トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】森下 篤至
【住所又は居所】神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック株式会社秦野工場内

【氏名】高井 保志
【住所又は居所】神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック株式会社秦野工場内

【要約】 【課題】夜間や掃除機本体を収納している場合であっても光触媒の機能を発揮することのできる電気掃除機を提供する。

【解決手段】塵埃を集塵する集塵部と、この集塵部に吸込負圧を作用させる電動送風機22と、前記集塵部および電動送風機22を設けた風路とを有する掃除機本体11を備えた電気掃除機であって、脱臭等を行う光触媒体40を前記風路に配置し、掃除機本体11に窓31を設け、この窓31に透明な畜光材からなる窓カバー33を設け、光触媒体40は、窓カバー33を透過した光を受けるとともにこの窓カバー33が発光する光を受ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃を集塵する集塵部と、この集塵部に吸込負圧を作用させる電動送風機と、前記集塵部および電動送風機を設けた風路とを有する掃除機本体を備えた電気掃除機であって、
光触媒部材を前記風路に配置し、
前記掃除機本体に窓を設け、
この窓に透明な蓄光材を設け、
前記光触媒部材は、蓄光材を透過した光を受けるとともにこの蓄光材が発光する光を受けることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
塵埃を集塵する集塵部と、この集塵部に吸込負圧を作用させる電動送風機と、前記集塵部および電動送風機を設けた風路とを有する掃除機本体を備えた電気掃除機であって、
光触媒部材を前記風路に配置し、
前記掃除機本体に窓を設け、
前記光触媒の近傍に蓄光材を設け、
前記窓を通ってきた光を前記光触媒部材に案内する光ガイドを設け、
この光ガイドを蓄光材で構成したことを特徴とする電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、光触媒を利用して掃除機本体内の脱臭等を行う電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、図10に示すように掃除機本体1を備えた電気掃除機が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
かかる掃除機本体1には、集塵室2が形成されると共に、この集塵室2に吸込負圧を作用させる電動送風機3が内蔵されている。また、集塵室2内の電動送風機3の吸気口3aに対向した位置には、光触媒層が形成された光触媒部材4が配設されている。
【0004】
そして、掃除機本体1の集塵室2を構成する上壁1aには、光触媒部材4の上方に位置する窓5が形成され、この窓5には光を透過させる透光性部材5aが設けられている。この透光性部材5aを透過して入射する光によって光触媒層の酸化還元作用が励起され、臭気成分が分解される。
【0005】
このような電気掃除機では、集塵室2内で発生する臭気成分を、光触媒部材4に形成された光触媒層によって分解して除去することにより、電動送風機3から排出される排気を無臭にするとともに清潔にしている。
【特許文献1】特開平9−122049号公報(段落0015〜0017、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような電気掃除機にあっては、日中は光触媒に光りが十分に当たり、光触媒の機能を十分に発揮することができるが、夜間や掃除機本体1を収納しているときには、光触媒部材に光が当たらずその光触媒部材の機能を発揮することができないという問題があった。
【0007】
この発明の目的は、夜間や掃除機本体を収納している場合であっても光触媒部材の機能を発揮することのできる電気掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、塵埃を集塵する集塵部と、この集塵部に吸込負圧を作用させる電動送風機と、前記集塵部および電動送風機を設けた風路とを有する掃除機本体を備えた電気掃除機であって、
光触媒部材を前記風路に配置し、
前記掃除機本体に窓を設け、
この窓に透明な蓄光材を設け、
前記光触媒部材は、蓄光材を透過した光を受けるとともにこの蓄光材が発光する光を受けることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、塵埃を集塵する集塵部と、この集塵部に吸込負圧を作用させる電動送風機と、前記集塵部および電動送風機を設けた風路とを有する掃除機本体を備えた電気掃除機であって、
光触媒部材を前記風路に配置し、
前記掃除機本体に窓を設け、
前記光触媒の近傍に蓄光材を設け、
前記窓を通ってきた光を前記光触媒部材に案内する光ガイドを設け、
この光ガイドを蓄光材で構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、蓄光材が発光する光を光触媒部材が受けるので、夜間や掃除機本体を収納している場合であっても光触媒部材の機能を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明に係る電気掃除機の一実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0012】
[第1実施例]
図1に示す電気掃除機10は、掃除機本体11と、この掃除機本体11の前部のホース接続口21a(図2参照)に一端が着脱可能に接続された集塵ホース12等とを備え、この集塵ホース12の他端の手元操作管13には延長管14が着脱自在に接続され、この延長管14の先端には吸込口体15が着脱自在に接続されている。
【0013】
掃除機本体11は、図2および図3に示すように、本体ケース20と、この本体ケース20の上部にヒンジ結合されて上下方向に開閉自在にされた蓋体30とを有している。
【0014】
本体ケース20の前部には、上方が開口すると共に、集塵ホース12に連通する接続口21aを有した内部空間である集塵室(集塵部)21が形成されている。また、本体ケース20の後部には、集塵室21に連通すると共に、この集塵室21に吸込負圧を作用させる電動送風機22が内蔵された内部空間である電動機室(図示せず)が形成されている。そして、掃除機本体11の接続口21aと図示しない掃除機本体11の排気孔とを連通する風路に集塵室21と電動送風機22とが設けられている。
【0015】
さらに、本体ケース20の側面には一対の車輪23(他方、図示せず)が設けられ、底面には旋回輪SRが設けられている。なお、集塵室21内には図示しない集塵パックが着脱自在に配設されている。
【0016】
蓋体30は、集塵室21の開口を覆うように設けられ、集塵室21の上側に設けられている。また、この蓋体30には、前方に突出する取っ手30aが設けられている。
【0017】
また、蓋体30には、掃除機本体11に形成された内部空間である集塵室21に臨む部分に窓31が形成されている(図4参照)。この窓31は蓋体30に形成された開口である。
【0018】
蓋体30には、図4に示すように外側に透明な窓カバー33が着脱自在に設けられており、この窓カバー33が蓋体30の窓31を覆っていて、窓31に直接窓カバーを設けた場合と実質的に同一となっている。窓カバー33は、例えば希土類元素などからなる蓄光材から構成されている。
【0019】
窓カバー33の前側には、上方に持ち上げて外す際に指を掛ける指掛け部33aが形成されている。なお、この窓カバー33は、窓31の外方側の周縁部に設けられた保持スリット32dに嵌着されている。
【0020】
さらに、窓31の集塵室21側の周縁部には、前側に保持突起32aが設けられ、後側に保持リブ32bが設けられている。
【0021】
保持突起32aは窓31から下方に所定距離離れた位置に設けられ、掃除機本体11の左右方向(前後方向と直交する方向である幅方向)に延在されている。そして、この保持突起32aの先端は、図5に示すようにR形状に形成されている。
【0022】
一方、保持リブ32bは、掃除機本体11の左右方向(幅方向)に所定間隔をおいて複数設けられており、図6に示すようにその幅(前後方向の長さ)が上にいくにしたがって長くなっている。また、保持リブ32bの前端の上部、すなわち窓31の近傍に保持凹部32cが形成されている。
【0023】
そして、保持突起32a及び保持リブ32bに着脱自在に光触媒体40が保持されて窓31に対向するとともに集塵室(風路)21に配置されている。
【0024】
光触媒体40は、図2(a)に示すように、光触媒フィルタ41と、この光触媒フィルタ41を保持するフレーム体42を備えている。
【0025】
光触媒フィルタ41は、光触媒物質を含む光触媒シート(光触媒部材)41aと、竹炭物質を含む竹炭シート41bとが、ほぼ交互に重ねられて形成されている。ここで、光触媒シート41aが波形状に屈曲されており、この光触媒フィルタ41はハニカム構造となっている(図2(b)参照)。
【0026】
フレーム体42は、光触媒フィルタ41の周囲を取り囲む周壁部42aと、周壁部42aの下部に架け渡された複数の載置フレーム42bとを有している。光触媒フィルタ41は、ハニカム構造の孔が上下方向に延びるように周壁部42a内に配置されて載置フレーム42b上に載置されている。
【0027】
また、周壁部42aの外周面の上部には、図5および図6に示すように、外方に突出した係止突部43が全周に亘って設けられている。前側の周壁部42aの係止突部43が蓋体30の保持突起32aに着脱自在に係合し、後側の周壁部42aの係止突部43が保持リブ32bの凹部32cに着脱自在に係合することにより、光触媒体40が蓋体30に着脱自在に取り付けられている。
【0028】
さらに、この周壁部42aの上端面には緩衝部材44が設けられており、この緩衝部材44により光触媒体40を蓋体30に取り付けた際に、窓31の周縁部にフレーム体42が直接当接することを防止する。
【0029】
[動 作]
手元操作管13に設けられたスイッチ13aを入れて電動送風機22を駆動させる。電動送風機22が駆動すると吸込負圧が発生し、集塵室21、集塵ホース12、手元操作管13、延長管14を介して吸込口体15の吸込室(図示せず)に吸込負圧が作用する。この吸込負圧によって吸込口体15の底面に設けた吸込室の吸込開口から被清掃面上の塵埃及び空気が吸い込まれ、延長管14、手元操作管13、集塵ホース12を介して掃除機本体11の集塵室21へ吸い込まれていく。
【0030】
集塵室21へ吸い込まれた塵埃は集塵室21内に配設された集塵パックに捕集され、空気は電動機室内の電動送風機22に吸い込まれた後に掃除機本体11の図示しない排気孔から排気される。
【0031】
一方、集塵室21には塵埃や空気と共に細菌等が流れ込み、集塵パック等からアンモニア、アセトアルデヒド等の臭気成分を発散する。この臭気成分は、集塵室21の上側に位置する蓋体30に設けられた光触媒体40によって分解され、脱臭される。また、細菌自体も光触媒体40によって殺菌、分解される。
【0032】
なお、この光触媒体40によって臭気成分等が分解される仕組みは以下のとおりである。
【0033】
光触媒体40の光触媒シート41aが有する光触媒物質は、例えば二酸化チタン(TIO2)である。
【0034】
この二酸化チタンは、光(紫外線)が当たると、その表面から電子が飛び出して、正孔(ホール)と呼ばれるプラスの電荷を帯びた孔が形成される。この正孔は強い酸化力を持っており、周囲の有機物から電子を奪って電気的に安定になろうとする。
【0035】
この様に二酸化チタンの酸化還元作用によって電子を奪われた有機物は分解され、最終的には二酸化炭素や水等になり大気中に発散することとなる。また、竹炭シート41bは吸着力を有しており、臭気成分を吸着することができる。
【0036】
ここで、この光触媒体40は、蓋体30に形成された窓31にほぼ沿って設けられているので、窓31から入射する光(紫外線)に十分に当たることができ、高い脱臭効果を得ることができる。
【0037】
さらに、光触媒フィルタ41がそのハニカム構造の孔が上下方向に延びるようにフレーム体42に設けられているので、光触媒シート41a及び竹炭シート41bの間を臭気成分が通過し、脱臭作用を励起することができる。
【0038】
また、集塵室21内に流れ込んだ空気は、蓋体30の窓31に沿って設けた光触媒体40を通過することがほとんどなく、集塵室21内に吸い込まれた塵埃が光触媒体40に付着してしまうことがほとんどない。
【0039】
そして、この光触媒体40は蓋体30に着脱自在に設けられているので、例え光触媒体40に塵埃が付着した場合であっても、容易に光触媒体40を外して洗浄または交換することができる。
【0040】
一方、蓋体30の窓カバー33に当たる光によって窓カバー33は蓄光していく。そして、掃除の終了後に掃除機本体11を収納した場合や夜間に、窓カバー33から蓄光した光が発光され、この光が蓋体30の窓31を介して光触媒体40に当たるので、光触媒体40を24時間機能させることができ、このため光触媒体40による脱臭,浄化,防汚効果を十分に発揮させることができる。さらに、掃除機本体11の蓋体30の外側に設けた窓カバー33が発光するので、光触媒を使用しているというアピール感を使用者に強く訴えることができる。
【0041】
また、光触媒体40を常に清潔にしておくことができるので、光触媒体40に付着した塵埃によって分解作用が阻害されることがなくなり、十分な脱臭効果を長期間に亘って保持することができる。
【0042】
さらに、光触媒体40が容易に洗浄または交換することができるので、光触媒フィルタ42aを集塵室21内に露出させていても、脱臭効果の低下を防止することができる。そして、この光触媒フィルタ42aが露出していることで、高い脱臭効果を得ることができる。
【0043】
[第2実施例]
図7は第2実施例を示したものである。この第2実施例では、集塵パックPと電動送風機22との間の風路に光触媒体40を配置し、掃除機本体111に設けた窓112に入射する光を受けて光触媒体40へ導く透明な光ガイド部材113を設け、この光ガイド部材113の先端部113Aから光を射出させて光触媒体40へ当てるようにしたものである。そして、光ガイド部材113を蓄光材から構成するとともにその外表面に銀メッキ層114を形成したものである。なお、窓112内に蓄光材を設けてもよく、この蓄光材と光ガイド部材113とを一体的に形成してもよい。
【0044】
光触媒体40は、光触媒フィルタ41のハニカム構造の孔が前後方向に延びるように配置されていて、電動送風機22の吸引効率が低下してしまうことがないようになっている。
【0045】
この第2実施例の電気掃除機によれば、夜間等のときに光ガイド部材113が発光したその光が光ガイド部材113の外表面の銀メッキ層114に反射されながら光ガイド部材113の先端部113Aから射出されて効率よく光触媒体40に当たるので、光触媒体40による脱臭,浄化,防汚効果を十分に発揮させることができる。
【0046】
図8および図9は他の例の電気掃除機を示したものである。この電気掃除機は、掃除機本体120の集塵室121の内周壁に透明な蓄光材による蓄光層122を形成し、さらにその蓄光層122の表面に銀メッキ層123を形成し、光ガイド部材113に導入された光の一部がその蓄光層122に入射するようにして、蓄光層122にも光が蓄光するようにしたものである。
【0047】
この電気掃除機によれば、蓄光層122で発光した光が蓄光層122の銀メッキ層123で反射しながら光ガイド部材113に導入されるので、光触媒体40には蓄光層122で発光した光と光ガイド部材113で発光した光とが当たり、光触媒体40による脱臭,浄化,防汚効果をより十分に発揮させることができる。
【0048】
上記実施例は、いずれもキャニスタ型の電気掃除機について説明したが、アップライト式の電気掃除機であってもよく、また、蓄光材は蛍光塗料であってもよい。さらに、集塵室に集塵パックを使用するものについて説明したが、集塵パックを使用しないものであってもよい。また、掃除機本体のケースを透明にし、この外側ケースを蓄光材で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明に係る電気掃除機の外観を示した斜視図である。
【図2】(a)この発明に係る電気掃除機の掃除機本体の一部を破断した斜視図である。 (b)光触媒フィルタの一部を拡大した斜視図である。
【図3】図1に示す掃除機本体を示した側面図である。
【図4】図3に示す掃除機本体の蓋体を示した縦断面図である。
【図5】図4におけるA部の拡大図である。
【図6】図4におけるB部の拡大図である。
【図7】第2実施例の掃除機本体を概念的に示した説明図である。
【図8】第2実施例の他の例の掃除機本体を概念的に示した説明図である。
【図9】図8に示す掃除機本体の一部を拡大した部分拡大図である。
【図10】従来の掃除機本体の構成を示した説明図である。
【符号の説明】
【0050】
10 電気掃除機
11 掃除機本体
21 集塵室(集塵部)
22 電動送風機
31 窓
33 窓カバー(蓄光材)
40 光触媒体
41a 光触媒シート(光触媒部材)
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【住所又は居所】東京都品川区東五反田二丁目17番2号
【出願日】 平成15年12月5日(2003.12.5)
【代理人】 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄

【識別番号】100114454
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳

【公開番号】 特開2005−160970(P2005−160970A)
【公開日】 平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願番号】 特願2003−407948(P2003−407948)