トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 浴室ユニット
【発明者】 【氏名】杉 茂人
【住所又は居所】岡山県岡山市古都宿210 岡山積水工業株式会社内

【氏名】宮崎 和由紀
【住所又は居所】大阪市淀川区宮原3−4−30 積水ホームテクノ株式会社内

【要約】 【課題】框部の上面が外縁方向に向かって低くなった浴槽を用いた場合であっても、壁パ

【解決手段】浴槽が浴槽パンに受けられた状態で設置され、浴槽を囲む浴室の壁パネルと
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽が浴槽パンに受けられた状態で設置され、浴槽を囲む浴室の壁パネルと浴槽の框部
との目地部に目地材が介装されている浴室ユニットにおいて、
浴槽の框部と浴室壁面を構成する壁パネルとの目地部の一部に、目地材非介装部が設けら
れていて、目地材非介装部の下方に、目地材非介装部の壁パネルと浴槽の框部と隙間を介
して浴槽パン側に流れ込む湯や水を受ける水受けを有し、この水受けが、受けられた湯や
水を浴槽パン以外の排水経路に排水する排水配管に接続されていることを特徴とする浴室
ユニット。
【請求項2】
目地材非介装部の上方を覆い、浴槽側の面に湯や水の目地材非介装部への排水用開口を
有する着脱自在なキャップを備えている請求項1に記載の浴室ユニット。
【請求項3】
キャップが、排水用開口入口に固形汚物の目地材非介装部への流入を防止する汚物トラ
ップを備えている請求項2に記載の浴室ユニット。
【請求項4】
目地材非介装部が壁パネルのコーナー部に設けられている請求項1〜請求項3のいずれ
かに記載の浴室ユニット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
浴室ユニットにおいては、浴槽の下方を浴槽パンで受け、万一浴槽からの漏れが発生し
た場合でも、浴槽パンで漏れた湯や水を浴槽パンの底に設けられた排水口から排水経路に
排水することによって、建物の床下等に漏れでないようにしている。
また、浴槽パンは、上部が浴槽で覆われているため、一旦浴槽パン内部に湯や水が入る
となかなか乾燥せず、湯や水に混ざった垢や髪の毛などの有機物が浴槽パン内で腐敗する
恐れがある。
【0003】
そこで、通常は、浴槽パン内に湯や水ができるだけ入らないように、浴槽を囲む浴室の
壁パネルと浴槽の框部との目地部に湿式あるいは乾式の目地材が介装され、目地部から浴
槽パン側へ浴槽のオーバーフロー水や、浴槽洗浄時の洗い水等が入り込まないようにされ
ている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−190036号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、意匠性を高めるために、框部の上面が、外縁方向に向かって階段状あ
るいはなだらかに低くなった浴槽が開発されている。
【0006】
しかし、上記のような框部の上面が外縁方向に向かって低くなった浴槽の場合、上記の
ように壁パネルと浴槽の框部との目地部に目地材を介装してあると、浴槽の壁側に流れた
オーバーフロー水や、浴槽洗浄時の洗い水は、壁パネルとの間で框部の上面の低くなった
部分に溜まってしまい、そのまま放っておくと腐敗したりする恐れがある。
したがって、浴室を清掃するたびに、上記のように溜まった水を拭き取らなければなら
ず、非常に面倒である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて、框部の上面が外縁方向に向かって低くなった浴槽を用い
た場合であっても、壁パネルとの間で框部の上面に湯や水が溜まらず、勿論、オーバーフ
ロー水や、浴槽洗浄時の洗い水が浴槽パンに流れ込むことのない浴室ユニットを提供する
ことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の浴室ユニット(以下、「請求項
1の浴室ユニット」と記す)は、浴槽が浴槽パンに受けられた状態で設置され、浴槽を囲
む浴室の壁パネルと浴槽の框部との目地部に目地材が介装されている浴室ユニットにおい
て、浴槽の框部と浴室壁面を構成する壁パネルとの目地部の一部に、目地材非介装部が設
けられていて、目地材非介装部の下方に、目地材非介装部の壁パネルと浴槽の框部と隙間
を介して浴槽パン側に流れ込む湯や水を受ける水受けを有し、この水受けが、受けられた
湯や水を浴槽パン以外の排水経路に排水する排水配管に接続されていることを特徴として
いる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の浴室ユニット(以下、「請求項2の浴室ユニット」と記す)
は、請求項1の浴室ユニットにおいて、目地材非介装部の上方を覆い、浴槽側の面に湯や
水の目地材非介装部への排水用開口を有する着脱自在なキャップを備えていることを特徴
としている。
【0010】
本発明の請求項3に記載の浴室ユニット(以下、「請求項3の浴室ユニット」と記す)
は、請求項2の浴室ユニットにおいて、キャップが、排水用開口入口に固形汚物の目地材
非介装部への流入を防止する汚物トラップを備えていることを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項4に記載の浴室ユニット(以下、「請求項4の浴室ユニット」と記す)
は、請求項1〜請求項3のいずれかの浴室ユニットにおいて、目地材非介装部が壁パネル
のコーナー部に設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1の浴室ユニットは、以上のように、浴槽の框部と浴室壁面を構成する
壁パネルとの目地部の一部に、目地材非介装部が設けられていて、目地材非介装部の下方
に、目地材非介装部の壁パネルと浴槽の框部と隙間を介して浴槽パン側に流れ込む湯や水
を受ける水受けを有し、この水受けが、受けられた湯や水を浴槽パン以外の排水経路に排
水する排水配管に接続されているので、框部の上面が外縁方向に向かって低くなった浴槽
を用いた場合であっても、壁パネル側へ流れたオーバーフロー水や、浴槽洗浄時の洗い水
は、平目地材介装部を介して水受けに流れ込み、浴槽パンに受けられることなく、水受け
から排水配管を介して排水経路に流される。したがって、框部の上面に湯や水が溜まらず
、清掃も容易である。勿論、浴槽パンに流れ込むことのないので、浴槽パンの汚染もない

【0013】
本発明の請求項2の浴室ユニットは、以上のように、目地材非介装部の上方を覆い、浴
槽側の面に湯や水の目地材非介装部への排水用開口を有する着脱自在なキャップを備えて
いるので、キャップをしておけば、目地材非介装部が入浴者にみえず、見栄えがよい。し
かも、キャップを取り除けば、目地材非介装部を容易に清掃でき、目地材非介装部および
水受け内を常に清浄な状態に保つことができる。
【0014】
本発明の請求項3の浴室ユニットは、キャップが、排水用開口入口に固形汚物の目地材
非介装部への流入を防止する汚物トラップを備えているので、オーバーフロー水や浴槽洗
浄時の洗い水に混入した、髪の毛やゴミ等の固形汚物が汚物トラップに目地材非介装部お
よび水受けに入り込むのを防止できる。したがって、水受けおよび排水配管に固形汚物が
付着し、虫などが発生するといった不具合を防止できる。
【0015】
本発明の請求項4の浴室ユニットは、目地材非介装部が壁パネルのコーナー部に設けら
れているので、コーナー部を挟む2つの壁パネル側に溜まろうとするオーバーフロー水や
浴槽洗浄時の洗い水を一つの目地材非介装部を設けるだけで排水することができる。した
がって、水受けや排水配管等の部材を少なくすることができ、施工性がよく、コストダウ
ンも図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図9は、本発明にかかる浴室ユニットの1つの実施の形態をあらわしている。
【0017】
図1および図2に示すように、この浴室ユニットAは、洗い場パン1と、浴槽パン2と
、浴槽3と、壁パネル4とを備えている。
洗い場パン1は、図1に示すように、従来の浴室ユニットと同様に、排水口11の下方
に排水トラップ12を備え、図2および図3に示すように、浴槽側の立ち上がり壁13の
上端から浴槽パン2側へ張り出す受け部14に浴槽パン2の係止部21をシール材Pを介
在させた状態で係止させ、上方からビス15をねじ込むことによって浴槽パン2と一体化
されている。
【0018】
浴槽パン2は、浴槽3を下方から受けるとともに、排水トラップ12に接続された排水
管22への排水口23をその底に備えている。
浴槽3は、図1に示すように、浴槽本体31と框部32とを備えている。框部32は、
その上面の外縁部32aが、内縁部32b(浴槽本体31側)よりも階段状に一段低くな
っている。また、浴槽本体31内に溜められた湯や水は、図示していないが、その底に設
けられた排水口から排水管および浴槽パン2の排水口11を介して浴槽パン2の排水管2
2内に臨み、直接排水管22を介して排水トラップ12側へ流れるようになっている。
【0019】
図4に示すように、浴槽3と、壁パネル4との間の目地部Sには、壁パネル4のコーナ
ー部の目地材非介装部S1を除いて、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成された乾式の目
地材5が介装されている。すなわち、目地材非介装部S1以外の目地部Sからオーバーフ
ロー水や浴槽洗浄時の洗い水が浴槽パン2側に入り込まないようになっている。
【0020】
目地材非介装部S1を下方から臨む位置には、図5に示すように、水受け6が設けられ
ている。
すなわち、水受け6は、図4〜図7に示すように、壁パネル4のコーナー部に沿う直交
する2つの側壁61a,61aを有する周壁61を備えた平面視五角形をした上部開口の
容器形状をしていて、その底62の中央部に排水孔62aが穿設されている。
【0021】
周壁61の直交する2辺の側壁61a,61aは、それぞれその端部に上方に突出する
突部61bを備えている。
突部61bは、直角コーナー側の壁面がテーパ面となって、その上端に向かって先細り
形状となっている。
【0022】
また、水受け6は、止水材62を壁パネル4との間に介在させた状態でビス63を介し
て壁パネル4の壁面に固定され、排水配管7の一端がその底から延出するノズル64に接
続されている。
【0023】
すなわち、排水配管7は、水受け6の排水孔62aに連通するノズル64に一端が接続
され、浴槽本体31と壁パネル4との隙間を通り、他端が図2、図3および図7に示すよ
うに、浴槽パン2の洗い場パン1側の係止部21に受けられ、排水配管7を介して流下し
た排水がエプロン8の下端の隙間を通って、洗い場パン1に流れ込むようになっている。
排水配管7の排水勾配は、特に限定されないが、内部に汚水を残さないようにするため
、400/1000程度にすることが好ましい。
【0024】
目地材非介装部S1の上部には、図4、図5、および図8に示すように、キャップ(「
浴槽目地コーナーピース」とも言う)9が装着されている。
キャップ9は、着脱自在になっていて、図8及び図9に示すように、キャップ本体91
と、脚部92と、2つの位置決め部93と、汚物トラップとしての3本のピン94とを備
えている。
【0025】
キャップ本体91は、装着状態でその側面がコーナー部を形成する壁パネル4に略密着
するとともに、脚部92を介して、框部32の外縁部32aの上面に略3mm前後の隙間
を形成した状態に受けられて、目地材非介装部S1を全面的に上方から覆うようになって
いる。
脚部92は、キャップ本体91から下方に延出していて、浴槽3側に排水用開口95を
備えている。
【0026】
位置決め部93は、それぞれ、板状の介装部93aと、框部32の端縁部のアール形状
に沿うアーチ状のリブ93bとを備えている。2つの位置決め部93の介装部93aは、
直交して配置されている。
そして、2つの位置決め部93は、キャップ9の装着状態でそれぞれ目地材非介装部S
1に入り込むとともに、リブ93bが框部の端縁部に受けられてキャップ本体91が位置
決めするようになっている。
【0027】
ピン94は、キャップ本体91の裏面から延出し、キャップ9の装着状態で框部32の
上面に下端が受けられるようになっていて、2mm程度の円柱状をしている。
また、3本のピン94の間隔および脚部92のピン94の間隔が、略1.3mm程度の
間隔で排水用開口95を仕切るように設けられている。
【0028】
この浴室ユニットAは、以上のようになっており、壁パネル4側へ流れ出たオアバーフ
ロー水や浴槽洗浄時の洗浄水は、キャップ9の排水用開口95から目地部Sの目地材非介
装部S1を介して水受け6に受けられる。そして、水受け6に受けられた水は、排水配管
7を介してエプロン8の下端の隙間をとおり、洗い場パン1内に流れ込み、洗い場パン1
側の排水ともに排水トラップ12を介して下水配管へと流れる。
また、オーバーフロー水や浴槽洗浄時の洗浄水中に混ざった髪の毛やごみなどは、ピン
94に引っ掛かり、目地材非介装部S1側へ流れ込まない。
【0029】
本発明にかかる浴室ユニットは、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の
実施の形態では、水受けに流れ込んだ水が排水管を介して洗い場パンに流れ込み、洗い場
パンの排水口から排水されるようになっているが、直接排水トラップに流し込むような構
造としても構わない。
【0030】
上記の実施の形態では、壁パネルと浴槽との目地部に乾式の目地材を介装させるように
しているが、パテ等の湿式目地材を充填するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、汚物トラップとして3本のピンが設けられていたが、キャップ
の排水用開口に着脱自在な網を汚物トラップとして設けるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明にかかる浴室ユニットの1つの実施の形態をあらわす浴槽部分の平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図2のY部拡大図である。
【図4】図1のZ−Z線断面図である。
【図5】図1のS部拡大図である。
【図6】図1の浴室ユニットの水受けの取り付け構造を説明する斜視図である。
【図7】図1の浴室ユニットの水受けおよび排水配管の取り付け状態をあらわす斜視図である。
【図8】キャップの装着状態を上からみた斜視図である。
【図9】キャップの断面をあらわし、同図(a)は図8のV−V線断面図、同図(b)は図8のW−W線断面図である。
【符号の説明】
【0032】
A 浴室ユニット
S 目地部
S1 目地材非介装部
2 浴槽パン
3 浴槽
32 框部
4 壁パネル
5 目地材
6 水受け
7 排水配管
9 キャップ
94 ピン(汚物トラップ)
95 排水用開口
【出願人】 【識別番号】501362906
【氏名又は名称】積水ホームテクノ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区宮原三丁目4番30号
【出願日】 平成16年6月10日(2004.6.10)
【代理人】 【識別番号】100102956
【弁理士】
【氏名又は名称】九十九 高秋

【公開番号】 特開2005−348953(P2005−348953A)
【公開日】 平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願番号】 特願2004−172807(P2004−172807)