第2の雄ネジのネジ山とは、互いに内視鏡用液体供給容器の中心軸回りの形成方向が同じである上記(5)に記載の内視鏡用液体供給容器。
【0018】
これにより、第1のキャップと第2のキャップとを同方向に回転させて、容器本体に装着することができる。
【0019】
(7) 前記第1の雄ネジのネジ山と、前記第2の雄ネジのネジ山とは、互いに内視鏡用液体供給容器の中心軸回りの形成方向が反対である上記(5)に記載の内視鏡用液体供給容器。
【0020】
これにより、第1のキャップおよび第2のキャップの一方を確実に開けるまたは閉めることができる。
【0021】
(8) 前記容器本体に前記第1のキャップが装着されたときのそれらの間の液密性を保持するシール部材が設けられている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【0022】
これにより、容器本体と第1のキャップとの間の液密性を確実に保持することができる。
【0023】
(9) 前記容器本体に前記第2のキャップが装着されたときのそれらの間の液密性を保持するシール部材が設けられている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
【0024】
これにより、容器本体と第2のキャップとの間の液密性を確実に保持することができる。
【0025】
(10) 前記容器本体に前記第1のキャップおよび前記第2のキャップがそれぞれ装着されたときの前記内視鏡用液体供給容器内に気体を供給する供給口が設けられている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
これにより、内視鏡用液体供給容器内の圧力を上昇させることができる。
【0026】
(11) 前記供給口は、前記第1のキャップおよび/または前記第2のキャップに設けられている上記(10)に記載の内視鏡用液体供給容器。
これにより、内視鏡用液体供給容器内の圧力を上昇させることができる。
【0027】
(12) 前記液体は、前記管路を洗浄するための洗浄液である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の内視鏡用液体供給容器。
これにより、管路を確実に洗浄することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、容器本体の両端にそれぞれ第1の開口部および第2の開口部を設けたことにより、容器本体内を確実に洗浄することができ、また、容器本体内の液体を確実に排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の内視鏡用液体供給容器を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0030】
<第1実施形態>
図1は、本発明の内視鏡用液体供給容器の第1実施形態を示す側面図(部分縦断面図)、図2は、図1に示す内視鏡用液体供給容器を内視鏡に接続した状態を示す部分横断面図である。
【0031】
なお、以下では、説明の都合上、図1中の上側を「上」、下側を「下」といい、図2中の上側を「基端」または「上」、下側を「先端」または「下」という。
【0032】
図1に示す内視鏡用液体供給容器1は、液体を貯留し、後述する内視鏡10の内部に形成された管路7、8内に前記液体を供給するときに使用されるものである。
【0033】
内視鏡用液体供給容器1の説明に先立って、まず、内視鏡の一例について説明する。
図2に示す内視鏡10は、医療用の電子内視鏡であり、可撓性を有する長尺の挿入部可撓管11と、該挿入部可撓管11の基端側に設けられ、術者が把持して内視鏡10全体を操作する操作部12と、挿入部可撓管11の先端側に設けられ、操作部12により湾曲状態を遠隔操作可能な湾曲部13と、光源プロセッサ装置(図示せず)に接続するための光源差込部14と、操作部12と光源差込部14とを接続する接続部可撓管15とを有している。この内視鏡10の内部には、図示しない光ファイバー束によるライトガイド、画像信号ケーブル等が配置されている(挿通している)。
【0034】
この内視鏡10の使用時には、前記光源プロセッサ装置内の光源から発せられた光が、前記ライトガイドを通り、湾曲部13の先端部より観察部位に照射される。
【0035】
湾曲部13の先端部には、観察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子(CCD)が設けられている。この撮像素子で撮像された被写体像に応じた画像信号は、前記画像信号ケーブルを介して前記光源プロセッサ装置に伝達され、所定の処理がなされた後、モニタ装置(図示せず)に入力される。モニタ装置では、撮像素子で撮像された画像(電子画像)、すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
【0036】
また、内視鏡10の内部には、細長い管路7、8が形成されている。管路7、8は、それぞれ、湾曲部13の先端部に開口している。
【0037】
これらの管路7、8は、例えば、鉗子等の処置具を挿通する処置具挿通チャンネル、観察を阻害する体液等を吸引して排出する吸引チャンネル、体内に水を注入する送水チャンネル、体内に空気を注入する送気チャンネル等として機能するものである。
【0038】
操作部12には、送気・送水操作を行う(切換える)ための送気送水操作弁9が設けられている。この送気送水操作弁9には、管路7および管路8がそれぞれの途中において接続されている。
【0039】
図2に示すように、光源差込部14には、処理ユニット(洗浄ユニット)110(内視鏡用液体供給容器1)が接続されている。
【0040】
処理ユニット110は、内視鏡10の使用後、管路7、8を洗浄、消毒(滅菌)、乾燥等の処理を行なうとき、これらの管路7、8内に洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガスなどの流体を充填(供給)するものである。なお、本実施形態では、流体としては、管路7、8を洗浄するための洗浄液20を代表的に用いて説明する。
【0041】
図2に示すように、処理ユニット110は、内視鏡用液体供給容器1と、送気ポンプ50とを有している。
【0042】
図1に示す内視鏡用液体供給容器1は、筒状をなす容器本体2と、容器本体2の下端部(一端部)23に着脱自在に装着される底蓋(第1のキャップ)3と、容器本体2の上端部(他端部)24に着脱自在に装着される上蓋(第2のキャップ)4とを有している。
【0043】
容器本体2は、下端(一端)に設けられた第1の開口部231と、上端(他端)に設けられた第2の開口部241とを有している。これにより、容器本体2を洗浄するとき、第1の開口部231および第2の開口部241から、手(指)を容器本体2内に挿入することができ、よって、当該容器本体2内を確実に洗浄することができる。
【0044】
容器本体2では、第1の開口部231の大きさが第2の開口部241の大きさより大きく設定されている。すなわち、容器本体2では、第1の開口部231の内径が第2の開口部の内径より拡径している。
【0045】
このように、第1の開口部231の大きさと第2の開口部241の大きさとが互いに異なっていることにより、底蓋3および上蓋4を、それぞれ、上端部24および下端部23に誤って装着するのを防止することができる。
【0046】
また、容器本体2の胴部25の内径は、第1の開口部231の内径とほぼ同等となるように設定されている。これにより、容器本体2に底蓋3が装着されていない状態では、胴部25内に洗浄液20(廃液)が残留するのが確実に防止され、よって、容器本体2内から洗浄液20をより確実に排出することができる。
【0047】
図1に示すように、容器本体2の下端部23の外周部には、第1の雄ネジ(雄ネジ)21が設けられている。また、容器本体2の上端部24の外周部には、第2の雄ネジ(雄ネジ)22が設けられている。
【0048】
第1の雄ネジ21のネジ山211と、第2の雄ネジ22のネジ山221とは、互いに内視鏡用液体供給容器1の中心軸5回りの形成方向が同じに(同方向となるように)設定されている。これにより、底蓋3と上蓋4とを同方向に回転させて、容器本体2に装着することができる。
【0049】
底蓋3は、容器本体2の下端部23に装着されたとき(以下、このときの状態を「底蓋装着状態」という)、容器本体2の第1の開口部231を塞ぐことができる。この底蓋3の形状は、有底筒状をなしている。
【0050】
底蓋3の内周部には、容器本体2の第1の雄ネジ21に螺合する第1の雌ネジ(雌ネジ)32が形成されている。このように、容器本体2および底蓋3に、それぞれ、第1の雄ネジ21および第1の雌ネジ32が設けられていることにより、これらが螺合して、容器本体2に底蓋3を容易に装着することができる(図2参照)。
【0051】
底蓋3の底部には、シール部材としてのOリング33が固着されて(設けられて)いる。これにより、底蓋装着状態では、容器本体2と底蓋3との間でOリング33が挟持(圧縮)され、これらの間の液密性を確実に保持することができる。
【0052】
なお、このOリング33の外径は、底蓋3の内周部の内径とほぼ同等またはそれより若干小さいのが好ましい。
【0053】
上蓋4は、容器本体2の上端部24に装着されたとき(以下、このときの状態を「上蓋装着状態」という)、容器本体2の第2の開口部241を塞ぐことができる。この上蓋4の形状は、有底筒状をなしている。
【0054】
上蓋4の内周部には、容器本体2の第2の雄ネジ22に螺合する第2の雌ネジ(雌ネジ)42が形成されている。このように、容器本体2および上蓋4に、それぞれ、第2の雄ネジ22および第2の雌ネジ42が設けられていることにより、これらが螺合して、容器本体2に上蓋4を容易に装着することができる(図2参照)。
【0055】
上蓋4の底部には、シール部材としてのOリング43が固着されて(設けられて)いる。これにより、上蓋装着状態では、容器本体2と上蓋4との間でOリング43が挟持(圧縮)され、これらの間の液密性を確実に保持することができる。
【0056】
なお、このOリング43の外径は、上蓋4の内周部の内径とほぼ同等またはそれより若干小さいのが好ましい。
【0057】
また、上蓋4の底部には、加圧管(供給口)19が設けられている。この加圧管19は、底蓋・上蓋装着状態(図2参照)で、送気ポンプ50に接続されており、内視鏡用液体供給容器1内に空気(気体)を供給することができる。これにより、内視鏡用液体供給容器1内の圧力を上昇させることができる。
【0058】
また、上蓋4の底部には、上方に突出した給気管17および給水管(送出口)18と、下方に突出した導液管30とが設けられている。
【0059】
給気管17および給水管18は、給水管18が内側に位置する二重管構造をなしている。導液管30は、給水管18に連通している。
【0060】
給気管17および給水管18は、それぞれ、底蓋・上蓋装着状態で、光源差込部14に接続されており、光源差込部14を介して、管路7および管路8に連通している。
【0061】
次に、内視鏡用液体供給容器1(処理ユニット110)を用いて内視鏡10を洗浄(処理)する方法(工程)について説明する。
【0062】
まず、容器本体2に底蓋3を装着する、すなわち、底蓋装着状態とする。
次に、容器本体2内に洗浄液20を注入する(充填する)。
【0063】
次に、容器本体2に上蓋4を装着する、すなわち、上蓋装着状態とする。
次に、底蓋・上蓋装着状態の内視鏡用液体供給容器1に、送気ポンプ50を接続して、処理ユニット110を構成する。
【0064】
その後、この処理ユニット110(内視鏡用液体供給容器1)に、内視鏡10を接続する。なお、このときの内視鏡10は、送気送水操作弁9の作動により、管路7が遮断されている。
【0065】
次に、送気ポンプ50を作動して、内視鏡用液体供給容器1内に空気を供給する(送り込む)。これにより、内視鏡用液体供給容器1内の圧力が上昇して、導液管30から給水管18へ洗浄液20が導入される。その後、さらに、空気を供給すると、給水管18を介して、内視鏡10(管路8)に洗浄液20が送出される(供給される)。
このような方法により、管路8内を洗浄することができる。
【0066】
また、送気送水操作弁9を切換えて管路8を遮断し、その後、送気ポンプ50を介して、内視鏡用液体供給容器1内に、滅菌用ガスを供給する。これにより、給気管17から内視鏡10(管路7)に滅菌用ガスが送出され(供給され)、よって、管路7内を滅菌することができる。
【0067】
次に、内視鏡10を洗浄した後に、内視鏡用液体供給容器1を洗浄する工程(過程)について説明する。
【0068】
まず、処理ユニット110から内視鏡10を取り外す。その後、内視鏡用液体供給容器1から送気ポンプ50を取り外す。
【0069】
次に、容器本体2から上蓋4を取り外した後、洗浄液20を第2の開口部241から排出する。
【0070】
次に、容器本体2から底蓋3を取り外す。これにより、容器本体2から洗浄液20が確実に排出される。
【0071】
次に、容器本体2、上蓋4および底蓋3を、それぞれ、洗浄する。
前述したように、容器本体2は、両端が開口しているため、当該容器本体2内を確実に洗浄することができる。
【0072】
また、容器本体2の洗浄に、内視鏡の洗浄・消毒を行なう内視鏡用洗浄消毒装置を用いた場合でも、容器本体2の両端が開口しているため、当該容器本体2内に洗浄液が残留するのが防止される、すなわち、洗浄液を確実に排出することできる。
【0073】
<第2実施形態>
図3は、本発明の内視鏡用液体供給容器の第2実施形態を示す側面図(部分縦断面図)である。
【0074】
以下、この図を参照して本発明の内視鏡用液体供給容器の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0075】
本実施形態は、第1の雄ネジ21Aのネジ山211の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0076】
図3に示すように、容器本体2Aの第1の雄ネジ21Aのネジ山211は、その中心軸5回りの形成方向が、第2の雄ネジ22のネジ山221の中心軸5回りの形成方向と反対になっている。すなわち、第1の雄ネジ21Aのネジ山211は、いわゆる、逆ネジとなっている。
【0077】
前記第1実施形態の容器本体2の第1の雄ネジ21のネジ山211および第2の雄ネジ22のネジ山221のように、互いの形成方向が同じである場合には、上蓋4と底蓋3とを把持して、これらを互いに逆方向に回転させたときには、両蓋は、それぞれが開く(または閉まる)方向に回転するので、どちらの蓋が開くのか不明となる、すなわち、意思どおりに開かないことがある。
【0078】
しかし、前述したように、第1の雄ネジ21Aのネジ山211と、第2の雄ネジ22のネジ山221とが互いに形成方向が反対であることにより、各蓋が開く(または閉まる)方向が逆になるため、開栓を希望する方(所望)の蓋を開けることができる。
【0079】
以上、本発明の内視鏡用液体供給容器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
【0080】
また、容器本体の下端部に雄ネジが設けられているのに限定されず、底蓋に雄ネジが設けられていてもよい。底蓋に雄ネジが設けられている場合には、容器本体の下端部には、底蓋の雄ネジと螺合する雌ネジが設けられている。
【0081】
また、容器本体の上端部に雄ネジが設けられているのに限定されず、上蓋に雄ネジが設けられていてもよい。上蓋に雄ネジが設けられている場合には、容器本体の上端部には、底蓋の雄ネジと螺合する雌ネジが設けられている。
【0082】
また、容器本体と第1のキャップとは、螺合により装着されるのに限定されず、例えば、嵌合による装着、トグルクランプを用いた装着等であってもよい。
【0083】
また、容器本体と第2のキャップとは、螺合により装着されるのに限定されず、例えば、嵌合による装着、トグルクランプを用いた装着等であってもよい。
【0084】
また、底蓋および上蓋は、それぞれ、容器本体に螺合することにより装着されるのに限定されず、一方が容器本体に螺合することにより装着されていてもよい。
【0085】
また、加圧管は、上蓋のみに設けられているのに限定されず、例えば、底蓋のみに設けられていてもよいし、上蓋および底蓋にそれぞれ設けられていてもよし、容器本体のみに設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の内視鏡用液体供給容器の第1実施形態を示す側面図(部分縦断面図)である。
【図2】図1に示す内視鏡用液体供給容器を内視鏡に接続した状態を示す部分横断面図である。
【図3】本発明の内視鏡用液体供給容器の第2実施形態を示す側面図(部分縦断面図)である。
【符号の説明】
【0087】
1 内視鏡用液体供給容器
2、2A 容器本体
21、21A 第1の雄ネジ
211 ネジ山
22 第2の雄ネジ
221 ネジ山
23 下端部
231 第1の開口部
24 上端部
241 第2の開口部
25 胴部
3 底蓋
32 第1の雌ネジ
33 Oリング
4 上蓋
42 第2の雌ネジ
43 Oリング
5 中心軸
7 管路
8 管路
9 送気送水操作弁
10 内視鏡
11 挿入部可撓管
12 操作部
13 湾曲部
14 光源差込部
15 接続部可撓管
17 給気管
18 給水管
19 加圧管
20 洗浄液
30 導液管
50 送気ポンプ
110 処理ユニット
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】ペンタックス株式会社
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
【出願日】 平成17年4月4日(2005.4.4)
【代理人】 【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉

【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫

【公開番号】 特開2005−312955(P2005−312955A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2005−107704(P2005−107704)