| 【発明の名称】 |
受信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 学 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】松井 亮 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】木許 誠一郎 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】重盛 敏明 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】永瀬 綾子 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】中土 一孝 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】最適なアンテナの選択決定処理を迅速かつ安定に行うことができること。
【解決手段】映像信号を受信する映像信号期間と受信電界強度測定のための情報を含む強度受信期間とを有したフレーム構成の無線信号を、複数の受信用アンテナA1〜Anを用いて選択受信する受信装置2であって、配置された各受信用アンテナA1〜An間の距離が保持された距離テーブルTB1と、全ての受信用アンテナA1〜Anの受信電界強度を測定し、該測定結果によって高い受信電界強度をもつアンテナに距離が近いアンテナを距離テーブルから取得してアンテナ群を決定し、このアンテナ群に対して受信電界強度を測定し、最も高い受信電界強度を有する受信用アンテナA1〜Anを、映像信号を受信する映像受信アンテナとして選択する選択制御部C1とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、 所定の位置に配置された各アンテナ間の距離に関する距離情報が保持されたテーブルと、 全ての前記アンテナの受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度をもつアンテナとこのアンテナに比較的距離が近い所定数の他のアンテナとからなるアンテナ群を前記テーブルに保持された前記距離情報をもとに決定し、このアンテナ群に属する各アンテナに対して受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度を有するアンテナを前記情報本体部を受信するアンテナとして選択する制御手段と、 を備えたことを特徴とする受信装置。 【請求項2】 前記制御手段は、前記アンテナ群内で最も高い受信電界強度をもつアンテナの選択処理を所定数繰り返した場合、再び全てのアンテナの受信電界強度を測定し、次のアンテナ群を決定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 【請求項3】 前記制御手段は、アンテナの選択処理の進行に応じて前記所定数を変化させることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。 【請求項4】 前記制御手段は、初期処理において予め決定された前記情報本体部を受信するアンテナを選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 【請求項5】 前記制御手段は、予め決定された前記アンテナ群内の各アンテナの受信電界強度を測定し、最も高い受信電界強度をもつアンテナの選択処理を所定数繰り返す初期処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 【請求項6】 前記距離情報は、前記アンテナが受信する周波数に対応した各アンテナ間の電波の到達度を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の受信装置。 【請求項7】 前記テーブルは、各アンテナ間の距離をもとに、各アンテナ毎に前記アンテナ群を構成する予め決定された1以上のアンテナが関係づけられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の受信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、情報本体を含む情報本体部と少なくとも受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置に関し、特に被検体内のカプセル型内視鏡から送信される無線映像信号を被検体外の複数のアンテナを用いて受信する受信装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、内視鏡の分野においては、飲込み型のカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために患者の口から飲込まれた後、人体から自然排出されるまでの間、体腔内、例えば胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に従って移動し、順次撮像する機能を有する。 【0003】 体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部の受信機内に設けられたメモリに蓄積される。患者がこの無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信機を携帯することにより、患者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの期間であっても、自由に行動できる。この後、医者もしくは看護士においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて診断を行うことができる。 【0004】 一般に受信機は、カプセル型内視鏡から送信される映像信号を受信するための複数のアンテナを体外に分散配置し、映像信号の受信誤りが少ない1つのアンテナを選択切替して受信するようにしている。なお、特許文献1には、体外に配置された複数のアンテナの受信切替を行い、各アンテナが受信する電界強度をもとに、映像信号の発信源である体内のカプセル型内視鏡の位置を探知する受信機が記載されている。 【0005】 【特許文献1】特開2003−19111号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ところで、従来の受信機は、複数のアンテナから1つのアンテナを選択切替する場合であって1つの受信部(チューナー)を用いる場合、プリアンブルなどの受信電界強度測定期間内に複数のアンテナの受信電界強度を高速に測定しなければならないが、たとえ高速に測定することができたとしても、これらの測定結果をもとに最適なアンテナを選択する処理に時間がかかってしまうと最終的に最適アンテナの選択決定が遅れてしまい良好な受信処理ができないという問題点があった。特に、アンテナ数が増大すればするほど、選択決定対象のアンテナが増え、選択決定処理にかかる時間は増大する。 【0007】 この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、最適なアンテナの選択決定処理を迅速に行うことができる受信装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる受信装置は、少なくとも情報本体を含む情報本体部と受信電界強度測定のための情報を含む付加部とを有したフレーム構成の無線信号を、複数のアンテナを用いて選択受信する受信装置において、所定の位置に配置された各アンテナ間の距離に関する距離情報が保持されたテーブルと、全ての前記アンテナの受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度をもつアンテナとこのアンテナに比較的距離が近い所定数の他のアンテナとからなるアンテナ群を前記テーブルに保持された前記距離情報をもとに決定し、このアンテナ群に属する各アンテナに対して受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度を有するアンテナを前記情報本体部を受信するアンテナとして選択する制御手段と、を備えたことを特徴とする。 【0009】 また、請求項2にかかる受信装置は、上記の発明において、前記制御手段は、前記アンテナ群内で最も高い受信電界強度をもつアンテナの選択処理を所定数繰り返した場合、再び全てのアンテナの受信電界強度を測定し、次のアンテナ群を決定することを特徴とする。 【0010】 また、請求項3にかかる受信装置は、上記の発明において、前記制御手段は、アンテナの選択処理の進行に応じて前記所定数を変化させることを特徴とする。 【0011】 また、請求項4にかかる受信装置は、上記の発明において、前記制御手段は、初期処理において予め決定された前記情報本体部を受信するアンテナを選択することを特徴とする。 【0012】 また、請求項5にかかる受信装置は、上記の発明において、前記制御手段は、予め決定された前記アンテナ群内の各アンテナの受信電界強度を測定し、最も高い受信電界強度をもつアンテナの選択処理を所定数繰り返す初期処理を行うことを特徴とする。 【0013】 また、請求項6にかかる受信装置は、上記の発明において、前記距離情報は、前記アンテナが受信する周波数に対応した各アンテナ間の電波の到達度を含むことを特徴とする。 【0014】 また、請求項7にかかる受信装置は、上記の発明において、前記テーブルは、各アンテナ間の距離をもとに、各アンテナ毎に前記アンテナ群を構成する予め決定された1以上のアンテナが関係づけられていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0015】 この発明にかかる受信装置では、制御手段が、全ての前記アンテナの受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度をもつアンテナとこのアンテナに比較的距離が近い所定数の他のアンテナとからなるアンテナ群を前記テーブルに保持された前記距離情報をもとに決定し、このアンテナ群に属する各アンテナに対して受信電界強度を測定した結果から最も高い受信電界強度を有するアンテナを前記情報本体部を受信するアンテナとして選択するようにしているので、最適なアンテナを効率よく見つけだすことができ、最適なアンテナの選択決定処理を迅速に行うことができるという効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、この発明を実施するための最良の形態である無線型被検体内情報取得システムについて説明する。 【0017】 (実施の形態) まず、実施の形態にかかる受信装置を備えた無線型被検体内情報取得システムについて説明する。この無線型被検体内情報取得システムは、被検体内導入装置の一例としてカプセル型内視鏡を用いている。 【0018】 図1は、無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、無線型被検体内情報取得システムは、無線受信機能を有する受信装置2と、被検体1の体内に導入され、体腔内画像を撮像して受信装置2に対して映像信号などのデータ送信を無線によって行うカプセル型内視鏡(被検体内導入装置)3とを備える。また、無線型被検体内情報取得システムは、受信装置2が受信した映像信号に基づいて体腔内画像を表示する表示装置4と、受信装置2と表示装置4との間のデータ受け渡しを行うための携帯型記録媒体5とを備える。受信装置2は、被検体1によって着用される受信ジャケット2aと、受信ジャケット2aを介して受信される無線信号の処理等を行う外部装置2bとを備える。 【0019】 表示装置4は、カプセル型内視鏡3によって撮像された体腔内画像を表示するためのものであり、携帯型記録媒体5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーション等のような構成を有する。具体的には、表示装置4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等によって直接画像を表示する構成としても良いし、プリンタ等のように、他の媒体に画像を出力する構成としても良い。 【0020】 携帯型記録媒体5は、外部装置2bおよび表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対する挿着時に情報の出力または記録が可能な構造を有する。具体的には、携帯型記録媒体5は、カプセル型内視鏡3が被検体1の体腔内を移動している間は外部装置2bに挿着されてカプセル型内視鏡3から送信されるデータを記録する。そして、カプセル型内視鏡3が被検体1から排出された後、つまり、被検体1の内部の撮像が終わった後には、外部装置2bから取り出されて表示装置4に挿着され、表示装置4によって記録したデータが読み出される構成を有する。外部装置2bと表示装置4との間のデータの受け渡しをコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の携帯型記録媒体5によって行うことで、外部装置2bと表示装置4との間が有線接続された場合よりも、被検体1が体腔内の撮影中に自由に動作することが可能となる。なお、ここでは、外部装置2bと表示装置4との間のデータの受け渡しに携帯型記録媒体5を使用したが、必ずしもこれに限られるものではなく、外部装置2bに内蔵型の他の記録装置を用い、表示装置4との間のデータの受け渡しのために、双方を有線または無線接続するように構成してもよい。 【0021】 ここで、図2を参照して、受信装置2について説明する。受信装置2は、カプセル型内視鏡3から無線送信された体腔内画像データを受信する機能も有する。図2は、受信装置2の構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、受信装置2は、被検体1によって着用可能な形状を有し、受信用アンテナA1〜Anを備えた受信ジャケット2aと、受信された無線信号の処理等を行う外部装置2bとを備える。なお、受信用アンテナA1〜Anのそれぞれは、直接被検体外表面に貼付すべく受信ジャケット2aに備え付けられなくてもよく、また受信ジャケット2aに着脱可能なものであってもよい。 【0022】 外部装置2bは、カプセル型内視鏡3から送信された無線信号の処理を行う機能を有する。具体的には、外部装置2bは、図2に示すように、受信用アンテナA1〜Anの接続切替を行う切替スイッチSWと、切替スイッチSWの後段に接続され、切替スイッチSWによって切替接続された受信用アンテナA1〜Anからの無線信号を増幅し、復調する受信回路11とを有し、さらに受信回路11の後段には、信号処理回路12と、サンプルホールド回路15とが接続される。サンプルホールド回路15の後段にはさらにA/D変換部16が接続される。制御部Cは、選択制御部C1を有し、信号処理回路12、A/D変換部16、携帯型記憶媒体5に対応する記憶部13、表示部14および切替制御部SCを接続する。切替制御部SCは、強度受信アンテナ番号情報N1および映像受信アンテナ番号情報N2を有し、これらの番号情報をもとに、切替スイッチSWの切替指示を行うとともに、サンプルホールド回路15,A/D変換部16および選択制御部C1の処理タイミングを指示する。電力供給部17は、上述した各部への電力供給を行い、たとえば電池によって実現される。 【0023】 外部装置2bの切替スイッチSWは、切替制御部SCからの切替指示をもとに受信用アンテナA1〜Anのいずれか1つを選択的に切り替え、切り替えた受信用アンテナA1〜Anからの無線信号を受信回路11に出力する。受信回路11は、上述したように、無線信号を増幅し、復調した映像信号S1を信号処理回路12に出力するとともに、増幅した無線信号の受信電界強度である受信強度信号S2をサンプルホールド回路15に出力する。信号処理回路12によって処理された映像データは、制御部Cによって記憶部13に記憶されるとともに、表示部14によって表示出力される。サンプルホールド回路15によってサンプルホールドされた信号は、A/D変換部16によってデジタル信号に変換され、制御部Cに取り込まれ、制御部Cの選択制御部C1は、後述する同期期間の強度受信期間に受信された受信電界強度の中から最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択し、強度受信期間に受信する受信用アンテナ番号を強度受信用アンテナ番号情報N1とし、映像信号期間の受信用アンテナ番号を映像受信用アンテナ番号情報N2とする信号S4として切替制御部SCに出力する。ここで、制御部Cは、距離テーブルTB1を有し、選択制御部C1は、このテーブルTB1を参照して得られたアンテナ群を強度受信アンテナとして受信電界強度を測定させる。切替制御部SCは、選択制御部C1に指示された強度受信アンテナ番号情報N1と映像受信アンテナ番号情報N2とを保持し、強度受信期間には強度受信アンテナ番号情報N1に対応する受信用アンテナA1〜Anを選択接続するように切替スイッチSWに指示し、映像受信期間には映像受信アンテナ番号情報N2に対応する受信用アンテナA1〜Anを選択接続するように切替スイッチSWに指示する信号S5を切替スイッチSWに出力するとともに、サンプルホールド回路15によるサンプルホールドタイミングを指示する信号S3a、A/D変換部16によるA/D変換タイミングを指示する信号S3b、選択制御部C1による選択制御タイミングを指示する信号S3cを出力する。なお、切替スイッチSWは、外部装置2b内に設けられているが、外部装置2bの外部に設ける構成としてもよい。これは、切替スイッチSWがアンテナA1〜Anをまとめる機能も有し、アンテナA1〜Anの給電線調整も容易になるからである。 【0024】 ここで、図3および図4を参照して、サンプルホールド回路15および切替スイッチSWの詳細構成について説明する。まず、図3において、サンプルホールド回路15は、サンプルホールドパルスを発生するパルス発生器15a、強度受信期間の受信電界強度をサンプルホールドする強度受信サンプルホールド回路15b、および映像受信期間の受信電界強度をサンプルホールドする映像受信サンプルホールド回路15cを有する。 【0025】 パルス発生器15aは、切替制御部SCから入力される信号S3aをもとに、強度受信サンプルホールド回路15bによるサンプルホールドのタイミングおよび期間を指示するパルスSH_KYODOおよびパルスSH_EIZOを生成する。パルスSH_KYODOおよびパルスSH_EIZOは、それぞれ強度受信サンプルホールド回路15bのスイッチSW1および映像受信サンプルホールド回路15cのスイッチSW2に出力される。 【0026】 強度受信サンプルホールド回路15bは、受信回路11から入力される受信強度信号S2をアンプAmp1によって増幅する。一方、スイッチSW1は、パルスSH_KYODOが示すタイミングから示された期間、オン状態になり、アンプAmp1によって増幅された信号は、コンデンサC1に電圧値として蓄積され、オフ状態になることによって、この蓄積された電圧値がアンプAmp2によって増幅され、強度受信期間の受信電界強度を示す信号KYODO_LVLとしてA/D変換部16に出力される。 【0027】 一方、映像受信サンプルホールド回路15cは、アンプAmp1によって増幅された信号が強度受信サンプルホールド回路15bから入力される。スイッチSW2は、パルスSH_EIZOが示すタイミングから示された期間、オン状態になり、アンプAmp1によって増幅された信号は、コンデンサC2に電圧値として蓄積され、オフ状態になることによって、この蓄積された電圧値がアンプAmp3によって増幅され、映像信号期間の受信電界強度を示す信号EIZO_LVLとしてA/D変換部16に出力される。 【0028】 つぎに、切替スイッチSWの詳細構成について説明する。図4において、この切替スイッチSWは、切替制御部SCから入力される3ビットの信号S5を8ビットの信号S51にデコードするデコーダD1と、受信用アンテナA1〜A4に接続され、いずれか一つを選択するスイッチSW11と、受信用アンテナA5〜A8に接続され、いずれか一つを選択するスイッチSW12と、スイッチSW11,SW12に接続され、スイッチSW11,SW12からそれぞれ出力された信号Sa,Sbのいずれ一方を選択して出力するスイッチSW13と、デコーダに入力される最上位ビットをもとにスイッチSW13の排他論理を確実にする反転回路I1とを有する。 【0029】 信号S5は、8つの受信用アンテナA1〜A8のいずれかを選択する3ビットの信号としてデコーダD1に入力される。この3ビットの信号S5は、信号ANT_SELECT[0]、 信号ANT_SELECT[1]、 信号ANT_SELECT[2]であり、最上位ビットを示す信号は、信号ANT_SELECT[2]である。デコーダD1は、3ビットの信号S5を8ビットの信号S51にデコードし、下位番号の受信用アンテナA1〜A4をスイッチングするスイッチSW11に、下位の4ビットの信号S51aを出力し、上位番号の受信用アンテナA5〜A8をスイッチングするスイッチSW12に、上位の4ビットの信号S51bを出力する。スイッチSW11,SW12は、それぞれ信号S51a,S51bにしたがって受信用アンテナA1〜A8のいずれかを選択する。スイッチSW13は、スイッチSW11,SW12から出力された信号Sa,Sbのいずれかを最上位ビットの信号ANT_SELECT[2]をもとに選択する。ここで、スイッチSW11がいずれか1つの受信用アンテナA1〜A4を選択した場合、スイッチSW12は受信用アンテナA5〜A8を選択していないことになるが、選択の正確性を増すために、反転回路による最上位ビットの信号ANT_SELECT[2]の反転信号を入力し、排他処理を行っている。このスイッチSW13によって最終的に選択された受信用アンテナA1〜A8の信号は受信回路11に出力される。なお、ここでは、受信用アンテナA1〜Anを8つの受信用アンテナA1〜A8として説明した。また、各受信用アンテナA1〜A8のアンテナ番号は、各受信用アンテナに固有の識別情報であり、情報処理上、「1」〜「8」を「0」〜「7」としている。 【0030】 ここで、図5を参照して上述した強度受信期間と映像受信期間、すなわち無線信号のフレーム構成について説明するとともに、受信用アンテナA1〜Anの選択切替処理の概要について説明する。ここで、各フレームのフレーム周期は500ms程度である。各フレームは、図5に示すように送られ、各フレーム間に無信号状態が存在する場合もあるし、各フレームが連続して送られる場合もある。フレーム送信のフレーム周期TTは、カプセル型内視鏡3のバッテリーの有効利用を考え、注目すべき撮像領域や、カプセル型内視鏡3の移動が速い領域においては短くし、フレーム周期TTの長短は柔軟に調整される。 【0031】 図5に示すように、n番目のフレーム(n)の同期期間TSは、同期信号を用いて受信電界強度が最も高い受信用アンテナを選択するための強度受信期間TS1と映像信号の同期期間TS2とを有し、これら強度受信期間TS1と同期期間TS2との間でアンテナ切替が実行される。図5では、強度受信期間TS1において同期信号を用いて2つの受信用アンテナを切り替え、それぞれ切り替えられた状態に対応したタイミングt1,t2で各受信用アンテナの受信電界強度をサンプルホールドして測定している。その後、同期期間TS内のタイミングtcで、映像信号を受信する受信用アンテナに切り替えられる。この切り替えられた状態の同期期間TS2において、受信回路11は、強度受信期間TS1に対応する同期期間に引き続いて同期処理を行う。その後、映像信号期間TMにおいて294ラインの映像信号を受信する。この同期期間TS2および映像信号期間TM内において、たとえばタイミングtt1において映像受信アンテナの受信電界強度が測定される。なお、このタイミングt1,t2,tt1,ttaにおけるピークホールドパルスは、パルス発生器15aによって生成される。 【0032】 ここで、選択制御部C1は、強度受信期間TS1に受信された受信電界強度の中から最も大きな受信電界強度を有する受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択するとしたが、これに限らず、同期期間TS1内に受信した受信用アンテナの受信電界強度に加えて映像受信アンテナの受信電界強度も含めて、最も大きい受信電界強度をもつ受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにしてもよい。 【0033】 つぎに、図6に示すフローチャートを参照して、選択制御部C1による映像受信アンテナの選択処理について説明する。図6において、まず選択制御部C1は、繰り返し処理数をカウントする変数Nを初期値「0」に設定する(ステップS101)。さらに、全受信用アンテナA1〜Anの受信電界強度を測定する(ステップS102)。この測定結果から、受信電界強度が最大の受信用アンテナを決定し(ステップS103)、アンテナ間の距離関係の情報が保持されている距離テーブルTB1を参照し、この最大の受信用アンテナに対応するアンテナ群を決定する(ステップS104)。たとえば、最大の受信用アンテナとの距離が近い2つの受信用アンテナを検索し、3つのアンテナを1つのアンテナ群として決定する。 【0034】 その後、受信電界強度が最大の受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択する(ステップS105)。さらに、上述した変数Nが所定数以上となったか否かを判断する(ステップS106)。変数Nが所定数以上である場合(ステップS106,YES)、ステップS101に移行し、変数Nを初期値「0」に戻し、上述した処理を繰り返す。一方、変数Nが所定数以上でない場合(ステップS106,NO)には、変数Nの値をインクリメントし(ステップS107)、テーブルTB1に登録された各受信用アンテナの受信電界強度を測定し(ステップS108)、ステップS105に移行し、この測定した受信電界強度が最大の受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択し、上述した処理を繰り返す。 【0035】 たとえば、図7に示すような受信用アンテナA1〜A8が配置された場合で、受信用アンテナA2の受信電界強度が最も高かった場合、図8に示す距離テーブルTB1を参照すると、距離が「2」の受信用アンテナA4と距離が「3」の受信用アンテナA5とが選択され、受信用アンテナA2,A4,A5からなるアンテナ群Grが決定される。その後、選択制御部C1は、この距離テーブルTB1に登録されているアンテナ群の各受信用アンテナA2〜A4に対する受信電界強度を測定し、最も高い受信電界強度を有する受信用アンテナが映像受信アンテナとして選択される。 【0036】 この距離テーブルTB1に格納されている距離は、規格化された値である。なお、受信用アンテナA1〜A8の配置関係をもとにした物理的な距離ではなく、この距離に代わって、受信用アンテナA1〜A8が受信する周波数に対応した各受信用アンテナ間の電波の到達度としてもよい。受信用アンテナA1〜A8が配置された被検体1の部分の電波の透過性に関する情報を加味して到達度を求めることが好ましい。 【0037】 なお、図6に示したアンテナ選択処理では、受信電界強度が高い3つの受信用アンテナが距離テーブルTB1から取得されるが、これに限らず、2つあるいは4つ以上からなるアンテナ群を決定してもよい。また、取得される受信用アンテナの個数を固定せずに、所定の距離を超える全ての受信用アンテナをアンテナ群として決定してもよい。さらに、受信電界強度は一回のピーク値だけでなく、複数回測定する場合にはその平均値などを用いて受信電界強度の大きさを判断するようにしてもよい。 【0038】 また、図9に示すように、距離テーブルTB1に代えて、関係テーブルTB2を用いてアンテナ群を取得してもよい。この関係テーブルTB2は、距離テーブルTB1をもとに、各受信用アンテナがアンテナ群として組む1以上のアンテナとが関連付けて記憶されている。たとえば、たとえば、アンテナA6に対しては、アンテナA3,A5,A8が関連付けられ、アンテナA3,A5,A6,A8からなるアンテナ群が直ちに決定される。 【0039】 このようなアンテナ選択処理によって、受信電界強度の測定対象の受信用アンテナ数が限定されるため、無駄な受信電界強度測定が少なくなり、映像受信アンテナの候補として確度の高い受信用アンテナに対して受信電界強度を効率的に行えるようにしているので、最大の受信電界強度を有する受信用アンテナを迅速に見つけだすことができる。さらに、変数N回以上のアンテナ選択処理を行った場合に再度、距離テーブルTB1を参照して決定したアンテナ群に更新するようにしているので、カプセル型内視鏡3の移動に伴うテーブル群の変更をも適切に行うことができる。この場合、カプセル型内視鏡3の移動と受信用アンテナの配置に対応した適切な変数Nの値を設定することが好ましい。さらに、このような変数Nを設定することによって、アンテナ群の変更が頻繁に生じないため、安定したアンテナ選択処理を行うことができる。 【0040】 なお、上述した実施の形態では、アンテナ選択処理の最初から全ての受信用アンテナA1〜Anに対する受信電界強度を測定しているが、カプセル型内視鏡3などの場合には、導入位置が確定しているため、図10に示すように、初期処理として、受信電界強度を測定せずに、予め決定された初期受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択するようにしてもよい(ステップS200)。その後の処理(ステップS201〜S208)は、図6に示した処理(ステップS101〜S108)の処理と同じである。この初期受信用アンテナとしては、たとえば図7においては食道に近い受信用アンテナA1が相当する。さらに、図示はしていないが、予め設定された初期のアンテナ群を決定しておき、このアンテナ群に対するステップS205〜S208の処理をN回繰り返した後に、ステップS201に移行するようにしてもよい。また、ステップS200の初期受信用アンテナを映像受信アンテナとして選択した後に、初期のアンテナ群によるアンテナ選択処理をN回繰り返すようにしてもよい。 【0041】 さらに、上述した実施の形態では、距離テーブルTB1を参照してアンテナ群を更新するまでの処理回数である変数Nの値が一定であったが、カプセル型内視鏡3などの場合には、その移動が経路によって異なる場合がある。たとえば、食道の移動速度は速く、小腸での移動速度は遅い。このため、経路に対応して、換言すればアンテナの選択処理の進行状況に応じて変数Nの値を実質的に変更できるようにすることが好ましい。すなわち、距離テーブルTB1を参照してアンテナ群を更新するインターバルを可変にすることである。 【0042】 図11は、アンテナ群の更新インターバルを可変したアンテナ選択処理の一例を示すフローチャートである。図11において、まず新たな変数Lの初期値を「1」に設定し(ステップS299)、さらに変数Mを初期値「0」に設定する(ステップS300)。その後、図6に示したアンテナ選択処理(ステップS101〜S108)と同じ処理(ステップS301〜308)を行う。ただし、ステップS306では、変数Nと変数Lとの乗算値以上であるか否かを判断する。また、この乗算値が所定数以上である場合、直ちにステップS101に移行せず、まず変数Mをインクリメントする(ステップS309)。さらに、この変数Mが所定数以上であるか否かを判断する(ステップS310)。ここで、所定数は、ステップS306の所定数と同じであっても、異なっていてもよい。変数Mが所定数以上でない場合(ステップS310,NO)には、ステップS301に移行し、新たに変数N回分のアンテナ選択処理を繰り返す。一方、変数Mが所定数以上である場合、変数Lの値を「2」に設定し(ステップS311)、ステップS302に移行する。すなわち、変数Nの回数を実質的に増やす処理を行う。なお、変数Nの回数を増やし続ける場合には、ステップS311の処理をたとえば、「L←L+1」などにすればよい。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】この発明の実施の形態1にかかる受信装置を含む無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。 【図2】図1に示した受信装置の構成を示すブロック図である。 【図3】図2に示したサンプルホールド回路の詳細構成を示すブロック図である。 【図4】図2に示した切替スイッチの詳細構成を示すブロック図である。 【図5】図2に示した受信装置によるアンテナ切替処理を説明するタイミングチャートである。 【図6】図2に示した選択制御部によるアンテナ選択処理手順を示すフローチャートである。 【図7】受信用アンテナ配置の一例を示す図である。 【図8】距離テーブルの内容の一例を示す図である。 【図9】距離テーブルの変形例である関係テーブルの一例を示す図である。 【図10】図2に示した選択制御部によるアンテナ選択処理手順の第1変形例を示すフローチャートである。 【図11】図2に示した選択制御部によるアンテナ選択処理手順の第2変形例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0044】 1 被検体 2 受信装置 2a 受信ジャケット 2b 外部装置 3 カプセル型内視鏡 4 表示装置 5 携帯型記録媒体 11 受信回路 12 信号処理回路 13 記憶部 14 表示部 15 サンプルホールド回路 15a パルス発生器 15b 強度受信サンプルホールド回路 15c 映像受信サンプルホールド回路 16 A/D変換部 17 電力供給部 18 ピークホールド回路 SW 切替スイッチ C 制御部 C1 選択制御部 SC 切替制御部 D1 デコーダ I1 反転回路 SW 切替スイッチ SW11,SW12,SW13 スイッチ N1 強度受信アンテナ番号情報 N2 映像受信アンテナ番号情報 A1〜An 受信用アンテナ TB1 距離テーブル TB2 関係テーブル
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号
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| 【出願日】 |
平成16年3月8日(2004.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089118 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 宏明
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| 【公開番号】 |
特開2005−245941(P2005−245941A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−64175(P2004−64175) |
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