| 【発明の名称】 |
X線管保持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 昌弘 【住所又は居所】京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内
【氏名】磯野 浩孝 【住所又は居所】京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内
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| 【要約】 |
【課題】天井懸垂X線管装置をどの方向からでも、容易に特定角度まで大きく回転又は任意の位置にセットすることができるX線管保持装置を提供する。
【解決手段】操作盤3に設けられた操作スイッチ20を押すと同時に取付ブロック14が解除され、このとき短時間だけ押すと、時間監視回路11が押している時間を検知し、ピンストッパ駆動回路13が作動し、取付ブロック14を回転させ、特定の角度でピンストッパ17が作動して停止させることができる。操作スイッチ20を長時間押すと、時間監視回路11が押している時間を検知し、ブレーキストッパ駆動回路12が作動し、操作スイッチ20が押されている間のみロックが解除され、操作ハンドル3bによって撮影部位方向に微妙な角度調整を行い、操作スイッチ20を離すと、ブレーキ15が作動してX線管装置を停止させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作スイッチと操作ハンドルを備えた操作盤とX線管装置を、取付ブロックを介して上方から支柱で懸垂し、操作スイッチでロック解除し操作ハンドルを操作して、前記X線管装置を前記支柱の垂直軸を中心に水平方向に回転させ前記支柱を伸縮させて撮影位置にセットするX線管保持装置であって、前記X線管装置を特定角度で停止させるストッパ手段と、前記X線管装置を任意角度で位置決め可能なブレーキ手段とを設け、X線管装置を特定角度または任意角度のいずれかで位置決めできるようにしたことを特徴とするX線管保持装置。 【請求項2】 操作スイッチと操作ハンドルを備えた操作盤とX線管装置を、取付ブロックを介して上方から支柱で懸垂し、操作スイッチでロック解除し操作ハンドルを操作して、前記X線管装置を前記支柱の垂直軸を中心に水平方向に回転させ前記支柱を伸縮させて撮影位置にセットするX線管保持装置であって、前記操作スイッチの押された時間を監視する時間監視回路を設け、操作スイッチの押された時間によって前記ストッパ手段または前記ブレーキ手段を選択できるようにしたことを特徴とするX線管保持装置。 【請求項3】 請求項2記載のX線管保持装置において、前記ブレーキ手段は操作スイッチの押された時間が予め設定された設定時間以下のとき、一定時間ブレーキが解除され、操作スイッチの押された時間が予め設定された設定時間を越したとき、操作スイッチが押されている間のみロックが解除され、操作スイッチを離すことによりX線管装置がロックされるよう構成され、また、前記ストッパ手段は、操作スイッチが押された時点でストッパが解除され、押された時間が予め設定された設定時間以下のとき、特定の角度までX線管装置を回転した後ストッパが作動して停止するよう構成されていることを特徴とするX線管保持装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、X線管装置を保持するX線管保持装置に係わり、特に、X線撮影用に天井に設置された天井走行式のX線管保持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 天井走行式のX線管保持装置は、天井にレールを設け、これに懸垂した台車から伸縮可能な支柱を下げ、下端に取付ブロックを介してX線管装置を取り付けたもので、縦横走行、上下移動、X線管装置の回転などが可能であり、縦横走行、上下移動の位置の固定は電磁ロック式のものが使用され、X線管装置の位置の設定には特定位置にストッパ手段による方式が用いられている。この天井走行式のX線管保持装置を用いれば、床に構造物が無いため、床面を有効に利用することができ、リーダ撮影台、ブッキー撮影台、X線透視撮影台等と組み合わせて診断することができる。 【0003】 図3に、天井から懸垂されたX線管保持装置を示す。天井走行式のX線管保持装置は、天井に固定されたY方向移動ガイド用の固定レール18上でY方向に移動でき、その下部にX方向の移動ガイド用のレールを備えた移動レール19に取り付けられ、X−Y方向に移動することができる。そして、下部に上下に伸縮する支柱5を備え、下端に取付ブロック14を介してX線可動絞り2付きのX線管装置1と操作盤3を懸垂する。そして特定の角度で垂直軸回転のロックを解除するノブ14aが設けられている。 【0004】 図4に、X線管保持装置の先端部の外観を示す。X線管保持装置は、天井から伸縮自在に懸垂され下端に支柱板6を有する支柱5と、X線管装置1を取り付ける中間部品として支柱5の垂直軸に対して回転(垂直軸回転)可能な取付ブロック4と、X線可動絞り2をX線放射口に取り付けたX線管装置1が取付ブロック4に取付軸を中心にして回転(水平軸回転)可能に取り付けられ、X線管装置1を撮影部位方向に移動操作するための操作ハンドル3bと操作スイッチ3aを有する操作盤3とから構成される(例えば、特許文献1参照。)。 【0005】 天井走行式のX線管保持装置は、操作者がX線管装置1の前方に位置する操作盤3の操作ハンドル3bを握り、操作盤3に設けられた操作スイッチ3a(X方向移動ロック解除スイッチ、Y方向移動ロック解除スイッチ、Z方向上下動ロック解除スイッチなど)を選択することで、X、Y、Z方向の電磁ロックが解除され、懸垂部の支柱5を図3に示す固定レール18、移動レール19上でX−Y方向に移動させ、懸垂部の支柱5を上下に伸縮することができ、X線管装置1を自由に撮影部位方向に移動させることができる。 【0006】 図5に、X線管保持装置の支柱5と取付ブロック4の連結部の断面と、操作盤3による操作系統図の一部を示す。取付ブロック4は図4に示すX線管装置1と操作盤3を取り付け、支柱5の下端にベアリング7aを介して、回転軸7で回転し、ピンストッパ9を備えている。そして、操作盤3に設けられた操作スイッチ3aを押すと、ピンストッパ駆動回路8から取付ブロック4に設けられたソレノイド9bに電流が送られ作動し、ピンストッパ9がばね9aに逆らって下降する。そして、支柱板6に取り付けられたブレーキストッパ板10から解除され、操作ハンドル3bの操作によって図4に示すX線管装置1が取り付けられた取付ブロック4を、支柱5の垂直軸に対して回転(垂直軸回転)させることができる。また、X線管装置1が取り付けられた取付軸を中心にブレーキ解除して回転(水平軸回転)させることができ、特定な角度に傾斜させてストッパ位置決めし、斜めからの撮影を行うこともできる。 【0007】 【特許文献1】 特開平6−165773号公報 (第6頁、第5図、第6図) 【0008】 【発明が解決しようとする課題】 従来のX線管保持装置は以上のように構成されているが、X線管装置1の撮影部位方向への位置決め(角度付け)操作は、操作盤3の操作ハンドル3bを握り操作スイッチ3aを押しながらロックを解除して、水平面内での移動は天井走行式のX−Yレールにより、上下移動は懸垂部の支柱5の伸縮により、X線管装置1の水平軸回転は取付軸中心の回転により、鉛直軸回転は支柱5に対する取付ブロック4の回転によって行われる。そして、ロックを解除するために操作スイッチ3aを押しながら回転操作を行うため、特定の角度まで大きく移動させようとすると、操作者の体ごと移動しなくてはできないという問題があった。特に、後部からアプローチを必要とする場合、操作スイッチ3aを押しながらX線管装置1を回転させるには、大変やりにくいという問題があった。 【0009】 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、天井から懸垂されたX線管装置をどの方向からでも、容易に特定の角度まで大きく回転又は任意の位置にセットすることができるX線管保持装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本発明のX線管保持装置は、操作スイッチと操作ハンドルを備えた操作盤とX線管装置を、取付ブロックを介して上方から支柱で懸垂し、操作スイッチでロック解除し操作ハンドルを操作して、前記X線管装置を前記支柱の垂直軸を中心に水平方向に回転させ前記支柱を伸縮させて撮影位置にセットするX線管保持装置であって、前記X線管装置を特定角度で停止させるストッパ手段と、前記X線管装置を任意角度で位置決め可能なブレーキ手段とを設け、X線管装置を特定角度または任意角度のいずれかにセットできるようにしたものである。 【0011】 また、本発明のX線管保持装置は、操作スイッチと操作ハンドルを備えた操作盤とX線管装置を、取付ブロックを介して上方から支柱で懸垂し、操作スイッチでロック解除し操作ハンドルを操作して、前記X線管装置を前記支柱の垂直軸を中心に水平方向に回転させ前記支柱を伸縮させて撮影位置にセットするX線管保持装置であって、前記操作スイッチの押された時間を監視する時間監視回路を設け、操作スイッチの押された時間によって前記ストッパ手段または前記ブレーキ手段を選択できるようにしたものである。 【0012】 また、本発明のX線管保持装置は、上述したX線管保持装置において、前記ブレーキ手段は操作スイッチの押された時間が予め設定された設定時間以下のとき、一定時間ブレーキが解除され、操作スイッチの押された時間が予め設定された設定時間を越したとき、操作スイッチが押されている間のみロックが解除され、操作スイッチを離すことによりX線管装置がロックされるよう構成され、また、前記ストッパ手段は、操作スイッチが押された時点でストッパが解除され、押された時間が予め設定された設定時間以下のとき、特定の角度までX線管装置を回転した後ストッパが作動して停止するよう構成されているものである。 【0013】 本発明のX線管保持装置は上記のように構成されており、操作盤とX線管装置を、取付ブロックを介して上方から支柱で懸垂し、支柱の下部の支柱板と取付ブロックの間に、垂直軸回りの特定角度で停止させるストッパ手段と、垂直軸回りの任意角度で位置決め可能なブレーキ手段とを設け、操作ハンドルによってX線管装置を特定の角度または任意の位置にセットできる。 そして、操作盤に操作スイッチの押された時間を監視する時間監視回路を内蔵させ、操作スイッチの押された時間が所定の設定時間以下の時、タイマーが作動し操作スイッチを押し続けることなく特定の角度まで一度に取付ブロックを回転させることができ、ストッパで停止する。また、操作スイッチの押された時間が所定の設定時間を越したとき、タイマーが作動せず、操作スイッチが押されている間中、ロックが解除され、操作ハンドルによって微妙な角度調整でX線管装置を撮影部位方向にセットすることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】 本発明のX線管保持装置の一実施例を、図1を参照しながら説明する。図1は本発明のX線管保持装置の駆動系統と支柱5の垂直軸回りの断面を示す。 本X線管保持装置は、操作スイッチ12a、13aと操作ハンドル3bとを備えた操作盤3と、操作スイッチ12aを押すとブレーキ15及びピンストッパ17が解除され操作ハンドル3bで取付ブロック14を任意の位置に回転することができるブレーキストッパ駆動回路12と、操作スイッチ13aを押すとピンストッパ17及びブレーキ15が解除され操作ハンドル3bで取付ブロック14を特定の角度位置に回転することができるピンストッパ駆動回路13と、X線管装置と操作盤3を取り付け支柱5の下端にベアリング7aを介して回転軸7で回転し、ピンストッパ17とブレーキ15を備えた取付ブロック14と、下端に取付ブロック14を回転可能に保持し、ピンストッパ17とブレーキ15に対応するブレーキストッパ板16を有する支柱板6を備え、天井から懸垂され伸縮自在の支柱5とから構成される。 【0015】 本X線管保持装置と従来の装置との異なるところは、従来の装置は図5に示すように、X線管装置の取付けられた取付ブロック4をピンストッパ9で特定の角度位置だけでセットが可能であるが、本X線管保持装置は取付ブロック14にピンストッパ17とブレーキ15の両機能を備え、特定の角度位置及び任意の位置にX線管装置をセットすることができる。 【0016】 次に、本X線管保持装置の動作について説明する。操作者がX線管装置を特定の角度位置(通常90度ごとにピンストッパ17がはまり込む溝が設けられている)まで垂直軸周りに回転させるときは、操作盤3の操作スイッチ13aを押す。ピンストッパ駆動回路13からブレーキストッパ駆動回路12に信号が送られ、ブレーキ15が解除される。そして、ソレノイド17bに電流が供給され、ソレノイド17bが作動し、ばね17aに逆らってピンストッパ17が下降し、ピンストッパ17が解除される。取付ブロック14は垂直軸回りに回転でき、操作ハンドル3bの操作によって特定の角度位置まで取付ブロック14を回転させると、所定の位置の溝にばね17aによってピンストッパ17がはまり込み、セットされる。 操作者がX線管装置を垂直軸周りに回転させ、任意の角度位置にセットするときは、操作盤3の操作スイッチ12aを押す。ブレーキストッパ駆動回路12からピンストッパ駆動回路13に信号が送られピンストッパ17が解除される。そして、操作スイッチ12aを押している間、電磁マグネットで構成されたブレーキ15の電流が遮断され、ブレーキストッパ板16と取付ブロック14が解除される。操作ハンドル3bの操作によって任意の角度位置まで取付ブロック14を回転させると操作スイッチ12aを離す。ブレーキストッパ駆動回路12からブレーキ15に電流が供給され、電磁力によってブレーキ15とブレーキストッパ板16が吸引され摩擦力によって取付ブロック14が固定され、X線管装置が任意の位置にセットされる。 【0017】 次に、本発明のX線管保持装置の他の実施例を、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明のX線管保持装置の駆動系統に時間監視回路11を設けてX線管装置を回転させる垂直軸回りの断面を示す。 本X線管保持装置は、操作スイッチ20と操作ハンドル3bとを備えた操作盤3と、その操作盤3に内蔵し操作スイッチ20が押されている時間を監視する時間監視回路11と、押されている時間が所定の設定時間以下のときに、取付ブロック14を特定の角度まで一度に手動で回転できるように、ピンストッパ17を作動させるピンストッパ駆動回路13と、押されている時間が所定の時間を越すときに作動し取付ブロック14のブレーキ15を作動させるブレーキストッパ駆動回路12と、X線管装置と操作盤3を取り付け、支柱5の下端にベアリング7aを介して回転軸7で回転し、ピンストッパ17とブレーキ15を備えた取付ブロック14と、下端に取付ブロック14を回転可能に保持し、ピンストッパ17とブレーキ15に対応するブレーキストッパ板16を有する支柱板6を備え、天井から懸垂され伸縮自在の支柱5とから構成される。 【0018】 本X線管保持装置と従来の装置と異なるところは、従来の装置では、図5に示すように、操作スイッチ3aを押している状態のときピンストッパ駆動回路8が作動しピンストッパ9が解除され、操作ハンドル3bによってX線管装置を回転させ、特定の角度位置で操作スイッチ3aを離すことで、ピンストッパ9がばね9aの力によって特定角度の溝の位置にはまり込み、X線管装置がセットされる。これに対し本装置では、操作スイッチ20の押された時間を監視する時間監視回路11と、支柱5の垂直軸回りの特定角度で停止させるストッパ手段(ピンストッパ17、ばね17a、ソレノイド17b、ピンストッパ駆動回路13)と、支柱5の垂直軸回りの任意角度で位置決め可能なブレーキ手段(ブレーキ15、ブレーキストッパ板16、ブレーキストッパ駆動回路12)とが設けられ、操作スイッチ20の押された時間によって、ストッパ手段またはブレーキ手段が作動するようにしている。そして、操作スイッチ20の短時間操作(所定の設定時間以下の時)ではストッパ手段が作動し、特定の角度位置までX線管装置を一度に回転させることができ、自動的にピンストッパ17によって停止する。また、操作スイッチ20の長時間操作(所定の設定時間を越えたとき)ではブレーキ手段が作動し従来装置と同じ操作でX線管装置を停止させることができる。 【0019】 次に本X線管保持装置の各構成部について説明する。操作盤3は、操作スイッチ20と操作ハンドル3bと内部に時間監視回路11を備え、取付ブロック14のX線管装置が取り付けられた前面の操作しやすい位置に取り付けられる。 操作スイッチ20は、その出力信号により、時間監視回路11を経由してピンストッパ駆動回路13またはブレーキストッパ駆動回路12を介し、取付ブロック14の垂直軸回転を解除またはロックするスイッチである。その他に、操作盤3には天井走行装置のX−Y移動の解除またはロックするスイッチと、支柱5の上下移動を解除またはロックするスイッチと、X線管装置を水平軸回転させる解除またはロックするスイッチ等が設けられている。 時間監視回路11は、操作盤3に内蔵され、操作スイッチ20が押されている時間の長さを判別する回路が組み込まれ監視するもので、所定の短い時間Tが設定され、入力信号が時間Tよりも短いときにはピンストッパ駆動回路13に出力信号が送られる。又、入力信号が時間Tよりも長いときにはブレーキストッパ駆動回路12に出力信号が送られる。 ピンストッパ駆動回路13は、取付ブロック4内に設けられ、ソレノイド17bと、それを作動させるための電流源と、ピンストッパ17と、ピンストッパ17を上下駆動する機構と、ピンストッパ17を常時外部に押し出すばね17aとから構成される。そして、操作スイッチ20を押している時間が、所定の設定時間T以下のとき、時間監視回路11から信号を受け、ソレノイド17bに電流を流し、上下駆動機構を作動させてばね17aに逆らってピンストッパ17を下降させロックを解除し、取付ブロック14を特定の角度まで一度に回転させる。ばね17aがピンストッパ17を常時外部に押し上げているので、特定の角度位置に設けられた溝にピンストッパ17がはまり込み、取付ブロック14が固定される。 ブレーキストッパ駆動回路12は、取付ブロック4内に設けられ、電流を流して磁力を発生する電磁マグネットからなるブレーキ15と、それに電流を供給する電流源と、ブレーキ15とブレーキストッパ板16が吸引し摩擦力によって取付ブロックが固定される機構とから構成される。そして、操作スイッチ20を押している時間が、所定の設定時間Tを越えたとき、時間監視回路11から信号を受け、押されている間、取付ブロック14のブレーキ15が解除され、離すことによりブレーキ15が作動し取付ブロック14が任意の位置に固定される。 取付ブロック14は、L字型のブロックで構成され、内部にピンストッパ駆動回路13と、ブレーキストッパ駆動回路12とが内蔵され、ベアリング7aと回転軸7を介して垂直軸回転し、上部から支柱5に回転可能に保持されている。そして、X線放射口にX線可動絞りを装着したX線管装置と操作盤3が前面に取り付けられている。 支柱5は、天井走行式の懸垂部から懸垂され上下に伸縮可能な柱で、取付ブロック14を回転可能に保持し、ピンストッパ17とブレーキ15に対応するブレーキストッパ板16を有する支柱板6を下端に備えている。 【0020】 次に、本X線管保持装置の操作について説明する。被検者を検診台に載せ、撮影部位を決める。操作者はX線管装置の前方に位置する操作盤3の操作ハンドル3bを握り、同時に操作盤3に設けられた天井走行装置及び懸垂部用のスイッチ(X方向移動ロック解除スイッチ、Y方向移動ロック解除スイッチ、Z方向上下動ロック解除スイッチなど)を押すことで、X、Y、Z方向の電磁ロックが解除されるので、懸垂部の支柱5をX−Y方向に移動させ、さらに上下に伸縮させて、X線管装置を被検者の近傍に移動させ、スイッチを離し装置をロックして停止させる。次に再び、操作ハンドル3bを握り、同時に垂直軸回転用の操作スイッチ20(垂直軸回転用スイッチ)を押し続けて垂直軸回転のロックを解除し、支柱5回りにX線管装置を回転させ、被検者の撮影部位方向で操作スイッチ20を離しロックをかけて停止させる。次に、操作盤3のX線管装置の水平軸回転用のスイッチを押して、X線管装置のX線可動絞りの方向を、被検者の撮影部位方向に向けてスイッチを離しX線管装置を停止させる。そして、X線可動絞りの照準ランプを点灯しX線照射野を確認する。上記の操作を繰り返して正確にX線管装置の位置決めを行う。このときX線管装置の後部から操作者のアプローチが要求される場合がある。その場合、操作盤3の操作スイッチ20を短時間だけ押すことにより、時間監視回路11が操作スイッチ20を押している時間を検知して、X線管装置を特定の角度まで一度に回転させ、ストッパ手段によって停止させることができる。そのため、操作者がわざわざ操作盤3の前面まで移動しなくても、後部から操作をすることができるので、X線管装置のポジショニングの時間を短縮することができる。 【0021】 本X線管保持装置は、上記のようにX線管装置の垂直軸回転機構に、微妙な角度つけを可能にするため任意の角度で保持可能なブレーキ手段と、特定の角度で精度良く停止するストッパ手段とを設け、また、一つの操作スイッチ20を押す状態により2種類の操作を可能にした。その一つの操作は、操作スイッチ20を押し続けると回転部のロックが解除され、この方式により任意の微妙な角度つけが容易に行える。もう一つの操作は、操作スイッチ20を一度押しすぐ離すと、回転部のロックが一定時間解除され、この方式により操作スイッチ20から手を離した状態で、X線管装置を一気に特定の角度まで回転させ、ピンストッパ17で停止させる。 【0022】 上記の実施例では、装置の垂直軸回転部の機構について説明したが、これに限定されること無く、X線管装置を保持する部分と、その保持部品を有する回転部に適用することもできる。 【0023】 【発明の効果】 本発明のX線管保持装置は上記のように構成されており、一つの操作スイッチの押した状態により、操作盤内に設けられた時間監視回路によって、操作スイッチの押されている時間が検知され、短時間のときは、特定の角度まで一度に支柱を中心にしてX線管装置が回転しストッパで自動停止する。また、長時間のときは、操作スイッチが押されている間のみロックが解除され、微妙な角度調整でX線管装置を撮影部位方向にセットすることができる。このように、操作者の一つの操作スイッチの押した状態により大きな回転も微妙な位置決めも容易に行うことができる。 そして、X線管装置の後部からアプローチが要求される場合、X線管装置を回転させる操作をスムーズに行うことができる。そのため、位置決めに必要な時間を短縮することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のX線管保持装置の一実施例を示す図である。 【図2】本発明のX線管保持装置の他の実施例を示す図である。 【図3】X線管保持装置の全体を示す図である。 【図4】X線管保持装置のX線管装置保持部分の外観を示す図である。 【図5】従来のX線管保持装置の支柱下部の断面を示す図である。 【符号の説明】 1 X線管装置 2 X線可動絞り 3 操作盤 3b 操作ハンドル 5 支柱 6 支柱板 7 回転軸 7a ベアリング 11 時間監視回路 12 ブレーキストッパ駆動回路 12a 操作スイッチ 13 ピンストッパ駆動回路 13a 操作スイッチ 14 取付ブロック 15 ブレーキ 16 ブレーキストッパ板 17 ピンストッパ 17a ばね 17b ソレノイド 20 操作スイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所 【住所又は居所】京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地
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| 【出願日】 |
平成15年6月25日(2003.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098671 【弁理士】 【氏名又は名称】喜多 俊文
【識別番号】100102037 【弁理士】 【氏名又は名称】江口 裕之
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| 【公開番号】 |
特開2005−13431(P2005−13431A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月20日(2005.1.20) |
| 【出願番号】 |
特願2003−181752(P2003−181752) |
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