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【発明の名称】 トイレットペーパーホルダー
【発明者】 【氏名】藤田 和秀
【住所又は居所】京都府城陽市寺田新池36番地 星和電機株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に巻回されたトイレットペーパーを回転可能に保持するペーパー保持部と、このペーパー保持部に保持されたトイレットペーパーの上方に被さるカバー部と、このカバー部の表側又は/及び裏側に取り付けられた制振シートとを具備したことを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
【請求項2】
前記ペーパー保持部は、トイレットペーパーの筒部に挿入される支持軸と、この支持軸の両端を保持する一対の保持板部と、この保持板部が連結される取付部とを有しており、前記保持板部には制振シートが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパーホルダー。
【請求項3】
前記制振シートには、酸化チタン及び/又は芳香剤が混合されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレットペーパーホルダー。
【請求項4】
ロール状に巻回されたトイレットペーパーを回転可能に保持するペーパー保持部と、このペーパー保持部に保持されたトイレットペーパーの上方に被さるカバー部と、このカバー部に取り付けられた制振シートとを具備しており、前記カバー部は2枚の板材からなり、前記制振シートは2枚の板材の間に挟み込まれたことを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
【請求項5】
前記ペーパー保持部は、トイレットペーパーの筒部に挿入される支持軸と、この支持軸の両端を保持する一対の保持板部と、この保持板部が連結される取付部とを有しており、前記保持板部には制振シートが取り付けられていることを特徴とする請求項4記載のトイレットペーパーホルダー。
【請求項6】
前記制振シートには、酸化チタン及び/又は芳香剤が混合されており、前記カバー部を構成する2枚の板材には、開口が開設されており、前記制振シートが露出されていることを特徴とする請求項4又は5記載のトイレットペーパーホルダー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットペーパーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパーホルダーは、ロール状に巻回されたトイレットペーパーを回転可能に保持するペーパー保持部と、このペーパー保持に保持されたトイレットペーパーの上方に被さるカバー部とを有している。ペーパー保持部が壁面に取り付けられることで、トイレットペーパーホルダー全体が壁面に取り付けられるようになっている。また、カバー部は、先端は引き出したトイレットペーパーを切断するための切断部となっている。
【0003】
例えば、特開2000−157444号公報、特開平09−173241号等に記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】特開2000−157444号公報
【特許文献2】特開平09−173241号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、トイレットペーパーは、ロール状に巻回されており、引き出して使用するが、引き出す際にペーパー保持部に保持されたトイレットペーパーが回転し、カバー部がカラカラと異音を発生する。この異音を解消することを目的としたトイレットペーパーホルダーは、存在しなかった。
【0006】
ここで、トイレットペーパーは、トイレットペーパーの筒部が真円ではなく、若干歪んでいるため、トイレットペーパー自身も歪んでいる。このトイレットペーパー自身の歪みがあるため、トイレットペーパーを引き出すと、カバー部が上下動するため、前記異音が発生するのである。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、トイレットペーパーを引き出す際にも異音がしないトイレットペーパーホルダーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るトイレットペーパーホルダーは、ロール状に巻回されたトイレットペーパーを回転可能に保持するペーパー保持部と、このペーパー保持部に保持されたトイレットペーパーの上方に被さるカバー部と、このカバー部の表側又は/及び裏側に取り付けられた制振シートとを備えている。
【0009】
また、前記制振シートには、酸化チタン及び/又は芳香剤が混合されているとよい。
【0010】
一方、本発明に係る他のトイレットペーパーホルダーは、ロール状に巻回されたトイレットペーパーを回転可能に保持するペーパー保持部と、このペーパー保持部に保持されたトイレットペーパーの上方に被さるカバー部と、このカバー部に取り付けられた制振シートとを備えており、前記カバー部は2枚の板材からなり、前記制振シートは2枚の板材の間に挟み込まれている。
【0011】
また、前記制振シートには、酸化チタン及び/又は芳香剤が混合されており、前記カバー部を構成する2枚の板材には、開口が開設されており、前記制振シートが露出されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るトイレットペーパーホルダーは、トイレットペーパーの上に被さるカバー部の表側又は/及び裏側に制振シートが取り付けられているので、トイレットペーパーを引き出す際に発生するカラカラという異音が発生しない。
【0013】
また、前記制振シートに酸化チタンを混合しておくと、トイレ室にありがちな臭いの元である、例えば、アンモニア、硫化水素、メタルメルカプタンを分解することができるので、トイレ室にありがちな臭いの消臭を図ることができる。また、酸化チタンの殺菌、抗菌作用によって、トイレ室の衛生環境を良好に維持することも可能になる。また、酸化チタンの他に芳香剤をも制振シートに混合しておくと、酸化チタンによる消臭効果の他に、芳香剤による芳香効果も加味されるというメリットがある。
【0014】
また、カバー部を2枚の板材と、この板材の間に挟み込まれた制振シートとから構成すると、トイレットペーパーを引き出す際に発生するカラカラという異音が発生しない上に、カバー部自体が重くなるので、トイレットペーパーの切断が容易になるというメリットも奏する。
【0015】
また、この場合、制振シートに酸化チタンを混合した場合、カバー部を構成する2枚の板材に開口を開設しておき、そこから前記制振シートが露出されるようにすると、制振シートが外気に触れるので、酸化チタンの消臭、殺菌、抗菌作用を発揮させることが可能となる。また、酸化チタンの他に芳香剤をも制振シートに混合しておくと、酸化チタンによる消臭効果の他に、芳香剤による芳香効果も加味されるというメリットがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は本発明の第1の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの概略的斜視図、図2は本発明の第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの概略的一部破断斜視図、図3は本発明の第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの変形例の概略的一部破断斜視図である。
【0017】
本発明の第1の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーAは、ロール状に巻回されたトイレットペーパー500を回転可能に保持するペーパー保持部100Aと、このペーパー保持部100Aに保持されたトイレットペーパー500の上方に被さるカバー部200Aと、このカバー部200Aの表側に取り付けられた制振シート300Aとを有している。
【0018】
前記ペーパー保持部100Aは、トイレットペーパー500の円筒形の筒部510に挿入される図示しない支持軸と、この支持軸の両端を保持する一対の平行になった保持板部110Aと、この保持板部110Aが連結される取付部120Aとを有している。前記支持軸は、合成樹脂製であって、両端部には蛇腹部が形成されている。また、この支持軸の両端面には、前記保持板部110Aに設けられた凹部(図示省略)に嵌まり込む突起(図示省略)が突設されている。蛇腹部を若干縮めた状態で前記突起を穴(図示省略)に嵌め込むことによって、支持軸がペーパー保持部100Aに取り付けられるのである。
【0019】
一方、前記一対の保持板部110Aは、図1に示すように、略三角形状に形成されており、一般的なトイレットペーパー500の幅寸法より若干大きな間隔で平行して設けられている。かかる保持板部110Aの基端側は、各保持板部110Aに対して直交する方向にある取付部120Aによって連結されている。この取付部120Aは、トイレットペーパーホルダーAをトイレ室の壁面に取り付けるためのものであって、取付用ビス(図示省略)が貫通する複数の貫通孔(図示省略)が開設されている。なお、この保持板部110A及び取付部120Aは、例えばステンレス板から構成されている。
【0020】
また、前記カバー部200Aは、保持板部110A等と同様にステンレス板から構成されており、このカバー部200Aの基端側は、取付軸(図示省略)が挿入される筒状の軸受部(図示省略)となっている。前記軸受部に挿入された前記取付軸は、前記保持板部110Aの基端側上部に取り付けられている。これによって、カバー部200Aは、ペーパー保持部100Aに図1に矢印aで示す方向に変位可能に取り付けられたことになる。また、このカバー部200Aは、トイレットペーパー500の形状に沿うように略1/4円弧状に形成されている。
【0021】
かかるカバー部200Aの表側には、制振シート300Aが貼り付けによって取り付けられている。ここで、制振シート300Aは、ゴムからなり、受けた外力をほとんど反発することなく吸収するものである。この制振シート300Aとしては、例えば、内外ゴム株式会社製の『ハネナイト』(登録商標)等を使用する。
【0022】
なお、この制振シート300Aは両面粘着テープや接着剤等の適宜な手段によって、カバー部200Aのほぼ全面にわたって表側に取り付けられる。かかる制振シート300Aには、イラスト等を描くことやイラスト等が描かれたシートを表側に貼り付けることで、無機質になりがちなトイレ室を華やかに演出することも可能である。
【0023】
このように構成されたトイレットペーパーホルダーAによると、トイレットペーパー500自身が歪んでいてカバー部200Aが上下動したとしても、制振シート300Aの効果によってカラカラという異音は発生しないのである。
【0024】
上述した第1の実施の形態では、カバー部200Aの表側にのみ制振シート300Aを取り付けるとしたが、カバー部200Aの裏側に制振シート300Aを取り付けてもよい。カバー部200Aの裏側に制振シート300Aを取り付ける場合には、制振シート300Aは、使用者の目に触れることがないので、カバー部200Aをステンレス板で構成してもステンレス板の質感を損なうことがない。
【0025】
また、カバー部200Aの表側及び裏側に制振シート300Aを取り付けると、より制振効果が高まるので、トイレットペーパー500を引き出す際のカラカラという異音の発生を効果的に抑制することができる。
【0026】
さらに、制振シート300Aに光触媒である酸化チタン及び/又は芳香剤を混合することも可能である。この酸化チタンや芳香剤は、マイクロカプセルに封入することによって制振シート300Aを構成するゴムに混合することが可能となる。
【0027】
このように、制振シート300Aに酸化チタンを混合すると、トイレ室にありがちな臭いの元である、例えば、アンモニア、硫化水素、メタルメルカプタンを分解することができるので、トイレ室にありがちな臭いの消臭を図ることができる。また、酸化チタンの殺菌、抗菌作用によって、トイレ室の衛生環境を良好に維持することも可能になる。また、酸化チタンの他に芳香剤をも制振シートに混合しておくと、酸化チタンによる消臭効果の他に、芳香剤による芳香効果も加味されるというメリットがある。
【0028】
また、上述した実施の形態では、カバー部200Aにのみ、制振シート300Aを取り付けるとしたが、保持板部110Aにも制振シート300Aを取り付けることも可能である。このように保持板部110Aにも制振シート300Aを取り付けると、トイレットペーパー500を引き出す際のカラカラという異音の発生を効果的に抑制することができる。
【0029】
次に、本発明の第2の実施例に係るトイレットペーパーホルダーBについて、図2を参照しつつ説明する。
このトイレットペーパーホルダーBは、ロール状に巻回されたトイレットペーパー500を回転可能に保持するペーパー保持部100Bと、このペーパー保持部100Bに保持されたトイレットペーパー500の上方に被さるカバー部200Bと、このカバー部200Bに取り付けられた制振シート300Bとを有しており、前記カバー部200Bは2枚の板材210B、220Bからなり、前記制振シート300Bは2枚の板材210B、220Bの間に挟み込まれている。
【0030】
この第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーBが、上述した第1の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーAと相違する点は、カバー部200Bのみである。すなわち、他の部分、例えば、ペーパー保持部100Bは、トイレットペーパー500の円筒形の筒部510に挿入される図示しない支持軸と、この支持軸の両端を保持する一対の平行になった保持板部110Bと、この保持板部110Bが連結される取付部120Bとを有している点や、前記支持軸は、合成樹脂製であって、両端部には蛇腹部が形成されている点や、この支持軸の両端面には、前記保持板部110Bに設けられた凹部(図示省略)に嵌まり込む突起(図示省略)が突設されている点や、蛇腹部を若干縮めた状態で前記突起を穴(図示省略)に嵌め込むことによって、支持軸がペーパー保持部100Bに取り付けられる点は同一である。よって、異なるカバー部200Bのみを説明する。
【0031】
かかるカバー部200Bは、ステンレス板からなる2枚の略1/4円弧状の板材210B、220Bと、この板材210B、220Bの間に挟み込まれる制振シート300Bとから構成されている。2枚の板材210B、220Bの間に挟み込まれる制振シート300Bは、両面粘着テープや接着剤等の適宜な手段によって一体化されている。
【0032】
このように構成されたカバー部200Bであると、トイレットペーパー500自身が歪んでいてカバー部200Bが上下動したとしても、制振シート300Bの作用によりカラカラという異音は発生しないのである。また、このようなカバー部200Bは、第1の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーBにおけるカバー部200Bより重くなるので、トイレットペーパー500の切断が容易になるというメリットも奏する。
【0033】
また、このようなカバー部200Bを有するトイレットペーパーホルダーBであると、制振シート300Bは、使用者の目に触れることがないので、カバー部200Bをステンレス板で構成してもステンレス板の質感を損なうことがない。
【0034】
この第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーBにおけるカバー部200Bを構成する制振シート300Bに光触媒である酸化チタン及び/又は芳香剤を混合することも可能である。この酸化チタンは、マイクロカプセルに封入することによって制振シート300Bを構成するゴムに混合することが可能となる。また、酸化チタンの他に芳香剤をも制振シートに混合しておくと、酸化チタンによる消臭効果の他に、芳香剤による芳香効果も加味されるというメリットがある。
【0035】
この場合には、図3に示すように、前記カバー部200Bを構成する2枚の板材210B、220Bには、開口230Bを開設し、そこから前記制振シート300Bが露出されるようにすることが大切である。すなわち、制振シート300Bを外気に触れさせることによって、酸化チタンの消臭、殺菌、抗菌作用や、芳香剤による芳香というメリットを発揮させることが可能となるからである。
【0036】
さらに、上述した実施の形態では、カバー部200Bにのみ、制振シート300Bを取り付けるとしたが、保持板部110Bにも制振シート300Bを取り付けることも可能である。このように保持板部110Bにも制振シート300Bを取り付けると、トイレットペーパー500を引き出す際のカラカラという異音の発生を効果的に抑制することができる。
【0037】
なお、上述した2つの実施例及びその変形例において、ペーパー保持部100A、100Bやカバー部200A、200Bはステンレス板からなるとしたが、合成樹脂やその他の素材から構成してもよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの概略的斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの概略的一部破断斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るトイレットペーパーホルダーの変形例の概略的一部破断斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
100A ペーパー保持部
200A カバー部
300A 制振シート
500 トイレットペーパー
【出願人】 【識別番号】000195029
【氏名又は名称】星和電機株式会社
【住所又は居所】京都府城陽市寺田新池36番地
【出願日】 平成16年5月14日(2004.5.14)
【代理人】 【識別番号】100085936
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 孝治

【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫

【公開番号】 特開2005−323859(P2005−323859A)
【公開日】 平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願番号】 特願2004−145403(P2004−145403)