| 【発明の名称】 |
眼科装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本多 直人 【住所又は居所】愛知県蒲郡市拾石町前浜34番地14 株式会社ニデック拾石工場内
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| 【要約】 |
【課題】被検者への負担を軽減し、スムーズな検査を行うことができる眼科装置を提供する。
【解決手段】被検眼を検査する測定部を持ち、該測定部の上下移動の微調節が可能な眼科装置において、被検者の顎を載せるための顎受け台と、該顎受け台を電動駆動により上下移動させる移動手段と、被検者と眼科装置との距離を測定する測距センサと、該測距センサにより測定された距離に基づいて前記移動手段による前記顎受け台の移動速度を変化させる速度可変手段と、を設けた |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検眼を検査する測定部を持ち、該測定部の上下移動の微調節が可能な眼科装置において、被検者の顎を載せるための顎受け台と、該顎受け台を電動駆動により上下移動させる移動手段と、被検者と眼科装置との距離を測定する測距センサと、該測距センサにより測定された距離に基づいて前記移動手段による前記顎受け台の移動速度を変化させる速度可変手段と、を設けたことを特徴とする眼科装置。 【請求項2】 請求項1の速度可変手段は、前記測距センサにより測定された距離が予め設定された所定距離以下である時に前記顎受け台を低速度とし、測定された距離が前記所定距離より離れているときに前記低速度より速い速度に変化させることを特徴とする眼科装置。 【請求項3】 請求項1の眼科装置において、前記顎受け台を上下動させる上下動信号を入力する移動信号入力手段と、前記顎受け台を所定の初期位置に復帰させる復帰信号を入力する復帰信号入力手段とを備え、前記速度可変手段は、前記上下動信号が入力されたときであって、前記測距センサにより測定された測定距離が予め設定された第1所定距離以下のときには前記顎受け台を低速の第1速度とし、測定距離が前記第1所定距離よりも離れているときには前記第1速度より速い第2速度に変化させ、前記復帰信号が入力されたときであって、測定距離が前記第1所定距離以上で設定された第2所定距離よりもさらに離れているときには前記第2速度よりも速い第3速度に変化させることを特徴とする眼科装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、被検眼を検査ないし測定する眼科装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、眼科装置が持つ測定部(検査ないし測定する検査光学系が配置された測定部)と被検眼との位置合わせを行う際には、被検者の顔の大きさに個人差があるため、被検者の顎を載せるための顎受け台を上下動させることにより高さ調節を行っていた。顎受け台の上下動に関しては、装置に設けられたUP/DOWNスイッチを検者が操作することにより、顎受け台を電動駆動により上下動させる構成の眼科装置が知られている(特許文献1参照)。 【0003】 また、被検者の顎の接離を検出するタッチセンサを顎受け台に設け、タッチセンサが被検者の顎を検知したことによって顎受け台の微調節を可能にする眼科装置が提案されている(特許文献2参照)。 【特許文献1】特開平11−276436号公報 【特許文献2】特開平6−14889号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記特許文献1のようにUP/DOWNスイッチを操作して顎受け台を電動駆動させる場合、被検者が顎を顎受け台に載せた状態でも被検者が驚いたりせずに、また、被検者に負担を与えないように、顎受け台の移動速度は遅めに設定されている。しかし、顎受け台の移動速度が遅く設定されていると、顔の大きさに差のある被検者を検査する場合には、顎受けの高さ調節を行う時間が長くなり、検査時間の長期化の原因となる。 【0005】 一方、上記特許文献2においては、被検者の顎が顎受け台に接触していなければ、タッチセンサは顎を検知できない。このため、被検者の顔が顎受け台の近くにあっても、タッチセンサはそれを検知することができず、速い顎受け台の移動によって被検者が驚いてしまう恐れがある。また、被検者は、顎受け台の上下動によって顎受け台から顎を離してしまうことが往々にしてある。この場合には、微調節が行えない。 【0006】 本発明は、上記問題点を鑑み、被検者への負担を軽減し、スムーズな検査を行うことができる眼科装置を提供することを技術課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 (1) 被検眼を検査する測定部を持ち、該測定部の上下移動の微調節が可能な眼科装置において、被検者の顎を載せるための顎受け台と、該顎受け台を電動駆動により上下移動させる移動手段と、被検者と眼科装置との距離を測定する測距センサと、該測距センサにより測定された距離に基づいて前記移動手段による前記顎受け台の移動速度を変化させる速度可変手段と、を設けたことを特徴とする。 (2) (1)の速度可変手段は、前記測距センサにより測定された距離が予め設定された所定距離以下である時に前記顎受け台を低速度とし、測定された距離が前記所定距離より離れているときに前記低速度より速い速度に変化させることを特徴とする。 (3) (1)の眼科装置において、前記顎受け台を上下動させる上下動信号を入力する移動信号入力手段と、前記顎受け台を所定の初期位置に復帰させる復帰信号を入力する復帰信号入力手段とを備え、前記速度可変手段は、前記上下動信号が入力されたときであって、前記測距センサにより測定された測定距離が予め設定された第1所定距離以下のときには前記顎受け台を低速の第1速度とし、測定距離が前記第1所定距離よりも離れているときには前記第1速度より速い第2速度に変化させ、前記復帰信号が入力されたときであって、測定距離が前記第1所定距離以上で設定された第2所定距離よりもさらに離れているときには前記第2速度よりも速い第3速度に変化させることを特徴とする。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、被検者への負担を軽減し、スムーズな検査が可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る眼科装置の側面外観概略図であり、図2は眼科装置を被検者側より見た図である。 【0010】 眼科装置1は、架台100のテーブル101上に搭載されている。眼科装置1の基台1aには、被検者の顔を固定する顔支持ユニット2のL字状の支基20が固定されている。支基20には被検者の顎を載せる顎受け台30が上下移動可能に設けられている。顎受け台30は駆動機構により上下移動する。また、支基20の下部には、被検者との距離を測定するための測距センサ10が被検者側に向けて設けられている。測距センサ10は、発光部10a及び受光部10aにより構成されており、発光部10aより出射される赤外光の反射光を受光部10bにて検出することにより、被検者との距離を測定する。測距センサ10は超音波センサとしても良い。なお、顎受け台30と被検者との距離を測定する上では、測距センサ10は被検者と対向する側で顎受け台30又はその近傍に設けることが好ましい。支基20の上部には額当てを支える支柱33が立設されており、その支柱33にはアイレベルマー34が設けられている。アイレベルマーク34は、検査時における被検眼の高さの目安とするために使用される。 【0011】 3は基台1に取り付けられた本体部、5は検査光学系5aが収納された測定部である。測定部5は、移動部130により被検眼に対してXYZの三次元方向にそれぞれ移動可能に、本体部3に搭載されている。検査光学系5aは、例えば、眼屈折力測定光学系であるが、眼圧測定光学系や眼底を撮影する撮影光学系等であっても良い。検査光学系5aについては、本発明との関連が薄いので、その説明は省略する。 【0012】 4は検者がアライメントを行う場合に使用するジョイスティックであり、このジョイスティック4を前後左右に倒すことにより、測定部5は前後左右方向に移動される。また、ジョイスティック4の回転ノブ4aを回転操作することにより測定部5は上下方向に移動される。顎受け台30の上下動により被検眼の高さがアイレベルマーク34付近に粗く調整できれば、被検眼に対する検査光学系5aの位置合わせの微調整は、移動部130による測定部5の移動で可能である。本体部3の検者側にはモニタ7、検査結果を印刷するプリンタを駆動させるプリントボタン等を持つスイッチ部8が設けられている。さらに、検者が顎受け台30を電動駆動で上下動させる時に使用する上下動スイッチ9が設けられている。 【0013】 図3は顎受け台30の上下移動機構を示す概略断面図である。支基20には送りネジ21が立設されており、これに螺合する雌ネジを持つ支柱23が支基20にガイドされて上下に移動可能に取り付けられている。支柱23の上に顎受け台30が固定されている。送りネジ21の下方にはギヤ22が設けられており、このギヤ22にモータ24側のギヤと噛み合っている。また、支柱23には溝25があり、この溝25と回転止め用のビス26により支柱23が回転するのを防止している。モータ24の回転により送りネジ21が回転し、これによって支柱23と共に顎受け台30が上下移動する。支柱23の下方には遮光板27が取り付けられており、支基20側には遮光板27を検知するフォトセンサ28a、28b、28cが設けられている。フォトセンサ28aは、遮光板27を検知することにより、顎受け台30が下限に下がったことを検知する。また、フォトセンサ28bは、遮光板27を検知することにより、顎受け台30が初期位置に復帰したことを検知する。また、フォトセンサ28cは、遮光板27を検知することにより、顎受け台30が上限に上がったことを検知する。 【0014】 図4は、本装置に関する制御系の構成プロック図である。60は制御部であり、測定部5に収納された検査光学系5a、測距センサ10、モニタ7、ジョイスティック4、上下動スイッチ9、モータ24、及び測定部5をXYZ方向にそれぞれ移動するための移動部130が接続されている。制御部60は、測距センサ10で測定される被検者との距離に応じて顎受け台30の移動速度を変えるように、モータ24を制御する。 【0015】 また、制御部60にはフォトセンサ28a、28b、28cが接続されている。初期動作時には、制御部60は顎受け台30を下方向に移動させ、フォトセンサ28aにより顎受け台30が下限に下がったことを検知した後、これを原点位置としてモータ24を駆動する。顎受け台30の初期位置は、標準的な大きさの顔の被検者が顎受け台30に顎を載せたときに、被検眼の高さがアイレベルマーク34の高さ付近になる位置である。 【0016】 以上のような構成を備える眼科装置において、その動作について図1及び図5を用いて説明する。図5は、被検者が顎受け台30に顎を載せた状態又は顎を顎受け台30付近に位置させた状態を示す図である。また、図1は、被検者が顎受け台30に顎を近づける前の状態を示しいる。 【0017】 新たな被検者の検査において、顎受け台30が初期位置又は前の被検者に調節された高さにあり、これに対して被検者の顔が比較的大きかったり、小さかったりする場合、検者は上下動スイッチ9を操作して、顎受け台30の高さを調節する。この時、被検者が眼科装置1から10cmよりも離れていることが測距センサ10により検知されていれば、制御部60は、顎受け台30を比較的速い速度V1(後述する低速V0よりも速い速度)で移動させるようにモータ24を駆動制御する。これにより、図1のように被検者が顎受け台30に顎を近づける前の状態においては、顎受け台30の高さの粗調節を迅速に行うことができる。なお、速度V1で顎受け台30を移動させる条件とした距離10cmは、被検者が眼科装置1に接近し過ぎているか否かを判定する例に過ぎず、これに限られるものではない。 【0018】 被検者が顎受け台30に顎を載せると、図5のように、被検者の体は前かがみの状態で装置1に近づく。この状態になると、測距センサ10から被検者までの距離が10cm以下として検知される。ここで、さらに、顎受け台30の高さ調節が必要であれば、検者は上下動スイッチ9を操作する。このとき、測距センサ10の検知距離が10cm以下であれば、制御部60は顎受け台30を被検者に負担を掛けたり、恐怖感を与えたりしない低速V0で移動させる。ここで、被検者が顎を載せた状態で顎受け台30が移動すると、被検者は顎受け台30から顎を僅かに離してしまうことがある。この場合でも、被検者が顎受け台30の近くに居ることが測距センサ10により検知されており、顎受け台30の移動速度は低速V0のままであるので、被検者を驚かしたり、負担を与えることを軽減して、スムーズな検査を行える。 【0019】 なお、図1のように、被検者が顎受け台30に顎を近づける前の状態において、顎受け台30が比較的速い速度V1の移動中に被検者が装置に接近し過ぎれば、測距センサ10での検出が10cm以下となるので、顎受け台30の移動速度は低速V0に変えられる。このため、速い速度で移動する顎受け台30に接触する可能性が軽減される。 【0020】 被検眼の高さがアイレベルマーク34の付近に調節されれば、検者は測定部5をジョイスティック4の操作により測定部5を移動させ、精密なアライメントを完了させた後に検査光学系5aによる検査を実行する。検査終了後、スイッチ部8のプリントボタンが押されると、検査結果が用紙に印刷される。同時に、このボタンの入力信号をトリガ信号(顎受け台30を初期位置に復帰させる復帰信号)として、制御部60はモータ24を駆動し、顎受け台30を初期位置に復帰させる。この時、検査を終えた被検者が測距センサ10から40cmより離れると、制御部60は顎受け台30を前述の比較的速い速度V1より更に速い速度V2で移動させる。これにより、次の被検者の準備が迅速に行え、特に多数の被検者を連続的に検査する集団検診等においては、よりスムーズな検査を行える。なお、この距離40cmは、被検者が装置から離れたことを判断する距離の例に過ぎず、速度V1とV0の切換条件とした距離10cmより離れた距離であれば良い。 【0021】 また、被検者との距離が40cmより近くであれば、プリントボタンによる復帰信号が入力されても、制御部60は顎受け台30を移動させないままとする。この場合でも、被検者を驚かすようなモータの駆動音の発生がなければ、先の速い速度V1にて顎受け台30を移動させても良い。 【図面の簡単な説明】 【0022】 【図1】本発明に係る眼科装置の側面外観概略図である。 【図2】本発明に係る眼科装置を被検者側より見た図である。 【図3】顎受け台の上下移動機構を示す概略断面図である。 【図4】本装置に関する制御系の構成プロック図である。 【図5】被検者が顎受け台に顎を載せた状態又は顎を顎受け台付近に位置させた状態を示す図である。 【符号の説明】 【0023】 5 測定部 10 測距センサ 24 モータ 30 顎受け台 34 アイレベルマーク 60 制御部 130 移動部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135184 【氏名又は名称】株式会社ニデック 【住所又は居所】愛知県蒲郡市栄町7番9号
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| 【出願日】 |
平成16年1月29日(2004.1.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−211351(P2005−211351A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月11日(2005.8.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−22247(P2004−22247) |
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