トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 アゴ密着型ストラップ付きトレイ
【発明者】 【氏名】加藤 光夫

【要約】 【課題】本発明は、口と鼻を密着するように覆わないで、顔面から落下する異物を受け入れて、前記異物が離散するのを防止するアゴ密着型ストラップ付きトレイに関するものである。

【解決手段】本発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、フィルム状透光性部材と、前記フィルム状透光性部材の下部に設けられた横方向に伸縮することができる滑り止め部材と、顔に付けるためのストラップとが設けられている。前記フィルム状透光性部材は、アゴの形状にフィットし易くするとともに、前記滑り止め部材によって顔面からの異物を付着させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面を覆うフィルム状透光性部材と、
前記フィルム状透光性部材の下部周縁に設けられた横方向に伸縮する滑り止め部材と、
から構成されることを特徴とするアゴ密着型ストラップ付きトレイ。
【請求項2】
前記フィルム状透光性部材は、顔面の眉毛までを覆う大きさであることを特徴とする請求項1に記載されたアゴ密着型ストラップ付きトレイ。
【請求項3】
前記フィルム状透光性部材の形状は、台形または上下反対の台形からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたアゴ密着型ストラップ付きトレイ。
【請求項4】
前記フィルム状透光性部材は、下方部分が着色されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたアゴ密着型ストラップ付きトレイ。
【請求項5】
前記フィルム状透光性部材および滑り止め部材は、一部に接着剤が付けられた積層状態で保存されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載されたアゴ密着型ストラップ付きトレイ。
【請求項6】
前記フィルム状透光性部材および滑り止め部材の少なくとも一方における顔面側の一部に接着剤が塗布されており、前記接着剤によってゴミ等を付着させることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載されたアゴ密着型トレイ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、口と鼻を密着するように覆わないで、顔面等から落下する体毛、体液等の異物を受け入れて、前記異物が離散するのを防止するアゴ密着型ストラップ付きトレイに関するものである。前記アゴ密着型ストラップ付きトレイは、たとえば、医師、歯科医師、理容師、美容師、調理師、食堂の従業員、食品加工工場の従業員、あるいは、顔面等から落下する体毛、体液等の異物が離散すると都合の悪い仕事に従事している人に必要なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医師、歯科医師、理容師、美容師、調理師、食堂の従業員、食品加工工場の従業員、あるいは、顔面等から落下する体毛、体液等の異物が離散すると都合の悪い仕事に従事している人々は、口または鼻を密着した紙材または布材等で覆い、顔面から異物の落下を防止していた。前記医師、歯科医師、理容師、美容師等は、顧客の顔面近くで仕事を行う必要があるため、顧客に直接息が当たらないように口および鼻を前記紙材または布材等で覆う必要があった。
【0003】
たとえば、特開平11−128378号公報には、顔面の口や鼻を覆う基布の周囲に高粘弾性の粘着剤を設置し、前記基布と皮膚を密着させることにより、口や鼻に異物が入るのを防止することが記載されている。前記公報のものは、前記基布の周囲に粘着剤を設置することにより、前記基布を顔面に装着する際の紐やゴムが不要になった。
【0004】
特開平10−248948号公報、および特開平10−165526号公報には、口と鼻を覆う部材の外周に粘着剤を付け、顔面との隙間から異物が入るのを防止するとともに、耳にかける紐を省略することができるという記載がある。
【0005】
【特許文献1】特開平11−128378号公報
【特許文献2】特開平10−248948号公報
【特許文献3】特開平10−165526号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記各特許文献に記載されているものは、口や鼻に異物が入るのを防止しようとするものである。これに対して、本発明は、口や鼻から出る微粒子、あるいは、皮膚、まつ毛、まゆ毛、鼻毛等の落下が顧客に当たったり、あるいは、食品等に混入するのを防止しようとするものであり、前記各特許文献と発想が全く異なっている。
【0007】
前記各特許文献に記載されているものは、口や鼻に異物が入るのを防止するもので、構造が複雑であった。これに対して、本発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、アゴに密着し、顔面から落下した異物を離散させないような簡単な構造で、しかも安価に製造できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(第1発明)
第1発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、顔面を覆うフィルム状透光性部材と、前記フィルム状透光性部材の下部周縁に設けられた横方向に伸縮する滑り止め部材と、から構成されることを特徴とする。
【0009】
(第2発明)
第2発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイにおいて、フィルム状透光性部材は、顔面の眉毛までを覆う大きさであることを特徴とする。
【0010】
(第3発明)
第3発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイにおいて、フィルム状透光性部材の形状は、台形または上下反対の台形からなることを特徴とする。
【0011】
(第4発明)
第4発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイにおいて、フィルム状透光性部材は、下方部分が着色されていることを特徴とする。
【0012】
(第5発明)
第5発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイにおいて、フィルム状透光性部材および滑り止め部材は、一部に接着剤が付けられた積層状態で保存されていることを特徴とする。
【0013】
(第6発明)
第6発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、フィルム状透光性部材および滑り止め部材の少なくとも一方における顔面側の一部に接着剤が塗布されており、前記接着剤によってゴミ等を付着させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、口と鼻を直接覆わずに開放されているため、口や鼻に対する圧迫感がないだけでなく、上方に向かって息が出るため、透光性フィルムが曇り、仕事がし難いということがない。
【0015】
本発明によれば、皮膚の一部、まつ毛、まゆ毛、鼻毛、あるいは、口や鼻から出る微粒子が落下して離散されずに、アゴ密着型ストラップ付きトレイの下部に収納または接着させることができる。
【0016】
本発明によれば、顧客の顔面近くで仕事をするサービス業者がアゴ密着型ストラップ付きトレイを装着することにより、顧客に直接息が当たらないため、高い質のサービスが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(第1発明)
第1発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、顔面を覆うフィルム状透光性部材と、前記フィルム状透光性部材の下部周縁に設けられた横方向に伸縮する滑り止め部材と、前記フィルム状透光性部材に取り付けられたストラップと、から構成されている。前記フィルム状透光性部材は、前記滑り止め部材によって、アゴに沿ってフィットさせるだけでなく、アゴとの隙間を容易に塞ぐことができる。
【0018】
第1発明は、顔面等から出た体毛、体液等の異物が前記滑り止め部材に引っ掛かり、外部に離散させることがない。また、滑り止め部材の形状は、下部周縁であるが、下部と頬の部分まで延ばすことができる。
【0019】
(第2発明)
第2発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイにおけるフィルム状透光性部材は、顔面のほとんど、たとえば、顔面のまゆ毛までを覆う大きさにすることができる。第2発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイとキャップを付けた者は、体毛、体液等の異物や息を顧客に当てることがなく、また、食料品に体から出る異物を混入させることがない。
【0020】
(第3発明)
第3発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、フィルム状透光性部材の形状を台形または上下反対の台形とし、使用目的によって、トレイの形状を変えることができる。
【0021】
(第4発明)
第4発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、フィルム状透光性部材の下方部分が着色されている。フィルム状透光性部材に付けられた色は、体毛、体液等の異物が何であるかを知ることができる。前記異物は、アゴ密着型ストラップ付きトレイによって外部に出ないだけでなく、前記異物の種類が判り、前記異物の発生を少なくするための対策を立てることができる。
【0022】
(第5発明)
第5発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、積層状態に保存されているフィルム状透光性部材、滑り止め部材を一枚ずつ剥がし、フィルム状透光性部材の上に前記滑り止め部材を貼り付ける。前記各部材には、その一部に接着剤が付けられ、それぞれを積層状態、たとえば、ポストイットのようにして保存されている。
【0023】
(第6発明)
第6発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、視界に影響を与えない領域のフィルム状透光性部材および滑り止め部材の少なくとも一部に接着剤が塗布されており、前記接着剤によってゴミ等や体毛、体液等の異物を付着させて、外部に離散するのを防止する。
【実施例】
【0024】
図1は本発明におけるアゴ密着型ストラップ付きトレイの実施例であり、フィルム状透光性部材と、横方向に柔軟性を備えた滑り止め部材とを説明するための図である。図2は本発明の一実施例で、図1のA−A断面図である。図3は本発明の実施例で、使用状態を説明するための図である。
【0025】
本発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイ1は、フィルム状透光性部材11と、アゴとの滑り止めと、体毛、体液等の異物落下を防止する滑り止め部材12と、耳、首、または後頭部に取り付けるためのストラップ13とから構成されている。
【0026】
図1ないし図3において、アゴ密着型ストラップ付きトレイ1を構成しているフィルム状透光性部材11は、たとえば、オレフィン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂等、透明な薄いフィルムで、使い捨てができる部材であれば良い。また、前記フィルム状透光性部材11の形状は、図1ないし図3に示す方形、または台形、あるいは逆台形として、アゴ密着型ストラップ付きトレイ1の使用目的によって変えることができる。
【0027】
柔軟性を備えた滑り止め部材12は、織物または不織布で横方向に伸縮自在とし、アゴに当たって滑らないような部材からなっている。そして、前記滑り止め部材12は、図1に示すように、前記フィルム状透光性部材11の下部上に設けられる。
【0028】
図3において、アゴ密着型ストラップ付きトレイ1は、滑り止め部材12の部分をアゴに当てた後、ストラップ13によって、後頭部等で結ぶ(14)。前記滑り止めは、アゴから滑り落ちないようにするのと、体毛、体液等の異物がアゴ密着型ストラップ付きトレイ1から落下しないようにする役目を同時に果たしている。
【産業上の利用可能性】
【0029】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たとえば、本発明のアゴ密着型ストラップ付きトレイは、医師、歯科医師、理容師、美容師の他に、顧客に顔を接近してサービスを行うことによって、顧客の顔に体毛、体液等の異物が飛んだり、あるいは息がかかる仕事に従事している者が使用できる。
【0030】
また、前記アゴ密着型ストラップ付きトレイは、調理師、食堂の従業員、食品加工工場の従業員の他に、仕事中に顔面から落下する体毛、体液等の異物が混入する恐れのある、食品関連事業従事者が使用できる。さらに、アゴ密着型ストラップ付きトレイは、近年、入国管理者、検疫業務、看護および/または介護業務を行う者が使用できる。また、前記アゴ密着型ストラップ付きトレイにおけるフィルム状透光性部材、あるいは滑り止め部材の形状は、必要に応じて任意に変更できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明におけるアゴ密着型ストラップ付きトレイの実施例であり、フィルム状透光性部材と、横方向に柔軟性を備えた滑り止め部材とを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例で、図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施例で、使用状態を説明するための図である。
【符号の説明】
【0032】
1・・・アゴ密着型ストラップ付きトレイ
11・・・フィルム状透光性部材
12・・・滑り止め部材
13・・・ストラップ
14・・・結び目
【出願人】 【識別番号】503246369
【氏名又は名称】加藤 光夫
【識別番号】000130732
【氏名又は名称】株式会社サンエス
【出願日】 平成15年7月8日(2003.7.8)
【代理人】 【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三

【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一

【識別番号】100061642
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武通

【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介

【公開番号】 特開2005−27927(P2005−27927A)
【公開日】 平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願番号】 特願2003−271745(P2003−271745)