| 【発明の名称】 |
気液二相流排出用キャップおよび内視鏡洗浄装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒島 尚士 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】後町 昌紀 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】長谷川 準 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】野口 利昭 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】洗浄効果の高い気体と液体の混合比を持つ気液二相流を、気体と液体の混合比を同一に保って内視鏡内部に設けられた管路内に均一に供給することにより、内視鏡内部に設けられた管路の洗浄性を高めることのできるような、気液二相流排出用キャップを提供する。
【解決手段】気液二相流排出用キャップ1は、内視鏡2の内部に設けられた管路に連通する開口部に装着された際に、外部に一定のクリアランスを有する排出路45が形成されるように一端が挿入されるような閉塞栓部44と、内視鏡2の内部に設けられた管路に連通する開口部に形成されたフランジ部46に係着され、周方向に少なくとも1つの切り欠き部48が形成された折り返し部47とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡内部に設けられた管路に連通する開口部に装着されるキャップであって、 前記内視鏡の前記管路内に供給された気液二相流を、該気液二相流が前記内視鏡の前記管路へ供給された時と同一の気体と液体の混合比の状態を保って前記内視鏡の外部に排出する排出路と、 前記内視鏡の前記開口部を部分的に閉塞する閉塞栓部と、 を具備したことを特徴とする気液二相流排出用キャップ。 【請求項2】 前記閉塞栓部が、前記内視鏡内部に設けられた前記管路に連通する前記開口部の内壁の全周にわたって水密に密着され得るものであり、かつ、前記排出路が、前記閉塞栓部の内部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の気液二相流排出用キャップ。 【請求項3】 前記閉塞栓部が、前記開口部の内壁の全周に対して一定のクリアランスを形成した状態で前記開口部に装着され、かつ、前記クリアランスにより、前記排出路が前記閉塞栓部の外部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の気液二相流排出用キャップ。 【請求項4】 前記気液二相流排出用キャップが前記内視鏡の前記開口部に取り付けられた際に、前記管路もしくは前記開口部の外周面側に向かって延出し、かつ、前記内視鏡の前記開口部に設けられたフランジ部の係止面に入り込む折り返し部を有し、 前記折り返し部は、周方向において少なくとも1つの切り欠き部を有することを特徴とする請求項3記載の気液二相流排出用キャップ。 【請求項5】 前記排出路の開口端面積が、1.1mm2から28.3mm2であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか記載の気液二相流排出用キャップ。 【請求項6】 内視鏡内部に設けられた管路に連通する開口部に装着されるキャップであって、前記内視鏡の前記管路内に供給された気液二相流を、該気液二相流を前記内視鏡の前記管路へ供給した時と同一の気体と液体の混合比の状態を保って前記開口部から前記内視鏡の外部に排出する排出路と、前記内視鏡の前記開口部を部分的に閉塞する閉塞栓部とを具備したことを特徴とする気液二相流排出用キャップと、 前記気液二相流を内視鏡内部に設けられた管路に供給するための手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡洗浄装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、気液二相流排出用キャップおよび内視鏡洗浄装置に関し、特に、気液二相流を用いて内視鏡を洗浄する際に、内視鏡内部に設けられた管路に連通する開口部に装着することによって、内視鏡内部に設けられた管路内を均一に洗浄することができる気液二相流排出用キャップおよび内視鏡洗浄装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、内視鏡は医療分野等において広く用いられている。内視鏡は、例えば医療分野においては、患者の体腔の部位、組織等に対して種々の処置を行う際に用いられている。 【0003】 内視鏡本体内部には管路が設けられており、内視鏡の管路は、内視鏡の機種、用途による構成等により長さや内径の大きさが異なる。管路を通じ、患部への薬液の注入、患部の血液の採取等の処置を行うことができる。また、内視鏡は、前述した種々の処置により生じるおそれのある汚染を避けるため、使用後には専用の洗浄装置等を用いて洗浄される。 【0004】 内視鏡の洗浄に用いられる洗浄装置は、洗浄装置内部に洗浄液を循環させながら内視鏡外部および内部の洗浄を行っている。前述の洗浄装置を用い、内視鏡内部に設けられた管路を洗浄する際には、洗浄装置と内視鏡内部に設けられた管路とを洗浄チューブを用いて接続し、この洗浄チューブを介して、流速の速い洗浄液を供給することにより物理的な洗浄を行うような方法や、洗剤を混入した洗浄液を供給することにより化学的な洗浄を行うような方法等がよく用いられている。 【0005】 内視鏡内部に設けられた管路の物理的な洗浄方法としては、例えば特許文献1において提案されているような、液体と気体を混合させた気液二相流を供給する方法がある。また、気液二相流による管路の物理的な洗浄方法としては、特許文献2および特許文献3において提案されているように、混合する気体と液体との混合比率、すなわち、空塔速度の比率を最適な値にすることによって、洗浄性を向上させる方法があることが明らかになっている。 【特許文献1】特開昭58−156384号公報 【特許文献2】特開平6−285447号公報 【特許文献3】特開2002−66486号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 内視鏡内部に設けられた管路は、前記のように、内視鏡の機種、用途による構成等により長さや内径の大きさが異なり、かつ、管路の途中には多くの分岐管路が接続されているため、管路内の部位により、流体に対する抵抗、すなわち、管路抵抗が大きく異なる。 【0007】 内視鏡内部に設けられた管路は、前述のような管路抵抗を持つため、特許文献1において提案されているような方法により気液二相流を供給し、内視鏡内部に設けられた管路の物理的な洗浄を行う際には、液体に比べ粘性が低い気体は、管路内の流体に対する管路抵抗の小さい部位に多く流れてしまう。その結果、供給される気液二相流の気体と液体の混合比が管路内の部位によって異なるような状態が引き起こされ、管路内の洗浄が均一に行われず、洗浄性の低下を招くという課題がある。なお、特許文献2および特許文献3のいずれの文献においても、この前記課題を解決するための手段は開示されていない。 【0008】 本発明は、前述のような点に鑑みてなされたものであり、洗浄効果の高い気体と液体の混合比を持つ気液二相流を、気体と液体の混合比を同一に保って内視鏡内部に設けられた管路内に均一に供給することにより、内視鏡内部に設けられた管路の洗浄性を高めることのできる、気液二相流排出用キャップを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明における気液二相流排出用キャップは、内視鏡内部に設けられた管路に連通する開口部に装着されるキャップであって、前記内視鏡の前記管路内に供給された気液二相流を、該気液二相流を前記内視鏡の前記管路へ供給した時と同一の気体と液体の混合比の状態を保って前記内視鏡の外部に排出する排出路と、前記内視鏡の前記開口部を部分的に閉塞する閉塞栓部とを具備している。 【発明の効果】 【0010】 本発明は、内視鏡内部に設けられた管路の長さや内径の大きさに合わせて排出路の開口端面積の調整を行うことにより、内視鏡内部に設けられた管路内の流体に対する管路抵抗を均一にできる。そのため、内視鏡内部に設けられた管路に洗浄効果の高い気体と液体の混合比を維持したまま気液二相流を供給することができ、管路内の洗浄が均一に行われるため、洗浄性の向上を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 【0012】 (第1の実施形態) 図1から図4は、本発明の第1の実施形態に係るものである。図1は、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップが用いられる内視鏡洗浄装置の概略構成図である。図2は、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップが装着される内視鏡の断面図である。図3は、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップ本体の断面図である。図4は、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップ本体の断面の斜視図である。 【0013】 最初に図1を用いて、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップが用いられる内視鏡洗浄装置の構成の概略について説明する。 【0014】 内視鏡洗浄の際には、内視鏡2は、洗浄漕3の中に設置される。洗浄漕3の壁面には、洗浄漕3内に注入された洗浄液等の水位を検知する水位検知センサー4が設置されている。水道蛇口5は、電磁弁6と、給水フィルター7と、3方向弁8とを介してノズル9に連通している。ノズル9には、3方向弁8を介して流液洗浄用管路11が接続されている。洗浄漕3の底面の一部には、循環液吸引口12が設けられており、循環液吸引口12に設けられた管路は、内視鏡管路洗浄用ポンプ13を介して内視鏡管路洗浄用管路14に連通する管路と、流液洗浄用ポンプ10を介して流液洗浄用管路11に連通する管路とに分岐している。 【0015】 内視鏡管路洗浄用管路14は、逆止弁15を介し、圧力センサー29および内部管路を有するブロックA16に接続されている。ブロックA16は、途中に電磁弁17が設けられた管路を介し、洗浄チューブ接続口18および内部管路を有するブロックB19に連通している。 【0016】 ブロックB19に設けられた洗浄チューブ接続口18は、洗浄チューブ20を介し、内視鏡2の内部に設けられた管路と連通している。 【0017】 また、ブロックA16は、途中に逆止弁21と分岐弁24が設けられたエアー供給管路23を介して、コンプレッサー22に接続されている。エアー供給管路23の途中に設けられた分岐弁24には、エアー供給管路23から分岐した管路25が設けられており、管路25は、逆止弁26と、ブロックB19とを介し、洗浄チューブ接続口18と連通している。 【0018】 さらに、ブロックA16は、途中にリリーフ弁28が設けられたリリーフ管路27を介し、洗浄漕3に連通している。リリーフ管路27の途中に設けられたリリーフ弁28は、開放圧が0.18Mpaから0.20Mpaの間で設定されており、該開放圧を超えた場合、内視鏡2の内部に設けられた管路に過剰な圧力がかからないようにするため、リリーフ弁28は開放され、余分な流体は洗浄漕3に排出される。なお、ブロックA16内の圧力は、ブロックA16に設けられた圧力センサー29により随時モニタリングされている。 【0019】 洗浄漕3の底面の一部には、排水口30が設けられており、排水口30から伸びた排水管路31は、排水弁32と、排水ポンプ33とを介し、内視鏡洗浄装置外部に開放されている。 【0020】 次に、第1の実施形態に係る気液二相流排出用キャップについて、図2から図4を用いて説明する。内視鏡2は、操作部34と、挿入部37と、コネクター部39とを有する。操作部34の内部には、シリンダ部35が形成されており、シリンダ部35にはシリンダ部開口部36が設けられている。また、挿入部37の内部には挿入部管路38が、コネクター部39の内部にはコネクター部管路40が、それぞれシリンダ部35から分岐して連通するように形成されている。挿入部管路38の寸法は、内視鏡2の機種により、1.1mm2から28.3mm2の管路断面積と、1.0mから2.5mの管路長との組み合わせとにより構成されている。また、コネクター部管路40の寸法は、内視鏡2の機種によらず、10.75mm2程度の管路断面積と、1.5m程度の管路長とにより構成されている。 【0021】 挿入部管路38の途中には、分岐管路42が形成されており、分岐管路42には、分岐管路開口部43が設けられている。分岐管路開口部43は、内視鏡2を用いて患部の検査、手術等を行う際に、図示しない処置具等が挿入できるようになっている。 【0022】 コネクター部管路40に設けられたコネクター部開口部41は、内視鏡2を用いて患部の血液の吸引等を行う際に、図示しない外部に設置した吸引器からのチューブが接続できるようになっている。また、コネクター部開口部41には、内視鏡2の洗浄を行う際に、洗浄チューブ20が接続できるようにもなっている。 【0023】 図3は、シリンダ部開口部36または分岐管路開口部43に装着される気液二相流排出用キャップ1の構造を説明するための断面図である。シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43は、各々の内径が決定すれば、各々の箇所に装着される気液二相流排出用キャップ1の寸法も同時に決定される。以降では、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43は、内径および形状寸法が同一のものであると仮定して説明を行う。 【0024】 図3で示す気液二相流排出用キャップ1は、内視鏡2の洗浄時に、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43に装着される。気液二相流排出用キャップ1には、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43を部分的に閉塞し、外部に一定のクリアランスを有する排出路45が形成されるように、一端がシリンダ部開口部36または分岐管路開口部43に挿入されるような、閉塞栓部44が設けられている。排出路45の開口端面積は、1.1mm2から28.3mm2であり、内視鏡2の内部に設けられた管路、すなわち、挿入部管路38の管路断面積と同一になるような寸法形状により形成されている。 【0025】 閉塞栓部44の他端には折り返し部47が設けられており、気液二相流排出用キャップ1がシリンダ部開口部36および分岐管路開口部43に装着された際に、折り返し部47は、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の外周面側に向かって延出し、かつ、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43に設けられたフランジ部46の係止面に入り込むように形成されている。この場合、フランジ部46は、折り返し部47に周辺を覆われるため、気液二相流排出用キャップ1が一旦装着されると、気液二相流排出用キャップ1がシリンダ部開口部36および分岐管路開口部43から簡単に外れてしまうようなことが無いような構造となっている。 【0026】 また、図4で示すとおり、折り返し部47には、周方向に少なくとも1つの切り欠き部48が形成されている。内視鏡2の内部に供給された洗浄液が排出される際には、洗浄液は、図3における矢印で示された経路、すなわち、閉塞栓部44の外側に形成された排出路45に流れ込んだ後、切り欠き部48から洗浄漕3に排出されるという経路を辿るため、1度の洗浄において、内視鏡2の内部だけではなく、フランジ部46の周囲を同時に洗浄することも可能である。 【0027】 さらに、気液二相流排出用キャップ1は、閉塞栓部44の外径の大きさにより、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43に連通する管路から流れてくる流体に対する、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の管路抵抗を調整することができる。 【0028】 管路抵抗の調整は、例えば、閉塞栓部44の外径が大きい場合は、排出路45の開口端面積が小さくなることにより管路抵抗が大きくなり、また、閉塞栓部44の外径が小さい場合は、排出路45の開口端面積が大きくなることにより管路抵抗が小さくなる、というような、気液二相流排出用キャップ1が有する構造を利用して行う。つまり、本実施形態における気液二相流排出用キャップ1が有するこのような構造を利用すれば、排出路45の開口端面積を、シリンダ部開口部36に装着される気液二相流排出用キャップ1はコネクター部管路40の開口端面積と同一になるように、また、分岐管路開口部43に装着される気液二相流排出用キャップ1は挿入部管路38の開口端面積と同一になるように、それぞれ調整を行うことにより、内視鏡2の内部の管路抵抗を均一にすることができる。また、内視鏡2の内部の管路抵抗が均一の場合においては、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43に連通する管路から流れてくる気液二相流は、内視鏡2の内部に設けられた管路、すなわち、コネクター部管路40および挿入部管路38に供給された時と同一の気体と液体の混合比を保ったまま切り欠き部48から洗浄漕3に排出されるため、該気液二相流の気体と液体の混合比が管路内の部位によって異なるような状態が引き起こされること無く、内視鏡2の内部の洗浄を均一に行うことができる。 【0029】 次に、前記構成における、内視鏡の洗浄工程およびすすぎ工程について説明する。 【0030】 内視鏡2の洗浄工程においては、内視鏡2を洗浄漕3の中に設置した後、洗浄チューブ20の一端を洗浄漕3に設けられた洗浄チューブ接続口18に接続し、洗浄チューブ20の他端を内視鏡2のコネクター部開口部41に接続する。内視鏡2のシリンダ部開口部36および分岐管路開口部43には、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43を部分的に閉塞する気液二相流排出用キャップ1をそれぞれ装着する。気液二相流排出用キャップ1は、内視鏡2の機種、すなわち、内視鏡2におけるコネクター部管路40および挿入部管路38の管路径の大きさにより使い分ける。これにより、内視鏡2の内部に設けられた管路、すなわち、コネクター部管路40および挿入部管路38と、内視鏡2に設けられた開口部、すなわち、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の管路抵抗を均一にすることができるため、適切な気体と液体の混合比を持つ気液二相流を内視鏡2の内部全体に供給することができる。図示しない内視鏡洗浄装置のトップカバーを閉じ、図示しない内視鏡洗浄装置のパネルに設置された各制御スイッチの操作により、洗浄工程が開始される。 【0031】 洗浄工程が開始されると、まず、排水弁32が閉じられる。続いて電磁弁6が開き、水道水が、水道蛇口5から、給水フィルター7および3方向弁8を介してノズル9から洗浄層3内に供給される。洗浄層3内の水位が適正になったことを水位検知センサー4が検知すると、給水弁6が閉じられる。流液洗浄用ポンプ10とノズル9が連通するように3方向弁8が切り替わると、流液洗浄用ポンプ10が作動する。 【0032】 洗浄層3内には、図示していないカセット容器収納機構が設けられている。カセット容器収納機構の内部には、図示していない洗剤カセット容器が設置されており、洗剤カセット容器内には洗剤が充填されている。カセット容器収納機構の作用により、洗剤カセット容器内に充填された洗剤は、内視鏡2に直接触れること無く洗浄層3内に排出される。洗浄層3内に排出された洗剤は、ノズル9より排出された水道水と混ざり合い、希釈されて、内視鏡2の内部および外部の洗浄に用いる洗浄液となる。 【0033】 前記のようにして作られた洗浄液は、作動している流液洗浄用ポンプ10により吸い上げられ、ノズル9より排出される。ノズル9から排出される洗浄液は、洗浄漕3内に設置された内視鏡2の外部を洗浄しながら洗浄漕3内を還流する。また、洗浄漕3内を還流する洗浄液は、一部が循環液吸引口12から吸引され、流液洗浄用管路11を経由し、再度ノズル9へと向かうという経路を辿って循環する。 【0034】 また、内視鏡管路洗浄用ポンプ13が作動し、電磁弁17が開放されることにより、流速が大きな洗浄液が内視鏡2の内部に供給される。この時、コンプレッサー22に連通するエアー供給管路23の途中に設置された分岐弁24は、コンプレッサー22とブロックB19を連通する方向に開放されているため、コンプレッサー22を作動させることにより、ブロックB19内において洗浄液とエアーが混合され、気液二相流が生成される。コンプレッサー22から供給されるエアーの流量は、内視鏡管路洗浄用ポンプ13から供給される洗浄液の流量の約5倍以上であり、このような気体と液体の混合比を持つ気液二相流が、洗浄チューブ接続口18から、洗浄チューブ20と、コネクター部開口部41とを介して内視鏡2の内部に設けられた管路、すなわち、コネクター部管路40および挿入部管路38に供給される。 【0035】 つまり、コネクター部管路40および挿入部管路38の管路径の大きさに合った気液二相流排出用キャップ1をシリンダ部開口部36および分岐管路開口部43にそれぞれ装着した上において、前記気体と液体の混合比を持つ気液二相流を前記経路で供給して内視鏡2の内部の洗浄を行うことにより、内視鏡2の内部の管路抵抗が均一な状態において、前記気体と液体の混合比が保たれたまま内視鏡2の内部の洗浄が行われるため、内視鏡2の洗浄を効率的に行うことができる。 【0036】 なお、ブロックA16は、途中にリリーフ弁28が設けられたリリーフ管路27を介し、洗浄漕3に連通している。リリーフ弁28は、開放圧を超えた場合、内視鏡2の内部に設けられた管路に過剰な圧力がかからないようにするために開放され、余分な流体が洗浄漕3に排出されるような構造となっている。このため、コンプレッサー22から供給されるエアーと内視鏡管路洗浄用ポンプ13から供給される洗浄液との混合をブロックA16内において行った場合、リリーフ弁28が開放してしまうことにより、内視鏡2の内部に設けられた管路に対する洗浄効率が高い気体と液体の混合比を持つ気液二相流を生成できなくなってしまうため、コンプレッサー22から供給されるエアーと内視鏡管路洗浄用ポンプ13から供給される洗浄液との混合は、ブロックA16内ではなく、ブロックB19内において行われる。 【0037】 また、洗浄液中に洗剤が混入されている場合、気液二相流を洗浄漕3内に供給することにより、洗浄漕内3内に多量の泡が発生し、洗浄漕3内に設けられた水位検知センサー4が誤検知を起こす可能性がある。そのため、コンプレッサー22は、例えば、5秒間コンプレッサー22を作動させた後、泡を消すために10秒間停止するといった具合に、間欠的に作動させた方が良い。 【0038】 前記までの作用により、内視鏡2の外部は、流液洗浄用ポンプ10が作動し、ノズル9から洗浄液が供給されることにより洗浄され、また、内視鏡2の内部は、内視鏡管路洗浄用ポンプ13とコンプレッサー22が作動し、ブロックB19内において生成された気液二相流が、洗浄チューブ接続口18から、洗浄チューブ20と、コネクター部開口部41とを介して内視鏡2の内部に設けられた管路、すなわち、コネクター部管路40および挿入部管路38に供給されることにより洗浄される。 【0039】 洗浄工程が終了すると、排水弁32が開放され、排水ポンプ33が作動することにより、管路31を通じて洗浄漕3内の洗浄液が内視鏡洗浄装置の外部に排出される。この時、流液洗浄ポンプ10と内視鏡管路洗浄用ポンプ13も同時に作動することにより、内視鏡2の内部に設けられた管路、および内視鏡洗浄装置内に設けられた管路等に残留している洗浄液も同時に排出される。 【0040】 その後、3方向弁8が切り替わり、水道蛇口5とノズル9を連通させると同時に、電磁弁6が開放されて再度水道水が洗浄漕3内に供給される。洗浄漕3内の水位が適正になると、内視鏡管路内洗浄用ポンプ13と流液洗浄用ポンプ10が作動し、内視鏡2の内部に設けられた管路と、内視鏡2の外部と、内視鏡洗浄装置の洗浄漕3と、内視鏡洗浄装置内に設けられた管路等とがそれぞれすすがれる。前記各部がすすがれると、再度排水弁32が開放され、排水ポンプ33が作動することにより、前記各部をすすぐ際に用いられた、洗浄漕3内に滞留するすすぎ水が、管路31を通じて内視鏡洗浄装置の外部に排出される。この時、流液洗浄ポンプ10と内視鏡管路洗浄用ポンプ13も同時に作動することにより、内視鏡2の内部に設けられた管路、および内視鏡洗浄装置内に設けられた管路等に残留しているすすぎ水も同時に排出される。 【0041】 これに続いて、エアー供給管路23に設置された分岐弁24が作動し、コンプレッサー22とブロックA16をとを連通する方向に開放される。この後、コンプレッサー22が作動し、圧縮されたエアーが、エアー供給管路23と、ブロックA16と、電磁弁17と、ブロックB19とを経由し、洗浄チューブ接続口18から洗浄チューブ20を介して内視鏡2の内部に設けられた管路に供給される。これにより、内視鏡2の内部に設けられた管路および内視鏡洗浄装置内に設けられた管路等の除水を行う。すすぎ工程が終了するまでは、排水弁32は開放され、排水ポンプ33は作動しているので、洗浄漕3に放出されたすすぎ水は外部に全て排出される。 【0042】 (第2の実施形態) 次に、本発明に係る第2の実施形態について、図5を用いて説明する。 【0043】 図5は、本実施形態に係る気液二相流排出用キャップ本体の断面図である。なお、図1から図4までとの同一の部分には、同一の符号を付して詳細説明は省略する。 【0044】 第2の実施形態の気液二相流排出用キャップ1aは、第1の実施形態の気液二相流排出用キャップ1とは排出路45の位置が異なっており、閉塞栓部44の内部に形成されている。また、本実施形態の気液二相流排出用キャップ1aにおいては、排出路45が閉塞栓部44の内部に形成されており、かつ、折り返し部47に切り欠き部48が形成されていないため、内視鏡2の内部に設けられた管路に連通する開口部、すなわち、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の内壁の全周にわたって水密に密着させることができる。本実施形態の気液二相流排出用キャップ1aは、前記のような構造を持つため、内視鏡2の内部に供給された洗浄液が排出される際には、洗浄液は、図5における矢印で示されるように、閉塞栓部44の内側に形成された排出路45に流れ込んだ後、排出路45の開口部より洗浄漕3に排出される。 【0045】 本実施形態の気液二相流排出用キャップ1aにおいては、閉塞栓部44の内部に形成されている排出路45の開口端面積を調整することにより、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の管路抵抗の調整を行うことができる。つまり、排出路45の開口端面積が大きい場合は管路抵抗が小さくなり、また、排出路45の開口端面積が小さい場合は管路抵抗が大きくなる。 【0046】 この場合、排出路45および排出路45の開口部が、第1の実施形態の気液二相流排出用キャップ1よりも視認し易い位置に設けられているため、開口端面積の調整、すなわち、シリンダ部開口部36および分岐管路開口部43の管路抵抗の調整が容易となる。また、第1の実施形態の気液二相流排出用キャップ1よりも構造が比較的単純なため、安価に生産できるという利点がある。 【図面の簡単な説明】 【0047】 【図1】本発明の実施形態に係る気液二相流排出用キャップが用いられる内視鏡洗浄装置の概略構成図。 【図2】本発明の実施形態に係る気液二相流排出用キャップが装着される内視鏡の断面図。 【図3】本発明の第1の実施形態に係る気液二相流排出用キャップの気液二相流排出用キャップ本体の断面図。 【図4】本発明の第1の実施形態に係る気液二相流排出用キャップの気液二相流排出用キャップ本体断面の斜視図。 【図5】本発明の第2の実施形態に係る気液二相流排出用キャップの気液二相流排出用キャップ本体の断面図。 【符号の説明】 【0048】 1 気液二相流排出用キャップ、2 内視鏡、3 洗浄漕、4 水位検知センサー、5 水道蛇口、6 電磁弁、7 給水フィルター、8 3方向弁、9 ノズル、10 流液洗浄用ポンプ、11 流液洗浄用管路、12 循環液吸引口、13 内視鏡管路洗浄用ポンプ、14 内視鏡管路洗浄用管路、15 逆止弁、16 ブロックA、17 電磁弁、18 洗浄チューブ接続口、19 ブロックB、20 洗浄チューブ、21 逆止弁、22 コンプレッサー、23 エアー供給管路、24 分岐弁、25 管路、26 逆止弁、27 リリーフ管路、28 リリーフ弁、29 圧力センサー、30 排水口、31 排水管路、32 排水弁、33 排水ポンプ、34 操作部、35 シリンダ部、36 シリンダ部、開口部 37 挿入部、38 挿入部管路、39 コネクター部、40 コネクター部管路、41 コネクター部開口部、42 分岐管路、43 分岐管路開口部、44 閉塞栓部、45 排出路、46 フランジ部、47 折り返し部、48 切り欠き部 代理人 弁理士 伊 藤 進
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号
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| 【出願日】 |
平成16年2月27日(2004.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2005−237821(P2005−237821A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月8日(2005.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−54679(P2004−54679) |
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