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【発明の名称】 食器洗浄機
【発明者】 【氏名】佐郷 幸司
【住所又は居所】大阪府茨木市太田東芝町1番6号 東芝家電製造株式会社内

【氏名】寺西 政弘
【住所又は居所】大阪府茨木市太田東芝町1番6号 東芝家電製造株式会社内

【要約】 【課題】洗浄槽内部を視認可能とし、使い勝手のよい食器洗浄機を提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体内に設けられた洗浄槽と、前記本体前面に形成され、食器等の出し入れに供する開口部と、前記開口部を開閉する複数の扉体とを具備し、
前記複数の扉体のうち、開口部の下部を開閉する下部扉に、洗浄制御内容の選択設定に供する操作入力手段と、本体外部から前記洗浄槽内を視認可能な窓とを設けたことを特徴とする食器洗浄機。
【請求項2】
前記操作入力手段は、前記洗浄槽内を視認可能な窓と一体にて操作パネル上に配設されていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記操作入力手段は、前記洗浄槽内を視認可能な窓に近傍に並設して操作パネル上に配設されていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項4】
洗浄槽の内部を照らす発光手段を窓近傍に設けたことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄槽内部を視認可能な窓を備えた食器洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1枚扉の扉体中央に窓を設けることにより、使用者が洗浄運転中においても洗浄槽内部の様子を確認することができる構成とした食器洗浄機が提案されている。しかし、窓を洗浄槽の側面に設けると、洗浄槽の内部に光が行き届かず、奥の方などは使用者が窓を覗き込んでも洗浄槽の様子を容易に確認することはできなかった。そこで、洗浄槽の上面に採光窓を設けて、この採光された光により洗浄槽の奥部まで照らし、透視窓から洗浄槽内部の状態を明確に視認できるよう構成された食器洗浄機が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開平8−243068号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の食器洗浄機の場合、操作入力手段が前面部下方に配設されていたため、窓と操作入力手段との間が離れており、洗浄槽内部の様子を確認しながら、操作入力手段を押圧することや操作パネル上に表示された運転状態を確認することは困難であった。
【0004】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、使用者が洗浄槽内部の状態を見ながら、操作入力手段の操作もしくは操作パネル上に表示された運転状態の確認を容易に行うことができる食器洗浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の食器洗浄機は、本体と、前記本体内に設けられた洗浄槽と、前記本体前面に形成され、食器等の出し入れに供する開口部と、前記開口部を開閉する複数の扉体とを具備し、前記複数の扉体のうち、開口部の下部を開閉する下部扉に、洗浄制御内容の選択設定に供する操作入力手段と、本体外部から前記洗浄槽内を視認可能な窓とを設けたことを主たる特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の効果として、使用者が大きな視点移動をすることなしに、すなわち、洗浄槽内部の状態を見ながら、操作入力手段の操作もしくは操作パネル上に表示された運転状態の確認をすることができ、もって使用者が瞬時に運転状況を把握したり、状況に応じた操作したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の実施例について、図1〜3を参照して説明する。
【0008】
図1は、食器洗浄機の全体構成を示す斜視図である。食器洗浄機本体1は、矩形の箱状を成しており、外郭をなす外箱2と、前部下方に設けた前下部カバー3と、開口部39を開閉する扉体4とから構成されている。また、図示はしないがその内部には、前面に食器かご等を出し入れする開口部39を形成した洗浄槽が設けられている。また、食器かごは被洗浄物である食器を収納配列するものであり、該食器かごの出し入れを行うことにより開口部39から食器の出し入れを可能ならしめている。このほか、図示はしないが、該洗浄槽内には、噴射ノズル,ポンプ,ヒータ,ファン等が配設されている。ここで、噴射ノズルは、食器かご上に載置された食器等に洗浄水を噴射し、汚れを落とす洗浄行程及び濯ぎ行程を実施するためのものである。ポンプは、洗浄時に噴射ノズルに洗浄水を供給し、排水時には洗浄水を洗浄槽外部へ排出するためのものである。そして、ヒータは、洗浄行程及び濯ぎ行程時の洗浄水の加熱に供すると共に、乾燥行程時に温度を上昇させ、ファンによって乾燥風を食器等に吹き付けて乾燥に供するものである。
【0009】
扉体4は、開口部39を開閉する上部扉5及び下部扉6から構成されており、上部扉5及び下部扉6は、図示しないリンク機構によって連動するように連結されている。そのうち、下部扉6は、下端部の左右側で本体1に対して回動可能に軸支されたものであり、下方への回動によって開口部39の下部を開放する構成となっている。そして、開放されて水平状態になった下部扉6上には、食器かごを引き出して載せることができ、食器等の載置作業を可能にしている。
【0010】
一方、上部扉5は、外箱2上部に摺動もしくは回動可能に軸支されており、図示しないが、上部扉左右両端にそれぞれ設けた2つの支軸が本体1上方にそれぞれ形成された2つのガイド溝にしたがって摺動することにより、閉塞状態から本体1上方に移動し、開放状態となるよう配設されている。上部扉5中央には、食器の乾燥を行うときに洗浄槽内部から空気を排出するための排気口7が設けられている。
【0011】
そして、図示はしないが、下部扉6上方の左右両端には、開口部39に設けられた被係止部に係止され、下部扉6を閉塞状態にロックする係止爪が設けられている。また、下部扉6中央上方には、係止爪と連動した押ボタン8が配設されている。さらに、リンク機構は、上部扉5及び下部扉6を開放する向きにバネによって付勢されている。したがって、扉体4の閉塞状態にて押ボタン8を押圧操作すると、前記係止爪が被係止部から解放され、バネの付勢力によって自動的に下部扉6は回動すると共に、上部扉5は支軸が摺動して本体1上方へ移動する。その後、さらに下部扉6を押し下げることにより扉体4は開放状態となる。
【0012】
次に、図2は下部扉6の正面図であり、この図に示すように、下部扉6は、後述する窓を残して略前面全体にステンレス製の飾り板9を被着しており、下部扉6の中央には操作パネルユニット10が配設されている。そして、該操作パネルユニット10は、詳しくは後述するがその前面が透明板11からなっており、該透明板11の上方は外部窓12として機能し、その下方は操作入力手段たる各種操作キー13が配設された操作パネル14となっている。各種操作キー13は、図示しないが、電源をON/OFFするための「電源」キー,運転の開始または停止を行うための「スタート/一時停止」キー、予め設定された様々な洗浄コースを選択するための「コース」選択キー,「除菌」キー,「照明」キー40,及び乾燥時間を選択するための「乾燥」キー等から構成されている。
【0013】
また、操作パネル14の後方には所定の空間を挟んで、後述する制御ユニット15が設けられている。操作パネル14は、洗浄及び乾燥の運転について操作設定を行うためのものであり、各種操作キー13を押圧操作すると、制御ユニット15に配設された各種スイッチ36を押圧するように構成されている。制御ユニット15には、運転状態や設定内容を表示する表示部17が配設されており、前方の透明板11を介して本体1外方から視認可能になっている。表示部は、図3に示す複数の発光素子33から構成されており、運転している洗浄コースの種類及び現在行っている行程を表示する。
【0014】
また、前下部カバー3内方には電源ユニット18が配設されている。該電源ユニット18にはリード線19の一端が接続されており、該リード線19の他端は、制御ユニット15と接続されている。リード線19は、電源ユニット18の下方から前方を迂回して前下部カバー3から下部扉6内部に伸びており、複数のリード線ガイド張出部20及び複数のリード線ガイド突起21により配線されている。そして、該電源ユニット18より、リード線19を介して後述する回路基板32に必要な電力が供給されている。
【0015】
図3は、図2のX−X線に沿って切断し矢印方向に見た下部扉6の断面図である。そして、図3中の二点鎖線は、扉体4開放時に下部扉6が回動する位置を示している。下部扉6は、扉表板22及び扉裏板23から構成されており、前述したように、扉表板22には、飾り板9が被着されている。下部扉6中央に配設された操作パネルユニット10は、外部窓12及び操作パネル14を一体に形成した樹脂製の透明板11と、該透明板11後方の制御ユニット15と、透明な樹脂製の内部窓24とにより構成されている。この内部窓24と外部窓12とで構成される窓38により外方から洗浄槽内部が視認可能になっている。
【0016】
次に、操作パネルユニット10,扉表板22,及び扉裏板23との関係について説明する。図3に示すように、内部窓24は、ネジ25により間に水封部材26を介在させて扉裏板23に取付けられており、洗浄槽に対して下部扉6内部を水密に保っている。そして、制御ユニット15は、扉表板22の取付部27と、扉裏板23に取付けられた内部窓24との間に挟設されていて、扉表板22に対しては水封部材28、内部窓24に対しては水封部材29により、水密になっている。一方、透明板11は、扉表板22に係止され、水封部材30によって水密になっている。しかして、水封部材26,28,29,30によって、透明板11,扉表板22,内部窓24及び扉裏板23との間は密閉され、これらに囲まれた操作パネルユニット10内部は曇ることのない密封された空間となっている。
【0017】
また、制御ユニット15は、ユニットケース31と、該ユニットケース31の前方に配設された回路基板32とから構成されている。そして、回路基板32上、扉表板22側には、表示部17を構成している複数の表示素子33(例えば、発光ダイオード。1つのみ図示。)が配設されている。この複数の発光素子33前方の取付部27には孔部34が形成されており、透明板11側には表示内容を示す文字等が描かれたシート35が覆っており、孔部34に対応した部分のみ透明になっているため、発光素子33の光が本体1外方へ透過するようになっている。そして、選択された洗浄コース等に対応した発光素子33が点灯または点滅し、現在実施中のコースを表示するようになっている。
【0018】
さらに、回路基板32上の扉表板22側下方に配設された各種スイッチ36(1つのみ図示)は、各種操作キー13が押圧操作されるに伴い押圧され、押圧される度にONまたはOFFする構成となっている。一方、回路基板32の扉裏板23側上方には、複数の発光素子37(例えば、青色発光ダイオード。1つのみ図示。)が洗浄槽側へ向いて配設されていて、該発光素子37の発光時には透明な内部窓24を介して光が透過し、洗浄槽内部が照明される。発光素子37は、「スタート」キーを押して、洗浄コースを開始した後、30秒間点灯し、洗浄槽内部を照明する。これ以外にも、電源ON状態において「照明」キー40を押圧操作したときも発光素子37は例えば15秒間点灯して洗浄槽内部を照明する。そして、点灯状態にて「照明」キー40を再び押圧操作すると、発光素子37は消灯するようになっている。
【0019】
このほか、回路基板32上には、発光素子33や各種スイッチ36に関連するマイクロコンピュータ等の電子部品も多数配置されている。
【0020】
上記した構成によれば、次のような効果がある。
【0021】
まず、下部扉6に窓38を設けたので、噴射ノズルから先浄水が噴射される様子や噴射された洗浄水が食器等にかかる様子を確認することができる。加えて、食器かごに載置された食器等の状態を見ることができる。
【0022】
また、下部扉6に窓38及び操作パネル14を上下に並設したので、使用者が大きな視点移動を強いることなしに、洗浄槽内部の状態を見ながら、各種操作キー13の操作もしくは操作パネル14上に表示された運転状態の確認を行うことができる。それにより、たとえ食器洗浄機に何らかの異常が生じたときにも、使用者がその異常状態に瞬時に気付くことができ、その場合には各種操作キー13を操作して運転を停止させることが容易できる。
【0023】
さらに、窓38を下部扉6に設けたので、外部窓12は扉体4の閉塞状態でその表面を拭くことができ、内部窓24は扉体4の開放状態においてその表面を拭くことができるため、上部扉5窓を設けた場合と比較して容易に清掃することができる。また、下部扉6の開放時には本来隠れてしまうキッチン上面も窓38から様子を窺い知ることができる。
【0024】
しかも、洗浄槽内を照明する発光素子37を窓38の近傍に設けたので、たとえ、本体1が暗い台所に設置された状態、あるいは食器が食器かごに満載され奥まで光の届きにくい状態であっても、洗浄槽内の様子を容易に確認することができる。
【0025】
なお、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例に限定されず、例えば、各操作キー13の前面に操作内容を表示したシートを被着してもよいし、操作パネル14前面全体にシートを被着してもよい。また、複数に分割された扉ならば上下2枚に分割された扉でなくてもよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例を示す食器洗浄機本体の斜視図
【図2】下部扉の正面図
【図3】図2のX−X線を矢印方向から見た下部扉の断面図
【符号の説明】
【0027】
1 本体
4 扉体
5 上部扉
6 下部扉
8 押ボタン
11 透明板
12 外部窓
13 各種操作キー
14 操作パネル
17 表示部
22 扉表板
23 扉裏板
24 内部窓
26,28,29,30 水封部材
32 回路基板
33 発光素子
37 発光素子
38 窓
39 開口部
40 「照明」キー
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
【識別番号】502285664
【氏名又は名称】東芝コンシューママーケティング株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区外神田一丁目1番8号
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝家電製造株式会社
【住所又は居所】大阪府茨木市太田東芝町1番6号
【出願日】 平成16年4月22日(2004.4.22)
【代理人】 【識別番号】100109900
【弁理士】
【氏名又は名称】堀口 浩

【公開番号】 特開2005−304830(P2005−304830A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−126823(P2004−126823)