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【発明の名称】 幼児用補助便座
【発明者】 【氏名】宇野 聖子
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内

【氏名】林 良祐
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内

【氏名】堺 雅人
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内

【氏名】大西 智史
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内

【氏名】糸藤 友子
【住所又は居所】東京都多摩市落合1丁目34番 株式会社ベネッセコーポレーション内

【氏名】手林 大輔
【住所又は居所】東京都多摩市落合1丁目34番 株式会社ベネッセコーポレーション内

【要約】 【課題】幼児の成長に合わせて使用することができ、かつ第二子や第三子ができたときも買い換えることなく長期間使用することができ、さらには幼児のトイレ嫌いをなくすことを可能とする幼児用補助便座を提供する。

【解決手段】大人用便座に載置され着座した幼児が掴むための掴み部210を有する取手200が着脱可能に取付けられる幼児用補助便座1において、取手200の掴み部210を支持する固定部220と幼児用補助便座1の固定部220との合わせ面にこれらを係合するための係合部130,230がそれぞれ設けられ、幼児用補助便座1に取手200を取付けるときには幼児用補助便座に固定部220を固定し、取手200を取り外したとき幼児用補助便座1に取付けられて幼児用補助便座1の係合部130を覆うキャップ300を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大人用便座に載置され着座した幼児が掴むための掴み部を有する取手が着脱可能に取付けられる幼児用補助便座において、
前記取手の前記掴み部を支持する固定部と前記幼児用補助便座の前記固定部との合わせ面にこれらを係合するための係合部がそれぞれ設けられ、前記幼児用補助便座に前記取手を取付けるときには前記幼児用補助便座に前記固定部を固定し、前記取手を外したときには前記幼児用補助便座に取付けられて前記幼児用補助便座の係合部を覆うキャップを備えたことを特徴とする幼児用補助便座。
【請求項2】
前記取手の固定部下面と前記幼児用補助便座の小水受け部上面との合わせ面、及び前記取手の固定部上面と前記キャップの下面との合わせ面は、前記小水受け部の上面の形状に応じた傾斜面とされ、かつ前記取手の固定部と前記小水受け部には前記合わせ面と所定の角度をなして軸孔が設けられ、
前記キャップの下面には当該下面と前記所定の角度をなして前記軸孔に嵌合する支持軸が設けられてなり、前記キャップは、前記取手の固定部上面又は前記小水受け部上面に所定方向を向けて取付けられることを特徴とする、請求項1に記載の幼児用補助便座。
【請求項3】
前記キャップ上面には着座した幼児に向けてキャラクタが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の幼児用補助便座。
【請求項4】
前記キャップの上面は、前記固定部及び、前記小水受け部に取付けられた状態において、略水平な面をなしていることを特徴とする、請求項3に記載の幼児用補助便座。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、大人用便座に取付けて幼児が使用する幼児用補助便座に関する。
【背景技術】
【0002】
大人用便座に取付けて幼児が使用する幼児用補助便座は従来から知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。かかる特許文献1に記載の幼児用補助便座は、幼児の成長に合わせた使用態様で使われるようになっており、具体的には取手が幼児用補助便座の便座部に対してボルト等の締結具によって着脱可能に設けられている。
【0003】
また、特許文献2に記載の幼児用補助便座も、特許文献1に記載の幼児用補助便座と同様に、補助便座本体に対して着脱可能な取手が備わり、さらには特許文献1に記載の構成に加えて取手を取り去ったときに幼児用補助便座に形成された取手取付け用の凹み部を覆うカバーを装着可能として、外観上の見栄えを良くしている。
【0004】
【特許文献1】実開平6−66495(5頁、図1)
【特許文献2】実公平7−37585(2頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の幼児用補助便座は、取手を取り去ったときに便座部に形成された取手を取付ける貫通孔が露出してしまう。そのため、この貫通孔にゴミが詰まったりして再び取手を取付ける際に取付けにくくなったり、幼児が貫通孔に指を突っ込んだりして好ましくない。
【0006】
一方、特許文献2に記載の幼児用補助便座は、取手を取り去ったときにカバーを介して凹み部を塞ぐことができるので、このような問題が生じない。しかしながら、カバーは取手を取り去ったときにのみ使用するようになっているので、取手を幼児用補助便座に取付けている間は、カバーを別個に保管しなければならず紛失しやすい。特に第二子や第三子が生まれた場合は各幼児の成長に合わせて取手を取付けたり取り外してカバーを付けたりしなければならないため、このような問題が生じやすい。
【0007】
また、特許文献2に記載の幼児用補助便座は取手を便座本体に所定の向きで取付けるために複数個の止めネジとナットを必要とする。このような小さな締結部材は取手を取り外した際に保管しておかなければならず、部品が小さいが故に紛失するおそれがある。例えば、第一子が成長して取手が不要となりさらには幼児用補助便座自体も不要となった後に第二子や第三子が幼児用補助便座を使い始めた場合に、取手をネジやナットで幼児用補助便座に再び取付ける必要があるが、このような締結部品をいったん紛失してしまうと幼児用補助便座自体が使用できなくなってしまう。
【0008】
また、特許文献2に記載のカバーは、取手を取り去った便座本体の凹み部を覆うことで外観上の見栄えを良くしているだけで、幼児用補助便座を使用する幼児の興味をそそってトイレ嫌いをなくすような役割は果たしていない。
【0009】
本発明の目的は、幼児の成長に合わせて使用することができ、かつ第二子や第三子ができたときも買い換えることなく長期間使用することができ、さらには幼児のトイレ嫌いをなくすことを可能とする幼児用補助便座を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明にかかる幼児用補助便座は、
大人用便座に載置され着座した幼児が掴むための掴み部を有する取手が着脱可能に取付けられる幼児用補助便座において、
前記取手の前記掴み部を支持する固定部と前記幼児用補助便座の前記固定部との合わせ面にこれらを係合するための係合部がそれぞれ設けられ、前記幼児用補助便座に前記取手を取付けるときには前記幼児用補助便座に前記固定部を固定し、前記取手を取り外したときには前記幼児用補助便座に取付けられて前記幼児用補助便座の係合部を覆うキャップを備えたことを特徴とする。
【0011】
キャップが取手を幼児用補助便座に固定する役目を果たすとともに、取手を取付けないときの幼児用補助便座の取手係合部を覆うカバーとしての役目を果たしているので、部品点数が少なくなり、キャップ紛失のおそれもなくなる。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載の幼児用補助便座は、請求項1に記載の幼児用補助便座において、
前記取手の固定部下面と前記幼児用補助便座の小水受け部上面との合わせ面、及び前記取手の固定部上面と前記キャップの下面との合わせ面は、前記小水受け部の上面の形状に応じた傾斜面とされ、かつ前記取手の固定部と前記小水受け部には前記合わせ面と所定の角度をなして軸孔が設けられ、
前記キャップの下面には当該下面と前記所定の角度をなして前記軸孔に嵌合する支持軸が設けられてなり、前記キャップは、前記取手の固定部上面又は前記小水受け部上面に所定方向を向けて取付けられることを特徴とする。
【0013】
キャップを押さえながらネジ等の締結具でキャップを締め付けなくても、単にネジ等の締結具で締め付けるだけで、キャップをその取付け方向性が定まった状態で取手の固定部又は小水受け部上面に取付けることができる。
【0014】
また、本発明の請求項3に記載の幼児用補助便座は、請求項2に記載の幼児用補助便座において、
前記キャップ上面には着座した幼児に向けてキャラクタが設けられていることを特徴とする。
【0015】
キャラクタが常に幼児の座った方向に向くのでこのキャラクタが幼児の興味をそそって幼児を積極的にトイレに行かせるようにし、トイレ嫌いをなくす。また、取手を取り外しても同じキャラクタをそのまま残すことができ、幼児のトイレトレーニング意欲を損なうことがない。
【0016】
また、本発明の請求項4に記載の幼児用補助便座は、請求項3に記載の幼児用補助便座において、
前記キャップの上面は、前記固定部及び、前記小水受け部に取付けられた状態において、略水平な面をなしていることを特徴とする。
【0017】
幼児が座っている状態でキャラクタを見易いので、安定した姿勢で用を足せ、また、幼児が便座におとなしく座っていることができるようになる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、幼児の成長に合わせて使用することができ、かつ第二子や第三子が生まれたときにも買い換えることなく長期間使用することができ、さらには幼児のトイレ嫌いをなくすことを可能とする幼児用補助便座を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態にかかる幼児用補助便座について説明する。本発明の一実施形態にかかる幼児用補助便座は、製造時に成型しやすくかつ使用に際して十分な強度を有する例えばポリプロビレンなどの樹脂材でできており、図1及び図2に示すように、一部に小水受け部120(図2参照)を備えた便座本体100と、便座本体100の小水受け部120に被せて着脱自在に取付けられる取手200と、取手200の便座本体100への取付けに際して使用するとともに取手200を便座本体100から取り去った際に便座本体100の取手取付け用の係合凹部130(図3参照)を覆うキャップ300とを備えている。
【0020】
便座本体100は、図3に示すように、上面視で楕円のリング状をなした座部110と、座部110の前方部分において上方に膨出して形成された小水受け部120と、リング状の座部110の内周縁に沿って全周にわたって下方に突出した壁部150(図5及び図6参照)と、壁部150の外壁面であって便座本体の長手方向中央部にそれぞれ設けられた大人用便座への取付け調整固定具500(図5及び図6参照)とを備えている。
【0021】
小水受け部120は、便座本体100の先端に向かって先細りになる卵形の一部をなすような外観形状を備え、図7に示すように、小水受け部120の前方部分121は中実構造なし、一部に取手200と係合する係合凹部130と当該係合凹部130と連続して形成されたキャップ300の支持軸挿通用の軸孔140が穿設されている。また、小水受け部120の後方部分122は、図5に示すように、滑らかな内壁面を有した中空構造をなし、いわゆる小水受けとしての役目を果たしている。
【0022】
また、小水受け部120の傾斜面120aの前方部分に上述した上面視で三角形状の深さの深い取手取付け用の係合凹部130が形成されている。また、取手200を取付ける係合凹部130の底部中央部分にはキャップ300を小水受け部120に直接取付ける場合にキャップ300の支持軸330を嵌合させるとともにキャップ300を用いて取手200を便器本体100に取付ける場合にキャップ300の支持軸330と連結した取手200の係合凸部230のボス230a(図8及び図9参照)を嵌合させるための軸孔140が形成されている。また、軸孔140にはこれと連続してキャップ締結用のボルト挿通孔145(図7参照)が形成されている。
【0023】
また、傾斜面120aの上方部分には、図4に示すように、キャップ300の位置決め突部340a(図10参照)と係合してキャップ300の位置合わせを行う位置決め凹部120b(図4参照)が形成されている。
【0024】
小水受け部120の上面は、図7に示すように、一定の傾斜面である合わせ面125を形成しており、合わせ面125は後述する取手200の下面に形成された下側合わせ面225(図8参照)やキャップ300の周壁320の下縁に沿った合わせ面325(図10参照)と角度的に合致するようになっている。なお、小水受け部120の合わせ面125は、キャップ300の周壁320を当接させた状態でキャップ300の上面部310が幼児用補助便座使用状態で水平をなすような傾斜角度に形成されている。
【0025】
一方、便座本体100の小水受け部開口部基端側近傍には取手200の小水受け部開口側縁部基端側に形成された凸起部241(図8参照)が係合するための凹み部115(図4参照)が形成されている。また、便座本体100の小水受け部開口縁部には、その基端側近傍に取手200と係合する縁凸部123(図4及び図5参照)が形成されている。
【0026】
また、便座本体下側の前方部分には、図6に示すように、幼児用補助便座を取り外した際にこれを例えばトイレの壁のフックなどに引掛けて保管しておくための引掛け部119が備わっている。引掛け部119は、一端を支点として便座本体下面に引っ込むようになっており、幼児用補助便座100を壁に引掛ける際には引掛け119を回転して便座本体100の外側に取り出すことができるようになっている。
【0027】
一方、取手200は、図8及び図9に示すように、小水受け部120の外形に対応した形状を備えた固定部220と、固定部220から上方に延在し逆U字形状を有した掴み部210を備えている。また、固定部220の下面は小水受け部120の上面傾斜部である合わせ面125と角度的に合致する傾斜を備えた下側合わせ面225として形成されており、かつ下側合わせ面225から下方に向かって三角柱状の係合凸部230が突出形成されている。なお、係合凸部230は角部が丸みを帯びるとともに中心部にキャップ取付け用のボルト350(図11及び図12参照)を挿通するためのボルト挿通孔231が形成されている。そして、ボルト挿通孔231の下側開口部にはボス230aが突出形成されている。また、ボルト挿通孔231の上側部分は拡径しており、キャップ300の支持軸330を嵌合させるための軸孔232となっている。また、ボルト挿通孔231の両側には肉抜きのための空間233(図9参照)が形成されている。そして、係合凸部230は取手200を小水受け部120に被せると、小水受け部120に形成された係合凹部130に係合するようになっている。
【0028】
また、小水受け部120の上面傾斜部である合わせ面125と対応する固定部220の上面にも取手200の下面と同様の傾斜角度を有する上側合わせ面235(図8参照)が形成されている。これによって、キャップ300を介して取手200を小水受け部122に取付けると、キャップ300の周壁320の下縁が上側合わせ面235に合致するとともに、キャップ300の上面部310が幼児用補助便座使用状態で水平をなすようになっている。また、固定部220の上面にはキャップ位置決め用の位置決め凹部220aが形成されている。
【0029】
一方、固定部220の小水受け開口部に対応する縁部240には、図9に示すように便座本体100と当接する基端部に凸起部241が形成されるとともに、基端部近傍に小水受け部120の開口部の縁凸部123(図5参照)と係合して取手200の前方向への倒れを防止する係合孔242aを備えた耳部242が形成されている。また、縁部240の上部幅方向中央位置には小水受け部120の開口縁部と係合して取手200の前方向への倒れを防止する舌片243が形成されている。また、掴み部210の上部内側面には取手200を幼児が握りやすくかつ滑ることがないように浅い凹み部210aが幼児の指の間隔に合わせて所定の数だけ形成されている。
【0030】
一方、キャップ300は、図10に示すように取付け状態で水平面をなす上面視略円形の上面部310と、上面部310の周囲縁に沿って下方に延在するとともに、その下端縁が小水受け部120の傾斜面である合わせ面125及び取手200の固定部上面に形成された上側合わせ面235と合致した傾斜角度を有する周壁320を備えている。そして、周壁320の下縁部がキャップ300の合わせ面325を形成している。また、キャップ300の上面部310の内側には上面部310と垂直方向にかつ合わせ面325と一定の角度をなすようにキャップ取付け用の支持軸330が突出形成されている。そして、支持軸330の内周面には図示しないボルト締結用の雌ネジが形成されている。また、支持軸周囲対向位置からはキャップ300の上面部310と一体をなしかつ側面視で三角形形状を有する補強用のリブ340が延在形成されている。なお、リブ340の傾斜角度は、キャップ300の合わせ面325と合致する角度をなしている。また、リブ340の一部にはキャップ取付け用の位置決め突部340aが形成されて、位置決め突部340aが取手200の固定部220の位置決め凹部220a(図8参照)又は小水受け部120の位置決め凹部120b(図4参照)に係合してキャップ取付け時の位置合わせを行いやすくしている。
【0031】
そして、キャップ300の支持軸330は、キャップ300を小水受け部120に直接取付ける際に、小水受け部120の上面視三角形状の係合凹部底部に形成された軸孔140(図7参照)に嵌合するようになっている。また、小水受け部120に取手200を取付ける場合、キャップ300の支持軸330は取手200の軸孔232(図8参照)に嵌合するようになっている。
【0032】
一方、キャップ300の上面部310には、本実施形態では図示しないが例えば愛嬌のあるトラの子供など幼児が親しみやすいキャラクタが直接描かれているか、このキャラクタが描かれたシールが貼り付けてある。なお、キャラクタはキャップ300を取付けると、幼児が便座に着座した状態において例えば愛嬌のあるトラの子供が幼児とちょうど向き合って幼児に笑いかけるような向きに描かれている。
【0033】
このように構成された幼児用補助便座1は、以下のようにして使用される。幼児がまだ小さく幼児用補助便座使用時に掴み部210を握る必要がある場合は、図1、図2、及び図11に示すように、取手200を便座本体100に被せてキャップ300とボルト350と座金351とスプリングワッシャ352を介して取手200を便座本体100にしっかりと固定する。
【0034】
取手200を取付ける際は、図8及び図9に示す取手200の小水受け開口部に対応する縁部基端の凸起部241を図3及び図4に示す便座本体100の凹み部115に係合させ、取手200を便座本体100の前方に押すことでこの凹凸部を中心として取手200を回転させ、取手200の下側合わせ面225と小水受け部120の合わせ面125を合致させるとともに取手200の係合凸部230を小水受け部120の係合凹部130に係合させる。これと同時に、取手200の耳部242に形成された係合孔242aが小水受け開口縁部の縁凸部123(図5参照)に係合し、取手200の舌片243が小水受け部120の開口縁部と係合する。この時、取手200の係合凸部230は三角柱状で係合凹部130も三角形なので取手200が小水受け部120に対して周方向にがたつくことなく固定される。
【0035】
続いて、取手200の軸孔232にキャップ300の支持軸330(図10参照)を嵌合させる。この場合、キャップ300の支持軸330はキャップ300の合わせ面325に対して一定の角度をなしているので、キャップ300の支持軸330を取手200の軸孔232に嵌合するだけでキャップ300の合わせ面325と取手200の上側合わせ面235とが合致し、幼児用補助便座取付け状態でキャップ300の上面部310が水平になるとともに、キャップ300の上面部310に描かれたキャラクタが幼児補助便座1に着座する幼児の方向を向くようになる。
【0036】
この状態でボルト350を便座本体100の下側からキャップ300の支持軸330に螺合させることで、図11に示すように取手200を便座本体100にしっかりと取付けることができる。
【0037】
一方、幼児がある程度成長して取手200が不要になったときは、取手200を取り外す。取手200の取り外しに際しては、ボルト350を緩めてキャップ300を取手200から取り外す。次いで、取手200を便座本体100の後ろ側に押して、取手200の係合凸部230と小水受け部120の係合凹部130との係合を解除する。これによって、取手200が便座本体100の後方に倒れ、小水受け開口縁部と取手200との係合を解除し、便座本体100から容易に取り外すことができる。
【0038】
次いで、キャップ300を小水受け部120に取付ける。この取付けに際しては、キャップ300の支持軸330を図4に示す小水受け部120の軸孔140に挿入するだけで、図12及び図13に示すように、キャップ300の合わせ面325と小水受け部の合わせ面125とが合致し、幼児用補助便座1の使用状態においてキャップ300の上面部310を水平にすることができるとともに、キャップ300の上面部310に描かれたキャラクタを幼児用補助便座1に着座する幼児の方向に向けることができる。次いで、この状態でボルト350と座金351とスプリングワッシャ352を便座本体100の下方からキャップ300の支持軸330に螺合してキャップ300を小水受け部120にしっかりと取付ける。
【0039】
以上説明したように、本実施形態にかかる幼児用補助便座1に取手200を取付けるときにはキャップ300を用いて幼児用補助便座1に取手200の固定部220を固定するとともに、取手200を外したときにもキャップ300を幼児用補助便座1に取付けて幼児用補助便座1の係合凹部130を覆うことができる。
【0040】
このように、キャップ300が取手200の固定部220と取手200を取付けないときの係合凹部130を覆うカバーを兼用しているので、部品点数を少なくし、キャップ紛失のおそれもなくなる。
【0041】
また、取手200の下側合わせ面225と幼児用補助便座1の小水受け部120の合わせ面125及び取手200の上側合わせ面235とキャップ300の合わせ面325は、小水受け部120の上面形状に応じた傾斜面とされ、かつ取手200の固定部220と小水受け部120には各合わせ面と所定の角度をなして軸孔232,140がそれぞれ設けられている。そして、キャップ300の下面には当該下面と所定の角度をなして軸孔232,140に嵌合する支持軸330が設けられている。これによって、キャップ300は、取手200の固定部上面又は小水受け部上面に常に所定方向を向いた状態で取付けられる。
【0042】
すなわち、キャップ300の支持軸330に便座本体100の下側からボルトを締め付ける際に、キャップ300の合わせ面325と取手200の上側合わせ面235及び下側合わせ面225又は小水受け部120の合わせ面125が支持軸330と直交していないので、キャップ300が回転することはない。そのため、キャップ300を特に強く押さえることなく、ボルト350を締め付けてキャップ300を取手200又は小水受け部120に簡単に取付けることができる。また、キャップ300をその取付け方向性が定まった状態でのみボルト等の締結具で締め付けるだけで、キャップ300と取手200の上側合わせ面235又はキャップ300と小水受け部120の合わせ面125が必ず合致し、キャップ300と取手200や小水受け部120の間に隙間を生じさせることなくキャップ300を取付けることができる。
【0043】
また、キャップ300は、支持軸330が合わせ面325と所定の角度をなしていることで、回り止めされて取手200の固定部220の上面又は小水受け部120の上面に常に同じ方向を向くように容易に取付けることができ、取付け性が良い。
【0044】
同様に、キャップ300を外して取手200を取り去る場合も、キャップ300を強く押さえながらボルト350を緩める必要がなく、取手200を簡単に取り外すことができる。
【0045】
また、キャップ300の上面部310には着座した幼児に向けてキャラクタが表示されていることで、キャラクタが常に幼児の座った方向に向くようになり、キャラクタが幼児の興味をそそって幼児を積極的にトイレに行かせることができ、トイレ嫌いをなくすことができる。また、取手200を取り外しても、同じキャラクタをそのまま残すことができ、幼児のトイレトレーニング意欲を損なうことがない。また、ボルト350が緩んでキャップ300が万が一外れかけた場合、キャラクタの向きの変化に応じて幼児がこれを親に知らせることができ、取手200のガタ付きなどを防止できる。
【0046】
また、キャップ300の上面部310は略水平な面をなしているので、幼児が座っている状態でキャラクタを見易く、幼児が安定した姿勢で用を足せ、また、便座におとなしく座っていることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態にかかる幼児用補助便座を斜め前方上側から示した斜視図である。
【図2】図1の幼児用補助便座を斜め後方上側から示した斜視図である。
【図3】図1の幼児用補助便座の便座本体を図1と同様の方向から示した斜視図である。
【図4】図3の小水受け部を拡大して示した斜視図である。
【図5】図3の便座本体を斜め後方上側から示した斜視図である。
【図6】図3に示した便座本体の底面図である。
【図7】小水受け部の長手方向に沿った断面図である。
【図8】取手の長手方向に沿った断面図である。
【図9】取手を斜め下方から示した斜視図である。
【図10】キャップを斜め下方から示した斜視図である。
【図11】取手を小水受けに取付け、キャップを取付けた状態の長手方向に沿った断面図である。
【図12】小水受けにキャップを直接取付けた状態を長手方向に沿った断面図である。
【図13】図1の幼児用補助便座を、取手を取り去ってキャップを取付けた状態で示した図1に対応する斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 幼児用補助便座
100 便座本体
110 座部
115 凹み部
119 引掛け部
120 小水受け部
120a 傾斜面
120b 位置決め凹部
121 前方部分
122 後方部分
123 縁凸部
125 合わせ面
130 係合凹部
140 軸孔
150 壁部
200 取手
210 掴み部
210a 凹み部
220 固定部
220a 位置決め凹部
225 下側合わせ面
230 係合凸部
230a ボス
231 ボルト挿通孔
232 軸孔
233 空間
235 上側合わせ面
240 縁部
241 凸起部
242 耳部
242a 係合孔
243 舌片
300 キャップ
310 上面部
320 周壁
325 合わせ面
330 支持軸
340 リブ
340a 位置決め突部
350 ボルト
351 座金
352 スプリングワッシャ
500 取付け調整固定具
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
【識別番号】591121498
【氏名又は名称】株式会社ベネッセコーポレーション
【住所又は居所】岡山県岡山市南方3−7−17
【出願日】 平成16年5月14日(2004.5.14)
【代理人】 【識別番号】100106378
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 宏一

【公開番号】 特開2005−323869(P2005−323869A)
【公開日】 平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願番号】 特願2004−145506(P2004−145506)