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【発明の名称】 検眼装置
【発明者】 【氏名】寺部 尋久
【住所又は居所】愛知県蒲郡市拾石町前浜34番地14 株式会社ニデック拾石工場内

【要約】 【課題】効率よく自覚的な検眼作業を行うことのできる検眼装置を提供する。

【解決手段】自覚的に検眼を行うための検眼装置において、被検眼の他覚測定値及び被検者が使用していた眼鏡のレンズ度数値を入力する入力手段と、該入力手段により入力された前記他覚値又は被検眼の完全矯正値の少なくとも一方の値と前記レンズ度数値との度数差を得て,該度数差を予め決定されている判定値と比較する比較手段と、該比較手段による得られる比較結果に基づき検眼作業を引き続き行うか否かを判断するためのメッセージを通知するメッセージ通知手段と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自覚的に検眼を行うための検眼装置において、被検眼の他覚測定値及び被検者が使用していた眼鏡のレンズ度数値を入力する入力手段と、該入力手段により入力された前記他覚値又は被検眼の完全矯正値の少なくとも一方の値と前記レンズ度数値との度数差を得て,該度数差を予め決定されている判定値と比較する比較手段と、該比較手段による得られる比較結果に基づき検眼作業を引き続き行うか否かを判断するためのメッセージを通知するメッセージ通知手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。
【請求項2】
請求項1の検眼装置は、前記被検眼の完全矯正値を得るための複数の検査ステップを実行するための検眼プログラムを記憶する記憶手段と、該検眼プログラムを実行する実行手段と、を有し、前記他覚測定値と眼鏡レンズ度数値の前記度数差と前記判定値とによる前記比較結果に基づいて行われる前記メッセージの通知は、前記実行手段による前記検査ステップの実行前に行われることを特徴とする検眼装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2の検眼装置は、前記メッセージ通知手段により前記メッセージを通知した後、検眼作業を引き続いて行うか否かを選択する選択手段を有していることを特徴とする検眼装置。
【請求項4】
請求項1〜3の検眼装置は、前記比較手段に用いられる前記判定値の値を任意に変更するための判定値変更手段を有していることを特徴とする検眼装置。





【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被検眼の屈折力等を自覚的に検査する検眼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被検眼の眼前に球面レンズや円柱レンズ等の光学素子を組み合わせて切換え配置し、前方に呈示する視標を見せながら被検眼の屈折力(視力)を自覚的に検査する検眼装置が知られている。このような検眼装置では、初めに被検眼を他覚式検眼装置にて測定して測定値(度数等)を得ておき、その測定値を基にして被検眼の眼前に球面レンズや円柱レンズ等の光学素子を組み合わせて切換え配置し、この光学素子を種々切り換えながら自覚検査を行い、被検者の最高視力を得るための完全矯正度数を求める。その後、この完全矯正度数から検者の経験や所定の手法にしたがって最終的な眼鏡の処方値を決定することとなる。また、眼鏡使用者が新たな眼鏡を購入する場合においては、レンズメータ等にて使用している眼鏡のレンズ度数を予め得ておき、自覚式検眼装置による検眼作業に役立てている(特許文献1 参照)。
【特許文献1】特開平10−28675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
眼鏡使用者が新たな眼鏡を購入する場合、前の眼鏡から度数が変わっていなければ、検眼作業をそれ以上する必要がなくなる。しかしながら、どの程度の度数変化を基に検眼作業を続けるか否かの判断をすることは、従来は検者の経験に依存し、その判断基準はまちまちである。また、度数変化が見られず検眼作業を続ける意味がなくとも一律に同じ検眼作業を最後まで行うことは作業効率が悪い。
上記従来技術の問題点に鑑み、効率よく自覚的な検眼作業を行うことのできる検眼装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 自覚的に検眼を行うための検眼装置において、被検眼の他覚測定値及び被検者が使用していた眼鏡のレンズ度数値を入力する入力手段と、該入力手段により入力された前記他覚値又は被検眼の完全矯正値の少なくとも一方の値と前記レンズ度数値との度数差を得て,該度数差を予め決定されている判定値と比較する比較手段と、該比較手段による得られる比較結果に基づき検眼作業を引き続き行うか否かを判断するためのメッセージを通知するメッセージ通知手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の検眼装置は、前記被検眼の完全矯正値を得るための複数の検査ステップを実行するための検眼プログラムを記憶する記憶手段と、該検眼プログラムを実行する実行手段と、を有し、前記他覚測定値と眼鏡レンズ度数値の前記度数差と前記判定値とによる前記比較結果に基づいて行われる前記メッセージの通知は、前記実行手段による前記検査ステップの実行前に行われることを特徴とする。
(3) (1)または(2)の検眼装置は、前記メッセージ通知手段により前記メッセージを通知した後、検眼作業を引き続いて行うか否かを選択する選択手段を有していることを特徴とする。
(4) (1)〜(3)の検眼装置は、前記比較手段に用いられる前記判定値の値を任意に変更するための判定値変更手段を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、新たに検眼を行うことが必要か否かを判断するための自動的な度数の比較機能を設けたことにより、効率よく自覚的な検眼作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施例である自覚式検眼装置を含めた検眼システムの外観略図、図2は制御系を含む要部構成図を示す。
1は測定眼の屈折力検査を自覚的に行う検眼装置本体であり、左右一対のレンズユニット10を備える。各レンズユニット10内には、種々の多数の光学素子を同一円周上に配置した複数レンズディスクが回転可能に設けられている。レンズディスクとしては弱球面レンズディスク12、強球面レンズディスク13、第1補助レンズディスク14、強乱視レンズディスク15、弱乱視レンズディスク16、第2補助レンズディスク17が用意されている。第2補助レンズディスク17には、遮蔽板、レッド・グリーンフィルタ(R/G)、偏向レンズ(P135°,P45°)、分散プリズム(6/10△)、マドックスレンズ等が用意される。これらの補助レンズは、例えば斜位検査時において所定の検査視標を左右眼に対して各々独立して呈示させるために用いられる。また、各ディスクにはレンズ等の光学素子が何も入っていない開口部も有している。なお、各ディスクはそれぞれモータ12M〜17Mにより回転駆動され、検査窓11に所期する矯正光学系を切換え配置する。18は検眼装置本体1の駆動制御を行うためのマイクロコンピュータ部である。
【0007】
2は検査視標を呈示する視標呈示装置であり、ランプ20を点灯して視標ディスク21、マスクディスク22を回転駆動させて所定の位置に合せ、所望の検査視標を被検眼前方に置かれた図示なきスクリーンに投影する。また、図2に示す23は視標呈示装置2の駆動制御を行うためのマイクロコンピュータ部である、。
なお、本実施形態では投影式の視標呈示装置を用いているが、これに限るものではなく、省スペース型(凹面鏡や多数の反射ミラーを使用したタイプ)や据え置き型(視標を背後から照明するタイプ)等、従来使用されている視標呈示装置を使用することができる。
【0008】
3は検眼装置本体1及び視標呈示装置2を操作するためのコントローラであり、後述する各種スイッチ群が配置されている。コントローラ3からのスイッチ信号は、リレーユニット4を介して検眼装置本体1及び視標呈示装置2に送信され、マイクロコンピュータ部18及び23は、コントローラ3から送信された信号に基づいて各ディスクの動作を制御する。
【0009】
5は測定用視標を被検眼眼底に投影し眼底の投影視標像を受光手段で検出することによって眼屈折力を測定する他覚式眼屈折力測定装置であり、6は眼鏡レンズの光学特性を測定するレンズメータ(図1には図示せず)である。眼屈折力測定装置5及びレンズメータ6からの他覚値及び眼鏡値データは、リレーユニット4を介してコントローラ3のメモリ7に記憶される。なお、メモリ7は他覚値及び眼鏡値等のデータを記憶する他に、例えば所定の検眼作業を順次行うための検眼プログラムや、完全矯正値や眼鏡値から処方値を自動的に求めるための自動調整用プログラム、検眼作業を引き続き行うか否かを判定するためのメッセージ表示を行うための判定プログラムやこの判定プログラムに用いる判定値等、検眼に必要な各種制御プログラムや数値データを記憶している。
【0010】
図3はコントローラ3を上方から見た図である。31は検眼情報を表示する液晶のディスプレイである。32はスイッチ部であり、所望する視標を呈示するための視標スイッチ群33、視標に所定のマスクをかけるためのマスクスイッチ群34、プログラム検眼用のスタートスイッチ35及びプログラム検眼を進行させるための送りスイッチ36、測定データ(S,C,A等)を変更するモードを指定するスイッチ群37、入力データ指定スイッチ群38、各種パラメータの設定モードや検眼作業用プログラムの書き込みモード等に入るための設定切換スイッチ群39、ファンクションスイッチ群40、測定眼指定スイッチ41、測定値の変更や数値入力のときに使用するダイヤルスイッチ42等を備える。また、ダイヤルスイッチ42の左右隣には、完全矯正値や眼鏡値から処方値を自動調整にて求めた後、微調整するための半自動調整用スイッチ43a,43bが設けられている。
【0011】
なお、設定切換スイッチ群39は、各設定モードメニューを表示させるメニュースイッチ、設定モードメニューを選択する選択スイッチ、設定モードメニューを決定する実行スイッチからなる。また、ファンクションスイッチ群40は、ディスプレイ31の画面下方の所定位置に表示される種々の選択項目から任意の項目を選択するときに使用される。
【0012】
以上のような構成の装置において、その動作を図4のフローチャートを基に説明する。なお、本実施形態に示す被検者は、従来眼鏡を使用している被検者であることを前提に、検眼プログラムに基づいて自動的に検眼を行う動作を説明する。
被検眼の自覚的な検眼を行う前に、検者は上述した判定プログラムに用いる判定値(C)を設定しておく。検者は判定値を設定するために、図3に示すコントローラ3の設定切換スイッチ群39のメニュースイッチ、選択スイッチ及び実行スイッチを用いて、上述した判定プログラムに用いる判定値(C)を任意に設定するための判定値設定モード画面をディスプレイ31に呼び出しておく。図5は、ディスプレイ31に表示された判定値設定モード画面の例を示した図である。本実施形態では、球面度数及び乱視度数の2種類のパラメータについて判定値を設定できるものとしている。
【0013】
検者は、各パラメータを設定切換スイッチ群39の選択スイッチを用いて選択し、判定値(C)をコントローラ3のダイヤルスイッチ42を用いて設定する。判定値(C)は球面屈折度数及び乱視度数の各々に対して、0D〜2.00D(ディオプタ)までの任意の数値を設定することができる。なお、本実施形態では判定値(C)の設定可能範囲を0D〜2.00Dとしているが、これに限るものではなく、判定値として使用できると思われる範囲を設定可能範囲とすればよい。また、本実施形態にて判定値として使用するパラメータは、球面度数と乱視度数の2種類としているが、これに限るものではなく、例えば判定値として使用するパラメータとして乱視軸角度を加えてもよい。
球面度数及び乱視度数の判定値(C)を設定したら、設定切換スイッチ群39の実行ボタンを使用して各パラメータの判定値を確定させ、判定値設定モード画面を抜ける。なお、本実施形態では、球面度数及び乱視度数の判定値(C)を共に0.50Dとしている。
【0014】
次に検者は、コントローラ3のスタートスイッチ35を押して検眼プログラムを実行させるとともに、コントローラ3の入力データ指定スイッチ群38を用いて、被検眼の他覚測定データと被検者が使用していた眼鏡のレンズデータを検眼装置に入力する。他覚測定データは、被検眼を図1に示す他覚式眼屈折力測定装置5を用いて予め測定しておき、他覚式眼屈折力測定装置5のデータ出力スイッチを用いてリレーユニット4の図示なきメモリ内に被検眼の他覚的な測定データ(球面度数、乱視度数、乱視軸角度等)を記憶させておく。また、被検者が前に使用していた眼鏡のレンズデータ(球面度数、乱視度数、乱視軸角度等)は、図2に示すレンズメーターにて測定し、同様にリレーユニット4のメモリに予め記憶させておく。検者は、コントローラ3の入力データ指定スイッチ群38を用いて、リレーユニット4に記憶された他覚測定データと眼鏡レンズ測定データをコントローラ3側に入力し、メモリ7に記憶させる。
【0015】
図3に示すコントローラ3のマイクロコンピュータ部30は、他覚測定データと眼鏡レンズ測定データとを取得すると、判定プログラムを実行させ、両測定データにおける球面度数同士の測定値差、及び乱視度数同士の測定値差(絶対値ΔA)を各々算出する。次に、マイクロコンピュータ部30は、算出した球面度数同士の測定値差、及び乱視度数同士の測定値差(ΔA)と、先に設定した球面度数及び乱視度数に対する判定値(C)とを各々比較する。マイクロコンピュータ部30は、両眼とも球面度数及び乱視度数のどちらか一方でも、判定値(C)より測定値差(ΔA)の方が大きければ、検眼作業を続行するものとする。また、両眼とも測定値差(ΔA)が判定値(C)以内であれば、マイクロコンピュータ部30は、図6(a)に示すように、ディスプレイ31に検眼作業を続けるか否かの判断を問うための「検眼をしますか?」のメッセージを画面中央部付近に表示(通知)する。また、マイクロコンピュータ部30は、検者に両測定値(他覚及び眼鏡データ)の比較が行いやすいように、左右眼の他覚的に求めた測定データ及び眼鏡レンズ測定データをメッセージと共にディスプレイ31の画面に表示する。なお、図6(a)に示すディスプレイ31の画面下方には、表示されたメッセージに対する対応として「ハイ」、「イイエ」の選択項目が表示される。
【0016】
検者は、このメッセージ表示画面を見て、検眼作業を継続するか否かの判断を行う。このまま検眼作業を継続する場合には、選択項目「ハイ」に対応するファンクションスイッチを押し、検眼作業をここで終了する場合には、選択項目「イイエ」に対応するファンクションスイッチを押す。選択項目「ハイ」が指定されると、マイクロコンピュータ部30は、引き続き検眼プログラムを実行させ、この検眼プログラムに従って検眼作業を行うように検眼装置を駆動制御する。また、選択項目「イイエ」が指定されると、マイクロコンピュータ部30は、検眼プログラムによる検眼作業動作を終了させるとともに、レンズメータで得られた眼鏡レンズ測定値を今回の検眼による最終的な処方値として、メモリ7に記憶するともにディスプレイ31に表示する。
【0017】
選択項目「ハイ」が指定され、検眼作業を続行する場合、マイクロコンピュータ30部は、検眼プログラム及び検者のコントローラ3の使用に従って、検眼装置本体1及び視標呈示装置2を駆動制御する。検眼のプログラムにおける検査ステップは、裸眼視力検査ステップからスタートし、その後は送りスイッチ36を押すことによって、前眼鏡装着による眼鏡視力検査ステップ、自覚検査ステップ(レッドグリーン(R/G)検査ステップ、乱視軸検査ステップ、乱視度数検査ステップ、R/G検査ステップ、視力検査ステップ等)の順に進行するようになっている。
【0018】
なお、裸眼視力検査ステップでは、視標呈示装置2により所定の視力値を持つ検査視標を呈示し、検者は、視標スイッチ群33及びマスクスイッチ群34を用いて呈示視標を変更することにより被検者の裸眼視力を得る。この場合、被検眼の眼前から検眼装置本体1を除いた状態にて、左右眼の各々を検眼しても良いし、検査窓11の一方を開口、他方を遮蔽にして左右眼を検眼しても良い。眼鏡視力検査ステップでは、メモリ7に記憶された眼鏡レンズ測定データに対応した光学素子をレンズユニット10の検査窓11内に配置しておき、裸眼視力検査ステップと同様の検査を行うことで、眼鏡使用時における被検者の視力を得る。また、自覚検査ステップでは、他覚測定データまたは眼鏡レンズ測定データのどちらかを初期値として選択し、選択したデータ(他覚測定データ、または眼鏡レンズ測定データ)に対応する光学素子をレンズユニット10の検査窓11内に配置し、視力検査を行うことで、被検眼の自覚的な完全矯正値を得る。
【0019】
自覚検査ステップにより、被検眼の完全矯正値(自覚値)が決定すると、マイクロコンピュータ部30は、判定プログラムを実行させ、先にメモリ7に記憶した眼鏡レンズ測定データと完全矯正値(自覚値)における球面度数同士の測定値差、及び乱視度数同士の測定値差(絶対値ΔB)を各々算出する。マイクロコンピュータ部30は、算出した球面度数同士の測定値差、及び乱視度数同士の測定値差(ΔB)と、先に設定した球面度数及び乱視度数の判定値(C)とを各々比較する。次に、マイクロコンピュータ部30は、両眼とも球面度数及び乱視度数のどちらか一方でも、判定値(C)より測定値差(ΔB)の方が大きければ、検眼作業(自動調整)を続行するものとする。
【0020】
また、両眼とも測定値差(ΔB)が判定値(C)以内であれば、マイクロコンピュータ部30は、図6(b)に示すように、ディスプレイ31に検眼作業を続けるか否かの判断を問うための「処方値を求めますか?」のメッセージを画面中央部付近に表示(通知)する。また、前述したようにマイクロコンピュータ部30は、検者に両測定値(他覚及び眼鏡データ)の比較が行いやすいように、左右眼の自覚的に求めた測定データ及び眼鏡レンズ測定データをメッセージと共にディスプレイ31の画面に表示するとともに、画面下方には、表示されたメッセージに対する対応として「ハイ」、「イイエ」の選択項目を表示する。
【0021】
検者は、このメッセージ表示画面を見て、さらに検眼作業を継続するか否かの判断を行う。選択項目「ハイ」が指定されると、マイクロコンピュータ部30は、自動調整用プログラムを実行し、眼鏡製作のためのレンズ処方値を決定する。また、選択項目「イイエ」が指定されると、マイクロコンピュータ部30は、検眼作業動作を終了させるとともに、レンズメータで得られた眼鏡レンズ測定値を今回の検眼による最終的な処方値として、メモリ7に記憶するともにディスプレイ31に表示する。
【0022】
選択項目「ハイ」が指定され、検眼作業が続行する場合、マイクロコンピュータ30部は、自動調整プログラムに基づいてレンズ処方値を決定する。レンズ処方値は得られた完全矯正値を基に眼鏡レンズ測定データ(前眼鏡値)、予め入力してある適用能力(年齢)、不同視、遠視/近視、乱視の状態等を加味して決定される。
その後、得られたレンズ処方値に基づいてレンズユニット10の検査窓内に光学素子を配置させ、被検者に最終的な見え具合を確認する。見え具合の微調整は、半自動調整用スイッチ43a,43bにより行い、最終的な処方値を決定する。その後、必要があれば近用視力を確認し、仮枠にて装用テストを行い検眼作業を終了する。
なお、本実施形態では選択項目「ハイ」が指定され、検眼作業が続行する場合、自動調整用プログラムを用いて、自動的にレンズ処方値を求めるものとしているが、これに限るものではなく、コントローラ3のスイッチ部32を使用することにより、手動操作にてレンズ処方値を求めることもできる。
【0023】
本実施形態に示すように、他覚値又は自覚値と眼鏡レンズ測定値との差と、予め設定した判定値とを自動的に比較し、その比較結果に基づいて検眼作業を引き続き行うか否かの判断を行うためのメッセージを表示させることにより、検眼作業を続けるか否かの判断を行うタイミングを得ることができる。その結果、経験の浅い検者であっても効率よく自覚的な検眼を行うことができる。
【0024】
また、他覚測定データと眼鏡測定データとの差、及び自覚値と眼鏡測定データとの差を予め設定しておいた判定値と比較し、その結果に基づいて検眼作業を引き続き行う旨のメッセージを表示させることとしているが、他覚測定データと眼鏡測定データとの差、または自覚値と眼鏡測定データとの差の一方のみを判定値と比較させることもできる。
【0025】
さらに、本実施形態では最終的な処方値を得るための自動調整を行う前に、眼鏡測定値と自覚値との測定値差(ΔB)と、先に設定した判定値(C)とを比較し、判定値(C)より測定値(ΔB)が大きければメッセージを表示させるものとしているがこれに限るものではない。例えば、測定値(ΔB)が判定値(C)以内であれば、そのまま検眼作業を終了させ、判定値(C)よりも測定値(ΔB)が大きければ、メッセージを表示するようにしてもよい。この場合、検者はこのメッセージが表示されることにより、眼鏡測定値と自覚値との測定値差が設定した判定値より大きいことを自覚することができる。その結果、自動調整を行う前に再度検眼のやり直す、処方値を求めず前に使用していた眼鏡の測定値のままで処方する、自動調整を行い新しい処方値を求める等、の最終的な判断を行うことができる。
また、本実施形態で示したメッセージは、検者が検眼作業を続けるか否かの判断を補助するために表示するものであり、本実施形態にて示した文言以外のメッセージ内容であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態における自覚式検眼装置を含めた検眼システムを示した外観略図である。
【図2】本実施形態における検眼システムの系制御系を示したブロック図である。
【図3】コントローラの詳細を示した図である。
【図4】本実施形態における検眼装置の検査の流れを示したフローチャートである。
【図5】判定値を設定する判定値設定モード画面を示した図である。
【図6】ディスプレイ画面にメッセージを表示させてた例を示した図である。
【符号の説明】
【0027】
1 検眼装置本体
2 視標呈示装置
3 コントローラ
4 リレーユニット
5 他覚式眼屈折力測定装置
6 レンズメータ
10 レンズ室ユニット
18 マイクロコンピュータ部
31 ディスプレイ
32 スイッチ部

【出願人】 【識別番号】000135184
【氏名又は名称】株式会社ニデック
【住所又は居所】愛知県蒲郡市栄町7番9号
【出願日】 平成16年1月30日(2004.1.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−211423(P2005−211423A)
【公開日】 平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願番号】 特願2004−23541(P2004−23541)