| 【発明の名称】 |
X線画像診断システム |
| 【発明者】 |
【氏名】大原 弘 【住所又は居所】東京都八王子市石川町2970 コニカミノルタエムジー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】遠隔診断を行なうとき、画像配信者と画像受信者の間で、即時的に議論を行いながら作業が行なうことができ、現代の科学技術の発展を患者サービスに寄与させることができる。
【解決手段】医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行なうX線画像診断システムにおいて、説明者が一つのモニタ上で注日部分を明示すると、説明を受けるモニタ上に同様に注目部分が明示され、且つ説明者のモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声が、説明を受ける別のモニター上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、一方、被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられて、前記音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断システムにおいて、 説明者が用いるモニタ上で注目部分を明示すると、 説明を受ける他のモニタ上に同様に注目部分が明示されることが特徴であるX線画像診断システム。 【請求項2】 医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断システムにおいて、 説明者が用いるモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声がとらえられ、 前記音声が説明を受ける他のモニタ上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、 一方、さらに被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられ、 前記音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられることを特徴とするX線画像診断システム。 【請求項3】 医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断システムにおいて、 説明者が一つのモニタ上で注日部分を明示すると、 説明を受けるモニタ上に同様に注目部分が明示され、且つ説明者のモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声が、説明を受ける別のモニター上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、 一方、被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられて、前記音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられることを特徴とするX線画像診断システム。 【請求項4】 前記モニタ上にデジタルX線画像を表示可能であり、 前記複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、同時に複数の観察者が観察可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のX線画像診断システム。 【請求項5】 前記モニタ上にデジタルX線画像を表示可能であり、 前記複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、 前記モニタ上あるいは近傍にそれぞれ音声をとらえるマイクロフォンと、音声を伝えるマイクロフォンが備えられ、 複数の観察者が同時に医用診断画像あるいは医用画像を観察可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のX線画像診断システム。 【請求項6】 前記モニタ上で注目部分を含む指定された領域を、選択的に拡大表示可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のX線画像診断システム。 【請求項7】 X線管の焦点サイズ(a)が0.05≦a(mm)≦0.3であり、 且つX線画像検出器の画素サイズ(p)が0.001≦p(mm)<0.3であって、 前記X線管から被写体保持具の被写体接触面までの距離(R1)と被写体保持具の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離(R2)の比が0.2≦R2/R1≦2であり、 且つ0.15≦R2(m)である撮影条件で拡大撮影を行って、前記モニタ上に拡大画像サイズや原寸サイズの画像を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のX線画像診断システム。 【請求項8】 焦点サイズが0.05mm以上で0.3mm以下であるX線管と、被写体台と、X線画像検出器台とを一体化して回転可能な被写体の乳房の撮影が可能な乳房X線撮影装置を備え、 前記X線管と前記被写体台の被写体接触面までの距離が0.2m以上1m以下であり、 かつ前記被写体台の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離が実質的に0から1m以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のX線画像診断システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、複数のモニタを用いて、医用診断画像あるいは医用画像を観察して討議を行うX線画像診断システムに関する。さらに、デジタル画像をインターネットで配信し、画像送信者と画像受信者が同時に画像の読影をしながら遠隔診断するX線画像診断システムに関する。また、画像診断が難しいと言われる乳房デジタル画像の拡大表示が同時に複数のモニタ上で行うことができる遠隔診断が、円滑に行えるX線画像診断システムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、医用X線画像の撮影はデジタル化が急速に進んでおり、例えば、乳房画像撮影装置が提案されている(特許文献1)。デジタル化の大きなメリットの一つとして画像転送が可能で、遠隔診断ができることである。例えば、離島での救急患者や台風の被災地、また戦地などで画像を撮影しても、専門医師がいないときには都会の中核病院の専門医の診断をあおぐ必要がある。現在、この遠隔画像診断の場合、画像を転送した後に、電話で連絡し相談するとか、あるいはEメールでの情報交換がされている。 【特許文献1】特願2002−378937号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 これらの手段では、即時的なコミュニケーションがとれず、緊急を要する事例などでは、誤診を招きやすくまた、正しい診断情報を送るのに時間がかかってしまう。すなわち、せっかくのデジタル化のメリットがいかされておらず、患者に対する科学技術の発展の寄与が半減している。 【0004】 この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、遠隔診断を行うとき、画像配信者と画像受信者の間で、即時的に議論を行いながら作業が行うことができ、現代の科学技術の発展を患者サービスに寄与させることができるX線画像診断システムを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。 【0006】 請求項1に記載の発明は、医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断システムにおいて、 説明者が用いるモニタ上で注目部分を明示すると、 説明を受ける他のモニタ上に同様に注目部分が明示されることが特徴であるX線画像診断システムである。 【0007】 請求項2に記載の発明は、医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断装置において、 説明者が用いるモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声がとらえられ、 前記音声が説明を受ける他のモニタ上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、 一方、さらに被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられ、 前記音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられることを特徴とするX線画像診断システムである。 【0008】 請求項3に記載の発明は、医用診断画像あるいは医用画像の観察を複数のモニタ上で行うX線画像診断システムにおいて、 説明者が一つのモニタ上で注日部分を明示すると、 説明を受けるモニタ上に同様に注目部分が明示され、且つ説明者のモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声が、説明を受ける別のモニター上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、 一方、被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられて、前記音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられることを特徴とするX線画像診断システムである。 【0009】 請求項4に記載の発明は、前記モニタ上にデジタルX線画像を表示可能であり、 前記複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、同時に複数の観察者が観察可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のX線画像診断システムである。 【0010】 請求項5に記載の発明は、前記モニタ上にデジタルX線画像を表示可能であり、 前記複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、 前記モニタ上あるいは近傍にそれぞれ音声をとらえるマイクロフォンと、音声を伝えるマイクロフォンが備えられ、 複数の観察者が同時に医用診断画像あるいは医用画像を観察可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のX線画像診断システムである。 【0011】 請求項6に記載の発明は、前記モニタ上で注目部分を含む指定された領域を、選択的に拡大表示可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のX線画像診断システムである。 【0012】 請求項7に記載の発明は、X線管の焦点サイズ(a)が0.05≦a(mm)≦0.3であり、 且つX線画像検出器の画素サイズ(p)が0.001≦p(mm)<0.3であって、 前記X線管から被写体保持具の被写体接触面までの距離(R1)と被写体保持具の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離(R2)の比が0.2≦R2/R1≦2であり、 且つ0.15≦R2(m)である撮影条件で拡大撮影を行って、前記モニタ上に拡大画像サイズや原寸サイズの画像を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のX線画像診断システムである。 【0013】 請求項8に記載の発明は、焦点サイズが0.05mm以上で0.3mm以下であるX線管と、被写体台と、X線画像検出器台とを一体化して回転可能な被写体の乳房の撮影が可能な乳房X線撮影装置を備え、 前記X線管と前記被写体台の被写体接触面までの距離が0.2m以上1m以下であり、 かつ前記被写体台の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離が実質的に0から1m以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のX線画像診断システムである。 【発明の効果】 【0014】 前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。 【0015】 請求項1に記載の発明によれば、説明者が用いるモニタ上で注目部分を明示すると、説明を受ける他のモニタ上に同様に注目部分が明示され、複数のモニタ上でX線診断画像を用いて遠隔診断を行うとき、画像配信者と画像受信者の間で、注目部分を明示しながら、即時的に議論を行いながら作業が行うことができる。 請求項2に記載の発明によれば、説明者が用いるモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声がとらえられ、この音声が説明を受ける他のモニタ上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、一方、被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられ、この音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられることで、複数のモニタ上でX線診断画像を用いて遠隔診断を行うとき、画像配信者と画像受信者の間で、音声により即時的に議論を行いながら作業が行うことができる。 【0016】 請求項3に記載の発明によれば、説明者が一つのモニタ上で注日部分を明示すると、説明を受けるモニタ上に同様に注目部分が明示され、且つ説明者のモニタ上あるいはその近傍のマイクロフォンで説明者の音声が、説明を受ける別のモニター上あるいはその付近のスピーカーから被説明者に伝えられ、一方、被説明者の音声がモニタ上あるいはその付近のマイクロフォンでとらえられて、この音声が説明者あるいは他の被説明者のモニタ上あるいはその付近のスピーカーで伝えられ、複数のモニタ上でX線診断画像を用いて遠隔診断を行うとき、画像配信者と画像受信者の間で、注目部分が明示し、かつ音声により即時的に議論を行いながら作業が行うことができる。 【0017】 請求項4に記載の発明によれば、複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、モニタ上にデジタルX線画像を表示して、同時に複数の観察者が観察することができる。 【0018】 請求項5に記載の発明によれば、複数のモニタが一箇所もしくは数箇所に設置されており、モニタ上にデジタルX線画像を表示し、モニタ上あるいは近傍にそれぞれ音声をとらえるマイクロフォンと、音声を伝えるマイクロフォンを用いて、複数の観察者が同時に医用診断画像あるいは医用画像を観察することができる。 【0019】 請求項6に記載の発明によれば、モニタ上で注目部分を含む指定された領域を、選択的に拡大表示し、被説明者により容易に観察できるようにすることができる。 【0020】 請求項7に記載の発明によれば、X線管の焦点サイズ(a)が0.05≦a(mm)≦0.3であり、且つX線画像検出器の画素サイズ(p)が0.001≦p(mm)<0.3であって、X線管から被写体保持具の被写体接触面までの距離(R1)と被写体保持具の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離(R2)の比が0.2≦R2/R1≦2であり、且つ0.15≦R2(m)である撮影条件で拡大撮影を行って、モニタ上に拡大画像サイズや原寸サイズの画像を出力し、拡大撮影した画像にボケは生じず、より鮮明な画像を撮影することができ、すなわち、位相コントラスト撮影が可能となる。 【0021】 請求項8に記載の発明によれば、焦点サイズが0.05mm以上で0.3mm以下であるX線管と、被写体台と、X線画像検出器台とを一体化して回転可能であり、使用勝手がよい乳房X線撮影装置である。また、X線管と被写体台の被写体接触面までの距離が0.2m以上1m以下であり、かつ被写体台の被写体接触面からX線画像検出器の検出面までの距離が実質的に0から1m以下であり、 乳がん初期段階の発見に有用である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、この発明のX線画像診断システムの実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。 【0023】 例えば、この発明について、図1のX線画像診断システムの概略構成図に示すことができる。この実施の形態のX線画像診断システム1は、乳房X線撮影装置2で被写体の乳房を撮影し、このデジタルX線画像を画像処理部3またはCAD4で処理し、記憶装置5、プリンタ6、複数のモニタ7に送ることができる。また、インターネット8を介して複数のモニタ7に送ることができる。記憶装置5には、デジタルX線画像の画像保存が行われる。プリンタ6では、乳房X線撮影装置2から送られるデジタルX線画像、あるいは記憶装置5に保存されるデジタルX線画像を画像プリントで出力する。複数のモニタ7には、乳房X線撮影装置2から送られるデジタルX線画像、あるいは記憶装置5に保存されるデジタルX線画像が画像表示され、医用診断画像あるいは医用画像の観察を行うことができる。この実施の形態では、X線画像撮影装置として乳房X線撮影装置2を用いているが、これに限定されない。 【0024】 この発明の「医用診断画像あるいは医用画像」とは、本画像を医師が観察することによって患者の病変を発見したり、また他の医師そして放射線技術者や看護師などの医用従事者、そして診断を受ける患者やその家族ほか関係者に説明を行うものであり、また医学教育のために使用される画像であって、単純X線写真画像、X線CT画像、MRI画像そして、それら画像情報に基づく3次元画像などであり、さらに超音波画像、内視鏡画像、眼底写真画像、検体画像などを言う。これらの画像の付帯情報、例えば患者の氏名、年齢、性別、病歴、投薬情報、画像撮影者名、画像撮影方法の具体的情報などを医用診断画像あるいは医用画像と同時に表示することができる。 【0025】 この発明におけるモニタ7とは、画像情報の電気信号を二次元的に表示する装置であって、陰極管や液晶表示装置に代表される、電気で駆動されて表示しうる装置である。すなわち、装置をマウス7aやキーボード7b等の入力装置で操作することにより、表示部7cの表示画像を選択したり、また拡大縮小や画像のコントラストや濃度を、操作と同時に変更できる装置をいう。 【0026】 この発明のX線画像診断システムは、医用画像を複数のモニタ7上に表示するシステムである。複数のモニタ7は同じ部屋や建物内に設置することもあり、あるいは異なる建造物に設置する場合もある。また、その建造物は遠隔地である場合もある。これらの複数のモニタ7は、インターネット8等のネットワークでつながれており、複数のモニタ7上で同時に同じ画像を観察することができる。これら複数のモニタ7において、ひとつのモニタ7が説明者用のモニタ7であり、他のモニタ7は被説明者用のモニタ7である。 【0027】 この説明者は一箇所に固定されずに、説明者と被説明者を適宜交代することができる。この説明者によって、表示画像が設定され、設定された画像が被説明者のモニタ7上に表示される。さらに、説明者によって表示された画像は拡大表示、画像コントラストの変化、適正画像濃度の選択などを行うことができ、また画像の付帯情報を表示することができる。 【0028】 この発明における「注目部分」とは、モニタ7上に表示された医用画像の一部で、例えば病変部分と説明者が考える部分や、異常と認められる部分、あるいは被説明者に注日してほしい部分である。説明者が注目部分と考えられる部分を、モニタ7上でポインターなどの矢印7dなどで表示すると、被説明者のモニタ7上に同時に同じ位置にポインターなどの欠印7dが表示され、説明者が被説明者に表示された医用画像の注目部分を指し示すことができる画像表示システムである。 【0029】 また、説明者により注目部分を線または破線などで四角あるいは丸い形状などで取り囲み、注目部分を含む領域を表示することができる。さらに、説明者はその注目部分を含む領域を選択的に拡大表示をして、被説明者により容易に観察できるようにすることができる。 【0030】 この発明においては、説明者のモニタ7上あるいはその近傍に、説明者の音声をとらえることができるマイクロフォン7eなどを設置し、説明者の声をとらえることができる。この音声は電気信号に変換され、インターネット8などを通じて、被説明者のモニタ7上あるいは近傍に設置するスピーカー7f等で音声が再生されて、被説明者に伝えることができる。 【0031】 また、被説明者のモニタ7上あるいはその近傍にも被説明者の声をとらえることができるマイクロフォン7eなどが設置されて電気信号に変換し、それをインターネット8などで説明者に送付し、説明者のモニタ7上あるいはその近傍に設置されるスピーカー7f等によって被説明者の音声を説明者に伝えることができる。このスピーカー7f及びマイクロフォン7e等は、すべての複数のモニタ7上あるいはその近傍に設置して、説明者と複数の被説明者との間で音声を交換して議論を行うことができる。そして、これら音声は電気信号として記録することができる。 【0032】 この発明における医用画像は、たとえば単純X線撮影画像では、従来の銀塩写真画像の場合はいわゆるデジタイザーなどを用いてアナログ画像をデジタル信号に変換し、その上でモニタ7上に表示することが好ましい実施態様である。また、X線画像撮影装置をいわゆるデジタルX線撮影装置、たとえばコンピューテッドラジオグラフィやフラットパネルディテクターなどを用いることができる。X線CT画像やMRI画像などのデジタル化した画像信号でモニタ7に画像表示を行うことは好ましい態様である。また、デジタル信号化して記憶装置5に蓄積保存された画像を説明者が呼び出してモニタ7上に表示することができる。眼底写真画像や内視鏡画像、超音波画像、検体写真画像等もデジタル化した上でモニタ7上に表示することが好ましい実施態様である。 【0033】 この発明においては、モニタ7上で注目部分を含む指定された領域の拡大表示を行うことができる。拡大表示を行うためには、デジタル画像として、その拡大率に対応する十分な空間分解能をもつ医用画像情報が必要である。そのためには、とくに単純X線画像撮影では拡大撮影を行った医用画像である必要があれば、十分に拡大表示をすることができる。 【0034】 しかし、単純X線画像撮影における拡大撮影では一般に画像にボケが生じて画像鮮鋭性が低下する。しかし、図2に示すデジタルX線撮影装置において、X線管11の焦点サイズ(a)が0.05≦a(mm)≦0.3であり、且つX線画像検出器12の画素サイズ(p)が0.001≦p(mm)<0.3であって、X線管11から被写体保持具13の被写体接触面13aまでの距離(R1)と被写体保持具13の被写体接触面13aからX線画像検出器12の検出面12aまでの距離(R2)の比が0.2≦R2/Rl≦2であり、且つ0.15≦R2(m)である撮影条件で拡大撮影を行って、モニタ7上に拡大画像サイズや原寸サイズの画像を出力する。この拡大撮影した画像にボケは生じず、より鮮明な画像を撮影することができる。すなわち、位相コントラスト撮影が可能となる。拡大率は12倍から3倍が好ましい態様である。 【0035】 ここで、位相コントラストについて、図3に基づいて説明を行う。X線20は波の性質をもっている。すなわち、可視光線と同様に、X線が屈折率の異なる被写体21の物体を透過すると、その界面で屈折を起こす。図2において模式的に示すように、屈折率の異なる界面部分のX線画像検出器22上のX線透過画像では、X線の屈折によってX線強度が低下する部分と、そしてその屈折したX線が空間を直進してきたX線と重なりあってX線強度が上昇する部分とが生ずる。すなわち、ここで得られる陰画画像では、屈折率の異なる界面を境にしてX線強度が低下する部分が白く抜け、X線強度が上昇する部分がより黒くなる結果、いわゆるエッジ強調画像が得られる。これは位相コントラストと呼ばれる現象である。X線の波長は非常に短く、その屈折率は小さいので、従来の一般に行われているX線画像撮影ではこの位相コントラストは見過ごされてきた。すなわち、従来のX線画像では位相コントラストは十分に活用されておらず、むしろX線の吸収差による吸収コントラストのみのX線画像であった。 【0036】 この発明において、この位相コントラストによって鮮鋭性のよい高画質の乳房X線撮影が可能な乳房X線撮影装置2を提供する。この乳房X線撮影装置2を図4に示す。ここで、屈折コントラスト画像は筑波市の高エネルギー研究所や兵庫県のSPring−8などのようなシンクロトロンX線ビームを用いる方法がよく知られている。シンクロトロンは設備が大き過ぎて一般の医療施設で広く使用することができないことは白明である。また、特表平11−502620特許公報記載の方法には、X線焦点サイズが非常に小さく、さらに点焦点とみなせるような距離だけX線源とフィルムを離して撮影することで、位相コントラスト両像を撮影することが報告されている。しかし、この方法ではX線が微弱になりすぎて人体のX線像撮影は不可能である。ここで、特開2001−091479、そして特開2001−311701に開示されているように、X線管と被写体との距離及び被写体とX線画像検出器との距離とを一定の条件下で、従来の乳房用X線管を用いて位相コントラスト撮影ができる。 【0037】 この発明における位相コントラスト撮影は、とくに乳房X線撮影に適している。なぜならば、乳がん両像診断では直径1mm以下の微小サイズの石灰化粒子を観察するからである。 【0038】 この乳房X線撮影装置2は、図4に示すように構成される。この乳房X線撮影装置2は通常撮影モードにおいて吸収コントラスト画像を撮影し、位相コントラスト画像撮影モードにおいて位相コントラスト画像を撮影する装置である。 【0039】 この乳房X線撮影装置2においては、撮影部42が柱状の支持基台60によって支持された状態で配設されている。撮影部42の下端部には、被写体Hを支持する被写体台44が水平に、放射線画像検出器66等を支持する支持軸43が下方に突出して設けられ、撮影部42の上部には、被写体台44に向かつてX線を照射するX線管47が設けられている。 【0040】 被写体台44は上下動自在となっており、被写体台44の被写体接触面とX線管47との間隔R1は、50cm≦R1≦100cmとなっている。この間隔R1は、被写体Hの被曝線量を変化させるパラメータの1つであり、X線管47の照射線量を制御するための制御条件の1つとなっている。 【0041】 被写体台44よりも上方には、板状の圧迫板70が被写体台44とほぼ平行に配設されている。この圧迫板70は、上下に延在して撮影部42に設けられたレール(測定装置)71に沿って上下動自在となっており、被写体台44に支持された被写体Hを上方から50〜150[N]程度、例えば100[N]の圧力で圧迫するようになっている。レール71は、電気抵抗器としても機能して、圧迫板70の位置に応じた抵抗値を検出するようになっている。これにより圧迫板70の下面と被写体台44の上面との間隔R3、つまり圧迫板70と被写体台44とによって挟まれた状態での被写体Hの厚みが測定されるようになっている。この間隔R3は、被写体Hの被曝線量を変化させるパラメータの1つであり、X線管47の照射線量を制御するための制御条件の1つとなっている。 【0042】 また、被写体台44の下部には、通常撮影モードの際に用いられるX線画像検出器63が設けられている。このX線画像検出器63は、第一回転軸(図示せず)を中心に水平位置からA位置まで回動可能となっており、通常撮影モードの際には水平位置に、位相コントラスト画像撮影モードの際にはA位置に配置されるようになっている。より詳細には、X線画像検出器63は、水平位置にある場合には被写体台44の上面、つまり被写体HとX線画像検出器63との間隔が0となるようになっている。また、X線画像検出器63は、A位置にある場合にはX線管47の照射野から外れるようになっている。 【0043】 支持軸43は、上下方向に延在して設けられている。この支持軸43には、位相コントラスト画像撮影モードの際に用いられるX線画像検出器66,69をそれぞれ取り外し可能に支持する支持台65,68が設けられている。 【0044】 支持台65は、被写体台44の下方に位置しており、第二回転軸64を中心に水平位置からB位置まで回動可能となっている。支持台65が水平位置にある場合には、位相コントラスト画像を撮影可能となっている。このとき、支持台65に支持されたX線画像検出器66と被写体台44の被写体接触面との間隔R2は、15cm≦R2≦100cm、好ましくは25cm≦R2≦80cmの範囲に収まっている。また、X線管47と支持台45に支持されたX線画像検出器66との間隔R21は、75cm≦R21≦200cm、好ましくは100cm≦R21≦160cmとなっている。このX線画像検出器66は、通常撮影モード若しくはX線画像検出器69が用いられる揚合には、支持台65から取り外されている。このとき、支持台65は、B位置まで移動してX線管47の照射野内から退避するようになっている。 【0045】 支持台68は、支持台65の下方に位置しており、第二回転軸67を中心に水平位置からC位置まで回動可能となっている。また、支持台68は水平位置においてはスライドして伸張し、C位置においてはスライドして収縮するようになっている。X線画像検出器69は、通常撮影モード若しくはX線画像検出器66が用いられる場合には、支持台68から取り外されている。このとき、支持台68は、スライドして収縮しC位置に移動するようになっている。 【0046】 なお、被写体台44の上面とX線画像検出器69との間隔R22は、被写体台44の上面とX線画像検出器66との間隔R2よりも大きく設定されている。そのため、X線画像検出器69を用いて撮影する場合の方が、X線画像検出器66を用いて撮影する場合よりも倍率の高い画像を得ることができるようになっている。ここで、X線管47とX線画像検出器66との間隔R21と、被写体台44とX線画像検出器66との間隔R2との関係について説明する。R2が大きい方が位相コントラストによるエッジ効果が大きくなり好ましいが、R21に対してR2が大きくなりすぎると半影のボケの影響で鮮鋭性が低下することとなる。従って、R21、R2がともに長いことが画質向上の面からは望まれている。しかし、実際に乳房画像撮影装置を撮影室で使用する場合には、装置を回転して使用する場合があることや撮影室の大きさから、それほど大きなものになると、使用勝手が悪くなるという問題点がある。そのため、画質と使いやすさという面から上記のR21やR2の望ましい大きさが決められている。 【0047】 この乳房X線撮影装置2は、焦点サイズが0.05mm以上で0.3mm以下であるX線管47と、被写体台44と、X線画像検出器台65,68とを一体化して回転可能な被写体の乳房の撮影が可能である。X線管47と被写体台44の被写体接触面までの距離R1が0.2m以上1m以下であり、かつ被写体台44の被写体接触面からX線画像検出器63の検出面までの距離が実質的に0から1m以下である。 【0048】 この乳房X線撮影装置2で撮影する乳房画像は、乳がん初期段階の発見に有用である。このX線乳房画像検出器における画素サイズについては、小さければ小さいほど緻密な画像情報が得られるが、処理時間がかかり、また製造コストの増大を招いてしまう。また、医療用に用いるときは、微細構造を得るためには画素サイズはより小さいことが望まれる。 【0049】 したがって、この発明で用いるX線画像検出器の画素サイズpは0.001≦p(mm)<0.3が好ましく、さらに0.03≦p(mm)<0.2がより好ましい態様である。X線画像検出器の大きさは、四つ切サイズや大角サイズそして半切サイズなど拡大撮影に適したサイズが使用される。この拡大された画像はそのままのサイズで表示することもできるし、また被写体と同じ大きさに戻して表示することもできる。とくにデジタルX線画像検出器の場合は、被写体画像の大きさに戻して表示することは好ましい態様である。この被写体台には、患者の乳房が直接に触れることから、患者に違和感など不快感を与えてしまう。このような不都合を軽減するために、被写体台を撮影前に暖める装置を具備することは、この発明において好ましい態様である。 【産業上の利用可能性】 【0050】 この発明は、説明者が用いるモニタ上で注目部分を明示すると、説明を受ける他のモニタ上に同様に注目部分が明示され、複数のモニタ上でX線診断画像を用いて遠隔診断を行うX線画像診断システムに適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】X線画像診断システムの概略構成図である。 【図2】デジタルX線撮影装置の概略構成図である。 【図3】位相コントラストを説明する図である。 【図4】乳房X線撮影装置の概略構成図である。 【符号の説明】 【0052】 1 X線画像診断システム 2 乳房X線撮影装置 3 画像処理部 4 CAD 5 記憶装置 6 プリンタ 7 複数のモニタ 7a マウス7 7b キーボード 7c 表示部 8 インターネット
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| 【出願人】 |
【識別番号】303000420 【氏名又は名称】コニカミノルタエムジー株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成16年3月30日(2004.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081709 【弁理士】 【氏名又は名称】鶴若 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−278912(P2005−278912A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−97736(P2004−97736) |
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