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【発明の名称】 床用掃除具の掃除用シート
【発明者】 【氏名】石橋 範之
【住所又は居所】東京都新宿区西落合2−12−14 株式会社クレシア商品開発センター内

【氏名】林 伸匡
【住所又は居所】東京都新宿区西落合2−12−14 株式会社クレシア商品開発センター内

【氏名】益子 純代
【住所又は居所】東京都新宿区西落合2−12−14 株式会社クレシア商品開発センター内

【要約】 【課題】集塵、髪の毛やペットの毛の絡め取りにおいて優れた不織布製の掃除用シートを提供することを目的とする。

【解決手段】シートの清拭面に高厚み領域と低厚み領域を設け、高厚み領域は、シート長手側縁部の片側から反対側まで連通するか或いはシート長手側縁部の片側から反対側まで断続した島状に配置されていることを特徴とする床用掃除具の掃除用シート。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの清拭面に高厚み領域と低厚み領域を設け、高厚み領域は、シート長手側縁部の片側から反対側まで連通するか或いはシート長手側縁部の片側から反対側まで断続した島状に配置されていることを特徴とする床用掃除具の掃除用シート。
【請求項2】
高厚み領域と低厚み領域の面積比が20/80を超え80/20未満である請求項1記載の掃除用シート。
【請求項3】
高厚み領域は複数の厚みレベル或いは複数の勾配を持っている請求項1または2記載の掃除用シート。
【請求項4】
低厚み領域と最大高厚み領域の厚み差は40g/cm加圧下で0.2mm以上3mm以下である請求項1から3までのいずれか1項記載の掃除用シート。
【請求項5】
高厚み領域はシートの長手方向および/またはこれに直交する方向に階段状に高低差を有する断面山型形状を有している請求項1から4までのいずれか1項記載の掃除用シート。
【請求項6】
断面山型形状を有している高厚み領域が低厚み領域のシート清拭面に複数のブロック状に配置されている請求項5記載の掃除用シート。
【請求項7】
高厚み領域のブロックがシート長手側縁部の片側から反対側に向って揃って配置されるか或いは互い違いに配列されている請求項5または6記載の掃除用シート。
【請求項8】
シート長手方向側縁部の片側から反対側まで連通している高厚み領域がその厚みに高低差を付けた高厚み領域の組合わせである請求項1から7までのいずれか1項記載の掃除用シート。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は床用掃除具(フローリングワイパー)の掃除用シートの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
フローリング等を清拭するため専用の掃除具に装着して使用するフローリングワイパーの掃除用シートは、綿埃や糸くず、毛髪等の捕集性を有する嵩高な不織布製シートに油剤を含ませたものが一般的に用いられ、現在広く家庭等に普及している。
このシートに凹凸を設けるなどして拭き取り面を有効に使う試みが幾つか行われている。
これらは凹部に比較的大きなゴミを捕捉して小さなゴミを内側に取り込むことを目的としているが、拭き取り時に押圧具合によっては充分に作用しないことがあり、集塵、髪の毛やペットの毛の絡め取りにおいて十分とはいえなかった。
【0003】
【特許文献1】特開2000−93373公報
【特許文献2】特開平10−117981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は集塵、髪の毛やペットの毛の絡め取りにおいて優れた不織布製の掃除用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はシートの清拭面に高厚み領域と低厚み領域を設け、高厚み領域は、シート長手側縁部の片側から反対側まで連通するか或いはシート長手側縁部の片側から反対側まで断続した島状に配置されていることを特徴とする床用掃除具の掃除用シートに係わる。
【0006】
本発明は上記において高厚み領域と低厚み領域の面積比が20/80を超え80/20未満である掃除用シートに係わる。
【0007】
本発明は上記において高厚み領域は複数の厚みレベル或いは複数の勾配を持っている掃除用シートに係わる。
【0008】
本発明は上記において低厚み領域と最大高厚み領域の厚み差は40g/cm加圧下で0.2mm以上3mm以下である掃除用シートに係わる。
3mm以上の厚み差があると、低厚み領域が清拭に寄与できる割合が大幅に減少してしまい、結果的に清拭力を低下させてしまう。
【0009】
本発明は上記において高厚み領域はシートの長手方向および/またはこれに直交する方向に階段状に高低差を有する断面山型形状を有している掃除用シートに係わる。
【0010】
本発明は上記において断面山型形状を有している高厚み領域が低厚み領域のシート清拭面に複数のブロック状に配置されている掃除用シートに係わる。
【0011】
本発明は上記において高厚み領域のブロックがシート長手側縁部の片側から反対側に向って揃って配置されるか或いは互い違いに配列されている掃除用シートに係わる。また本発明はシート長手方向側縁部の片側から反対側まで連通している高厚み領域がその厚みに高低差を付けた高厚み領域の組合わせである掃除用シートに係わる。
【発明の効果】
【0012】
(1)低厚み領域が、ゴミをシートの中央部まで呼び込みシートの有効面積を広げる。
(2)低厚み領域では、拭き取り時にシートの圧縮が少なく、シートを構成する繊維同士の距離が保たれ、ゴミの保持に大きく寄与し再放出が少ない。
(3)高厚み領域に複数の厚みレベルがあると、拭き取り時の押し付け具合により特に高厚み領域の厚さが大きく変化し、低厚み領域との高低差により、ゴミの大きさや種類に対応して捕捉性が増す。
また、高厚み領域の周辺で、繊維間距離が広がることでもより捕捉性が増大する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明を図面に示す実施例によって説明するが、本発明はこれのみに制約されるものではない。
【実施例1】
【0014】
図1はフローリングワイパー掃除具の外観図で掃除用不織布(シート)を取付け保持するための平面長方形状のヘッド治具(A)上に自在継手(B)を介して柄(C)が連結された構造である。
図2および図3は保持ヘッドに取付ける掃除用シートの平面図および長手方向断面図で、シートを構成する平面長方形の不織布はシートの上下の長手辺縁を治具係合部(1)(1)としこれら係合部間を清拭面(2)としている構成である。
この清拭面(2)上にシート長手辺縁部の片側から反対側まで連通した高厚み領域(3)が帯状に多数平行して延び高厚み領域(3)と、高厚み領域(3)相互間の低厚み領域(4)とが縞模様状に配列されている。
【実施例2】
【0015】
図4および図5は掃除用シートの他の例を示す平面図および長手方向断面図で、清拭面(2)上にシート長手側縁部の片側から反対側まで帯状の高厚み領域(3)が島状に断続して低厚み領域(4)内に配列されている。
図面では帯状の高厚み領域(3)は上下の2群に分けられており、各群の帯状の高厚み領域(3)は長手側縁部に向って「ハ」の字状に開いた形に多重的に配列されている。
【実施例3】
【0016】
図6および図7は更に他の例を示す掃除用シートの平面図および長手方向断面図で清拭面(2)上にシート長手側縁部の片側から反対側まで高厚み領域(3)が島状に断続して低厚み領域(4)内に配列されているが、この高厚み領域(3)の各ブロック(島状)はシートの長手方向に階段状に高低差を有する断面山型形状を有している。
図面では各ブロックは最高高位の隆起帯(h)の両側に次高位の隆起帯(h)(h)、その両側に次次高位の隆起帯(h)(h)が更に隆起帯(h)の外側に最低位の隆起帯(h)が階段状に連続配列されている。
【実施例4】
【0017】
図8は図6の引例を示す掃除用シートの清拭面の平面図で、高厚み領域(3)のブロックがシート長手方向側縁部の片側から反対側に向って互い違いに配列されている。
また各ブロック面の高厚み領域(3)は最高位隆起帯(h)から左右の次高位の隆起帯(h)(h)(h)および(h)(h)(h)へと階段状に形成されている点では図6の場合と同様であるが、本例では各隆起帯に前後方向にも長短差を付けている点で特徴がある。即ち(h)が(l)と最長で(h)(h)(h)および(h)(h)(h)へと順次前後長さが(l)(l)(l)および(l)(l)(l)と順次短くなっている。
【実施例5】
【0018】
図9は更に他の例を示す掃除用シートの清拭面の平面図で高厚み領域(3)のブロック(島状)は図6の場合と同様にシート長手側縁部の片側から反対側まで断続して低厚み領域(4)内に配列されているが、この高厚み領域(4)の各ブロックはシートの長手方向およびこれに直交する方向に夫々階段状の両方向断面山型に形成されている。
高厚み領域(3)は高位の台地状隆起帯(h)とこの隆起帯(h)を取り囲む四周の低位の台地状隆起帯(h)からなっている。
【実施例6】
【0019】
図10は図2の別例を示し、高厚み領域(3)は高位の高厚み領域(h10)と低位の高厚み領域(h11)とが多数平行してシート長手方向に交互に配列されている。
【実施例7】
【0020】
図11は図9の高厚み領域(3)の使用時の状態変化を模式的に示した拡大断面図で、初期の(1)相では最高位から最低位までの隆起帯(h)〜(h)までの高位レベルはそのまま保持されているが、中度の押し付けの(2)相では高厚み領域の最高レベル部(3−h)の周辺(第2レベル部(3−h)、(3−h))で繊維の反撥により繊維間の距離が拡がり、ゴミがシート間に捕捉され易くなる。
また更に押し付けることにより(3)相に示されるように低厚み領域(4)による拭き取りも機能する。
【実施例8】
【0021】
高厚み領域と低厚み領域の面積比率を変えて清拭性のテストを行なった。
【表1】


【0022】
方法:粉体(JIS 7種 試験用粉体)で表面が平らなフローリング材の5×15cmに0.1g散布し、清拭サンプルで1回拭き取り、拭き取り前後のサンプル重量から清拭率を計算した。




高厚み領域(3)と低厚み領域(4)の面積比が70/30〜30/70の範囲で良好な成績が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】フローリングワイパー掃除具の外観図。
【図2】実施例1の掃除用シートの平面図。
【図3】同上の長手方向断面図。
【図4】実施例2の掃除用シートの平面図。
【図5】同上の長手方向断面図。
【図6】実施例3の掃除用シートの平面図。
【図7】同上の長手方向断面図。
【図8】実施例4の掃除用シートの平面図。
【図9】実施例5の掃除用シートの平面図。
【図10】実施例6の掃除用シートの平面図。
【図11】高厚み領域の使用時の経時変化を示した実施例7の模式図。 (1)相は初期の状態図。 (2)相は中間の状態図。 (3)相は終期の状態図。
【符号の説明】
【0024】
A……ヘッド治具
B……自在継手
C……柄
1……シートのヘッド治具係合部
2……シートの清拭面
3……高厚み領域
4……低厚み領域
……最高位隆起帯
〜h……次高位の隆起帯
、h……最低位の隆起帯
、h……台地状隆起帯
10……高位の高厚み領域
11……低位の高厚み領域
〜l……隆起帯の前後方向の長さ
【出願人】 【識別番号】000183462
【氏名又は名称】株式会社クレシア
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿六丁目22番1号
【出願日】 平成16年4月20日(2004.4.20)
【代理人】 【識別番号】100063484
【弁理士】
【氏名又は名称】箕浦 清

【公開番号】 特開2005−304651(P2005−304651A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−123685(P2004−123685)