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【発明の名称】 検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラム
【発明者】 【氏名】小幡 信輔
【住所又は居所】東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社トプコン内

【要約】 【課題】変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムを提供する。

【解決手段】被検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて複数回検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力することによって各回の検査結果情報表示欄として複数表示し、前記被検眼の視力矯正について処方する検査結果情報の選択を支援するために、前記検査結果情報表示欄は、少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄と、前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄とからなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて複数回検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力することによって各回の検査結果情報表示欄として複数表示し、前記被検眼の視力矯正について処方する検査結果情報の選択を支援するために、
前記検査結果情報表示欄は、少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄と、前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄とからなることを特徴とする検査情報入力支援システム。
【請求項2】
検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて複数回検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力するための入力手段と、
複数回の前記検査条件と前記矯正視力値とを、基準となる1つの完全矯正視力情報とトライアルレンズ情報とに分け、前記完全矯正視力情報としての矯正視力値入力欄、球面度数入力欄、乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄と、前記トライアルレンズ情報としての球面度数入力欄、乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄とを含むテンプレートと、前記入力手段によって入力された複数回の前記検査条件と前記矯正視力値を記憶する記憶手段と、
表示手段に前記テンプレートを表示させ、前記入力手段によって入力された前記完全矯正視力情報としての矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度を前記テンプレート上の前記矯正視力値入力欄、前記球面度数入力欄、前記乱視度数入力欄及び前記乱視軸角度入力欄にそれぞれ表示させ、前記テンプレート上の前記トライアルレンズ情報としての乱視度数入力欄に前記完全矯正視力情報としての乱視度数を表示させる及び/又は前記テンプレート上の前記トライアルレンズ情報としての乱視軸角度入力欄に、前記完全矯正視力情報としての乱視軸角度を表示させると共に、前記完全矯正視力情報及び前記トライアルレンズ情報を患者毎に前記記憶手段に記憶する制御手段とを有することを特徴とする検査情報入力支援システム。
【請求項3】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記制御手段は、n回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての乱視度数入力欄及び/又は乱視軸角度入力欄に、n−1回目のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度を表示させることを特徴とする請求項2に記載の検査情報入力支援システム。
【請求項4】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記制御手段は、n回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数入力欄に、n−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数から所定の度数少なくなるように表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の検査情報入力支援システム。
【請求項5】
前記入力手段によって入力された前記トライアルレンズ情報としての球面度数が、前記入力手段によって入力された前記完全矯正視力情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーを報知する報知手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の検査情報入力支援システム。
【請求項6】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記入力手段によって入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数が、前記入力手段によって入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーを報知する報知手段が設けられたことを特徴とする請求項2又は3に記載の検査情報入力支援システム。
【請求項7】
被検眼の視力矯正について処方する検査結果情報の選択を支援するために、被検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力することによって各回の検査結果情報表示欄として複数表示することをコンピュータに機能させる検査情報入力支援プログラムであって、
前記検査結果情報表示欄は、少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄と、前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄とからなることを特徴とする検査情報入力支援プログラム。
【請求項8】
被検眼に対してトライアルレンズを用いたことによって得られる矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度を入力する完全矯正視力情報の入力欄及び前記被検眼に対してトライアルレンズを用いたことによって得られる矯正視力値と、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかとを入力するトライアルレンズ情報入力欄を含むテンプレートを表示する第1の表示過程と、
前記テンプレート上の完全矯正視力情報入力欄に対して、前記完全矯正視力情報としての矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の入力を受け付ける第1の入力受け付け過程と、
前記テンプレート上のトライアルレンズ情報入力欄に対して、前記トライアルレンズ情報としての矯正視力値と、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの入力を受け付ける第2の入力受け付け過程と、
前記トライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかを、前記第1の入力受け付け過程で入力された前記完全矯正視力情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかと同じ値で前記テンプレート上に表示する第2の表示過程と、
前記完全矯正視力情報及び前記トライアルレンズ情報を患者毎に記憶手段に記憶する記憶過程とをコンピュータに機能させることを特徴とする検査情報入力支援プログラム。
【請求項9】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかを、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかと同じ値となるように前記テンプレート上に表示する第3の表示過程をコンピュータに機能させることを特徴とする請求項8に記載の検査情報入力支援プログラム。
【請求項10】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数を、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数から所定の度数少なくなるように前記テンプレート上のn回目のトライアルレンズ情報入力欄に表示する第4の表示過程をコンピュータに機能させることを特徴とする請求項8又は9に記載の検査情報入力支援プログラム。
【請求項11】
前記第2の入力受け付け過程で入力された前記トライアルレンズ情報としての球面度数が、前記第1の入力受け付け過程で入力された前記完全矯正視力情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーの報知をコンピュータに機能させることを特徴とする請求項8に記載の検査情報入力支援プログラム。
【請求項12】
前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数が、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーの報知をコンピュータに機能させることを特徴とする請求項8又は9に記載の検査情報入力支援プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
眼科等では、被検者に眼鏡等を処方する際に、当該被検者の被検眼に対して光学特性の異なるトライアルレンズを装用させて検査を複数回行って、その中から、被検者の申告によって被検者のニーズにあったトライアルレンズの光学特性に関する情報に基づいて眼鏡を処方していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年では、眼科医療診断を支援するために、眼科用電子カルテシステムが数多く提案されており、前述した検査の結果情報も患者情報の一つとして入力される。しかしながら、トライアルレンズを用いて行った検査の結果は、その都度1つ1つ入力されるか、又は、変更する必要のない結果情報についてはコピー入力されていたため、入力する時間がかかり、また、入力ミスが生じる恐れがあった。
【0004】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための、請求項1記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、被検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて複数回検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力することによって各回の検査結果情報表示欄として複数表示し、前記被検眼の視力矯正について処方する検査結果情報の選択を支援するために、前記検査結果情報表示欄は、少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄と、前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄とからなることを特徴とする。
【0006】
このような構成とすることにより、検査結果情報を入力/表示する場合に、入力作業が不可避な情報及び入力作業を省略できる情報のうち、入力作業を省略できる情報については前回入力した検査結果情報に含まれる同種の情報を用いるので、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、該当する前回の情報を表示することによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0007】
上記課題を解決するための、請求項2記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて複数回検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力するための入力手段と、複数回の前記検査条件と前記矯正視力値とを、基準となる1つの完全矯正視力情報とトライアルレンズ情報とに分け、前記完全矯正視力情報としての矯正視力値入力欄、球面度数入力欄、乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄と、前記トライアルレンズ情報としての球面度数入力欄、乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄とを含むテンプレートと、前記入力手段によって入力された複数回の前記検査条件と前記矯正視力値を記憶する記憶手段と、表示手段に前記テンプレートを表示させ、前記入力手段によって入力された前記完全矯正視力情報としての矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度を前記テンプレート上の前記矯正視力値入力欄、前記球面度数入力欄、前記乱視度数入力欄及び前記乱視軸角度入力欄にそれぞれ表示させ、前記テンプレート上の前記トライアルレンズ情報としての乱視度数入力欄に前記完全矯正視力情報としての乱視度数を表示させる及び/又は前記テンプレート上の前記トライアルレンズ情報としての乱視軸角度入力欄に、前記完全矯正視力情報としての乱視軸角度を表示させると共に、前記完全矯正視力情報及び前記トライアルレンズ情報を患者毎に前記記憶手段に記憶する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることにより、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度について全て入力手段を用いて入力していた従来に対し、前記完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する各情報の中で、入力作業が不可避な情報と入力作業を省略できる情報とに分け、入力作業を省略できる情報については前回の同種の情報を用いるので、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0009】
なお、前記「前回の情報」とは、1回目のトライアルレンズ情報にあっては、完全矯正視力情報を指し、2回目のトライアルレンズ情報にあっては、1回目のトライアルレンズ情報を指す。従って、n回目(n≧2)のトライアルレンズ情報の前回の情報とは、n−1回目のトライアルレンズ情報を指す。
【0010】
上記課題を解決するための、請求項3記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、請求項2に記載の検査情報入力支援システムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記制御手段は、n回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての乱視度数入力欄及び/又は乱視軸角度入力欄に、n−1回目のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度を表示させることを特徴とする。
【0011】
このような構成とすることにより、複数回行われるトライアルレンズ情報の入力のうち、変更の必要のない球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の何れかを前回のトライアルレンズ情報に含まれる同様の情報と同じ値とするので、入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0012】
上記課題を解決するための、請求項4記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、請求項2又は3に記載の検査情報入力支援システムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記制御手段は、n回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数入力欄に、n−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数から所定の度数少なくなるように表示させることを特徴とする。
【0013】
このような構成とすることにより、球面度数の入力機会を削減するので、入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0014】
上記課題を解決するための、請求項5記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、請求項2に記載の検査情報入力支援システムにおいて、前記入力手段によって入力された前記トライアルレンズ情報としての球面度数が、前記入力手段によって入力された前記完全矯正視力情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーを報知する報知手段が設けられたことを特徴とする。
【0015】
この構成は、検査結果情報を予め得て、その内容を入力する場合に限られず、得られた情報をテンプレート上に入力しながら検査する場合に有用である。このような構成とすることにより、前記完全矯正視力情報に対する1回目のトライアルレンズ情報における球面度数の誤入力を未然に防ぐので、入力時間の短縮を図ることができる。
【0016】
上記課題を解決するための、請求項6記載の発明に係る検査情報入力支援システムは、請求項2又は3に記載の検査情報入力支援システムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記入力手段によって入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数が、前記入力手段によって入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーを報知する報知手段が設けられたことを特徴とする。
【0017】
この構成は、検査結果情報を予め得て、その内容を入力する場合に限られず、得られた情報をテンプレート上に入力しながら検査する場合に有用である。このような構成とすることにより、複数回のトライアルレンズ情報の入力時における球面度数の誤入力を未然に防ぐので、入力時間の短縮を図ることができる。
【0018】
上記課題を解決するための、請求項7記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、被検眼の視力矯正について処方する検査結果情報の選択を支援するために、被検眼に対してトライアルレンズを用いて、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの検査条件を異ならせて検査することによって、複数の矯正視力値を得て、各回の前記検査条件及び前記矯正視力値を入力することによって各回の検査結果情報表示欄として複数表示することをコンピュータに機能させる検査情報入力支援プログラムであって、前記検査結果情報表示欄は、少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄と、前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄とからなることを特徴とする。
【0019】
従って、検査結果情報を入力/表示する場合に、入力作業が不可避な情報及び入力作業を省略できる情報のうち、入力作業を省略できる情報については前回入力した検査結果情報に含まれる同種の情報を用いるので、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0020】
上記課題を解決するための、請求項8記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、被検眼に対してトライアルレンズを用いたことによって得られる矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度を入力する完全矯正視力情報の入力欄及び前記被検眼に対してトライアルレンズを用いたことによって得られる矯正視力値と、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかとを入力するトライアルレンズ情報入力欄を含むテンプレートを表示する第1の表示過程と、前記テンプレート上の完全矯正視力情報入力欄に対して、前記完全矯正視力情報としての矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の入力を受け付ける第1の入力受け付け過程と、前記テンプレート上のトライアルレンズ情報入力欄に対して、前記トライアルレンズ情報としての矯正視力値と、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の少なくとも何れかの入力を受け付ける第2の入力受け付け過程と、前記トライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかを、前記第1の入力受け付け過程で入力された前記完全矯正視力情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかと同じ値で前記テンプレート上に表示する第2の表示過程と、前記完全矯正視力情報及び前記トライアルレンズ情報を患者毎に記憶手段に記憶する記憶過程とをコンピュータに機能させることを特徴とする。
【0021】
従って、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度について全て入力手段を用いて入力していた従来に対し、前記完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する各情報の中で、入力作業が不可避な情報と入力作業を省略できる情報とに分け、入力作業を省略できる情報については前回の同種の情報を用いるので、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0022】
上記課題を解決するための、請求項9記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、請求項8に記載の検査情報入力支援プログラムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかを、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての乱視度数及び乱視軸角度の何れかと同じ値となるように前記テンプレート上に表示する第3の表示過程をコンピュータに機能させることを特徴とする。
【0023】
なお、前記「前回の情報」とは、1回目のトライアルレンズ情報にあっては、完全矯正視力情報を指し、2回目のトライアルレンズ情報にあっては、1回目のトライアルレンズ情報を指す。従って、n回目(n≧2)のトライアルレンズ情報の前回の情報とは、n−1回目のトライアルレンズ情報を指す。
【0024】
従って、複数回行われるトライアルレンズ情報の入力のうち、変更の必要のない球面度数、乱視度数及び乱視軸角度の何れかを前回のトライアルレンズ情報に含まれる同様の情報と同じ値とするので、入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0025】
上記課題を解決するための、請求項10記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、請求項8又は9に記載の検査情報入力支援プログラムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数を、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数から所定の度数少なくなるように前記テンプレート上のn回目のトライアルレンズ情報入力欄に表示する第4の表示過程をコンピュータに機能させることを特徴とする。
【0026】
従って、球面度数の入力機会を削減するので、入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる。
【0027】
上記課題を解決するための、請求項11記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、請求項8に記載の検査情報入力支援プログラムにおいて、前記第2の入力受け付け過程で入力された前記トライアルレンズ情報としての球面度数が、前記第1の入力受け付け過程で入力された前記完全矯正視力情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーの報知をコンピュータに機能させることを特徴とする。
【0028】
これは、検査結果情報を予め得て、その内容を入力する場合に限られず、得られた情報をテンプレート上に入力しながら検査する場合に有用である。従って、前記完全矯正視力情報に対する1回目のトライアルレンズ情報における球面度数の誤入力を未然に防ぐので、入力時間の短縮を図ることができる。
【0029】
上記課題を解決するための、請求項12記載の発明に係る検査情報入力支援プログラムは、請求項8又は9に記載の検査情報入力支援プログラムにおいて、前記テンプレートが複数のトライアルレンズ情報を表示するためのテンプレートであり、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn回目(N≧2)のトライアルレンズ情報としての球面度数が、前記第2の入力受け付け過程で入力されたn−1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数よりも大となった場合に、エラーの報知をコンピュータに機能させることを特徴とする。
【0030】
これは、検査結果情報を予め得て、その内容を入力する場合に限られず、得られた情報をテンプレート上に入力しながら検査する場合に有用である。従って、複数回のトライアルレンズ情報の入力時における球面度数の誤入力を未然に防ぐので、入力時間の短縮を図ることができる。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、本発明に係る検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムによれば、変更の必要のない情報については入力を必要とせず、自動的に表示されることによって入力ミスの防止及び入力時間の短縮を図ることができる検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明に係る検査情報入力支援システム及び検査情報入力支援プログラムの一実施形態について、図を参照して説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態における構成を示す図である。なお、本発明に係る検査情報入力支援システムは、公知のいわゆる電子カルテシステムを利用した構成である。図1に示すように、本実施形態における検査情報入力支援システムは、患者(被検者)の電子カルテの作成及び電子カルテの管理を行うサーバ1と、検者(例えば医師)が所定の被検者の電子カルテを呼び出すために入力を行う入力手段4及び当該被検者の電子カルテを閲覧する表示手段3を備えた端末2とがネットワーク3によって接続されてなる。端末2は、各医師の診察室や検査技師が用いる検査室に設置されている。すなわち、端末2は、各使用者が専ら電子カルテ画面を閲覧する場所に設けられているものとする。
【0034】
端末2は、被検者の年齢情報を含む患者情報と、トライアルレンズを用いた検査の結果情報及び当該検査を実施した検査日とを入力するための入力手段4と、トライアルレンズを用いた検査の結果情報を表示するために構成されたテンプレート及びそのテンプレート上にトライアルレンズを用いた検査の結果情報を画面表示するための表示手段3を備え、入力手段4によって入力された各種情報をサーバ1に送信したり、サーバ1から送信された各種情報を表示手段3に表示する制御手段としてのCPU21を内蔵している。つまり、このCPU21は、サーバ1のCPU11からの要求を受けて、サーバ1から送信された各種情報を表示手段3に表示したり、入力手段4によって入力された各種情報をサーバ1のCPU11に送信して各種処理を要求するように機能する。
【0035】
サーバ1には、CPU11と、記憶手段12と、ROM13と、RAM14とが設けられ、CPU11は、サーバ1自体の制御及び端末2に対する制御を行う制御手段を構成している。前記CPU21及びCPU11が、本請求項にいう制御手段に該当する。
【0036】
また、記憶手段12は、例えばハードディスク等の装置であり、当該記憶手段12には、前記テンプレート及びテーブルと、過去に端末2から送信された患者情報とが記憶され、データベースとして管理されている。
【0037】
ここで、前記テンプレートは、患者情報及びトライアルレンズを用いた検査の結果情報を入力するための欄が画成された画像情報である。すなわち、使用者が入力手段4を用いて患者情報及び被検眼のトライアルレンズを用いた検査の結果情報を入力するための入力画面を表示手段3に表示する際にCPU11が参照する画像情報である。
【0038】
また、公知の電子カルテシステムにおいては、各検査を実施することによって得た検査結果情報を入力し、管理するためのテンプレートが検査毎にその仕様を異ならせて記憶手段12に記憶されている。従って、本発明にいうテンプレートは、様々な検査についてそれぞれ用意されたテンプレートのうちの、トライアルレンズを用いた検査によって得られた検査結果情報を入力し、管理するためのテンプレートについて述べている。
【0039】
さらに、ROM13には、公知の電子カルテプログラム及び本実施形態によって機能する検査情報入力支援プログラム等が記憶され、ROM13に記憶された検査情報入力支援プログラムが起動されると、このコンピュータシステムは、本発明の検査情報入力支援システムの一実施形態として動作する。
【0040】
RAM14は、サーバ1と端末2との間で授受された各種情報を一時的に記憶する手段として機能する。このRAM14の機能は、例えば、CPU21からの要求に応じて、記憶手段12に記憶された所定の被検者の過去のトライアルレンズを用いた検査の結果情報が端末2に送信される際に、CPU11によって当該情報を一時的に記憶する機能である。
【0041】
従って、ROM13に記憶された検査情報入力支援プログラムは、本発明に係る検査情報入力支援プログラムの一実施形態に相当する。また、本発明に係る検査情報入力支援プログラムがCD−ROM等に記録されてもよいし、当該検査情報入力支援プログラムがコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされた状態のハードディスクも、本発明に係る検査情報入力支援プログラムを記録した記録媒体の一態様に相当する。
【0042】
次に、このように構成された本発明に係る検査情報入力支援システムの動作について、図2を中心に参照して以下に説明する。なお、この説明においては、本発明に係る検査情報入力支援プログラムの動作も同様である。
【0043】
図2は、本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態における動作を示すフローチャートである。また、図3〜図9は、本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示されるトライアルレンズを用いた検査の入力画面及び表示画面を示す図であり、特に、図6〜図9は、本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示されるトライアルレンズを用いた検査の結果画面を示す図である。
【0044】
まず、診察室に設置された端末2の入力手段4を使用者(例えば医師)が用いることによって、ROM13に記憶された電子カルテシステムがCPU11及びCPU21によって起動されると、電子カルテ受け付け画面が表示手段3に表示され、その画面内の検査項目欄のトライアルレンズを用いた検査項目を選択すると、当該項目が選択されたことをCPU21がCPU11に送信し、CPU11が記憶手段12からテンプレートを含む入力画面情報を読み出す(S1)。
【0045】
その後、CPU11から入力画面情報が送信されたことを受けて、CPU21が表示手段3に入力画面(図3参照)を表示する(S2)。これが本発明にいう第1の表示過程である。
【0046】
表示手段3に入力画面が表示されたことを受けて、使用者は、入力手段4を用いて、検査結果を入力する対象の被検者の患者情報を入力する。このとき、本発明に係る検査情報入力支援システムを有効に機能させるためには、入力される患者情報には、被検者のID及び氏名だけでなく、年齢及び検査日が含まれていることが望ましい。また、トライアルレンズを用いて検査を行う賢者の氏名も入力されることが望ましい。従って、CPU11は、当該患者情報が入力手段4によって入力され、その入力をCPU21が検知し、CPU21から当該患者情報が入力された旨の信号を受信したか否かを判定し(S3)、患者情報が入力されていれば(S3−Yes)、テンプレート上のトライアルレンズを用いた検査の結果の入力を受け付けると共に、その入力された内容を前記テンプレート上の各欄に表示する(S4)。
【0047】
ここで、図4に示すように、最初に入力を受け付けるのは、トライアルレンズを用いた完全矯正視力情報としての検査結果情報であり、当該検査結果として得られる情報は、矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度である。すなわち、検者は、トライアルレンズの光学特性(上記球面度数、乱視度数及び乱視軸角度)を設定して、ランドルト環等を用いた視力検査を行い、被検者の申告によって矯正視力を得るのである。なお、この完全矯正視力情報を得るためにトライアルレンズを用いた検査の後に行われるトライアルレンズ情報を得るためにトライアルレンズを用いた検査は、完全矯正視力情報を得るためにトライアルレンズを用いた検査の検査条件(上記球面度数、乱視度数及び乱視軸角度)を異ならせて検査するものであり、完全矯正視力情報は、後に得られるトライアルレンズ情報に対して基準となる情報である。また、前記完全矯正視力情報を入力する欄と前記トライアルレンズ情報を入力する欄とに、それぞれ前記完全矯正視力情報及び前記トライアルレンズ情報を入力して表示させた形態が、本請求項にいう検査結果情報表示欄である。
【0048】
従って検者は、基準となる完全矯正視力情報における矯正視力を得た上で、トライアルレンズ情報における矯正視力を(望ましくは複数回)取得し、それぞれの検査におけるR/G(Red/Green)テストの結果及び被検者への問診を参考にして眼鏡の処方を行う。また、前記各欄とは、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報として得られる矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度と、前記R/Gテストの結果を入力又は表示するための欄を指す。
【0049】
従来では、このような画面が表示された場合、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度について全て入力手段4を用いて入力していた。これに対し、本発明は、前記完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する各情報の中で、入力作業が不可避な情報と入力作業を省略できる情報とに分け、入力作業を省略できる情報については前回の同種の情報を用いることが特徴である。なお、前記「前回の情報」とは、1回目のトライアルレンズ情報にあっては、完全矯正視力情報を指し、2回目のトライアルレンズ情報にあっては、1回目のトライアルレンズ情報を指す。従って、n回目(n≧2)のトライアルレンズ情報の前回の情報とは、n−1回目のトライアルレンズ情報を指す。
【0050】
本実施形態の説明では、被検者への問診が必要な矯正視力値及びR/Gテストを「入力作業が不可避な情報」とし、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報を構成する情報の中で、変化させることが少ない乱視度数及び乱視軸角度を「入力作業を省略できる情報」として以下に説明する。なお、本実施形態において球面度数は、「入力作業が不可避な情報」及び「入力作業を省略できる情報」の何れかに属する情報としてそれぞれの場合について説明する。
【0051】
また、本発明において、前記「入力作業が不可避な情報」及び前記「入力作業を省略できる情報」を特定するために、S2において図3に示す画面を表示するときに、どの情報を「入力作業が不可避な情報」又は「入力作業を省略できる情報」とするのかを検者に問う受け付け過程を設けることが望ましい。
【0052】
図4に示すように、検者が入力手段4を用いて、テンプレート上の完全矯正視力情報を構成する矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度と、R/Gテストの結果とを入力した場合(S5−Yes)、CPU11は、入力された情報をRAM14に一時的に記憶された完全矯正視力情報を構成する各情報のうち、乱視度数及び乱視軸角度を読出し、それらをテンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄に表示させる(S6)。例示として図5に示すように、完全矯正視力情報欄の乱視度数及び乱視軸角度と同じ値をテンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度の各欄に表示させる。ここで、上記完全矯正視力情報を構成する矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度と、R/Gテストの結果とを入力する過程が本請求項にいう第1の入力過程であり、完全矯正視力情報欄の乱視度数及び乱視軸角度と同じ値をテンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度の各欄に表示させる過程が本請求項にいう第2の表示過程である。
【0053】
その後、検者は、テンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度に表示された数値と任意の球面度数とに従ってトライアルレンズを組み、視力検査によって1回目のトライアルレンズ情報としての矯正視力値を被検者から得ると共に、その矯正視力値及び前記任意の球面度数を、図6に示すように、1回目のトライアルレンズ情報欄の矯正視力値入力欄及び球面度数入力欄に入力する。これが本請求項にいう第2の入力過程である。
【0054】
ここで、多くの場合、完全矯正視力情報は、被検者の矯正視力値が最もよく出た場合の検査結果情報として扱うことが多いため、その後に行われるトライアルレンズ情報を得るためのトライアルレンズを用いた検査において、乱視度数及び乱視軸角度は変わらないことが多く、球面度数は下げていく傾向にある。従って、1回目のトライアルレンズ情報として入力した前記任意の球面度数は、完全矯正視力情報における球面度数より小さいことが望ましいので、1回目のトライアルレンズ情報として入力した球面度数が、完全矯正視力情報における球面度数より大きい場合(S8−Yes)には、CPU11は、「球面度数が大きくなっています」等のエラーメッセージを表示手段3に対して表示させたり、エラー音等を発したりしてエラーを報知(S8a)し、テンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄の球面度数入力欄及び矯正視力値入力欄に表示された数値を表示手段3に対して消去(非表示)させ、1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数を変えて、その球面度数及び被検者によって得られた矯正視力値を再度テンプレート上の1回目のトライアルレンズ情報欄の球面度数入力欄及び矯正視力値入力欄に入力手段4を用いて検者に入力機会を与える。
【0055】
1回目のトライアルレンズ情報としての矯正視力値及び球面度数が入力され(S7−Yes)、1回目のトライアルレンズ情報として入力した球面度数が、完全矯正視力情報における球面度数より小さい場合(S8−No)には、前述の完全矯正視力情報としての矯正視力値及び球面度数が入力された場合と同様に、CPU11は、図6に示すように、1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度と同じ値をテンプレート上の2回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度の各欄に表示させる(S9)。これが本請求項にいう第3の表示過程である。
【0056】
その後も上記と同様に、n回目(n≧2)のトライアルレンズ情報としての矯正視力値及び球面度数が入力され(S10−Yes)、n回目のトライアルレンズ情報として入力した球面度数が、n−1回目のトライアルレンズ情報における球面度数より小さい場合(S11−No)には、CPU11は、n回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度と同じ値をテンプレート上のn+1回目のトライアルレンズ情報欄における乱視度数及び乱視軸角度の各欄に表示させる(S12)。従って、本請求項にいう、「少なくとも矯正視力値を入力するための入力欄」は、n回目(n≧2)のトライアルレンズ情報として入力する矯正視力値入力欄(必要に応じて球面度数入力欄も含む)を指し、「前回の検査条件の少なくとも一部を表示する表示欄」とは、n−1回目のトライアルレンズ情報として入力された乱視度数及び乱視軸角度をn回目の乱視度数及び乱視軸角度として表示する表示欄を指す。
【0057】
以上のように、本実施形態では、「入力作業が不可避な情報」として設定した矯正視力値及び球面度数が入力されたことを契機に、前回の検査で得られた「入力作業を省略できる情報」として設定した乱視度数及び乱視軸角度を自動的に表示するようにしたことで、完全矯正視力情報及び複数回のトライアルレンズ情報を効率的に得ることができると共に、入力の際の入力ミス等を未然に防ぐことができる。
【0058】
一方、本発明においては、検査毎の球面度数の入力を軽減するために、完全矯正視力情報としての球面度数が入力されたことを契機に、CPU11が所定の間隔で球面度数を減じて、各トライアルレンズ情報における球面度数を表示手段3に表示させる構成としてもよい。これが本請求項にいう第4の表示過程である。
【0059】
具体的には、図7に示すように、完全矯正視力情報として矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度が入力され、完全矯正視力情報としての球面度数が「−2.50」であった場合、1回目のトライアルレンズ情報としての球面度数を「−2.25」、2回目のトライアルレンズ情報としての球面度数を「−2.00」、3回目のトライアルレンズ情報としての球面度数を「−1.75」、4回目のトライアルレンズ情報としての球面度数を「−1.50」、というように、0.25ずつ減じた表示を行うのである。なお、図示はしていないが、完全矯正視力情報を構成する各情報が入力されたことを契機に、CPU11が各トライアルレンズ情報における乱視度数及び乱視軸角度を全て表示手段3に表示させてもよい。また、前記所定の間隔は、完全矯正視力情報を構成する各情報が入力されたことを契機に、どの程度の間隔で球面度数を減じていくかを検者に入力させるためのメッセージ画面等を、CPU11が表示手段3に表示させることによって決定されることが望ましい。
【0060】
このようにすることで、トライアルレンズを用いた検査によって得られたトライアルレンズ情報を入力する作業が省力化され、効率的な作業を検者に提供することができる。
【0061】
また、眼鏡ではなく、コンタクトレンズを処方する場合には、図8に示すようなテンプレートを用いることが望ましく、このテンプレートは、上述した完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報は、上述した矯正視力値、球面度数、乱視度数及び乱視軸角度に加え、コンタクトレンズのベースカーブ値(BC)、コンタクトレンズの球面度数(P)、コンタクトレンズのレンズ直径(DIA)によって構成され、それぞれの値を入力及び表示する欄が設けられている。本発明において、コンタクトレンズを処方する場合には、完全矯正視力値で得られたコンタクトレンズのベースカーブ値(BC)、コンタクトレンズの球面度数(P)、コンタクトレンズのレンズ直径(DIA)が入力されたことを契機に、各トライアルレンズ情報としてのコンタクトレンズのベースカーブ値(BC)、コンタクトレンズの球面度数(P)、コンタクトレンズのレンズ直径(DIA)を前記完全矯正視力値としての各値と同じ値にCPU11が表示手段3に表示させるようにすることが望ましい。
【0062】
さらに、本発明では、トライアルレンズを用いた検査の入力の省力化及び入力ミスの軽減を目的として、検者が入力手段4を用いて入力作業を行う対象となるテンプレート上の各欄近傍に入力コード表示を行うことも可能である。
【0063】
具体的には、図9に示すように、検者が入力手段4を用いて入力作業を行う対象となるテンプレート上の欄は、「患者ID」、「患者氏名」及び「年齢」からなる患者情報入力欄と、「検査日」及び「検者氏名」からなる検査情報入力欄と、完全矯正視力情報及びトライアルレンズ情報としての各「矯正視力値」入力欄及び各「R/Gテスト」入力欄と、完全矯正視力情報としての「球面度数」入力欄、「乱視度数」入力欄、「乱視軸角度」入力欄とが挙げられ、それぞれの入力欄の近傍に、公知の2次元コード等による第1の入力コードが表示されるようになっている。
【0064】
これらの第1の入力コードは、検者が入力手段4を用いて入力作業を行う対象となるテンプレート上の各欄の近傍に表示されることによって、当該欄に入力するための識別子として機能するものであって、入力手段4として公知の2次元コードを読み取ることができる入力手段及び図10に示すような各視力値に対応して第2の入力コードが記録された記録媒体を用いて行う。
【0065】
例えば、図9において、被検者の右眼の完全矯正視力情報の矯正視力値を入力する際に、まず、テンプレート上の被検者の右眼の完全矯正視力情報の矯正視力値入力欄近傍の第1の入力コードを、入力手段4を用いて取得し、その後、図10に示す記録媒体上の第2の入力コードを読み取ることで、テンプレート上の被検者の右眼の完全矯正視力情報の矯正視力値入力欄に前記記録媒体上で入力手段4が読み込んだ第2の入力コードに応じた情報が入力されるのである。すなわち、前記第1の入力コードによって、どの入力欄に入力されるのか(この場合、被検者の右眼の完全矯正視力情報の矯正視力値入力欄)が認識され、前記第2の入力コードによって、前記第1の入力コードによって特定された入力欄に入力する情報が特定されるのである。
【0066】
このように、検者が入力手段4を用いて入力作業を行う対象となるテンプレート上の各欄の近傍に第1の入力コードを表示すると共に、前記記録媒体に記録された第2の入力コードが、前記第1の入力コードによって特定される入力欄に入力する情報を示すので、入力手段としてマウスやキーボード等を交互に用いながら入力作業を行う必要がなく、入力作業の煩雑さを軽減することができる。また、キーボード等の入力手段ではなく、第2の入力コードを認識する入力手段を使用するので、入力ミスを半減させることができる。
【0067】
また、本発明によって自動的に入力されるトライアルレンズ情報を構成する乱視度数や乱視軸角度に入力値を選択する余地を与えてもよい。具体的には、図9に示すように、各回のトライアルレンズ情報における乱視度数入力欄及び乱視軸角度入力欄にプルダウン機能を備え、本発明によって自動的に入力された値を変更できるようにしてもよい。これは、トライアルレンズ情報における球面度数が完全矯正視力情報又は前回のトライアルレンズ情報における球面度数から所定間隔で減少するように自動的に表示される場合にも適用でき、各回のトライアルレンズ情報における球面度数入力欄にプルダウン機能を備えることで対応できる。
【0068】
以上で説明した構成は、本発明の実施形態の一例に過ぎない。従って、本発明の意味する範囲内における構成の各種の変形や変更、追加を適宜施すことが可能である。
【0069】
また、本実施形態では、ネットワーク接続されたサーバ1のCPU及び端末2のCPU21を制御手段としたが、本発明における制御手段はこのような構成に限られるものではなく、1つの制御手段によってサーバ1と端末2とが機能(例えば、サーバ1と端末2とが一体化)する形態を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態における構成を示す図。
【図2】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態における動作を示すフローチャート。
【図3】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図4】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図5】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図6】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図7】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図8】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図9】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において表示手段に表示される画面を示す図。
【図10】本発明に係る検査情報入力支援システムの一実施形態において第2の入力コードを記録した記録媒体を示す図。
【符号の説明】
【0071】
1 サーバ
2 端末
3 表示手段
4 入力手段
5 受付端末
11 CPU
12 記憶手段
13 ROM
14 RAM
21 CPU
【出願人】 【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
【住所又は居所】東京都板橋区蓮沼町75番1号
【出願日】 平成16年4月6日(2004.4.6)
【代理人】 【識別番号】100081411
【弁理士】
【氏名又は名称】三澤 正義

【公開番号】 特開2005−296049(P2005−296049A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−112181(P2004−112181)